JP2601724Y2 - 起動回路 - Google Patents
起動回路Info
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- JP2601724Y2 JP2601724Y2 JP1993059870U JP5987093U JP2601724Y2 JP 2601724 Y2 JP2601724 Y2 JP 2601724Y2 JP 1993059870 U JP1993059870 U JP 1993059870U JP 5987093 U JP5987093 U JP 5987093U JP 2601724 Y2 JP2601724 Y2 JP 2601724Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、たとえば、スイッチ
ング電源において、スイッチのオン、オフ時間の比を制
御するオン・オフ時間比制御回路を起動する起動回路に
関する。
ング電源において、スイッチのオン、オフ時間の比を制
御するオン・オフ時間比制御回路を起動する起動回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スイッチング電源においては、
出力電圧の安定化を図るために、出力電圧と基準電圧を
比較し、両者の差の応じて、スイッチのオン、オフ時間
の比を制御するオン・オフ時間比制御回路が設けられて
いる。
出力電圧の安定化を図るために、出力電圧と基準電圧を
比較し、両者の差の応じて、スイッチのオン、オフ時間
の比を制御するオン・オフ時間比制御回路が設けられて
いる。
【0003】このオン・オフ時間比制御回路を起動する
ための起動回路を構成する場合は、この制御回路から出
力される制御パルスによって、起動用電源の出力電圧が
変動しないようにする必要がある。
ための起動回路を構成する場合は、この制御回路から出
力される制御パルスによって、起動用電源の出力電圧が
変動しないようにする必要がある。
【0004】このため、従来は、起動用電源に並列にコ
ンデンサ(以下、「入力コンデンサ」という。)を接続
し、この入力コンデンサにより、制御パルスによる電源
電圧の変動を吸収するようになっている。
ンデンサ(以下、「入力コンデンサ」という。)を接続
し、この入力コンデンサにより、制御パルスによる電源
電圧の変動を吸収するようになっている。
【0005】しかしながら、このような構成では、起動
用電源をオン状態に設定したとき、この電源から入力コ
ンデンサに急激に大きな電流(突入電流)が流れ、この
コンデンサが破壊されてしまうことがある。
用電源をオン状態に設定したとき、この電源から入力コ
ンデンサに急激に大きな電流(突入電流)が流れ、この
コンデンサが破壊されてしまうことがある。
【0006】また、上述したような構成では、起動用電
源により入力コンデンサが充電されるまで、電源電圧が
安定しないため、オン・オフ時間比制御回路が誤動作し
てしまうことがある。
源により入力コンデンサが充電されるまで、電源電圧が
安定しないため、オン・オフ時間比制御回路が誤動作し
てしまうことがある。
【0007】そこで、従来は、入力コンデンサに直列に
電流制限用の抵抗を接続することにより、突入電流の発
生を防止するようになっている。
電流制限用の抵抗を接続することにより、突入電流の発
生を防止するようになっている。
【0008】また、従来は、起動用電源がオン状態に設
定されてから所定時間後に、オン・オフ時間比制御回路
を起動することにより、この制御回路の誤動作を防止す
るようになっている。
定されてから所定時間後に、オン・オフ時間比制御回路
を起動することにより、この制御回路の誤動作を防止す
るようになっている。
【0009】図2は、上述したような突入電流防止機能
と起動遅延機能を有する従来の起動回路の構成を示す回
路図である。
と起動遅延機能を有する従来の起動回路の構成を示す回
路図である。
【0010】図において、10は起動回路であり、20
はこの起動回路10により起動されるオン/オフ時間比
制御回路である。
はこの起動回路10により起動されるオン/オフ時間比
制御回路である。
【0011】起動回路10は、起動用電源V0と、この
電源V0に並列に接続された入力コンデンサC0と、こ
のコンデンサC0に突入電流が流れるのを防止する突入
電流防止部11と、起動用電源V0がオン状態に設定さ
れてから所定時間経過後に、オン・オフ時間比制御回路
20を起動する起動遅延部12とからなる。
電源V0に並列に接続された入力コンデンサC0と、こ
のコンデンサC0に突入電流が流れるのを防止する突入
電流防止部11と、起動用電源V0がオン状態に設定さ
れてから所定時間経過後に、オン・オフ時間比制御回路
20を起動する起動遅延部12とからなる。
【0012】突入電流防止部11は、抵抗R0,R1,
R2と、ツェナーダイオードD0と、電解効果トランジ
スタ(以下、「FET」という。)Q0と、バイポーラ
トランジスタ(以下、「トランジスタ」という。)とか
ら構成されている。
R2と、ツェナーダイオードD0と、電解効果トランジ
スタ(以下、「FET」という。)Q0と、バイポーラ
トランジスタ(以下、「トランジスタ」という。)とか
ら構成されている。
【0013】ここで、抵抗R1は、入力コンデンサC0
に直列に接続され、このコンデンサC0に流れる電流I
を制限する電流制限抵抗である。また、FETQ0は、
ドレイン・ソース間電流路が電流制限抵抗R1に並列に
接続され、入力コンデンサC0の充電電圧が所定値に達
すると、この抵抗R1の両端を短絡するスイッチ素子で
ある。抵抗R0,R2と、ツェナーダイオードD0と、
トランジスタQ1は、FETQ1のオン、オフを制御す
る制御回路を構成する。
に直列に接続され、このコンデンサC0に流れる電流I
を制限する電流制限抵抗である。また、FETQ0は、
ドレイン・ソース間電流路が電流制限抵抗R1に並列に
接続され、入力コンデンサC0の充電電圧が所定値に達
すると、この抵抗R1の両端を短絡するスイッチ素子で
ある。抵抗R0,R2と、ツェナーダイオードD0と、
トランジスタQ1は、FETQ1のオン、オフを制御す
る制御回路を構成する。
【0014】起動遅延部12は、抵抗R3,R4,R
5,R6,R7と、ツェナーダイオードD1と、ダイオ
ードD2と、トランジスタQ2と、コンデンサC1と、
コンパレータICとから構成されている。
5,R6,R7と、ツェナーダイオードD1と、ダイオ
ードD2と、トランジスタQ2と、コンデンサC1と、
コンパレータICとから構成されている。
【0015】ここで、抵抗R3,R4,R5,R6と、
ツェナーダイオードD1と、ダイオードD2と、トラン
ジスタQ2は、オン・オフ時間比制御回路20に電源電
圧を供給する電源電圧供給回路を構成する。また、抵抗
R5,R6,R7と、コンデンサC1と、コンパレータ
ICは、オン・オフ時間比制御回路20のオン、オフを
制御する制御回路を構成する。
ツェナーダイオードD1と、ダイオードD2と、トラン
ジスタQ2は、オン・オフ時間比制御回路20に電源電
圧を供給する電源電圧供給回路を構成する。また、抵抗
R5,R6,R7と、コンデンサC1と、コンパレータ
ICは、オン・オフ時間比制御回路20のオン、オフを
制御する制御回路を構成する。
【0016】上記構成において、図3を参照しながら、
動作を説明する。なお、図3は、図2の各部の信号波形
を示す波形図である。
動作を説明する。なお、図3は、図2の各部の信号波形
を示す波形図である。
【0017】まず、突入電流防止部11の突入電流防止
動作を説明する。
動作を説明する。
【0018】起動用電源V0がオン状態に設定される
と、この電源V0から電源電圧Vaが出力される(図3
(a)参照)。これにより、電源V0から入力コンデン
サC0に電流Iが流れる。
と、この電源V0から電源電圧Vaが出力される(図3
(a)参照)。これにより、電源V0から入力コンデン
サC0に電流Iが流れる。
【0019】このとき、抵抗R1の両端には、電源電圧
Vaが現れる。これにより、トランジスタQ1がオン
(導通)状態に設定される。その結果、ツェナーダイオ
ードD0の両端電圧Vcが零に設定される(図3(c)
参照)。
Vaが現れる。これにより、トランジスタQ1がオン
(導通)状態に設定される。その結果、ツェナーダイオ
ードD0の両端電圧Vcが零に設定される(図3(c)
参照)。
【0020】ツェナーダイオードD0の両端電圧Vcが
零に設定されることにより、FETQ0がオフ(非道
通)状態に設定される。これにより、電流Iは、抵抗R
1のみを通り、この抵抗R1により制限される。
零に設定されることにより、FETQ0がオフ(非道
通)状態に設定される。これにより、電流Iは、抵抗R
1のみを通り、この抵抗R1により制限される。
【0021】この後、入力コンデンサC0は電流Iによ
り充電される。これにより、このコンデンサC0の両端
電圧が、その容量値c0と抵抗R1の抵抗値r1とによ
り表される時定数r1c0に従って徐々に増加する。そ
の結果、抵抗R1の両端電圧Vbは、この時定数r1c
0に従って徐々に減少する(図3(b)参照)。
り充電される。これにより、このコンデンサC0の両端
電圧が、その容量値c0と抵抗R1の抵抗値r1とによ
り表される時定数r1c0に従って徐々に増加する。そ
の結果、抵抗R1の両端電圧Vbは、この時定数r1c
0に従って徐々に減少する(図3(b)参照)。
【0022】抵抗R1の両端電圧Vbが減少し、トラン
ジスタQ1のベース飽和電圧VBE(sat)以下にな
ると、このトランジスタQ1がオフ状態に設定される。
これにより、ツェナーダイオードD0の両端にツェナー
電圧が発生する(図3(c)参照)。
ジスタQ1のベース飽和電圧VBE(sat)以下にな
ると、このトランジスタQ1がオフ状態に設定される。
これにより、ツェナーダイオードD0の両端にツェナー
電圧が発生する(図3(c)参照)。
【0023】ツェナーダイオードD0の両端にツェナー
電圧が発生することにより、FETQ0がオン状態に設
定される。これにより、抵抗R1の両端が短絡され、こ
の抵抗R1による電流制限動作が解除される。
電圧が発生することにより、FETQ0がオン状態に設
定される。これにより、抵抗R1の両端が短絡され、こ
の抵抗R1による電流制限動作が解除される。
【0024】以上が、突入電流防止部11の突入電流防
止動作である。次に、起動遅延部12の起動遅延動作を
説明する。
止動作である。次に、起動遅延部12の起動遅延動作を
説明する。
【0025】起動用電源V0がオン状態に設定される
と、この電源V0から抵抗R3を介してツェナーダイオ
ードD1に電流が流れる。これにより、このツェナーダ
イオードD1の両端にツェナーダ電圧が発生する。その
結果、抵抗R5とダイオードD2のカソードとの接続点
に、このツェナー電圧から、トランジスタQ2のベース
飽和電圧VBE(sat)とダイオードD2の順電圧V
fとを引いた定電圧Vdが現れる(図3(f)参照)。
と、この電源V0から抵抗R3を介してツェナーダイオ
ードD1に電流が流れる。これにより、このツェナーダ
イオードD1の両端にツェナーダ電圧が発生する。その
結果、抵抗R5とダイオードD2のカソードとの接続点
に、このツェナー電圧から、トランジスタQ2のベース
飽和電圧VBE(sat)とダイオードD2の順電圧V
fとを引いた定電圧Vdが現れる(図3(f)参照)。
【0026】この定電圧Vdは、オン・オフ時間比制御
回路20の電源端子に電源電圧として供給される。ま
た、この定電圧Vdは、分圧抵抗R5,R6により分割
されるとともに、抵抗R7の抵抗値r7とコンデンサC
1の容量値c1とにより表される時定数r7c1に従っ
て、コンデンサC1に充電される。
回路20の電源端子に電源電圧として供給される。ま
た、この定電圧Vdは、分圧抵抗R5,R6により分割
されるとともに、抵抗R7の抵抗値r7とコンデンサC
1の容量値c1とにより表される時定数r7c1に従っ
て、コンデンサC1に充電される。
【0027】抵抗R5,R6の分割電圧Ve(図3
(d)参照)は、基準電圧として、コンパレータIC0
の負側入力端子に供給される。一方、コンデンサC1の
充電電圧Vg(図3(d)参照)は、比較電圧として、
コンパレータIC0の正側入力端子に供給される。
(d)参照)は、基準電圧として、コンパレータIC0
の負側入力端子に供給される。一方、コンデンサC1の
充電電圧Vg(図3(d)参照)は、比較電圧として、
コンパレータIC0の正側入力端子に供給される。
【0028】このコンパレータIC0の出力電圧Vh
は、比較電圧Vgが基準電圧Veより低い場合は、ロウ
レベルに設定され、高い場合は、ハイレベルに設定され
る(図3(e)参照)。この出力電圧Vhは、オン・オ
フ時間比制御回路20のオン、オフを制御するための制
御電圧として、この制御回路20の制御端子に供給され
る。
は、比較電圧Vgが基準電圧Veより低い場合は、ロウ
レベルに設定され、高い場合は、ハイレベルに設定され
る(図3(e)参照)。この出力電圧Vhは、オン・オ
フ時間比制御回路20のオン、オフを制御するための制
御電圧として、この制御回路20の制御端子に供給され
る。
【0029】オン・オフ時間比制御回路20は、制御電
圧Vhがロウレベルの場合は、オフ状態に設定され、ハ
イレベルの場合は、オン状態に設定される。これによ
り、この制御回路20は、起動用電源V0がオン状態に
設定されてから、時定数r7c1によって規定される時
間が経過した時点で起動される。
圧Vhがロウレベルの場合は、オフ状態に設定され、ハ
イレベルの場合は、オン状態に設定される。これによ
り、この制御回路20は、起動用電源V0がオン状態に
設定されてから、時定数r7c1によって規定される時
間が経過した時点で起動される。
【0030】オン・オフ時間比制御回路20がオン状態
に設定されると、この制御回路20からは、図示しない
スイッチのオン、オフを制御する駆動パルスDPが出力
される(図3(g)参照)。
に設定されると、この制御回路20からは、図示しない
スイッチのオン、オフを制御する駆動パルスDPが出力
される(図3(g)参照)。
【0031】なお、起動遅延用の時定数r7c1は、F
ETQ0がオン状態に設定された後に、オン・オフ時間
比制御回路20が起動されるという条件(条件1)を満
たすように設定される。これは、FETQ0がオン状態
に設定される前に、制御回路20が起動されると、これ
を確実に起動させることができないことがあるからであ
る。
ETQ0がオン状態に設定された後に、オン・オフ時間
比制御回路20が起動されるという条件(条件1)を満
たすように設定される。これは、FETQ0がオン状態
に設定される前に、制御回路20が起動されると、これ
を確実に起動させることができないことがあるからであ
る。
【0032】また、この時定数r7c1は、あまり大き
くならないという条件(条件2)を満たすように設定さ
れる。これは、時定数r7c1をあまり大きくすると、
スイッチング電源の負荷によって不具合が生じることが
あるからである。
くならないという条件(条件2)を満たすように設定さ
れる。これは、時定数r7c1をあまり大きくすると、
スイッチング電源の負荷によって不具合が生じることが
あるからである。
【0033】
【考案が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の起動回路10は、突入電流防止部11と起動遅延部
12とを設け、突入電流の防止と、オン・オフ時間比制
御回路20の誤動作防止を図るようになっている。
来の起動回路10は、突入電流防止部11と起動遅延部
12とを設け、突入電流の防止と、オン・オフ時間比制
御回路20の誤動作防止を図るようになっている。
【0034】しかしながら、従来の起動回路10におい
ては、突入電流防止部11と起動遅延部12が独立に動
作するようになっているため、突入電流防止用の時定数
r1c0を変更すると、面倒な回路定数の設定作業を行
わなければならないことがあるという問題があった。
ては、突入電流防止部11と起動遅延部12が独立に動
作するようになっているため、突入電流防止用の時定数
r1c0を変更すると、面倒な回路定数の設定作業を行
わなければならないことがあるという問題があった。
【0035】すなわち、従来の起動回路10において
は、オン・オフ時間比制御回路20の起動遅延時間は、
時定数r7c1により設定される。この起動遅延用の時
定数r7c1は、上述したように、条件1を満たすよう
に設定されなければならない。したがって、突入電流防
止用の時定数r1c0を大きい方に変更すると、起動遅
延用の時定数r7c1も変更しなければならないことが
ある。
は、オン・オフ時間比制御回路20の起動遅延時間は、
時定数r7c1により設定される。この起動遅延用の時
定数r7c1は、上述したように、条件1を満たすよう
に設定されなければならない。したがって、突入電流防
止用の時定数r1c0を大きい方に変更すると、起動遅
延用の時定数r7c1も変更しなければならないことが
ある。
【0036】しかしながら、時定数r7c1を変更する
には、電源電圧Vaの変動や抵抗R1、R7の抵抗値r
1,r7、コンデンサC0,C1の容量値c0,c1の
ばらつきを考慮しなければならないため、容易なことで
はない。
には、電源電圧Vaの変動や抵抗R1、R7の抵抗値r
1,r7、コンデンサC0,C1の容量値c0,c1の
ばらつきを考慮しなければならないため、容易なことで
はない。
【0037】そこで、この考案は、突入電流防止用の時
定数の変更時、面倒な回路定数の設定作業を行わなくて
もよい起動回路を提供することを目的とする。
定数の変更時、面倒な回路定数の設定作業を行わなくて
もよい起動回路を提供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案は、電流制限抵抗の両端が抵抗短絡手段に
より短絡されると、これに連動して、起動対象を起動す
るような起動遅延手段を設けるようにしたものである。
に、この考案は、電流制限抵抗の両端が抵抗短絡手段に
より短絡されると、これに連動して、起動対象を起動す
るような起動遅延手段を設けるようにしたものである。
【0039】
【作用】上記構成においては、入力コンデンサの充電電
圧が所定電圧に達すると、抵抗短絡手段により電流制限
抵抗の両端が短絡される。そして、これに連動して、起
動遅延手段により起動対象が起動される。
圧が所定電圧に達すると、抵抗短絡手段により電流制限
抵抗の両端が短絡される。そして、これに連動して、起
動遅延手段により起動対象が起動される。
【0040】このような構成によれば、起動遅延用の時
定数を用いなくても、上述した条件1を満たすことがで
きる。これにより、突入電流防止用の時定数の変更時、
面倒な回路定数の設定作業を省略することができる。
定数を用いなくても、上述した条件1を満たすことがで
きる。これにより、突入電流防止用の時定数の変更時、
面倒な回路定数の設定作業を省略することができる。
【0041】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この考案の実施
例を詳細に説明する。
例を詳細に説明する。
【0042】図1は、この考案の一実施例の構成を示す
回路図である。なお、図1において、図2と同一部に
は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
回路図である。なお、図1において、図2と同一部に
は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0043】図1の起動回路10においては、起動遅延
部12の構成が図2の起動回路と異なり、突入電流防止
部11の構成は同じである。
部12の構成が図2の起動回路と異なり、突入電流防止
部11の構成は同じである。
【0044】すなわち、図2の起動遅延部12は、突入
電流防止部11とは独立に動作するものであったのに対
し、図1の起動遅延部12は、突入電流防止部11で電
流制限抵抗R1の両端が短絡されると、この短絡動作に
連動して、オン・オフ時間比制御回路20を起動するよ
うになっている。
電流防止部11とは独立に動作するものであったのに対
し、図1の起動遅延部12は、突入電流防止部11で電
流制限抵抗R1の両端が短絡されると、この短絡動作に
連動して、オン・オフ時間比制御回路20を起動するよ
うになっている。
【0045】ここで、各部の具体的な接続構成を説明す
ると次のようになる。
ると次のようになる。
【0046】起動用電源V0の正側端子は、基準電位端
子GNDに接続されるととともに、入力コンデンサC0
の一端に接続されている。この入力コンデンサC0の他
端は、電流制限抵抗R1を介して、起動用電源V0の負
側端子に接続されている。
子GNDに接続されるととともに、入力コンデンサC0
の一端に接続されている。この入力コンデンサC0の他
端は、電流制限抵抗R1を介して、起動用電源V0の負
側端子に接続されている。
【0047】電流制限抵抗R1には、FETQ0のドレ
イン・ソース間電流路が並列に接続されている。このF
ETQ0のゲートは、バイアス電圧発生用ツェナーダイ
オードD0のカソードに接続されている。
イン・ソース間電流路が並列に接続されている。このF
ETQ0のゲートは、バイアス電圧発生用ツェナーダイ
オードD0のカソードに接続されている。
【0048】このツェナーダイオードD0のカソード
は、さらに、抵抗R0を介して起動用電源V0の正側端
子に接続されるとともに、バイアス電圧制御用のトラン
ジスタQ1のコレクタに接続されている。また、アノー
ドは、さらに、起動用電源V0の負側端子に接続される
とともに、トランジスタQ1のエミッタに接続されてい
る。
は、さらに、抵抗R0を介して起動用電源V0の正側端
子に接続されるとともに、バイアス電圧制御用のトラン
ジスタQ1のコレクタに接続されている。また、アノー
ドは、さらに、起動用電源V0の負側端子に接続される
とともに、トランジスタQ1のエミッタに接続されてい
る。
【0049】このトランジスタQ1のコレクタは、さら
に、起動遅延部12のトランジスタQ2のベースに接続
され、ベースは、抵抗R2を介して、入力コンデンサC
0と抵抗R1の接続点に接続されている。
に、起動遅延部12のトランジスタQ2のベースに接続
され、ベースは、抵抗R2を介して、入力コンデンサC
0と抵抗R1の接続点に接続されている。
【0050】起動遅延部12のトランジスタQ2のコレ
クタは、抵抗R3を介して起動用電源V0の正側端子に
接続され、エミッタはダイオードD1を順方向に介し
て、オン・オフ時間比制御回路20の正側電源端子に接
続されている。この制御回路20の負側電源端子は、入
力コンデンサC0と抵抗R1との接続点に接続されてい
る。
クタは、抵抗R3を介して起動用電源V0の正側端子に
接続され、エミッタはダイオードD1を順方向に介し
て、オン・オフ時間比制御回路20の正側電源端子に接
続されている。この制御回路20の負側電源端子は、入
力コンデンサC0と抵抗R1との接続点に接続されてい
る。
【0051】上記構成において、図4を参照しながら、
動作を説明する。なお、図4は、図3の各部の信号波形
を示す波形図である。
動作を説明する。なお、図4は、図3の各部の信号波形
を示す波形図である。
【0052】起動用電源V0がオン状態に設定される
と、この電源V0から電源電圧Vaが出力される(図4
(a)参照)。これにより、起動用電源V0から入力コ
ンデンサC0に電流Iが流れる。
と、この電源V0から電源電圧Vaが出力される(図4
(a)参照)。これにより、起動用電源V0から入力コ
ンデンサC0に電流Iが流れる。
【0053】このとき、トランジスタQ1がオン状態に
設定されるため、ツェナーダイオードD0の両端電圧V
cが零に設定される(図4(b)参照)。これにより、
FETQ0がオフ状態に設定される。その結果、電流I
が抵抗R1により制限される。
設定されるため、ツェナーダイオードD0の両端電圧V
cが零に設定される(図4(b)参照)。これにより、
FETQ0がオフ状態に設定される。その結果、電流I
が抵抗R1により制限される。
【0054】この後、入力コンデンサC0は、電流Iに
より充電される。これにより、このコンデンサC0の両
端電圧は、時定数r1c0に従って徐々に増加する。こ
れに対し、抵抗R1の両端電圧Vbは、この時定数r1
c0に従って徐々に減少する(図4(b)参照)。
より充電される。これにより、このコンデンサC0の両
端電圧は、時定数r1c0に従って徐々に増加する。こ
れに対し、抵抗R1の両端電圧Vbは、この時定数r1
c0に従って徐々に減少する(図4(b)参照)。
【0055】抵抗R1の両端電圧が、トランジスタQ1
のベース飽和電圧VBE(sat)以下になると、この
トランジスタQ1がオフ状態に設定される。これによ
り、ツェナーダイオードD0の両端にツェナー電圧が発
生する(図4(c)参照)。
のベース飽和電圧VBE(sat)以下になると、この
トランジスタQ1がオフ状態に設定される。これによ
り、ツェナーダイオードD0の両端にツェナー電圧が発
生する(図4(c)参照)。
【0056】ツェナーダイオードD0の両端にツェナー
電圧が発生することにより、FETQ0がオン状態に設
定される。これにより、抵抗R1の両端が短絡され、こ
の抵抗R1による電流Iの制限が解除される。
電圧が発生することにより、FETQ0がオン状態に設
定される。これにより、抵抗R1の両端が短絡され、こ
の抵抗R1による電流Iの制限が解除される。
【0057】以上が、突入電流防止部11の突入電流防
止動作である。次に、起動遅延部12の起動遅延動作を
説明する。
止動作である。次に、起動遅延部12の起動遅延動作を
説明する。
【0058】トランジスタQ1がオン状態のときは、ト
ランジスタQ2のベース電位はロウレベルに設定され
る。これにより、この場合は、トランジスタQ2がオフ
状態に設定され、オン・オフ時間比制御回路20に対す
る電源電圧Viの供給が阻止される(図4(d)参
照)。
ランジスタQ2のベース電位はロウレベルに設定され
る。これにより、この場合は、トランジスタQ2がオフ
状態に設定され、オン・オフ時間比制御回路20に対す
る電源電圧Viの供給が阻止される(図4(d)参
照)。
【0059】これに対し、トランジスタQ1がオフ状態
に設定されると、トランジスタQ2のベース電位がハイ
レベルに設定される。これにより、このトランジスタQ
2がオン状態に設定され、起動用電源V0からオン・オ
フ時間比制御回路20に電源電圧Viが供給される(図
4(d)参照)。その結果、この制御回路20の動作が
開始される(図4(e)参照)。
に設定されると、トランジスタQ2のベース電位がハイ
レベルに設定される。これにより、このトランジスタQ
2がオン状態に設定され、起動用電源V0からオン・オ
フ時間比制御回路20に電源電圧Viが供給される(図
4(d)参照)。その結果、この制御回路20の動作が
開始される(図4(e)参照)。
【0060】以上詳述したこの実施例によれば、次のよ
うな効果がある。
うな効果がある。
【0061】(1)まず、この実施例によれば、電流制
限抵抗R1の短絡動作に連動して、オン・オフ時間比制
御回路20を起動するようにしたので、起動遅延用の時
定数が不要となる。これにより、突入電流防止用の時定
数r1c0を変更しても、面倒な部品定数の設定作業を
行う必要がない。
限抵抗R1の短絡動作に連動して、オン・オフ時間比制
御回路20を起動するようにしたので、起動遅延用の時
定数が不要となる。これにより、突入電流防止用の時定
数r1c0を変更しても、面倒な部品定数の設定作業を
行う必要がない。
【0062】(2)また、この実施例によれば、オン・
オフ時間比制御回路20に対する電源電圧の供給を制御
することにより、この制御回路20のオン、オフを制御
するようにしたので、起動遅延部12の部品点数を削減
することができる。これにより、起動回路の製造経費の
低減およびパターン設計時間の短縮等を図ることができ
る。
オフ時間比制御回路20に対する電源電圧の供給を制御
することにより、この制御回路20のオン、オフを制御
するようにしたので、起動遅延部12の部品点数を削減
することができる。これにより、起動回路の製造経費の
低減およびパターン設計時間の短縮等を図ることができ
る。
【0063】以上、この考案の一実施例を詳細に説明し
たが、この考案は、上述したような実施例に限定される
ものではない。
たが、この考案は、上述したような実施例に限定される
ものではない。
【0064】(1)たとえば、先の実施例では、オン・
オフ時間比制御回路20に対する電源電圧の供給を制御
することにより、この制御回路のオン、オフを制御する
構成を説明した。しかし、この考案は、従来と同様に、
オン・オフ時間比制御回路20に制御端子を設け、制御
信号によって、この制御回路20のオン、オフを制御す
るようにしてもよい。
オフ時間比制御回路20に対する電源電圧の供給を制御
することにより、この制御回路のオン、オフを制御する
構成を説明した。しかし、この考案は、従来と同様に、
オン・オフ時間比制御回路20に制御端子を設け、制御
信号によって、この制御回路20のオン、オフを制御す
るようにしてもよい。
【0065】(2)また、先の実施例では、この考案
を、オン・オフ時間比制御回路20を起動するための起
動回路に適用する場合を説明した。しかし、この考案
は、このような起動回路に限らず、電源電圧の変動を抑
えるような入力コンデンサを必要とする起動回路一般に
適用することができる。この場合、電源電圧の変動原因
が起動対象側にあるのか、起動用電源側にあるのかは問
わない。
を、オン・オフ時間比制御回路20を起動するための起
動回路に適用する場合を説明した。しかし、この考案
は、このような起動回路に限らず、電源電圧の変動を抑
えるような入力コンデンサを必要とする起動回路一般に
適用することができる。この場合、電源電圧の変動原因
が起動対象側にあるのか、起動用電源側にあるのかは問
わない。
【0066】(3)このほかにも、この考案は、その要
旨を逸脱しない範囲で、種々様々変形実施可能なことは
勿論である。
旨を逸脱しない範囲で、種々様々変形実施可能なことは
勿論である。
【0067】
【考案の効果】以上詳述したようにこの考案によれば、
突入電流防止用の時定数の変更時、面倒な回路定数の設
定作業を無くすことが可能な起動回路を提供することが
できる。
突入電流防止用の時定数の変更時、面倒な回路定数の設
定作業を無くすことが可能な起動回路を提供することが
できる。
【図1】 この考案の一実施例の構成を示す回路図であ
る。
る。
【図2】 従来の起動回路の構成を示す回路図である。
【図3】 従来の起動回路の動作を説明するための信号
波形図である。
波形図である。
【図4】 一実施例の動作を説明するための信号波形図
である。
である。
10…起動回路、20…オン・オフ時間比制御回路、1
1…突入電流防止部、12…起動遅延部、V0…起動用
電源、R0,R1,R2,R3…抵抗、D0…ツェナー
ダイオード、D1…ダイオード、Q0…FET、Q1,
Q2…トランジスタ。
1…突入電流防止部、12…起動遅延部、V0…起動用
電源、R0,R1,R2,R3…抵抗、D0…ツェナー
ダイオード、D1…ダイオード、Q0…FET、Q1,
Q2…トランジスタ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02M 3/155 H02M 3/155 S
Claims (1)
- 【請求項1】 起動用電源によって充電されるように、
この電源に接続された入力コンデンサと、 この入力コンデンサの充電時、前記起動用電源からこの
入力コンデンサに流れる電流を制限する電流制限抵抗
と、 前記入力コンデンサの充電電圧が所定値に達すると、前
記電流制限抵抗の両端を短絡する抵抗短絡手段と、 この抵抗短絡手段によって前記電流制限抵抗の両端が短
絡されると、起動対象を起動する起動遅延手段とを具備
したことを特徴とする起動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993059870U JP2601724Y2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 起動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993059870U JP2601724Y2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 起動回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0729607U JPH0729607U (ja) | 1995-06-02 |
JP2601724Y2 true JP2601724Y2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=13125638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993059870U Expired - Fee Related JP2601724Y2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 起動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2601724Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-08 JP JP1993059870U patent/JP2601724Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0729607U (ja) | 1995-06-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |