JP2581982Y2 - 金 型 - Google Patents
金 型Info
- Publication number
- JP2581982Y2 JP2581982Y2 JP1992051220U JP5122092U JP2581982Y2 JP 2581982 Y2 JP2581982 Y2 JP 2581982Y2 JP 1992051220 U JP1992051220 U JP 1992051220U JP 5122092 U JP5122092 U JP 5122092U JP 2581982 Y2 JP2581982 Y2 JP 2581982Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- chamber
- cavity
- heating chamber
- cooling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はダイカスト鋳造や射出成
形等に用いられる金型に関するものである。
形等に用いられる金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】ダイカスト鋳造や射出成
形などに用いられる金型では、製品成形時において、溶
湯と接触がない型背面側は室温に近い温度であるが、溶
湯と接するキャビティ表面側は急激に熱膨張し、金型内
部におけるキャビティ表面側と型背面側との温度に著し
い差がある。その為に、金型が反り返って製品寸法に影
響を与えるだけでなく、型合わせ面に部分的に隙間が生
じて所謂バリ吹き事故を起すことがあった。
形などに用いられる金型では、製品成形時において、溶
湯と接触がない型背面側は室温に近い温度であるが、溶
湯と接するキャビティ表面側は急激に熱膨張し、金型内
部におけるキャビティ表面側と型背面側との温度に著し
い差がある。その為に、金型が反り返って製品寸法に影
響を与えるだけでなく、型合わせ面に部分的に隙間が生
じて所謂バリ吹き事故を起すことがあった。
【0003】そこで従来では、金型の熱変形を力で押さ
えつけるか、或いは予め熱変形分を考慮して金型加工す
るか、又は金型の背面側を溶湯と同じ温度に強制加熱せ
しめるなどの手段を講じていたが、いずれの方法も時間
的応答性に問題があり、熱変形を確実に抑えることがで
きなかった。
えつけるか、或いは予め熱変形分を考慮して金型加工す
るか、又は金型の背面側を溶湯と同じ温度に強制加熱せ
しめるなどの手段を講じていたが、いずれの方法も時間
的応答性に問題があり、熱変形を確実に抑えることがで
きなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案はこの様な現状
に鑑みてなされたものであり、製品成形時における熱変
形を確実に抑えることが出来る金型を提供せんとするも
のである。
に鑑みてなされたものであり、製品成形時における熱変
形を確実に抑えることが出来る金型を提供せんとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
考案の金型は、金型内部におけるキャビティ側に当該キ
ャビティ内に充填される溶湯からの入熱による急激な熱
膨張を抑制するための冷却室を形成すると共に、金型内
部における型背面側に上記キャビティ側の熱膨張量に見
合った熱変形を生じさせるための加熱室を形成したこと
を特徴としたものである。この際、前記冷却室と加熱室
との間に前記冷却室と加熱室双方の熱が互いに干渉しな
いようにするための空室を形成し、更に前記空室内に断
熱材を設置することが好ましい。
考案の金型は、金型内部におけるキャビティ側に当該キ
ャビティ内に充填される溶湯からの入熱による急激な熱
膨張を抑制するための冷却室を形成すると共に、金型内
部における型背面側に上記キャビティ側の熱膨張量に見
合った熱変形を生じさせるための加熱室を形成したこと
を特徴としたものである。この際、前記冷却室と加熱室
との間に前記冷却室と加熱室双方の熱が互いに干渉しな
いようにするための空室を形成し、更に前記空室内に断
熱材を設置することが好ましい。
【0006】
【実施例】以下、本考案実施の一例を図面に基づいて説
明する。金型1は、じか彫りタイプの金型でも、或いは
入れ子型1aを主型1bに嵌め込んで構成する嵌込みタ
イプの金型でも良いが、その製造上、図示実施例の如き
嵌込みタイプの金型が好ましい。
明する。金型1は、じか彫りタイプの金型でも、或いは
入れ子型1aを主型1bに嵌め込んで構成する嵌込みタ
イプの金型でも良いが、その製造上、図示実施例の如き
嵌込みタイプの金型が好ましい。
【0007】そして、金型1の内部、嵌込みタイプの金
型の場合には入れ子型1aの内部に、キャビティ2側に
冷却室3を形成し、型背面側4に加熱室5を設け、これ
ら冷却室3と加熱室5との間に空室6を形成する。
型の場合には入れ子型1aの内部に、キャビティ2側に
冷却室3を形成し、型背面側4に加熱室5を設け、これ
ら冷却室3と加熱室5との間に空室6を形成する。
【0008】冷却室3は、キャビティ2内に射出充填さ
れる溶湯からの入熱による急激な熱膨張を抑制するため
のものであり、キャビティ2側に接近させ且つキャビテ
ィ側3aをキャビティ2の表面形状に沿わせた形状に形
成せしめ、その内部に冷却水などの冷却媒体を供給する
か、或いは電気的冷却手段などを設備せしめる。
れる溶湯からの入熱による急激な熱膨張を抑制するため
のものであり、キャビティ2側に接近させ且つキャビテ
ィ側3aをキャビティ2の表面形状に沿わせた形状に形
成せしめ、その内部に冷却水などの冷却媒体を供給する
か、或いは電気的冷却手段などを設備せしめる。
【0009】また、加熱室5は、キャビティ2側の熱膨
張量に見合った熱変形を生じさせる熱制御を行なうため
のものであり、型背面4側、図示例にあっては入れ子型
1aの最奥部に適宜の大きさに形成せしめ、その内部に
高温水などの加熱媒体を供給するか、或いは電気的加熱
手段などを設備せしめる。
張量に見合った熱変形を生じさせる熱制御を行なうため
のものであり、型背面4側、図示例にあっては入れ子型
1aの最奥部に適宜の大きさに形成せしめ、その内部に
高温水などの加熱媒体を供給するか、或いは電気的加熱
手段などを設備せしめる。
【0010】また、空室6は、冷却室3と加熱室5双方
の熱が互いに干渉し合わないようにするためのものであ
り、冷却室3と加熱室5との間に両室3,5を隔絶する
ように形成せしめる。
の熱が互いに干渉し合わないようにするためのものであ
り、冷却室3と加熱室5との間に両室3,5を隔絶する
ように形成せしめる。
【0011】尚、この空室6は文字通り単なる空間であ
っても良いし、より冷却室3と加熱室5双方の熱が互い
に干渉し合わないようにするために、内部に断熱材を設
置しても良い。
っても良いし、より冷却室3と加熱室5双方の熱が互い
に干渉し合わないようにするために、内部に断熱材を設
置しても良い。
【0012】
【考案の効果】本考案の金型は斯様に構成したので、特
に請求項1記載の金型によれば、キャビティ内に射出充
填される溶湯からの入熱によるキャビティ側の急激な熱
膨脹は冷却室による冷却作用により速やか抑制され、同
時に型背面側は加熱室による加熱作用によりキャビティ
側の熱膨張量に見合って速やかに熱膨張させることが可
能となり、その結果、製品成形時における熱変形を確実
に抑制することが出来、金型の反り返り変形を防止し
て、所謂バリ吹き事故を起す惧れがなくなると共に、寸
法精度の高い製品の鋳造を可能ならせしめ得る。温度制
御が容易となり、より確実に熱変形を抑制することが出
来る。
に請求項1記載の金型によれば、キャビティ内に射出充
填される溶湯からの入熱によるキャビティ側の急激な熱
膨脹は冷却室による冷却作用により速やか抑制され、同
時に型背面側は加熱室による加熱作用によりキャビティ
側の熱膨張量に見合って速やかに熱膨張させることが可
能となり、その結果、製品成形時における熱変形を確実
に抑制することが出来、金型の反り返り変形を防止し
て、所謂バリ吹き事故を起す惧れがなくなると共に、寸
法精度の高い製品の鋳造を可能ならせしめ得る。温度制
御が容易となり、より確実に熱変形を抑制することが出
来る。
【0013】又、請求項2記載の金型によれば、冷却室
と加熱室との間に空室を形成せしめたので、冷却室と加
熱室双方の熱が互いに干渉し合うことがなくなり、その
結果金型に対する温度制御が容易となり、一層製品成形
時における熱変形を確実に抑制することが出来る。
と加熱室との間に空室を形成せしめたので、冷却室と加
熱室双方の熱が互いに干渉し合うことがなくなり、その
結果金型に対する温度制御が容易となり、一層製品成形
時における熱変形を確実に抑制することが出来る。
【0014】更に、請求項3記載の金型によれば、冷却
室と加熱室との間に形成した空室の内部に断熱材を設置
せしめたので、より一層冷却室と加熱室双方の熱が互い
に干渉し合うことがなくなり、その結果、金型に対する
温度制御が容易となり、より確実に熱変形を抑制するこ
とが出来る。
室と加熱室との間に形成した空室の内部に断熱材を設置
せしめたので、より一層冷却室と加熱室双方の熱が互い
に干渉し合うことがなくなり、その結果、金型に対する
温度制御が容易となり、より確実に熱変形を抑制するこ
とが出来る。
【図1】 本考案金型装置の実施の一例を示した縦断正
面図。
面図。
1:金型 2:キャビティ 3:冷却室
4:型背面側 5:加熱室 6:空室 7:断熱材
4:型背面側 5:加熱室 6:空室 7:断熱材
Claims (3)
- 【請求項1】 金型内部におけるキャビティ側に当該キ
ャビティ内に充填される溶湯からの入熱による急激な熱
膨張を抑制するための冷却室を形成すると共に、金型内
部における型背面側に上記キャビティ側の熱膨張量に見
合った熱変形を生じさせるための加熱室を形成したこと
を特徴とする金型。 - 【請求項2】 前記冷却室と加熱室との間に前記冷却室
と加熱室双方の熱が互いに干渉しないようにするための
空室を形成したことを特徴とする請求項1記載の金型。 - 【請求項3】 前記空室内に断熱材を設置したことを特
徴とする請求項2記載の金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992051220U JP2581982Y2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 金 型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992051220U JP2581982Y2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 金 型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH069743U JPH069743U (ja) | 1994-02-08 |
JP2581982Y2 true JP2581982Y2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=12880852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992051220U Expired - Lifetime JP2581982Y2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 金 型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2581982Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6186061A (ja) * | 1984-10-04 | 1986-05-01 | Toshiba Mach Co Ltd | 鋳造用金型 |
JPS6216114A (ja) * | 1985-07-15 | 1987-01-24 | Nissei Plastics Ind Co | Lim成形金型 |
JPS6378720A (ja) * | 1986-09-24 | 1988-04-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 成形金型 |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP1992051220U patent/JP2581982Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH069743U (ja) | 1994-02-08 |
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