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JP2591628Y2 - ブラシレスモータの固定子構造 - Google Patents

ブラシレスモータの固定子構造

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Publication number
JP2591628Y2
JP2591628Y2 JP1993015069U JP1506993U JP2591628Y2 JP 2591628 Y2 JP2591628 Y2 JP 2591628Y2 JP 1993015069 U JP1993015069 U JP 1993015069U JP 1506993 U JP1506993 U JP 1506993U JP 2591628 Y2 JP2591628 Y2 JP 2591628Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
permanent magnet
rotor
magnetic
rivet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993015069U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0670480U (ja
Inventor
裕人 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP1993015069U priority Critical patent/JP2591628Y2/ja
Publication of JPH0670480U publication Critical patent/JPH0670480U/ja
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Publication of JP2591628Y2 publication Critical patent/JP2591628Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

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  • Brushless Motors (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ブラシおよび該ブラシ
が摺接するコンミテータのないブラシレスモータの固定
子構造に関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】一般に、
この種ブラシレスモータは、複数の永久磁石を、N、S
極が交互に並ぶよう同一円周内に配設して回転子を形成
する一方、これら永久磁石に向けて突出した先端部が永
久磁石に対向する磁極となり、中間部にコイルが巻線さ
れるテイースを複数備えて固定子(ステータコア)を形
成し、そして、回転子に対向配設され、永久磁石を磁気
的に検知する磁気検知手段によつて回転子の位置検出を
し、これによつてテイース中間部に巻回されるコイルに
対しての電流印加の切換え制御をして永久磁石と固定子
とのあいだに磁気エネルギーを生ぜしめて回転トルクを
発生するようにしている。ところでこの様なブラシレス
モータにおいて、これが二相の様に偶数相のものにおい
て、固定子と回転子との位置関係において回転トルクを
生じない点、つまり死点となる位置が有り、そしてブラ
シレスモータは、固定子および回転子の関係を対称形状
とした場合、この死点状態でモータ停止することになつ
て、モータは起動しないことになる。そこで従来、これ
を回避するため、固定子に起動用の補助突極を設けた
り、テイース先端縁を非円形状にすると共にその外形形
状を変えることで永久磁石とのあいだのエアギヤツプを
非対称にしたりして、モータ停止時において、固定子が
前記死点状態とならないようにしている。しかるに前者
のものは、補助突極が別途突出している結果、これがコ
イル巻装作業の邪魔をするという問題が有つて作業性が
劣るうえ固定子が重くなるという問題があり、また、後
者のものについては、エアギヤツプが不均一であるうえ
永久磁石との間隙も大きくならざるを得ない結果、効率
が低下する許りでなく、設定特性ごとにティース先端形
状が異なった金型をそれぞれ用意しなければならない
いう問題が有る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるブラシレ
スモータの固定子構造を提供することを目的として創案
されたものであつて、複数の永久磁石を交互に異極とな
るよう同一円周内に配設してなる回転子と、永久磁石に
向けて突出した先端部が永久磁石に対向する磁極とな
り、中間部にコイルが巻線されるテイースを複数備えて
なる固定子と、回転子に対向配設され、永久磁石を磁気
検知する磁気検知手段とを備えてなるブラシレスモータ
において、前記固定子は、強磁性金属からなる板材の複
数枚を積層して形成するものとし、これら積層された板
材の固定を、軸方向を向けて貫通するリベツトで行うに
あたり、該リベツトは、前記板材の透磁率とは異なる透
磁率を有した材質とし、そして該リベツトの貫通位置
を、テイース先端部位でかつ固定子の対称中心となる径
線に対して周方向何れかにずれた位置に設定してあるこ
とを特徴とするものである。
【0004】そして本考案は、この構成によつて、固定
子の外形を対称状にしながら、起動の問題を生じること
がないようにしたものである。
【0005】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1はブラシレスモータであつ
て、該ブラシレスモータ1を構成する回転子2は、回転
軸3と、該回転軸3に一体的に設けられる円筒状のヨー
ク4と、ヨーク4の内周面にN、S極が交互に並ぶよう
同一円周状に固定配設された都合四個の永久磁石5とに
よつて構成されている。一方、固定子6は、前記回転軸
3を軸受7を介して回動自在に軸支するようになつてい
るが、軸受7に外嵌するボス部6aからは、略T字形と
なり、中間部にコイル(ステータコイル)8が巻回され
た都合四個のテイース6bが90度の角度を存して外径
方向放射状に突出している。このテイース先端部6cの
外周縁は正円形状をしていて、前記永久磁石5に等間隔
Sを存して近接対向する構成になつている。
【0006】9は前記固定子6に一体的に設けられる配
線基盤であつて、該配線基盤9には、永久磁石5に対向
配設され、該永久磁石5を磁気検知するための磁気検知
素子10を始めとして、該磁気検知素子10の検知に基
づいてコイル8に対する電流印加の切換え制御をするた
めの各種の素子や電気部品が組込配線されている。そし
て、前記磁気検知素子10の検知に伴うコイル8への電
流印加の切換え制御に基づいて永久磁石5とテイース先
端部6cとのあいだに磁気エネルギーを生ぜしめて回転
トルクを発生するように設定されている。
【0007】扨、前記固定子6は、例えば鉄、コバルト
等の透磁率が高い強磁性金属を材料とする板材11を所
定形状に打ち抜き形成されたものの複数枚を積層するこ
とで構成されるが、その具体的形状として、テイース先
端部6cの外周縁は、正円状になつて永久磁石5と等間
隔Sを存して対向し、固定子6の各テイース6bを通つ
てそれぞれ対称中心となる中心径線Lに対してそれぞれ
線対称となるよう構成されている。そして、これら積層
された板材11は、リベツト12を貫通せしめて一体的
に固定されることになるが、リベツト12は、例えばア
ルミニウム、クロム等の透磁率が低い低磁性金属を材料
として構成される。そしてリベツト12の貫通位置は、
テイース先端部6cにおいて、前記中心径線Lに対して
周方向何れか一方にずれた偏芯位置となるように設定さ
れており、これによつてテイース先端部6cは、前記中
心径線Lに対してリベツト12がある側よりもない側の
方が透磁率が高く設定されて磁気的に非対称となつてい
る。
【0008】叙述のごとく構成された本考案の実施例に
おいて、前述したように、固定子6のテイース先端部6
cの外周縁は正円状態となつて中心径線Lに対して対称
形状に設定されているが、該テイース先端部6cは、透
磁率の異なるリベツト12が中心線Lから偏芯したずれ
位置にあつて、磁気的に非対称になつている。この結
果、モータを停止したときに、回転子2は、固定子5と
回転子2とが回転トルクを生じない死点の位置関係で停
止することがなく、死点状態からずれた位置関係で停止
することとなつて、モータ起動に支障を来すことがな
い。
【0009】この様に、モータ起動に何ら支障がないも
のでありながら、そのために、従来のように起動用補助
突極を設けたり、テイース端縁の外周形状を非正円形
状にしたりすることがなく、積層した板材11を一体固
定するために必要なリベツト12を有効に利用して磁気
的に非対称にしており、この結果、コイル8の巻装作業
が補助突極によつて邪魔されたりすることがない許りで
なく、テイース先端部6cと永久磁石5とのエアギヤツ
プSが均一でしかも可及的に狭くできることになつて、
効率アツプが計れる。そのうえティース先端縁の外周形
状は揃えたものとし、リベツト位置を変更するだけで特
性に変化を与えることができる結果、特性変化を複数設
定できながらテイースを打ち抜くための金型を共通化で
きることになる。
【0010】尚、本考案は、前記実施例の様に回転子が
固定子の外側に有るアウタロータタイプのものに限定さ
れることなく、図3に示すインナロータタイプのものに
も実施することができることはいうまでもない。
【0011】
【作用効果】以上要するに、本考案は叙述の如く構成さ
れたものであるから、永久磁石に対向するテイース先端
部に、固定子とは透磁率が異なる材質のリベツトが中心
径線からずれ位置に貫通してあつて磁気的に非対称にな
る。この結果、モータ停止をしたときに、固定子と回転
子とが回転トルクを生じない死点関係で停止することが
なく、死点状態からずれた位置関係で停止することとな
つて、モータ起動に支障を来すことがない。この様に、
モータ起動に何ら支障がないものでありながら、そうす
るため、従来のように起動用補助突極を設けたり、テイ
ース線端縁の外周形状を非正円形状にしたりすることが
なく、積層した板材を一体固定するために必要なリベツ
トを有効に利用してテイース先端部を磁気的に非対称に
しており、この結果、コイルの巻装作業が補助突極によ
つて邪魔されることもなく、テイース先端部と永久磁石
とのエアギヤツプが均一でしかも可及的に狭くできるこ
とになつて、効率アツプが計れると共に、テイース先端
縁の形状を共通にしながら各種特性のものがリベツト位
置を変更することででき、各対応する金型が必要になる
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブラスレスモータの一部縦断面図である。
【図2】固定子の正面図である。
【図3】他例を示す固定子の正面図である。
【符号の説明】
1 ブラシレスモータ 2 回転子 5 永久磁石 6 固定子 6b テイース 6c テイース先端部 8 コイル 10 磁気検知素子 11 板材 12 リベツト
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 29/00 H02K 1/18 H02K 21/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の永久磁石を交互に異極となるよう
    同一円周内に配設してなる回転子と、永久磁石に向けて
    突出した先端部が永久磁石に対向する磁極となり、中間
    部にコイルが巻線されるテイースを複数備えてなる固定
    子と、回転子に対向配設され、永久磁石を磁気検知する
    磁気検知手段とを備えてなるブラシレスモータにおい
    て、前記固定子は、強磁性金属からなる板材の複数枚を
    積層して形成するものとし、これら積層された板材の固
    定を、軸方向を向けて貫通するリベツトで行うにあた
    り、該リベツトは、前記板材の透磁率とは異なる透磁率
    を有した材質とし、そして該リベツトの貫通位置を、テ
    イース先端部位でかつ固定子の対称中心となる径線に対
    して周方向何れかにずれた位置に設定してあることを特
    徴とするブラシレスモータの固定子構造。
JP1993015069U 1993-03-05 1993-03-05 ブラシレスモータの固定子構造 Expired - Fee Related JP2591628Y2 (ja)

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JPH0670480U JPH0670480U (ja) 1994-09-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3720417B2 (ja) * 1995-05-12 2005-11-30 日本電産株式会社 磁石モータ
JP6230962B2 (ja) * 2014-06-12 2017-11-15 アスモ株式会社 電機子及びモータ
EP3267562A1 (de) 2016-07-04 2018-01-10 Siemens Aktiengesellschaft Wassergekühlte generatorleiste mit kühlkanal-abstandsraum
JP7082301B2 (ja) * 2020-09-30 2022-06-08 ダイキン工業株式会社 モータ

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JPH0670480U (ja) 1994-09-30

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