JP2589761B2 - 化粧品添加物 - Google Patents
化粧品添加物Info
- Publication number
- JP2589761B2 JP2589761B2 JP63133891A JP13389188A JP2589761B2 JP 2589761 B2 JP2589761 B2 JP 2589761B2 JP 63133891 A JP63133891 A JP 63133891A JP 13389188 A JP13389188 A JP 13389188A JP 2589761 B2 JP2589761 B2 JP 2589761B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cosmetics
- prepared
- ascorbic acid
- cream
- emulsion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/72—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
- A61K8/73—Polysaccharides
- A61K8/738—Cyclodextrins
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/67—Vitamins
- A61K8/676—Ascorbic acid, i.e. vitamin C
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q19/00—Preparations for care of the skin
- A61Q19/02—Preparations for care of the skin for chemically bleaching or whitening the skin
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Birds (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は安定なアスコルビン酸の誘導体を有効成分と
する化粧品添加物に関するものである。
する化粧品添加物に関するものである。
アスコルビン酸の有効性は種々知られているが、肌に
対する作用として、コラーゲンの生合成に関与して(Ha
ns Von Eulerら、レダクトン化学の基礎とビタミンCの
生化学的成果、内田老鶴圃新社(1960)及び末松俊彦、
ビタミンCの効用、ヘルス研究所(1987))ハリのある
みずみずしい状態を維持するとともに、シミ、ソバカス
の原因となるメラニン色素の生成を抑制し、(末松俊
彦、ビタミンCの効用、ヘルス研究所(1987)及び市川
ら、臨皮、3月号、372(1969))美しい肌状態を維持
する効果が知られ、化粧品分野の薬効剤として好適であ
る。しかし、アスコルビン酸は強い還元性物質ゆえ非常
に不安定であり、その安定化を求めて種々のアスコルビ
ン酸誘導体が開発されたが、その中でもL−アスコルビ
ン酸−2−リン酸エステルまたはその塩類(以降APと称
す)が安定性、安全性および肌に対する作用効果等の点
で最も優れたアスコルビン酸誘導体であり、今日ローシ
ョン、エッセンス、パック等の水系の化粧品に配合され
るに至っている。しかし、このAPを乳液、クリーム等の
乳化系化粧品に配合すると、油相、水相に分離したり、
また逆に固くしまったり等化粧品としての機能性と安定
性が損われ、乳化系化粧品への応用は極めて困難であっ
た。
対する作用として、コラーゲンの生合成に関与して(Ha
ns Von Eulerら、レダクトン化学の基礎とビタミンCの
生化学的成果、内田老鶴圃新社(1960)及び末松俊彦、
ビタミンCの効用、ヘルス研究所(1987))ハリのある
みずみずしい状態を維持するとともに、シミ、ソバカス
の原因となるメラニン色素の生成を抑制し、(末松俊
彦、ビタミンCの効用、ヘルス研究所(1987)及び市川
ら、臨皮、3月号、372(1969))美しい肌状態を維持
する効果が知られ、化粧品分野の薬効剤として好適であ
る。しかし、アスコルビン酸は強い還元性物質ゆえ非常
に不安定であり、その安定化を求めて種々のアスコルビ
ン酸誘導体が開発されたが、その中でもL−アスコルビ
ン酸−2−リン酸エステルまたはその塩類(以降APと称
す)が安定性、安全性および肌に対する作用効果等の点
で最も優れたアスコルビン酸誘導体であり、今日ローシ
ョン、エッセンス、パック等の水系の化粧品に配合され
るに至っている。しかし、このAPを乳液、クリーム等の
乳化系化粧品に配合すると、油相、水相に分離したり、
また逆に固くしまったり等化粧品としての機能性と安定
性が損われ、乳化系化粧品への応用は極めて困難であっ
た。
このような事情から、本発明者らはアスコルビン酸誘
導体を安定に配合した乳化組成物を得るべく鋭意研究を
重ねた結果、APとサクロデキストリン(以降CDと称す)
を配合した乳化組成物が化粧品としての機能性と安定性
を満足することを見い出し本発明に至った。
導体を安定に配合した乳化組成物を得るべく鋭意研究を
重ねた結果、APとサクロデキストリン(以降CDと称す)
を配合した乳化組成物が化粧品としての機能性と安定性
を満足することを見い出し本発明に至った。
すなわち本発明は、APとCDを配合してなる乳化系化粧
品への添加物を提供するものである。
品への添加物を提供するものである。
このAPとCDを配合した乳化組成物はきわめて安定でか
つ使用感も良く、化粧品としての機能性も充分満足し、
更にアスコルビン酸が持つ肌に対する有効性から肌の美
化にきわめて良好な効果を発揮する。
つ使用感も良く、化粧品としての機能性も充分満足し、
更にアスコルビン酸が持つ肌に対する有効性から肌の美
化にきわめて良好な効果を発揮する。
本発明に使用されるAP塩類はNa、K、MgまたはCa塩等
であり、また、CDはα,βおよびγタイプのいずれを使
用しても良いが、その中でもβタイプが最も好ましい。
AP:CDの比については特に厳密な規定はないが、一般にA
P1重量部に対しCD0.3〜2重量部が適当である。
であり、また、CDはα,βおよびγタイプのいずれを使
用しても良いが、その中でもβタイプが最も好ましい。
AP:CDの比については特に厳密な規定はないが、一般にA
P1重量部に対しCD0.3〜2重量部が適当である。
化粧品への添加量は、対象により異なり、必ずしも一
概には規定し得ないが、例えば、乳化組成物の処方中、
CDとして0.1〜10重量%であり、好ましくは1〜5重量
%である。
概には規定し得ないが、例えば、乳化組成物の処方中、
CDとして0.1〜10重量%であり、好ましくは1〜5重量
%である。
以下に代表的な実施例を示すが、これらのみに制限さ
れるものではない。
れるものではない。
・実施例1(クリーム) 上記(A)成分および(B)成分をそれぞれ80℃に加
熱した後、混合し、攪拌する。50℃まで冷却後(C)成
分を加えて更に攪拌混合し、均一なクリームを調製し
た。
熱した後、混合し、攪拌する。50℃まで冷却後(C)成
分を加えて更に攪拌混合し、均一なクリームを調製し
た。
注 *は共栄化学工業株式会社製、以下同様 ・実施例2(乳液) 上記(A)成分および(B)成分をそれぞれ80℃に加
熱した後、混合し攪拌する。50℃まで冷却後(C)成分
を加えて更に攪拌混合し、均一な乳液を調製した。
熱した後、混合し攪拌する。50℃まで冷却後(C)成分
を加えて更に攪拌混合し、均一な乳液を調製した。
次に、APを配合した乳化系組成物の実施例1および2
の化粧品としての安定性および機能性について、後述の
比較実施例によって調製したクリーム、乳液を用いて比
較試験を実施した。
の化粧品としての安定性および機能性について、後述の
比較実施例によって調製したクリーム、乳液を用いて比
較試験を実施した。
(1)安定性試験 実施例1、2で調製したクリーム、乳液の化粧品とし
ての安定性について以下の比較実施例1、2で調製した
CDを配合しないクリーム、乳液を調製し40℃(恒温)で
2週間経過後の外観を比較観察した。
ての安定性について以下の比較実施例1、2で調製した
CDを配合しないクリーム、乳液を調製し40℃(恒温)で
2週間経過後の外観を比較観察した。
結果を第1表に示す。
・比較例1(クリーム) CD(β−タイプ)の代わりにグリセリルモノステアレ
ートを配合したほかは、実施例1と同様にしてクリーム
を調製した。
ートを配合したほかは、実施例1と同様にしてクリーム
を調製した。
・比較例2(乳液) CD(β−タイプ)の代わりにグリセリルモノステアレ
ートを配合したほかは、実施例2と同様にして乳液を調
製した。
ートを配合したほかは、実施例2と同様にして乳液を調
製した。
(2)機能性試験 実施例1、2で調製したクリーム、乳液の化粧品とし
ての機能性についてCDを配合せずに界面活性剤のみで乳
化系を安定化した以下の比較実施例3、4のクリーム乳
液を調製し、以下についてのモニターテストを実施し
た。
ての機能性についてCDを配合せずに界面活性剤のみで乳
化系を安定化した以下の比較実施例3、4のクリーム乳
液を調製し、以下についてのモニターテストを実施し
た。
・比較例3(クリーム) 上記(A)成分および(B)成分をそれぞれ80℃に加
熱した後、混合し攪拌する。50℃まで冷却後(C)成分
を加えて更に攪拌混合し、均一なクリームを調製した。
熱した後、混合し攪拌する。50℃まで冷却後(C)成分
を加えて更に攪拌混合し、均一なクリームを調製した。
・比較例4(乳液) 上記(A)成分および(B)成分をそれぞれ80℃まで
に加熱した後、混合し、攪拌する。50℃まで冷却後
(C)成分を加えて更に攪拌混合し、均一な乳液を調製
した。
に加熱した後、混合し、攪拌する。50℃まで冷却後
(C)成分を加えて更に攪拌混合し、均一な乳液を調製
した。
テストモニターは無作為に抽出した年令18〜53才の女
性50人を対象に選び実施した。結果を第2表に示す。
性50人を対象に選び実施した。結果を第2表に示す。
(使用時ののび) (肌へのなじみ) A:非常に良い E:非常によい B:良い F:良い C:普通 G:普通 D:悪い H:悪い (使用後のベタツキ感) I:全く感じない J:あまり感じない K:普通 L:非常に感じる 尚、モニターテストの経過、皮膚に異常を訴えた者は
いなかった。
いなかった。
(3)顕微鏡観察 実施例1および比較実施例3で調製したクリームにつ
いてエマルジョン形式の状態を比較観察するため、それ
ぞれのクリームをスライドガラスに少量とりカバーガラ
スをかぶせた後軽く押えつけて位相差顕微鏡(600倍)
で観察した。結果を第3表に示す。
いてエマルジョン形式の状態を比較観察するため、それ
ぞれのクリームをスライドガラスに少量とりカバーガラ
スをかぶせた後軽く押えつけて位相差顕微鏡(600倍)
で観察した。結果を第3表に示す。
以上の結果から、本発明に係るAPとCDを配合した乳化
組成物は、従来の界面活性剤のみで調製したAP配合乳化
組成物よりも化粧品としての安定性および機能性にすぐ
れていることを見い出した。またこれらのことは顕微鏡
観察の結果からも確認できた。更に従来から困難とされ
ているAP配合乳化組成物を容易に調製し得ることを見い
出し本発明に至った。
組成物は、従来の界面活性剤のみで調製したAP配合乳化
組成物よりも化粧品としての安定性および機能性にすぐ
れていることを見い出した。またこれらのことは顕微鏡
観察の結果からも確認できた。更に従来から困難とされ
ているAP配合乳化組成物を容易に調製し得ることを見い
出し本発明に至った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−64511(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】L−アスコルビン酸−2−リン酸エステル
またはその塩とサイクロデキストリンを有効成分とする
化粧品添加物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63133891A JP2589761B2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | 化粧品添加物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63133891A JP2589761B2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | 化粧品添加物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01305009A JPH01305009A (ja) | 1989-12-08 |
JP2589761B2 true JP2589761B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=15115518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63133891A Expired - Lifetime JP2589761B2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | 化粧品添加物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589761B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4767627B2 (ja) * | 2005-08-25 | 2011-09-07 | 共栄化学工業株式会社 | アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム組成物及びこれを含有する化粧料。 |
JP6237286B2 (ja) * | 2014-02-04 | 2017-11-29 | ライオン株式会社 | 口腔用組成物及び酸化ストレス抑制剤 |
CN109758379A (zh) * | 2019-03-20 | 2019-05-17 | 广州纳丽生物科技有限公司 | 一种复方凝血酸组合物及其制备方法、产品 |
CN109846785A (zh) * | 2019-03-20 | 2019-06-07 | 广州纳丽生物科技有限公司 | 一种具有祛斑功能的可溶微针及其制备方法 |
CN109846808A (zh) * | 2019-03-20 | 2019-06-07 | 广州纳丽生物科技有限公司 | 具有祛斑功能的微晶注射液态化妆品、制备方法和美肤枪 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5564511A (en) * | 1978-11-07 | 1980-05-15 | Kanebo Ltd | Cosmetic |
JPS62298508A (ja) * | 1986-06-16 | 1987-12-25 | Kanebo Ltd | 皮膚化粧料 |
-
1988
- 1988-05-31 JP JP63133891A patent/JP2589761B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01305009A (ja) | 1989-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4776976A (en) | O/W type emulsion composition | |
EP0047804A1 (en) | Water-in-oil emulsions and process for preparing same | |
JPH08283303A (ja) | 高級脂肪酸デキストリンからなる乳化剤、これを含有する乳化組成物および化粧料 | |
JPH07206645A (ja) | 育毛剤及びこれを含有する頭髪用の化粧料 | |
JPS58183611A (ja) | 多相乳化型化粧料 | |
JP2589761B2 (ja) | 化粧品添加物 | |
JPH0745387B2 (ja) | 発毛、養毛促進剤 | |
JPS61204109A (ja) | 乳化型の外用組成物 | |
JPS6231975B2 (ja) | ||
JP2001288048A (ja) | 頭皮頭髪用組成物 | |
JPS6256411A (ja) | 美白剤 | |
JP3686772B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
JPH01266844A (ja) | 乳化組成物 | |
JPH01100113A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JPH02311411A (ja) | 養毛料 | |
JPH03157311A (ja) | にきび用化粧料 | |
JP2855274B2 (ja) | 養毛料 | |
JP2005289843A (ja) | 美白用外用剤 | |
JP3836051B2 (ja) | アルブチンを含有する皮膚外用剤 | |
KR102742343B1 (ko) | 비타민 c를 안정적으로 함유하는 고점도의 화장료 조성물 | |
JPH10338620A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JPH07206644A (ja) | 育毛剤及びこれを含有する頭髪用の化粧料 | |
JPH0940531A (ja) | 養毛料 | |
JPS5928348B2 (ja) | 水中油滴型エマルジヨン組成物 | |
JPS60116616A (ja) | 化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205 Year of fee payment: 12 |