[go: up one dir, main page]

JP2572357B2 - 開放収納形扉の補助ヒンジ装置 - Google Patents

開放収納形扉の補助ヒンジ装置

Info

Publication number
JP2572357B2
JP2572357B2 JP6128770A JP12877094A JP2572357B2 JP 2572357 B2 JP2572357 B2 JP 2572357B2 JP 6128770 A JP6128770 A JP 6128770A JP 12877094 A JP12877094 A JP 12877094A JP 2572357 B2 JP2572357 B2 JP 2572357B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
hinge
lever
hinge pin
hinge device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6128770A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07139247A (ja
Inventor
喜与治 蚊爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP6128770A priority Critical patent/JP2572357B2/ja
Publication of JPH07139247A publication Critical patent/JPH07139247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2572357B2 publication Critical patent/JP2572357B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
  • Hinges (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、開放時に前方に収納
可能な扉(以下、開放収納形扉、または、単に扉とい
う)の開閉操作、収納操作を円滑にするための開放収納
形扉の補助ヒンジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】箱形トラックの荷箱の後面に設置する扉
は、2枚の扉を観音開き形に開放する形式のものが広く
使用されているが、このものは、扉を全閉位置から90
度ないし180度の角度にまで開くと、扉自体が大きく
荷箱の後方または左右に突出し、荷扱い上著るしく不便
であったり、他の交通の妨げとなったりするおそれがあ
る。
【0003】そこで、出願人は、この問題を解決するた
めに、扉を90度に全開した後、扉を荷箱の側面に沿っ
て前方に押し込むようにして収納することにより、全開
時の扉が荷箱の後方や左右に突出せず、荷扱い等に際し
て極めて便利な扉装置を提案した(実公昭63−767
5号公報)。このものは、扉の後端部上方、前端部下方
に上ヒンジ、下ヒンジを設け、上ヒンジの揺動片、下ヒ
ンジの固定片に案内ローラを軸着することにより、案内
ローラを介し、開放時の扉を前後動自在に支持するよう
になっている。なお、上ヒンジ側、下ヒンジ側の案内ロ
ーラは、それぞれ、扉の表面に前後方向に設ける案内レ
ール、荷箱の側面の下方に前後方向に配設する案内レー
ルに沿って転動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、扉の開放時において、扉の後端部が下がってし
まい、扉の収納操作が不安定になるという問題があっ
た。すなわち、扉を前後動自在に支持する案内ローラ
は、対応する案内レールに沿って滑らかに転動すること
が必要であり、案内レールとの間には所定の隙間が必要
であるから、扉を90度に開いた時、または、開いた扉
を前方に収納した時、上ヒンジ、下ヒンジを介して扉を
正しく支持することが極めて難しいからである。なお、
この問題は、扉の重量が大きくなるときに特に顕著であ
り、軽量な扉にあってはさほど重要な問題ではない。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、扉を前後動自在に支持する支持ローラ
を設けることによって、開放時の扉の下がりを防止し、
大重量の扉であっても、扉の開閉操作、収納操作を極め
て軽快にすることができる開放収納形扉の補助ヒンジ装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、扉の閉鎖面の下隅部に装着する
ヒンジピンと、ヒンジピンを介して180度以上に揺動
する揺動レバーと、揺動レバーの先端に上向きに装着す
る支持ローラとを備えてなり、支持ローラは、扉の前後
方向に付設する案内レールを介し、扉を前後動自在に支
持することをその要旨とする。
【0007】なお、ヒンジピンは、全閉時における扉の
回転中心に一致して配設することができる。
【0008】また、支持ローラは、揺動レバーに対し、
支持ロッドを介して装着してもよく、ヒンジピンには、
揺動レバーと一体に揺動する連結レバーを付設し、連結
レバーは、扉の下ヒンジに付設する案内ローラに対応し
て前後動可能に配設するレール本体に連結してもよい。
【0009】
【作用】かかる発明の構成によるときは、支持ローラ
は、扉の前後方向に付設する案内レールを介し、扉を前
後動自在に支持することができるから、このときの扉
は、案内レール、支持ローラ、揺動レバーを介して確実
に支持することができ、開放時において後端部が不用意
に下がったりするおそれがない。なお、支持ローラは、
揺動レバーの先端に装着されており、揺動レバーは、ヒ
ンジピンを介し、扉の閉鎖面、すなわち、箱形トラック
の場合には、荷箱の後面の下隅部に揺動自在に装着され
ているから、支持ローラは、揺動レバーを介し、扉の回
転に従って旋回するとともに、案内レールを介して扉を
下方から押し上げるようにして支持することができ、扉
の開閉操作、収納操作に対し、何ら支障となるおそれが
がない。また、揺動レバーは、180度以上に揺動する
ことにより、扉を開放し、その全体を前方に収納すると
きであっても、支持ローラを案内レールの後端部に位置
させることができ、支持ローラが案内レールから外れて
しまうおそれがない。
【0010】ヒンジピンを全閉時における扉の回転中心
に一致させれば、揺動レバー、支持ローラは、扉の回転
と正確に一致して揺動し、旋回することができるから、
扉は、一層円滑に開閉操作することが可能である。ただ
し、ヒンジピンは、扉の回転中心に対し、必ずしも正確
に一致させる必要はない。扉は、ヒンジや、案内ロー
ラ、案内レール等を介し、回転自在、前後動自在に支持
されているから、扉の回転中心は、これらの部材に含ま
れる作動用の隙間により、厳密に一点に固定される訳で
はないからである。
【0011】支持ロッドを介して支持ローラを装着する
ときは、支持ロッドの長さにより、扉に付設する案内レ
ールの高さ位置を任意に選定することができる。
【0012】揺動レバーと一体に揺動する連結レバーを
設けるときは、連結レバーは、レール本体に連結されて
おり、扉を開閉させると同時にレール本体を所定位置に
駆動することができるから、扉の開閉操作、収納操作を
一層円滑にすることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0014】開閉収納形扉の補助ヒンジ装置20は、ヒ
ンジピン21と、ヒンジピン21を介して揺動する揺動
レバー22と、支持ロッド23を介して揺動レバー22
の先端に装着する支持ローラ24とを主要部材としてな
り(図1、図2)、案内レール装置10、上ヒンジ3
0、下ヒンジ40とともに、扉Dの開閉操作、収納操作
に使用する。ただし、ここでは、箱形トラックの荷箱B
に使用する扉Dを開放収納形扉とするためのものを例示
している。
【0015】扉Dは、他の扉Dとともに、荷箱Bの後面
の開口部B1 を閉鎖する観音開き形扉を形成している。
それぞれの扉Dは、上方の上ヒンジ30と、下方の下ヒ
ンジ40と、補助ヒンジ装置20とによって支持されて
おり、開口部B1 に対する全閉位置から約90度の角度
に全開した後、荷箱Bの側面B2 に沿って前方に押し込
むようにして収納することができる。
【0016】各扉Dは、フック棒51と、係止部材5
2、52とを有する他、上方の案内レール53、下方の
案内レール54を備えている。係止部材52、52は、
荷箱Bの後柱B3 に形成する鈎部B4 、B4 と対になっ
て着脱ヒンジを形成する。また、案内レール53、54
は、それぞれ下側開放のチャンネル状の部材であって、
扉Dに対し、前後方向に付設されている。なお、案内レ
ール54の前方側の端面は、閉塞されているものとす
る。
【0017】上ヒンジ30は、荷箱Bの側面B2 の後端
部上方に固着するヒンジピン31と、ヒンジピン31を
中心に回動自在なL形の可動片32とを備えており、可
動片32の先端には、支持ロッド33が回転自在に装着
されている。支持ロッド33の先端部は、上方に鈎形に
屈曲させた上、案内ローラ34を装着し(図3)、案内
ローラ34は、上方の案内レール53に対して下側から
係合し、案内レール53に沿って前後に転動することが
できる。
【0018】下ヒンジ40は、ヒンジピン41を介して
相対回転自在に連結する可動片42、固定片43からな
っている(図1、図2)。可動片42は、扉Dの前端部
下方に突設されている。また、可動片42には、ストッ
パ44が取り付けられており、可動片42と固定片43
との相対角度は、ストッパ44により、約180度を超
えることがないように制限されている。
【0019】案内レール装置10は、レール本体11
と、一対の平行リンク12、12とを主要部材として構
成されている。
【0020】レール本体11は、荷箱Bの前後方向、す
なわち、扉Dの収納方向に長く、外側の側面が開放され
た箱形の部材である。レール本体11は、一対の平行リ
ンク12、12を介し、前後動自在に支持されており、
平行リンク12、12の一端は、荷箱Bを搭載するシャ
ーシSの側面に水平揺動自在に連結されている。ただ
し、平行リンク12、12の他端は、レール本体11の
背面に揺動自在に連結されており、また、レール本体1
1の後端面は、蓋板11aによって閉塞されている。
【0021】下ヒンジ40の固定片43の裏面側には、
補強プレート46を介し、水平方向の案内ローラ45
a、45aと、垂直方向の案内ローラ45b、45bと
が軸着されている(図4、図6)。一群の案内ローラ4
5a、45a、45b、45bは、下方からレール本体
11内に収納され、レール本体11内において前後に転
動することができる。また、固定片43の裏面には、板
材を大きく楔形に折り曲げて形成する係合部47が突設
されており、後方側の平行リンク12には、L形の係合
ロッド13が突設されている。係合部47、係合ロッド
13は、扉Dが後退限にまで引き出されたとき、レール
本体11の上方において互いに係合することにより、下
ヒンジ40の前後動を阻止するロック機構を形成してい
る(図6)。
【0022】補助ヒンジ装置20のヒンジピン21は、
荷箱Bの後面、すなわち扉Dの閉鎖面の下隅部に装着さ
れている(図1、図2)。
【0023】揺動レバー22の先端には、支持ロッド2
3が上方に突設され、支持ロッド23の上端部には、支
持ロッド23に対して回動自在のキャスタ形の支持ロー
ラ24が上向きに装着されている(図5)。支持ロッド
23は、揺動レバー22に対してねじ結合されており、
したがって、支持ローラ24は、高さ調節自在となって
いる。また、支持ローラ24は、扉Dの下方の案内レー
ル54に対して下側から係合し、案内レール54に沿っ
て転動することにより、案内レール54を介して扉Dを
前後動自在に支持することができる。
【0024】ヒンジピン21には、揺動レバー22と一
体に揺動する連結レバー25が併せて付設されている。
連結レバー25の先端には、長孔26aを有するく字形
の連結片26の一端が回転自在に連結されており(図
1、図2、図6)、連結片26の長孔26aには、レー
ル本体11の後端部下面に突設するピン11bが係合さ
れている。そこで、連結片26は、支持ロッド23、揺
動レバー22を介し、扉Dの回転運動を連結レバー25
の回転運動として検出し、レール本体11に伝達するこ
とができる。
【0025】扉Dは、上ヒンジ30、下ヒンジ40、補
助ヒンジ装置20により全重量が支持されている。ま
た、扉Dと上ヒンジ30、下ヒンジ40、補助ヒンジ装
置20との間には、それぞれ、上方の案内レール53と
案内ローラ34、レール本体11と案内ローラ45a、
45a、45b、45b、下方の案内レール54と支持
ローラ24の各組合せにより、扉Dの前後動機構が形成
されている。そこで、扉Dは、上ヒンジ30、下ヒンジ
40を介し、荷箱Bの後面に対して回転させて開閉操作
することができる他、荷箱Bの側面B2 に沿って前後動
させることにより、前方に収納することができる。
【0026】いま、扉Dが荷箱Bの後面に対して全閉状
態にあるときを考える(図6)。このとき、扉Dは、そ
の前端面に装着する断面H形のシールゴムSRを介して
荷箱Bの後柱B3 との間をシールし、荷箱Bの開口部B
1 を完全に閉鎖した状態にある。また、下ヒンジ40
は、後柱B3 をまわり込むようにして扉Dを回転させる
ことができるように、後退限にまで引き出された状態に
ある。一方、レール本体11を支持する平行リンク1
2、12は後方に揺動しており、下ヒンジ40の係合部
47と後方の平行リンク12の係合ロッド13とは、互
いに深く係合して下ヒンジ40を後退限に拘束してい
る。なお、このとき、下ヒンジ40のヒンジピン41
は、補助ヒンジ装置20のヒンジピン21とほぼ同軸上
にある。すなわち、ヒンジピン21は、全閉時における
扉Dの回転中心にほぼ一致して配設されている。
【0027】扉Dを全閉状態から開放して行くと、扉D
は、上ヒンジ30、下ヒンジ40によって回転させられ
る(図7)。このとき、補助ヒンジ装置20の揺動レバ
ー22、連結レバー25も、扉Dの回転に伴ってヒンジ
ピン21のまわりに回転し、連結片26は、連結レバー
25の回転により荷箱Bの後方側に引き出される。しか
しながら、連結片26は、長孔26aを介してレール本
体11と連結されているため、レール本体11には、何
らの力も伝達されることがない。また、係合部47と係
合ロッド13とからなるロック機構は、その係合状態に
保たれるので、下ヒンジ40の位置も不動に維持され
る。
【0028】扉Dが90度付近にまで開放されると、連
結レバー25は、その死点(連結レバー25が荷箱Bの
後面に対して直立する位置をいう、以下同じ)を越える
(図8)。一方、このとき、扉Dを開放する力の一部
は、可動片42とヒンジピン41と固定片43とを介
し、下ヒンジ40の全体を荷箱Bの前方外側方向(同図
の矢印K1 方向)に押し出す力として作用する。このた
め、係合部47は、係合ロッド13に押し付けられ、し
たがって、平行リンク12は、前方側に揺動させられる
(同図の矢印K2 方向)。一方、レール本体11は、平
行リンク12、12の先端に連結されて支持されている
から、平行リンク12、12が前方側に揺動することに
より、荷箱Bの外側に突出しながら、荷箱Bに沿って前
進運動を開始する。
【0029】つづいて、扉Dに対し、これを約90度に
全開するとともに前方に押し込む方向に力を加えると、
平行リンク12、12は、一層前方側に揺動し、係合部
47と係合ロッド13とからなるロック機構が完全に解
除されるに至る(図9)。一方、このとき、下ヒンジ4
0の可動片43と固定片42との相対角度は、ストッパ
44によって定められる最大角度となっており、また、
ロック機構が解除されて下ヒンジ40が前後動可能にな
るので、扉Dは、レール本体11の内部において案内ロ
ーラ45a、45a、45b、45bが転動することに
より、前進運動が自在にできる状態となる(同図の矢印
K3 )。なお、レール本体11は、平行リンク12、1
2の揺動により、荷箱Bの側面B2 から完全に外側に突
出しているので、扉Dは、前進の際に側面B2 と接触し
たりするおそれはない。
【0030】つづいて、扉Dをさらに前方に押すと、平
行リンク12、12は、その揺動限である直立姿勢とな
るから(図10)、レール本体11は、以後不動の位置
を保持する。そこで、扉Dをさらに前方に押し続けれ
ば、扉Dは、その全幅が荷箱Bの側面B2 に沿って前方
に収納され、その開放操作、収納操作を完了することが
できる(図1)。また、このとき、扉Dの後端部は、補
助ヒンジ装置20の揺動レバー22、支持ロッド23、
キャスタ形の支持ローラ24によって支持されているの
で、扉Dが大重量のものであっても、扉Dの後端部が不
用意に下がったりすることがない。なお、このときの揺
動レバー22、連結レバー25は、共通のヒンジピン2
1を介し、図6の扉Dの全閉状態から180度以上に揺
動している。
【0031】収納状態にある扉Dを閉鎖するには、ま
ず、扉Dを荷箱Bの後方に引き出す。このとき、レール
本体11は、案内ローラ45a、45a、45b、45
bのいずれかがレール本体11の後端の蓋板11aに当
接するまでは動かず、したがって、扉Dのみを後方に引
き出すことができる(図10)。
【0032】以後、さらに扉Dを後方に引けば、平行リ
ンク12、12が後方に揺動し、レール本体11は、後
方に移動するとともに荷箱Bに接近して行く(図9)。
と同時に、補助ヒンジ装置20の揺動レバー22、連結
レバー25も、揺動レバー22が扉Dに引かれることに
よってヒンジピン21を介して揺動し、連結片26は、
後方に移動して長孔26aの前端がレール本体11のピ
ン11bに当接するに至る(図8)。一方、このとき、
係合部47と係合ロッド13とからなるロック機構は、
下ヒンジ40が後退限にあることと、平行リンク12、
12が後方に揺動することにより、半ば係合状態となっ
ている。
【0033】このようにして扉Dを後退限にまで引き出
した上、これを閉鎖方向に回転すれば、揺動レバー22
が扉Dの回転運動によって荷箱の後面に向かって揺動
し、これによって連結レバー25も同方向に揺動する。
連結レバー25の揺動運動は、連結片26を介してレー
ル本体11に伝達されるので、レール本体11は、連結
レバー25が死点を越えて揺動することにより、その後
退限に強く引き寄せられるとともに荷箱Bの側面B2 に
引き付けられ、ロック機構の係合が完成する(図7)。
【0034】ロック機構が係合すると、以後、下ヒンジ
40は、その後退限に拘束されるから、扉Dは、下ヒン
ジ40と上方の上ヒンジ30とを中心にして全閉状態に
まで円滑に回転させ、全閉状態に閉鎖することができる
(図6)。
【0035】以上のように、揺動レバー22、連結レバ
ー25、連結片26からなる一連の連結機構は、殊に扉
Dを閉鎖する際に、扉Dの全開位置付近において、扉D
の回転運動をレール本体11に伝達し、レール本体11
を後方に駆動するように作用し、扉Dの他の回転位置に
おいては、長孔26aがあるために、レール本体11に
対して何らの力をも及ぼさない。そこで、扉Dに対し、
後方への引出し運動と閉鎖方向への回転運動とを連続的
に行なうと、平行リンク12、12が揺動することによ
りレール本体11が荷箱B側に引き寄せられ、このとき
の引寄せ作用が一種の弾みを伴って扉Dを閉じるように
働き、この間の扉Dの運動は極めて軽快である。また、
このことは、扉Dを開放した後、これを前方に収納する
際にも同様であって、そのときは、扉Dの開放方向への
回転力は、扉Dとレール本体11との双方に対し、荷箱
Bから離れる方向に弾みを付けることになる。
【0036】したがって、扉Dの開閉のための回転運
動、収納・引出しのための前後動運動は、開放操作時、
閉鎖操作時のいずれの場合においても、極めて滑らか
に、しかも軽快に連続させることができる。また、揺動
レバー22は、ヒンジピン21を介して180度以上に
揺動することにより、扉Dを開放状態にして全体を前方
に収納するときであっても、支持ローラ24を案内レー
ル54の後端部に位置させることができ(図1、図
2)、支持ローラ24を介し、扉Dの開閉操作、収納操
作の全行程において扉Dを安定に支持することができ
る。
【0037】なお、この発明は、箱形トラックの荷箱B
に用いる扉Dに限らず、ロッカ・各種建築物・機械装置
等の任意の開放収納形扉に対しても、そのまま適用する
ことができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ヒンジピンを介して扉の閉鎖面の下隅部に装着する
揺動レバーと、揺動レバーの先端に装着する支持ローラ
とを設けることによって、支持ローラは、扉に付設する
案内レールを介して扉を前後動自在に支持することがで
きるから、扉は、それが大重量のものであったとして
も、開放時において後端部が下がるようなことがなく、
開閉操作、収納操作を極めて軽快に行なうことができる
上、揺動レバーは、扉の回転に従って揺動するから、扉
の開閉のための回転運動に支障を与えるおそれが全くな
いという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成斜視説明図
【図2】 図1の要部X矢視図
【図3】 図2の要部拡大断面図
【図4】 図1のY−Y線矢視拡大断面図
【図5】 図1の要部拡大側面図
【図6】 動作順序説明図(1)
【図7】 動作順序説明図(2)
【図8】 動作順序説明図(3)
【図9】 動作順序説明図(4)
【図10】 動作順序説明図(5)
【符号の説明】
D…扉 11…レール本体 20…補助ヒンジ装置 21…ヒンジピン 22…揺動レバー 23…支持ロッド 24…支持ローラ 25…連結レバー 40…下ヒンジ 45a、45b…案内ローラ 54…案内レール

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉の閉鎖面の下隅部に装着するヒンジピ
    ンと、該ヒンジピンを介して180度以上に揺動する揺
    動レバーと、該揺動レバーの先端に上向きに装着する支
    持ローラとを備えてなり、該支持ローラは、扉の前後方
    向に付設する案内レールを介し、扉を前後動自在に支持
    することを特徴とする開放収納形扉の補助ヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒンジピンは、全閉時における扉の
    回転中心に一致して配設することを特徴とする請求項1
    記載の開放収納形扉の補助ヒンジ装置。
  3. 【請求項3】 前記支持ローラは、前記揺動レバーに対
    し、支持ロッドを介して装着することを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の開放収納形扉の補助ヒンジ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ヒンジピンには、前記揺動レバーと
    一体に揺動する連結レバーを付設し、該連結レバーは、
    扉の下ヒンジに付設する案内ローラに対応して前後動可
    能に配設するレール本体に連結することを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれか記載の開放収納形扉の
    補助ヒンジ装置。
JP6128770A 1994-06-10 1994-06-10 開放収納形扉の補助ヒンジ装置 Expired - Lifetime JP2572357B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6128770A JP2572357B2 (ja) 1994-06-10 1994-06-10 開放収納形扉の補助ヒンジ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6128770A JP2572357B2 (ja) 1994-06-10 1994-06-10 開放収納形扉の補助ヒンジ装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16595487A Division JPH0751869B2 (ja) 1987-07-02 1987-07-02 開放収納形扉の案内レ−ル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07139247A JPH07139247A (ja) 1995-05-30
JP2572357B2 true JP2572357B2 (ja) 1997-01-16

Family

ID=14993046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6128770A Expired - Lifetime JP2572357B2 (ja) 1994-06-10 1994-06-10 開放収納形扉の補助ヒンジ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2572357B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58176807A (ja) * 1982-04-09 1983-10-17 日本電子機器株式会社 内燃機関の点火栓用ハイテンシヨンケ−ブル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07139247A (ja) 1995-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04506987A (ja) 数個の摺動パネルを有するドア
JPH02178481A (ja) 窓障子用控え具
JP2572357B2 (ja) 開放収納形扉の補助ヒンジ装置
CN210707082U (zh) 售货车车厢活动厢壁结构
JP2023147292A (ja) コンテナ
JPS637675Y2 (ja)
JPH0439981Y2 (ja)
JP7385801B1 (ja) コンテナ
JP2678800B2 (ja) ダンプカーのリアドア開閉装置
JPS63275421A (ja) 箱形トラックの扉装置
JPH0751869B2 (ja) 開放収納形扉の案内レ−ル装置
JP2844278B2 (ja) 両開き縦辷り出し窓
JP3068625U (ja) 書庫の扉開閉装置
JP2595538Y2 (ja) 車両用全開口式スライドドア
JPH0828132A (ja) トラックの開放収納形扉装置
JPH0537919Y2 (ja)
JPH0512156Y2 (ja)
JP2000027544A (ja) 扉開閉動用ダンパ―
JP3752313B2 (ja) 窓開閉規制装置
JPS5926047Y2 (ja) 貨車用扉のためのロック装置
JP2717670B2 (ja) 貨物自動車における荷箱後部扉の開閉機構
JPS6129550Y2 (ja)
JPS6112257Y2 (ja)
JPS6321680Y2 (ja)
JP2514129Y2 (ja) 観音開扉の開閉装置