JP2607664B2 - 雑音除去回路を有する機器 - Google Patents
雑音除去回路を有する機器Info
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- JP2607664B2 JP2607664B2 JP1021378A JP2137889A JP2607664B2 JP 2607664 B2 JP2607664 B2 JP 2607664B2 JP 1021378 A JP1021378 A JP 1021378A JP 2137889 A JP2137889 A JP 2137889A JP 2607664 B2 JP2607664 B2 JP 2607664B2
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- Japan
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- power supply
- circuit
- line
- supply line
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- Filters And Equalizers (AREA)
- Noise Elimination (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、雑音除去回路を有する機器に関するもので
あり、電源線と情報線とを有するあらゆる機器、特にAV
関連機器や情報関連機器の分野において用いられるもの
である。
あり、電源線と情報線とを有するあらゆる機器、特にAV
関連機器や情報関連機器の分野において用いられるもの
である。
[従来の技術] 第3図は雑音除去回路を備える従来の機器の概略構成
を示している。図中、1は電源線であり、例えば、商用
交流電源に接続される。2は情報線であり、例えば電話
回線に接続される。電源回路10は電源線1から機器の駆
動用電源電圧を得ている。信号処理回路20は情報線2と
の間で信号を送受している。電源線1と情報線2には、
それぞれフェライトコアなどを用いて構成した妨害電圧
阻止回路3,4を挿入し、妨害電圧を除去している。
を示している。図中、1は電源線であり、例えば、商用
交流電源に接続される。2は情報線であり、例えば電話
回線に接続される。電源回路10は電源線1から機器の駆
動用電源電圧を得ている。信号処理回路20は情報線2と
の間で信号を送受している。電源線1と情報線2には、
それぞれフェライトコアなどを用いて構成した妨害電圧
阻止回路3,4を挿入し、妨害電圧を除去している。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上述の従来例にあっては、電源線1に発生
するノイズ、情報線2に発生するノイズのみをそれぞれ
妨害電圧阻止回路3,4により阻止していたに過ぎず、電
源線1と情報線2との間に誘起される妨害電圧を除去す
ることはできなかった。ここで、電源線1と情報線2と
の間に誘起される妨害電圧が、いかなるものであるかは
特定することはできないが、例えば、高周波インバータ
式の照明器具や、コンピュータのディスプレイ装置、ス
イッチング電源装置、空調機その他のモータ、雷や放電
などの自然現象、自動車エンジンのスパークノイズ等々
の妨害電圧が空間中に無数に存在するので、これらが電
源線1と情報線2との間に妨害電圧として誘起されるも
のと推測される。そして、機器に接続された電源線1と
情報線2とは、空間中のノイズを拾って妨害電圧を誘起
したり、反対に、この妨害電圧を空間中に輻射したりす
るアンテナ作用を有するので、このような妨害電圧が信
号処理回路20の配線に混入することを避けられなかっ
た。このように、従来例にあっては、電源線1と情報線
2との間に誘起される妨害電圧が機器に及ぼす悪影響に
対しては無防備であったため、例えば、AV関連機器にお
ける受信画像の乱れや、情報関連機器における誤動作が
発生するという問題があった。
するノイズ、情報線2に発生するノイズのみをそれぞれ
妨害電圧阻止回路3,4により阻止していたに過ぎず、電
源線1と情報線2との間に誘起される妨害電圧を除去す
ることはできなかった。ここで、電源線1と情報線2と
の間に誘起される妨害電圧が、いかなるものであるかは
特定することはできないが、例えば、高周波インバータ
式の照明器具や、コンピュータのディスプレイ装置、ス
イッチング電源装置、空調機その他のモータ、雷や放電
などの自然現象、自動車エンジンのスパークノイズ等々
の妨害電圧が空間中に無数に存在するので、これらが電
源線1と情報線2との間に妨害電圧として誘起されるも
のと推測される。そして、機器に接続された電源線1と
情報線2とは、空間中のノイズを拾って妨害電圧を誘起
したり、反対に、この妨害電圧を空間中に輻射したりす
るアンテナ作用を有するので、このような妨害電圧が信
号処理回路20の配線に混入することを避けられなかっ
た。このように、従来例にあっては、電源線1と情報線
2との間に誘起される妨害電圧が機器に及ぼす悪影響に
対しては無防備であったため、例えば、AV関連機器にお
ける受信画像の乱れや、情報関連機器における誤動作が
発生するという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、電源線と情報線との間に誘起
される妨害電圧を効果的に除去できる雑音除去回路を有
する機器を提供することにある。
その目的とするところは、電源線と情報線との間に誘起
される妨害電圧を効果的に除去できる雑音除去回路を有
する機器を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明にあっては、上記の課題を解決するために、第
1図に示すように、電源線1と情報線2とを有し、電源
線1に接続される第1の回路(電源回路10)と、情報線
2に接続される第2の回路(信号処理回路20)を内蔵す
る機器において、電源線1と情報線2の間に誘起される
高周波の妨害電圧に対して定常的に低インピーダンスを
呈するコンデンサ等よりなる妨害電圧バイパス回路5
を、電源線1と情報線2の間に介在するよに内蔵して成
るものである。
1図に示すように、電源線1と情報線2とを有し、電源
線1に接続される第1の回路(電源回路10)と、情報線
2に接続される第2の回路(信号処理回路20)を内蔵す
る機器において、電源線1と情報線2の間に誘起される
高周波の妨害電圧に対して定常的に低インピーダンスを
呈するコンデンサ等よりなる妨害電圧バイパス回路5
を、電源線1と情報線2の間に介在するよに内蔵して成
るものである。
また、妨害電圧バイパス回路5と第1及び第2の回路
の間に、妨害電圧を阻止する妨害電圧阻止回路3,4をそ
れぞれ配すれば、より好ましい。
の間に、妨害電圧を阻止する妨害電圧阻止回路3,4をそ
れぞれ配すれば、より好ましい。
[作 用] 本発明にあっては、このように、電源線1と情報線2
の間に誘起される高周波の妨害電圧に対して定常的に低
インピーダンスを呈するコンデンサ等よりなる妨害電圧
バイパス回路5を、電源線1と情報線2の間に介在する
ように内蔵しているので、電源線1と情報線2との間に
誘起される妨害電圧が機器内の電源回路10や信号処理回
路20のような回路に悪影響を与えることはなくなるもの
である。また、妨害電圧バイパス回路5と第1及び第2
の回路の間に、妨害電圧を阻止する妨害電圧阻止回路3,
4を配することにより、妨害電圧による悪影響をより完
全に除去することができる。
の間に誘起される高周波の妨害電圧に対して定常的に低
インピーダンスを呈するコンデンサ等よりなる妨害電圧
バイパス回路5を、電源線1と情報線2の間に介在する
ように内蔵しているので、電源線1と情報線2との間に
誘起される妨害電圧が機器内の電源回路10や信号処理回
路20のような回路に悪影響を与えることはなくなるもの
である。また、妨害電圧バイパス回路5と第1及び第2
の回路の間に、妨害電圧を阻止する妨害電圧阻止回路3,
4を配することにより、妨害電圧による悪影響をより完
全に除去することができる。
[実施例] 第1図は、本発明をファクシミリやビジネスコンピュ
ータのような情報関連機器に適用した実施例の概略構成
図である。電源線1と情報線2との間に、妨害電圧バイ
パス回路5を介在させ、さらに、電源回路10と電源線端
子11との間に妨害電圧阻止回路3を挿入し、信号処理回
路20と情報線端子21との間に妨害電圧阻止回路4を挿入
している。妨害電圧バイパス回路5は、電源線1と情報
線2の間に誘起される高周波の妨害電圧に対して内部回
路よりも低インピーダンスを呈するコンデンサ等により
構成されている。したがって、電源線1と情報線2との
間に誘起された妨害電圧による電流は妨害電圧バイパス
回路5を介してのみ流れるものであり、電源線1と情報
線2のアンテナ作用により空間中に妨害電圧が複写され
ることはなく、信号処理回路20の配線に空間中の妨害電
圧が混入するような不都合は防止できる。また、妨害電
圧阻止回路3,4は妨害電圧に対して高インピーダンスを
呈するフィルタ回路により構成されており、フェライト
コアのような高透磁率の磁性材料を用いて小形軽量に構
成されている。上記の構成について、我々が試みに測定
した結果によると、最大で15dB、平均でも10dB程度の雑
音低減効果が認められた。これによって、妨害電圧によ
る伝送エラー等の誤動作を防止することができる。ま
た、雷のような突発的ノイズが混入しても、機器に悪影
響を及ぼさないという効果が期待できる。
ータのような情報関連機器に適用した実施例の概略構成
図である。電源線1と情報線2との間に、妨害電圧バイ
パス回路5を介在させ、さらに、電源回路10と電源線端
子11との間に妨害電圧阻止回路3を挿入し、信号処理回
路20と情報線端子21との間に妨害電圧阻止回路4を挿入
している。妨害電圧バイパス回路5は、電源線1と情報
線2の間に誘起される高周波の妨害電圧に対して内部回
路よりも低インピーダンスを呈するコンデンサ等により
構成されている。したがって、電源線1と情報線2との
間に誘起された妨害電圧による電流は妨害電圧バイパス
回路5を介してのみ流れるものであり、電源線1と情報
線2のアンテナ作用により空間中に妨害電圧が複写され
ることはなく、信号処理回路20の配線に空間中の妨害電
圧が混入するような不都合は防止できる。また、妨害電
圧阻止回路3,4は妨害電圧に対して高インピーダンスを
呈するフィルタ回路により構成されており、フェライト
コアのような高透磁率の磁性材料を用いて小形軽量に構
成されている。上記の構成について、我々が試みに測定
した結果によると、最大で15dB、平均でも10dB程度の雑
音低減効果が認められた。これによって、妨害電圧によ
る伝送エラー等の誤動作を防止することができる。ま
た、雷のような突発的ノイズが混入しても、機器に悪影
響を及ぼさないという効果が期待できる。
次に、第2図はテレビ受像機に本発明を適用した実施
例の概略構成を示している。本実施例にあっては、信号
処理回路20に代えて、テレビジョンの受信回路22が接続
されている点を除けば、第1図の実施例と同様の構成を
有している。このように、テレビ受像機に本発明を適用
すれば、電源線1と情報線2の間に誘起される妨害電圧
が受信回路22に混入することを防止でき、受信画像の乱
れ等の不都合を解消することができるものである。
例の概略構成を示している。本実施例にあっては、信号
処理回路20に代えて、テレビジョンの受信回路22が接続
されている点を除けば、第1図の実施例と同様の構成を
有している。このように、テレビ受像機に本発明を適用
すれば、電源線1と情報線2の間に誘起される妨害電圧
が受信回路22に混入することを防止でき、受信画像の乱
れ等の不都合を解消することができるものである。
なお、実施例の説明においては、ファクシミリやビジ
ネスコンピュータのような情報処理関連機器と、テレビ
受像機のようなAV関連機器に本発明を適用する例を示し
たが、本発明は電源線と情報線との2つの線を有する全
ての機器に有効であることは言うまでもない。
ネスコンピュータのような情報処理関連機器と、テレビ
受像機のようなAV関連機器に本発明を適用する例を示し
たが、本発明は電源線と情報線との2つの線を有する全
ての機器に有効であることは言うまでもない。
[発明の効果] 本発明にあっては、このように、電源線と情報線の間
に誘起される高周波の妨害電圧に対して定常的に低イン
ピーダンスを呈するコンデンサ等よりなる妨害電圧バイ
パス回路を、電源線と情報線の間に介在するように内蔵
しているので、電源線と情報線との間に誘起される妨害
電圧が機器内の回路に悪影響を与えることはなくなると
いう効果がある。
に誘起される高周波の妨害電圧に対して定常的に低イン
ピーダンスを呈するコンデンサ等よりなる妨害電圧バイ
パス回路を、電源線と情報線の間に介在するように内蔵
しているので、電源線と情報線との間に誘起される妨害
電圧が機器内の回路に悪影響を与えることはなくなると
いう効果がある。
また、妨害電圧バイパス回路と少なくとも第1又は第
2の回路の間に、妨害電圧を阻止する妨害電圧阻止回路
を配することにより、妨害電圧による悪影響をより完全
に除去することができるという効果がある。
2の回路の間に、妨害電圧を阻止する妨害電圧阻止回路
を配することにより、妨害電圧による悪影響をより完全
に除去することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1実施例の概略構成図、第2図は本
発明の第2実施例の概略構成図、第3図は従来例の概略
構成図である。 1は電源線、2は情報線、3,4は妨害電圧阻止回路、5
は妨害電圧バイパス回路、10は電源回路、11は電源線端
子、20は信号処理回路、21は情報線端子、22は受信回路
である。
発明の第2実施例の概略構成図、第3図は従来例の概略
構成図である。 1は電源線、2は情報線、3,4は妨害電圧阻止回路、5
は妨害電圧バイパス回路、10は電源回路、11は電源線端
子、20は信号処理回路、21は情報線端子、22は受信回路
である。
Claims (2)
- 【請求項1】電源線と情報線とを有し、電源線に接続さ
れる第1の回路と、情報線に接続される第2の回路を内
蔵する機器において、電源線と情報線の間に誘起される
高周波の妨害電圧に対して定常的に低インピーダンスを
呈するコンデンサ等よりなる妨害電圧バイパス回路を、
電源線と情報線の間に介在するように内蔵して成ること
を特徴とする雑音除去回路を有する機器。 - 【請求項2】妨害電圧バイパス回路と少なくとも第1又
は第2の回路の間に、妨害電圧を阻止する妨害電圧阻止
回路を配して成ることを特徴とする請求項1記載の雑音
除去回路を有する機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1021378A JP2607664B2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | 雑音除去回路を有する機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1021378A JP2607664B2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | 雑音除去回路を有する機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02202241A JPH02202241A (ja) | 1990-08-10 |
JP2607664B2 true JP2607664B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=12053431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1021378A Expired - Lifetime JP2607664B2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | 雑音除去回路を有する機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607664B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61264916A (ja) * | 1985-05-20 | 1986-11-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | サ−ジ吸収回路 |
JPS63194526A (ja) * | 1987-02-06 | 1988-08-11 | 富士通株式会社 | サ−ジ保護回路 |
-
1989
- 1989-01-31 JP JP1021378A patent/JP2607664B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61264916A (ja) * | 1985-05-20 | 1986-11-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | サ−ジ吸収回路 |
JPS63194526A (ja) * | 1987-02-06 | 1988-08-11 | 富士通株式会社 | サ−ジ保護回路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02202241A (ja) | 1990-08-10 |
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