JP2595899Y2 - 車両用変速機のリモコン構造 - Google Patents
車両用変速機のリモコン構造Info
- Publication number
- JP2595899Y2 JP2595899Y2 JP1993014060U JP1406093U JP2595899Y2 JP 2595899 Y2 JP2595899 Y2 JP 2595899Y2 JP 1993014060 U JP1993014060 U JP 1993014060U JP 1406093 U JP1406093 U JP 1406093U JP 2595899 Y2 JP2595899 Y2 JP 2595899Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- select shaft
- remote control
- control structure
- select
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シフト力を軽減するた
めのパワーシフト装置によって回動され、かつ軸方向に
移動されるセレクトシャフトを介してシフトレバーが作
動されており、そのセレクトシャフトが軸方向に移動さ
れたときにスプリングで付勢されたスプリング受け座に
セレクトシャフトの端部が当接されるように配設されて
いる車両用リモコン構造に関する。
めのパワーシフト装置によって回動され、かつ軸方向に
移動されるセレクトシャフトを介してシフトレバーが作
動されており、そのセレクトシャフトが軸方向に移動さ
れたときにスプリングで付勢されたスプリング受け座に
セレクトシャフトの端部が当接されるように配設されて
いる車両用リモコン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用変速機のリモコン構造を図
2ないし図4を参照して説明する。これらの図におい
て、ケース20は図示しないトランスミッションケース
に取付けられ、ケース20内には中空軸のシフトシャフ
ト21及びシフトシャフト21にスプライン嵌合される
中実軸のセレクトシャフト23が水平に延びており、そ
れぞれニードルベアリング25及びブッシュ32により
回動自在に支持されている。パワーシフト装置5の紙面
に直交する向きの動きはレバー4によりシフトシャフト
21を回動させる。セレクトシャフト23は、ピン30
によりシフトレバー22を固装し、シフトシャフト21
の回動にセレクトシャフト32を介してシフトレバー2
2が従動させられている。一方回動軸36が回動すると
セレクトレバー37によりシフトレバー22はセレクト
シャフト23の軸方向に沿い移動させられる。例えばシ
フトレバー22が図中左行するとき、シフトレバー22
と実質一体のセレクトシャフト23が左行して先端の小
径部38がワッシャ34の穴39を通り段部40がワッ
シャ34を押動しスプリング33を圧縮させる。またシ
フトレバー22が図中右行するときは、同様にしてシフ
トシャフト21に内蔵されたスプリング26を圧縮する
ようになっている。
2ないし図4を参照して説明する。これらの図におい
て、ケース20は図示しないトランスミッションケース
に取付けられ、ケース20内には中空軸のシフトシャフ
ト21及びシフトシャフト21にスプライン嵌合される
中実軸のセレクトシャフト23が水平に延びており、そ
れぞれニードルベアリング25及びブッシュ32により
回動自在に支持されている。パワーシフト装置5の紙面
に直交する向きの動きはレバー4によりシフトシャフト
21を回動させる。セレクトシャフト23は、ピン30
によりシフトレバー22を固装し、シフトシャフト21
の回動にセレクトシャフト32を介してシフトレバー2
2が従動させられている。一方回動軸36が回動すると
セレクトレバー37によりシフトレバー22はセレクト
シャフト23の軸方向に沿い移動させられる。例えばシ
フトレバー22が図中左行するとき、シフトレバー22
と実質一体のセレクトシャフト23が左行して先端の小
径部38がワッシャ34の穴39を通り段部40がワッ
シャ34を押動しスプリング33を圧縮させる。またシ
フトレバー22が図中右行するときは、同様にしてシフ
トシャフト21に内蔵されたスプリング26を圧縮する
ようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の車両用変速機のリモコン構造では、セレクトシ
ャフト23がワッシャ34または35に進入・当接する
ときに、セレクトシャフト23の外周面とワッシャ34
または35の穴39または41との間に摺動して摩擦力
が生じたり、あるいは引っかかったりして操作フィーリ
ングが良くないという問題点がある。
た従来の車両用変速機のリモコン構造では、セレクトシ
ャフト23がワッシャ34または35に進入・当接する
ときに、セレクトシャフト23の外周面とワッシャ34
または35の穴39または41との間に摺動して摩擦力
が生じたり、あるいは引っかかったりして操作フィーリ
ングが良くないという問題点がある。
【0004】本出願人による実開平3−117156号
公報においてシフト操作力検出手段を設けてパワーシフ
トの出力を制御する技術が開示されており、また同じく
実開平4−56259においてセレクトレバーを回動す
るシャフトの先端をトランスミッションケースに点接触
させる技術が開示されているが、いずれも上記問題点を
解決することができない。
公報においてシフト操作力検出手段を設けてパワーシフ
トの出力を制御する技術が開示されており、また同じく
実開平4−56259においてセレクトレバーを回動す
るシャフトの先端をトランスミッションケースに点接触
させる技術が開示されているが、いずれも上記問題点を
解決することができない。
【0005】本考案は、操作フィーリングのよい車両用
変速機のリモコン構造を提供することを目的とする。
変速機のリモコン構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、パワー
シフト装置によって回動され、かつ軸方向に移動される
セレクトシャフトを介してシフトレバーが作動されてお
り、そのセレクトシャフトが軸方向に移動されたときに
スプリングで付勢されたスプリング受け座にセレクトシ
ャフトの端部が当接されるように配設されている車両用
リモコン構造において、前記セレクトシャフトの端部に
はテーパー部と小径部とを有し、スプリング受け座には
前記テーパー部に面接触するシート部と前記小径部を臨
む内径部とを有している。
シフト装置によって回動され、かつ軸方向に移動される
セレクトシャフトを介してシフトレバーが作動されてお
り、そのセレクトシャフトが軸方向に移動されたときに
スプリングで付勢されたスプリング受け座にセレクトシ
ャフトの端部が当接されるように配設されている車両用
リモコン構造において、前記セレクトシャフトの端部に
はテーパー部と小径部とを有し、スプリング受け座には
前記テーパー部に面接触するシート部と前記小径部を臨
む内径部とを有している。
【0007】
【作用】上記のように構成された車両用変速機のリモコ
ン構造によれば、セレクトシャフトが軸方向に移動され
たときにその端部のテーパー部がスプリング受け座のシ
ート部に面接触するので、その受け座とセレクトシャフ
トとは同心性が保持され、受け座の内径部はセレクトシ
ャフトの小径部に接触することなく円滑に作動し、良好
なシフトフィーリングで操作が行われる。
ン構造によれば、セレクトシャフトが軸方向に移動され
たときにその端部のテーパー部がスプリング受け座のシ
ート部に面接触するので、その受け座とセレクトシャフ
トとは同心性が保持され、受け座の内径部はセレクトシ
ャフトの小径部に接触することなく円滑に作動し、良好
なシフトフィーリングで操作が行われる。
【0008】
【実施例】以下、本考案による実施例を示す図1を参照
して説明する。この図において従来と同様または同一の
部品については同符号を付し説明を省略する。ケース2
0内には中空軸のシフトシャフト21及びシフトシャフ
ト21にスプライン嵌合される中実軸のセレクトシャフ
ト50が水平に延びており、それぞれニードルベアリン
グ25及びブッシュ32により回動自在に支持されてい
る構造については従来通りであるが、セレクトシャフト
50及びスプリング受け座51が従来と異なる。すなわ
ちセレクトシャフト50の端部がテーパー部52と小径
部53とを設けてある。更に詳しくは、シフトレバー2
2に貫通される軸部54から小径部53に縮径するため
に斜面部55及びテーパー部52の2段階を経ている。
テーパー部52の加工を容易にするために、テーパー部
52は45°テーパー面を有し斜面部55は45°より
小さいテーパー面を有している。小径部53は、ほぼ直
径の3倍の長さを持たせてある。スプリング受け座51
は、セレクトシャフト50側にフランジ56を形成した
円筒部57を有していて、スプリング33が円筒部57
の外側を覆うようにフランジ56に着座させられた状態
でケース20の所定位置に当接している。フランジ56
とケース20の内側面との間には適宜な間隙が持たせて
ある。円筒部57のフランジ側にはシート部58が設け
られていて、セレクトシャフト50のテーパー部52と
同角度のテーパー面が形成されている。円筒部57の内
径部59は、セレクトシャフト50の小径部53より適
宜大きな直径を有しており、円筒部57の長さは内径の
ほぼ2から2.5倍にあるのがのぞましい。
して説明する。この図において従来と同様または同一の
部品については同符号を付し説明を省略する。ケース2
0内には中空軸のシフトシャフト21及びシフトシャフ
ト21にスプライン嵌合される中実軸のセレクトシャフ
ト50が水平に延びており、それぞれニードルベアリン
グ25及びブッシュ32により回動自在に支持されてい
る構造については従来通りであるが、セレクトシャフト
50及びスプリング受け座51が従来と異なる。すなわ
ちセレクトシャフト50の端部がテーパー部52と小径
部53とを設けてある。更に詳しくは、シフトレバー2
2に貫通される軸部54から小径部53に縮径するため
に斜面部55及びテーパー部52の2段階を経ている。
テーパー部52の加工を容易にするために、テーパー部
52は45°テーパー面を有し斜面部55は45°より
小さいテーパー面を有している。小径部53は、ほぼ直
径の3倍の長さを持たせてある。スプリング受け座51
は、セレクトシャフト50側にフランジ56を形成した
円筒部57を有していて、スプリング33が円筒部57
の外側を覆うようにフランジ56に着座させられた状態
でケース20の所定位置に当接している。フランジ56
とケース20の内側面との間には適宜な間隙が持たせて
ある。円筒部57のフランジ側にはシート部58が設け
られていて、セレクトシャフト50のテーパー部52と
同角度のテーパー面が形成されている。円筒部57の内
径部59は、セレクトシャフト50の小径部53より適
宜大きな直径を有しており、円筒部57の長さは内径の
ほぼ2から2.5倍にあるのがのぞましい。
【0009】本考案の作用について説明する。図示しな
いセレクトレバー(図3の符号36参照)の回動によ
り、例えばシフトレバー22が図中左行するとき、セレ
クトシャフト50も従動して小径部53はスプリング受
け座51の内径部59に進入する。そしてついにセレク
トシャフト50のテーパー部52とスプリング受け座5
1のシート部58が密着して完全な同心性を保持するこ
とができるからスプリング受け座51のフランジ56は
ケース20の内側面に接触しない。またセレクトシャフ
ト50の戻り行程にあっては、スプリング受け座51は
同心性が保たれた状態でスプリングの弾撥力でフランジ
56を介してケース20に固定されるから、セレクトシ
ャフト50がスプリング受け座51から離脱するとき
に、互いに接触することがない。
いセレクトレバー(図3の符号36参照)の回動によ
り、例えばシフトレバー22が図中左行するとき、セレ
クトシャフト50も従動して小径部53はスプリング受
け座51の内径部59に進入する。そしてついにセレク
トシャフト50のテーパー部52とスプリング受け座5
1のシート部58が密着して完全な同心性を保持するこ
とができるからスプリング受け座51のフランジ56は
ケース20の内側面に接触しない。またセレクトシャフ
ト50の戻り行程にあっては、スプリング受け座51は
同心性が保たれた状態でスプリングの弾撥力でフランジ
56を介してケース20に固定されるから、セレクトシ
ャフト50がスプリング受け座51から離脱するとき
に、互いに接触することがない。
【0010】以上の説明では、減速にシフトする場合す
なわちセレクトシャフト50の図中左行の場合を例示し
たが、図中右行の場合でも同様な構造にしてよいことは
勿論である。
なわちセレクトシャフト50の図中左行の場合を例示し
たが、図中右行の場合でも同様な構造にしてよいことは
勿論である。
【0011】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているので、セレクト操作に伴うスプリング受け座51
とセレクトシャフト51またはケース20の内側面との
間で接触せず、摩擦や引っかかり等が生じないから操作
フィーリングがよい。
ているので、セレクト操作に伴うスプリング受け座51
とセレクトシャフト51またはケース20の内側面との
間で接触せず、摩擦や引っかかり等が生じないから操作
フィーリングがよい。
【図1】本考案による実施例を示す断面図。
【図2】従来の車両用変速機のリモコン構造を示す断面
図。
図。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図。
4・・・レバー 5・・・パワーシフト装置 20・・・ケース 21・・・シフトシャフト 22・・・シフトレバー 23,50・・・セレクトシャフト 25・・・ニードルベアリング 30・・・ピン 26,33・・・スプリング 34.35・・・ワッシャ 37・・・セレクトレバー 38,53・・・小径部 39,41・・・穴 40・・・段部 51・・・スプリング受け座 52・・・テーパー部 54・・・軸部 55・・・斜面部 56・・・フランジ 57・・・円筒部 58・・・シート部 59・・・内径部
Claims (1)
- 【請求項1】 パワーシフト装置によって回動され、か
つ軸方向に移動されるセレクトシャフトを介してシフト
レバーが作動されており、そのセレクトシャフトが軸方
向に移動されたときにスプリングで付勢されたスプリン
グ受け座にセレクトシャフトの端部が当接されるように
配設されている車両用リモコン構造において、前記セレ
クトシャフトの端部にはテーパー部と小径部とを有し、
スプリング受け座には前記テーパー部に面接触するシー
ト部と前記小径部を臨む内径部とを有していることを特
徴とする車両用変速機のリモコン構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993014060U JP2595899Y2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 車両用変速機のリモコン構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993014060U JP2595899Y2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 車両用変速機のリモコン構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671961U JPH0671961U (ja) | 1994-10-07 |
JP2595899Y2 true JP2595899Y2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=11850550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993014060U Expired - Lifetime JP2595899Y2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 車両用変速機のリモコン構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2595899Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-25 JP JP1993014060U patent/JP2595899Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0671961U (ja) | 1994-10-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |