JP2569628Y2 - 可飽和リアクタ - Google Patents
可飽和リアクタInfo
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- JP2569628Y2 JP2569628Y2 JP7127893U JP7127893U JP2569628Y2 JP 2569628 Y2 JP2569628 Y2 JP 2569628Y2 JP 7127893 U JP7127893 U JP 7127893U JP 7127893 U JP7127893 U JP 7127893U JP 2569628 Y2 JP2569628 Y2 JP 2569628Y2
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Landscapes
- Details Of Television Scanning (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、テレビジョン受像器等
のディスプレイ装置の上下糸巻歪を補正する歪補正トラ
ンス等として使用される可飽和リアクタに関する。
のディスプレイ装置の上下糸巻歪を補正する歪補正トラ
ンス等として使用される可飽和リアクタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の可飽和リアクタは、図6に示す
ように、磁性体製のコアCと、このコアCの周りに巻か
れた一次コイルA、コアCの周りに巻かれた一対の二次
コイルB、B’とからなる。二次コイルB、B’は、互
いに逆方向に巻かれており、コアCには、バイアス磁界
が加えられている。この種の可飽和リアクタの具体的な
構造としては、例えば、図5に示すようなものが従来か
ら知られている。この可飽和リアクタは、フェライト、
Ni−Zn等の磁性体からなる一対のドラム形のコア
1、2と、円柱形の永久磁石5と、6つのピン状の端子
7、8、9を有する台座6とを備えている。
ように、磁性体製のコアCと、このコアCの周りに巻か
れた一次コイルA、コアCの周りに巻かれた一対の二次
コイルB、B’とからなる。二次コイルB、B’は、互
いに逆方向に巻かれており、コアCには、バイアス磁界
が加えられている。この種の可飽和リアクタの具体的な
構造としては、例えば、図5に示すようなものが従来か
ら知られている。この可飽和リアクタは、フェライト、
Ni−Zn等の磁性体からなる一対のドラム形のコア
1、2と、円柱形の永久磁石5と、6つのピン状の端子
7、8、9を有する台座6とを備えている。
【0003】2つのドラム形のコア1、2にわたって一
次コイル(図5では二次コイルに隠れて見えない)が巻
かれ、さらにその上に各々のコア1、2に分けて二次コ
イル3、4が巻かれている。このコイルを施したドラム
形のコア1、2の間に永久磁石5を挟み、これらコア
1、2及び永久磁石5を台座6の上に載せ、接着剤等で
固定する。この場合、一対の二次コイル3、4は、それ
らの巻き方向が互いに逆になるよう配置される。さら
に、各コイル3、4(一次コイルも含む)の引出線を端
子7、8、9の基部に絡げて接続する。これにより、図
6に示すような等価回路を有する可飽和リアクタが得ら
れる。
次コイル(図5では二次コイルに隠れて見えない)が巻
かれ、さらにその上に各々のコア1、2に分けて二次コ
イル3、4が巻かれている。このコイルを施したドラム
形のコア1、2の間に永久磁石5を挟み、これらコア
1、2及び永久磁石5を台座6の上に載せ、接着剤等で
固定する。この場合、一対の二次コイル3、4は、それ
らの巻き方向が互いに逆になるよう配置される。さら
に、各コイル3、4(一次コイルも含む)の引出線を端
子7、8、9の基部に絡げて接続する。これにより、図
6に示すような等価回路を有する可飽和リアクタが得ら
れる。
【0004】
【考案が解決しようとしている課題】しかしながら、こ
のような可飽和リアクタは、別体である2つのコア1、
2にわたって一次コイルを巻き、さらに各々のコア1、
2に二次コイル3、4を巻かなければならないため、巻
線作業は極めて面倒である。特に、ドラム形のコア1、
2に巻線を行うため、巻線の自動化がしにくい。さら
に、これら一次コイルと二次コイル3、4を巻いた一対
のドラム形のコア1、2と永久磁石5とを台座6の上に
載せて接着しなければならないため、コア1、2と永久
磁石5が完全に固定されるまで、保持しなければならな
い等、各構成部材組立作業にも多くの手数がかかる。
のような可飽和リアクタは、別体である2つのコア1、
2にわたって一次コイルを巻き、さらに各々のコア1、
2に二次コイル3、4を巻かなければならないため、巻
線作業は極めて面倒である。特に、ドラム形のコア1、
2に巻線を行うため、巻線の自動化がしにくい。さら
に、これら一次コイルと二次コイル3、4を巻いた一対
のドラム形のコア1、2と永久磁石5とを台座6の上に
載せて接着しなければならないため、コア1、2と永久
磁石5が完全に固定されるまで、保持しなければならな
い等、各構成部材組立作業にも多くの手数がかかる。
【0005】さらに、コア1、2と永久磁石5とによっ
て形成されるバイアス磁界の磁路が、コア1、2の永久
磁石5を挟んだのと反対側の端部で各々オープン状態と
なっているため、磁気抵抗が大きいという欠点もあっ
た。そこで、本考案は、前記従来の課題に鑑み、巻線工
程の自動化が可能で、各構成部材の組立もきわめて容易
に行え、しかも磁路の磁気抵抗の小さな可飽和リアクタ
を提供することを目的とする。
て形成されるバイアス磁界の磁路が、コア1、2の永久
磁石5を挟んだのと反対側の端部で各々オープン状態と
なっているため、磁気抵抗が大きいという欠点もあっ
た。そこで、本考案は、前記従来の課題に鑑み、巻線工
程の自動化が可能で、各構成部材の組立もきわめて容易
に行え、しかも磁路の磁気抵抗の小さな可飽和リアクタ
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、前記の目的を
達成するため、本考案で採用した手段は、バイアス磁界
を与えたコア30、30の周り一次コイル23と一対の
二次コイル24、25とを巻いた可飽和リアクタにおい
て、中心にコア挿入孔26を有する巻胴部22を備えた
ボビン21と、一端が前記コア挿入孔26の両端から挿
入されてボビン21内で対向すると共に、他端がコア挿
入孔26の外側で互いに対向した一対のコ字形のコア3
0、30と、ボビン21の中央部27の前記コア30、
30の両端が対向する位置に各々設けられた凹部28、
29と、この凹部28、29に収納され、前記コア3
0、30の両端で挟持された永久磁石31、31と、前
記ボビン21の巻胴部22に巻かれた一次コイル23
と、前記ボビン21の巻胴部22に巻かれた二次コイル
24、25とを有することを特徴とするものである。
達成するため、本考案で採用した手段は、バイアス磁界
を与えたコア30、30の周り一次コイル23と一対の
二次コイル24、25とを巻いた可飽和リアクタにおい
て、中心にコア挿入孔26を有する巻胴部22を備えた
ボビン21と、一端が前記コア挿入孔26の両端から挿
入されてボビン21内で対向すると共に、他端がコア挿
入孔26の外側で互いに対向した一対のコ字形のコア3
0、30と、ボビン21の中央部27の前記コア30、
30の両端が対向する位置に各々設けられた凹部28、
29と、この凹部28、29に収納され、前記コア3
0、30の両端で挟持された永久磁石31、31と、前
記ボビン21の巻胴部22に巻かれた一次コイル23
と、前記ボビン21の巻胴部22に巻かれた二次コイル
24、25とを有することを特徴とするものである。
【0007】
【作用】前記本考案の可飽和リアクタでは、全てのコイ
ル23、24、25が一つのボビン21に巻かれるた
め、その巻線作業がきわめて容易であり、特にボビン2
1をチャッキングして自動巻線を行うことが可能とな
る。さらに、巻線した後のボビン21の凹部28、29
に永久磁石31、31を挿入し、コア挿入孔26に一対
のコ字形のコア30、30の一端部を挿入し、そのコア
30、30の両端で前記永久磁石31、31を挟持すれ
ばよいので、各部材の組立も容易に行える。特に、永久
磁石31、31に磁力により、双方のコア30、30の
両側が吸着され、前記の組立状態が自ずと仮固定される
ので、その後の各部材の接着も、極めて簡単に行える。
さらに、コ字形のコア30、30の両端に2つの永久磁
石31、31が挟持されることにより、コア30、30
にバイアス磁界を与えるために閉磁路が形成され、磁気
抵抗の小さな磁気回路が形成できる。
ル23、24、25が一つのボビン21に巻かれるた
め、その巻線作業がきわめて容易であり、特にボビン2
1をチャッキングして自動巻線を行うことが可能とな
る。さらに、巻線した後のボビン21の凹部28、29
に永久磁石31、31を挿入し、コア挿入孔26に一対
のコ字形のコア30、30の一端部を挿入し、そのコア
30、30の両端で前記永久磁石31、31を挟持すれ
ばよいので、各部材の組立も容易に行える。特に、永久
磁石31、31に磁力により、双方のコア30、30の
両側が吸着され、前記の組立状態が自ずと仮固定される
ので、その後の各部材の接着も、極めて簡単に行える。
さらに、コ字形のコア30、30の両端に2つの永久磁
石31、31が挟持されることにより、コア30、30
にバイアス磁界を与えるために閉磁路が形成され、磁気
抵抗の小さな磁気回路が形成できる。
【0008】
【実施例】次に、図面を参照しながら、本考案の実施例
について、詳細に説明する。図1〜図4に示すように、
可飽和リアクタは、絶縁性のボビン21と、このボビン
21に巻かれた一次及び二次コイル23、24、25
と、このボビンに挿入された一対のコア30、30と、
このコア30、30の先端の間に挟持された永久磁石3
1、31を備える。
について、詳細に説明する。図1〜図4に示すように、
可飽和リアクタは、絶縁性のボビン21と、このボビン
21に巻かれた一次及び二次コイル23、24、25
と、このボビンに挿入された一対のコア30、30と、
このコア30、30の先端の間に挟持された永久磁石3
1、31を備える。
【0009】ボビンは、樹脂等の成形体からなり、中心
にコア挿入孔26を有する巻胴部22(図3及び図4参
照)を備えている。この巻胴部22の外周は、その外周
側に直交するよう設けられたほぼ矩形の中央部27によ
って2つの部分に仕切られている。さらに巻胴部22の
両端にフランジ36、36が設けられている。
にコア挿入孔26を有する巻胴部22(図3及び図4参
照)を備えている。この巻胴部22の外周は、その外周
側に直交するよう設けられたほぼ矩形の中央部27によ
って2つの部分に仕切られている。さらに巻胴部22の
両端にフランジ36、36が設けられている。
【0010】図3に示されたように、前記巻胴部22の
中を貫通するよう設けられたコア挿入孔26は、後述す
るコア30、30の断面形状よりやや大きな矩形の孔で
あり、フランジ36、36が設けられた両端側から前記
中央部27に達している。図1に示されたように、中央
部27とフランジ36、36の上縁には、コア30、3
0の幅よりやや幅の広い凹部38、39が設けられてい
る。図示の実施例では、後述するコア30、30はコ字
形の対称形をなしており、これに応じて前記コア挿入孔
26の幅と凹部38、39の幅が何れも同じとなってい
る。さらに、中央部27とフランジ36、36の底面か
ら3対のピン状の端子32、33、34が突設されてい
る。
中を貫通するよう設けられたコア挿入孔26は、後述す
るコア30、30の断面形状よりやや大きな矩形の孔で
あり、フランジ36、36が設けられた両端側から前記
中央部27に達している。図1に示されたように、中央
部27とフランジ36、36の上縁には、コア30、3
0の幅よりやや幅の広い凹部38、39が設けられてい
る。図示の実施例では、後述するコア30、30はコ字
形の対称形をなしており、これに応じて前記コア挿入孔
26の幅と凹部38、39の幅が何れも同じとなってい
る。さらに、中央部27とフランジ36、36の底面か
ら3対のピン状の端子32、33、34が突設されてい
る。
【0011】図3及び図4に示されたように、中央部2
7の上下に凹部28、29が設けられている。この凹部
28、29の幅及び長さは、後述する永久磁石31、3
1の寸法よりやや大きい。また、上側の凹部28は浅
く、永久磁石31が約半分程入る深さとなている。他
方、下側の凹部29は深く、コア挿入孔26が中央部2
7を貫通する位置にまで達している。これら凹部28、
29の形状は永久磁石31、31の形状に対応してお
り、図示の実施例では円柱状の永久磁石31、31を収
納するため、凹部28、29の底面及び上面は何れも半
円筒面となっている。
7の上下に凹部28、29が設けられている。この凹部
28、29の幅及び長さは、後述する永久磁石31、3
1の寸法よりやや大きい。また、上側の凹部28は浅
く、永久磁石31が約半分程入る深さとなている。他
方、下側の凹部29は深く、コア挿入孔26が中央部2
7を貫通する位置にまで達している。これら凹部28、
29の形状は永久磁石31、31の形状に対応してお
り、図示の実施例では円柱状の永久磁石31、31を収
納するため、凹部28、29の底面及び上面は何れも半
円筒面となっている。
【0012】前記巻胴部22には、一次コイル23と二
次コイル24、25が巻かれている。まず、中央部27
の両側にわたって巻胴部22の下側に一次コイル23が
巻かれ、その両端の引出線がボビン21の両端のフラン
ジ36の底部に設けられた端子32、32の基部に絡げ
られ、半田付けされている。この一次コイル23は、中
央部27において、その上側の凹部28の片側に設けら
れた溝35を通して中央部27の両側に巻かれる。図4
に符号23’で示したのは、この溝35を通る一次コイ
ル23の中間部である。二次コイル24、25は、前記
中央部27の両側に分けて一次コイル23の上に巻かれ
ており、それらの両端の引出線がボビン21の中央部2
7とフランジ36の底部に各々設けられた端子33、3
3、34、34の基部に絡げられ、半田付けされてい
る。これら二次コイル24、25の巻き方向は、互いに
逆である。二次コイル24、25の外周は、その保護及
び絶縁性の確保等の観点から、外装樹脂、外装ワニス或
は外装テープ等で覆うことが好ましい。
次コイル24、25が巻かれている。まず、中央部27
の両側にわたって巻胴部22の下側に一次コイル23が
巻かれ、その両端の引出線がボビン21の両端のフラン
ジ36の底部に設けられた端子32、32の基部に絡げ
られ、半田付けされている。この一次コイル23は、中
央部27において、その上側の凹部28の片側に設けら
れた溝35を通して中央部27の両側に巻かれる。図4
に符号23’で示したのは、この溝35を通る一次コイ
ル23の中間部である。二次コイル24、25は、前記
中央部27の両側に分けて一次コイル23の上に巻かれ
ており、それらの両端の引出線がボビン21の中央部2
7とフランジ36の底部に各々設けられた端子33、3
3、34、34の基部に絡げられ、半田付けされてい
る。これら二次コイル24、25の巻き方向は、互いに
逆である。二次コイル24、25の外周は、その保護及
び絶縁性の確保等の観点から、外装樹脂、外装ワニス或
は外装テープ等で覆うことが好ましい。
【0013】コア30、30は、フェライト、Ni−Z
n等の磁性体からなり、全体としてコ字形を呈し、断面
が矩形となっている。既に述べた通り、このコア30、
30の断面は、巻胴部22の中を貫通して設けられたコ
ア挿入孔26の形状に対応しており、その幅及び高さよ
り僅かに小さい。また、コア30、30の両端部の長さ
は、コア挿入孔26のフランジ36側の開口部から、中
央部27の凹部29に達する長さとなっている。このコ
ア30、30は、その一端部が各々両側のフランジ側か
ら前記コア挿入孔26に挿入され、その他端部が中央部
27とフランジ36、36の溝38、39に嵌め込まれ
ている。また、その中間部は、フランジ36、36の上
部に縦に添えられている。
n等の磁性体からなり、全体としてコ字形を呈し、断面
が矩形となっている。既に述べた通り、このコア30、
30の断面は、巻胴部22の中を貫通して設けられたコ
ア挿入孔26の形状に対応しており、その幅及び高さよ
り僅かに小さい。また、コア30、30の両端部の長さ
は、コア挿入孔26のフランジ36側の開口部から、中
央部27の凹部29に達する長さとなっている。このコ
ア30、30は、その一端部が各々両側のフランジ側か
ら前記コア挿入孔26に挿入され、その他端部が中央部
27とフランジ36、36の溝38、39に嵌め込まれ
ている。また、その中間部は、フランジ36、36の上
部に縦に添えられている。
【0014】このコア30、30は、その断面形状が両
端部において同じになるよう、対称形とするのがよく、
それにより、コア30、30のコア挿入孔26への挿入
等の組立がより容易となる。また、コア30、30の断
面形状は、必ずしも図示の実施例のように矩形である必
要はなく、他の形状であってもよい。但し、その場合
は、その形状に合わせてコア挿入孔26の断面形状を変
えるのがよい。
端部において同じになるよう、対称形とするのがよく、
それにより、コア30、30のコア挿入孔26への挿入
等の組立がより容易となる。また、コア30、30の断
面形状は、必ずしも図示の実施例のように矩形である必
要はなく、他の形状であってもよい。但し、その場合
は、その形状に合わせてコア挿入孔26の断面形状を変
えるのがよい。
【0015】永久磁石31、31は、両端面に対極する
磁極を有するものであり、図示の例では円柱形の永久磁
石31、31が使用されている。この永久磁石31、3
1が前記中央部27の凹部28、29に各々挿入され、
その中で前記コア30、30の先端の間に挟持されてい
る。この永久磁石31、31はコア30、30を通して
コイル23、24、25にバイアス磁界を与えるもので
あるから、その磁極が各々所定の方向を向くようコア3
0、30の先端に挟持されるものであり、これによりコ
ア30、30及び永久磁石32、32により構成されて
磁気回路に一定の方向の磁束が通る。
磁極を有するものであり、図示の例では円柱形の永久磁
石31、31が使用されている。この永久磁石31、3
1が前記中央部27の凹部28、29に各々挿入され、
その中で前記コア30、30の先端の間に挟持されてい
る。この永久磁石31、31はコア30、30を通して
コイル23、24、25にバイアス磁界を与えるもので
あるから、その磁極が各々所定の方向を向くようコア3
0、30の先端に挟持されるものであり、これによりコ
ア30、30及び永久磁石32、32により構成されて
磁気回路に一定の方向の磁束が通る。
【0016】このようにして、永久磁石31、31をコ
ア30、30の両端で挟持した状態では、永久磁石3
1、31の磁力によってコア30、30の先端が引か
れ、その組立状態が仮固定される。従って、最終的にコ
ア30、30、永久磁石31、31及びボビン21が互
いに固定されるよう接着剤等が塗布され、硬化される
が、その間前記のような組立状態が自ずと保持される。
なお、永久磁石31、31の断面形状は、必ずしも図示
の実施例のように円柱形である必要はなく、他の形状で
あってもよい。但し、その場合は、永久磁石31、31
の形状に合わせてそれを収納する凹部28、29の形状
を変えるのがよい。
ア30、30の両端で挟持した状態では、永久磁石3
1、31の磁力によってコア30、30の先端が引か
れ、その組立状態が仮固定される。従って、最終的にコ
ア30、30、永久磁石31、31及びボビン21が互
いに固定されるよう接着剤等が塗布され、硬化される
が、その間前記のような組立状態が自ずと保持される。
なお、永久磁石31、31の断面形状は、必ずしも図示
の実施例のように円柱形である必要はなく、他の形状で
あってもよい。但し、その場合は、永久磁石31、31
の形状に合わせてそれを収納する凹部28、29の形状
を変えるのがよい。
【0017】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案によれば、コ
イル23、24、25の巻線作業が容易となり、その自
動化が可能になると共に、各部材の組立も容易に行える
ため、その生産性の向上を図ることができる。さらに、
磁気抵抗の小さな磁気回路が形成できるため、その特性
の向上を図ることができる。
イル23、24、25の巻線作業が容易となり、その自
動化が可能になると共に、各部材の組立も容易に行える
ため、その生産性の向上を図ることができる。さらに、
磁気抵抗の小さな磁気回路が形成できるため、その特性
の向上を図ることができる。
【図1】本考案の実施例による可飽和リアクタの一部分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図2】同実施例による組立状態の可飽和リアクタの斜
視図である。
視図である。
【図3】同実施例による組立状態の可飽和リアクタを中
央で縦に断側した側面図である。
央で縦に断側した側面図である。
【図4】同実施例による組立状態の可飽和リアクタを中
央で縦に断側した正面図である。
央で縦に断側した正面図である。
【図5】従来例である可飽和リアクタの斜視図である。
【図6】可飽和リアクタの等価回路図である。
21 ボビン 22 ボビンの巻胴部 23 一次コイル 24 二次コイル 25 二次コイル 26 ボビンのコア挿入孔 27 ボビンの中央部 28 ボビンの凹部 29 ボビンの凹部 30 コア 30 コア 31 永久磁石
Claims (1)
- 【請求項1】 バイアス磁界を与えたコア(30)、
(30)の周り一次コイル(23)と一対の二次コイル
(24)、(25)とを巻いた可飽和リアクタにおい
て、中心にコア挿入孔(26)を有する巻胴部(22)
を備えたボビン(21)と、一端が前記コア挿入孔(2
6)の両端から挿入されてボビン(21)内で対向する
と共に、他端がコア挿入孔(26)の外側で互いに対向
した一対のコ字形のコア(30)、(30)と、ボビン
(21)の中央部(27)の前記コア(30)、(3
0)の両端が対向する位置に各々設けられた凹部(2
8)、(29)と、この凹部(28)、(29)に収納
され、前記コア(30)、(30)の両端で挟持された
永久磁石(31)、(31)と、前記ボビン(21)の
巻胴部(22)に巻かれた一次コイル(23)と、前記
ボビン(21)の巻胴部(22)に巻かれた二次コイル
(24)、(25)とを有することを特徴とする可飽和
リアクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7127893U JP2569628Y2 (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | 可飽和リアクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7127893U JP2569628Y2 (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | 可飽和リアクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0736424U JPH0736424U (ja) | 1995-07-04 |
JP2569628Y2 true JP2569628Y2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=13456093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7127893U Expired - Lifetime JP2569628Y2 (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | 可飽和リアクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569628Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4623818B2 (ja) * | 2000-12-06 | 2011-02-02 | Necトーキン株式会社 | インダクタ |
-
1993
- 1993-12-06 JP JP7127893U patent/JP2569628Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0736424U (ja) | 1995-07-04 |
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