JP2602425B2 - 非晶質磁気光学層 - Google Patents
非晶質磁気光学層Info
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- JP2602425B2 JP2602425B2 JP59088077A JP8807784A JP2602425B2 JP 2602425 B2 JP2602425 B2 JP 2602425B2 JP 59088077 A JP59088077 A JP 59088077A JP 8807784 A JP8807784 A JP 8807784A JP 2602425 B2 JP2602425 B2 JP 2602425B2
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Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はハードデイスク、フロツピーデイスク、ドキ
ュメントフアイル等に使用される光磁気記録媒体の磁気
光学層に関するものであり、特に磁気光学効果に優れた
非晶質磁気光学層に係るものである。
ュメントフアイル等に使用される光磁気記録媒体の磁気
光学層に関するものであり、特に磁気光学効果に優れた
非晶質磁気光学層に係るものである。
従来技術 近年、半導体レーザー光により磁気記録を行う光磁気
記録媒体が高密度記録用として種々研究されている。特
に高密度記録用として使用されるためには磁性膜がその
膜面に垂直な方向に磁化容易軸を有することが必要とさ
れる。従来、これら光磁気記録媒体に用いられる磁性膜
としてはGd−Co,Gd−Fe,Tb−Fe,Gd−Tb−Fe,Tb−Dy−Fe
等の非晶質合金を用いたもの等が知られているが、これ
ら非晶質合金磁性体を用いた光磁気記録媒体は記録感度
が高く半導体レーザー光によつて高速度(周波数、数MH
Zにおいて)で記録できるという利点はあるものの磁気
光学効果が十分満足できるものではない問題点を有する
ものである。かかることからGd−Tb−Fe−Coより成る4
元非晶質磁性膜を用いることによりカー回転角を大きく
して磁気光学効果を向上させることが特開昭58−196639
号公報に提案されている。このような非晶質合金磁性体
を用いて光磁気記録媒体を作るには一般にガラス板のよ
うな基板上に前記磁性体を真空蒸着、スパツタリング等
の方法で付着させて磁性膜を形成している。こうして得
られる光磁気記録媒体への記録・再生は次のようにして
行われる。すなわち、記録は磁性膜のキユリー温度また
は補償温度近傍における温度変化に対応した保磁力の急
激な変化特性を利用して情報信号で変調されたレーザー
光を磁性膜に照射加熱して磁性膜表面磁化の向きを反転
させることにより行われる。また再生ほこうして反転記
録された磁性膜のカー回転角を読出すことにより行われ
る。このように非晶質合金磁性体のように光が透過しに
くい場合の情報信号の記録・再生はカー効果を利用する
ものである。カー効果とは磁性体の表面で光が反射する
際の偏光面の回転現象であり、a)極(polar)効果、
b)縦(longitudinal)効果、c)横(transverse)効
果があり、特に非晶質合金磁性体の場合にはaの極効果
が用いられ、そのカー回転角θKを利用して再生が行わ
れる。従つてカー回転角θKが少しでも大きくなればそ
れだけ磁気光学効果が増し、再生特性が向上することに
なる。
記録媒体が高密度記録用として種々研究されている。特
に高密度記録用として使用されるためには磁性膜がその
膜面に垂直な方向に磁化容易軸を有することが必要とさ
れる。従来、これら光磁気記録媒体に用いられる磁性膜
としてはGd−Co,Gd−Fe,Tb−Fe,Gd−Tb−Fe,Tb−Dy−Fe
等の非晶質合金を用いたもの等が知られているが、これ
ら非晶質合金磁性体を用いた光磁気記録媒体は記録感度
が高く半導体レーザー光によつて高速度(周波数、数MH
Zにおいて)で記録できるという利点はあるものの磁気
光学効果が十分満足できるものではない問題点を有する
ものである。かかることからGd−Tb−Fe−Coより成る4
元非晶質磁性膜を用いることによりカー回転角を大きく
して磁気光学効果を向上させることが特開昭58−196639
号公報に提案されている。このような非晶質合金磁性体
を用いて光磁気記録媒体を作るには一般にガラス板のよ
うな基板上に前記磁性体を真空蒸着、スパツタリング等
の方法で付着させて磁性膜を形成している。こうして得
られる光磁気記録媒体への記録・再生は次のようにして
行われる。すなわち、記録は磁性膜のキユリー温度また
は補償温度近傍における温度変化に対応した保磁力の急
激な変化特性を利用して情報信号で変調されたレーザー
光を磁性膜に照射加熱して磁性膜表面磁化の向きを反転
させることにより行われる。また再生ほこうして反転記
録された磁性膜のカー回転角を読出すことにより行われ
る。このように非晶質合金磁性体のように光が透過しに
くい場合の情報信号の記録・再生はカー効果を利用する
ものである。カー効果とは磁性体の表面で光が反射する
際の偏光面の回転現象であり、a)極(polar)効果、
b)縦(longitudinal)効果、c)横(transverse)効
果があり、特に非晶質合金磁性体の場合にはaの極効果
が用いられ、そのカー回転角θKを利用して再生が行わ
れる。従つてカー回転角θKが少しでも大きくなればそ
れだけ磁気光学効果が増し、再生特性が向上することに
なる。
しかしながら、前述のGd−Tb−Fe−Coより成る4元非
晶質磁性体のカー回転角θKは0.4deg程度と小さく、光
再生特性が十分満足されるものとはいい難いものであ
る。
晶質磁性体のカー回転角θKは0.4deg程度と小さく、光
再生特性が十分満足されるものとはいい難いものであ
る。
目的 本発明の目的は膜面に垂直な方向に磁化容易軸を有す
る非晶質合金磁性体におけるカー回転角θKをより増大
せしめ、それにより光再生特性を向上させた非晶質磁気
光学層を提供することにある。
る非晶質合金磁性体におけるカー回転角θKをより増大
せしめ、それにより光再生特性を向上させた非晶質磁気
光学層を提供することにある。
構成 本発明は膜面に垂直な方向に磁化容易軸を有する {(GdxTb1-x)y(Fe1-zCoz)1-y}1-aSna または {(GdxTb1-x)y(Fe1-zCoz)1-y}1-bCnb (ただし、0<x<1、0.1≦y≦0.4、0<z≦0.5、
0.001≦a<0.04、0.001≦b<0.02)の非晶質磁気光学
層である。
0.001≦a<0.04、0.001≦b<0.02)の非晶質磁気光学
層である。
本発明非晶質磁気光学層は適宜の支持体上に真空蒸
着、スパツタリング、イオンプレーテイング等の方法で
膜厚0.01〜1μm程度に形成する。
着、スパツタリング、イオンプレーテイング等の方法で
膜厚0.01〜1μm程度に形成する。
スパツタリングにて磁性体の薄膜形成を行う場合に
は、各磁性体成分を各個にあるいは組合わせてターゲツ
トとし、磁性体組成はターゲツト表面の面積比でコント
ロールすようにする。
は、各磁性体成分を各個にあるいは組合わせてターゲツ
トとし、磁性体組成はターゲツト表面の面積比でコント
ロールすようにする。
支持体としては、ガラス、プラスチツク、セラミツク
等が使用できる。また本発明非晶質磁気光学層と支持体
との間、あるいは上面に保護層、断熱層、反射層等が任
意に設けられる。
等が使用できる。また本発明非晶質磁気光学層と支持体
との間、あるいは上面に保護層、断熱層、反射層等が任
意に設けられる。
効果 このようにして得られる {(GdxTb1-x)y(Fe1-zCoz)1-y}1-aSna または {(GdxTb1-x)y(Fe1-zCoz)1-y}1-bCnb (ただし、0<x<1、0.1≦y≦0.4、0<z≦0.5、
0.001≦a<0.04、0.001≦b<0.02)膜からなる非晶質
磁気光学層に情報信号で変調されたレーザー光を照射加
熱した場合、前記非晶質磁気光学層のカー回転角θKが
従来のものに比べて大きいため、これをカー効果により
再生する際の光再生特性が良好となり、S/N比が向上す
るとともに記録ピツト数も増大し、高密度記録再生可能
な光磁気記録媒体が得られることになる。
0.001≦a<0.04、0.001≦b<0.02)膜からなる非晶質
磁気光学層に情報信号で変調されたレーザー光を照射加
熱した場合、前記非晶質磁気光学層のカー回転角θKが
従来のものに比べて大きいため、これをカー効果により
再生する際の光再生特性が良好となり、S/N比が向上す
るとともに記録ピツト数も増大し、高密度記録再生可能
な光磁気記録媒体が得られることになる。
以下に実施例を示す。
実 施 例 スライドガラス支持体上にスパツタリング法により約
1500〜2000Åの膜厚のGd−Tb−Fe−Co−Mからなる非晶
質磁気光学層を形成した。ターゲツトはコンポジツト法
を用い、Fe0.9Co0.1合金円板の上にGd0.5Tb0.5の合金チ
ツプおよびMチツプをのせて構成し、各組成比をターゲ
ツト表面の面積比でコントロールしつつ薄膜形成した。
1500〜2000Åの膜厚のGd−Tb−Fe−Co−Mからなる非晶
質磁気光学層を形成した。ターゲツトはコンポジツト法
を用い、Fe0.9Co0.1合金円板の上にGd0.5Tb0.5の合金チ
ツプおよびMチツプをのせて構成し、各組成比をターゲ
ツト表面の面積比でコントロールしつつ薄膜形成した。
各非晶質磁気光学層の作成(スパツタリング)条件を
次表に示す。
次表に示す。
各非晶質磁気光学層は保磁力Hcの大きい補償組成付近
の(Fe0.9Co0.1)0.78(Gd0.5Tb0.5)0.22もしくは(Fe
0.9Co0.1)0.79(Gd0.5Tb0.5)0.21の組成において(Gd
0.5Tb0.5)の一部をMで置換するという形、すなわち
(Fe0.9Co0.1)0.78{(Gd0.5Tb0.5)1-xMx}0.22もし
くは(Fe0.9Co0.1)0.79{(Gd0.5Tb0.5)1-XMx}0.21
とし、、MがCuの場合には前者の組成、MがSnの場合に
は後者の組成となし、作製した。
の(Fe0.9Co0.1)0.78(Gd0.5Tb0.5)0.22もしくは(Fe
0.9Co0.1)0.79(Gd0.5Tb0.5)0.21の組成において(Gd
0.5Tb0.5)の一部をMで置換するという形、すなわち
(Fe0.9Co0.1)0.78{(Gd0.5Tb0.5)1-xMx}0.22もし
くは(Fe0.9Co0.1)0.79{(Gd0.5Tb0.5)1-XMx}0.21
とし、、MがCuの場合には前者の組成、MがSnの場合に
は後者の組成となし、作製した。
膜の評価は基板側からHe−Neレーザー(λ=633nm)
を照射し、カー効果を用いてカー回転角θKおよび保磁
力Hcを求めた。
を照射し、カー効果を用いてカー回転角θKおよび保磁
力Hcを求めた。
それらの結果を第1図及び第2図に示す。これらの図
よりX、すなわちMの量を増加させることによりHcは小
さくなるもののθKは大きくなることがわかる。本実施
例では(Gd0.5Tb0.5)の一部をMで置換したため、M量
を増大させると異方性に寄与しているTbの量が減り、Hc
は小さくなるためM量をそれ程増大できなかつたが、
(Fe0.9Co0.1)と(Gd0.5Tb0.5)の量の比を一定にして
M量を増すようにすればHcの低下は抑えられM量を増大
させることができる。
よりX、すなわちMの量を増加させることによりHcは小
さくなるもののθKは大きくなることがわかる。本実施
例では(Gd0.5Tb0.5)の一部をMで置換したため、M量
を増大させると異方性に寄与しているTbの量が減り、Hc
は小さくなるためM量をそれ程増大できなかつたが、
(Fe0.9Co0.1)と(Gd0.5Tb0.5)の量の比を一定にして
M量を増すようにすればHcの低下は抑えられM量を増大
させることができる。
ここで改めて各実施例における非晶質磁気光学層にお
いて最もカー回転角θKが大きくなる場合のGd−Tb−Fe
−Co−M膜組成、カー回転角θKおよびMを含有させな
い場合と比べたθKの増加値を示す。
いて最もカー回転角θKが大きくなる場合のGd−Tb−Fe
−Co−M膜組成、カー回転角θKおよびMを含有させな
い場合と比べたθKの増加値を示す。
第1図及び第2図は本実施例における各非晶質磁気光学
層中のMの量を変えた場合のθKおよびHcの変化図であ
る。
層中のMの量を変えた場合のθKおよびHcの変化図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】{(GdxTb1-x)y(Fe1-zCoz)1-y}1-aSn
a または {(GdxTb1-x)y(Fe1-zCoz)1-y}1-bCnb (ただし、0<x<1、0.1≦y≦0.4、0<z≦0.5、
0.001≦a<0.04、0.001≦b<0.02)の組成式で示され
る膜面に垂直な方向に磁化容易軸を有する非晶質磁気光
学層。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59088077A JP2602425B2 (ja) | 1984-05-01 | 1984-05-01 | 非晶質磁気光学層 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59088077A JP2602425B2 (ja) | 1984-05-01 | 1984-05-01 | 非晶質磁気光学層 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60231307A JPS60231307A (ja) | 1985-11-16 |
JP2602425B2 true JP2602425B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=13932796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59088077A Expired - Lifetime JP2602425B2 (ja) | 1984-05-01 | 1984-05-01 | 非晶質磁気光学層 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602425B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61172237A (ja) * | 1985-01-28 | 1986-08-02 | Kyocera Corp | 光磁気記録素子 |
JP2601796B2 (ja) * | 1985-12-05 | 1997-04-16 | 日立マクセル株式会社 | 光磁気記録媒体 |
US4950556A (en) * | 1987-10-26 | 1990-08-21 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Magneto-optic recording medium |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58165306A (ja) * | 1982-03-26 | 1983-09-30 | Hitachi Ltd | 垂直磁気記録媒体 |
JPS5968854A (ja) * | 1982-09-28 | 1984-04-18 | Seiko Instr & Electronics Ltd | 光磁気記録媒体 |
JPS5961011A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-07 | Ricoh Co Ltd | 光磁気記録媒体 |
JPS60101741A (ja) * | 1983-11-05 | 1985-06-05 | Canon Inc | 光磁気記録媒体 |
JPS60101739A (ja) * | 1983-11-05 | 1985-06-05 | Canon Inc | 光磁気記録媒体 |
-
1984
- 1984-05-01 JP JP59088077A patent/JP2602425B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60231307A (ja) | 1985-11-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |