JP2599128Y2 - 車輌用放電灯の点灯装置 - Google Patents
車輌用放電灯の点灯装置Info
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- JP2599128Y2 JP2599128Y2 JP1993072834U JP7283493U JP2599128Y2 JP 2599128 Y2 JP2599128 Y2 JP 2599128Y2 JP 1993072834 U JP1993072834 U JP 1993072834U JP 7283493 U JP7283493 U JP 7283493U JP 2599128 Y2 JP2599128 Y2 JP 2599128Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車輌用放電灯の点灯時
における車輌状態(車速、車外の照度等)に応じて放電
灯の光束の立ち上がり特性を制御することができるよう
にした新規な車輌用放電灯の点灯装置を提供しようとす
るものである。
における車輌状態(車速、車外の照度等)に応じて放電
灯の光束の立ち上がり特性を制御することができるよう
にした新規な車輌用放電灯の点灯装置を提供しようとす
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に高圧放電灯は始動に時間がかかる
ことが知られており、放電灯が安定するまでには数分を
要するため、瞬時点灯を要する自動車用照明への適用が
困難視されてきた。
ことが知られており、放電灯が安定するまでには数分を
要するため、瞬時点灯を要する自動車用照明への適用が
困難視されてきた。
【0003】しかし、点灯初期に定格の数倍の電力を放
電灯に供給することによって放電灯の光束の立ち上がり
を促進する等の工夫により、点灯スイッチの投入から放
電灯が安定状態になるまでの時間が数秒程度と大幅に短
縮されるに至っている。
電灯に供給することによって放電灯の光束の立ち上がり
を促進する等の工夫により、点灯スイッチの投入から放
電灯が安定状態になるまでの時間が数秒程度と大幅に短
縮されるに至っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、放電灯の点
灯初期に定格の数倍に及ぶ電流を放電灯に流すことを頻
繁に繰り返すと放電灯の光強度が低下したり、放電灯の
故障を惹き起こしてしまう等の問題がある。
灯初期に定格の数倍に及ぶ電流を放電灯に流すことを頻
繁に繰り返すと放電灯の光強度が低下したり、放電灯の
故障を惹き起こしてしまう等の問題がある。
【0005】つまり、点灯初期の投入電流の大きさと放
電灯の寿命試験での光強度の低下との間には相関関係が
実験的に認められており、点灯スイッチを入れて直ぐに
放電灯を点灯させたいという要請を常に課すことは、放
電灯の長所である長寿命を損なうことになる。
電灯の寿命試験での光強度の低下との間には相関関係が
実験的に認められており、点灯スイッチを入れて直ぐに
放電灯を点灯させたいという要請を常に課すことは、放
電灯の長所である長寿命を損なうことになる。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は上記し
た課題を解決するために、放電灯の点灯時における車輌
の速度及び車外の照度変化を含む車輌の状態を検出する
ための車輌状態検出手段と、該車輌状態検出手段からの
信号に応じて放電灯の点灯初期における放電灯への投入
電流を制御することによって光束の立ち上がり特性を制
御する光束立ち上り特性制御手段とを有し、車輌が停止
又は低速状態の場合には放電灯への投入電流を小さく
し、車輌が走行又は高速状態の場合には車外の照度変化
に応じて放電灯への投入電流を変化させるように構成し
たものである。
た課題を解決するために、放電灯の点灯時における車輌
の速度及び車外の照度変化を含む車輌の状態を検出する
ための車輌状態検出手段と、該車輌状態検出手段からの
信号に応じて放電灯の点灯初期における放電灯への投入
電流を制御することによって光束の立ち上がり特性を制
御する光束立ち上り特性制御手段とを有し、車輌が停止
又は低速状態の場合には放電灯への投入電流を小さく
し、車輌が走行又は高速状態の場合には車外の照度変化
に応じて放電灯への投入電流を変化させるように構成し
たものである。
【0007】
【作用】本考案によれば、車輌の状態に合わせて放電灯
の光束の立ち上がり特性を制御することができ、放電灯
の光束を瞬時に安定状態に至らせる必要がない車輌の停
止又は低速中には、放電灯の点灯初期における放電灯へ
の投入電流を小さくして安全性の面から必要最低限の速
さでもって光束をゆっくりと立ち上げることによって放
電灯の光強度の低下を防止し、放電灯の故障頻度を低減
することができる。
の光束の立ち上がり特性を制御することができ、放電灯
の光束を瞬時に安定状態に至らせる必要がない車輌の停
止又は低速中には、放電灯の点灯初期における放電灯へ
の投入電流を小さくして安全性の面から必要最低限の速
さでもって光束をゆっくりと立ち上げることによって放
電灯の光強度の低下を防止し、放電灯の故障頻度を低減
することができる。
【0008】
【実施例】以下に、本考案車輌用放電灯の点灯装置の詳
細を添付図に示す実施例に従って説明する。
細を添付図に示す実施例に従って説明する。
【0009】本考案は、放電灯を瞬時に明るくすること
が必要な場合と、瞬時に明るくすることを要しない場合
とを車輌の走行状態や周囲の明るさ等から判断し、その
状況に応じて放電灯の光束の立ち上がり特性を制御する
ものである。
が必要な場合と、瞬時に明るくすることを要しない場合
とを車輌の走行状態や周囲の明るさ等から判断し、その
状況に応じて放電灯の光束の立ち上がり特性を制御する
ものである。
【0010】走行安全性の観点から点灯スイッチの投入
後直ちに放電灯を明るくする必要性がある状況を幾つか
列挙すると下記のようになる。
後直ちに放電灯を明るくする必要性がある状況を幾つか
列挙すると下記のようになる。
【0011】(A1)走行中に放電灯を点灯させるとき
例えば、昼間においてトンネルの前又は中で放電灯を点
灯させる場合等。
例えば、昼間においてトンネルの前又は中で放電灯を点
灯させる場合等。
【0012】(A2)パッシング時放電灯の点滅により
信号を相手に伝達する場合。
信号を相手に伝達する場合。
【0013】また、点灯スイッチを投入してから直ちに
放電灯を明るくする必要性がない状況を幾つか列挙する
と下記のようになる。
放電灯を明るくする必要性がない状況を幾つか列挙する
と下記のようになる。
【0014】 (B1)自動車の停止時 例えば、自動車のエンジンをかけた場合等。
【0015】 (B2)自動車が直ぐに高速に走行しない場合 例えば、信号待ち後に再び走行する場合等。
【0016】以上のような状況を判断するための検出手
段を設け、状況に応じた放電灯の始動制御を行うことに
よって放電灯の長寿命化を図ることできる。例えば、
(A1)の状況については車速や車外の照度から判断す
ることができ、(B1)及び(B2)の状況については
単に車速から判断することができる。また、(A1)に
ついてはパッシングライトスイッチのオン/オフ検出に
より容易に判断することができる。
段を設け、状況に応じた放電灯の始動制御を行うことに
よって放電灯の長寿命化を図ることできる。例えば、
(A1)の状況については車速や車外の照度から判断す
ることができ、(B1)及び(B2)の状況については
単に車速から判断することができる。また、(A1)に
ついてはパッシングライトスイッチのオン/オフ検出に
より容易に判断することができる。
【0017】本実施例では上記(A1)、(B1)に係
る状況判断に応じた放電灯の始動制御を行うようにした
ものである。
る状況判断に応じた放電灯の始動制御を行うようにした
ものである。
【0018】図1は点灯装置1の構成を示すものであ
る。
る。
【0019】図中2はバッテリーであり、直流入力端子
3と3´との間に接続されている。
3と3´との間に接続されている。
【0020】4、4′は直流電源ラインであり、プラス
側のライン4上には点灯スイッチ5が設けられている。
側のライン4上には点灯スイッチ5が設けられている。
【0021】6は直流昇降圧回路であり、バッテリー電
圧の昇圧及び/又は降圧を行うために設けられている。
この直流昇降圧回路6はフライバック型やチョッパー型
等のDC−DCコンバータの構成を有する。
圧の昇圧及び/又は降圧を行うために設けられている。
この直流昇降圧回路6はフライバック型やチョッパー型
等のDC−DCコンバータの構成を有する。
【0022】7は直流−交流変換回路であり、上記直流
昇降圧回路6の後段に設けられ、直流昇降圧回路6から
送られてくる直流電圧を矩形波電圧に変換するための回
路である。例えば、直流−交流変換回路7にフルブリッ
ジ型のインバータを用いた場合には、図示しない2対の
半導体スイッチ素子が駆動制御部から送出される制御信
号により相反的にスイッチング制御される。
昇降圧回路6の後段に設けられ、直流昇降圧回路6から
送られてくる直流電圧を矩形波電圧に変換するための回
路である。例えば、直流−交流変換回路7にフルブリッ
ジ型のインバータを用いた場合には、図示しない2対の
半導体スイッチ素子が駆動制御部から送出される制御信
号により相反的にスイッチング制御される。
【0023】8はスタータ回路であり、上記直流−交流
変換回路7の後段に配置されており、放電灯の起動時に
始動用パルスを発生してこれを直流−交流変換回路7の
矩形波に重畳してメタルハライドランプに印加するもの
である。
変換回路7の後段に配置されており、放電灯の起動時に
始動用パルスを発生してこれを直流−交流変換回路7の
矩形波に重畳してメタルハライドランプに印加するもの
である。
【0024】9、9′は給電ラインであり、その一方9
がスタータ回路8の出力端子の一方と交流出力端子10
とを結び、また他方の9′がスタータ回路8の出力端子
の他方と交流出力端子10′とを結んでいる。
がスタータ回路8の出力端子の一方と交流出力端子10
とを結び、また他方の9′がスタータ回路8の出力端子
の他方と交流出力端子10′とを結んでいる。
【0025】11はメタルハライドランプであり、交流
出力端子10と10′との間に接続されている。
出力端子10と10′との間に接続されている。
【0026】12、12′は電圧検出抵抗であり、直流
昇降圧回路6の出力電圧を検出するために設けられてお
り、その分圧値を検出値とする検出信号が後述する制御
部に送出される。
昇降圧回路6の出力電圧を検出するために設けられてお
り、その分圧値を検出値とする検出信号が後述する制御
部に送出される。
【0027】13は電流検出抵抗であり、直流昇降圧回
路6の出力電流を検出するために直流−交流変換回路7
とを結ぶグランドライン上に設けられている。尚、この
電流検出抵抗13による検出信号は後述する制御部に送
出される。
路6の出力電流を検出するために直流−交流変換回路7
とを結ぶグランドライン上に設けられている。尚、この
電流検出抵抗13による検出信号は後述する制御部に送
出される。
【0028】14は車輌状態検出部であり、車速検出部
15と車外照度検出部16を有する。
15と車外照度検出部16を有する。
【0029】車速検出部15は自動車の車速センサーに
よる検出信号に基づいて自動車が走行中か停止中かを検
出するために設けられている。
よる検出信号に基づいて自動車が走行中か停止中かを検
出するために設けられている。
【0030】また、車外照度検出部16は自動車の周囲
の照度を検出する照度センサーによる検出信号に基づい
て車外の照度変化の度合を検出するために設けられてい
る。
の照度を検出する照度センサーによる検出信号に基づい
て車外の照度変化の度合を検出するために設けられてい
る。
【0031】これら検出部の出力は後述する制御部に送
られるようになっている。
られるようになっている。
【0032】17は制御部であり、直流昇降圧回路6の
出力電圧及び出力電流の検出信号や、車輌状態検出部1
4からの信号に応じた制御信号を発生してこれを直流昇
降圧回路6に送出し、その出力電圧を制御することでメ
タルハライドランプ11の点灯制御を行うものである。
出力電圧及び出力電流の検出信号や、車輌状態検出部1
4からの信号に応じた制御信号を発生してこれを直流昇
降圧回路6に送出し、その出力電圧を制御することでメ
タルハライドランプ11の点灯制御を行うものである。
【0033】制御部17は電力制御部18と光束立ち上
がり制御部19とを有する。
がり制御部19とを有する。
【0034】電力制御部18は、上記した電圧検出抵抗
12や電流検出抵抗13による検出信号に基づいてメタ
ルハライドランプ11の電力制御を行うものである。
尚、その具体的な構成としては、例えば、本願出願人が
特開平4−141988号公報において開示した回路を
挙げることができ、電力制御の初期においてメタルハラ
イドランプ11に定格値の数倍に及ぶ電力を供給してメ
タルハライドランプ11の発光を促した後、過渡制御を
経てメタルハライドランプ11の定電力制御へと移行さ
せるようにすれば良い。
12や電流検出抵抗13による検出信号に基づいてメタ
ルハライドランプ11の電力制御を行うものである。
尚、その具体的な構成としては、例えば、本願出願人が
特開平4−141988号公報において開示した回路を
挙げることができ、電力制御の初期においてメタルハラ
イドランプ11に定格値の数倍に及ぶ電力を供給してメ
タルハライドランプ11の発光を促した後、過渡制御を
経てメタルハライドランプ11の定電力制御へと移行さ
せるようにすれば良い。
【0035】また、光束立ち上がり制御部19は上記の
車速検出部15や車外照度検出部16からの検出信号を
受けて、車輌の状況に応じたメタルハライドランプ11
の光束の立ち上がり制御を行うものである。つまり、メ
タルハライドランプ11の点灯初期に投入するランプ電
流の大きさを制御することによってメタルハライドラン
プ11の始動性を制御することができる。
車速検出部15や車外照度検出部16からの検出信号を
受けて、車輌の状況に応じたメタルハライドランプ11
の光束の立ち上がり制御を行うものである。つまり、メ
タルハライドランプ11の点灯初期に投入するランプ電
流の大きさを制御することによってメタルハライドラン
プ11の始動性を制御することができる。
【0036】図2は縦軸にメタルハライドランプ11の
光束Lをとり、横軸に点灯スイッチ5の投入時を起点と
した時間tをとってメタルハライドランプ11の点灯初
期に投入されるランプ電流の大きさを変えた場合の光束
の時間的変化を概略的に示すものである。尚、光束Lに
ついてはメタルハライドランプ11が定格電力で安定し
た点灯状態となっている時の定格光束を100とした相
対値によって表している。
光束Lをとり、横軸に点灯スイッチ5の投入時を起点と
した時間tをとってメタルハライドランプ11の点灯初
期に投入されるランプ電流の大きさを変えた場合の光束
の時間的変化を概略的に示すものである。尚、光束Lに
ついてはメタルハライドランプ11が定格電力で安定し
た点灯状態となっている時の定格光束を100とした相
対値によって表している。
【0037】グラフ曲線20は投入電流が小さい場合の
光束の時間的変化を示しており、点灯スイッチ5を入れ
てから定格光束で安定するまでの間光束Lが定格光束を
越えることはない。
光束の時間的変化を示しており、点灯スイッチ5を入れ
てから定格光束で安定するまでの間光束Lが定格光束を
越えることはない。
【0038】グラフ曲線21は投入電流が中程度である
場合の光束の時間的変化を示しており、点灯スイッチ5
を入れてから光束が立ち上がって定格光束をやや越えた
後、定格光束に漸近していく。
場合の光束の時間的変化を示しており、点灯スイッチ5
を入れてから光束が立ち上がって定格光束をやや越えた
後、定格光束に漸近していく。
【0039】グラフ曲線22は投入電流が最も大きい場
合の光束の時間的変化を示しており、点灯スイッチ5を
入れてから光束が立ち上がって大きくオーバーシュート
した後、定格光束に漸近していく。
合の光束の時間的変化を示しており、点灯スイッチ5を
入れてから光束が立ち上がって大きくオーバーシュート
した後、定格光束に漸近していく。
【0040】次に、点灯装置1の動作を図3に示すフロ
ーチャート図に従って説明する。
ーチャート図に従って説明する。
【0041】最初のステップaにおいて点灯スイッチ5
が投入されると、次のステップbにおいて車速センサー
により自動車の車速が検出される。
が投入されると、次のステップbにおいて車速センサー
により自動車の車速が検出される。
【0042】そして、ステップcで車速検出部15によ
り、自動車が現在が走行中であるが停止中であるかが判
断され、停止中であればステップdに進み、走行中であ
ればステップeに進む。
り、自動車が現在が走行中であるが停止中であるかが判
断され、停止中であればステップdに進み、走行中であ
ればステップeに進む。
【0043】自動車が停止中である場合にはステップd
において、光束立ち上がり制御部19がメタルハライド
ランプ11の点灯初期における投入電流を小さくして図
2のグラフ曲線20に示すように光束をゆっくりと立ち
上がらせる。
において、光束立ち上がり制御部19がメタルハライド
ランプ11の点灯初期における投入電流を小さくして図
2のグラフ曲線20に示すように光束をゆっくりと立ち
上がらせる。
【0044】また、自動車が走行中である場合にはステ
ップeにおいて照度センサーにより車外の照度が検出さ
れる。
ップeにおいて照度センサーにより車外の照度が検出さ
れる。
【0045】次のステップfでは照度変化の度合が大き
いかどうかが判断される。即ち、車外照度検出部16は
照度センサーからの検出信号を受けて、照度変化があま
りないか、又は明るい状態から急に暗い状態に変化した
(但し、目が暗順応していない状態)かを判断する。
いかどうかが判断される。即ち、車外照度検出部16は
照度センサーからの検出信号を受けて、照度変化があま
りないか、又は明るい状態から急に暗い状態に変化した
(但し、目が暗順応していない状態)かを判断する。
【0046】そして、照度変化が小さい場合にはステッ
プgに進み、光束立ち上がり制御部19がメタルハライ
ドランプ11の点灯初期における投入電流を中程度にし
て図2のグラフ曲線21に示すように光束を立ち上がら
せる。
プgに進み、光束立ち上がり制御部19がメタルハライ
ドランプ11の点灯初期における投入電流を中程度にし
て図2のグラフ曲線21に示すように光束を立ち上がら
せる。
【0047】また、照度が急激に低下した場合(例え
ば、トンネルへの進入時等)には目が暗順応していない
のでステップhに進み、光束立ち上がり制御部19がメ
タルハライドランプ11の点灯初期における投入電流を
最も大きくして図2のグラフ曲線22に示すように光束
の立ち上がりを速くし、明るさを補足するために定格光
束を越えるオーバーシュートが生じるように点灯制御す
る。
ば、トンネルへの進入時等)には目が暗順応していない
のでステップhに進み、光束立ち上がり制御部19がメ
タルハライドランプ11の点灯初期における投入電流を
最も大きくして図2のグラフ曲線22に示すように光束
の立ち上がりを速くし、明るさを補足するために定格光
束を越えるオーバーシュートが生じるように点灯制御す
る。
【0048】尚、本実施例において上記(A2)や(B
2)の状況に応じたメタルハライドランプ11の始動制
御を行うことは以上の説明から容易であり、(A2)の
場合にはパッシングライトスイッチのオン/オフ状態を
検出する検出手段からの信号によって光束立ち上がり制
御部19がメタルハライドランプ11の光束を速く立ち
上げれば良いし、また、(B2)の場合は、自動車の停
止から走行への車速変化を検出してこれに応じてメタル
ハライドランプ11の光束の立ち上がり制御を行えば良
い。
2)の状況に応じたメタルハライドランプ11の始動制
御を行うことは以上の説明から容易であり、(A2)の
場合にはパッシングライトスイッチのオン/オフ状態を
検出する検出手段からの信号によって光束立ち上がり制
御部19がメタルハライドランプ11の光束を速く立ち
上げれば良いし、また、(B2)の場合は、自動車の停
止から走行への車速変化を検出してこれに応じてメタル
ハライドランプ11の光束の立ち上がり制御を行えば良
い。
【0049】
【考案の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本考案によれば、車輌の状態(車速及び車外の照度
変化)に合わせて放電灯の光束の立ち上がり特性を制御
することができ、放電灯の光束を瞬時に明るくする必要
がない車輌の停止又は低速中には、放電灯の点灯初期に
おける放電灯への投入電流を小さくして安全性に支障を
来さない程度で光束をゆっくりと立ち上げることによっ
て常に放電灯の瞬時点灯を課す場合に比べて放電灯の光
強度の低下を防止し、放電灯の故障頻度を低減すること
ができ、これによって放電灯の長寿命を保証することが
できる。
に、本考案によれば、車輌の状態(車速及び車外の照度
変化)に合わせて放電灯の光束の立ち上がり特性を制御
することができ、放電灯の光束を瞬時に明るくする必要
がない車輌の停止又は低速中には、放電灯の点灯初期に
おける放電灯への投入電流を小さくして安全性に支障を
来さない程度で光束をゆっくりと立ち上げることによっ
て常に放電灯の瞬時点灯を課す場合に比べて放電灯の光
強度の低下を防止し、放電灯の故障頻度を低減すること
ができ、これによって放電灯の長寿命を保証することが
できる。
【0050】尚、上記実施例において示した具体的な回
路構成は何れも本考案の具体化に当たってのほんの一例
を示したものにすぎず、これらによって本考案の技術的
範囲が限定的に解釈されるものではない。例えば、前記
実施例は放電灯の光束の時間的変化の代表として放電灯
の点灯初期における3つの投入電流についてだけ説明し
たが、投入電流と光束の立ち上がり特性との関係をこの
ように段階的に規定する必要はなく、一般には両者の関
係は無段階(連続的)に規定することができる(例え
ば、図3のステップhでは車外の照度変化量に応じた投
入電流を放電灯の点灯初期に供給して光束の立ち上り特
性を制御することができる。)。
路構成は何れも本考案の具体化に当たってのほんの一例
を示したものにすぎず、これらによって本考案の技術的
範囲が限定的に解釈されるものではない。例えば、前記
実施例は放電灯の光束の時間的変化の代表として放電灯
の点灯初期における3つの投入電流についてだけ説明し
たが、投入電流と光束の立ち上がり特性との関係をこの
ように段階的に規定する必要はなく、一般には両者の関
係は無段階(連続的)に規定することができる(例え
ば、図3のステップhでは車外の照度変化量に応じた投
入電流を放電灯の点灯初期に供給して光束の立ち上り特
性を制御することができる。)。
【図1】本考案に係る車輌用放電灯の点灯装置の概要を
示す回路ブロック図である。
示す回路ブロック図である。
【図2】放電灯の点灯初期における投入電流を変えた場
合の放電灯の光束の立ち上がり特性を概略的に示すグラ
フ図である。
合の放電灯の光束の立ち上がり特性を概略的に示すグラ
フ図である。
【図3】車輌用放電灯の点灯装置の動作を説明するため
のフローチャート図である。
のフローチャート図である。
1 車輌用放電灯の点灯装置 14 車輌状態検出部(車輌状態検出手段) 11 メタルハライドランプ(放電灯) 19 光束立ち上り特性制御部(光束立ち上り特性制御
手段)
手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 放電灯の点灯時における車輌の速度及び
車外の照度変化を含む車輌の状態を検出するための車輌
状態検出手段と、該車輌状態検出手段からの信号に応じ
て放電灯の点灯初期における放電灯への投入電流を制御
することによって光束の立ち上がり特性を制御する光束
立ち上り特性制御手段とを有し、 車輌が停止又は低速状態の場合には放電灯への投入電流
を小さくし、車輌が走行又は高速状態の場合には車外の
照度変化に応じて放電灯への投入電流を変化させる こと
を特徴とする車輌用放電灯の点灯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993072834U JP2599128Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 車輌用放電灯の点灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993072834U JP2599128Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 車輌用放電灯の点灯装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742092U JPH0742092U (ja) | 1995-07-21 |
JP2599128Y2 true JP2599128Y2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=13500845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993072834U Expired - Fee Related JP2599128Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 車輌用放電灯の点灯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2599128Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014089050A1 (en) * | 2012-12-04 | 2014-06-12 | Gentex Corporation | Imaging system and method for detecting a bright city condition |
-
1993
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