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JP2589138Y2 - 艤装用吊下げ装置およびそれに用いる取付け用補助部材 - Google Patents

艤装用吊下げ装置およびそれに用いる取付け用補助部材

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Publication number
JP2589138Y2
JP2589138Y2 JP1991015514U JP1551491U JP2589138Y2 JP 2589138 Y2 JP2589138 Y2 JP 2589138Y2 JP 1991015514 U JP1991015514 U JP 1991015514U JP 1551491 U JP1551491 U JP 1551491U JP 2589138 Y2 JP2589138 Y2 JP 2589138Y2
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JP
Japan
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groove
auxiliary member
width
bolt
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Application number
JP1991015514U
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English (en)
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JPH0535535U (ja
Inventor
一男 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP1991015514U priority Critical patent/JP2589138Y2/ja
Publication of JPH0535535U publication Critical patent/JPH0535535U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄道車両等乗物の床下
機器を吊下げて装着するためなどに好適に実施すること
ができる艤装用吊下げ装置およびそれに用いる取付け用
補助部材に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は特開昭62−246
610号に開示され、また図17〜図19に示されてい
る。乗物の床を構成する形材などから成る床部材1に
は、図17の紙面に垂直方向に延びる溝2が形成されて
おり、この溝2には、管支え部材3がボルト4およびナ
ットを用いて固定され、この管支え部材3には、管5を
外囲する大略的にU字状の取付け部材6が固定される。
【0003】図18は管支え部材3および取付け部材6
の斜視図である。吊下げられるべき管5の外形に対応し
て、取付け部材6が準備され、この取付け部材6に対応
して、管支え部材3には、ボルト7が挿通するためのボ
ルト挿通孔8が形成される。
【0004】図19に示されるように管5の大きさおよ
び数が変化したときには、それに応じて管支え部材3を
準備しなければならない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このような図17〜図
19に示される先行技術では、管5の外形および吊下げ
るべき数などに応じて、管支え部材3を準備しなければ
ならず、その部品点数が増大するという問題がある。
【0006】本考案の目的は、部品点数をできるだけ少
なくして共用化を図ることができるようにした乗物等の
取付け用補助部材を用いる艤装用吊下げ装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、(a)下面に
複数の平行に設けた溝33を有する被装体31と、 (b)ボルト46であって、 (b1)対向する面の間隔がD1であり、対角線の長さ
がD2である頭部47と、 (b2)頭部47に連なり直径がD3である軸部48と
を有するボルト46と、 (c)取付け用補助部材40であって、 (c1)4隅に挿通孔41を設けた長方形の板状部40
aと、 (c2)板状部40aの一方の面に形成され、底面の幅
がD1より若干大きく、D2より小さいW2であり、開
口部87の幅がD3より若干大きいW1である第2溝4
3と、 (c3)頭部37は、長辺が溝33の幅よりも大きく、
短辺が溝33の幅より若干小さく、溝33の開口部の幅
より大きい長方形であり、軸部38の直径が溝33の開
口部87より若干小さい4本の第2ボルト36と、ナッ
ト42とを有する取付け用補助部材40と、 (d)両端部に挿通孔56を有する装着部材51とを含
み、 (e)溝33に第2溝43がほぼ直交し、かつ下面にな
るように第2ボルト36の頭部37を溝33に挿入し、
軸部38を挿通孔41に挿通して、溝33に頭部37が
嵌まり込んで、第2ボルト36が回り止めされた状態で
第2ボルト36とナット42とによって板状部40aを
被装体31に取付け、 (f)ボルト46の頭部47を第2溝43に挿入し、頭
部47の回転を阻止して開口部からボルト46の軸部4
8を突出させ、被装着物52を挟んで装着部材51の挿
通孔56に軸部48を挿通し、ナット50を締結するこ
とによって被装着物を装着することを特徴とする艤装用
吊下げ装置である。
【0008】また本考案は、(a)被装体31,であっ
て、 (a1)相互に間隔W2をあけて垂下し、平行に延びる
一対の垂下部34と、 (a2)垂下部34の各遊端から相互の近接方向にそれ
ぞれ延び、垂下部34に沿って細長く延びる幅W1の開
口部87を有し、垂下部34とともに軸線に直角な断面
が大略的にC字状の細長い溝33を形成する一対の係止
部35とを有する被装体31と、 (b)ボルト84であって、 (b1)溝33内にあり、対向する面の間隔が前記開口
部87の幅W1より小さいD1であり、対角線の長さが
D2である頭部85と、 (b2)頭部85に連なり、開口部87を介して溝33
から外方に突出して延びる軸部86とを有するボルト8
4と、 (c)溝33の長手方向に延びる成型品から成る取付け
用補助部材88であって、この取付け用補助部材88
は、溝33内にありかつ溝33に係止する支持体90
と、開口部87にある突部91とを有し、 (c1)支持体90は、溝33の長手方向に直角な断面
が大略的にU字状に形成され、各係止部35の溝33に
臨む各内面35aにそれぞれ乗載され、幅方向両側方に
前記間隔W2よりも若干小さいW3の幅で突出する底部
57と、底部57の両側からそれぞれ底部57に直角に
立上る一対の立上り部58とを有し、両立上り部58の
中央に、溝33の長手方向に延びる幅W4が前記間隔D
1よりも若干大きく、前記長さD2より小さい受け部9
2が形成され、受け部92にボルトの頭部85が嵌り込
み、溝33に支持体90が嵌まり込んでそれぞれ回り止
めが行われ、 (c2)突部91は、支持体90の底部57の中央、立
上り部58の反対側に一体的に形成され、開口部87に
嵌合して係止し、 (c3)支持体90の受け部92から突部91にわたっ
て軸部86が挿通するボルト挿通孔93が形成される取
付け用補助部材88とを含み、 (d)ボルト84の取付け用補助部材88よりも外方に
突出した軸部86に、被装着物を吊下げることを特徴と
する艤装用吊下げ装置である。
【0009】また本考案は、(a)被装体31であっ
て、 (a1)相互に間隔W2をあけて垂下し、平行に延びる
一対の垂下部34と、 (a2)垂下部34の各遊端から相互の近接方向にそれ
ぞれ延び、垂下部33に沿って細長く延びる幅W1の開
口部87を有し、垂下部34とともに軸線に直角な断面
が大略的にC字状の細長い溝33を形成する一対の係止
部35とを有する被装体31と、 (b)ボルト84であって、 (b1)溝33内にあり、対向する面の間隔が前記開口
部87の幅W1より小さいD1であり、対角線の長さが
D2である頭部85と、 (b2)頭部85に連なり、開口部87を介して溝33
から外方に突出して延びる軸部86とを有するボルト8
4と、 (c)溝33内にある支持体97と、開口部87にある
突部98とを有する取付け用補助部材95であって、 (c1)支持体97は、溝33の長手方向に直角な断面
が大略的にU字状に形成され、各係止部35の溝33に
臨む各内面35aにそれぞれ乗載され、幅方向両側方に
突出する底部57と、底部57の両側からそれぞれ底部
に直角に立上る一対の立上り部58とを有し、両立上り
部58の中央に、溝33の長手方向に延び、幅W4が前
記間隔D1よりも若干大きく、前記長さD2より小さい
受け部96が形成され、 (c2)突部98は、支持体90の中央、立上り部58
の反対側に一体的に形成され、開口部87に嵌合して係
止し、 (c3)支持体90の受け部96から突部98にわたっ
て軸部86が挿通するボルト挿通孔100が形成され、 (c4)取付け用補助部材95の厚みH1は、溝33の
深さH2よりも小さく、 (c5)取付け用補助部材95の支持体97側から見た
外形は、前記間隔W2よりも小さい直径W3を有する仮
想円99以内にあり、 (c6)取付け用補助部材95の溝33の長手方向の長
さW4は、開口部87の幅W1未満に選ばれ、取付け用
補助部材95が溝33の開口部87から挿入・抜出しで
き、受け部96にボルトの頭部85が嵌まり込み、突部
98が開口部87に嵌まり込んで、それぞれ回り止めが
行われる取付け用補助部材95とを含み、 (d)ボルト84の取付け用補助部材95よりも外方に
突出した軸部86に、被装着物を吊下げることを特徴と
する艤装用吊下げ装置である。
【0010】また本考案は、(a)被装体31であっ
て、 (a1)相互に間隔W2をあけて垂下し、平行に延びる
一対の垂下部34と、 (a2)垂下部34の各遊端から相互の近接方向にそれ
ぞれ延び、垂下部33に沿って細長く延びる幅W1の開
口部87を有し、垂下部34とともに軸線に直角な断面
が大略的にC字状の細長い溝33を形成する一対の係止
部35とを有する被装体31と、 (b)ボルト84であって、 (b1)溝33内にあり、対向する面の間隔が前記開口
部87の幅W1より小さいD1であり、対角線の長さが
D2である頭部85と、 (b2)頭部85に連なり、開口部87を介して溝33
から外方に突出して延びる軸部86とを有するボルト8
4と、 (c)取付け用補助部材101であって、この取付け用
補助部材101は、溝33内にある支持体103を有
し、 (c1)支持体103は、溝33の長手方向に直角な断
面が大略的にU字状に形成され、各係止部35の溝33
に臨む各内面35aにそれぞれ乗載され、幅方向両側方
に突出する底部57と、底部57の両側からそれぞれ底
部57に直角に立上る一対の立上り部58とを有し、両
立上り部58の中央に、溝33の長手方向に延び、幅W
4が前記間隔D1よりも若干大きく、前記長さD2より
小さい受け部102が形成され、その取付け用補助部材
101の厚み方向に沿う軸線まわりに溝33内で一方向
105に少なくとも90度角変位可能であるように、溝
33の幅W2よりも小さい直径W3を有する仮想円99
以内にある切欠き106を有し、かつ前記一方向105
の逆方向に角変位して垂下部34の溝33の内面に係止
する係止部106aを有し、 (c2)支持体103の受け部102に、軸部86が挿
通するボルト挿通孔107が形成され、 (c3)取付け用補助部材101の溝33の長手方向の
長さW4は、開口部87の幅W1未満に選ばれ、取付け
用補助部材101が溝43の開口部87から挿入・抜出
しができ、受け部96にボルトの頭部85が嵌まり込
み、係止部106aが溝43の垂下部34に係止してそ
れぞれ回り止めが行われる取付け用補助部材101とを
含み、 (d)ボルト84の取付け用補助部材101よりも外方
に突出した軸部86に、被装着物を吊下げることを特徴
とする艤装用吊下げ装置である。
【0011】また本考案は、大略的にU字状軸直角断面
を有して溝33に嵌め込まれる取付け用補助部材95で
あって、この補助部材95は、締結部材84の頭部85
を、回転を阻止して支持する受け部96が形成される支
持体97と、この支持体97に一体的に形成される突部
98とを有し、支持体97の受け部96から突部98に
わたって締結部材84の軸部86が挿通する挿通孔10
0が形成され、溝33の深さH2よりも小さい厚みH1
を有し、溝33内で厚み方向の軸線まわりに角変位して
溝33から挿脱自在であり、突部98が溝33の開口部
87に嵌まっている状態で、支持体97に回り止めが行
われることを特徴とする艤装用吊下げ装置に用いる取付
け用補助部材である。
【0012】また本考案は、大略的にU字状軸直角断面
を有して溝33に嵌め込まれる取付け用補助部材103
であって、この補助部材103は、締結部材84の頭部
85を回転を阻止して支持する受け部96が形成される
支持体97を有し、支持体97には、締結部材84の軸
部86が挿通する挿通孔107が形成され、支持体97
が溝33内で一方向に角変位して溝33から挿脱自在で
あり、他方向の角変位が阻止されて支持体97が溝33
内で係止して回り止めが行われることを特徴とする艤装
用吊下げ装置に用いる取付け用補助部材である。
【0013】
【作用】請求項1の本考案は、後述の図1〜図8の実施
例に対応しており、被装体31の下面には、溝33が平
行に複数形成されている。取付け用補助部材40は、長
方形の板状部40aと、その一方の面に形成される第2
溝43と長方形の頭部37を有する4本の第2ボルト4
6とから構成される。溝33に第2溝43がほぼ直交す
るように、また第2溝43が下面になるように、4本の
第2ボルト36で板状部40aを第1溝33に取付け
る。第2ボルト36の頭部37は、長辺が溝33の幅よ
りも大きく、短辺が溝33の幅より若干小さい長方形で
あるので、頭部37を溝33に挿入すれば、第2ボルト
36は回り止めされた状態となり、板状部40aは第2
ボルト36とナット42とによって溝33に固定して取
付けられる。また装着部材51は、被装着物52を挟ん
だ状態で、ボルト46によって第2溝43に取付けられ
る。この際、ボルト46の頭部47の対向する面の間隔
D1より若干大きく、またボルト46の頭部47の対角
線の長さD2より小さく、第2溝43の底面の幅W2が
設けられ、ボルト46の軸部48の直径D3よりも若干
大きく第2溝43の開口部87の幅W1が設けられてい
るので、ボルト46の頭部47を第2溝43に挿入する
と、ボルト46は回転を阻止された状態で第2溝43に
係止され、軸部48が開口部87から突出される。これ
によって、被装着物52を挟んで装着部材51の挿通孔
56に軸部48を挿通し、ナット50を締結することが
容易にできる。さらに取付け用補助部材40は溝33に
沿って変位可能であり、第2溝43に沿って装着部材5
1は変位可能であり、各種の被装着物52を被装体31
に装着できる。
【0014】請求項2の本考案は、後述の図9〜図11
の実施例に対応しており、被装体31の垂下部34と係
止部35とによって形成される溝33の任意の希望する
位置に、取付け用補助部材88を介してボルト84を係
止し、そのボルト84の軸部86に被装着物を吊下げる
ことができる。ボルト84の頭部85の対向する面の間
隔D1は、溝33の開口部87の幅W1より小さく、こ
のように頭部85が開口部87よりも小さい形状を有し
ている構成において、取付け用補助部材88を用いて回
転を阻止してボルト84を溝33の長手方向の希望する
位置に取付けることができる。
【0015】取付け用補助部材88の支持体90の受け
部92の幅W1がボルト84の頭部85の対向する面の
間隔D1より若干大きく、また頭部85の対角線の長さ
D2より小さく形成されているので、ボルト84の頭部
85が受け部92に嵌り込んで回り止めが行われる。ま
た図10のように支持体90の幅W3は溝33の底面の
幅W2より若干小さいので、支持体90は溝33に係止
し、しかも突部91は、開口部87に嵌合して係止す
る。こうしてボルト84の軸部86にナットを螺合する
とき、ボルト84がいわば空回りすることがない。
【0016】さらに請求項2の本考案によれば、取付け
用補助部材88は、溝33の長手方向に延びる成型品か
ら成り、したがって後述の図11に示されるように、こ
の取付け用補助部材88を製造することがきわめて容易
であるという優れた効果が達成される。
【0017】本考案の請求項3に記載の艤装用吊下げ装
置および本考案の請求項5に記載の艤装用吊下げ装置に
用いる補助部材は、図12〜図14の実施例に対応して
おり、特にこの請求項3および5の本考案では、取付け
用補助部材95の溝33の長手方向の長さW4は、開口
部87の幅W1未満に選ばれており、したがって溝33
の長手方向の希望する位置で、その溝33の開口部87
から取付け用補助部材95を嵌め込み、この取付け用補
助部材95の厚みH1は溝33の深さH2よりも小さい
ので、支持体90の突部98が開口部87に嵌合しない
ようにし、この取付け用補助部材95の外形は、溝33
の幅W2よりも小さい直径W3を有する仮想円99以内
にあるので、取付け用補助部材95を角変位し、そこで
次に、突部98を開口部87に嵌合して係止する状態と
する。こうして取付け用補助部材95を溝33の一端か
らその長手方向に沿って希望する位置まで移動する必要
がなく、溝33の長手方向の希望する位置で取付け用補
助部材95、したがってボルト84を装着することがで
きる。
【0018】本考案の請求項4に記載の艤装用吊下げ装
置および請求項6に記載の艤装用吊下げ装置に用いる補
助部材は、後述の図15および図16に示される実施例
に対応しており、特にこの請求項4および6の本考案に
従えば、取付け用補助部材101の支持体103は、溝
33の幅W2よりも小さい直径W3を有する仮想円99
以内にある切欠き106を有し、これによって取付け用
補助部材101の厚み方向に沿う軸線まわりに溝33内
で一方向105に少なくとも90度角変位可能とされ、
しかもこの一方向105の逆方向に角変位するとき、垂
下部34の溝33の内面に係止する係止部106aを有
する。したがって溝33の長手方向の途中の希望する位
置で、開口部87から取付け用補助部材95を嵌め込
み、前記一方向105に角変位することによって、取付
け用補助部材101を溝33内で係止部106aと垂下
部34に係止して一方向105の逆方向へ角変位するこ
とを阻止することができるようになる。
【0019】
【実施例】鉄道車両などの乗物の胴体の下部に管および
その他の床下機器を取付けるにあたり、この胴体の床の
下部には、溝が形成され、本考案の一実施例では、この
溝に第2ボルトの頭部を嵌め込んで係止し、取付け用補
助部材を取付ける。この取付け用補助部材は、溝に直交
する方向に延びる第2溝を有し、第2溝にボルトの頭部
を嵌め込んで係止して、管を外囲する大略的にU字状の
装着部材を装着する。こうして溝および第2溝の延びる
方向に沿って希望する場所に、装着部材によって管など
の被装着物を吊下げて装着することができ、各種の被装
着物に取付け用補助部材を共用化して用いることができ
る。この場合、ボルトの頭部の対向する面の間隔D1、
対角線の長さD2および軸部の直径D3と、第2溝の底
面の幅W2と開口部の幅W1とは、D2>W2>D1>
W1>D3の関係にあり、ボルトの頭部は第2溝内の任
意の位置で回転を阻止して係止される。
【0020】さらに本考案の他の実施例では、ボルトの
頭部の対向する面の間隔D1が、大略的にC字状の軸直
角断面を有する溝の開口部の幅W1より小さいときに、
取付用補助部材が用いられる。取付用補助部材は、溝の
長手方向に延びる幅W4の受部が設けられ、幅W4はボ
ルトの頭部の対向する面の間隔D1より若干大きく、ボ
ルトの頭部の対角線の長さD2より小さく形成される。
これによって、ボルトの頭部は補助部材の受部によって
回転を阻止して係止される。取付用補助部材を溝内で回
転を阻止するのは、溝の垂下部の幅W2よりも若干小さ
い幅W3の底部および/または溝の開口部の幅W1より
若干小さい幅の突部による。
【0021】図1は、本考案の第1実施例の分解斜視図
である。アルミニウム材料から成る被装体である台枠3
1は、図2に示される鉄道車両などの乗物の胴体32の
床31aの一部を構成する。この台枠31は、図3に示
されるように、胴体32の幅方向(図3の左右方向)に
間隔をあけて複数の溝33が平行に設けられる。台枠3
1は、図3の左右に複数個連結されて、乗物の床が構成
される。溝33は、垂下部34と係止部35とによっ
て、大略的にC字状に形成される。この溝33には、図
1に示されるように第2ボルト36の長方形の頭部37
が挿通し、軸部38は、係止部35間の溝33における
開口部87を挿通する。軸部38は、第1の取付け用補
助部材40の挿通孔41を挿通し、ナット42に螺合さ
れる。第1の取付け用補助部材40は、たとえばアルミ
ニウムなどの形材から成り、長方形の板状部40aと、
その一方の面に形成された第2溝43とから構成され、
板状部40aの四隅には挿通孔41が設けられる。そし
て溝33と第2溝43とは、ほぼ直交するように、また
第2溝43が下面となるように台枠31に取付けられ
る。第2ボルト36の頭部37は長辺の長さが溝33の
幅よりも大きく、短辺が溝33の幅よりも若干小さく、
溝33の開口部87の幅より大きい長方形に形成されて
おり、ナット42を第2のボルト36の軸部38に螺合
させて締結するとき、頭部37の回転が阻止される。
【0022】第2溝43に挿入されるボルト46は、頭
部47が六角形状の普通のボルトであり、軸部48と一
体的に構成されている。図5(1)に示すように、頭部
47の対向する面の間隔はD1であり、対角線の長さは
D2であり、軸部48の直径はD3である。また第2溝
43は、垂下部44と係止部45とによって大略的にC
字状に形成され、底部の幅(一対の垂下部44の間隔)
W2は、上記D1よりも若干大きく、D2よりも小さ
い。開口部の幅(一対の係止部45の間隔)W1は、上
記D1より小さくD3よりも若干大きい。これによって
頭部47が回転を阻止されて第2溝43に嵌まり込み、
軸部48は溝43の開口部から下方に突出する。この状
態は図4および図5(2)に示される。
【0023】ボルト46の軸部48には、ナット50が
螺合し、これによって大略的にU字状の装着部材51が
固定される。
【0024】図6は、装着部材51を用いて管52が吊
下げられて装着された状態を示す。装着部材51の底面
は図7に示されているとおりであり、その側面は図8に
示されている。装着部材51の両端部は、相互に離反方
向に延びる取付け片53となっており、これらの取付け
片53に連なり管52を外囲する外囲部54とを有し、
補強のために、その両側部には補強突起55が形成され
る。ボルト46の軸部48はボルト挿通孔56を挿通す
る。
【0025】このような構成によれば、管52の外形に
応じて、装着部材51を選択し、このとき第1の取付け
用補助部材40を共用化することができ、これによって
部品点数の低減を図ることができる。
【0026】図9は本考案の第2実施例の一部の断面図
であり、図10は図9の切断面線83−83から見た断
面図である。この実施例では、ボルト84の頭部85の
対向する面の間隔D1が台枠31の下面に形成された溝
33の開口部87の幅W1よりも小さい。したがってこ
のボルト84が開口部87から抜け落ちるのを防ぐため
に、第2の取付け用補助部材88が用いられる。
【0027】取付け用補助部材88はアルミニウムなど
の形材または繊維強化プラスチック(略称FRP)など
の成型品から成り、図11のように長手に形成され、鋸
などを用いて参照符89で示されるように切断して用い
ることができる。この補助部材88は、支持体90と、
この支持体90に一体的に形成される突部91と有す
る。支持体90には、ボルト84のボルト頭85が嵌り
込んで回り止めが行われるための受け部92が形成され
る。支持体90の受け部92と突部91とにわたって、
ボルト84の軸部86が挿通するボルト挿通孔93が形
成される。ボルト84の軸部86には、装着部材51を
固定するためのナットが螺合し、その他の構成は前述の
図1〜図8の構成と同様である。
【0028】台枠31に形成される垂下部34は、図9
および図10から明らかなように相互に間隔W2をあけ
て垂下し、相互に平行に延び、各垂下部34の各遊端
(図9の下方の端)から相互の近接方向に係止部35が
延び、係止部35は垂下部34に沿って図9の紙面に垂
直方向に、図10の上下方向に、細長く延びる。
【0029】第2の取付け用補助部材88は、支持体9
0と突部91とを有し、支持体90は大略的にU字状に
形成され、係止部35の溝33に臨む内面35aにそれ
ぞれ乗載されて幅方向両側方に垂下部34の幅W2より
も若干小さい幅W3で突出する底部57と、底部57の
両側から底部57に垂直にそれぞれ立上る一対の立上り
部58とを有する。一対の立上り部58の中央には、溝
33の長手方向に延びて凹んで形成される受け部92が
ある。受け部92の幅W1は、ボルト84の頭部85の
対向する面の間隔D1よりも若干大きく、対角線の長さ
D2より小さい。この受け部92にボルト84の頭部8
5が嵌まり込み、支持体90は溝33に係止し、また突
部91は開口部87に嵌合し、これらによってボルト8
4が溝33に対して回転を阻止され、ナットをボルト8
4に螺合させて、装着部材51によって被装着物52を
装着する。
【0030】図12は、本考案の第3実施例の一部の断
面図である。この実施例は、第2実施例に類似するけれ
ども、注目すべきは、第3の取付け用補助部材95が溝
33内で回軸して溝33の開口部87から挿入・抜出し
できることである。
【0031】図13は、第3の取付け用補助部材95の
底面図である。また図14は、この取付け用補助部材9
5を溝33に嵌り込む状態を示す断面図である。これら
の図面を参照して、第3の取付け用補助部材95は、第
2の取付け用補助部材88と同じくボルト84の頭部8
5が嵌り込んで回り止めが行われる受け部96を備える
支持体97と、この支持体97に一体的に形成される突
部98とを有する。補助部材95の厚みH1は、溝33
の深さH2よりも小さい(H1<H2)。溝33の幅を
W2とするとき、補助部材95は、直径W3(ただしW
3<W2)の仮想円99以内に外形を有する。溝33の
開口部87の幅W1内に突部98が嵌り込み、その突部
98の軸直角断面は矩形に形成され、突部98は溝33
の開口部87で係止して回り止めが行われる。この補助
部材95の溝33の長手方向の長さW4(図13参照)
は、開口部87の幅W1未満であり(W4<W1)、し
たがって図14に示すように補助部材95の突部98を
押上げて開口部87から外して90度回転し、溝33の
開口部87から挿脱自在である。突部98にはボルト8
4の軸部86が挿通するボルト挿通孔100が形成され
る。
【0032】したがってボルト84を補助部材95に取
付け、補助部材95の長手方向(図13の左右方向)を
溝33の長手方向(図12の紙面に垂直方向)と平行な
状態として溝33内に補助部材95を嵌め込んで図14
に示されるようにその溝33内で補助部材95を、90
度角変位し、その後、係止部45に支持体97を乗載し
て図12の状態とすることによって、補助部材95と台
枠31との相互の角変位が防がれる。したがってボルト
84にナットを螺合する際に、ボルト84が角変位する
ことが防がれる。
【0033】図15は、本考案の第4実施例の断面図で
ある。この実施例は第3実施例に類似し、対応する部分
には同一の参照符を付す。この実施例では、第4の取付
け用補助部材101が用いられ、その補助部材101の
底面図は図16に示されている。この補助部材101
は、第2および第3実施例と同じくボルト84のボルト
頭85を受ける受け部102を有する支持体103と、
その支持体103に一体的に形成される突部104とを
有する。支持体103および突部104は、溝33の開
口部87から挿脱自在であるように構成され(W4<W
1)、しかも支持体103には、図16の矢符105で
示されるようにその補助部材101が少なくとも90度
角変位可能であるように、切欠き106が形成される。
こうして補助部材101を開口部87から挿入し、矢符
105の逆方向に角変位して溝33に支持体103の係
止部106aを係止することができ、こうして支持体1
03の矢符105の逆方向へさらに角変位することを阻
止することができる。突部104は、開口部87内で相
互に角変位可能となるように円形とされ、その外径W3
は開口部87の幅W1未満の値に定められる。
【0034】第4実施例の変形として第4の取付け用補
助部材101の突部104はなくてもよい。
【0035】支持体103は、取付け用補助部材101
の厚み方向に沿う軸線まわりに溝33内で一方向105
に少なくとも90度角変位可能であるように、溝33の
幅W2よりも小さい直径W3を有する仮想円99以内に
ある切欠き106を有し、前記一方向105の逆方向に
角変位して垂下部44の溝33の内面に係止する係止部
106aを有する。
【0036】このようにして各実施例では、通常の六角
形状の頭部47,85を有するボルト46,84を用い
て、本考案を実施することができる。
【0037】本考案は、鉄道車両、他の乗物だけでな
く、広範囲に実施することができる。また被装着物は、
管52だけでなく、電線およびその他の機器などであっ
てもよい。また本考案は、乗物等の床に関連して実施さ
れるだけでなく、天井および側壁などに関連してもまた
実施することができ、その他の一般の被装体に関連して
広範囲に実施することができる。
【0038】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、被装体3
1の下面に設けられる溝33の大きさに拘わらず、取付
け用補助部材40,88,95,101によって、ボル
ト46,84が回転を阻止されて保持され、被装着物5
2が装着部材51を介してボルト46,84に螺合する
ナット50によって被装体31に吊下げられる。
【0039】図1〜図8に対応する請求項1の本考案に
よれば、被装体31の溝33に第2溝43を有する取付
け補助部材40を取付け、この第2溝43がボルト46
の頭部47の回転を阻止する底面の幅を有する。また取
付け用補助部材40は、溝33内で回転を阻止される長
方形の頭部37を有する4本の第2ボルト36で被装体
31の平行な2本の溝33に固定される。これによって
取付け用補助部材40は、溝33に沿って変位可能であ
り、第2溝43に沿って装着部材51は変位可能であ
り、平面方向の任意の位置で、被装着物52を被装体3
1に装着できる。
【0040】図9〜図11に示される実施例に対応する
請求項2の本考案によれば、被装体31の溝33に、取
付け用補助部材88を介してボルト84を装着して被装
着物を吊下げるように構成したので、溝33の長手方向
の希望する位置に被装着物を装着することができ、その
被装着物の取付け位置および形状などが異なっていて
も、被装体31およびボルト84を共用化して使用する
ことができる。
【0041】また取付け用補助部材88は、溝33の長
手方向に延びる成型品から成り、したがって図11に関
連して述べたように、製造がきわめて容易であるという
優れた効果が達成される。このことは特に、取付け用補
助部材88を多数必要とし、また紛失しやすいことに鑑
み、重要なことである。
【0042】図12〜図14に対応する請求項3の本考
案の艤装用吊下げ装置および請求項5の本考案の艤装用
吊下げ装置に用いる補助部材によれば、被装体31の溝
33の長手方向の希望する途中の希望する位置で開口部
87から取付け用補助部材95を嵌め込み、この溝33
内で取付け用補助部材95を角変位し、次に突部98を
開口部87に嵌合して係止し、これによって取付け用補
助部材95の角変位を阻止することができ、その作業が
きわめて容易である。特に取付け用補助部材95を長尺
の溝33の一端から挿入して案内する必要がなく、作業
性が良好である。
【0043】図15および図16に対応する請求項4の
本考案の艤装用吊下げ装置および請求項6の本考案の艤
装用吊下げ装置に用いる補助部材によれば、溝33の長
手方向の途中位置で取付け用補助部材101を嵌め込
み、一方向105に取付け用補助部材101を角変位す
ることによって、その取付け用補助部材101の支持体
103の係止部106aが、前記一方向105の逆方向
に角変位する際に、垂下部34の溝33の内面に係止
し、これによって作業性が一層良好である。
【0044】また請求項1〜請求項4の各本考案によれ
ば、取付け用補助部材40,88,95,101を用い
ることによって既存のボルト46,84をそのまま使用
することができるという優れた効果が達成され、ボルト
46,84の共用化をすることが可能である。
【0045】さらに本考案の請求項5,6の取付け用補
助部材95,101を用いることによって、大略的にC
字状軸直角断面を有する溝33の内側の幅よりも小さ
く、特に溝内で回転係止できないほど小さい外形の頭部
を備える締結部材84を用いて、装着を行うことができ
る。さらに、溝33の長手方向に沿う希望する位置で、
取付け用補助部材95,101および締結部材84を溝
33に挿入して取付けることができ、作業性が良好であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の分解斜視図である。
【図2】図1に示される実施例の乗物の胴体32などを
示す斜視図である。
【図3】台枠31の正面図である。
【図4】第1の取付け用補助部材40の正面図である。
【図5】ボルト46と第2溝43の関係を示す平面図お
よび断面図である。
【図6】管52が固定されて装着された状態を示す断面
図である。
【図7】装着部材51の底面図である。
【図8】装着部材51の側面図である。
【図9】本考案の第2実施例の断面図である。
【図10】図9の切断面線83−83から見た断面図で
ある。
【図11】第2の取付け用補助部材88の斜視図であ
る。
【図12】本考案の第3実施例の断面図である。
【図13】第3の取付け用補助部材95の底面図であ
る。
【図14】図12および図13に示される実施例の断面
図である。
【図15】本考案の第4実施例の断面図である。
【図16】第4の取付け用補助部材101の底面図であ
る。
【図17】先行技術の断面図である。
【図18】図17に示される先行技術の一部の分解斜視
図である。
【図19】他の先行技術の断面図である。
【符号の説明】
31 台枠 32 胴体 33 溝 33a 床 40,88,95,101 取付け用補助部材 43 第2溝 46,84 ボルト 51 装着部材 52 管 87 開口部 90,97,103 支持体 91,98,104 突部 92,96,102 受け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 一男 神戸市兵庫区和田山通2丁目1番18号 川重鉄道車両エンジニアリング株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭62−246610(JP,A) 実開 昭61−177968(JP,U) 実開 昭54−90576(JP,U) 特公 昭45−34332(JP,B1) 実公 昭37−29322(JP,Y1) 実公 昭8−1966(JP,Y1)

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下面に複数の平行に設けた溝33
    を有する被装体31と、 (b)ボルト46であって、 (b1)対向する面の間隔がD1であり、対角線の長さ
    がD2である頭部47と、 (b2)頭部47に連なり直径がD3である軸部48と
    を有するボルト46と、 (c)取付け用補助部材40であって、 (c1)4隅に挿通孔41を設けた長方形の板状部40
    aと、 (c2)板状部40aの一方の面に形成され、底面の幅
    がD1より若干大きく、D2より小さいW2であり、開
    口部87の幅がD3より若干大きいW1である第2溝4
    3と、 (c3)頭部37は、長辺が溝33の幅よりも大きく、
    短辺が溝33の幅より若干小さく、溝33の開口部の幅
    より大きい長方形であり、軸部38の直径が溝33の開
    口部87より若干小さい4本の第2ボルト36と、ナッ
    ト42とを有する取付け用補助部材40と、 (d)両端部に挿通孔56を有する装着部材51とを含
    み、 (e)溝33に第2溝43がほぼ直交し、かつ下面にな
    るように第2ボルト36の頭部37を溝33に挿入し、
    軸部38を挿通孔41に挿通して、溝33に頭部37が
    嵌まり込んで、第2ボルト36が回り止めされた状態で
    第2ボルト36とナット42とによって板状部40aを
    被装体31に取付け、 (f)ボルト46の頭部47を第2溝43に挿入し、頭
    部47の回転を阻止して開口部からボルト46の軸部4
    8を突出させ、被装着物52を挟んで装着部材51の挿
    通孔56に軸部48を挿通し、ナット50を締結するこ
    とによって被装着物を装着することを特徴とする艤装用
    吊下げ装置。
  2. 【請求項2】 (a)被装体31であって、 (a1)相互に間隔W2をあけて垂下し、平行に延びる
    一対の垂下部34と、 (a2)垂下部34の各遊端から相互の近接方向にそれ
    ぞれ延び、垂下部34に沿って細長く延びる幅W1の開
    口部87を有し、垂下部34とともに軸線に直角な断面
    が大略的にC字状の細長い溝33を形成する一対の係止
    部35とを有する被装体31と、 (b)ボルト84であって、 (b1)溝33内にあり、対向する面の間隔が前記開口
    部87の幅W1より小さいD1であり、対角線の長さが
    D2である頭部85と、 (b2)頭部85に連なり、開口部87を介して溝33
    から外方に突出して延びる軸部86とを有するボルト8
    4と、 (c)溝33の長手方向に延びる成型品から成る取付け
    用補助部材88であって、この取付け用補助部材88
    は、溝33内にありかつ溝33に係止する支持体90
    と、開口部87にある突部91とを有し、 (c1)支持体90は、溝33の長手方向に直角な断面
    が大略的にU字状に形成され、 各係止部35の溝33に臨む各内面35aにそれぞれ乗
    載され、幅方向両側方に前記間隔W2よりも若干小さい
    W3の幅で突出する底部57と、 底部57の両側からそれぞれ底部57に直角に立上る一
    対の立上り部58とを有し、 両立上り部58の中央に、溝33の長手方向に延びる幅
    W4が前記間隔D1よりも若干大きく、前記長さD2よ
    り小さい受け部92が形成され、 受け部92にボルトの頭部85が嵌り込み、溝33に支
    持体90が嵌まり込んでそれぞれ回り止めが行われ、 (c2)突部91は、支持体90の底部57の中央、立
    上り部58の反対側に一体的に形成され、開口部87に
    嵌合して係止し、 (c3)支持体90の受け部92から突部91にわたっ
    て軸部86が挿通するボルト挿通孔93が形成される取
    付け用補助部材88とを含み、 (d)ボルト84の取付け用補助部材88よりも外方に
    突出した軸部86に、被装着物を吊下げることを特徴と
    する艤装用吊下げ装置。
  3. 【請求項3】 (a)被装体31であって、 (a1)相互に間隔W2をあけて垂下し、平行に延びる
    一対の垂下部34と、 (a2)垂下部34の各遊端から相互の近接方向にそれ
    ぞれ延び、垂下部33に沿って細長く延びる幅W1の開
    口部87を有し、垂下部34とともに軸線に直角な断面
    が大略的にC字状の細長い溝33を形成する一対の係止
    部35とを有する被装体31と、 (b)ボルト84であって、 (b1)溝33内にあり、対向する面の間隔が前記開口
    部87の幅W1より小さいD1であり、対角線の長さが
    D2である頭部85と、 (b2)頭部85に連なり、開口部87を介して溝33
    から外方に突出して延びる軸部86とを有するボルト8
    4と、 (c)溝33内にある支持体97と、開口部87にある
    突部98とを有する取付け用補助部材95であって、 (c1)支持体97は、溝33の長手方向に直角な断面
    が大略的にU字状に形成され、 各係止部35の溝33に臨む各内面35aにそれぞれ乗
    載され、幅方向両側方に突出する底部57と、 底部57の両側からそれぞれ底部に直角に立上る一対の
    立上り部58とを有し、 両立上り部58の中央に、溝33の長手方向に延び、幅
    W4が前記間隔D1よりも若干大きく、前記長さD2よ
    り小さい受け部96が形成され、 (c2)突部98は、支持体90の中央、立上り部58
    の反対側に一体的に形成され、開口部87に嵌合して係
    止し、 (c3)支持体90の受け部96から突部98にわたっ
    て軸部86が挿通するボルト挿通孔100が形成され、 (c4)取付け用補助部材95の厚みH1は、溝33の
    深さH2よりも小さく、 (c5)取付け用補助部材95の支持体97側から見た
    外形は、前記間隔W2よりも小さい直径W3を有する仮
    想円99以内にあり、 (c6)取付け用補助部材95の溝33の長手方向の長
    さW4は、開口部87の幅W1未満に選ばれ、取付け用
    補助部材95が溝33の開口部87から挿入・抜出しで
    き、受け部96にボルトの頭部85が嵌まり込み、突部
    98が開口部87に嵌まり込んで、それぞれ回り止めが
    行われる取付け用補助部材95とを含み、 (d)ボルト84の取付け用補助部材95よりも外方に
    突出した軸部86に、被装着物を吊下げることを特徴と
    する艤装用吊下げ装置。
  4. 【請求項4】 (a)被装体31であって、 (a1)相互に間隔W2をあけて垂下し、平行に延びる
    一対の垂下部34と、 (a2)垂下部34の各遊端から相互の近接方向にそれ
    ぞれ延び、垂下部33に沿って細長く延びる幅W1の開
    口部87を有し、垂下部34とともに軸線に直角な断面
    が大略的にC字状の細長い溝33を形成する一対の係止
    部35とを有する被装体31と、 (b)ボルト84であって、 (b1)溝33内にあり、対向する面の間隔が前記開口
    部87の幅W1より小さいD1であり、対角線の長さが
    D2である頭部85と、 (b2)頭部85に連なり、開口部87を介して溝33
    から外方に突出して延びる軸部86とを有するボルト8
    4と、 (c)取付け用補助部材101であって、この取付け用
    補助部材101は、溝33内にある支持体103を有
    し、 (c1)支持体103は、溝33の長手方向に直角な断
    面が大略的にU字状に形成され、 各係止部35の溝33に臨む各内面35aにそれぞれ乗
    載され、幅方向両側方に突出する底部57と、 底部57の両側からそれぞれ底部57に直角に立上る一
    対の立上り部58とを有し、 両立上り部58の中央に、溝33の長手方向に延び、幅
    W4が前記間隔D1よりも若干大きく、前記長さD2よ
    り小さい受け部102が形成され、 その取付け用補助部材101の厚み方向に沿う軸線まわ
    りに溝33内で一方向105に少なくとも90度角変位
    可能であるように、溝33の幅W2よりも小さい直径W
    3を有する仮想円99以内にある切欠き106を有し、
    かつ前記一方向105の逆方向に角変位して垂下部34
    の溝33の内面に係止する係止部106aを有し、 (c2)支持体103の受け部102に、軸部86が挿
    通するボルト挿通孔107が形成され、 (c3)取付け用補助部材101の溝33の長手方向の
    長さW4は、開口部87の幅W1未満に選ばれ、取付け
    用補助部材101が溝43の開口部87から挿入・抜出
    しができ、受け部96にボルトの頭部85が嵌まり込
    み、係止部106aが溝43の垂下部34に係止してそ
    れぞれ回り止めが行われる取付け用補助部材101とを
    含み、 (d)ボルト84の取付け用補助部材101よりも外方
    に突出した軸部86に、被装着物を吊下げることを特徴
    とする艤装用吊下げ装置。
  5. 【請求項5】 大略的にU字状軸直角断面を有して溝3
    3に嵌め込まれる取付け用補助部材95であって、 この補助部材95は、締結部材84の頭部85を、回転
    を阻止して支持する受け部96が形成される支持体97
    と、 この支持体97に一体的に形成される突部98とを有
    し、 支持体97の受け部96から突部98にわたって締結部
    材84の軸部86が挿通する挿通孔100が形成され、 溝33の深さH2よりも小さい厚みH1を有し、 溝33内で厚み方向の軸線まわりに角変位して溝33か
    ら挿脱自在であり、 突部98が溝33の開口部87に嵌まっている状態で、
    支持体97に回り止めが行われることを特徴とする艤装
    用吊下げ装置に用いる取付け用補助部材。
  6. 【請求項6】 大略的にU字状軸直角断面を有して溝3
    3に嵌め込まれる取付け用補助部材103であって、 この補助部材103は、締結部材84の頭部85を回転
    を阻止して支持する受け部96が形成される支持体97
    を有し、 支持体97には、締結部材84の軸部86が挿通する挿
    通孔107が形成され、 支持体97が溝33内で一方向に角変位して溝33から
    挿脱自在であり、 他方向の角変位が阻止されて支持体97が溝33内で係
    止して回り止めが行われることを特徴とする艤装用吊下
    げ装置に用いる取付け用補助部材。
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