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JP2623273B2 - 新規なクルトンの製造法 - Google Patents

新規なクルトンの製造法

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JP2623273B2
JP2623273B2 JP63003300A JP330088A JP2623273B2 JP 2623273 B2 JP2623273 B2 JP 2623273B2 JP 63003300 A JP63003300 A JP 63003300A JP 330088 A JP330088 A JP 330088A JP 2623273 B2 JP2623273 B2 JP 2623273B2
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JP
Japan
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bread
croutons
weight
fermentation
baking
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JP63003300A
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English (en)
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JPH01179639A (ja
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雄士 瀬斉
貴子 内田
実 松田
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Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
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  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なクルトンの製造法に関し、更に詳細に
は吸水性が低く、食感が良好な新規形状と構造を有する
クルトンの製造法に関する。
〔従来の技術〕
クルトンはスープの浮き身等として使用されるもので
あり、従来、白パンまたはフランスパンの外殻を除き、
約10〜30mm角のサイの目状に細切し、これを加熱乾燥又
は焼成するか、または更に油揚げして製造されていた。
しかし、これらの従来法で得られたものは吸水性が高い
ため、スープ中に浮かした場合カリカリした食感を維持
するのが困難であると共に、保存中に軟化し易いという
欠点があつた。
斯かる欠点を改善することを目的として近年、原料に
一定量のコーンフラワー(特開昭51−22065号)、ある
いは常温固形脂(特開昭59−7294号)を配合して製造す
る方法が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来公知のクルトンは何れもその膜構
造が薄いため、ある程度吸水性が高いという欠点はさけ
られず、スープに浮かした場合にカリカリとした食感が
持続するものはなかつた。
〔課題を解決するための手段〕
斯かる実状において、本発明者らはカリカリとした食
感が持続するクルトンを開発すべく鋭意検討した結果、
一定量の油脂を含有し、厚い膜構造を有するクルトンが
吸水性が低く、食感が良好であることを見い出し、本発
明を完成した。
すなわち、本発明は小麦粉重量に対し10〜50重量%の
油脂を配合して得られるパン生地を用い、製パン工程に
おいて第一発酵を0〜50分間とし、圧延処理を行なわず
に焼成後の比容積が2.4〜3.3ml/gのパンを製造し、次い
でこれを冷却後、所定形状に細断もしくは粉砕し、必要
に応じて加熱乾燥することを特徴とする、厚い膜構造を
有するクルトンの製造法であり、また本発明は小麦粉重
量に対し10〜50重量%の油脂を配合して得られるパン生
地を用い、製パン工程において第一発酵とベンチタイム
をとらずに焼成後の比容積が2.4〜3.3ml/gのパンを製造
し、次いでこれを冷却後所定形状に細断もしくは粉砕
し、必要に応じて加熱乾燥もしくは油処理することを
特徴とする、厚い膜構造を有するクルトンの製造法であ
る。
本発明においてクルトンの膜構造とは、クルトン粒子
個々の内部の膜構造をいう。本発明のクルトンの膜構造
は、気泡と気泡を仕切る層、すなわち膜が厚いものであ
る。膜の厚さは80μ以上、特に80〜500μが好ましい。
膜が薄いと吸水性が高く好ましくない。
本発明のクルトンは、小麦粉重量に対し10〜50重量%
の油脂を配合して得られるパン生地を用いて製造した焼
成後の比容積が2.4〜3.3ml/gのパンより得られるもので
ある。
かかるパンを製造するための原材料としては、小麦粉
を主原料とし、油脂、イースト、イーストフード、糖
類、食塩、脱脂粉乳、酸化剤、還元剤、水等の通常製パ
ンに使用されるものが配合される。本発明におけるパン
生地は、小麦粉重量に対し10〜50重量%の油脂を配合す
ることが必要である。10重量%未満では吸水率の低いク
ルトンが得られず、50重量%を超えるとパン表面がベタ
ツク等してクルトン製造処理が困難となる。
かかる原料を用い、上記比容積を有するパンは、例え
ば次のA〜D法のいずれかの方法によつて製造すること
ができる。
A法: 製パン工程において第一発酵を0〜50分間とし、圧延
処理を行なわずに製パンすることにより、目的とするパ
ンが製造される。
ここで製パン工程とは、通常の製パン法、例えばスト
ーレート法、中種法、液種法等による製パン工程をい
う。ストレート法は一般に原材料のミキシング、第
一発酵(1.5〜4時間)、分割、ベンチタイム、
成型(圧延処理および型詰め)、ホイロ(最終発
酵)、焼成の工程からなるものである。また中種法は
一般に中種ミキシング、中種発酵(3〜8時間)、
本捏ミキシング、フロアータイム、分割、ベン
チタイム、成型(圧延処理および型詰め)、ホイ
ロ、焼成の工程からなるものである。このように通常
の製パン工程は、いずれも約1.5〜8時間の第一発酵と
圧延処理工程を含むものである。
本発明A法を実施するには、製パン工程において、第
一発酵を50分以内で行なうかもしくは全く行なわず、か
つ圧延処理を行なわない以外は、原則として通常の製パ
ン工程と同様の操作を行なえばよい。
次にストレート法の場合を例にして本発明A法を具体
的に説明する。
上記原料を手もしくはミキサーを用いて混捏する。次
いで得られた生地を第一発酵に付す。第一発酵は通常の
条件、例えば温度27℃、湿度75%で50分以内とする。な
お本発明においては第一発酵を全く行なわなくてもよ
い。
次いで、手もしくはデバイダーを用いて分割し、ベン
チタイムをとる。ベンチタイムはとらなくてもよいが通
常の条件で20分程度とつてもよい。
ベンチタイム終了後の生地は、圧延処理を行なうこと
なく、型詰めを行ない、次のホイロに付す。ホイロは通
常最終発酵とも呼ばれ、生地熟成の最終段階である。ホ
イロ条件は特に限定されす、例えば温度25〜45℃、湿度
60〜100%で、0〜4時間、好ましくは50〜80分であ
る。
得られたパン生地を焼成すれば目的とするパンが製造
される。焼成は、オーブン式、通電式いずれも適用でき
る。
B法: 製パン工程において第一発酵とベンチタイムをとらず
に製パンすることによつて目的とするパンが製造され
る。
本発明B法は、第一発酵とベンチタイムをとらないこ
とを除けば、前記通常の製パン法に従つて実施される。
従つて、B法は圧延処理工程を含むものである。圧延処
理は、一般にパン生地からガスを抜くことを主目的と
し、手もしくはモルダーを用いて行なわれる。
C法: 製パン工程において、第一発酵後の生地に直ちにチヨ
ツパー処理を行ない、次いで通常の製パン法に従つて製
パンすることにより目的とするパンが製造される。
本発明C法におけるチヨツパー処理とは、パン生地を
チヨツパー等を用いて切断することをいう。本発明C法
においては、このチヨツパー処理工程を行なうこと以外
は、前記通常の製パン法に従つて行なわれる。
D法: 前記所定量の油脂に加えて、L−システイン等の還元
剤を通常量の100〜2000倍添加した原材料を用い、通常
の製パン法に従つて製パンすることにより目的とするパ
ンが製造される。
本発明D法において使用される還元剤としては、L−
システイン等が好ましく、その添加量は原材料全体に対
し1,000〜20,000ppm、特に3,000〜10,000ppmが好まし
い。本発明D法においては、原材料に還元剤を添加する
以外は前記の常法に従つて行なわれる。
上記A〜D法のうち、A法又はB法が特に好ましい。
かくして得られた比容積が2.4〜3.3ml/gのパンを冷却
後、所定形状に細断もしくは粉砕し、必要に応じて加熱
乾燥もしくは油処理すれば目的とするクルトンが製造
される。
冷却は、強制的に冷却しても、放冷でもよいが、放冷
の場合12〜36時間、特に14〜24時間放置するのが好まし
い。冷却されたパンをそのまま粉砕すれば丸状のクルト
ンが得られるが、角型等の他の形状のクルトンを所望す
る場合には所定形状に細断すればよい。
また冷却後に、加熱乾燥もしくは油処理すればカリ
カリとして食感のさらに向上したクルトンが得られる。
〔作用及び発明の効果〕
本発明により製造されたクルトンは吸水性が低く、ス
ープ等に浮かした場合に湿潤するまでの時間が極めて長
いものである。さらに、本発明により製造されたクルト
ンは厚い膜構造を有することから、湿潤後でもクリスピ
ーな食感を保持するという優れた特性を有する。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例1 (1) 原材料組成 (2) 製 法 上記配合組成の原材料を用いて、低速4分、高速6
分(L4H6)のミキシング、500gに分割、ベンチタイ
ム0分、圧延処理行なわず、ホイロ(38℃、85%R
H)80分、焼成(210℃)35分間により製パンした。次
いで16時間放冷後、ダイサーにより角形状(5mm角)に
切断した。次いでこれに油処理または加熱乾燥処理を
行なつた。油処理の場合は温度180℃の油で1分間油
した。また加熱乾燥処理の場合は、温度210℃のオー
ブンで表面がきつね色になるまで加熱乾燥した。
(3) 試験方法 得られたパン及びクルトンの性質について次の試験方
法により試験した。結果は第1表に示す。
焼成後のパンの比容積(ml/g) パンの容積を種子置換法により測定し、またパンの重
量を計量して次式により求めた。
クルトンの膜構造 膜の厚さは電子顕微鏡(50倍)写真より測定した。
80μ以下のものを薄い、80μを超えるものを厚いと判
定した。
クルトンの湿潤性 温度20℃の水及び98℃の湯をそれぞれトールビーカー
(高さ150mm,径40mm)に約1/2容量入れ、これにクルト
ンを浮かして、クルトンが湿潤してトールビーカーの底
に沈むまでの時間を測定し、これを湿潤時間とした。
食 感 湿潤前後のクルトンの食感について評価した。評価基
準は次の通りである。
○:クリスプ性に富む。
△:少しグチヤつき、クリスプ性がほとんどない。
×:グチヤつき、クリスプ性が全くない。
(4) 結 果 第1表に示すように、油脂の配合量が10〜50重量%
で、かつ厚い膜構造を有する本発明により製造されたク
ルトンは高温下においても湿潤時間が長く、食感も良好
であつた。
実施例2 第2表に示した製法で製パンする以外は、実施例1と
同様に製造したクルトンはいずれも良好な食感を有して
おり、温度98℃の湯に対する湿潤時間も第2表に示す通
り長く、湿潤後の食感も良好であつた。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小麦粉重量に対し10〜50重量%の油脂を配
    合して得られるパン生地を用い、製パン工程において第
    一発酵を0〜50分間とし、圧延処理を行なわずに焼成後
    の比容積が2.4〜3.3ml/gのパンを製造し、次いでこれを
    冷却後、所定形状に細断もしくは粉砕し、必要に応じて
    加熱乾燥することを特徴とする、厚い膜構造を有するク
    ルトンの製造法。
  2. 【請求項2】小麦粉重量に対し10〜50重量%の油脂を配
    合して得られるパン生地を用い、製パン工程において第
    一発酵とベンチタイムをとらずに焼成後の比容積が2.4
    〜3.3ml/gのパンを製造し、次いでこれを冷却後所定形
    状に細断もしくは粉砕し、必要に応じて加熱乾燥もしく
    は油処理することを特徴とする、厚い膜構造を有する
    クルトンの製造法。
JP63003300A 1988-01-11 1988-01-11 新規なクルトンの製造法 Expired - Fee Related JP2623273B2 (ja)

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