JP2603636Y2 - 鋸 刃 - Google Patents
鋸 刃Info
- Publication number
- JP2603636Y2 JP2603636Y2 JP1993057539U JP5753993U JP2603636Y2 JP 2603636 Y2 JP2603636 Y2 JP 2603636Y2 JP 1993057539 U JP1993057539 U JP 1993057539U JP 5753993 U JP5753993 U JP 5753993U JP 2603636 Y2 JP2603636 Y2 JP 2603636Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- saw blade
- angle
- degrees
- cutting
- chamfer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Milling Processes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鋸刃に係り、更に詳
細には、例えば金属切削用の帯鋸刃あるいは丸鋸刃など
の鋸刃に関する。
細には、例えば金属切削用の帯鋸刃あるいは丸鋸刃など
の鋸刃に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属切削用の鋸刃においては、例
えば、超硬材質製の丸鋸刃や帯鋸刃を用いてワークに切
断加工が行なわれている。この鋸刃の歯先の形状は、丸
鋸刃の場合は各歯先の鋭角部に面取りがなされ、その面
取り角度は歯先の垂直線を基準として20度前後であ
る。また、帯鋸刃の場合は、全く歯先の面取りは行なわ
れていないのが一般的である。
えば、超硬材質製の丸鋸刃や帯鋸刃を用いてワークに切
断加工が行なわれている。この鋸刃の歯先の形状は、丸
鋸刃の場合は各歯先の鋭角部に面取りがなされ、その面
取り角度は歯先の垂直線を基準として20度前後であ
る。また、帯鋸刃の場合は、全く歯先の面取りは行なわ
れていないのが一般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した超
硬鋸刃では、高速での切削において歯先の欠けが発生し
切削不可となる問題があった。
硬鋸刃では、高速での切削において歯先の欠けが発生し
切削不可となる問題があった。
【0004】この考案の目的は、上記問題点を改善する
ために、歯先に適正な面取りを施し、高速切断を可能と
すると共に歯先の欠けを防止した鋸刃を提供することに
ある。
ために、歯先に適正な面取りを施し、高速切断を可能と
すると共に歯先の欠けを防止した鋸刃を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述のごとき問題に鑑み
て、この考案は、鋸刃における各歯の歯先部にすくい面
と二番角面とを有し、かつ上記すくい面と二番角面との
交点部に面取り部を形成した鋸刃において、上記面取り
部の面取り角度を、歯先の垂線を基準として35度〜5
5度の角度範囲に設定してなるものである。
て、この考案は、鋸刃における各歯の歯先部にすくい面
と二番角面とを有し、かつ上記すくい面と二番角面との
交点部に面取り部を形成した鋸刃において、上記面取り
部の面取り角度を、歯先の垂線を基準として35度〜5
5度の角度範囲に設定してなるものである。
【0006】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
細に説明する。
【0007】図1および図2を参照するに、本実施例で
は超硬材質による帯鋸刃を対象として説明するが、丸鋸
刃などにも適用が可能である。
は超硬材質による帯鋸刃を対象として説明するが、丸鋸
刃などにも適用が可能である。
【0008】帯鋸刃1の歯3は、曲面のガレット面5
と、このガレット面5に連続した平面状のすくい面7
と、二番角面(逃げ面)9と、前記すくい面7と二番角
面9との交点に設けた面取り部11とで形成されてい
る。このように形成された鋸刃1においてAは面取り角
度を表し、Cは面取り量、Dは二番角度を表していて、
K−K線は面取り角度の基準となる垂直線を示してい
る。
と、このガレット面5に連続した平面状のすくい面7
と、二番角面(逃げ面)9と、前記すくい面7と二番角
面9との交点に設けた面取り部11とで形成されてい
る。このように形成された鋸刃1においてAは面取り角
度を表し、Cは面取り量、Dは二番角度を表していて、
K−K線は面取り角度の基準となる垂直線を示してい
る。
【0009】上記構成により、種々の実験を行った結
果、例えば材質S45Cの被切断材を帯鋸刃1にて切削
する際、二番角度Dを20度とし、面取り角度Aを45
度、面取り量Cを0.1mmとして切断を行なった。こ
の結果、歯先の欠け、切削抵抗の両面において一番優れ
た結果が得られた。なお、切断条件(切込み量)、被削
材の違いによって、面取り量Cの値を変える必要があ
る。
果、例えば材質S45Cの被切断材を帯鋸刃1にて切削
する際、二番角度Dを20度とし、面取り角度Aを45
度、面取り量Cを0.1mmとして切断を行なった。こ
の結果、歯先の欠け、切削抵抗の両面において一番優れ
た結果が得られた。なお、切断条件(切込み量)、被削
材の違いによって、面取り量Cの値を変える必要があ
る。
【0010】さらに、上記種々な実験の結果では、帯鋸
刃の場合、正常な切削を行なうには二番角度Dは15度
以上が必要である。この二番角Dの形状において面取り
角度Aが35度未満の場合は、歯先に欠けが発生し易く
切断が不可となり、面取り角度Aが55度を越えた場合
は、歯先の欠けは防止できるが切削抵抗が大きくなり切
断不可となった。したがって、面取り角度Aが35度〜
55度が歯先の欠けおよび切削抵抗の面で良好である。
刃の場合、正常な切削を行なうには二番角度Dは15度
以上が必要である。この二番角Dの形状において面取り
角度Aが35度未満の場合は、歯先に欠けが発生し易く
切断が不可となり、面取り角度Aが55度を越えた場合
は、歯先の欠けは防止できるが切削抵抗が大きくなり切
断不可となった。したがって、面取り角度Aが35度〜
55度が歯先の欠けおよび切削抵抗の面で良好である。
【0011】次に、材質S45C、250mm丸棒を鋸
速60m/min,切削率200cm2 /minの条件
で5CUT切削した時のデータを図3に示す。なお、面
取り量Cを一定にして面取り角度Aを30度〜60度に
変化させた時の切削抵抗とチッピングの値をプロットし
たグラフである。
速60m/min,切削率200cm2 /minの条件
で5CUT切削した時のデータを図3に示す。なお、面
取り量Cを一定にして面取り角度Aを30度〜60度に
変化させた時の切削抵抗とチッピングの値をプロットし
たグラフである。
【0012】このグラフより理解されるように、面取り
角度Aは35度から55度の範囲を持つことが、高速切
削に適していることが理解されよう。
角度Aは35度から55度の範囲を持つことが、高速切
削に適していることが理解されよう。
【0013】なお、この考案は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。
【0014】
【考案の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、本考案は、歯先部にすくい面7と二番角面9
とを備え、かつ上記すくい面7と二番角面9との交点部
に面取り部11を形成した鋸刃であって、上記面取り部
11の面取り角度を、歯先の垂線K−Kを基準として3
5度〜55度の角度範囲に設定してある。
るように、本考案は、歯先部にすくい面7と二番角面9
とを備え、かつ上記すくい面7と二番角面9との交点部
に面取り部11を形成した鋸刃であって、上記面取り部
11の面取り角度を、歯先の垂線K−Kを基準として3
5度〜55度の角度範囲に設定してある。
【0015】上記角度範囲は、図3に示されるように、
S45C,250φの切断を行った結果、35度以下に
なると切削抵抗は小さくなるもののチッピングが多くな
り、また55度以上になるとチッピングが少なくなるも
のの切削抵抗が大きくなることに鑑みて設定してある。
S45C,250φの切断を行った結果、35度以下に
なると切削抵抗は小さくなるもののチッピングが多くな
り、また55度以上になるとチッピングが少なくなるも
のの切削抵抗が大きくなることに鑑みて設定してある。
【0016】したがって、本考案によれば、切削抵抗が
小さく、かつチッピングの少ない状態において被切断材
の切断を行うことができるものである。
小さく、かつチッピングの少ない状態において被切断材
の切断を行うことができるものである。
【図1】この考案の主要部である鋸刃の歯先を示した説
明図である。
明図である。
【図2】図1における右側より見た側面説明図である。
【図3】面取り角度と切削抵抗及びチッピングの関係を
示したグラフである。
示したグラフである。
1 帯鋸刃 3 鋸刃 11 面取り部 A 面取り角度 K−K線 垂直線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23D 61/02 - 61/04 B23D 61/12 - 61/14
Claims (1)
- 【請求項1】 鋸刃における各歯の歯先部にすくい面
(7)と二番角面(9)とを有し、かつ上記すくい面
(7)と二番角面(9)との交点部に面取り部(11)
を形成した鋸刃において、上記面取り部(11)の面取
り角度を、歯先の垂線(K−K)を基準として35度〜
55度の角度範囲に設定してなることを特徴とする鋸
刃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993057539U JP2603636Y2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 鋸 刃 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993057539U JP2603636Y2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 鋸 刃 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0727723U JPH0727723U (ja) | 1995-05-23 |
JP2603636Y2 true JP2603636Y2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=13058571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993057539U Expired - Lifetime JP2603636Y2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 鋸 刃 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603636Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020001098A (ja) * | 2018-06-25 | 2020-01-09 | 株式会社アマダホールディングス | 鋸刃 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000263327A (ja) * | 1999-01-11 | 2000-09-26 | Amada Co Ltd | 帯鋸刃 |
-
1993
- 1993-10-25 JP JP1993057539U patent/JP2603636Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020001098A (ja) * | 2018-06-25 | 2020-01-09 | 株式会社アマダホールディングス | 鋸刃 |
JP7097242B2 (ja) | 2018-06-25 | 2022-07-07 | 株式会社アマダ | 鋸刃 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0727723U (ja) | 1995-05-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080114 Year of fee payment: 8 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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