JP2621138B2 - 重ね文字発生方式 - Google Patents
重ね文字発生方式Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は重ね文字発生方式に関し、特にベクトルフォ
ントデータを使って、重ね文字(影つき文字を含み得
る)を作成する技術に関し、例えばワードプロセッサや
組版編集装置の出力装置等に利用することができる。
ントデータを使って、重ね文字(影つき文字を含み得
る)を作成する技術に関し、例えばワードプロセッサや
組版編集装置の出力装置等に利用することができる。
[従来の技術] 代表的な文字の発生方式として、出力画像と等価なビ
ットパターンをもつドットフォントを使用する方式と、
端点対の集まり(ベクトルの集合)を使って文字を作成
するいわゆるベクトルフォント方式が知られている。前
者は単純な方式ではあるがほとんど融通のきかない方式
で、幾可変換に通していない。後者は幾可変換に適して
おり、数学的にいえば写像前の座標空間(例えばワール
ド座標)より写像後の座標空間(例えばデバイス座標)
への写像変換の際、幾何変換を容易に組み込むことがで
きる。例えば、狭義の文字応用においては、同一のベク
トル集合から、拡大縮小文字、傾斜のついた斜体文字、
下伸文字等種々の文字パターンを作成することができ
る。
ットパターンをもつドットフォントを使用する方式と、
端点対の集まり(ベクトルの集合)を使って文字を作成
するいわゆるベクトルフォント方式が知られている。前
者は単純な方式ではあるがほとんど融通のきかない方式
で、幾可変換に通していない。後者は幾可変換に適して
おり、数学的にいえば写像前の座標空間(例えばワール
ド座標)より写像後の座標空間(例えばデバイス座標)
への写像変換の際、幾何変換を容易に組み込むことがで
きる。例えば、狭義の文字応用においては、同一のベク
トル集合から、拡大縮小文字、傾斜のついた斜体文字、
下伸文字等種々の文字パターンを作成することができ
る。
代表的なベクトルフォント文字発生方式は、ベクトル
の集合を文字ごとに記憶するメモリ、ベクトルを使って
描画を実行する描画手段、描画された境界線で囲まれる
閉領域の内部点を開始点として領域の塗りつぶしを実行
するぬりつぶし手段を備えている。
の集合を文字ごとに記憶するメモリ、ベクトルを使って
描画を実行する描画手段、描画された境界線で囲まれる
閉領域の内部点を開始点として領域の塗りつぶしを実行
するぬりつぶし手段を備えている。
しかしながら、例えば影付き文字のような重ね文字を
作成しようとする場合には、上記描画手段、ぬりつぶし
手段は有効に利用されていない。
作成しようとする場合には、上記描画手段、ぬりつぶし
手段は有効に利用されていない。
例えば、ベクトルフォントを使った影付き文字の発生
方式として特公昭58−36350号(公告日昭和58年8月9
日、名称「パターン表示方式」)が知られている。この
例では、特別のハードウェアをディスプレイ側に設けて
いる。このハードウェア回路は、影を付けるために、ベ
クトルフォント文字発生回路で作成した文字イメードデ
ータを含むイメードメモリを操作する。操作の方式は、
イメージメモリ上の各画素(ピクセル)のビットを左上
より右下へのラスタースキャンで1つずつ検査し、true
(論理“1")なら文字色を割り当て、false(論理
“0")なら、一行上のビット、ひとつ左のビットを検査
し、いずれかがtrueなら影色を割り当てる、という方式
であり、このような検査の実現のために、イメージメモ
リ1行分のシフトレジスタ、AND、ORその他の論理素子
を用いている。この例では右下(文字パターンの右隣と
下隣)に影が付く。
方式として特公昭58−36350号(公告日昭和58年8月9
日、名称「パターン表示方式」)が知られている。この
例では、特別のハードウェアをディスプレイ側に設けて
いる。このハードウェア回路は、影を付けるために、ベ
クトルフォント文字発生回路で作成した文字イメードデ
ータを含むイメードメモリを操作する。操作の方式は、
イメージメモリ上の各画素(ピクセル)のビットを左上
より右下へのラスタースキャンで1つずつ検査し、true
(論理“1")なら文字色を割り当て、false(論理
“0")なら、一行上のビット、ひとつ左のビットを検査
し、いずれかがtrueなら影色を割り当てる、という方式
であり、このような検査の実現のために、イメージメモ
リ1行分のシフトレジスタ、AND、ORその他の論理素子
を用いている。この例では右下(文字パターンの右隣と
下隣)に影が付く。
[発明の解決すようとする問題点] このように従来のベクトルフォント型の重ね文字発生
方式は、重なり部分のない単独の文字イメードデータを
作成するまでは描画手段、ぬりつぶし手段を利用するも
のの、重なりの部分を付けようとする場合には、別個の
専用手段を使用している。したがって、この発生は描画
手段と塗りつぶし手段を有効に利用し、基本的に両手段
のみによって重ね文字を発生することのできる重ね文字
発生方式を提供することを課題とする。
方式は、重なり部分のない単独の文字イメードデータを
作成するまでは描画手段、ぬりつぶし手段を利用するも
のの、重なりの部分を付けようとする場合には、別個の
専用手段を使用している。したがって、この発生は描画
手段と塗りつぶし手段を有効に利用し、基本的に両手段
のみによって重ね文字を発生することのできる重ね文字
発生方式を提供することを課題とする。
[問題点を解決するための手段] 上記の課題を解決するために本発明の機能ブロック図
を第1図に示す、本図において、Aは始点と終点の座標
の組の形式のベクトルフォントデータを記憶するベクト
ルフォント記憶手段、Bは重ね文字が作成される作成エ
リア、Cは上記始点と終点の座標の組を使って作成エリ
アB上に文字の輪郭の描画を行う描画手段、Dは描画に
より規定された作成エリアB上の閉領域に塗りつぶしを
実行する塗りつぶし手段、Eは描画手段Cと塗りつぶし
手段Dに対する制御手段で、この制御手段Eは、上記描
画手段Cを制御して、同じ文字の輪郭を第1の位置と第
2の位置に位置をずらして描画させ、一方の文字に属す
る領域であって、ずれた文字同士が重ならない閉領域を
塗り潰し手段Dを制御して塗り潰させる。
を第1図に示す、本図において、Aは始点と終点の座標
の組の形式のベクトルフォントデータを記憶するベクト
ルフォント記憶手段、Bは重ね文字が作成される作成エ
リア、Cは上記始点と終点の座標の組を使って作成エリ
アB上に文字の輪郭の描画を行う描画手段、Dは描画に
より規定された作成エリアB上の閉領域に塗りつぶしを
実行する塗りつぶし手段、Eは描画手段Cと塗りつぶし
手段Dに対する制御手段で、この制御手段Eは、上記描
画手段Cを制御して、同じ文字の輪郭を第1の位置と第
2の位置に位置をずらして描画させ、一方の文字に属す
る領域であって、ずれた文字同士が重ならない閉領域を
塗り潰し手段Dを制御して塗り潰させる。
[作用と展開] 第1図に示す手段の作用をわかりやすく説明するた
め、いくつかの条件を仮定する(これらの条件は本質的
なものではない)。
め、いくつかの条件を仮定する(これらの条件は本質的
なものではない)。
まず、作成エリア上には2値情報の形式でデータが書
き込まれるとし、モノクロマチック(白黒)とする(マ
ルチカラーでもよく、この場合、例えば各画素にカラー
コードを割り当てる)。
き込まれるとし、モノクロマチック(白黒)とする(マ
ルチカラーでもよく、この場合、例えば各画素にカラー
コードを割り当てる)。
ベクトルフォントデータ中に塗りつぶし開始位置の座
標情報が含まれるとする(この代りに、用途によって
は、ロケータデバイス(例えばタブレット等)を使って
塗りつぶし開始点を指定してもよい)。
標情報が含まれるとする(この代りに、用途によって
は、ロケータデバイス(例えばタブレット等)を使って
塗りつぶし開始点を指定してもよい)。
重ね文字の一種として次のような影付き文字を作成す
ることとする。すなわち、ひとつの白文字の右下(右
上、左下、左上いずれでもかまわないが)に黒い影を付
ける。
ることとする。すなわち、ひとつの白文字の右下(右
上、左下、左上いずれでもかまわないが)に黒い影を付
ける。
作成エリアBの座標は左上が原点、水平方向右手がX
軸の正方向、垂直方向の下手がY軸の正方向とする(他
の直交座標、他の2次元座標(例えば極座標)でもかま
わない)。
軸の正方向、垂直方向の下手がY軸の正方向とする(他
の直交座標、他の2次元座標(例えば極座標)でもかま
わない)。
また、作成エリアBは全て「白」(論理“0")に初期
化されているとする(「黒」であってもよい、マルチカ
ラーなら何の色で初期化してもよい)。
化されているとする(「黒」であってもよい、マルチカ
ラーなら何の色で初期化してもよい)。
以上の条件のもとで、まず、制御手段Eは描画手段C
を起動する。この場合、作成エリアBはオール“白”に
初期化されているので、“黒”で描画する。すなわち、
描画手段Cではベクトルフォントデータ中の端点の組を
使って描画を実行する。
を起動する。この場合、作成エリアBはオール“白”に
初期化されているので、“黒”で描画する。すなわち、
描画手段Cではベクトルフォントデータ中の端点の組を
使って描画を実行する。
この結果、指定された文字の輪郭が“黒”(論理
“1")をもつパターンが作成エリアB上にできたことに
なる。
“1")をもつパターンが作成エリアB上にできたことに
なる。
次に、制御手段Eは塗りつぶし手段Dを起動する。こ
の場合、文字の輪郭で囲まれた閉領域内を領域外と別の
カラー値にする必要がある。ここでは、内部を“黒”で
塗るとする。したがって、塗りつぶし手段Dの実行によ
り、閉領域内の内部点である実行開始位置(この情報は
ベクトルフォントデータ中の塗りつぶし開始座標値から
つくられる)よらペイントロジックに従って閉領域内が
黒く塗られる。これでベタ塗りの黒文字ができた、この
一部を影として用いることにする。
の場合、文字の輪郭で囲まれた閉領域内を領域外と別の
カラー値にする必要がある。ここでは、内部を“黒”で
塗るとする。したがって、塗りつぶし手段Dの実行によ
り、閉領域内の内部点である実行開始位置(この情報は
ベクトルフォントデータ中の塗りつぶし開始座標値から
つくられる)よらペイントロジックに従って閉領域内が
黒く塗られる。これでベタ塗りの黒文字ができた、この
一部を影として用いることにする。
次に、制御手段Eは移動量(実行位置のずらし量)を
指定する。この場合、黒文字の左上の方に白文字を重ね
たいわけであるから、X軸成分、Y軸成分とも値が小さ
くなるように指定する、また、今回のサイクルでは描画
手段Cに“白色”で描画するよう指定する(黒文字の色
ビットと見分けをつけるため)。これに対し、描画手段
Cは指定された移動量の分だけベクトルフォントデータ
中の端点をずらして、白“論理0"の描画を実行する。こ
れで白抜きの文字輪郭ができた。いいかえれば、前の黒
文字が白線で区分(しゃ断)された格好となる。このう
ち所定の閉領域(前の黒文字と重なり合っているとこ
ろ)が、次に実行すべき白塗り領域となる。
指定する。この場合、黒文字の左上の方に白文字を重ね
たいわけであるから、X軸成分、Y軸成分とも値が小さ
くなるように指定する、また、今回のサイクルでは描画
手段Cに“白色”で描画するよう指定する(黒文字の色
ビットと見分けをつけるため)。これに対し、描画手段
Cは指定された移動量の分だけベクトルフォントデータ
中の端点をずらして、白“論理0"の描画を実行する。こ
れで白抜きの文字輪郭ができた。いいかえれば、前の黒
文字が白線で区分(しゃ断)された格好となる。このう
ち所定の閉領域(前の黒文字と重なり合っているとこ
ろ)が、次に実行すべき白塗り領域となる。
そこで制御手段Eはペイント色として“白”を指定し
て塗りつぶし手段Dを起動する(描画手段Cに対して指
定したのと同じずらし量も指定する)。これに対し、塗
りつぶし手段Dはベクトルフォントデータ中のペイント
開始点に指定されたずらし量(移動ベクトル、変位ベク
トル)を加える。ずらされたペイント開始点は、上記の
所定の閉領域内に存在する(そのように選定されている
ため)。そして、塗りつぶし手段Dはこのずらされたペ
イント開始点を実行開始点としてペイントロジックに従
って、所定の閉領域を白で塗りつぶす。この結果、所定
の閉領域、すなわち前の黒文字と今回の白文字とが重な
りあったところが“黒”から“白”に塗りかえられる。
て塗りつぶし手段Dを起動する(描画手段Cに対して指
定したのと同じずらし量も指定する)。これに対し、塗
りつぶし手段Dはベクトルフォントデータ中のペイント
開始点に指定されたずらし量(移動ベクトル、変位ベク
トル)を加える。ずらされたペイント開始点は、上記の
所定の閉領域内に存在する(そのように選定されている
ため)。そして、塗りつぶし手段Dはこのずらされたペ
イント開始点を実行開始点としてペイントロジックに従
って、所定の閉領域を白で塗りつぶす。この結果、所定
の閉領域、すなわち前の黒文字と今回の白文字とが重な
りあったところが“黒”から“白”に塗りかえられる。
本例ではマルチカラーでないので、このままでは、白
文字の方が輪郭がみえない(黒文字からはみだしたとこ
ろが背景の白と同じ色になっているため)。
文字の方が輪郭がみえない(黒文字からはみだしたとこ
ろが背景の白と同じ色になっているため)。
そこで、もう一度、描画手段Cを起動し、“黒”で描
画を行う。この結果、白文字に黒線の輪郭がつくられ
る。これにより、黒文字の左上に白文字が乗ったような
文字、いいかえれば白文字の右下に黒い影のついた感じ
の影付き文字が完成する。
画を行う。この結果、白文字に黒線の輪郭がつくられ
る。これにより、黒文字の左上に白文字が乗ったような
文字、いいかえれば白文字の右下に黒い影のついた感じ
の影付き文字が完成する。
マルチカラー(もしくは3つ以上の明度差のあるも
の)で影文字を作成するときは、描画手段Cと塗りつぶ
し手段をそれぞれ2サイクル分起動制御することで実現
できる。例えば、最初に黒色の描画と塗りつぶしを実行
し(背景は灰色とする)、2回目のサイクルで実行位置
を移動させ、白色での描画と塗りつぶしを実行すること
で白文字に黒文字の影が付く。第2サイクルにおいて、
ペイント開始点は、黒い輪郭で囲まれた閉領域内にあれ
ば十分で、両文字の重なりあったところにある必要はな
い。
の)で影文字を作成するときは、描画手段Cと塗りつぶ
し手段をそれぞれ2サイクル分起動制御することで実現
できる。例えば、最初に黒色の描画と塗りつぶしを実行
し(背景は灰色とする)、2回目のサイクルで実行位置
を移動させ、白色での描画と塗りつぶしを実行すること
で白文字に黒文字の影が付く。第2サイクルにおいて、
ペイント開始点は、黒い輪郭で囲まれた閉領域内にあれ
ば十分で、両文字の重なりあったところにある必要はな
い。
上記では前面になる文字の方を後で処理しているが、
必ずしもこうしなければならないということではない。
例えば、灰色の背景に白色で文字の描画と塗りつぶしを
行い、実行位置を移動させ、白色で描画し、この白色の
輪郭の一部とベタの白領域(前の白文字)の境界とで囲
まれる閉領域内より、黒色で塗りつぶしを実行する。こ
の場合、塗りつぶしの論理としては、塗りつぶし前の色
が灰色のところだけ行なう(境界線上にある1ビット幅
の白色も黒色に切り替えるようにしてもよい)。
必ずしもこうしなければならないということではない。
例えば、灰色の背景に白色で文字の描画と塗りつぶしを
行い、実行位置を移動させ、白色で描画し、この白色の
輪郭の一部とベタの白領域(前の白文字)の境界とで囲
まれる閉領域内より、黒色で塗りつぶしを実行する。こ
の場合、塗りつぶしの論理としては、塗りつぶし前の色
が灰色のところだけ行なう(境界線上にある1ビット幅
の白色も黒色に切り替えるようにしてもよい)。
また、背景が例えば黒とし、これに白色で文字の輪郭
を描画し、位置をずらして白色で再度文字の輪郭を描画
し、両文字の重なり合わない部分の閉領域内と、重なり
合う部分の閉領域内より白色の塗りつぶしをかける。こ
れでも、白文字に黒い影が付き、一種の影付き文字が得
られる。この例のように、描画は最低2サイクル必要で
あるが、塗りつぶしは1サイクル省略できる場合があ
る。
を描画し、位置をずらして白色で再度文字の輪郭を描画
し、両文字の重なり合わない部分の閉領域内と、重なり
合う部分の閉領域内より白色の塗りつぶしをかける。こ
れでも、白文字に黒い影が付き、一種の影付き文字が得
られる。この例のように、描画は最低2サイクル必要で
あるが、塗りつぶしは1サイクル省略できる場合があ
る。
以上、まとめると、制御手段Eとしては、描画手段C
に対しては少なくとも2サイクルで別の実行位置から描
画を実行させ、塗りつぶし手段Dに対しては少なくとも
1サイクルで塗りつぶしを実行させることになる。
に対しては少なくとも2サイクルで別の実行位置から描
画を実行させ、塗りつぶし手段Dに対しては少なくとも
1サイクルで塗りつぶしを実行させることになる。
本書の特許請求の範囲第1項に記載の用語「文字」は
最広義に解されるべきであり、少なくともソースコード
を変換して得られる任意のイメージパターンを有するも
の(例えば図形シンボル)を含み得る。
最広義に解されるべきであり、少なくともソースコード
を変換して得られる任意のイメージパターンを有するも
の(例えば図形シンボル)を含み得る。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
この実施例の全体構成を第2図に示す。
1はキーボードその他の入力装置、2は装置全体の制
御部、3はコード形成(例えばJISコード)でテキスト
を記憶する文書データメモリ、4は影つき文字制御部、
5はベクトルフォントデータのメモリ(例えばハードデ
ィスク上に記憶される)、6はベクトルの始点と終点の
情報からラインを描画するライン描画部、7は閉領域を
ぬりつぶすペイント部、8は表示制御部、9はCRT、も
しくはLCD等の表示装置、10は印字制御部、11は印字装
置である。
御部、3はコード形成(例えばJISコード)でテキスト
を記憶する文書データメモリ、4は影つき文字制御部、
5はベクトルフォントデータのメモリ(例えばハードデ
ィスク上に記憶される)、6はベクトルの始点と終点の
情報からラインを描画するライン描画部、7は閉領域を
ぬりつぶすペイント部、8は表示制御部、9はCRT、も
しくはLCD等の表示装置、10は印字制御部、11は印字装
置である。
本実施例では、ベクトルフォントデータは、端点対の
組(この組で一つの文字を定義する)と、ペイント開始
基準座標とから成る。この基準座標は工夫して選定され
ている。すなわち、後述する影付き文字作成の際、2文
字間の重なり合う部分の内部に必ずペイント開始ポイン
トが位置するように選ばれている。
組(この組で一つの文字を定義する)と、ペイント開始
基準座標とから成る。この基準座標は工夫して選定され
ている。すなわち、後述する影付き文字作成の際、2文
字間の重なり合う部分の内部に必ずペイント開始ポイン
トが位置するように選ばれている。
以下、上記実施例の作用を説明するわけであるが、そ
の大要は、<発明の作用>の最初の作用例で述べた通り
であるので、重複をなるべく避け、図面、特に、第3図
と第4図(フローチャート)に対して簡単な説明を行う
にとどめる。
の大要は、<発明の作用>の最初の作用例で述べた通り
であるので、重複をなるべく避け、図面、特に、第3図
と第4図(フローチャート)に対して簡単な説明を行う
にとどめる。
第3図は、影付き文字の作成手順の概要で、(イ)か
ら(ホ)の5段階で完了する。まず、(イ)において黒
色で文字<ロ>の輪郭を描画し、(ロ)その内部にペイ
ントをかけ、(ハ)で実行位置をずらし白色で文字<ロ
>の輪郭を描画する。この描画により、今回の文字エリ
アと前回の文字エリアとが重なり合う部分Aが閉領域
(AND閉領域)として形成される。いいかえれば、白線
の描画により、前の黒文字がいくつかの閉領域(ここで
は、3つの領域A、B、B)に分離される。これりの閉
領域のうち重なり合うAND閉領域を(ニ)で塗りつぶ
す。最後に(ホ)で黒色を使って文字<ロ>の輪郭を描
画すると、図示の通り、影付きの文字が出来上る。
ら(ホ)の5段階で完了する。まず、(イ)において黒
色で文字<ロ>の輪郭を描画し、(ロ)その内部にペイ
ントをかけ、(ハ)で実行位置をずらし白色で文字<ロ
>の輪郭を描画する。この描画により、今回の文字エリ
アと前回の文字エリアとが重なり合う部分Aが閉領域
(AND閉領域)として形成される。いいかえれば、白線
の描画により、前の黒文字がいくつかの閉領域(ここで
は、3つの領域A、B、B)に分離される。これりの閉
領域のうち重なり合うAND閉領域を(ニ)で塗りつぶ
す。最後に(ホ)で黒色を使って文字<ロ>の輪郭を描
画すると、図示の通り、影付きの文字が出来上る。
第4図はより詳細なフローチャートである。標準の文
字サイズを256メッシュとしてある。
字サイズを256メッシュとしてある。
S1からS8までが、第3図の(イ)に相当する黒色描画
処理である。Bは文字のスケーリングファクタ(拡大、
縮小の係数)を示す。(X1、Y1)が始点、(X2、Y2)が
終点である。これらの端点対(ベクトル)のそれぞれに
スケーリングファクタをかけ(S3〜S6)、転送、描画し
(S7)、文字の全ベクトルの終了(S8)となるまで、く
り返し処理する。
処理である。Bは文字のスケーリングファクタ(拡大、
縮小の係数)を示す。(X1、Y1)が始点、(X2、Y2)が
終点である。これらの端点対(ベクトル)のそれぞれに
スケーリングファクタをかけ(S3〜S6)、転送、描画し
(S7)、文字の全ベクトルの終了(S8)となるまで、く
り返し処理する。
S9からS13までは第3図の(ロ)に相当する黒色ペイ
ント処理である。S10のペイント開始座標は、ベクトル
フォントデータ中のペイント開始座標(XP、YP)にスケ
ーリングファクタを乗じることで求められる。S13は第
1サイクルの終了を示すための処理で変数SNDを“0"に
置く。
ント処理である。S10のペイント開始座標は、ベクトル
フォントデータ中のペイント開始座標(XP、YP)にスケ
ーリングファクタを乗じることで求められる。S13は第
1サイクルの終了を示すための処理で変数SNDを“0"に
置く。
S14は移動量の指定である。(−Z、−Z)が移動ベ
クトルを規定する。
クトルを規定する。
S15からS21までは第3図の(ハ)に示す移動位置での
白色描画処理である(SND=0のとき)。前(old)の座
標(X1、Y1)、(X2、Y2)にそれぞれ移動ベクトル(−
Z、−Z)を加える点、描画色が“白”である点を除い
て最初の黒色描画処理S1〜S8と基本的に同じである。
白色描画処理である(SND=0のとき)。前(old)の座
標(X1、Y1)、(X2、Y2)にそれぞれ移動ベクトル(−
Z、−Z)を加える点、描画色が“白”である点を除い
て最初の黒色描画処理S1〜S8と基本的に同じである。
いまの段階ではSND=0(最初のサイクルが終っただ
け)なので、S22での判定結果はYESで以下の処理に進
む。
け)なので、S22での判定結果はYESで以下の処理に進
む。
S23からS27までは第3図の(ニ)に相当する白色ペイ
ント処理である。S23とS24のところで前のベクトル開始
点(XP、YP)に移動ベクトル(−Z、−Z)を加えてベ
クトル開始点を更新している。本実施例によれば、この
更新されたベクトル開始点は、必ず、前文字と今回の文
字との重なり合ったところ(AND閉領域)の内部に位置
する。換言すれば、これが満足されるよう、ベクトルフ
ォントデータ中のベクトル開始座標値が選定されてい
る。
ント処理である。S23とS24のところで前のベクトル開始
点(XP、YP)に移動ベクトル(−Z、−Z)を加えてベ
クトル開始点を更新している。本実施例によれば、この
更新されたベクトル開始点は、必ず、前文字と今回の文
字との重なり合ったところ(AND閉領域)の内部に位置
する。換言すれば、これが満足されるよう、ベクトルフ
ォントデータ中のベクトル開始座標値が選定されてい
る。
S29からS21までの処理は第3図の(ホ)に相当する最
後の黒色描画処理である。S15〜S21までの処理と異なる
点は、白色でなく黒色を描画指定したこと、それと、全
サイクル終了の合図としてSNDを“1"に置いたことであ
る。この結果、S22で全サイクルの終了が検出され、図
示の影付き文字作成フローを抜ける。
後の黒色描画処理である。S15〜S21までの処理と異なる
点は、白色でなく黒色を描画指定したこと、それと、全
サイクル終了の合図としてSNDを“1"に置いたことであ
る。この結果、S22で全サイクルの終了が検出され、図
示の影付き文字作成フローを抜ける。
このフローチャートからもわかるように、本実施例で
は、描画処理とペイント処理を組み合わせることによ
り、基本的に影付き文字を得ている。換言すれば、それ
自体は公知な描画手段とペイント手段を最大限に活用す
ることによって、所期の影付き文字を発生させている。
は、描画処理とペイント処理を組み合わせることによ
り、基本的に影付き文字を得ている。換言すれば、それ
自体は公知な描画手段とペイント手段を最大限に活用す
ることによって、所期の影付き文字を発生させている。
なお斜影をつけるために、1ドット単位ずつずらし
て、黒色描画、ペイントをくり返し、最後に、白描画、
白ペイント、黒描画を行うようにしてもよい。また、多
数のカラーを使って、より立体感のある文字をつくるこ
とも自明な変更の範囲内で実現できる。
て、黒色描画、ペイントをくり返し、最後に、白描画、
白ペイント、黒描画を行うようにしてもよい。また、多
数のカラーを使って、より立体感のある文字をつくるこ
とも自明な変更の範囲内で実現できる。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明によれば描画手段と塗
りつぶし手段とを組み合わせて使用するだけで、ベクト
ルフォントのデータから所望の重ね文字を作成すること
ができる。つまり、専用のハードウェアが不要となる。
また、前面と後面の文字で影文字を作成する場合等は、
上記の描画手段と塗りつぶし手段を2〜3回起動するだ
けでよく、処理速度も速い。
りつぶし手段とを組み合わせて使用するだけで、ベクト
ルフォントのデータから所望の重ね文字を作成すること
ができる。つまり、専用のハードウェアが不要となる。
また、前面と後面の文字で影文字を作成する場合等は、
上記の描画手段と塗りつぶし手段を2〜3回起動するだ
けでよく、処理速度も速い。
第1図は本発明の機能ブロック図、第2図は本発明の一
実施例の全体構成図、第3図は影付き文字の作成手順の
概要説明図、第4図は実施例の動作のフローチャートで
ある。 4……影付き文字制御部、5……ベクトルフォントデー
タメモリ、6……ライン描画部、7……ペイント部、8
……表示制御部、10……印字制御部。
実施例の全体構成図、第3図は影付き文字の作成手順の
概要説明図、第4図は実施例の動作のフローチャートで
ある。 4……影付き文字制御部、5……ベクトルフォントデー
タメモリ、6……ライン描画部、7……ペイント部、8
……表示制御部、10……印字制御部。
Claims (1)
- 【請求項1】文字を表すデータとして、始点と終点の座
標の組で定義されるベクトルフォントデータを記憶する
ベクトルフォント記憶手段と、 上記ベクトルフォントデータを使って文字の輪郭線の描
画を行う描画手段と、 上記描画手段により同じ文字の輪郭を第1の位置と第2
の位置に位置をずらして描画させ、一方の文字に属する
領域であって、ずれた文字同士が重ならない閉領域を塗
り潰す制御手段と、 を有することを特徴とする文字発生方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61126010A JP2621138B2 (ja) | 1986-05-31 | 1986-05-31 | 重ね文字発生方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61126010A JP2621138B2 (ja) | 1986-05-31 | 1986-05-31 | 重ね文字発生方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62282380A JPS62282380A (ja) | 1987-12-08 |
JP2621138B2 true JP2621138B2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=14924492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61126010A Expired - Fee Related JP2621138B2 (ja) | 1986-05-31 | 1986-05-31 | 重ね文字発生方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2621138B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2634851B2 (ja) * | 1988-04-28 | 1997-07-30 | シャープ株式会社 | 画像処理装置 |
JP5050331B2 (ja) * | 2005-09-05 | 2012-10-17 | セイコーエプソン株式会社 | 影文字出力装置、影文字出力制御方法及びそのプログラム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5480036A (en) * | 1977-12-08 | 1979-06-26 | Toyo Communication Equip | Crt display unit having profile character generating function |
JPS6123193A (ja) * | 1984-07-12 | 1986-01-31 | 日本電気株式会社 | 文字パタ−ン発生方法とその装置 |
-
1986
- 1986-05-31 JP JP61126010A patent/JP2621138B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62282380A (ja) | 1987-12-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |