JP2594249B2 - コネクタ用銅基合金およびその製造方法 - Google Patents
コネクタ用銅基合金およびその製造方法Info
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よびその製造方法に関する。さらに詳しく言えば、例え
ば輸送機器の電気配線等に使用する信号用微小電流コネ
クタや、電子機器等に使用される圧接型コネクタ、IC
ソケット等に好適な強度、弾性、電気伝導性に優れ且つ
成形加工性、耐応力緩和特性、めっき信頼性等に優れる
コネクタ用銅基合金およびその製造方法に関するもので
ある。
C、LSI、VLSIへの急速な高集積化にともなって
高密度化され、それに必要なコネクタやICソケットも
ますます多機能化および高信頼化が要求されている。ま
た輸送機器の電気配線もますます高密度化されており且
つ軽量化の要求もあり、これに用いられるコネクタも多
機能化、高信頼化、小型化が進んでいる。
による電線本数の増加に対し結線の合理化のため圧接が
採用される場合が多く、したがってターミナルに用いら
れる材料は、強度、弾性が大きいことが要求される。ま
た電気的信頼性を確保するためには、バネの接触力を大
きくとり且つ経時変化しないことが必要であり、そのた
めにもターミナル材料は、強度、弾性、電気伝導性、耐
応力緩和特性、耐食性に優れていることが必要である。
またさらに、複雑な加工にも耐える成形加工性も必要で
ある。また、接触抵抗の安定性の上からコンタクト部に
めっきを施す場合が多いが、よって材料はめっき付け性
に優れていることはもちろん、使用環境や発熱による熱
影響により材料とめっき層との間に拡散が生じこの脆弱
部からめっき剥離が生じる場合があるが、このようなめ
っき剥離を生じないことも求められてきている。
上によりピン数が増加し、実装方式もDIPタイプから
ピングリットアレイやチップキャリア等に移行してお
り、また脱着回数の多いEP−ROMやP−ROMライ
ター用およびICテスターのバーンイン、エージング用
等に広く展開され、これを構成する材料もターミナル材
料に要求される特性と同様に強度、弾性、電気伝導性、
耐熱性、耐応力緩和特性に優れることが必要である。
ネクタ用材料としては、従来主にリン青銅やベリリウム
銅が用いられた。しかしながら、リン青銅は圧接型コネ
クタとして使用するには強度、弾性が十分ではなく、ま
たICソケット用、特にICテスターのバーンイン、エ
ージング用として使用するには耐応力緩和特性や耐熱性
が不十分であり、信頼性や耐久性に問題がある。また一
般的なコネクタとして使用する上でも耐応力緩和特性、
めっき剥離の問題があり信頼性に欠けることがあった。
ム銅が使用される傾向にある。しかし、ベリリウム銅
は、強度と弾性をもたせるためには成形加工後300〜
350℃で時効処理を行う必要があり、工程が複雑且つ
コスト高であり経済性の面で問題がある。まためっき処
理も、この成形加工後の時効処理後に行う後めっきの場
合には複雑に加工した部分にはめっきが均一に電着し難
く、めっきむらを生じやすく、また成形加工前に行う先
めっきの場合にはSnやSn−Pb等の低融点のめっき
は行えず、めっき種類が限定されるという問題もあっ
た。
特願昭62-84653、特願昭62-209839、特願昭62-306993
にあるようにCu−Ni−Al系あるいはCu−Ni−
Al−B系のコネクタ用銅合金およびその製造方法を提
案した。がしかしCu−Ni−Al系、Cu−Ni−A
l−B系合金は連続鋳造におけるカーボン鋳型と添加元
素のNiの反応の問題が、Alの存在下で顕著であるこ
とにより、鋳造時の歩留低下が著しい点と、溶体化処
理、時効処理と加工の組み合わせで得られる板材の材料
特性のうち、特にばね限界値が大きくバラつくという問
題があった。
使用する信号用微小電流コネクタや、電子機器等に使用
される、圧接型コネクタ、ICソケット等に好適な強
度、弾性、電気伝導性に優れ且つ成形加工性、耐応力緩
和特性、めっき信頼性等に優れるコネクタ用銅基合金お
よびその製造法を提供することを目的とする。
て、Ni:5〜15%、Al:0.5〜2.0%ただし
Ni/Alの重量百分率の比率が3〜10の範囲、S
n:0.1〜3.0%、酸素:50ppm 以下、残部Cu
および不可避的不純物からなるコネクタ用銅基合金;ま
たは重量%において、Ni:5〜15%、Al:0.5
〜2.0%ただしNi/Alの重量百分率の比率が3〜
10の範囲、Sn:0.1〜3.0%、B:0.005
〜0.1%、酸素:50ppm 以下、残部Cuおよび不可
避的不純物からなるコネクタ用銅基合金およびその製造
方法を提供するものである。
およびAlの適量の添加によってNi−Al系金属間化
合物を微細にCuマトリックス中に析出させた組織を得
た点にある。したがって本発明はまた該高強度銅合金を
有利に製造する方法として、(1) 重量%において、N
i:5〜15%、Al:0.5〜2.0%ただしNi/
Alの重量百分率の比率が3〜10の範囲、Sn:0.
1〜3.0%、更に場合によってはB:0.005〜
0.1%を含み、酸素50ppm 以下、残部がCuおよび
不可避的不純物からなる銅基合金の素材板を連続鋳造に
よって製造しこの素材板を冷間加工率50%以上で圧延
する工程、この板材を更に750〜950℃の温度で1
0〜600秒の溶体化処理を行う工程、得られた溶体化
処理材を30〜90%の範囲で冷間圧延する工程、得ら
れた冷延材に300〜600℃の温度で5〜360分の
時効処理を行う工程からなるコネクタ用銅基合金の製造
方法;および(2) 溶体化処理後、冷間圧延する前に30
0〜550℃の温度で5〜360分間の時効処理を行う
上記(1) の製造法;および溶体化処理工程を少なくとも
2回行う上記(1) または(2) に記載の製造方法を提供す
るものである。
囲選定の理由の概要を述べると、次の通りである。
合物による析出強化を図った点に基本的な特徴があり、
このためNiとAlは本発明合金において不可欠の元素
である。
耐熱性、耐応力緩和特性の向上に寄与する元素である。
また鋳造組織を微細にし且つ、溶体化処理時の結晶粒粗
大化を阻止する効果がある。このような効果を発揮する
には5%(重量%、以下同じ)以上の含有が必要である
が、15%を越えて含有すると電気伝導性の低下が顕著
になり且つ、連続鋳造でカーボン鋳型を用いる場合は鋳
型との反応が顕著になり、インゴットの健全性が損なわ
れるのと、溶体化処理温度が高温になり製造上不利にな
るという欠点がある。さらに、材料費も上昇しコストア
ップする。したがってNi含有量は5〜15%の範囲と
する。
存下でも強度、弾性、耐熱性の向上効果が少ない。一方
Al含有量が2.0%を越えると析出物が過度に多くな
り合金の延性、成形加工性、めっき性を低下させ、また
鋳造性が低下し、経済的にも不利になるのでAl含有量
は0.5〜2.0%の範囲とする。
物として析出するときに本発明の目的が有利に達成され
る。このNi−Al系金属間化合物による強化を十分に
発揮するには、Ni/Al比が3より小さい場合にはA
lが、10より大きい場合にはNiが、Cuマトリック
ス中に固溶する量が過度に多くなり電気伝導性を低下さ
せ、また効率良く強度、弾性を向上させることができな
くなる。したがってNi対Alの重量百分率の比(Ni
/Al)は3〜10の範囲とする。
連続鋳造性を向上させる。具体的にはAl存在下でのN
iとカーボンの反応を効率よく防止し、インゴットの健
全性の向上とカーボン鋳型の寿命向上に寄与する。ま
た、Snはマトリックス中に固溶し強度、弾性も向上さ
せ、特に本発明におけるばね限界値のバラツキを小さく
する効果がある。このような効果はSn含有が0.1%
未満では十分ではなくまた、Sn含有が3.0%を越え
ると、Niとの共存下でスピノーダル分解を起こし異相
を生じる。これによって更なる強度、弾性の向上は可能
であるが成形加工性が著しく低下し、且つ熱処理が複雑
になりコストアップとなる。したがってSn含有量は
0.1〜3.0%の範囲とする。
して寄与しまた、溶体化処理時の結晶粒の粗大化を防止
する作用を果たす。B含有量が0.005%未満ではこ
のような効果が十分でなくまた0.1%を越えると成形
加工性が低下し、また経済的にも不利となる。
合金中に含有すると、酸素との親和力の大きいAlが酸
化してAl2 O3 となり、めっき付け性、めっき信頼
性、プレス金型寿命の低下等、特性の劣化を招くことに
なる。また酸素含有量が多いと合金の製造過程でH2 ガ
スを用いる場合には、表面および内部に水素脆化が起き
ることもある。したがってO2 含有量は50ppm 以下の
範囲とする。
基合金はNi−Al系金属間化合物を微細に析出させる
ことによって近時のコネクタ用材料に要求される諸特性
を具備した材料とすることができる。
2.0%ただしNi/Alの重量百分率の比率が3〜1
0の範囲、Sn:0.1〜3.0%、更に場合によって
はB:0.005〜0.1%、酸素50ppm 以下、残部
がCuおよび不可避的不純物からなる銅基合金の素材板
を連続鋳造によって製造する。溶解鋳造は不活性ガスあ
るいは還元ガス雰囲気中で行うのが望ましい。連続鋳造
の鋳型材質は、冷却、消耗、溶湯との反応、ランニング
コストの面からカーボンが望ましい。また鋳造後、二次
冷却によってインゴットは急冷されるのが望ましい。た
だし、急冷開始温度は800℃以上が望ましい。
上で圧延する。冷間圧延でなく熱間圧延を用いてもよい
が、酸化雰囲気での加熱、圧延は添加元素のAlが内部
酸化しAl2 O3 を形成し、強固な皮膜が生成しまた熱
間割れを生じやすく望ましくない。冷間加工率が50%
未満であると引き続き行う溶体化処理工程において、鋳
造時の偏析を消失させるに必要な時間が著しく長くなる
ため、冷間加工率は50%以上とする。
℃の温度で10〜600秒の溶体化処理を行う。750
℃未満の温度では十分に溶体化せず、また950℃を越
える温度では短時間で結晶粒が粗大化するので処理温度
は750〜950℃の範囲とし、処理時間については、
10秒未満では鋳造時の偏析が残り溶体化が十分ではな
く600秒を越える時間では結晶粒が粗大化し且つ経済
的でもなくなるので10〜600秒の範囲とする。得ら
れた溶体化処理材を必要によっては酸洗した後30〜9
0%の範囲で冷間圧延する。加工率が30%未満では加
工によって付与される加工歪が小さく後続の時効処理工
程での時効析出における強度および弾性の向上が十分で
なく、他方、90%を越えると圧延の集合組織の発達が
著しく機械的性質に方向性(異方性)をもつようになり
また、成形加工性を低下させる。したがって時効処理材
前の冷間圧延は30〜90%の範囲とする。
の温度で5〜360分の熱処理を行う。300℃未満の
温度では析出するに要する時間が長くなりすぎて経済的
でなく、また600℃を越える温度では過時効となって
特性の一層の向上が期待できなくなる。したがって時効
温度は300〜600℃の範囲とする。時効時間につい
ては5分未満では析出物の形成が不十分であり360分
を越えるような長時間では析出物の成長の上からもまた
経済性の上からも好ましくないことから5〜360分間
の範囲とする。
する前に、300〜550℃の温度で5〜360分間の
時効処理を施してもよい。この時効処理によって一層の
強度、弾性、電気伝導性の向上が期待できる。300℃
未満の温度では析出するに要する時間が長すぎて経済的
でなくまた550℃を越える温度では過時効になり特性
の一層の向上が期待できなくなる。したがって時効温度
については300〜550℃の範囲とする。時間につい
ては、5分未満では析出物の形成が不十分であり、36
0分を越えるような長時間では析出物の成長のうえから
もまた経済性のうえからも好ましくないことから、5〜
360分間の範囲とする。但しこの前時効処理を施した
後の冷間加工率は30〜70%が望ましい。30%未満
の加工率では引続き行う時効処理後の強度、弾性が不十
分であり、70%を越えると成形加工性の低下が著しく
なる。
行ってもよい。溶体化処理を2回以上行うことにより、
鋳造時の不均一な組織および偏析の影響をほとんどなく
することができる。鋳造組織の影響を残すと本合金の弾
性および成形加工性のより一層の向上が望めない。
i−Al系金属間化合物がマトリックス中に微細に析出
した組織の銅基合金の薄板が製造でき、これは後記の実
施例に示すように高強度、高弾性、高伝導性を兼備し、
かつ成形加工性、めっき性、耐応力緩和特性等に優れる
ので、近年の電気・電子部品、輸送機器等で用いられる
コネクタ材料として好適なものである。
基合金No. 1〜No. 10を高周波溶解炉を用いて溶製
し、10×100×10000(mm)の鋳塊に連続鋳造
した。ただしNo. 1〜No. 9の合金の溶解鋳造雰囲気は
Arガスで完全にシールドし、No. 10の合金は大気中
で溶解鋳造した。また鋳型の材質はカーボンを用い、引
出しはパルス方式にて平均引出し速度100mm/分で行
った。得られたインゴットの表面を観察し、欠陥のない
ものを○、欠陥があるものを×として表1に併記した。
延(加工率80%)し、これを850℃温度で180秒
間の溶体化処理を行った。次いで厚さ0.6mmまで冷間
圧延(加工率70%)し、850℃の温度で150秒間
の溶体化処理を行った。得られた溶体化処理材を酸洗、
バフ掛けした後、厚さ0.2mmまで冷間圧延(加工率6
7%)し、500℃の温度で60分間の時効処理を施し
た。なお、前述の熱処理についてはその雰囲気を不活性
ガスまたは還元ガス雰囲気として材料表面および内部の
酸化をできるだけ抑制した。
さ、ばね限界値、導電率、曲げ加工性、はんだ付け性、
特性バラツキを調べた結果を表1に併記した。
の測定はそれぞれJISZ2224、JISZ224
1、JISH3130およびJISH0505に従って
行った。曲げ加工性は90°w曲げ試験(CES−M0
002−6、R=0.2mm、曲げ軸が圧延方向に平行)
を行い、中央部山表面が良好なものを○、割れが発生し
たものを×として評価した。半田密着性は、半田めっき
(ディップ:Sn−40wt%Pb,260℃×5sec.
弱活性ロジンフラックス使用)をした後、150℃の温
度で500時間加熱後、試験片を90°w曲げし(R=
0.2mm)、セロハンテープでピーリングテストを行
い、めっきが剥離しないものを○、剥離したものを×と
して評価した。特性のバラツキは、同一工程にて3回繰
り返し試作を行い、得られた試験材の引張強さ、ばね限
界値を測定し、この測定値のバラツキが平均値の5%以
内に全て納まったものを○、5%を越えたものを×とし
て評価した。
銅(C5210EH、0.2mm)について応力緩和特性
の測定を行いその結果を表2に示した。その試験は、試
験片の中央部の応力が40Kgf/mm2 になるようにアー
チ状に曲げ150℃および200℃の温度で500時間
保持後の曲げぐせを応力緩和率として次式により算出し
た。
(L1 −L0 )]×100 ただし L0 :治具の長さ(mm) L1 :開始時の試料長さ(mm) L2 :処理後の試料端間の水平距離(mm)
引張強さ、ばね限界値、導電率のバランスが優れ且つ曲
げ加工性、半田密着性、鋳造性に優れ、特性のバラツキ
も小さいことから、コネクタ用銅合金として非常に優れ
た特性を有する合金である。
は、ばね限界値、鋳造性、特性バラツキの点で劣り、本
発明で規定するよりNi量が多い比較合金No. 7は導電
率が低く、本発明で規定するNi量、Al量であっても
Ni/Al比の大きい比較材No. 8は硬度、引張強さ、
ばね限界値、導電率が低くバランスが悪い。また本発明
で規定するSn量より多い比較合金No. 9は、導電率、
曲げ加工性、鋳造性、特性バランスの点で劣り本発明で
規定するNi量、Al量、Ni/Al比、Sn量であっ
ても酸素含有量の多い比較合金No. 10は曲げ加工性、
半田密着性、鋳造性、特性バランスが劣る。
なコネクタ材料であるリン青銅に比べて耐応力緩和特性
に優れていることが明らかである。
を実施例1と同様の工程で、厚さ0.6mmの溶体化処理
材を得た。これを400℃の温度で30分間時効処理
後、酸洗い、バフ掛けした後、厚さ0.2mmまで冷間圧
延し500℃の温度で60分間の時効処理を施した。得
られた試験材の硬度、引張強さ、ばね限界値、導電率を
測定し、表3に示した。ただし測定は実施例1に準拠し
た。
に時効処理を施すことによって本発明合金の硬度、引張
強さ、ばね限界値、導電率がいっそう向上したのが分か
る。
でかつ電気伝導性、曲げ加工性、めっき信頼性、耐応力
緩和特性に優れたコネクタ用銅基合金を得たものであり
近年の輸送機器用電装品の小型軽量化と配線の高密度化
や電子機器装置の内部実装の高密度化高信頼化に十分対
応できるコネクタ材料を提供するものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 Ni:5〜15重量%、Al:0.5〜
2.0重量%、Sn:0.1〜3.0重量%、酸素:5
0ppm 以下、残部がCuおよび不可避的不純物からな
り、(Niの重量%)/(Alの重量%)の比の値が3
〜10であるコネクタ用銅基合金。 - 【請求項2】 Ni:5〜15重量%、Al:0.5〜
2.0重量%、Sn:0.1〜3.0重量%、B:0.
005〜0.1重量%、酸素:50ppm 以下、残部がC
uおよび不可避的不純物からなり、(Niの重量%)/
(Alの重量%)の比の値が3〜10であるコネクタ用
銅基合金。 - 【請求項3】 必須成分として、Ni:5〜15重量
%、Al:0.5〜2.0重量%、Sn:0.1〜3.
0重量%および酸素:50ppm 以下、さらに必要に応じ
てB:0.005〜0.1重量%を含み、残部がCuお
よび不可避的不純物からなり、(Niの重量%)/(A
lの重量%)の比の値が3〜10である銅基合金の素材
板を連続鋳造によって製造する工程、この素材板を熱間
圧延することなく冷間加工率50%以上で圧延する工
程、得られた板材をさらに750〜950℃の温度で1
0〜600秒間溶体化処理する工程、得られた溶体化処
理材を圧下率30〜90%の範囲で冷間圧延する工程、
得られた冷延材を300〜600℃の温度で5〜360
分の時効処理を行う工程を含むことを特徴とするコネク
タ用銅基合金の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP4140963A JP2594249B2 (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | コネクタ用銅基合金およびその製造方法 |
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JP2594249B2 true JP2594249B2 (ja) | 1997-03-26 |
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1992
- 1992-05-06 JP JP4140963A patent/JP2594249B2/ja not_active Expired - Fee Related
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