JP2601594Y2 - 防振装置 - Google Patents
防振装置Info
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- 238000000638 solvent extraction Methods 0.000 description 1
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- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は自動車のエンジン等の
振動体を防振支持する防振装置に関し、特に、内部に液
体を封入した液体封入型の防振装置に関するものであ
る。
振動体を防振支持する防振装置に関し、特に、内部に液
体を封入した液体封入型の防振装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術およびその問題点】一般に、自動車のエンジ
ンにあっては、アイドリング時に大振幅(±0.25m
m)、走行時に小振幅(±0.05mm)の振動が発生
するため、それらの振動を効果的に減衰し得る防振装置
が強く要望されている。特に、交通渋滞が頻繁に発生す
る我国の交通事情からすれば、大振幅のアイドル振動
(20〜30HZ)と、走行時におけるショック振動
(約10HZ )を完全に除去することが重要な課題とな
っている。
ンにあっては、アイドリング時に大振幅(±0.25m
m)、走行時に小振幅(±0.05mm)の振動が発生
するため、それらの振動を効果的に減衰し得る防振装置
が強く要望されている。特に、交通渋滞が頻繁に発生す
る我国の交通事情からすれば、大振幅のアイドル振動
(20〜30HZ)と、走行時におけるショック振動
(約10HZ )を完全に除去することが重要な課題とな
っている。
【0003】このような振動を減衰する防振装置として
は、例えば、実公平1−31796号公報に開示されて
いる防振装置等が既に知られており、この防振装置は所
謂液体封入型の防振装置であって、オリフィスを介して
主液室と副液室との間で液体が移動し合う際の液柱共振
を利用することにより、入力する振動を減衰するように
構成したものである。
は、例えば、実公平1−31796号公報に開示されて
いる防振装置等が既に知られており、この防振装置は所
謂液体封入型の防振装置であって、オリフィスを介して
主液室と副液室との間で液体が移動し合う際の液柱共振
を利用することにより、入力する振動を減衰するように
構成したものである。
【0004】しかしながら、このような防振装置にあっ
ては、1本のオリフィスで主液室と副液室との間を連通
しているため、オリフィスによる共振周波数を1種類だ
けしか設定することができない。そのため、ショック振
動入力時における高減衰と、アイドル振動入力時におけ
る低動ばねの両方を満足させることができず、いずれか
一方の振動が車体側に伝達するのは避けられない事実と
なっていた。
ては、1本のオリフィスで主液室と副液室との間を連通
しているため、オリフィスによる共振周波数を1種類だ
けしか設定することができない。そのため、ショック振
動入力時における高減衰と、アイドル振動入力時におけ
る低動ばねの両方を満足させることができず、いずれか
一方の振動が車体側に伝達するのは避けられない事実と
なっていた。
【0005】一方、上記のような問題点を解決した防振
装置として、例えばアメリカ特許公報5178373号
に開示された防振装置等が既に知られており、この防振
装置は、主液室と副液室との間を2本のオリフィスで連
通しているため、一方のオリフィスの共振周波数をショ
ック振動に、他方のオリフィスの共振周波数をアイドル
振動に合わせることができ、ショック振動入力時におけ
る高減衰と、アイドル振動入力時における低動ばねの両
方を同時に満足させることができ、両振動を効果的に減
衰することができる。
装置として、例えばアメリカ特許公報5178373号
に開示された防振装置等が既に知られており、この防振
装置は、主液室と副液室との間を2本のオリフィスで連
通しているため、一方のオリフィスの共振周波数をショ
ック振動に、他方のオリフィスの共振周波数をアイドル
振動に合わせることができ、ショック振動入力時におけ
る高減衰と、アイドル振動入力時における低動ばねの両
方を同時に満足させることができ、両振動を効果的に減
衰することができる。
【0006】しかしながら、このような防振装置にあっ
ては、構成部品の数が多く、加硫品の数も多いため、個
々の部品の製造に手間がかかるとともに、組立てにも手
間がかかり、全体としてコスト高になってしまうという
問題点がある。
ては、構成部品の数が多く、加硫品の数も多いため、個
々の部品の製造に手間がかかるとともに、組立てにも手
間がかかり、全体としてコスト高になってしまうという
問題点がある。
【0007】この考案は上記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、ショック振動入力時に
おける高減衰と、アイドル振動入力時における低動ばね
の両方を同時に満足させることができるとともに、構成
部品の数、加硫品の数を少なくすることができて製造コ
ストを大幅に低減させることのできる防振装置を提供す
ることを目的とするものである。
問題点を解決したものであって、ショック振動入力時に
おける高減衰と、アイドル振動入力時における低動ばね
の両方を同時に満足させることができるとともに、構成
部品の数、加硫品の数を少なくすることができて製造コ
ストを大幅に低減させることのできる防振装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの考案は、内筒の外周面に弾性体を加硫成形
して加硫成形体を形成するとともに、該加硫成形体の外
周面に外筒を嵌合して加硫成形体と外筒との間で、入力
する振動によって内圧を変化させる第1の液室と、該第
1の液室に第1のオリフィスを介して連通するととも
に、内圧の変化に応じて変位するサブダイアフラムを一
部に有する第2の液室と、該第2の液室に第2のオリフ
ィスを介して連通するとともに、前記サブダイアフラム
を介して前記第2の液室と区画され、かつ、内圧の変化
に応じて変位するダイアフラムを一部に有する第3の液
室とを形成し、入力する振動に応じて前記第1のオリフ
ィス内の液体又は前記第1のオリフィスに前記第2のオ
リフィスを加えた一連のオリフィス内の液体が共振する
ように構成した手段を採用したものである。
るためにこの考案は、内筒の外周面に弾性体を加硫成形
して加硫成形体を形成するとともに、該加硫成形体の外
周面に外筒を嵌合して加硫成形体と外筒との間で、入力
する振動によって内圧を変化させる第1の液室と、該第
1の液室に第1のオリフィスを介して連通するととも
に、内圧の変化に応じて変位するサブダイアフラムを一
部に有する第2の液室と、該第2の液室に第2のオリフ
ィスを介して連通するとともに、前記サブダイアフラム
を介して前記第2の液室と区画され、かつ、内圧の変化
に応じて変位するダイアフラムを一部に有する第3の液
室とを形成し、入力する振動に応じて前記第1のオリフ
ィス内の液体又は前記第1のオリフィスに前記第2のオ
リフィスを加えた一連のオリフィス内の液体が共振する
ように構成した手段を採用したものである。
【0009】
【作用】この考案は前記のような手段を採用したことに
より、例えばアイドル振動が入力すると、第1の液室の
内圧が上昇して第1の液室内の液体が第1のオリフィス
を介して第2の液室内に流れ込み、第2の液室の内圧が
上昇し、その内圧の上昇分はサブダイアフラムを介して
第3の液室に伝達され、第3の液室内の液体を介してダ
イアフラムに伝達され、吸収される。このとき、第1の
液室と第2の液室との間を連通している第一のオリフィ
ス内の液体が共振し、低動ばねが得られる。また、ショ
ック振動が入力した場合には、第1のオリフィスを介し
て第2の液室に液体が移動し、第2の液室が内圧を上昇
させるが、この振動の振幅はアイドル振動に比べて大き
いため、サブダイアフラムのみでは吸収しきれず、吸収
しきれない分が第2の液室から第2のオリフィスに流れ
込み、そこを流れて第3の液室に移動し、第3の液室内
の液体を介してダイアフラムに作用し、吸収される。こ
のとき、第1のオリフィスに第2のオリフィスを加えた
一連のオリフィス内の液体が共振し、高減衰が得られ
る。
より、例えばアイドル振動が入力すると、第1の液室の
内圧が上昇して第1の液室内の液体が第1のオリフィス
を介して第2の液室内に流れ込み、第2の液室の内圧が
上昇し、その内圧の上昇分はサブダイアフラムを介して
第3の液室に伝達され、第3の液室内の液体を介してダ
イアフラムに伝達され、吸収される。このとき、第1の
液室と第2の液室との間を連通している第一のオリフィ
ス内の液体が共振し、低動ばねが得られる。また、ショ
ック振動が入力した場合には、第1のオリフィスを介し
て第2の液室に液体が移動し、第2の液室が内圧を上昇
させるが、この振動の振幅はアイドル振動に比べて大き
いため、サブダイアフラムのみでは吸収しきれず、吸収
しきれない分が第2の液室から第2のオリフィスに流れ
込み、そこを流れて第3の液室に移動し、第3の液室内
の液体を介してダイアフラムに作用し、吸収される。こ
のとき、第1のオリフィスに第2のオリフィスを加えた
一連のオリフィス内の液体が共振し、高減衰が得られ
る。
【0010】
【実施例】以下、図面に示すこの考案の実施例について
説明する。図1〜図4には、この考案による防振装置の
一実施例が示されていて、図1は全体を示す斜視図、図
2は図1に示すものの右側面図、図3は図1に示すもの
の左側面図、図4は図1に示すものの横断面図である。
説明する。図1〜図4には、この考案による防振装置の
一実施例が示されていて、図1は全体を示す斜視図、図
2は図1に示すものの右側面図、図3は図1に示すもの
の左側面図、図4は図1に示すものの横断面図である。
【0011】すなわち、この実施例に示す防振装置は、
断面が略三角形状をなすとともに、断面中心に対してや
やずれた位置に取付け用の孔1aが穿設されている内筒
1と、この内筒1の外周側に内筒1の断面中心に中心を
一致させた状態で位置し、軸線方向の両端にほぼ全周に
渡る第1、第2の溝部2a、2bが適宜の深さで形成さ
れている筒状のアウターリング2と、このアウターリン
グ2と前記内筒1との間を加硫成形等により所望の形状
に一体に連結する弾性体3とからなる加硫成形体4と、
この加硫成形体4の外周側に嵌合される外筒11とを具
えている。
断面が略三角形状をなすとともに、断面中心に対してや
やずれた位置に取付け用の孔1aが穿設されている内筒
1と、この内筒1の外周側に内筒1の断面中心に中心を
一致させた状態で位置し、軸線方向の両端にほぼ全周に
渡る第1、第2の溝部2a、2bが適宜の深さで形成さ
れている筒状のアウターリング2と、このアウターリン
グ2と前記内筒1との間を加硫成形等により所望の形状
に一体に連結する弾性体3とからなる加硫成形体4と、
この加硫成形体4の外周側に嵌合される外筒11とを具
えている。
【0012】前記加硫成形体4の弾性体3は、前記内筒
1を中心として径方向外方に八の字状に延び、かつ前記
アウターリング2との間を弾性支持する脚部5、5と、
この脚部5、5の上面側の周方向の端部間を脚部5、5
上面との間に所定の間隙を形成した状態で一体に連結
し、かつ径方向内外に変位可能な薄肉状のダイアフラム
6とから構成されている。
1を中心として径方向外方に八の字状に延び、かつ前記
アウターリング2との間を弾性支持する脚部5、5と、
この脚部5、5の上面側の周方向の端部間を脚部5、5
上面との間に所定の間隙を形成した状態で一体に連結
し、かつ径方向内外に変位可能な薄肉状のダイアフラム
6とから構成されている。
【0013】前記脚部5、5の下面側には適宜の深さの
第1の窪み部7が形成されているとともに、脚部5、5
の側面側には適宜の深さの第2の窪み部8が形成され、
さらに、脚部5、5の上面側には適宜の深さの第3の窪
み部9が形成されている。また、前記第1の窪み部7と
第2の窪み部8との間は前記第1の溝部2aを介して互
いに連通され、第2の窪み部8と第3の窪み部9との間
は前記第2の溝部2bを介して互いに連通され、これら
両溝部2a、2bは前記第2の窪み部8を中間に介在さ
せた状態で一連となっている。また、前記第2の窪み部
8と第3の窪み部9との間は薄膜状のサブダイアフラム
10で区画されるようになっている。
第1の窪み部7が形成されているとともに、脚部5、5
の側面側には適宜の深さの第2の窪み部8が形成され、
さらに、脚部5、5の上面側には適宜の深さの第3の窪
み部9が形成されている。また、前記第1の窪み部7と
第2の窪み部8との間は前記第1の溝部2aを介して互
いに連通され、第2の窪み部8と第3の窪み部9との間
は前記第2の溝部2bを介して互いに連通され、これら
両溝部2a、2bは前記第2の窪み部8を中間に介在さ
せた状態で一連となっている。また、前記第2の窪み部
8と第3の窪み部9との間は薄膜状のサブダイアフラム
10で区画されるようになっている。
【0014】そして、上記のように構成した加硫成形体
4を液体中に位置し、加硫成形体4の外周面に外筒11
を嵌合することで、加硫成形体4と外筒11との間の前
記第1の窪み部7に対応する部分に第1の液室12が、
前記第2の窪み部8に対応する部分に第2の液室13
が、前記第3の窪み部9に対応する部分に第3の液室1
4がそれぞれ形成され、また、前記第1の溝部2aに対
応する部分に前記第1の液室12と第2の液室13との
間を連通する第1のオリフィス15が、前記第2の溝部
2bに対応する部分に前記第2の液室13と第3の液室
14との間を連通する第2のオリフィス16がそれぞれ
形成され、第1のオリフィス15と第2のオリフィス1
6とは前記第2の液室13を中間に介在させた状態で一
連となっている。
4を液体中に位置し、加硫成形体4の外周面に外筒11
を嵌合することで、加硫成形体4と外筒11との間の前
記第1の窪み部7に対応する部分に第1の液室12が、
前記第2の窪み部8に対応する部分に第2の液室13
が、前記第3の窪み部9に対応する部分に第3の液室1
4がそれぞれ形成され、また、前記第1の溝部2aに対
応する部分に前記第1の液室12と第2の液室13との
間を連通する第1のオリフィス15が、前記第2の溝部
2bに対応する部分に前記第2の液室13と第3の液室
14との間を連通する第2のオリフィス16がそれぞれ
形成され、第1のオリフィス15と第2のオリフィス1
6とは前記第2の液室13を中間に介在させた状態で一
連となっている。
【0015】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、上記のように構成した防振装置の内筒1を
その取付け用の孔1aを介してエンジン側に連結し、外
筒11をブラケット(図示せず)等を介して車体側に連
結し、エンジンを作動させるとエンジンから種々の振動
が内筒1に入力する。
する。まず、上記のように構成した防振装置の内筒1を
その取付け用の孔1aを介してエンジン側に連結し、外
筒11をブラケット(図示せず)等を介して車体側に連
結し、エンジンを作動させるとエンジンから種々の振動
が内筒1に入力する。
【0016】そして、例えばエンジンから入力する振動
が20〜30ヘルツのアイドル振動である場合には、そ
の振動によって内筒1と外筒11との間が弾性体3を介
して径方向内外に相対的に変位し、第1の液室12の内
圧が上昇して第1の液室12内の液体が第1のオリフィ
ス15内に流れ込み、そこを流れて第2の液室13に移
動する。そして、第2の液室13の内圧が変化するとと
もに、第2の液室13の内圧の変化に応じてサブダイア
フラム10が変位し、このサブダイアフラム10の変位
が第3の液室14を介してダイアフラム6に伝えられ、
ダイアフラム6が変位することで第2の液室13の内圧
の変化が吸収される。
が20〜30ヘルツのアイドル振動である場合には、そ
の振動によって内筒1と外筒11との間が弾性体3を介
して径方向内外に相対的に変位し、第1の液室12の内
圧が上昇して第1の液室12内の液体が第1のオリフィ
ス15内に流れ込み、そこを流れて第2の液室13に移
動する。そして、第2の液室13の内圧が変化するとと
もに、第2の液室13の内圧の変化に応じてサブダイア
フラム10が変位し、このサブダイアフラム10の変位
が第3の液室14を介してダイアフラム6に伝えられ、
ダイアフラム6が変位することで第2の液室13の内圧
の変化が吸収される。
【0017】そして、このような過程における第1のオ
リフィス15内に位置する液体の液柱共振作用により低
動ばねが得られ、この周波数域のアイドル振動を効果的
に減衰することができる。
リフィス15内に位置する液体の液柱共振作用により低
動ばねが得られ、この周波数域のアイドル振動を効果的
に減衰することができる。
【0018】一方、入力する振動が10ヘルツ前後のシ
ョック振動である場合には、サブダイアフラム10の変
位だけでは第2の液室13の内圧の変化を吸収すること
ができず、吸収しきれない分が第2の液室13から第2
のオリフィス16内に流れ込み、そこを流れて第3の液
室14に移動する。そして、第3の液室14の内圧が変
化するとともに、第3の液室14の内圧の変化に応じて
ダイアフラム6が変位し、これにより、サブダイアフラ
ム10の変位で吸収しきれなかった分の第2の液室13
の内圧の変化が吸収される。
ョック振動である場合には、サブダイアフラム10の変
位だけでは第2の液室13の内圧の変化を吸収すること
ができず、吸収しきれない分が第2の液室13から第2
のオリフィス16内に流れ込み、そこを流れて第3の液
室14に移動する。そして、第3の液室14の内圧が変
化するとともに、第3の液室14の内圧の変化に応じて
ダイアフラム6が変位し、これにより、サブダイアフラ
ム10の変位で吸収しきれなかった分の第2の液室13
の内圧の変化が吸収される。
【0019】そして、このような過程における第1のオ
リフィス15に第2のオリフィス16を加えた一連のオ
リフィス内に位置する液体の液柱共振により高減衰が得
られ、この周波数域のショック振動を効果的に減衰する
ことができる。
リフィス15に第2のオリフィス16を加えた一連のオ
リフィス内に位置する液体の液柱共振により高減衰が得
られ、この周波数域のショック振動を効果的に減衰する
ことができる。
【0020】上記のようにこの実施例による防振装置に
あっては、内筒1の外周面に弾性体3を所望の形状に加
硫成形して所望の形状の加硫成形体4を形成するととも
に、加硫成形体4の外周面に外筒11を嵌合して、加硫
成形体4と外筒11との間に第1の液室12、第2の液
室13、第3の液室14、第1の液室12と第2の液室
13を連通する第1のオリフィス15、および第2の液
室13と第3の液室14を連通する第2のオリフィス1
6をそれぞれ形成し、さらに、第2の液室13と第3の
液室14との間をサブダイアフラム10で区画するとと
もに、第3の液室14の一部をダイアフラム6で構成し
た簡単な構造のものであるので、構成部品の数および加
硫品の数を少なくすることができる。
あっては、内筒1の外周面に弾性体3を所望の形状に加
硫成形して所望の形状の加硫成形体4を形成するととも
に、加硫成形体4の外周面に外筒11を嵌合して、加硫
成形体4と外筒11との間に第1の液室12、第2の液
室13、第3の液室14、第1の液室12と第2の液室
13を連通する第1のオリフィス15、および第2の液
室13と第3の液室14を連通する第2のオリフィス1
6をそれぞれ形成し、さらに、第2の液室13と第3の
液室14との間をサブダイアフラム10で区画するとと
もに、第3の液室14の一部をダイアフラム6で構成し
た簡単な構造のものであるので、構成部品の数および加
硫品の数を少なくすることができる。
【0021】したがって、加工・組立てに要する手間を
大幅に削減することができ、製造コストを大幅に低減さ
せることができる。
大幅に削減することができ、製造コストを大幅に低減さ
せることができる。
【0022】また、第1のオリフィス15と第2のオリ
フィス16の2本のオリフィスを有しているので、一方
のオリフィスの共振周波数をショック振動に、他方のオ
リフィスの共振周波数をアイドル振動に合わせることに
より、ショック振動入力時における高減衰とアイドル振
動入力時における低動ばねの両方を得ることができる。
したがって、入力する振動に対する減衰性を大幅に高め
ることができる。
フィス16の2本のオリフィスを有しているので、一方
のオリフィスの共振周波数をショック振動に、他方のオ
リフィスの共振周波数をアイドル振動に合わせることに
より、ショック振動入力時における高減衰とアイドル振
動入力時における低動ばねの両方を得ることができる。
したがって、入力する振動に対する減衰性を大幅に高め
ることができる。
【0023】
【考案の効果】この考案は前記のように、内筒の外周面
に弾性体を加硫成形して加硫成形体を形成するととも
に、加硫成形体の外周面に外筒を嵌合して加硫成形体と
外筒との間で第1の液室、第2の液室、第3の液室、第
1のオリフィス及び第2のオリフィスを形成するように
構成したので、構成部品の数及び加硫品の数を少なくす
ることができることになる。したがって、加工、組立て
に要する手間を大幅に削減することができ、製造コスト
を大幅に低減させることができることになる。また、第
1の液室、第2の液室及び第3の液室の3つの液室を有
するとともに、第1の液室と第2の液室との間を連通す
る第1のオリフィス及び第2の液室と第3の液室との間
を連通する第2のオリフィスの2本のオリフィスを有
し、かつ、第2の液室と第3の液室とを区画するサブダ
イアフラム及び第3の液室の一部を構成するダイアフラ
ムを有しているので、例えば、第1のオリフィスの共振
周波数をアイドル振動に合わせて、第1のオリフィスに
第2のオリフィスを加えた一連のオリフィスの共振周波
数をショック振動に合わせることにより、アイドル振動
入力時における低動ばねとショック振動入力時における
高減衰の両方が得られることになる。したがって、入力
する振動に対する減衰性を大幅に向上させることができ
ることになる等の優れた効果を有するものである。
に弾性体を加硫成形して加硫成形体を形成するととも
に、加硫成形体の外周面に外筒を嵌合して加硫成形体と
外筒との間で第1の液室、第2の液室、第3の液室、第
1のオリフィス及び第2のオリフィスを形成するように
構成したので、構成部品の数及び加硫品の数を少なくす
ることができることになる。したがって、加工、組立て
に要する手間を大幅に削減することができ、製造コスト
を大幅に低減させることができることになる。また、第
1の液室、第2の液室及び第3の液室の3つの液室を有
するとともに、第1の液室と第2の液室との間を連通す
る第1のオリフィス及び第2の液室と第3の液室との間
を連通する第2のオリフィスの2本のオリフィスを有
し、かつ、第2の液室と第3の液室とを区画するサブダ
イアフラム及び第3の液室の一部を構成するダイアフラ
ムを有しているので、例えば、第1のオリフィスの共振
周波数をアイドル振動に合わせて、第1のオリフィスに
第2のオリフィスを加えた一連のオリフィスの共振周波
数をショック振動に合わせることにより、アイドル振動
入力時における低動ばねとショック振動入力時における
高減衰の両方が得られることになる。したがって、入力
する振動に対する減衰性を大幅に向上させることができ
ることになる等の優れた効果を有するものである。
【図1】この考案による防振装置の一実施例の全体を示
した斜視図である。
した斜視図である。
【図2】図1に示すものの右側面図である。
【図3】図1に示すものの左側面図である。
【図4】図1に示すものの横断面図である。
1……内筒 1a……取付け用の孔 2……アウターリング 2a……第1の溝部 2b……第2の溝部 3……弾性体 4……加硫成形体 5……脚部 6……ダイアフラム 7……第1の窪み部 8……第2の窪み部 9……第3の窪み部 10……サブダイアフラム 11……外筒 12……第1の液室 13……第2の液室 14……第3の液室 15……第1のオリフィス 16……第2のオリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−164831(JP,A) 特開 平4−25637(JP,A) 特開 平2−203039(JP,A) 実公 平1−31796(JP,Y2) 米国特許5178373(US,A) 米国特許5088702(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 13/14 B60K 5/12
Claims (1)
- 【請求項1】 内筒の外周面に弾性体を加硫成形して加
硫成形体を形成するとともに、該加硫成形体の外周面に
外筒を嵌合して加硫成形体と外筒との間で、入力する振
動によって内圧を変化させる第1の液室と、該第1の液
室に第1のオリフィスを介して連通するとともに、内圧
の変化に応じて変位するサブダイアフラムを一部に有す
る第2の液室と、該第2の液室に第2のオリフィスを介
して連通するとともに、前記サブダイアフラムを介して
前記第2の液室と区画され、かつ、内圧の変化に応じて
変位するダイアフラムを一部に有する第3の液室とを形
成し、入力する振動に応じて前記第1のオリフィス内の
液体又は前記第1のオリフィスに前記第2のオリフィス
を加えた一連のオリフィス内の液体が共振するように構
成したことを特徴とする防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993051810U JP2601594Y2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993051810U JP2601594Y2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 防振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0720438U JPH0720438U (ja) | 1995-04-11 |
JP2601594Y2 true JP2601594Y2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=12897275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993051810U Expired - Fee Related JP2601594Y2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2601594Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5088702A (en) | 1989-07-31 | 1992-02-18 | Hutchinson | Hydraulic antivibratory sleeves |
US5178373A (en) | 1990-06-29 | 1993-01-12 | Nissan Motor Co., Ltd. | Multi-chamber fluid filled vibration insulator |
-
1993
- 1993-09-24 JP JP1993051810U patent/JP2601594Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5088702A (en) | 1989-07-31 | 1992-02-18 | Hutchinson | Hydraulic antivibratory sleeves |
US5178373A (en) | 1990-06-29 | 1993-01-12 | Nissan Motor Co., Ltd. | Multi-chamber fluid filled vibration insulator |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0720438U (ja) | 1995-04-11 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |