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JP2587245B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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Publication number
JP2587245B2
JP2587245B2 JP62217586A JP21758687A JP2587245B2 JP 2587245 B2 JP2587245 B2 JP 2587245B2 JP 62217586 A JP62217586 A JP 62217586A JP 21758687 A JP21758687 A JP 21758687A JP 2587245 B2 JP2587245 B2 JP 2587245B2
Authority
JP
Japan
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variable display
display state
variable
state
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62217586A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6462180A (en
Inventor
詔八 鵜川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP62217586A priority Critical patent/JP2587245B2/ja
Publication of JPS6462180A publication Critical patent/JPS6462180A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2587245B2 publication Critical patent/JP2587245B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、遊技盤上に配設され、複数の表示状態に
可変表示可能な可変表示装置を備えた弾球遊技機に関
し、更に、詳細に説明すると、前記可変表示装置の表示
態様が、予め定められと特定表示状態となったときに遊
技者にとって大きな利益となるように制御される遊技内
容を有する弾球遊技機に関する。
【従来の技術】
弾球遊技機の典型的なものとして、パチンコ玉を弾発
して遊技するパチンコ遊技機が広く普及して、遊技者に
人気を博している。ところで近年におけるパチンコ遊技
機は、ある特定遊技状態になると遊技盤に設けられた大
型の可変入賞球装置が相対的に多量の入賞玉が生ずるま
で開放し、短時間のうちに多くの景品玉を獲得できるも
のが主流となっている。このようなパチンコ遊技機の一
例として、一般に「フィーバー」(本出願人の有する登
録商標)タイプと称されているパチンコ遊技機がある。
このようなパチンコ遊技機は、その遊技盤上に可変表示
装置を備えている。この可変表示装置は、遊技盤上に設
けられた始動入賞口に打球が入賞すると可変表示開始
し、一定時間の経過または遊技者による押ボタンスイッ
チの操作により、その可変表示を停止する。そして停止
時における可変表示装置の表示態様の組み合わせが予め
定められた組み合わせ(一般に、3つのドラムまたはデ
ィジタルの表示が「7」を表示したとき)と一致した場
合に、大型の入賞領域を有する可変入賞球装置が遊技者
にとって有利なように開放し、その開放状態が、所定時
間または所定個数入賞するまで続き、更に開放状態中に
繰り返し入賞口に入賞する打球がある限り、上記開放状
態を所定回数繰り返すようになっている。このため、遊
技者は、上記可変入賞球装置を開放状態に変化させるこ
とにより、短時間に多量の景品玉を獲得できるチャンス
が与えられることになる。
【従来技術の問題点】
ところで、上記のようなチャンスを得るためには、そ
の前提として、可変表示装置が予め定められた表示状
態、いわゆる特定表示状態を表示しなければならない
が、従来の「フィーバー」タイプのパチンコ遊技機は、
その特定表示状態が出現する確率は一定の値(一般に、
1/200以下の確率)に限られていた。このため、1回特
定表示状態が出現すると、次の特定表示状態になるま
で、時間がかかり、遊技者の興趣を充分に引き付けるこ
とができなかった。 そこで、この発明は、特定表示状態が常に一定ではな
く、ある条件のもとで変化するようにした弾球遊技機を
提供することを目的とする。
【問題点を解決するための手段】
上記目的を解決を解決するために、この発明は、 遊技盤に配設され、複数の表示状態に可変表示可能な
可変表示装置と、 遊技者にとって利益となる態様で駆動される可変入賞
球装置と、 前記可変表示装置の表示態様を可変開始する信号を発
生する可変表示開始信号発生手段と、 前記可変表示装置の可変表示を停止指令する信号を発
生する停止指令信号発生手段と、 前記可変表示開始信号発生手段出力に応答して前記可
変表示装置を可変表示駆動し、かつ前記停止指令信号発
生手段出力に応じて可変表示装置の可変表示駆動を停止
する表示駆動制御手段と、 前記可変表示装置が前記可変入賞球装置を作動可能な
特定表示状態となることを判定する特定表示状態判定手
段と、を備えた弾球遊技機において、 前記弾球遊技機は、さらに 前記可変表示装置が特別表示状態となることを判定す
る特別表示状態判定手段と、 前記可変表示装置が、前記特別表示状態の出現確率よ
りも高い確率で出現する特定表示状態を表示するように
制御する特定表示状態表示制御手段と、を備え 前記特定表示状態表示制御手段は、前記特別表示状態
判定手段の出力に基づいて作動することを特徴とする弾
球遊技機。 を要旨とするものである。
【作用】
この発明は、最初に特別表示状態が出現すると、可変
入賞球装置を作動させることはないが、この特別表示状
態の出現確率よりも高い確率で出現する特定表示状態を
表示させるように作用し、しかも特定表示状態となった
ときには、遊技者にとって利益となる可変入賞球装置を
作動させるようにする。
【実施例】
以下、図面を参照して、この発明に係る実施例を説明
する。 第1図は、弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機
の正面図である。第1図において、パチンコ遊技機1の
額縁状に形成された前面枠2の開口には、金枠3が周設
され、該金枠3の一側にガラス4を収納するガラス扉枠
5および前面板6が開閉自在に枢着される。前記前面枠
2を裏面には、遊技盤7および図示しない発射レール等
を取り付ける中枠8(第2図参照)が固着される。遊技
盤7は、中枠8に対して着脱自在に取り付けられるとと
もに、その表面に弾発されたパチンコ玉を遊技領域9に
導く誘導レール10、図示しない多数の障害釘、各種の入
賞球装置等が設けられている。より詳しく説明すると、
遊技盤7の遊技領域9には、通常の入賞口75,53a,53b、
始動入賞口52,11a,11b、風車付入賞口12a,12b、風車13a
〜13d、複数の可変表示部材(図示の実施例では筒状の
ドラム)71〜73を有する可変表示装置70、開放板54を有
する可変入賞球装置50、特別表示状態報知ランプ14a,14
b、およびアウト口15等がそれぞれ配設される。 前記遊技領域9に打ち込まれたパチンコ玉が前記通常
入賞口75,53a,53b、および風車付入賞口12a,12bに入賞
すると、後述する景品玉払出装置41により所定個数(例
えば13個)の景品玉が払出されるようになっている。こ
れら通常入賞口のうち、75は後に詳述する可変表示装置
70に設けられ、53aおよび53bは、可変入賞球装置50に設
けられている。また、前記始動入賞口52,11a,11bにパチ
ンコ玉が入賞すると、同様に景品玉払出装置41から所定
個数の景品玉が払出されるとともに、始動入賞口52,11
a,11bに関連して設けられた後述する始動入賞玉検出ス
イッチ33,34a,34bの検出出力に応答して前記可変表示装
置70の複数のドラム状可変表示部材71〜73を回転開始せ
しめる。そして、上記のように回転しているドラム状可
変表示部材71〜73が、回転開始してから一定時間(例べ
ば5秒)経過するか、前面板6に設けられた押ボタンス
イッチ(ストップスイッチ)19の遊技者による操作があ
った場合には、その回転を停止し、その停止時における
各ドラム状可変表示部材71〜73の表面に描かれた表示
が、予め定められた表示状態、いわゆる特別表示状態や
特定表示状態(例えば、図示のように真ん中の数字がす
べて「7」を表示している状態)になったときには、前
記特別表示状態報知ランプ14a,14bが点滅してその要旨
を遊技者に報知するとともに、特定表示状態となったと
きは、前記可変入賞球装置50の開閉板54が遊技者に対し
て所定の価値、この実施例の場合には、多大な利益を付
与するような態様で開閉駆動される。ただし、特別表示
状態となったときには、可変入賞球装置50は作動しな
い。なお、可変入賞球装置50および可変表示装置70につ
いては、後に詳細に説明する。また、ドラム状可変表示
部材71〜73の回転を開始するものとして、前記した始動
入賞口52,11a,11bに限らず、たとえば遊技盤7上のある
領域を打球が通過したときやアウト玉が所定個数になっ
たときでも良い。更に、可変表示部材71〜73の回転を停
止させるものとして、前記したストップスイッチ19を省
略して、一定時間後に停止するようにしても良い。 また、前記した風車付入賞口12a,12b、および風車13a
〜13dのうち風車13a,13bは、いわゆるランプ付き入賞口
または風車といわれるもので、この実施例の場合には、
前記した特定表示状態になると点灯あるいは点滅するよ
うになっている。なお、前記特別表示状態報知ランプ14
a,14bは、特別表示状態が成立して後述する特定表示状
態表示制御手段が作動している間中連続的に点灯あるい
は点滅するようになっているので、特定表示状態となっ
ても点灯あるいは点滅していることになる。上記に説明
した各種の入賞球装置に入らなかったパチンコ玉は、誘
導レール10の最下部に設けられたアウト口15に取り込ま
れる。 前記前面板6には、打球供給皿16が取り付けられてい
る。打球供給皿16の上流側には景品玉払出装置41から排
出された景品玉が流出する景品玉出口17が、下流側には
貯溜されたパチンコ玉を1個宛打球発射レール(図示し
ない)の発射位置に導く供給口(図示しない)がそれぞ
れ形成されている。また、打球供給皿16の景品玉出口17
の下方の空間内に音声発生装置としてのスピーカー18が
収納されている。このスピーカー18は、特別表示状態や
特定表示状態になったときや可変表示装置70のドラム状
可変表示部材71〜73が可変表示中であるときに、遊技の
雰囲気を盛り上げるための効果音を発生するためのもの
である。なお、前記板6には、前記したように可変表示
装置70の可変表示を停止するためのストップスイッチ19
も設けられている。 前記前面枠2の下部には、パチンコ玉を遊技領域9に
打ち出す打球発射機構の一部を構成する操作ハンドル21
と、余剰の景品玉を貯溜する余剰景品玉受皿28とが取り
付けられている。余剰景品玉受皿28の後面には、余剰玉
が放出される余剰玉出口29が形成されている。前記前面
枠2の上部には、特定表示状態になったときに、主とし
て遊技場の店員にその旨を報知する枠ランプ30a,30bが
設けられている。 次に、第2図に基づいてパチンコ遊技機1の背面につ
いて説明する。第2図は、パチンコ遊技機1の背面の概
略を示す背面概略図である。第2図において、前記中枠
8に対して前記遊技盤7が遊技盤固定具31a〜31cによっ
て着脱自在に固定されている。この遊技盤7の裏面に
は、前記の各入賞口の裏面を覆うように入賞玉通路カバ
ー体32が取り付けられている。この入賞玉通路カバー体
32には、前記各入賞口に入賞した玉を左右に振り分ける
誘導通路が形成されており、特に前記始動入賞口52,11
a,11bに対応して始動入賞玉検出スイッチ33,34a,34bが
それぞれの誘導通路に設けられ、この始動入賞玉検出ス
イッチ33,34a,34bが前記可変表示装置70のドラム状可変
表示部材71〜73を可変開始する信号を検出して後述する
制御回路に送るものである。また、入賞玉通路カバー体
32のほぼ中央には、開口が設けられ、該開口から後方へ
突出するように前記可変表示装置70の駆動機構81(符合
81は駆動機構が設けられる収納ボックスである)が設け
られている。 入賞球通路カバー体32の下方には、前記可変入賞球装
置50の裏面構造部分が突出しているが、ここには、後に
詳述する繰り返し条件検出スイッチ(V入賞玉検出スイ
ッチ)56および10カウント検出スイッチ57が設けられ
て、可変入賞球装置50に入賞した入賞玉からの信号を制
御回路に送っている。 一方、遊技盤7の裏面全体を覆うように機構板(図示
しない)が開閉自在に設けられている。この機構板に
は、第2図において、一点鎖線で示すように、その前面
側に入賞玉を処理するための入賞玉処理機構が形成さ
れ、その後面側に景品玉を払出すための景品玉払出機構
が形成されている。入賞玉処理機構は、前記入賞玉通路
カバー体32に誘導されて左右に落下した入賞玉や前記可
変入賞球装置50内に入賞した入賞玉を受けて、一側に集
合せしめる集合樋35と、該集合樋35によって集められた
入賞玉を1個つづ処理する入賞玉処理器36と、該入賞玉
処理器36から排出される入賞玉を受けて、図示しない自
動杆を作動させて後述す景品玉払出装置41を作動させる
ための入賞玉通路37等から成る。また、景品玉払出機構
は、図示しない補給機構から補給される景品玉を貯溜す
る景品玉タンク38と、該景品玉タンク38に貯溜されてい
る景品玉を二列に整列させて流下させる景品玉整列樋39
と、該景品玉整列樋39からの景品玉の流下方向を180度
変化させるとともにその玉圧を弱めるカーブ樋40と、該
カーブ樋40からの景品玉を所定個数(13個)受け入れ
て、1つの入賞玉に対応してその所定個数の景品玉を払
出す景品玉払出装置41と、該景品玉払出装置41から払出
された景品玉を図示しない景品玉排出通路を介して前記
打球供給皿16に払出すための景品玉連絡開口42と、から
成る。なお、図示しない機構板には、これまた図示しな
い制御回路基板が取り付けられ、この制御回路基板に
は、後述する制御回路が含まれている。 前記前面枠2の下部裏面には、前記打球発射機構20の
一部を構成する駆動装置が固着される。この駆動装置
は、セット基板22上に、一定速度で回転する打球モータ
23と、該打球モータ23の回転軸に固定された間欠カム24
と、該カム24と係合する作動腕25と、該作動腕25を固着
し、かつ打球を弾発する打球杆26と、該打球杆26の下端
と係合して図示しない打球供給装置の玉送り片を動作せ
しめる玉送り作動部材27とから成る。更に、セット基板
22に隣接する前面枠2の下部裏面には、図示いない余剰
玉排出通路を介して余剰の景品玉を前記余剰景品玉受皿
28に導くための接続樋43が取り付けられている。 次に、第3図に基づいて、可変入賞球装置50について
説明する。第3図は、可変入賞球装置50の正面図であ
る。第3図において、可変入賞球装置50は、取付基板51
の最上部中央に前記始動入賞口52が形成され、その下方
に横長状の入賞開口55が開設されている。この入賞開口
55の前面には、この入賞開口55を開閉する前記開閉板54
が下方両端を枢支されて下方を軸にして上方を開放する
ようになっている。開閉板54は、ソレノイド66によって
開閉駆動され、該ソレノイド66は、後述する制御回路に
よって制御される。また、入賞開口55内は、複数の入賞
領域に分割形成されており、そのほぼ中央に繰り返し条
件入賞領域55aが形成されるとともに、該繰り返し条件
入賞領域55aには、前記繰り返し条件検出スイッチ(V
入賞玉検出スイッチ)56が設けられ、更に、繰り返し条
件入賞領域55aの左右両側後面には、前記繰り返し条件
検出スイッチ56が入賞玉を検出した旨を表示するV入賞
表示LED56a,56bが設けられている。この繰り返し条件入
賞領域55aの左右には、通常の入賞となる通常入賞領域5
5b,55cが形成されている。入賞開口55の下方であって、
取付基板51の裏面には、入賞玉誘導樋58が突設形成され
ている。この入賞玉誘導樋58は、入賞開口55の開閉板54
によって導かれたすべての入賞玉を一側に誘導し、その
誘導出口には、前記10カウント検出スイッチ57が設けら
れて、入賞開口55内に入賞した入賞玉を検出するように
なっている。前記したV入賞玉検出スイッチ56および10
カウント検出スイッチ57によって検出された検出信号
は、後述する制御回路に入力信号として送られる。 一方、取付基板51の下方には、左右方向に広がる前面
カバー板63が一定の間隔を置いて取り付けられている。
この前面カバー板63は、その左右に形成された係合筒65
a,65bを取付基板51に突設された係合突起64a,64bに嵌合
させることによって固定されている。前面カバー板63の
左右には、前記通常入賞口53a,53bが形成されるととも
に、その内部空間には、装飾ランプ61a,61bが収納され
ている。更に、前面カバー板63のほぼ中央には、10カウ
ントディジタル表示器59としての7セグメントLEDが設
けられている。この10カウントディジタル表示器59は、
前記10カウント検出スイッチ57によって検出された入賞
玉数を表示するようになっている。なお、10カウントデ
ィジタル表示器59の下方空間には、装飾ランプ60が収納
され、前記装飾ランプ61a,61bとともに、前記特定表示
状態のとき点灯あるいは点滅するようになっている。上
記のように構成された可変入賞球装置50は、取付ビス62
a〜62dによって前記遊技盤7の表面に取着される。 また、可変入賞球装置50は、以下に述べるように制御
される。すなわち、可変表示装置70のドラム状可変表示
部材71〜73の停止時の組み合わせが、予め定められた特
定表示状態になると、可変入賞球装置50の開閉板54が、
一定時間(例えば、30秒)が経過するまで、あるいは一
定個数(例えば、10個)入賞するまでのうちいずれか早
い方の信号があるまで、その開放状態を継続する。そし
て、開閉板54が開放中に前記繰り返し条件入賞領域55a
に入賞玉があると、前記V入賞玉検出スイッチ56が作動
するとともに前記V入賞表示LED56a,56bが点灯して繰り
返し条件入賞領域55aに入賞玉があったことを遊技者に
知らせ、前記一定時間または一定個数の入賞の終了時
に、再度上記開放状態を繰り返すようになっている。こ
の繰り返しは、開閉板54の開放中に、繰り返し条件入賞
領域55aに入賞玉があるかぎり、最高10回まで認められ
ている。なお、開閉板54によって取り入れられたすべて
の入賞玉は、前記10カウント検出スイッチ57によって検
出され、その検出された入賞玉の個数を前記10カウント
ディジタル表示器59によって表示するとともに前記した
一定個数の入賞を保証している。また、図示の実施例で
は、開閉板54が開放中に開閉板54の両端斜め上方から落
下してくる打球は、開閉板54の両端部が前後方向に亘っ
て外側へ傾斜する傾斜面状に形成されているので、その
傾斜面に当って斜め下方に落下して、前記通常入賞口53
a,53bに方向に導かれ、該通常入賞口53a,53bの上方に位
置する釘の調節具合によっては、比較的多くの入賞玉を
受け入れることになる。 次に、第4図ないし第8図に基づいて可変表示装置70
について説明する。まず、第4図ないし第6図を参照し
て可変表示装置70の全体的な構成について説明する。第
4図は、可変入賞球装置70の正面図であり、第5図は、
その平面断面図であり、第6図は、その側面断面図であ
る。図において、前記遊技盤7の表面には、可変表示装
置70の前面取付基板74がビスで固着されている。前面取
付基板74の上部には、前記した通常入賞口75が形成され
ているとともに、該通常入賞口75の下方の空間部には、
前記可変入賞球装置50の繰り返し回数を表示する繰り返
しい回数表示器(ディジタル表示器)76および前記始動
入賞口52,11a,11bに入賞した玉数を最高4個まで記憶表
示する始動入賞記憶表示LED77(77a〜77d)が収納され
て、前面側から遊技者が視認できるようになされてい
る。また、前面取付基板74の下方後部には、ドラム状可
変表示部材71〜73に光を当ててその装飾効果を盛り上げ
るためのドラム内照明ランプ78が取り付られている。こ
のドラム内照明ランプ78は、前記始動入賞口52,11a,11b
に入賞玉が検出されると同時に点灯するように制御さ
れ、ドラム状可変表示部材71〜73の回転する様子を照明
効果によって遊技者により分かり易くするように作用し
ている。更に、前面取付基板74の中央には、ほぼ正方形
状の透明板79が嵌込まれており、この透明板79を通して
遊技者は、ドラム状可変表示部材71〜73の表面に描かれ
た図柄(数字)を3つ分見ることができるように成され
ており、特に、中央にくる図柄の部分には、透明板79が
前方に膨出する局面を有する透明レンズ部80として形成
され、遊技者に中央部分にくる図柄を大きく見せるよう
にしている。これは、その中央部分の図柄の組み合わせ
が、有効な判断ラインだからである。なお、各ドラム状
可変表示部材71〜73の表面には、後に詳述するように、
0から9までの10個の図柄が描かれている。 一方、遊技盤7の裏側には、可変表示装置70の駆動機
構が、前記前面取付基板74に対応して取り付けられてい
る。可変表示装置70の駆動機構は、収納ボックス81内に
収納されている。収納ボックス81の一側側壁には、モー
タ取付板87が該側壁との間に空間部を有して取り付けら
れ、該モータ取付板87に回転モータ82が固着されてい
る。回転モータ82のモータ出力軸83には、駆動ギヤ84が
固定され、該駆動ギヤ84と噛み合う伝達ギヤ85が回転シ
ャフト86に固定されている。なお、駆動ギヤ84と伝達ギ
ヤ85とは、前記収納ボックス81の側壁とモータ取付板87
とで形成される空間内に位置するように配設される。前
記回転シャフト86は、収納ボックス81の両側側壁の前方
に設けたシャフト軸受88a,88bによって回転自在に軸支
されている。従って、回転シャフト86は、前記回転モー
タ82が回転すると、駆動ギヤ84および伝達ギヤ85を介し
て一定速度で回転することになる。なお、この回転速度
は、ドラム状可変表示部材71〜73に描かれた図柄が、通
常の人では、識別できない速度に選定される。これは、
識別できる速度で回転すると、熟練した遊技者の中に
は、前記した押ボタンスイッチ(ストップスイッチ)19
を操作することによって、ドラム状可変表示部材71〜73
に描かれた図柄の組み合わせを意図的に特別表示状態あ
るいは特定表示状態となるように狙って停止させること
ができるようになるので、これを防止するためである。 前記回転シャフト86には、適宜の間隔を置いて、固定
ワッシャー92a〜92fが固定されている。そして、固定ワ
ッシャー92aと92bとの間に左側のドラム状可変表示部材
71が、固定ワッシャー92cと92dとの間に中央のドラム状
可変表示部材72が、固定ワッシャー92eと92fとの間に右
側のドラム状可変表示部材73がそれぞれ回転シャフト86
に遊嵌されている。更に、固定ワッシャー92a,92c,92e
と各ドラム状可変表示部材71〜73の中心軸筒部71a,72a,
73aとの間には、スプリング93a〜93cが挿入され、常に
スプリング93a〜93cに付勢力により、ドラム状表示部材
71〜73を一方の固定ワッシャー91b,92d,92f側へ押圧し
ている。これにより回転シャフト86の回転力を各ドラム
状可変表示部材71〜73に伝達するとともにドラム状可変
表示部材71〜73が停止したときにも回転シャフト86とス
リップするようになっている。 ドラム状可変表示部材71〜73の一側側面外周沿には、
ラチェット歯車89〜91が一定的に突設形成され、後述す
るストップレバー97a〜97cの鉤部98a〜98cと係合するよ
うになっている。このラチェット歯車89〜91の歯数は、
ドラム状可変表示部材71〜73の表面に描かれた図柄の数
と同一の数(図示の実施例では10個)だけ形成されてい
る。また、ラチェット歯車89〜91の内側中心寄りには、
多数の透孔94が穿設され、これらの透孔94は、五種類の
透孔94a〜94eに分類される。これについては、のちに詳
述する。なお、透孔94は、内部を通過する光が散乱しな
いように筒状に形成される、 また、収納ボックス81の一方の側壁には、カバー102a
〜102eに納められた投光器100a〜100eが設けられ、他方
の側壁には、投光器100a〜100eに対応して、やはりカバ
ー103a〜103eに納められた受光器101a〜101eが設けられ
ている。投光器100a〜100eは、たとえば発光ダイオード
で構成されており、受光器101a〜101eは、たとえばフォ
トダイオードやフォトトランジスター等で構成されい
る。各投光器100a〜100eから発せられた光は、前記透孔
94のいずれかを通過して各受光器101a〜101eに到達する
が、どの受光器101a〜101eが光を受けたかは、後述する
制御回路によって判断される。なお、投光器100a〜100
e、受光器101a〜101e、および透孔94(94a〜94e)との
関係は、後に詳述する。 収納ボックス81の後壁には、3つのドラムソレノイド
95a〜95cが取り付けられ、該ドラムソレノイド95a〜95c
の上部から突出するプランジャー96a〜96cには、それぞ
れストップレバー97a〜97cが結合されている。各ストッ
プルバー97a〜97cには、共通的に1本の軸99が挿通さ
れ、この軸99を中心にして上下方向に回動するようにな
っている。各ストップレバー97a〜97cの先端には、鉤部
98a〜98cが形成され、この鉤部98a〜98cが前記ラシェッ
ト歯車89〜91と係合して、各ドラム状可変表示部材71〜
73を停止保持するようになっている。上記のように構成
されたドラム状可変表示部材71〜73とストップレバー97
a〜97cとの関係について説明すると、ドラムソレノイド
95a〜95cが励磁されている間は、ストップレバー97a〜9
7cの鈎部98a〜98cが上方に回動して、ラチェット歯車89
〜91との係合が外れ、ドラム状可変表示部材71〜73が回
転シャフト86の回転に応じて回転する。ドラムソレノイ
ド95a〜95cが消磁すると、プランジャー96a〜96cは、復
帰バネ104a〜104c(第6図参照、ただし104a,104bは省
略)の付勢力によって復帰され、これによりストップレ
バー97a〜97cの鉤部98a〜98cが下方に回動して、ラチェ
ット歯車89〜91に噛み合い、直ちにドラム状可変表示部
材71〜73の回転を停止させる。 次に、前記した投光器100a〜100e、受光器101a〜101
e、および透孔94(94a〜94e)との関係について、第7
図および第8図を参照して説明する。第7図は、投光器
100a〜100cおよび受光器101a〜101eと透孔94との関係を
示す説明図であり、第8図は、ドラム状可変表示部材71
〜73の遊技者に対する表示と、そのときの受光器101a〜
101eと透孔94(94a〜94c)との関係を示す説明図であ
る。図において、受光器101a〜101eは、第7図(a)お
よび(b)に示されるように配置され、これに対する投
光器100a〜100eも同様な配置関係を有して収納ボックス
81の他方側壁に設けられている。なお、第7図(a)お
よび(b)においては、受光器101aを受光器Aと表示
し、かつ他の受光器101b〜101eについても同様に受光器
B〜Eと表示する。以下、第7図および第81図において
は、この表示で説明する。 ドラム状可変表示部材71〜73の側面に穿設された透孔
94は、第7図(b)に示されるように合計20個ある。こ
の第7図(b)には、1つのドラム状可変表示部材71に
ついてだけ図示されているが、他のドラム状可変表示部
材72、73も全く同様に穿設されているので、その説明を
省略する。上記20個の透孔94は、前記受孔器A〜Eに対
応するように五種類94a〜94eに分類される。更に、上記
20個の透孔94は、前記ラチェット歯車89〜91の歯先と回
転中心とを結んで形成される扇形状の各ゾーン(このゾ
ーンは10個形成される)内に異なる種類の透孔94が2個
づつ配設されるように穿設されている。図示の実施例に
よれば、1の図柄を検出するゾーン(以下『1』ゾーン
という)には、透孔94a,94bが穿設され、この『1』ゾ
ーンが受光器101a〜101eに対応する位置に停止したと
き、遊技者に表示させる図柄が1であるということにな
る。なお、このとき『1』ゾーンの位置とドラム状可変
表示装置71の表面に描かれた図柄「1」の表示位置と
は、180度ずれた位置関係にある。以下、同様にして、
『2』ゾーンには、透孔94a,94e、『3』ゾーンには、
透孔94b,94c、『4』ゾーンには、透孔94b,94d、『5』
ゾーンには、透孔94b,94e、『6』ゾーンには、透孔94
a,94b、『7』ゾーンには、透孔94c,94d、『8』ゾーン
には、透孔94c,94e、『9』ゾーンには、94a,94c、
『0』ゾーンには、94d,94eがそれぞれ穿設されてい
る。したがって、第8図(a)ないし(j)に示される
ように、ドラム状可変表示部材71に表示される図柄が
「1」であるときには、『1』ゾーンが受光器101a〜10
1eに対応する位置にきていることとなり、投光器100a〜
100eによって発せられた光が通過し得るのは、透孔94a,
94dだけである。同様に、図柄が「2」であるときに
は、『2』ゾーンが受光器101a〜101eに対応する位置に
きていることとなり、光が通過し得るのは、透孔94a,94
eだけであり、図柄が「3」であるときには、『3』ゾ
ーンが受光器101a〜101eに対応する位置にきていること
となり、光が通過し得るのは、透孔94b,94cだけであ
り、図柄が「4」であるときには、『4』ゾーンが受光
器101a〜101eに対応する位置にきていることとなり、光
が通過し得るのは、透孔94b,94dだけであり、図柄が
「5」であるときには、『5』ゾーンが受光器101a〜10
1eに対応する位置にきていることとなり、光が通過し得
るのは、透孔94b,94eだけであり、図柄が「6」である
ときには、『6』ゾーンが受光器101a〜101eに対応する
位置にきていることとなり、光が通過し得るのは、透孔
94a,94bだけであり、図柄が「7」であるときには、
『7』ゾーンが受光器101a〜101eに対応する位置にきて
いることとなり、光が通過し得るのは、透孔94c,94dだ
けであり、図柄が「8」であるときには、『8』ゾーン
が受光器101a〜101eに対応する位置にきていることとな
り、光が通過し得るのは、透孔94c,94eだけであり、図
柄が「9」であるときには、『9』ゾーンが受光器101a
〜101eに対応する位置にきていることとなり、光が通過
し得るのは、透孔94a,94cだけであり、図柄が「0」で
あるときには、『0』ゾーンが受光器101a〜101eに対応
する位置にきていることとなり、光が通過し得るのは、
透孔94d,94eだけである。 前述したように、上記の透孔94は、3つのドラム状可
変表示部材71〜73において、まったく同一状態で穿設さ
れているので、受光器101a〜101eのうち任意の2つを同
時に作動させるためには、3つのドラム状可変表示部材
71〜73の表面に描かれた図柄が、3つとも同じ図柄(数
字)であることが必要となり、そのとき受光器101a〜10
1eで検出された信号が、後述する制御回路に送られる。
受光器101a〜101eから送られてくる信号は、制御回路内
で、第7図(c)に示されるような5ビットの信号とし
て識別される。この図において、「1」は光を受光した
状態を示し、「0」は光を受光しなかった状態を示す。 以上のように構成された可変表示装置70においては、
特別表示状態として、ドラム状可変表示部材71〜73の表
示が「5、5、5」「7、7、7」「9、9、9」の3
つの組み合わせが選ばれている。この組み合わせの出現
確率を計算すると、以下の通りとなる。まず、各ドラム
には、「5」が1つあり、1つのドラムに「5」が表示
される確率は「1/10」づつとなる。このため、3つのド
ラムに「5」が表示される確率は、各確率を乗算した
「1/1000」となる。同様に、3つのドラムに「7」が表
示される確率は、「1/1000」となり、3つのドラムに
「9」が表示される確率は、「1/1000」となる。そし
て、これらの3つの確率を加算した確率「3/1000」が、
可変表示装置70における特別表示状態の出現確率とな
る。 ところで、後述する制御回路は、上記した「3/1000」
の確率で特別表示状態が出現すると、この特別表示状態
の出現確率よりも高い確率で出現する特定表示状態を表
示するための特定表示状態表示制御手段が働くように作
用する。具体的には、特別表示状態の出現確率のとき
は、「5、5、5」「7、7、7」「9、9、9」の3
通りの組み合わせのときとしたが、特定表示状態表示制
御手段が作動した後には、これに加えて「0、0、0」
「1、1、1」「2、2、2」「3、3、3」「4、
4、4」「6、6、6」「8、8、8」すなわち、すべ
てのドラマに表示される図柄が同一数字のゾロ目となっ
たときに特定表示状態であると判断するようになる。し
たがって、特定表示状態表示制御手段が作動した状態で
は、特定表示状態の出現確率は「10/1000=1/100」とな
る。そして、この実施例の場合には、3回特定表示状態
が出現すると、特定表示状態表示制御手段の作動は終了
し、通常の特別表示状態の出現確率に戻るように構成さ
れている。このとき、最初の特別表示状態が出現した確
率(「3/1000333回で1回出現)と特定表示状態表示
制御手段が作動した状態での3回の確率(「1/100」1
00回で1回出現)との平均確率であって、かつ所定価値
付与手段、すなわち前記可変入賞球装置50が作動すると
きの確率(「3/633」211回で1回出現)は、従来、一
般的に設定されていた一定の出現確率である「1/200」
の値を超えることはない。なお、それぞれの状態での確
率表示が前記パチンコ遊技機1の遊技盤7の上部に設け
られた確率表示器105に表示されて、遊技者に知らせる
ようになっている。 以上、説明したきた実施例の制御について第9図に基
づいて説明する。第9図は制御回路構成ブロック図であ
る。図において、制御回路は制御中枢としてのマイクロ
コンピュータ120を含む。マイクロコンピュータ120は以
下に述べるようなパチンコ遊技機1の全体の動作を制御
する機能を有する。このために、マイクロコンピュータ
120は、たとえば、数チップのLSIで構成されており、そ
の中には制御動作を所定の手順で実行することのできる
MPU121と、MPU121の動作プログラムデータを格納するRO
M122と、必要なデータの書込みおよび読出しができるRA
M123とを含む。更に、マイクロコンピュータ120は、入
力信号を受けてMPU121に入力データを与える入力回路12
4と、MUP121からの出力データを受けて外部に出力する
出力回路125と、MPU121から音データを受けるサウンド
ジェネレータ126と、電源投入時にMPU121にリセットパ
ルスを与えるパワーオンリセット回路127と、MPU121に
クロック信号を与えるクロック発生回路128と、クロッ
ク発生回路128からのクロック信号を分周して割込パル
スを定期的にMPU121に与えるパルス分周回路(割込パル
ス発生回路)129と、MPU121からのアドレスデータをデ
コードするアドレスデコード回路130を含む。MPU121は
パルス分周回路129から定期的に与えられる割込パルス
に応じて、割込制御ルーチンの動作を実行することが可
能となる。またアドレスデコード回路130はMPU121から
のアドレスデータをデコードし、ROM122、RAM123、入力
回路124、出力回路125、サウンドジェネレータ126にそ
れぞれチップセレクト信号を与える。なお、この実施例
では、ROM122は、その内容を書き換え、すなわち必要が
生じた場合には、その中に格納されたMPU121のためのプ
ログラムデータを変更することができるようにプログラ
マルROMが用いられる。そしてMPU121はROM122内に格納
されたプログラムデータに従って、かつ以下に述べる各
制御信号の入力に応答して、可変表示装置70や可変入賞
球装置50等に対して制御信号を与える。マイクロコンピ
ュータ120には、入力信号として、次のような信号が与
えられる。まず、始動入賞口52,11a,11bのそれぞれに対
応して設けられた始動入賞玉検出スイッチ33,34a,34bの
検出信号は始動入賞玉検出回路131に与えられ、マイク
ロコンピュータ120に始動入賞玉検出信号が与えられ
る。ストップスイッチ19で検出された検出信号はストッ
プ回路132に与えられ、ストップ信号としてマイクロコ
ンピュータ120に与えられる。V入賞玉検出スイッチ56
で検出された検出信号はV入賞玉検出回路133に与えら
れ、繰り返し信号としてマイクロコンピュータ120に与
えられる。10カウント検出スイッチ57で検出された検出
信号は10カウント検出回路134に与えられ、入賞玉計数
信号としてマイクロコンピュータ120に与えられる。受
光器101a〜101eで検出された検出信号は受光器回路135
に与えられ、ドラム状可変表示部材71〜73の組み合せ判
定信号としてマイクロコンピュータ120に与えられる。
また、マイクロコンピュータ120は以下の回路及び装置
に制御信号を与える。まず、ソレノイド回路136を介し
てドラム状可変表示部材71〜73のドラムソレノイド95a
〜95cにドラム駆動信号を与える。投光器回路137を介し
て投光器100a〜100eに点灯信号を与える。モータ回路13
8を介してドラム状可変表示部材71〜73のドラムモータ8
2に駆動信号を与える。ソレノイド回路139を介してソレ
ノイド66に駆動信号を与え、開閉板54の開閉を行う。ラ
ンプ回路140を介して、特別表示状態に対応して設けら
れる特別表示状態報知ランプ14a,14b、および特定表示
状態に対応して設けられる枠ランプ30a,30b、装飾ラン
プ60,61a,61b、風車付入賞口12a,12b、風車13a,13bをそ
えぞれ点灯もしくは点滅させるための制御信号を与え
る。LED回路141を介して、始動入賞口52,11a,11bに入賞
した数を表示するLED77a〜77dや組り返し条件入賞領域5
5aに入賞したことを示すV入賞表示LED56a,56bを点灯さ
せるための制御信号を与える。ディジタル表示駆動回路
142を介して、ディジタル表示器76,86,105を表示させる
ための制御信号を与える。更に、アンプ143を介してス
ピーカー18から効果音を報知させる。なお、上記構成の
各回路には、電源回路144から所定の直流電圧が供給さ
れる。 第10図ないし第12図は、第9図に示す制御回路の動作
を示すフロー図である。次に第1図ないし第12図を参照
して、この実施例の具体的な動作について説明する。 制御回路の電源がONされると、マイクロコンピュータ
120は、LED回路141の記憶内容をイニシャライズし(ス
テップS1)、次の信号を待つ。ところでマイクロコンピ
ュータ120は、上記ステップS1の処理が終了すると、第1
1図に示される割込ルーチンが常に割込まれるように処
理される。この割込ルーチンは、パルス分周回路(割込
パルス発生回路)129から4mSごとに割込まれる信号に基
づいてステップS56〜ステップS60の処理を行う。すなわ
ち、遊技中のパチンコ玉が、始動入賞口52,11a,11bのい
ずれかに入賞したか否かを始動入賞玉検出スイッチ33,3
4a,34bの検出信号に基づいて判別し(ステップS56)、
いずれかの始動入賞口52,11a,11bに入賞していた場合に
は、更に、可変表示装置70が可変表示中か否かが判別さ
れる(ステップS57)。可変表示中である場合は、始動
入賞があった旨をアンプ143を介してスピーカー18から
報知させる(ステップS58)。また、前記報知した後、
あるいは可変表示装置70が可変表示中でない場合には、
前記RAM123内に記憶されている始動入賞記憶カウンタの
値が「4」か否かが判別され(ステップS59)、「4」
でない場合には、始動入賞記憶カウンタに記憶されてい
る数値に1を加えるとともにLED回路141を介してLED77a
〜77dを点灯させ(ステップS60)、割込みを終了する。
一方、ステップS56で始動入賞検出スイッチ33,34a,34b
からの検出信号がない場合、およびステップS59で始動
入賞記憶カウンタに記憶されている数値が「4」の場合
にも割込みは、終了する。上記のステップS56からステ
ップS60までは、マイクロコンピュータ120により常に割
込処理されている。 一方、メインルーチンに戻って説明すると、ステップ
S1でイニシャライズされた後に、パチンコ遊技機1でゲ
ームが始められ、遊技盤7の遊技領域9にパチンコ玉が
打ち込まれ、打ち込まれたパチンコ玉が、前記割込ルー
チンによって処理されたところにより、始動入賞記憶カ
ウンタの値が「0」か否かが判別される(ステップ
S2)。始動入賞記憶カウンタの値が「0」の場合には、
この判別を繰り返す。始動入賞記憶カウンタの値が
「0」でない場合には、マイクロコンピュータ120は、
まず、始動入賞記憶カウンタから1を減じ、これに対応
してLED77a〜77dを1つ消灯し(ステップS3)、その
後、ソレノイド励磁信号をソレノイド回路136に与え
て、ドラムソレノイド95a〜95cをON(励磁)し(ステッ
プS4)、ランプ回路140にランプ信号を与えてランプ60,
61a,61bを点灯または点滅させ、更にアンプ143に音声信
号を与えてスピーカー18から効果音を出させて、ドマム
状可変表示部材71〜73が可変表示中であることを報知す
る(ステップS5)。更に、ドラムソレノイド95a〜95cが
ONされた後、ドラム状可変表示部材71〜73のラチェット
歯車89〜91とストップレバー97a〜97cの鉤部98a〜98cと
の係号を完全に解除するために、微小時間T1(100mS)
だけ時間を経過させてから(ステップS6)、ドラム回転
制御信号をモータ回路138に与えて、回転モータ82を回
転させて、ドラム状可変表示部材71〜73の回転を開始さ
せる(ステップS7)。 そして、ステップS8において、ドラム状可変表示部材
71〜73の回転が開始してから、遊技者がストップスイッ
チ19を押圧したか否かの判別が行われ、もし押圧されて
いない場合には、次のステップS9でドラム回転開始から
5秒経過したか否かが判別される。もし、5秒経過して
いない場合はステップS8に戻る。ステップS8でストップ
スイッチ19が押圧されるか、あるいはストップスイッチ
19が押圧されることなくドラムの回転開始から5秒経過
した後には、10通りの時間の中から、ランダムに1つの
時間T2を選択し(ステップS10)、次のステップS11へ進
む。ステップS11では、ステップS10で選択された時間T2
経過後に、まず左の可変表示部材71が停止される。これ
はマイクロコンピュータ120がソレノイド回路136に対し
て励磁停止信号を送り、ドラムソレノイド95aを消勢さ
せることによって行われる。また、それと同時にアンプ
143に音声信号を与えて、左の可変表示部材71が停止し
たことを表示する音声をスピーカー18から発生させる
(ステップS12)。左の可変表示部材71が停止した後、
再度、10通りの時間の中から、ランダムに1つの時間T3
を選択し(ステップS13)、選択された時間T3経過後
に、中央の可変表示部材72が停止される(ステップ
S14)とともに、中央の可変表示部材72が停止したこと
を表示する音声が発生させられる(ステップS15)。更
に、中央の可変表示部材72が停止した後、同様に、10通
りの時間の中から、ランダムに1つの時間T4を選択し
(ステップS16)、選択された時間T4経過後に、右の可
変表示部材73が停止される(ステップS17)とともに、
右の可変表示部材73が停止したことを表示する音声が発
生させられる(ステップS18)。 3つの可変表示部材71〜73が停止した後に、マイクロ
コンピュータ120から投光器回路137に制御信号が与えら
れて、投光器100a〜100eが点灯される(ステップ
S19)。投光器100a〜100eが点灯されて微小時間T5(0.4
秒)を経過させる(ステップS20)。ここで、微小時間T
5だけ経過させるのは、ドラムソレノイド95a〜95cがす
べてOFFされた時点でもモータ82は回転しているので、
ドラムの停止位置のずれをなくすことができ、その時間
を稼ぐためである。ステップS20で微小時間T5が経過し
た後に、ステップS12で、特別表示状態カウンタの値が
「1」か否かが判別される。この特別表示状態カウンタ
は、前記RM123内に含まれ、「0」または「1」のいず
れかの値となるように設定されている。そして、特別表
示状態カウンタが「1」であるということは、特定表示
状態表示制御手段が作動していることを意味し、特別表
示状態カウンタが「0」であるということは、特定表示
状態表示制御手段が作動していないことを意味するの
で、特定表示状態カウンタが「0」の場合には、受光器
101a〜101eが投光器100a〜100eから発せられる光の有無
を感知して、その検出信号を受光器回路135を介してマ
イクロコンピュータ120に与える。マイクロコンピュー
タ120内では、受光器回路135からの入力信号に基づい
て、ドラム状可変表示部材71〜73の表示態様が「5のゾ
ロ目」「7のゾロ目」「9のゾロ目」の特別表示状態か
否かを判別する(ステップS22)。つまり、特別表示状
態カウンタが「0」の場合には、3つの組み合わせだけ
を特別表示状態と判断するものである。 特別表示状態でない場合には、ステップS23で投光器1
00a〜100eをOFF(消灯)し、かつ回転モータ82の回転を
停止させた後に、ステップSへ戻る。なお、この場合、
可変表示部材71〜73の表示態様が、特別表示状態でな
く、予め定められた表示態様である場合には、小当り状
態として遊技者に大当りとは異なる価値を与えるように
しても良い。 ステップS22において、マイクロコンピュータ120が特
別表示状態を判別した場合には、特別表示状態カウンタ
の値を「1」にし(ステップS24)、投光器100a〜100e
をOFF(消灯)し、かつ回転モータ82の回転を停止させ
(ステップS25)、その後、ランプ回路140を介して特別
表示状態報知ランプ14a,14bを点灯または点滅させて、
遊技者に特別表示状態が成立したことを報知する(ステ
ップS26)。この場合、特別表示状態報知ランプ14a,14b
の作動は、特別表示状態カウンタの値が「1」である限
り継続するようにされている。また、ステップS26で報
知した後には、ステップS2へ戻る。なお、前記遊技盤7
上に設けられた確率表示器105は、ディジタル表示駆動
回路142を介して通常時には、特別表示状態の出現確率
は「3/1000」である旨を常に表示しているが、前記特別
表示状態カウンタの値が「1」となったときには、特定
表示状態の出現確率が「10/1000=1/100」である旨を表
示するようになっている。 一方、前記ステップS2で特別表示状態カウンタが
「1」であると判別された場合には、特定表示状態を表
示させるべく、ステップS27において、マイクロコンピ
ュータ120内では受光器回路137からの入力信号に基づい
て、可変表示部材の表示態様が「0のゾロ目」「1のゾ
ロ目」「2のゾロ目」「3のゾロ目」「4のゾロ目」
「5のゾロ目」「6のゾロ目」「7のゾロ目」「8のゾ
ロ目」「9のゾロ目」、すなわち、3つのドラムに表示
されている図柄がすべて同一数字であるか否かを判別す
る。つまり、特定表示状態となる表示態様を特別表示状
態の表示態様の3個から10個に増加させて、特定表示状
態の出現確率を特別表示状態の出現確率よりも高くさせ
ている。ステップS27で特定表示状態でないと判断され
た場合には、前記ステップS23へ進み、特定表示状態で
あると判断された場合には、投光器100a〜100eをOFF
(消灯)し、かつ回転モータ82を回転を停止させた(ス
テップS28)後に、次のステップS29へ進む。 ステップS27において、マイクロコンピュータ120が特
定表示状態、すなわち大当り状態を判別した場合には、
アンプ143に音信号を与えてスピーカー18から音を発生
させるとともにランプ回路140にランプ信号を与えてラ
ンプ30a,30b,12a,12b,60,61a,61b,13a,13b等を点滅また
は点灯させて、大当り状態である旨を遊技者に報知する
(ステップS29)。 次いで、大当り状態となったことを時間的余裕をもっ
て報知することによって遊技者の抑揚感を向上させるた
めに、所定時間T6(約3〜6秒)を経過させてから(ス
テップS30)、可変入賞球装置50の開閉板54を開成させ
る(ステップS31)。これば、マイクロコンピュータ120
がソレノイド回路139に制御信号を与え、ソレノイド66
がON(励磁)されることによってなされる。この際、開
閉板54の開成回数を計数する開成回数カウンターに1を
加算する。そして、開閉板54が開成している旨をスピー
カー18やランプ60,61a,61b等で報知するとともにディジ
タル表示駆動回路142を介してディジタル表示器76に開
成回数を表示する(ステップS32)。 次に、開閉板54が開成してからは、可変入賞球装置50
内に入賞した玉が、繰り返し条件入賞領域55aに入賞し
たか否かが判別される(ステップS33)。これは、V入
賞玉検出スイッチ56の検出信号が、V入賞玉検出回路13
3を介してマイクロコピュータ120に送られることによっ
て成される。マイクロコンピュータ120が、V入賞玉検
出スイッチ56の検出信号があると判別した場合には、開
閉板54の開成回数カウンタの値が「10」になっているか
否かが判別される(ステップS34)。開成回数カウンタ
の値が10になっていない場合には、更に、V入賞玉検出
スイッチ56が、すべに作動したか否かが判別される(ス
テップS36)。これは、RAM123内に記憶されているV入
賞記憶カウンタの値が「1」になっているかどうかで判
断される。X入賞記憶カウンタの値が「1」になってい
ない場合には、V入賞記憶カウンタに「1」を加算して
記憶させ(ステップS37)、それと同時にLED回路141を
介してV入賞表示LED56a,56bを点灯して、遊技者にV入
賞があったことを報知する(ステップS38)。前記ステ
ップS34において、開閉板54の開成回数カウンタの値が
「10」になっていると判別された場合、および前記ステ
ップS36で、すでにV入賞記憶カウンタの値が「1」で
あると判別された場合には、そのV入賞玉検出信号は、
無効であるものとして処理される(ステップS35)。 一方、ステップS33において、V入賞玉検出スイッチ5
6がONされていないと判別された場合や前記したステッ
プS35あるいはステップS38の処理が終了した後には、ス
テップS39へ進む。ステップS39においては、可変入賞球
装置50内に入賞したすべての入賞玉を検出する10カウン
ト検出スイッチ57がONしたか否かが判別される。10カウ
ント検出スイッチ57が入賞玉を検出するごとに、その検
出信号が10カウント検出回路134を介してマイクロコン
ピュータ120に送られ、RAM123内に設けられた10カウン
トカウンタに「1」づつ加算し(ステップS40)、その
加算があるごとにアンプ143を介してスピーカー18から
入賞音を発生し、かつディジタル表示駆動回路142を介
してディジタル表示器59に入賞個数を表示する(ステッ
プS41)。ステップS41の処理を終えるか、またはステッ
プS39において10カウント検出スイッチ57の検出信号が
ない場合には、前記したRAM内の10カウントカウンタの
値が「10」になっているか否かが判別される(ステップ
S42)。10カウントカウンタの値が「10」になっていな
いと判別された場合には、更に、ソレノイド66がON(励
磁)されてから30秒経過したか否かが判別され(ステッ
プS43)、30秒経過していない場合には、ステップS33
戻って、ステップS33からステップS43までの処理を繰り
返す。 一方、ステップS42において10カウントカウンタの値
が「10」であると判別された場合、またはステップS43
においてソレノイド66がONされてから30秒経過したと判
別された場合には、マイクロコンピュータ120は、ソレ
ノイド回路139に停止信号を送って、ソレノイド66をOFF
(消磁)する(ステップS44)。このため、可変入賞球
装置50の開閉板54は、開成状態から閉成状態へと移行す
る。更に、開閉板54が閉成したことを報知するためにラ
ンプ回路140を介してランプ60,61a,61bを消灯する(ス
テップS45)。開閉板54を閉成してから、マイクロコン
ピュータ120は、RAM123内に記憶されているV入賞記憶
カウンタの値が「1」か否かを判別する(ステップ
S46)。V入賞記憶カウンタの値が「1」であると判別
された場合には、ソレノイド66がOFFされた後、所定時
間T7(約3秒)だけ経過させて(ステップS47)、その
後、RAM内の10カウントカウンタおよびV入賞記憶カウ
ンタの記憶内容をクリアして(ステップS48)、ステッ
プS31に戻り、以後の動作を繰り返す。なお、ステップS
47で時間T7だけ経過させるのは、開閉扉54か開放中に入
賞した入賞玉のうち、景品玉払出処理の終了していない
入賞玉の処理時間を稼ぐために設定されるものである。 一方、ステップS46において、V入賞記憶カウンタの
値が「1」でないと判別された場合においてもソレノイ
ドがOFFとなってから2秒経過したか否かが判別される
(ステップS49)。すなわち、開閉板54が閉成した後で
あっても、V入賞玉検出スイッチ56からの検出信号を2
秒間待つことになる。これは、特に可変入賞玉装置50に
入賞した最後の玉が繰り返し条件入賞領域55aに入賞
し、遊技者がV入賞があったと感じた場合で、たまたま
パチンコ玉が流下状態が悪くてV検出が遅れたときに、
V入賞がなかったと誤って判断することを避けるためで
ある。したがって、2秒間経過しない間は、ステップS
46に戻って、V入賞を有無を確認する。また、2秒経過
した後には、前記ステップS47と同じ理由で所定時間T7
(約3秒)だけ経過させ(ステップS50)、その後、RAM
123内の10カウントカウンタ、V入賞記憶カウンタおよ
び開成扉54の開成回数の記憶内容をクリアする(ステッ
プS51)。更に、同じくRAM内にある大当り回数カウンタ
のカウンタの記憶内容に「1」だけ加算処理する(ステ
ップS52)。そして、次のステップS53において、加算処
理された大当り回数のカウンタの記憶数値が「3」であ
るか否かが判別される。大当り回数カウンタの値が
「3」でないと判別された場合、すなわち「1」「2」
である場合には、いまだ出現確率の高い状態である特定
表示状態を所定回数表示させていないということであっ
て、再度、出現確率の高い状態でステップS2へ戻る。一
方、ステップS53において、大当り回数カウンタの値が
「3」であると判別された場合には、出現確率の高い状
態である所定回数の特定表示状態が出現したこととな
り、その出現確率を通常の出現確率、すなわち、特別表
示状態の出現確率に戻すため、特別表示状態カウンタの
記憶内容をクリアして「0」にし(ステップS54)、更
に前記大当り回数カウンタの記憶内容をクリアし(ステ
ップS55)、その後、ステップS2へ戻り、以後の処理を
繰り返す。なお、ステップS54において、特別表示状態
カウンタの記憶内容をクリアする際に、マイクロコンピ
ュータ120は、特別表示状態報知ランプ14a,14bを消灯
し、またステップS55において、大当り回数カウンタの
記憶内容をクリアする際に、ディジタル表示駆動回路14
2を介して確率表示器105の表示を特別表示状態の出現確
率に表示する。 以上の動作説明から明らかなように、この実施例にお
いては、最初の特別表示状態の出現確率は、3通りのゾ
ロ目が出る確率、すなわち「3/1000」であり、その確率
で特別表示状態が出現しても、可変入賞球装置50は作動
しないが、特定表示状態表示制御手段が作動して遊技者
にとって利益となる価値を与えることができる特定表示
状態となる確率は、10通りのゾロ目が出る確率、すなわ
ち「10/1000」となるように制御される。したがって、
特定表示状態となる出現確率は、特別表示状態の出現確
率の2倍となって、遊技者に興趣を起こさせるものとな
っている。更に、この実施例では、その後、二回も出現
確率の高い特定表示状態が連続するため、遊技者にとっ
て比較的短い時間間隔で特定表示状態が出現する可能性
があり、更に一層、興趣の湧く遊技となっている。 第13図は、可変表示装置の第2実施例を示す正面図で
ある。この第2実施例における可変表示装置は、電気的
可変表示装置であって、前述した第1実施例の可変表示
装置70との違いは、可変表示部材が第1実施例では、機
械的なドラム状可変表示部材であるのに対して、第2実
施例においては、7セグメントLEDを用いた電気的なデ
ィジタル式可変表示部材である点であり、この点を除い
て他はほぼ同じである。 第13図を参照して、ディジタル式可変表示装置200の
主たる構成について説明する。ディジタル式可変表示装
置200は、そのほぼ中央に3つのディジタル式可変表示
部材201〜203を有しており、各ディジタル式可変表示部
材201〜203は、制御回路の制御により、0〜9までの10
種類の数字を表示できるようになっている。また、ディ
ジタル式可変表示装置200には、可変入賞球装置50の開
閉板54の開成回数を表示する開成回数表示器204、可変
入賞球装置50内に入賞した入賞玉数を表示する入賞玉数
表示器205、始動入賞口52,11a,11bに入賞した玉数を記
憶表示する始動入賞記憶表示LED206a〜206d、および特
定表示状態出現確率を表示する確率表示LED207a,207bが
ぞれぞれ設えられている。このうち、特に確率表示LED2
07a,207bは、それぞれ10個のLEDランプから成ってお
り、特別表示状態の出現確率では、10個のうち3個のLE
Dランプを点灯させて、遊技者に特別表示状態の出現確
率であることを報知し、特定表示状態の出現確率では、
10個のうち10個のLEDランプを点灯させて、遊技者に高
い出現確率であることを報知するようにしている。 次に、第14図に基づいて、第2実施例における出現確
率の増加を制御する方法について説明する。第14図は、
第2実施例におけるディジタル式可変表紙部材201〜203
に表示される図柄パターンの一例を示すものである。図
において、ディジタル式可変表示部材201〜203では、0
〜9までの10個の数字を1個づつ相対的に短い時間間隔
で可変表示する状態を1周期として採用し、その周期を
高速で繰り返している。そして、通常時の可変表示中に
おいては、データAで示すようになっている。すなわ
ち、左側のディジタル式可変表示部材には、0〜9まで
の10個の数字のうち「3」「5」を「7」に変えて表示
されるようになっているため、停止された時点で「7」
が表示される確率は、「3/10」となる。また、中央およ
び右側のディジタル式可変表示部材202、203には、0〜
9までの10個の数字が順に表示されるようになっている
ため、停止された時点で「7」が表示される確率はそれ
ぞれ「1/10」となる。したがって、3つのディジタル式
可変表示部材201〜203において、特別表示状態として、
「7、7、7」と表示される確率は、それらを乗算した
「3/1000」となる。 ところで、特別表示状態が上記した確率「3/1000」で
出現した後、制御回路は、出現確率の高い特定表示状態
を示すように制御する。しかして、その出現確率を高め
るように制御する方法として、データBおよびデータC
に示すように、3つのディジタル式可変表示部材201〜2
03のうち、左側および中央のディジタル式可変表示部材
202に表示される数字パターンを変化させるようにされ
ば良い。すなわち、まず、左側のディジタル表示器201
において、データBに示されるように、データAで示さ
れた数字配列のうち、「4」および「6」を「7」に変
えて表示し、その「7」が連続して表示(時間的に5倍
表示する)されるようにしたり、あるいはデータCに示
されるように、奇数の数字をすべて「7」に変えて表示
し、1周期のうちに「7」が交互に表示されるようにす
れば、左側のディジタル式可変表示部材201に「7」の
表示される確率は「5/10」となる。次に、中央のディジ
タル表示器202において、データBに示されるように、
0〜9までの数字のうち「6」を「7」に変えて表示
し、その「7」が連続して表示(時間的に2倍示する)
されるようにしたり、あるいはデータCに示されるよう
に、「2」を「7」に変えて表示し、1周期のうちに
「7」が2回表示されるようにすれば、中央のディジタ
ル式可変表示部材202に「7」の表示される確率は「2/1
0」となる。したがって、3つのディジダル式可変表示
部材201〜203において、特定表示状態としての「7、
7、7」が表示される確率は、それらを乗算した「10/1
000」となる。そして、この第2実施例においても、第
1実施例と同じく、高い確率で3回特定表示状態が出現
すると、特定表示状態表示制御手段の作動は終了し、特
別表示状態の出現確率に戻るように構成されるので、全
体の平均確率は、従来一般的に設定されていた一定の出
現確率(1/200)の値を超えることはない。 また、この第2実施例においても、第1実施例と同じ
く、各ディジタル式可変表示部材201〜203には、0〜9
の数字が順序よく可変表示されるようにして、特別表示
状態を「5、5、5」「7、7、7」「9、9、9」の
3種類とし、特定表示状態表示制御手段が作動した後に
は、それらに加えて「0、0、0」「1、1、1」
「2、2、2」「3、3、3」「4、4、4」「6、
6、6」「8、8、8」のすべてのゾロ目をも特定表示
状態であると判断させるようにし、合計10種類となるよ
うに制御させても良い。 なお、第2実施例の制御回路および動作は、第1実施
例との差異であるドラム部分とディジタル部分とを入れ
替えれば、ほぼ第1実施例と同一となるので、その制御
回路のブロック図および動作を示すフロー図は、省略す
る。 上記した第1実施例および第2実施例は、共に複数の
可変表示部材の組み合わせによって、特別表示状態、あ
るいは特定表示状態を出現させていたが、1つの可変表
示部材を用いて特別表示状態、あるいは特定表示状態を
出現させても良い。 第15図は、可変表示装置の第3実施例を示す正面図で
ある。この第3実施例における可変表示装置は、前記し
た第2実施例と同じ電気的可変表示装置であるが、第2
実施例との違いは、第2実施例が、ディジタル表示器を
横一列に3つ並べたものであるのに対して、第3実施例
は、縦横それぞれ3列づつ並べて合計9個のディジタル
表示器を採用している点である。 第15図を参照して、第3実施例のライン表示式可変表
示装置300の主たる構成について説明する。ライン表示
式可変表示装置300のほぼ中央には、9つのディジタル
表示器301〜309(A〜I;後述のフロー図を説明するとき
に使用する)が縦横3列づつ並べられており、各ディジ
タル表示器301〜309は、制御回路の制御により0〜9ま
での10種類の数字を表示できるようになっている。ただ
し、この場合には、縦列の3個のディジタル表示器301
〜303、304〜306、307〜309が、上から順に数字が移動
するように制御されるため、正面から見た場合には、数
字が高速で回転しているように見える。更に、ディジタ
ル表示器列の左右両側には、一対の当りライン表示器31
0a〜310eが5個づつ縦列されている。すなわち、中央の
横3つのディジタル表示器302、305、308を結んでライ
ン「a」の構成するライン表示器(LED)310a、上部の
横3つのディジタル表示器301、304、307を結んでライ
ン「b」を構成するライン表示器310bと、下部の横3つ
のディジタル表示器303、306、309を結んでライン
「c」を構成するライン表示器310cと、左斜め上に向っ
て並ぶディジタル表示器301、305、309を結んでライン
「d」を構成するライン表示器310dと、左斜め下に向っ
て並ぶディジタル表示器303、305、307を結んでライン
「e」を構成するライン表示器310eとが設けられる。ま
た、ライン表示式可変表示装置300には、可変入賞球装
置50の開閉板54の開成回数を表示する開成回数表示器31
1も設けられている。 上記したようなライン表示式可変表示装置300の特別
表示状態および特定表示状態の出現確率について説明す
ると、通常時には、ライン「a」上に「7、7、7」か
「9、9、9」の表示か並んだときを特別表示状態とし
て節鉄されている。したがって、第1実施例のところで
も説明したように、「7、7、7」と横一列に並ぶ確率
は「1/1000」であるから、2通りのゾロ目が並ぶ確率
は、「2/1000」ということになる。なお、このときライ
ン「a」のライン表示器310aは点灯して、有効な当りラ
インを遊技者に報知するようにしている。 ところで、特別表示状態が上記した確率「2/1000」で
出現した後、制御回路は、出現確率の高い特定表示状態
を表示させるように制御する。すなわち、出現確率の高
い特定表示状態を表示させる方法は、当りラインを増加
して「a」「b」「c」「d」「e」の5つのラインを
当りラインとして有効化するように制御することによっ
てなされる。このとき、この5つの当りライン上に、上
記した2通りのゾロ目が出現する確率は、特定表示状態
の出現確率の5倍であるから「10/1000」となる。そし
て、この第3実施例においても、第1実施例と同じく、
高い確率で3回特定表示状態が出現すると、特定表示状
態表示制御手段の作動は終了し、特別表示状態の出現確
率に戻るように構成される。そして、特別表示状態の確
率は「2/1000500回で1回出現」、3回の特定表示状
態の確率「10/1000100回で1回出現」となり、全体と
平均確率は「3/800266回で1回出現」となり、従来一
般に設定されていた一定の出現確率(1/200)の値を超
えることはない。 第16図は、第3実施例の制御をする制御回路構成ブロ
ック図である。この制御回路は、第9図に示される第1
実施例の制御回路とほとんど同じであり、これと異なる
ところだけ説明する。なお、第9図に示す構成要素と同
じものには、同一符合を付した。マイクロコンピュータ
120の構成は、第9図と全く同じであるが、マイクロコ
ンピュータ120が受ける入力信号の種類、およびマイク
ロコンピュータ120から送る制御信号の種類が異なる。
そこでこの入力信号について説明すると、以下の通りで
ある。 マイクロコンピュータ120には、入力信号として、次
のような信号が与えられる。まず、始動入賞口52,11a,1
1bのそれぞれに対応して設けられた始動入賞玉検出スイ
ッチ33,34a,34bの検出信号は始動入賞玉検出回路131に
与えられ、マイクロコンピュータ120に始動入賞玉検出
信号が与えられる。ストップスイッチ19で検出された検
出信号はストップ回路132に与えられ、ストップ信号と
してマイクロコンピュータ120に与えられる。V入賞玉
検出スイッチ56で検出された検出信号はV入賞玉検出回
路133に与えられ、繰り返し信号としてマイクロコンピ
ュータ120に与えられる。10カウント検出スイッチ57で
検出された検出信号は10カウント検出回路134に与えら
れ、入賞玉数計数信号としてマイクロコンピュータ120
に与えられる。 また、マイクロコンピュータ120は以下の回路及び装
置に制御信号を与える。まず、ディジタル表示駆動回路
350を介してライン表示式可変表示装置300のディジタル
表示器301〜309(A〜I)を可変表示させる可変表示駆
動信号を与える。当りライン表示駆動回路351を介して
当りライン表示器310a〜310eを点灯もしくは点滅するた
めの制御信号を与える。ソレノイド回路139を介してソ
レノイド66に駆動信号を与え、開閉板54の開閉を行う。
ランプ回路140を介して、特別表示状態に対応して設け
られる特別表示状態報知ランプ14a,14b、および特定表
示状態に対応して設けられる枠ランプ30a,30b、装飾ラ
ンプ60,61a,61b、風車付入賞口12a,12b、風車13a,13b等
を点灯もしくは点滅させるための制御信号を与える。LE
D回路141を介して、始動入賞口52,11a,11bに入賞した数
を表示するLED77a〜77dや繰り返し条件入賞領域55aに入
賞したことを示すV入賞表示LED56a,56bを点灯させるた
めの制御信号を与える。ディジタル表示駆動回路142を
介して、ディジタル表示器311,59を表示されるための制
御信号を与える。更に、アンプ143を介してスピーカー1
8から効果音を報知させる。 第17図ないし第19図は、第16図に示す制御回路の動作
を示すフロー図である。なお、第18図は、前記第11図
と、第19図は、前記第12図と全く同じである。次に第1
図ないし第3図および第16図ないし第19図を参照して、
この実施例の具体的な動作ついて説明する。 制御回路の電源がONされると、マイクロコンピュータ
120は、LED回路141の記憶内容をイニシャライズし(ス
テップS1)、次の信号を待つ。ところでマイクコンピュ
ータ120は、上記ステップS1の処理が終了すると、第18
図に示される割込ルーチンが常に割込まれるように処理
される。この割込ルーチンは、パルス分周回路(割込パ
ルス発生回路)129から4mSごとに割込まれる信号に基づ
いてステップS49〜ステップS53の処理を行う。すなわ
ち、遊技中のパチンコ玉が、始動入賞口52,11a,11bのい
ずれかに入賞したか否かを始動入賞玉検出スイッチ33,3
4a,34bの検出信号に基づいて判別し(ステップS49)、
いずれかの始動入賞口52,11a,11bに入賞していた場合に
は、更に、ライン表示式可変表示装置300が可変表示中
か否かが判別される(ステップS50)。可変表示中であ
る場合は、始動入賞があった旨をアンプ143を介してス
ピーカー18から報知させる(ステップS51)。また、前
記報知した後、あるいはライン表示式可変表示装置300
が可変表示中でない場合には、前記RAM123内に記憶され
ている始動入賞記憶カウンタの値が「4」か否かが判別
され(ステップS52)、「4」でない場合には、始動入
賞記憶カウンタに記憶されている数値に1を加えるとと
もにLED回路141を介してLED77a〜77dを点灯させ(ステ
ップS53)、割込みを終了する。一方、ステップS49で始
動入賞検出スイッチ33,34a,34bからの検出信号がない場
合、およびステップS52で始動入賞記憶カウンタに記憶
されている数値が「4」の場合にも割込みは、終了す
る。上記のステップS49からステップS53までは、マイク
ロコンピュータ120により常に割込処理されている。 一方、メインルーチンに戻って説明すると、ステップ
S1でイニシャライズされた後に、パチンコ遊技機1でゲ
ームが始められ、遊技盤7の遊技領域9にパチンコ玉が
打ち込まれ、打ち込まれたパチンコ玉が、前記割込ルー
チンによって処理されたところにより、始動入賞記憶カ
ウンタの値が「0」か否かが判別される(ステップ
S2)。始動入賞記憶カウンタの値が「0」の場合は、こ
の判別を繰り返す。始動入賞記憶カウンタの値が「0」
でない場合には、マイクロコンピュータ120は、まず、
始動入賞記憶カウンタから「1」を減じ、これに対応し
てLED77a〜77dを1つ消灯し(ステップS3)、その後、
ディジタル表示駆動信号をディジタル表示駆動回路350
に与えて、ディジタル表示器301〜309を可変表示開始し
(ステップS4)、ランプ回路140にランプ信号を与えて
ランプ60,61a,61bを点灯または点滅させ、更にアンプ14
3に音声信号を与えてスピーカー18から効果音を出させ
て、ライン表示式可変表示装置300が可変表示中である
ことを報知する(ステップS5)。 そして、ステップS6において、ディジタル表示器301
〜309(A〜I)の可変表示が開始してから、遊技者が
ストップスイッチ19を押圧したか否かの判別が行われ、
もし押圧されていない場合には、次のステップS7で可変
表示開始から5秒経過したか否かが判別される。もし、
5秒経過していない場合はステップS6に戻る。ステップ
S6でストップスイッチ19が押圧されるか、あるいはスト
ップスイッチ19が押圧されることなくディジタル表示器
301〜309(A〜I)の可変表示開始から5秒経過した後
には、10通りの時間の中から、ランダムに1つの時間T1
を選択し(ステップS8)、次のステップS9へ進む。ステ
ップS9では、ステップS8で選択された時間T1経過後に、
まず左縦列のディジタル表示器301(A)、302(D)、
303(G)が停止される。また、それと同時にアンプ143
に音声信号を与えて、左縦列のディジタル表示器A、
D、Gが停止したことを表示する音声をスピーカー18か
ら発生させる(ステップS10)。左縦列のディジタル表
示器A、D、Gが停止した後、再度、10通りの時間の中
から、ランダムに1つの時間T2を選択し(ステップ
S11)、選択された時間T2経過後に、中央列のディジタ
ル表示器304(B)、305(E)、306(H)が停止され
る(ステップS12)とともに、中央列のディジタル表示
器B、E、Hが停止したことを表示する音声が発生され
る(ステップS13)。更に、中央列のディジタル表示器
B、G、Hが停止した後、同様に、10通りの時間の中か
ら、ランダムに1つの時間T3を選択し(ステップ
S14)、選択された時間T3経過後に、右縦列のディジタ
ル表示器307(C)、308(F)、309(I)が停止され
る(ステップS15)とともに、右縦列のディジタル表示
器C、F、Iが停止したことを表示する音声が発生させ
られる(ステップS16)。 そして、すべてのディジタル表示器A〜Iが停止した
後、マイクロコンピュータ120は、特別表示状態カウン
タの値が「1」か否かが判別される(ステップS17)。
この特別表示状態カウンタの値が「1」でない場合は、
ライン「a」上に「7、7、7」「9、9、9」の特別
表示があるか否かを判別する(ステップS18)。このと
き、マイクロコンピュータ120は、当りライン表示回路3
51を介して、当りライン表示器310a(LED)を点灯また
は点滅させる。ライン「a」上に上記特別表示がないと
判別された場合には、ステップS2へ戻る。一方、ライン
「a」上に特別表示があると判別された場合には、特別
表示状態カウンタを「1」にし(ステップS19)、その
後、ランプ回路140を介して、特別表示状態報知ランプ1
4a,14bを点灯または点滅させて、遊技者に特別表示状態
が成立したことを報知する(ステップS20)。この場
合、特別表示状態報知ランプ14a,14bの作動は、特別表
示状態カウンタの値が「1」である限り、継続するよう
にされている。また、ステップS20で報知した後には、
ステップS2へ戻る。 一方、前記ステップS17で特別カウンタが「1」であ
ると判別された場合には、特定表示状態を表示させるべ
くライン「a」〜ライン「e」のすべてを有効とし、当
りライン表示器310a〜310eを点灯または点滅させ、その
有効なライン「a」〜ライン「e」上に「7、7、7」
「9、9、9」の表示があるか否かが判別される(ステ
ップS21)。すなわち、特定表示状態となる表示態様を
特別表示状態となる表示態様の5倍に増加して、特定表
示状態の出現確率を特別表示状態の出現確率よりも高く
させている。ステップS21において、特定表示状態でな
いと判別された場合には、前記ステップS2へ戻り、特定
表示状態であると判別された場合には、遊技者に利益と
なる価値を付与すべく、次のステップS22へと進む。 第19図に示されるステップS22〜ステップS48までの処
理は、第12図で示されるステップS29〜ステップS56まで
の処理と全く同じであるため、その説明は、省略する。
ただし、ステップS23における時間T4とステップS40およ
びステップS43における時間T5とは、第12図におけるス
テップS30における時間T6とステップS47およびステップ
S50における時間T7とそれぞれ同一である。 以上の動作説明から明らかなように、この第3実施例
においては、最初の特別表示状態の出現確率は、1つの
ライン「a」に2通りのゾロ目が出る確率、すなわち
「2/1000」であり、その確率で特別表示状態を出現する
と、可変入賞球装置50を作動させることはないが、特定
表示状態表示制御手段が作動して、遊技者にとって利益
となる価値を与えることのできる特定表示状態となる確
率が、5つのライン「a」「b」「c」「d」「e」に
2通りのゾロ目が出る確率、すなわち「10/1000」とな
るように制御される。したがって、特定表示状態となる
出現確率は、特別表示状態の出現確率の5倍となって、
遊技者にとって極めて短い時間間隔で特定表示状態が出
現する可能性があり、更に一層、興趣の湧く遊技となっ
ている。 以上、説明した3つの実施例では、可変表示装置とし
て、機械的なドラム式可変表示部材を採用したものや、
電気的なディジタル式可変表示部材を採用したものを示
したが、これに限らず、例えば、機械的な可変表示部材
として、リーフ式可変表示部材を採用しても良く、更
に、電気的な可変表示部材として、LEDランプが点滅移
動して可変表示するものやLCD(液晶)によって可変表
示するものであっても良い。また、第3実施例のような
ライン表示式可変表示装置として、機械的なドラムを使
用したものでも良い。また、機械的な可変表示部材と電
気的な可変表示部材とを組み合わせたものであっても良
い。 また、可変表示装置の表示態様として、通常時は、装
飾的な効果を出させるために常に可変表示させ、始動入
賞口に入賞した時点から特別表示状態、あるいは特定表
示状態を表示させるための表示態様となって可変表示開
始させるようにしても良い。この際、装飾的な可変表示
と、可変表示装置の本来的な機能としての可変表示とを
区別できるように、たとえば、本来的な可変表示(始動
入賞口の入賞によって開始する)をしている旨の報知ラ
ンプ等を点灯させるようにした方が好ましい。また、実
施例においては、特別表示状態の表示態様を特定表示状
態の表示態様の一部と同一の表示態様であるものを示し
たが、たとえば、特別表示状態の表示態様を偶数の数字
のゾロ目とし、特定表示状態の表示態様を実施例のよう
に奇数の数字のゾロ目として異ならせても良い。 また、上記した3つの実施例では、特定表示状態表示
制御手段の作動を終了させる条件として、特定表示状態
の出現数によって規制されるものを示したが、これに限
らず、たとえば、特定表示状態表示制御手段の作動が開
始してから所定時間経過することによって作動終了とし
たり、あるいは可変表示装置が所定回数作動したことに
より、更には、可変表示装置の表示態様が予め定められ
た表示態様となったときに、それぞれ作動終了とするよ
うにしても良い。
【発明の効果】
以上のように、この発明は、最初の特別表示状態が出
現すると、遊技者に対して可変入賞球装置を所定の態様
で駆動することはないが、この特別表示状態の出現確率
よりも高い出現確率の特定表示状態を表示させる特定表
示状態表示制御手段を作動させるので、最初の特別表示
状態が出現すると、比較的短い時間間隔で遊技者に対し
て利益となるように可変入賞球装置を駆動することがで
きる特定表示状態が出現するようになるので、遊技者に
対して、より興趣のある遊技を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の
正面図、第2図は、パチンコ遊技機の背面の概略を示す
背面概略図、第3図は、可変入賞球装置の正面図、第4
図ないし第8図は、第1実施例に係る可変表示装置を示
し、第4図は、その正面図、第5図は、その平面断面
図、第6図は、その側面断面図、第7図は、投光器およ
び受光器と透孔との関係を示す説明図、第8図は、可変
表示部材の遊技者に対する表示と、そのときの受光器と
透孔との関係を示す説明図、第9図は、第1実施例の制
御を示す制御回路構成ブロック図、第10図ないし第12図
は、第9図に示す制御回路の動作を示すフロー図、第13
図は、可変表示装置の第2実施例を示す正面図、第14図
は、第2実施例におけるディジタル式可変部材に表示さ
れる図柄パターンの一例を示す説明図、第15図は、可変
表示装置の第3実施例を示す正面図、第16図は、第3実
施例の制御をする制御回路構成ブロック図、第17図ない
し第19図は、第16図に示す制御回路の動作を示すフロー
図である。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 7……遊技盤 52,11a,11b……始動入賞口 19……押ボタンスイッチ(ストップスイッチ) 33,34a,34b……始動入賞玉検出スイッチ 50……可変入賞球装置 70……(機械的)可変表示装置 120……マイクロコンピュータ 200、300……(電気的)可変表示装置

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤に配設され、複数の表示状態に可変
    表示可能な可変表示装置と、 遊技者にとって利益となる態様で駆動される可変入賞球
    装置と、 前記可変表示装置の表示態様を可変開始する信号を発生
    する可変表示開始信号発生手段と、 前記可変表示装置の可変表示を停止指令する信号を発生
    する停止指令信号発生手段と、 前記可変表示開始信号発生手段出力に応答して前記可変
    表示装置を可変表示駆動し、かつ前記停止指令信号発生
    手段出力に応じて可変表示装置の可変表示駆動を停止す
    る表示駆動制御手段と、 前記可変表示装置が前記可変入賞球装置を作動可能な特
    定表示状態となることを判定する特定表示状態判定手段
    と、を備えた弾球遊技機において、 前記弾球遊技機は、さらに 前記可変表示装置が特別表示状態となることを判定する
    特別表示状態判定手段と、 前記可変表示装置が、前記特別表示状態の出現確率より
    も高い確率で出現する特定表示状態を表示するように制
    御する特定表示状態表示制御手段と、を備え 前記特定表示状態表示制御手段は、前記特別表示状態判
    定手段の出力に基づいて作動することを特徴とする弾球
    遊技機。
  2. 【請求項2】前記特定表示状態表示制御手段は、予め定
    める条件の成立によって、その作動を終了させることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】前記予め定める条件は、前記特定表示状態
    となった回数が、所定回数に達したことである特許請求
    の範囲第2項記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】前記特定表示状態表示制御手段は、前記特
    別表示状態の出現確率と前記所定回数の特定表示状態の
    出現確率との平均値が、一定の値を超えないように表示
    制御されるものである特許請求の範囲第3項記載の弾球
    遊技機。
  5. 【請求項5】前記予め定める条件は、前記特定表示状態
    表示制御手段の作動が開始してから所定時間を経過した
    ことである特許請求の範囲第2項記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】前記予め定める条件は、前記可変表示開始
    信号発生手段出力が所定回数あったときであり、かつそ
    の所定回数だけ前記可変表示装置が作動したことである
    特許請求の範囲第2項記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】前記予め定める条件は、前記可変表示装置
    の表示態様が所定の表示となったことである特許請求の
    範囲第2項記載の弾球遊技機。
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