JP2575335B2 - シャッタ装置 - Google Patents
シャッタ装置Info
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- JP2575335B2 JP2575335B2 JP5312471A JP31247193A JP2575335B2 JP 2575335 B2 JP2575335 B2 JP 2575335B2 JP 5312471 A JP5312471 A JP 5312471A JP 31247193 A JP31247193 A JP 31247193A JP 2575335 B2 JP2575335 B2 JP 2575335B2
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Links
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 7
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- 238000004804 winding Methods 0.000 description 4
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 3
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 3
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
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- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
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Landscapes
- Focusing (AREA)
- Shutters For Cameras (AREA)
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動焦点調節装置を備
えたカメラのシャッタ装置に関するものである。
えたカメラのシャッタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭58−43435号公報等
に示されるように、カメラの焦点調節動作と露出動作を
同一の作動部材を兼用して制御するようにした機構が提
案されている。
に示されるように、カメラの焦点調節動作と露出動作を
同一の作動部材を兼用して制御するようにした機構が提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述従来例
の機構は、前記作動部材が露出動作を制御するに際し
て、焦点調節動作に関連した付勢力が作用するため、そ
れが負荷となって適正な露出制御を行えず、シャッタの
安定した開閉を保証できないし、量産性が悪いといった
問題があった。そこで、前記付勢力に打ち勝つだけの大
きな駆動力を与えてやることも考えられるが、そのため
には、大きな電源が必要となり、カメラの小型化を阻害
してしまうといった不都合がある。
の機構は、前記作動部材が露出動作を制御するに際し
て、焦点調節動作に関連した付勢力が作用するため、そ
れが負荷となって適正な露出制御を行えず、シャッタの
安定した開閉を保証できないし、量産性が悪いといった
問題があった。そこで、前記付勢力に打ち勝つだけの大
きな駆動力を与えてやることも考えられるが、そのため
には、大きな電源が必要となり、カメラの小型化を阻害
してしまうといった不都合がある。
【0004】本発明は、以上の問題点に鑑み、電源を大
型化することなく、適正なシャッタ作動を可能としたシ
ャッタ装置を提供することを目的とする。
型化することなく、適正なシャッタ作動を可能としたシ
ャッタ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明のシャッタ装置は焦点調節動作を行うため
の移動部材と、該移動部材と係合し、該移動部材の移動
を制御する作動部材と、該移動部材を該作動部材との係
合から外し、その外した位置に応じて焦点調節位置を決
定する焦点調節位置決定部材と、該焦点調節位置決定部
材により該作動部材から該移動部材の係合が外された
後、該作動部材の移動に連動して開閉動作を行うシャッ
タ羽根とを備えたものである。
めに、本発明のシャッタ装置は焦点調節動作を行うため
の移動部材と、該移動部材と係合し、該移動部材の移動
を制御する作動部材と、該移動部材を該作動部材との係
合から外し、その外した位置に応じて焦点調節位置を決
定する焦点調節位置決定部材と、該焦点調節位置決定部
材により該作動部材から該移動部材の係合が外された
後、該作動部材の移動に連動して開閉動作を行うシャッ
タ羽根とを備えたものである。
【0006】
【作用】以上の構成のシャッタ装置は焦点調節動作と露
出動作を同一の作動部材を兼用して制御するにもかかわ
らず、該作動部材が露出動作を制御する際に、焦点調節
動作に関連した付勢力が作用することがない。そのため
に、電源を大きくすることがなく、適正な露出制御、シ
ャッタ羽根の安定した開閉の保証及び量産性の向上を達
成できる。
出動作を同一の作動部材を兼用して制御するにもかかわ
らず、該作動部材が露出動作を制御する際に、焦点調節
動作に関連した付勢力が作用することがない。そのため
に、電源を大きくすることがなく、適正な露出制御、シ
ャッタ羽根の安定した開閉の保証及び量産性の向上を達
成できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1及び図2は本実施例のカメラの外観を示す
斜視図で、図1は通常撮影モード時、図2は近接撮影モ
ード時であり、図3はその内部構造の配置を示す分解斜
視図で、通常撮影モードの状態を表わす。図3におい
て、1は作動部材であるロータで、図示しないシャッタ
地板に設けたピンに中央の穴1aで回動可能に軸支さ
れ、かつ穴1bに掛けたばね2により反時計方向に回動
するよう付勢されて図示されないストッパーに当接して
図3の状態で止まっている。該ロータ1は、さらにその
一側の面上に渦巻状の導通パターン1cが形成され、そ
の他側の周辺に後記するセット板6の立曲げ部6bと当
接する制動部1d及び後記する移動部材である距離制御
レバー16の立曲げ部16f′と当接し該距離制御レバ
ー16の作動を停止するためのAF(オートフォーカ
ス)用の爪1e,1f,1gを形成し、かつその前面に
羽根駆動ピン3が一体にかしめられている。
明する。図1及び図2は本実施例のカメラの外観を示す
斜視図で、図1は通常撮影モード時、図2は近接撮影モ
ード時であり、図3はその内部構造の配置を示す分解斜
視図で、通常撮影モードの状態を表わす。図3におい
て、1は作動部材であるロータで、図示しないシャッタ
地板に設けたピンに中央の穴1aで回動可能に軸支さ
れ、かつ穴1bに掛けたばね2により反時計方向に回動
するよう付勢されて図示されないストッパーに当接して
図3の状態で止まっている。該ロータ1は、さらにその
一側の面上に渦巻状の導通パターン1cが形成され、そ
の他側の周辺に後記するセット板6の立曲げ部6bと当
接する制動部1d及び後記する移動部材である距離制御
レバー16の立曲げ部16f′と当接し該距離制御レバ
ー16の作動を停止するためのAF(オートフォーカ
ス)用の爪1e,1f,1gを形成し、かつその前面に
羽根駆動ピン3が一体にかしめられている。
【0008】そして、図3の状態で、ロータ1の導通パ
ターン1cに図示しない電気回路により通電が行われる
と、ロータ1はフレミングの左手の法則に従いばね2の
付勢力に抗して時計方向に回動するようロータ1の前後
に間隔を置いて図示されない磁石及びヨークが配置され
ている。また、前記羽根駆動ピン3はシャッタ羽根4及
び5の各カム溝4b,5bに嵌合するとともに閃光撮影
時に後記するFAレバー21のカム面21dと衝突する
ようになっている。該シャッタ羽根4及び5は前記シャ
ッタ地板に設けたピンにそれぞれ穴4a及び5aで回動
可能に軸支されており、前記ロータ1が回動するとその
羽根駆動ピン3により羽根の開閉動作が行われる。
ターン1cに図示しない電気回路により通電が行われる
と、ロータ1はフレミングの左手の法則に従いばね2の
付勢力に抗して時計方向に回動するようロータ1の前後
に間隔を置いて図示されない磁石及びヨークが配置され
ている。また、前記羽根駆動ピン3はシャッタ羽根4及
び5の各カム溝4b,5bに嵌合するとともに閃光撮影
時に後記するFAレバー21のカム面21dと衝突する
ようになっている。該シャッタ羽根4及び5は前記シャ
ッタ地板に設けたピンにそれぞれ穴4a及び5aで回動
可能に軸支されており、前記ロータ1が回動するとその
羽根駆動ピン3により羽根の開閉動作が行われる。
【0009】 前記セット板6は、その一対の長溝6
a,6aと前記シャッタ地板に突設したピン7,7とが
嵌合して図中左右方向にスライド可能に保持され、かつ
突部6cに掛けたばね8により左方向に付勢されている
が、図示しない巻上げチャージ機構により該ばね8の力
に抗して右方向にスライドし、図示しない係止部材によ
って図3のチャージ位置に係止されるようになってい
る。また、該セット板6は、前述のように立曲げ部6b
がロータ1の制動部1dと当接し、ロータ通電状態の
時、ロータ1の動きを規制する役目をなし、かつそのラ
ック部6dは図示しないガバナー機構と噛合して運動の
等速性を保証しており、その立曲げ部6eは後記する鏡
筒連結レバー15の腕部15cに当接するようになって
おり、さらに図示しない接片を一体に保持して図示しな
い回路パターンによりカメラのシーケンスをつかさどる
ICにセット板6の走行位置を入力している。
a,6aと前記シャッタ地板に突設したピン7,7とが
嵌合して図中左右方向にスライド可能に保持され、かつ
突部6cに掛けたばね8により左方向に付勢されている
が、図示しない巻上げチャージ機構により該ばね8の力
に抗して右方向にスライドし、図示しない係止部材によ
って図3のチャージ位置に係止されるようになってい
る。また、該セット板6は、前述のように立曲げ部6b
がロータ1の制動部1dと当接し、ロータ通電状態の
時、ロータ1の動きを規制する役目をなし、かつそのラ
ック部6dは図示しないガバナー機構と噛合して運動の
等速性を保証しており、その立曲げ部6eは後記する鏡
筒連結レバー15の腕部15cに当接するようになって
おり、さらに図示しない接片を一体に保持して図示しな
い回路パターンによりカメラのシーケンスをつかさどる
ICにセット板6の走行位置を入力している。
【0010】9は距離リングで、その内径部9aにより
図示しない鏡筒地板に回動可能に嵌合され、その外周面
にはチャージ用突起部9b,爪部9c,フック部9d及
びギヤ部9eを有し、該フック部9dに掛けたばね10
により図中時計方向に回動するよう付勢されているが、
図示しないチャージ機構により該チャージ用突起部9b
を介してばね10の力に抗して反時計方向に回動される
と、該爪部9cに後記するストップ爪12の爪部12b
が係合してチャージ位置に係止されるようになってお
り、該ギヤ部9eは後記する焦点調節位置決定部材であ
るストップ車14のギヤ部14bと噛合し、また、その
後面部には円周上に等間隔に3箇所の繰り出しカム部9
fを有し、該カム部9fに撮影レンズ鏡筒11の一部に
設けた3つの突起11aがそれぞれ図示しないばねによ
り押し付けられ、距離リング9の回動量に応じて撮影レ
ンズは繰り出されるようになっている。
図示しない鏡筒地板に回動可能に嵌合され、その外周面
にはチャージ用突起部9b,爪部9c,フック部9d及
びギヤ部9eを有し、該フック部9dに掛けたばね10
により図中時計方向に回動するよう付勢されているが、
図示しないチャージ機構により該チャージ用突起部9b
を介してばね10の力に抗して反時計方向に回動される
と、該爪部9cに後記するストップ爪12の爪部12b
が係合してチャージ位置に係止されるようになってお
り、該ギヤ部9eは後記する焦点調節位置決定部材であ
るストップ車14のギヤ部14bと噛合し、また、その
後面部には円周上に等間隔に3箇所の繰り出しカム部9
fを有し、該カム部9fに撮影レンズ鏡筒11の一部に
設けた3つの突起11aがそれぞれ図示しないばねによ
り押し付けられ、距離リング9の回動量に応じて撮影レ
ンズは繰り出されるようになっている。
【0011】ストップ爪12は穴12aにより前記鏡筒
地板に回動可能に軸支され、フック部12dに掛けたば
ね13により図中反時計方向に回動するよう付勢されて
いるが、図示しないストッパーに当接して図3に示す位
置に止まっており、また、前述のように距離リング9を
係止する爪部12bの外に駆動ピン12cを有し、該駆
動ピン12cは前記セット板6が図3のチャージ位置よ
り左方向にある位置まで動いた時にセット板6の左端部
と当接し該ストップ爪12を時計方向に回動してその爪
部12bと距離リング9の爪部9cとの係止を外すよう
になっている。
地板に回動可能に軸支され、フック部12dに掛けたば
ね13により図中反時計方向に回動するよう付勢されて
いるが、図示しないストッパーに当接して図3に示す位
置に止まっており、また、前述のように距離リング9を
係止する爪部12bの外に駆動ピン12cを有し、該駆
動ピン12cは前記セット板6が図3のチャージ位置よ
り左方向にある位置まで動いた時にセット板6の左端部
と当接し該ストップ爪12を時計方向に回動してその爪
部12bと距離リング9の爪部9cとの係止を外すよう
になっている。
【0012】前記ストップ車14は軸14aによりカメ
ラの図示しない構造部材に回動可能に支持され、そのギ
ヤ部14bは前述のように距離リング9のギヤ部9eと
噛合して距離リング9の回転運動を該ストップ車14に
伝えている。さらに、該ストップ車14には遠距離用爪
14c,中距離用爪14d及び近距離用爪14eを有す
るセクターを一体に設け、これらの爪に後記する距離制
御レバー16の立曲げ部16gがストップ車14の回動
により当接するように構成されている。前記鏡筒連結レ
バー15は穴15aにより前記構造部材に回動可能に軸
支され、その一端の立曲げ部15bは該距離制御レバー
16の切欠き部16dと当接し、その他端の腕部15c
が前述のようにセット板6の立曲げ部6eと当接するよ
うになっている。
ラの図示しない構造部材に回動可能に支持され、そのギ
ヤ部14bは前述のように距離リング9のギヤ部9eと
噛合して距離リング9の回転運動を該ストップ車14に
伝えている。さらに、該ストップ車14には遠距離用爪
14c,中距離用爪14d及び近距離用爪14eを有す
るセクターを一体に設け、これらの爪に後記する距離制
御レバー16の立曲げ部16gがストップ車14の回動
により当接するように構成されている。前記鏡筒連結レ
バー15は穴15aにより前記構造部材に回動可能に軸
支され、その一端の立曲げ部15bは該距離制御レバー
16の切欠き部16dと当接し、その他端の腕部15c
が前述のようにセット板6の立曲げ部6eと当接するよ
うになっている。
【0013】移動部材である前記距離制御レバー16
は、その長溝16aに前記構造部材に突設した軸50a
が嵌合し、かつ同じく構造部材に突設した軸50bと後
記する可動レバー20のピン20cとの間でスライド及
び揺動可能に支持され、そのフック部16eに掛けたば
ね17により図中右方向に付勢されており、図3に示す
状態ではその下辺部16bと前記軸50bが当接して距
離制御レバー16の位置決めをし、その上辺部16cと
前記ピン20cとは離れた状態となっている。該距離制
御レバー16には、前述のように切欠き部16d,立曲
げ部16f,16f′及び16gがそれぞれ形成されて
いる。
は、その長溝16aに前記構造部材に突設した軸50a
が嵌合し、かつ同じく構造部材に突設した軸50bと後
記する可動レバー20のピン20cとの間でスライド及
び揺動可能に支持され、そのフック部16eに掛けたば
ね17により図中右方向に付勢されており、図3に示す
状態ではその下辺部16bと前記軸50bが当接して距
離制御レバー16の位置決めをし、その上辺部16cと
前記ピン20cとは離れた状態となっている。該距離制
御レバー16には、前述のように切欠き部16d,立曲
げ部16f,16f′及び16gがそれぞれ形成されて
いる。
【0014】18は近接リセットレバーで、穴18aに
より前記構造部材に回動可能に軸支され、その1つの腕
部18bに設けた穴18eに掛けた強いばね19により
図中反時計方向に回動するよう付勢されて該腕部18b
が後記するリセットレバー33の下端の立曲げ部33c
と当接し、図3の状態では該リセットレバー33の先端
部33dが後記する閃光装置保持板36の突出部36c
に突き当たって止まっている。さらに、該近接リセット
レバー18には図3のセット板6のチャージ状態でセッ
ト板6の端部6fとわずかな間隔をもって離れている腕
部18c及び後記する可動レバー20の腕部20bに当
接する立曲げ部18dを有している。可動レバー20は
穴20aにより前記構造部材に回動可能に軸支され、そ
の一端の腕部20bが前述のように前記近接リセットレ
バー18に当接しており、他端にピン20cがかしめら
れており、該ピン20cは距離調節動作の途中で距離制
御レバー16の上辺部16cが当たることにより距離リ
ング9の回動を止め、撮影レンズの繰り出し量を制御し
ている。
より前記構造部材に回動可能に軸支され、その1つの腕
部18bに設けた穴18eに掛けた強いばね19により
図中反時計方向に回動するよう付勢されて該腕部18b
が後記するリセットレバー33の下端の立曲げ部33c
と当接し、図3の状態では該リセットレバー33の先端
部33dが後記する閃光装置保持板36の突出部36c
に突き当たって止まっている。さらに、該近接リセット
レバー18には図3のセット板6のチャージ状態でセッ
ト板6の端部6fとわずかな間隔をもって離れている腕
部18c及び後記する可動レバー20の腕部20bに当
接する立曲げ部18dを有している。可動レバー20は
穴20aにより前記構造部材に回動可能に軸支され、そ
の一端の腕部20bが前述のように前記近接リセットレ
バー18に当接しており、他端にピン20cがかしめら
れており、該ピン20cは距離調節動作の途中で距離制
御レバー16の上辺部16cが当たることにより距離リ
ング9の回動を止め、撮影レンズの繰り出し量を制御し
ている。
【0015】21はFA(フラッシュオート)レバー
で、穴21aにより前記構造部材に回動可能に軸支さ
れ、閃光装置検知レバー31の立曲げ部31cと当接す
る腕部21bと、後記する距離信号レバー22のピン2
2cが嵌合するカム溝21cと、前記シャッタ羽根4及
び5を駆動するロータ1の駆動ピン3の位置を規制する
カム部21dを有している。ただし、図3の状態では閃
光装置検知レバー31の立曲げ部31cと腕部21bと
の当接により該カム部21dと駆動ピン3は不当接状態
となっている。距離信号レバー22は、ISO切換えレ
バー24の穴24bに一端の軸22aが嵌合し、穴22
bに掛けたばね23により図中反時計方向に回動するよ
う付勢され、他端のピン22cが前述のようにFAレバ
ー21のカム溝21cに嵌合しており、また、立曲げ部
22dは前記距離制御レバー16の立曲げ部16fと当
接して距離制御レバー16の変位量を該距離信号レバー
22に伝達するものであるが、カメラが閃光撮影モード
でない場合には距離制御レバー16に当接しない位置に
退去している。
で、穴21aにより前記構造部材に回動可能に軸支さ
れ、閃光装置検知レバー31の立曲げ部31cと当接す
る腕部21bと、後記する距離信号レバー22のピン2
2cが嵌合するカム溝21cと、前記シャッタ羽根4及
び5を駆動するロータ1の駆動ピン3の位置を規制する
カム部21dを有している。ただし、図3の状態では閃
光装置検知レバー31の立曲げ部31cと腕部21bと
の当接により該カム部21dと駆動ピン3は不当接状態
となっている。距離信号レバー22は、ISO切換えレ
バー24の穴24bに一端の軸22aが嵌合し、穴22
bに掛けたばね23により図中反時計方向に回動するよ
う付勢され、他端のピン22cが前述のようにFAレバ
ー21のカム溝21cに嵌合しており、また、立曲げ部
22dは前記距離制御レバー16の立曲げ部16fと当
接して距離制御レバー16の変位量を該距離信号レバー
22に伝達するものであるが、カメラが閃光撮影モード
でない場合には距離制御レバー16に当接しない位置に
退去している。
【0016】前記ISO切換えレバー24は後記する接
写レバー28の軸28bと嵌合している穴部24aを中
心にして回動可能に軸支され、その一端に前述のように
距離信号レバー22の軸22aが嵌合する穴24bを、
その他端にISO切換えつまみ25の凹部25dに嵌入
している腕部24cを、それぞれ有している。前記IS
O切換えつまみ25は、カメラ本体の上面に突設する操
作つまみ部25aと、ISO切換え動作に連動して受光
素子26に入射する光量を減ずるためのNDフイルタ部
25bと、クリックばね27により位置決めする複数個
のクリック溝25cと、その下面に前記凹部25dとを
一体に有し、図中左右方向にスライド可能に公知の手段
により支持されており、ISO400の状態では受光素
子26の前にNDフイルタ部25bが位置するようにな
っている。
写レバー28の軸28bと嵌合している穴部24aを中
心にして回動可能に軸支され、その一端に前述のように
距離信号レバー22の軸22aが嵌合する穴24bを、
その他端にISO切換えつまみ25の凹部25dに嵌入
している腕部24cを、それぞれ有している。前記IS
O切換えつまみ25は、カメラ本体の上面に突設する操
作つまみ部25aと、ISO切換え動作に連動して受光
素子26に入射する光量を減ずるためのNDフイルタ部
25bと、クリックばね27により位置決めする複数個
のクリック溝25cと、その下面に前記凹部25dとを
一体に有し、図中左右方向にスライド可能に公知の手段
により支持されており、ISO400の状態では受光素
子26の前にNDフイルタ部25bが位置するようにな
っている。
【0017】前記接写レバー28は、その一対の長溝部
28aに前記構造部材の一部に設けた軸29が嵌合して
図中左右方向にスライド可能に支持され、一端に前述の
ようにISO切換えレバー24の穴部24aに嵌合する
軸28bと、後記する閃光装置保持板36の立曲げ部3
6dと当接している段部28cとを有し、他端の突出部
28dに掛けたばね30により図中右方向にスライドす
るよう付勢されている。前記閃光装置検知レバー31
は、L字形をなし、穴31aにより前記構造部材に回動
可能に軸支され、ばね掛け穴31bに掛けたばね32に
より図中反時計方向に回動するよう付勢されているが、
その一端の腕の高いカム縁部31dと低いカム縁部31
e,31fが後記する閃光装置枠体41の下面の突部4
1bに当接するように形成されており、他方の腕の先端
に設けた立曲げ部31cには前述のようにFAレバー2
1の腕部21bが当接している。
28aに前記構造部材の一部に設けた軸29が嵌合して
図中左右方向にスライド可能に支持され、一端に前述の
ようにISO切換えレバー24の穴部24aに嵌合する
軸28bと、後記する閃光装置保持板36の立曲げ部3
6dと当接している段部28cとを有し、他端の突出部
28dに掛けたばね30により図中右方向にスライドす
るよう付勢されている。前記閃光装置検知レバー31
は、L字形をなし、穴31aにより前記構造部材に回動
可能に軸支され、ばね掛け穴31bに掛けたばね32に
より図中反時計方向に回動するよう付勢されているが、
その一端の腕の高いカム縁部31dと低いカム縁部31
e,31fが後記する閃光装置枠体41の下面の突部4
1bに当接するように形成されており、他方の腕の先端
に設けた立曲げ部31cには前述のようにFAレバー2
1の腕部21bが当接している。
【0018】前記リセットレバー33は、その一対の長
溝部33aに前記構造部材の一部に設けた軸34が嵌合
して図中上下方向にスライド可能に支持され、ばね掛け
部33bに掛けた弱いばね35により下方向にスライド
するよう付勢されているが、その下端に設けた立曲げ部
33cには前述のように近接リセットレバー18の腕部
18bが当接して該近接リセットレバー18のばね19
による反時計方向の回動力によって上方に押上げられて
いる。さらに、該リセットレバー33の上部には閃光装
置保持板36の突出部36cで図3に示す状態で押し付
けられている先端部33d及び近接撮影モードにおいて
はカメラ本体Aの透孔より外方に突出して撮影者に近接
撮影モードであることを知らせると同時にこの突出した
部分を押すことによって近接撮影モードを取消すことが
できる表示部33eを有している。
溝部33aに前記構造部材の一部に設けた軸34が嵌合
して図中上下方向にスライド可能に支持され、ばね掛け
部33bに掛けた弱いばね35により下方向にスライド
するよう付勢されているが、その下端に設けた立曲げ部
33cには前述のように近接リセットレバー18の腕部
18bが当接して該近接リセットレバー18のばね19
による反時計方向の回動力によって上方に押上げられて
いる。さらに、該リセットレバー33の上部には閃光装
置保持板36の突出部36cで図3に示す状態で押し付
けられている先端部33d及び近接撮影モードにおいて
はカメラ本体Aの透孔より外方に突出して撮影者に近接
撮影モードであることを知らせると同時にこの突出した
部分を押すことによって近接撮影モードを取消すことが
できる表示部33eを有している。
【0019】前記閃光装置保持板36は穴36aにより
前記構造部材に軸支され、ストッパー38,39の間に
おいて回動可能で、ばね掛け部36bに掛けた強いばね
37により図中反時計方向に回動するよう付勢されてい
る。また、該閃光装置保持板36には前記した突出部3
6cが前記ストッパー38,39に当接してその回動を
制限しており、該突出部36cに設けた立曲げ部36d
が前記接写レバー28の段部28cと当接し、接写撮影
モード時に後記する閃光装置枠体41の移動に連動して
該接写レバー28を図中左方向に移動させ、これを保持
するようになっており、その上面に突設した一対の軸3
6eが該閃光装置枠体41のガイド溝41aと嵌合し、
さらに後記するファインダーブロック44の下面のカム
部44e,44fと当接しかつ該閃光装置保持板36の
動きにファインダーブロック44を連動させるための突
部36fとクリックばね40を有している。
前記構造部材に軸支され、ストッパー38,39の間に
おいて回動可能で、ばね掛け部36bに掛けた強いばね
37により図中反時計方向に回動するよう付勢されてい
る。また、該閃光装置保持板36には前記した突出部3
6cが前記ストッパー38,39に当接してその回動を
制限しており、該突出部36cに設けた立曲げ部36d
が前記接写レバー28の段部28cと当接し、接写撮影
モード時に後記する閃光装置枠体41の移動に連動して
該接写レバー28を図中左方向に移動させ、これを保持
するようになっており、その上面に突設した一対の軸3
6eが該閃光装置枠体41のガイド溝41aと嵌合し、
さらに後記するファインダーブロック44の下面のカム
部44e,44fと当接しかつ該閃光装置保持板36の
動きにファインダーブロック44を連動させるための突
部36fとクリックばね40を有している。
【0020】前記閃光装置枠体41は図示しない発光
管,反射笠等を内蔵しており、前述のようにガイド溝4
1aに前記閃光装置保持板36の一対の軸36eが嵌合
して図中左右方向にスライド可能に保持されており、ま
た、その下面に突設した突部41bが前述のように前記
閃光装置検知レバー31のカム縁部31d,31e,3
1fと当接し、閃光装置枠体41の位置に応じて該閃光
装置検知レバー31を変位させるようにし、かつ前記閃
光装置保持板36のクリックばね40と係合するクリッ
ク溝41c,41dを有し、同じくその突部36fに一
側縁の段部41eが当接しうるようになっている。42
は前記閃光装置枠体41の下面に穴42aをビス等で固
着した接片部で、その接片42bが閃光装置枠体41の
移動により回路基板43のパターン43a,43b上を
摺動し、カメラの図示しないICにカメラの撮影モード
を知らせるようになっている。また、該閃光装置枠体4
1には図示しない充電接片があり、前記接片部42によ
るパターン43a,43bのオン,オフのタイミングと
同期して閃光装置の発光用コンデンサに充電が始まるよ
うに構成されている。
管,反射笠等を内蔵しており、前述のようにガイド溝4
1aに前記閃光装置保持板36の一対の軸36eが嵌合
して図中左右方向にスライド可能に保持されており、ま
た、その下面に突設した突部41bが前述のように前記
閃光装置検知レバー31のカム縁部31d,31e,3
1fと当接し、閃光装置枠体41の位置に応じて該閃光
装置検知レバー31を変位させるようにし、かつ前記閃
光装置保持板36のクリックばね40と係合するクリッ
ク溝41c,41dを有し、同じくその突部36fに一
側縁の段部41eが当接しうるようになっている。42
は前記閃光装置枠体41の下面に穴42aをビス等で固
着した接片部で、その接片42bが閃光装置枠体41の
移動により回路基板43のパターン43a,43b上を
摺動し、カメラの図示しないICにカメラの撮影モード
を知らせるようになっている。また、該閃光装置枠体4
1には図示しない充電接片があり、前記接片部42によ
るパターン43a,43bのオン,オフのタイミングと
同期して閃光装置の発光用コンデンサに充電が始まるよ
うに構成されている。
【0021】前記ファインダーブロック44は一対の軸
44aにより前記構造部材に回動可能に保持され、ばね
掛け部44bに掛けたばね45により図中反時計方向に
回動するよう付勢されており、その前面にはオートフォ
ーカス用受光窓44c及びファインダー窓44dが並設
され、その下面に設けたカム部44e,44fが前述の
ように前記閃光装置保持板36の突部36fと当接する
ようになっており、第3図に示す通常撮影モードではカ
ム部44eに当接している。
44aにより前記構造部材に回動可能に保持され、ばね
掛け部44bに掛けたばね45により図中反時計方向に
回動するよう付勢されており、その前面にはオートフォ
ーカス用受光窓44c及びファインダー窓44dが並設
され、その下面に設けたカム部44e,44fが前述の
ように前記閃光装置保持板36の突部36fと当接する
ようになっており、第3図に示す通常撮影モードではカ
ム部44eに当接している。
【0022】次に、以上の構成の本実施例の動作につい
て説明する。まず、通常撮影モード時について説明する
と、図示しない巻上げチャージ機構によりセット板6が
ばね8の力に抗して右方向にスライドし、図示しない係
止部材によって図3に示すチャージ位置に係止され、ま
た、同時に距離リング9はばね10の力に抗して反時計
方向に回動され、その爪部9cにストップ爪12の爪部
12bが係合してチャージ位置に係止される。図4は該
距離リング9を含む焦点調節部の要部の該チャージ状態
を示す正面図である。そこで、被写体に向けてカメラを
構えて、図示しないレリーズボタンを第1ストロークま
で押し込むと、公知の測距手段によりカメラのIC内に
被写体までの距離が記憶され、続いて該レリーズボタン
を第2ストロークまで押し込むと、セット板6は左方向
にばね8の力により図示しないガバナー機構の作動で定
速走行を始める。該セット板6のスタート信号は図示し
ない接片の回路パターン上の摺動によりICに入力され
距離調節動作が開始される。
て説明する。まず、通常撮影モード時について説明する
と、図示しない巻上げチャージ機構によりセット板6が
ばね8の力に抗して右方向にスライドし、図示しない係
止部材によって図3に示すチャージ位置に係止され、ま
た、同時に距離リング9はばね10の力に抗して反時計
方向に回動され、その爪部9cにストップ爪12の爪部
12bが係合してチャージ位置に係止される。図4は該
距離リング9を含む焦点調節部の要部の該チャージ状態
を示す正面図である。そこで、被写体に向けてカメラを
構えて、図示しないレリーズボタンを第1ストロークま
で押し込むと、公知の測距手段によりカメラのIC内に
被写体までの距離が記憶され、続いて該レリーズボタン
を第2ストロークまで押し込むと、セット板6は左方向
にばね8の力により図示しないガバナー機構の作動で定
速走行を始める。該セット板6のスタート信号は図示し
ない接片の回路パターン上の摺動によりICに入力され
距離調節動作が開始される。
【0023】ここで、前記被写体が遠距離にある場合に
ついては、前記セット板6のスタート信号ではロータ1
の導通パターン1Cに通電されないため、ロータ1は図
3及び図4の位置に止まっている。一方、距離制御レバ
ー16はセット板6の走行に従い鏡筒連結レバー15の
回動とともにばね17の力により図4に示す状態より右
斜め上方に定速移動を始め、その立曲げ部16f′とロ
ータ1の爪1eとが当接し第5図に示す状態で停止す
る。この時、ロータ1の爪1eの当接面に対する距離制
御レバー16の立曲げ部16f′の当接方向は該ロータ
1の回動軸方向に向くようにしているので、ロータ1は
該当接によって回動することはない。
ついては、前記セット板6のスタート信号ではロータ1
の導通パターン1Cに通電されないため、ロータ1は図
3及び図4の位置に止まっている。一方、距離制御レバ
ー16はセット板6の走行に従い鏡筒連結レバー15の
回動とともにばね17の力により図4に示す状態より右
斜め上方に定速移動を始め、その立曲げ部16f′とロ
ータ1の爪1eとが当接し第5図に示す状態で停止す
る。この時、ロータ1の爪1eの当接面に対する距離制
御レバー16の立曲げ部16f′の当接方向は該ロータ
1の回動軸方向に向くようにしているので、ロータ1は
該当接によって回動することはない。
【0024】図5に示す状態よりさらにセット板6は走
行し、その左端がストップ爪12の駆動ピン12cに当
接してストップ爪12を時計方向に回動させ、ストップ
爪12の爪12bと距離リング9の爪部9cとの係止を
外し、距離リング9はばね10の力により時計方向に回
動し、これとギヤ結合しているストップ車14が反時計
方向に回動し、該ストップ車14の遠距離用爪14cが
距離制御レバー16の立曲げ部16gを引掛けて該距離
制御レバー16は軸50aを中心にしてその上辺部16
cが可動レバー20のピン20cと当接するまで反時計
方向に回動され図6に示す状態で止められる。したがっ
て、この状態では撮影レンズ鏡筒11は距離リング9の
カム部9fにより繰り出され遠距離位置に設定される。
また、図6の状態では距離制御レバー16の前記反時計
方向への回動により距離制御レバー16の立曲げ部16
f′とロータ1の爪1eとの当接が外されている。
行し、その左端がストップ爪12の駆動ピン12cに当
接してストップ爪12を時計方向に回動させ、ストップ
爪12の爪12bと距離リング9の爪部9cとの係止を
外し、距離リング9はばね10の力により時計方向に回
動し、これとギヤ結合しているストップ車14が反時計
方向に回動し、該ストップ車14の遠距離用爪14cが
距離制御レバー16の立曲げ部16gを引掛けて該距離
制御レバー16は軸50aを中心にしてその上辺部16
cが可動レバー20のピン20cと当接するまで反時計
方向に回動され図6に示す状態で止められる。したがっ
て、この状態では撮影レンズ鏡筒11は距離リング9の
カム部9fにより繰り出され遠距離位置に設定される。
また、図6の状態では距離制御レバー16の前記反時計
方向への回動により距離制御レバー16の立曲げ部16
f′とロータ1の爪1eとの当接が外されている。
【0025】次いで、図6に示す状態からセット板6は
さらに左方向に走行すると、その図示しない接片により
ICにロータ通電信号が出力され、ロータ1はばね2の
力に抗して図3中時計方向に回動し、その制動部1dが
セット板6の立曲げ部6bに当接し、セット板6の走行
に追従して時計方向の回動を続ける。ただし、ロータ1
とセット板6との当接時点ではまだシャッタ羽根4及び
5の開口は始まらない。その後、さらにセット板6が走
行してロータ1の羽根駆動ピン3によりシャッタ羽根4
及び5が開口し、受光素子26による公知の測光手段に
よりフイルムへの適正露光量が検知された後に、ロータ
1への通電が断たれ、該ロータ1はばね2の力により反
時計方向に回動し、シャッタ羽根4及び5を閉じる。そ
して、さらにセット板6は走行を続け、図示されない巻
上げモータ通電スイッチをモータ通電側に切換えて止ま
る。その結果、カメラは内蔵された巻上げモータにより
公知の巻上げ機構も介してフイルムを一駒巻上げると同
時に、セット板6及び距離リング9をチャージして、再
び図3及び図4に示す状態となる。
さらに左方向に走行すると、その図示しない接片により
ICにロータ通電信号が出力され、ロータ1はばね2の
力に抗して図3中時計方向に回動し、その制動部1dが
セット板6の立曲げ部6bに当接し、セット板6の走行
に追従して時計方向の回動を続ける。ただし、ロータ1
とセット板6との当接時点ではまだシャッタ羽根4及び
5の開口は始まらない。その後、さらにセット板6が走
行してロータ1の羽根駆動ピン3によりシャッタ羽根4
及び5が開口し、受光素子26による公知の測光手段に
よりフイルムへの適正露光量が検知された後に、ロータ
1への通電が断たれ、該ロータ1はばね2の力により反
時計方向に回動し、シャッタ羽根4及び5を閉じる。そ
して、さらにセット板6は走行を続け、図示されない巻
上げモータ通電スイッチをモータ通電側に切換えて止ま
る。その結果、カメラは内蔵された巻上げモータにより
公知の巻上げ機構も介してフイルムを一駒巻上げると同
時に、セット板6及び距離リング9をチャージして、再
び図3及び図4に示す状態となる。
【0026】次に、被写体が中距離にある場合について
は、図4のチャージ状態でレリーズボタンを押すと、前
述の遠距離の場合と同様に、まずカメラのICに被写体
までの距離が記憶され、続いてセット板6の係止が外れ
てセット板6の走行がスタートし、その接片が回路パタ
ーン上を摺動することによりそのスタート信号がICに
入力される。そうすると、前記距離信号とスタート信号
によりICは直ちにロータ通電信号を出し、公知の回路
手段によりロータ1は通電されて、ロータ1の制御部1
dがセット板6の立曲げ部6bに当接するまで時計方向
に回動する。この時、距離制御レバー16の立曲げ部1
6f′はロータ1の爪1eより少し上方に離れた図7に
示す位置関係になる。
は、図4のチャージ状態でレリーズボタンを押すと、前
述の遠距離の場合と同様に、まずカメラのICに被写体
までの距離が記憶され、続いてセット板6の係止が外れ
てセット板6の走行がスタートし、その接片が回路パタ
ーン上を摺動することによりそのスタート信号がICに
入力される。そうすると、前記距離信号とスタート信号
によりICは直ちにロータ通電信号を出し、公知の回路
手段によりロータ1は通電されて、ロータ1の制御部1
dがセット板6の立曲げ部6bに当接するまで時計方向
に回動する。この時、距離制御レバー16の立曲げ部1
6f′はロータ1の爪1eより少し上方に離れた図7に
示す位置関係になる。
【0027】この状態でセット板6の走行に従って距離
制御レバー16は図中右斜め上方向にスライドし、その
立曲げ部16f′がロータ1の爪1eを越えた付近で、
セット板6の接片が摺動している回路パターンよりIC
に中間信号が入力する。そうすると、ICは前記距離信
号と該中間信号とによりロータ通電オフ信号を出力し、
公知の回路手段によりロータ1への通電が断たれ、ロー
タ1はばね2の力により原位置に戻る。その後、さらに
右斜め上方向にスライドしている距離制御レバー16の
立曲げ部16f′とロータ1の爪1fが当接して図8に
示す状態となる。
制御レバー16は図中右斜め上方向にスライドし、その
立曲げ部16f′がロータ1の爪1eを越えた付近で、
セット板6の接片が摺動している回路パターンよりIC
に中間信号が入力する。そうすると、ICは前記距離信
号と該中間信号とによりロータ通電オフ信号を出力し、
公知の回路手段によりロータ1への通電が断たれ、ロー
タ1はばね2の力により原位置に戻る。その後、さらに
右斜め上方向にスライドしている距離制御レバー16の
立曲げ部16f′とロータ1の爪1fが当接して図8に
示す状態となる。
【0028】セット板6はさらに走行を続け、前述の遠
距離の場合と同様にストップ爪12を時計方向に回動さ
せ、距離リング9との係止を外し、距離リング9の回動
によりストップ車14を反時計方向に回動させ、ストッ
プ車14の中距離用爪14dが距離制御レバー16の立
曲げ部16gを引掛けて該レバー16を軸50aを中心
にして反時計方向に回動させて図9の状態で止まる。こ
の時は撮影レンズ鏡筒11は距離リング9により中距離
位置に設定される。この後は前述の遠距離の場合と同様
に露光動作が行われ、再び図3のチャージ状態に戻る。
距離の場合と同様にストップ爪12を時計方向に回動さ
せ、距離リング9との係止を外し、距離リング9の回動
によりストップ車14を反時計方向に回動させ、ストッ
プ車14の中距離用爪14dが距離制御レバー16の立
曲げ部16gを引掛けて該レバー16を軸50aを中心
にして反時計方向に回動させて図9の状態で止まる。こ
の時は撮影レンズ鏡筒11は距離リング9により中距離
位置に設定される。この後は前述の遠距離の場合と同様
に露光動作が行われ、再び図3のチャージ状態に戻る。
【0029】また、被写体が近距離にある場合について
は、レリーズ操作時に距離制御レバー16は、その立曲
げ部16f′がロータ1の爪1gと当接し、かつその立
曲げ部16gがストップ車14の近距離用爪14eと当
接するようになり、それ以外の動作は前述した遠距離ま
たは中距離の場合と同様である。したがって、これら各
距離の場合におけるロータ通電タイミングチャートは図
17(a)に示す波形となる。
は、レリーズ操作時に距離制御レバー16は、その立曲
げ部16f′がロータ1の爪1gと当接し、かつその立
曲げ部16gがストップ車14の近距離用爪14eと当
接するようになり、それ以外の動作は前述した遠距離ま
たは中距離の場合と同様である。したがって、これら各
距離の場合におけるロータ通電タイミングチャートは図
17(a)に示す波形となる。
【0030】次に、閃光撮影モードへの切換え動作及び
その撮影動作について説明する。図1及び図3に示す通
常撮影モードより閃光装置枠体41の上部に指を掛けて
図中右方向に押し出すと、図10に示すように閃光装置
枠体41はクリック溝41dとクリックばね40との係
合が外れてそのガイド溝41aが閃光装置保持板36の
軸36eに沿ってスライドし、ガイド溝41aの左端と
左側の軸36eとが当接した位置でクリックばね40が
クリック溝41cに係合して止まる。この時に閃光装置
検知レバー31の高いカム縁部31dと当接していた閃
光装置枠体41の突部41bも低いカム縁部31e側の
右方向に移動するため、該閃光装置検知レバー31はば
ね32の力により反時計方向に回動し、その立曲げ部3
1cと当接していたFAレバー21も距離信号レバー2
2を介して付勢されているばね23の力により時計方向
に回動し、該距離信号レバー22の立曲げ部22dと距
離制御レバー16の立曲げ部16fとの当接によって止
まる。一方、閃光装置枠体41の移動で図示しない充電
接片が閉じ、発光用メインコンデンサに電源より電荷が
供給されると同時に接片部42によりICにカメラが閃
光撮影モードになったことを知らせる。
その撮影動作について説明する。図1及び図3に示す通
常撮影モードより閃光装置枠体41の上部に指を掛けて
図中右方向に押し出すと、図10に示すように閃光装置
枠体41はクリック溝41dとクリックばね40との係
合が外れてそのガイド溝41aが閃光装置保持板36の
軸36eに沿ってスライドし、ガイド溝41aの左端と
左側の軸36eとが当接した位置でクリックばね40が
クリック溝41cに係合して止まる。この時に閃光装置
検知レバー31の高いカム縁部31dと当接していた閃
光装置枠体41の突部41bも低いカム縁部31e側の
右方向に移動するため、該閃光装置検知レバー31はば
ね32の力により反時計方向に回動し、その立曲げ部3
1cと当接していたFAレバー21も距離信号レバー2
2を介して付勢されているばね23の力により時計方向
に回動し、該距離信号レバー22の立曲げ部22dと距
離制御レバー16の立曲げ部16fとの当接によって止
まる。一方、閃光装置枠体41の移動で図示しない充電
接片が閉じ、発光用メインコンデンサに電源より電荷が
供給されると同時に接片部42によりICにカメラが閃
光撮影モードになったことを知らせる。
【0031】この状態において、カメラを被写体に向け
てレリーズボタンを押すと、前述の通常撮影モード時と
同様に図示しない測距装置により被写体までの測距動作
が行われICに距離信号が記憶された後、セット板6の
係止が外れてその左方向への走行がスタートし、セット
板6に設けた接片が回路パターン上を摺動することによ
り、そのスタート信号が入力され、かつ該セット板6の
走行に連動して距離制御レバー16も右斜め上方向に走
行する。そして、前記測距装置による距離信号とセット
板6から出力される距離制御レバー16の位置信号とに
よりICは図17(b)のタイミングチャート図に示す
ようにロータ1の通電及びオフ動作を行い、それぞれの
被写体距離に応じた繰り出し位置に撮影レンズ鏡筒11
を設定するが、該距離制御レバー16の立曲げ部16f
には閃光撮影モード時に前述のように距離信号レバー2
2の立曲げ部22dが当接しているので、該距離制御レ
バー16の右斜め上方向への走行に連動して該距離信号
レバー22は軸22aを中心にして反時計方向に回動
し、それとともにFAレバー21は時計方向に回動し、
そのカム部21dがロータ1の羽根駆動ピン3の運動軌
跡内に入ってくる。
てレリーズボタンを押すと、前述の通常撮影モード時と
同様に図示しない測距装置により被写体までの測距動作
が行われICに距離信号が記憶された後、セット板6の
係止が外れてその左方向への走行がスタートし、セット
板6に設けた接片が回路パターン上を摺動することによ
り、そのスタート信号が入力され、かつ該セット板6の
走行に連動して距離制御レバー16も右斜め上方向に走
行する。そして、前記測距装置による距離信号とセット
板6から出力される距離制御レバー16の位置信号とに
よりICは図17(b)のタイミングチャート図に示す
ようにロータ1の通電及びオフ動作を行い、それぞれの
被写体距離に応じた繰り出し位置に撮影レンズ鏡筒11
を設定するが、該距離制御レバー16の立曲げ部16f
には閃光撮影モード時に前述のように距離信号レバー2
2の立曲げ部22dが当接しているので、該距離制御レ
バー16の右斜め上方向への走行に連動して該距離信号
レバー22は軸22aを中心にして反時計方向に回動
し、それとともにFAレバー21は時計方向に回動し、
そのカム部21dがロータ1の羽根駆動ピン3の運動軌
跡内に入ってくる。
【0032】ところで、該距離制御レバー16は通常撮
影モード時における動作で述べたように被写体距離に応
じてその停止位置が異なるために該FAレバー21のカ
ム部21dのカム面はそれに合わせて閃光装置のガイド
ナンバー(GN o)に応じた適正絞り値とするためシャ
ッタ羽根の開口度が変わるように形成されている。した
がって、ストップ車14と距離制御レバー16との被写
体距離に応じた停止設定動作によりFAレバー21もそ
れに応じた位置に止められ、さらにセット板6が走行し
てロータ1はその通電により時計方向に回動し、その羽
根駆動ピン3が該FAレバー21のカム部21dに当接
するまでシャッタ羽根4及び5を開口させ、該開口径の
状態でシャッタ羽根4及び5を保持する。次いで、受光
素子26によって測光された光量がフイルムの適正露光
量となった時か、又は適正露光に未だならなくても、あ
らかじめ設定された最長開口時間を経過した後に、該カ
メラのICはシャッタ閉じ信号を出し、公知の回路手段
によってロータ1への通電が断たれると同時に閃光装置
枠体41の発光管が発光する。このようにして通常撮影
モード時と同様に閃光撮影時にも被写体距離に応じてシ
ャッタ羽根の絞り開口径を変えて閃光装置を発光させる
ことにより適正露光を得ることができる。
影モード時における動作で述べたように被写体距離に応
じてその停止位置が異なるために該FAレバー21のカ
ム部21dのカム面はそれに合わせて閃光装置のガイド
ナンバー(GN o)に応じた適正絞り値とするためシャ
ッタ羽根の開口度が変わるように形成されている。した
がって、ストップ車14と距離制御レバー16との被写
体距離に応じた停止設定動作によりFAレバー21もそ
れに応じた位置に止められ、さらにセット板6が走行し
てロータ1はその通電により時計方向に回動し、その羽
根駆動ピン3が該FAレバー21のカム部21dに当接
するまでシャッタ羽根4及び5を開口させ、該開口径の
状態でシャッタ羽根4及び5を保持する。次いで、受光
素子26によって測光された光量がフイルムの適正露光
量となった時か、又は適正露光に未だならなくても、あ
らかじめ設定された最長開口時間を経過した後に、該カ
メラのICはシャッタ閉じ信号を出し、公知の回路手段
によってロータ1への通電が断たれると同時に閃光装置
枠体41の発光管が発光する。このようにして通常撮影
モード時と同様に閃光撮影時にも被写体距離に応じてシ
ャッタ羽根の絞り開口径を変えて閃光装置を発光させる
ことにより適正露光を得ることができる。
【0033】次いで、近接撮影モードへの切換え動作及
びその撮影動作について説明する。カメラを図1及び図
3に示す通常撮影モードより図2及び図12に示す近接
撮影モードに切換えるには、閃光装置枠体41を左方向
に押圧する。これにより、閃光装置保持板36はその突
部36fを閃光装置枠体41に押されて穴36aを中心
にして時計方向に回動し、その突出部36cがストッパ
ー39に当接した位置で止まり、この時にリセットレバ
ー33は、その先端部33dが該突出部36cとの当接
から外れて近接リセットレバー18のばね19の力によ
り図中上方に移動し、閃光装置保持板36のばね37の
力による反時計方向への復帰回動を係止する。また、こ
の時、閃光装置枠体41は保持板36と一体的に穴36
aを中心にして時計方向に回動し、その照明方向を近接
撮影に適した方向となす。
びその撮影動作について説明する。カメラを図1及び図
3に示す通常撮影モードより図2及び図12に示す近接
撮影モードに切換えるには、閃光装置枠体41を左方向
に押圧する。これにより、閃光装置保持板36はその突
部36fを閃光装置枠体41に押されて穴36aを中心
にして時計方向に回動し、その突出部36cがストッパ
ー39に当接した位置で止まり、この時にリセットレバ
ー33は、その先端部33dが該突出部36cとの当接
から外れて近接リセットレバー18のばね19の力によ
り図中上方に移動し、閃光装置保持板36のばね37の
力による反時計方向への復帰回動を係止する。また、こ
の時、閃光装置枠体41は保持板36と一体的に穴36
aを中心にして時計方向に回動し、その照明方向を近接
撮影に適した方向となす。
【0034】そして、閃光装置枠体41の時計方向の回
動に伴って、閃光装置検知レバー31は閃光装置枠体4
1の突部41bとの当接面が高いカム縁部31dから低
いカム縁部31f側に移ることにより、前述の閃光撮影
モード時と同様に反時計方向に回動してFAレバー21
及び距離信号レバー22に対する拘束を解く。一方、閃
光装置保持板36の時計方向への回動で、その突部36
fはファインダーブロック44のカム部44eから低い
カム部44fに当接位置が移るため、該ファインダーブ
ロック44は軸44aを中心にしてばね45の力により
反時計方向、すなわち撮影レンズの光軸側に回動する。
動に伴って、閃光装置検知レバー31は閃光装置枠体4
1の突部41bとの当接面が高いカム縁部31dから低
いカム縁部31f側に移ることにより、前述の閃光撮影
モード時と同様に反時計方向に回動してFAレバー21
及び距離信号レバー22に対する拘束を解く。一方、閃
光装置保持板36の時計方向への回動で、その突部36
fはファインダーブロック44のカム部44eから低い
カム部44fに当接位置が移るため、該ファインダーブ
ロック44は軸44aを中心にしてばね45の力により
反時計方向、すなわち撮影レンズの光軸側に回動する。
【0035】ここで、本実施例に使用している測距系に
ついては、図11に示すように投光素子46からの光が
投光レンズBにより被写体上に結像され、その被写体か
らの反射光を受光レンズCにより受光素子47上に結像
させて測距する三角測量方式であり、図11(a)に示
す通常撮影モードでは測距ゾーンが距離L1,L2,L3
を基準にしてそれぞれ遠距離ゾーンZ1,中距離ゾーン
Z2,近距離ゾーンZ3に分けられるが、前述のようにフ
ァインダーブロック44の回動、すなわち受光素子47
側の回動により近接撮影モードに切換わると、測距ゾー
ンは距離l1,l2,l3を基準にしてそれぞれ遠距離ゾ
ーンZ ′1,中距離ゾーンZ ′2,近距離ゾーンZ ′3に
なり、遠距離ゾーンZ ′1については通常撮影モードの
近距離ゾーンZ ′3と互いに重複するように設定されて
いる。また、ファインダー視野も該測距系と同量回動し
て近距離補正がなされる。
ついては、図11に示すように投光素子46からの光が
投光レンズBにより被写体上に結像され、その被写体か
らの反射光を受光レンズCにより受光素子47上に結像
させて測距する三角測量方式であり、図11(a)に示
す通常撮影モードでは測距ゾーンが距離L1,L2,L3
を基準にしてそれぞれ遠距離ゾーンZ1,中距離ゾーン
Z2,近距離ゾーンZ3に分けられるが、前述のようにフ
ァインダーブロック44の回動、すなわち受光素子47
側の回動により近接撮影モードに切換わると、測距ゾー
ンは距離l1,l2,l3を基準にしてそれぞれ遠距離ゾ
ーンZ ′1,中距離ゾーンZ ′2,近距離ゾーンZ ′3に
なり、遠距離ゾーンZ ′1については通常撮影モードの
近距離ゾーンZ ′3と互いに重複するように設定されて
いる。また、ファインダー視野も該測距系と同量回動し
て近距離補正がなされる。
【0036】また、閃光装置枠体41自体も前記したよ
うに閃光装置保持板36の穴36aを中心に図中時計方
向に回動し、その回動量も閃光装置の発光方向の近距離
補正量と一致するようになっている。
うに閃光装置保持板36の穴36aを中心に図中時計方
向に回動し、その回動量も閃光装置の発光方向の近距離
補正量と一致するようになっている。
【0037】さらに、リセットレバー33の上方への移
動、すなわち近接リセットレバー18の反時計方向の回
動は図12に示すように可動レバー20への拘束を解い
て、該可動レバー20を図3に示す状態よりさらに一定
角度時計方向に回動可能となし、したがって、可動レバ
ー20のピン20cの位置は通常撮影モード時における
位置よりも上方に変位されるので、距離制御レバー16
もそれに応じて上方に変位しうることになり、距離リン
グ9の回動量すなわち撮影レンズの繰り出し量を通常撮
影モード時に比べて近距離側に大きくシフトすることに
なる。また、リセットレバー33の上方への移動は、図
2に示すようにその表示部33eがカメラ外方に突出
し、撮影者にカメラが接写撮影モードになっていること
を知らせると同時に該表示部33eをばね19の力に抗
して押し込むことにより、リセットレバー33の先端部
33dと閃光装置保持板36の突出部36cとの係合が
外れ、該閃光装置保持板36をばね37の力により反時
計方向に回動させ、図3に示す通常撮影モードの位置に
復帰させる役目もしている。
動、すなわち近接リセットレバー18の反時計方向の回
動は図12に示すように可動レバー20への拘束を解い
て、該可動レバー20を図3に示す状態よりさらに一定
角度時計方向に回動可能となし、したがって、可動レバ
ー20のピン20cの位置は通常撮影モード時における
位置よりも上方に変位されるので、距離制御レバー16
もそれに応じて上方に変位しうることになり、距離リン
グ9の回動量すなわち撮影レンズの繰り出し量を通常撮
影モード時に比べて近距離側に大きくシフトすることに
なる。また、リセットレバー33の上方への移動は、図
2に示すようにその表示部33eがカメラ外方に突出
し、撮影者にカメラが接写撮影モードになっていること
を知らせると同時に該表示部33eをばね19の力に抗
して押し込むことにより、リセットレバー33の先端部
33dと閃光装置保持板36の突出部36cとの係合が
外れ、該閃光装置保持板36をばね37の力により反時
計方向に回動させ、図3に示す通常撮影モードの位置に
復帰させる役目もしている。
【0038】そして、閃光装置枠体41の接写撮影モー
ドへのスライド操作は、その接片部42の接片42bが
回路基板43のパターン43a,43b上を摺動し、I
Cに閃光撮影モードになっていることを知らせると同時
に発光用メインコンデンサが充電され、また、その立曲
げ部36dにより接写レバー28の段部28cと当接し
てこれをばね30の力に抗して左方向にスライドさせ、
該接写レバー28の軸28bによりISO切換えレバー
24はその腕部24c端をほぼ中心として時計方向に回
動され、そのISO信号出力部である穴24bの位置を
図12中左方向に変位させるため、これに一端の軸22
aが嵌合している距離信号レバー22も距離制御レバー
16の立曲げ部16fに当接している立曲げ部22dを
ほぼ中心にして図中反時計方向に回動する。その結果、
距離信号レバー22のピン22cは図中右方向に移動
し、これと嵌合しているFAレバー21を時計方向に回
動させ、閃光撮影モード時よりもさらにシャッタ羽根4
及び5を小絞りに制御するようにロータ1の羽根駆動ピ
ン3と当接するカム部21dが移動する。
ドへのスライド操作は、その接片部42の接片42bが
回路基板43のパターン43a,43b上を摺動し、I
Cに閃光撮影モードになっていることを知らせると同時
に発光用メインコンデンサが充電され、また、その立曲
げ部36dにより接写レバー28の段部28cと当接し
てこれをばね30の力に抗して左方向にスライドさせ、
該接写レバー28の軸28bによりISO切換えレバー
24はその腕部24c端をほぼ中心として時計方向に回
動され、そのISO信号出力部である穴24bの位置を
図12中左方向に変位させるため、これに一端の軸22
aが嵌合している距離信号レバー22も距離制御レバー
16の立曲げ部16fに当接している立曲げ部22dを
ほぼ中心にして図中反時計方向に回動する。その結果、
距離信号レバー22のピン22cは図中右方向に移動
し、これと嵌合しているFAレバー21を時計方向に回
動させ、閃光撮影モード時よりもさらにシャッタ羽根4
及び5を小絞りに制御するようにロータ1の羽根駆動ピ
ン3と当接するカム部21dが移動する。
【0039】以上のように設定された状態において、図
13に示すカメラのチャージ位置で近接距離の被写体に
カメラを向けてレリーズボタンを押すと、前述の通常撮
影時と同様に測距装置に測距動作が行われ、次いでセッ
ト板6の係止が外れてセット板6の走行を始めると、距
離信号レバー22の立曲げ部22dも距離制御レバー1
6の立曲げ部16fの走行に追従して右方向に移動す
る。
13に示すカメラのチャージ位置で近接距離の被写体に
カメラを向けてレリーズボタンを押すと、前述の通常撮
影時と同様に測距装置に測距動作が行われ、次いでセッ
ト板6の係止が外れてセット板6の走行を始めると、距
離信号レバー22の立曲げ部22dも距離制御レバー1
6の立曲げ部16fの走行に追従して右方向に移動す
る。
【0040】ところで、被写体が図11(b)に示す
Z ′1のゾーンにある場合、すなわち近距離側にある接
写撮影ゾーンの中で比較的遠方のゾーンにある場合で
は、カメラの測距装置には該被写体がいかにも遠距離に
あるように測距信号が入る。したがって、カメラの焦点
調節動作部は通常撮影モード時における被写体が遠距離
にある場合と同様の動作をする。すなわち、セット板6
のスタート信号がICに入力されてもロータ1は通電さ
れないため、前記距離制御レバー16の立曲げ部16
f′とロータ1の遠距離用爪1eとが当接して図14に
示す状態で距離制御レバー16の走行は止まる。その
後、セット板6はさらに走行し、距離リング9とストッ
プ爪12との係合を外す。これにより該距離リング9は
ばね10の力により反時計方向に回動し、これとギヤ結
合しているストップ車14が反時計方向に回動し、該ス
トップ車14の遠距離用爪14cが距離制御レバー16
の立曲げ部16gを引掛けて該距離制御レバー16は軸
50aを中心にして反時計方向に回動し、図15に示す
ようにその立曲げ部16f′とロータ1の爪1eとの係
合を外し、さらに回動して図16に示すように可動レバ
ー20のピン20cに当接して止まり、撮影レンズの繰
り出しが停止する。
Z ′1のゾーンにある場合、すなわち近距離側にある接
写撮影ゾーンの中で比較的遠方のゾーンにある場合で
は、カメラの測距装置には該被写体がいかにも遠距離に
あるように測距信号が入る。したがって、カメラの焦点
調節動作部は通常撮影モード時における被写体が遠距離
にある場合と同様の動作をする。すなわち、セット板6
のスタート信号がICに入力されてもロータ1は通電さ
れないため、前記距離制御レバー16の立曲げ部16
f′とロータ1の遠距離用爪1eとが当接して図14に
示す状態で距離制御レバー16の走行は止まる。その
後、セット板6はさらに走行し、距離リング9とストッ
プ爪12との係合を外す。これにより該距離リング9は
ばね10の力により反時計方向に回動し、これとギヤ結
合しているストップ車14が反時計方向に回動し、該ス
トップ車14の遠距離用爪14cが距離制御レバー16
の立曲げ部16gを引掛けて該距離制御レバー16は軸
50aを中心にして反時計方向に回動し、図15に示す
ようにその立曲げ部16f′とロータ1の爪1eとの係
合を外し、さらに回動して図16に示すように可動レバ
ー20のピン20cに当接して止まり、撮影レンズの繰
り出しが停止する。
【0041】その後、セット板6がさらに走行し、IC
にロータ通電信号が出力されてロータ1が時計方向に回
動してシャッタ羽根4及び5が開き、その羽根駆動ピン
3とFAレバー21のカム部21dとが当接しシャッタ
羽根の開口はその位置で止まりフイルムの露光が行われ
るが、その当接する位置は前記の閃光撮影モード時のそ
れより接写レバー28が前述のように左方向に移動した
分だけ、すなわちFAレバー21が時計方向に回動した
分だけ、より小絞り開口となり、近接距離の被写体に対
して閃光撮影した時に適正露光が得られるようになって
いる。そして、カメラはあらかじめ設定された開口時間
後の打ち切り信号によりロータ1への通電を切ると同時
に閃光装置が発光し、シャッタ羽根4及び5も閉じてフ
イルム露光動作は終了する。
にロータ通電信号が出力されてロータ1が時計方向に回
動してシャッタ羽根4及び5が開き、その羽根駆動ピン
3とFAレバー21のカム部21dとが当接しシャッタ
羽根の開口はその位置で止まりフイルムの露光が行われ
るが、その当接する位置は前記の閃光撮影モード時のそ
れより接写レバー28が前述のように左方向に移動した
分だけ、すなわちFAレバー21が時計方向に回動した
分だけ、より小絞り開口となり、近接距離の被写体に対
して閃光撮影した時に適正露光が得られるようになって
いる。そして、カメラはあらかじめ設定された開口時間
後の打ち切り信号によりロータ1への通電を切ると同時
に閃光装置が発光し、シャッタ羽根4及び5も閉じてフ
イルム露光動作は終了する。
【0042】この後、さらにセット板6は走行し、公知
の手段でモータ通電スイッチをモータ通電側に切換える
と同時にフイルム巻止めを外す。それによりカメラはフ
イルムを巻き上げるとともにシャッタ、及び撮影レンズ
鏡筒作動系のチャージを行い、チャージ動作の最終段階
であるオーバーチャージ位置でセット板6の端部6fが
近接リセットレバー18の腕部18cに当接して該近接
リセットレバー18をばね19の力に抗して時計方向に
大きく回動させ、その結果リセットレバー33はばね3
5の力により下方向にスライドし、その先端部33dと
閃光装置保持板36の突出部36cとの係合を外すた
め、該閃光装置保持板36はばね37の力により反時計
方向に回動し、図1及び図3に示す通常撮影モードの位
置に戻る。この際、ファインダーブロック44,閃光装
置枠体41及びFA(フラッシュオート)機構部品も通
常撮影モードの位置に復帰することはいうまでもない。
そして、前記オーバーチャージが終わり、セット板6が
チャージ係止位置まで戻って図3に示す通常撮影モード
の状態となる。
の手段でモータ通電スイッチをモータ通電側に切換える
と同時にフイルム巻止めを外す。それによりカメラはフ
イルムを巻き上げるとともにシャッタ、及び撮影レンズ
鏡筒作動系のチャージを行い、チャージ動作の最終段階
であるオーバーチャージ位置でセット板6の端部6fが
近接リセットレバー18の腕部18cに当接して該近接
リセットレバー18をばね19の力に抗して時計方向に
大きく回動させ、その結果リセットレバー33はばね3
5の力により下方向にスライドし、その先端部33dと
閃光装置保持板36の突出部36cとの係合を外すた
め、該閃光装置保持板36はばね37の力により反時計
方向に回動し、図1及び図3に示す通常撮影モードの位
置に戻る。この際、ファインダーブロック44,閃光装
置枠体41及びFA(フラッシュオート)機構部品も通
常撮影モードの位置に復帰することはいうまでもない。
そして、前記オーバーチャージが終わり、セット板6が
チャージ係止位置まで戻って図3に示す通常撮影モード
の状態となる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
焦点調節動作と露出動作を同一の作動部材を兼用して制
御するシャッタ装置において、前記作動部材が露出動作
を制御するに際して、焦点調節動作に関連した付勢力が
作用することがないので、電源を大型することなく、適
正な露出制御、シャッタ羽根の安定した開閉の保証及び
量産性の向上等が図れるものである。
焦点調節動作と露出動作を同一の作動部材を兼用して制
御するシャッタ装置において、前記作動部材が露出動作
を制御するに際して、焦点調節動作に関連した付勢力が
作用することがないので、電源を大型することなく、適
正な露出制御、シャッタ羽根の安定した開閉の保証及び
量産性の向上等が図れるものである。
【図1】本発明に係る一実施例のシャッタ装置を有する
カメラの通常撮影モード時の斜視図である。
カメラの通常撮影モード時の斜視図である。
【図2】同じく近接撮影モード時の斜視図である。
【図3】その内部機構の通常撮影モード時の要部分解斜
視図である。
視図である。
【図4】その焦点調節動作部のチャージ位置状態の作動
説明図である。
説明図である。
【図5】同じく遠距離調節途中状態の作動説明図であ
る。
る。
【図6】同じく遠距離調節終了状態の作動説明図であ
る。
る。
【図7】同じく中距離調節途中状態の第1の作動説明図
である。
である。
【図8】同じく中距離調節途中状態の第2の作動説明図
である。
である。
【図9】同じく中距離調節終了状態の作動説明図であ
る。
る。
【図10】通常撮影モード時での閃光撮影状態における
内部機構の要部の分解斜視図である。
内部機構の要部の分解斜視図である。
【図11】撮影モードの切換えに連動する測距装置の切
換えによる測距ゾーンの説明図で、(a)は通常撮影モ
ード時、(b)は近接撮影モード時を示す。
換えによる測距ゾーンの説明図で、(a)は通常撮影モ
ード時、(b)は近接撮影モード時を示す。
【図12】近接撮影モード時の内部機構の要部の分解斜
視図である。
視図である。
【図13】その時の焦点調節動作部のチャージ位置状態
の作動説明図である。
の作動説明図である。
【図14】同じく遠距離調節途中状態の第1の作動説明
図である。
図である。
【図15】同じく遠距離調節途中状態の第2の作動説明
図である。
図である。
【図16】同じく遠距離調節終了状態の作動説明図であ
る。
る。
【図17】カメラの焦点調節装置を制御するロータへの
通電タイミングを示す動作波形図で、(a)は通常撮影
モード時、(b)は同じくその閃光撮影時、(c)は近
接撮影モード時、をそれぞれ示す。
通電タイミングを示す動作波形図で、(a)は通常撮影
モード時、(b)は同じくその閃光撮影時、(c)は近
接撮影モード時、をそれぞれ示す。
1・・ロータ(作動部材)、4,5・・シャッタ羽根、
6・・セット板、9・・距離リング、11・・撮影レン
ズ鏡筒、12・・ストップ爪、14・・ストップ車(焦
点調節位置決定部材)、15・・鏡筒連結レバー、16
・・距離制御レバー(移動部材)、18・・近接リセッ
トレバー、20・・可動レバー、21・・FAレバー、
22・・距離信号レバー、24・・ISO切換えレバ
ー、25・・ISO切換えつまみ、26・・受光素子、
28・・接写レバー、31・・閃光装置検知レバー、3
3・・リセットレバー、36・・閃光装置保持板、3
8,39・・ストッパー、41・・閃光装置枠体、44
・・ファインダーブロック。
6・・セット板、9・・距離リング、11・・撮影レン
ズ鏡筒、12・・ストップ爪、14・・ストップ車(焦
点調節位置決定部材)、15・・鏡筒連結レバー、16
・・距離制御レバー(移動部材)、18・・近接リセッ
トレバー、20・・可動レバー、21・・FAレバー、
22・・距離信号レバー、24・・ISO切換えレバ
ー、25・・ISO切換えつまみ、26・・受光素子、
28・・接写レバー、31・・閃光装置検知レバー、3
3・・リセットレバー、36・・閃光装置保持板、3
8,39・・ストッパー、41・・閃光装置枠体、44
・・ファインダーブロック。
Claims (1)
- 【請求項1】 焦点調節動作を行うための移動部材と、
該移動部材と係合し、該移動部材の移動を制御する作動
部材と、該移動部材を該作動部材との係合から外し、そ
の外した位置に応じて焦点調節位置を決定する焦点調節
位置決定部材と、該焦点調節位置決定部材により該作動
部材から該移動部材の係合が外された後、該作動部材の
移動に連動して開閉動作を行うシャッタ羽根とを具備す
ることを特徴とするシャッタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5312471A JP2575335B2 (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | シャッタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5312471A JP2575335B2 (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | シャッタ装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58093362A Division JPH0610697B2 (ja) | 1983-05-28 | 1983-05-28 | 近接撮影切換えカメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH075521A JPH075521A (ja) | 1995-01-10 |
JP2575335B2 true JP2575335B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=18029608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5312471A Expired - Lifetime JP2575335B2 (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | シャッタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575335B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57205719A (en) * | 1981-06-15 | 1982-12-16 | Canon Inc | Electromagnetically driven shutter |
-
1993
- 1993-11-04 JP JP5312471A patent/JP2575335B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH075521A (ja) | 1995-01-10 |
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