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JP2563592B2 - 熱電装置の制御方法 - Google Patents

熱電装置の制御方法

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Publication number
JP2563592B2
JP2563592B2 JP1181117A JP18111789A JP2563592B2 JP 2563592 B2 JP2563592 B2 JP 2563592B2 JP 1181117 A JP1181117 A JP 1181117A JP 18111789 A JP18111789 A JP 18111789A JP 2563592 B2 JP2563592 B2 JP 2563592B2
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JP
Japan
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heat
thermoelectric device
current
control method
cooling
Prior art date
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JP1181117A
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English (en)
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JPH0344978A (ja
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義明 山本
博由 田中
文俊 西脇
康司 中桐
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はペルチェ効果を利用し、電気的に冷房もしく
は暖房を行う空調装置や冷蔵庫用冷却装置等に有用な熱
電装置に関する。
従来の技術 電気を熱に変換する熱電装置は、熱電素子の両側に空
気との熱交換を行なうフィンを有し、電流を通ずること
により冷却を行うものである。
基板上に、N型半導体、導電体、P型半導体からなる
電気回路が形成されており、通電により、半導体と導電
体と界面でペルチェ効果により発熱もしくは吸熱する。
このとき、発熱部と熱的に接するフィンと、吸熱部と熱
的に接するフィンにより、一方の空気から熱を汲み上
げ、他方の空気へ捨てるヒートポンプ回路を形成してい
る。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来の熱電装置では、冷却負荷低減時
には電流を零とし、その後、温度上昇がある値を越える
と通電して冷却を再開する、間欠制御を行なっている。
そのため、電流を零としたときには、熱電回路を通して
発熱側のコルゲートフィンから吸熱側のコルゲートフィ
ンに流れる熱により冷却効果が極度に低下し、空調の不
快感を感じたり、冷蔵庫の温度上昇を与えるという課題
があった。
また、着霜時には電源を切り霜を溶かしていたため
に、再運転までに時間を要し、室温の変化や冷蔵庫内の
温度上昇などの課題があった。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮し、冷却負荷低
減時に発熱側から吸熱側へ流れる熱流を抑え、装置の性
能向上を提供するとともに、除霜を短時間で行い、室温
の変化や冷蔵庫内の温度上昇を大幅に抑制する制御方法
を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明では、ペルチェ効
果を利用する熱電装置において、最小電流値を、前記熱
電装置の発熱側から吸熱側へ流れる熱量と等しいペルチ
ェ吸熱量を得る電流値とする熱電装置の制御方法、およ
び、除霜時に逆方向の電流を流す制御方法を与えるもの
である。
作用 上記のような制御方法によって、得られる本発明の作
用は次の通りである。
1.熱電素子の冷却特性は、ペルチェ吸熱、ジュールー発
熱および内部の熱伝導のバランスによって決まり、通電
する電流値によって大きく変化する。電流を小さくする
と、ジュール発熱および熱伝導により吸熱側に流れる燃
料とペルチェ吸熱量が等しくなる。この時、被冷却物と
熱電素子との温度は等しくなり、熱電装置は全体的には
断熱壁と同様の効果を示すことになる。
2.熱電素子は、流れる電流の方向を変えることにより、
発熱側と吸熱側を容易に変えることができる。また、温
度変化の速度は、電子が関与していることから、通常の
熱伝導に比較して大きくなる。除霜時に電流の方向を変
え、着霜時に熱を与えることにより霜は瞬時に融解でき
る。
実施例 以下に本発明による実施例を図面により説明する。
第1図は本発明の一実施例にかかる熱電装置の構成を
示すものである。
まず、その構成を説明する。絶縁性フィルム基板1の
片面にはN型半導体2、導電体3、P型半導体4、導電
体3が順に成膜されている。2つのコルゲートフィン
5、5′は、フィルム基板1の両側に位置し、導電体3
に1つおきに、かつ、熱的に接する導電体3がおのおの
異なるように設置されている。矢印6は通常の冷却時の
電流方向を示す。電流6は、電流制御部7により制御さ
れた電源8から供給される。電流6により、半導体2、
4と導電体3の界面でペルチェ効果により発熱もしくは
吸熱する。
このとき、N型半導体2とP型半導体4は交互に並ん
でいることから、導電体3は交互に発熱部または吸熱部
となり、前述のごとく導電体3の1つおきに熱的に接す
るコルゲートフィン5は、一方が発熱フィン他方が吸熱
フィンとなる。この実施例では、フィルム1上部の空気
から熱を吸収し、フィルム1の下部の空気への熱の発散
となる。なお、コルゲートフィン5′は、絶縁性フィル
ム基板1を介して、導電体3に押圧されているが、基板
1は十分に薄いので導電体3からの(あるいは導電体3
への)熱移動は、殆どコルゲートフィン5′を介して行
なわれる。
次に、上記実施例の熱電装置の制御法について説明を
行なうが、留意すべきは、この制御法は、以下の説明か
らも明かな様に、基本的な熱電装置において成立するも
のであるから、上記実施例の構成には全く限定されない
ことである。
第2図は、導体の両端部において半導体を接続し、そ
の一方の接続界面を発熱側界面とし、他方の接続界面を
吸熱側界面とする構成の熱電素子において、その両端部
にペルチェ効果に基ずく一定温度差が生じた場合の熱電
素子の冷却特性を示すものである。冷却特性は、素子の
物性および形状に依存するがその傾向は同じであり、こ
こでは定性的にその特性を示した。
消費電力(Qin)は、熱電素子の抵抗と電流(I)か
ら、 Qin ≒ R・I2 で与えられ、電流にに対しほぼ2次関数となる。
一方、熱電素子の冷却出力は、ペルチェ吸熱、ジュー
ル発熱および内部の熱伝導のバランスによって決まる。
電流がI0以下では、ペルチェ吸熱量よりも熱伝導により
吸熱部に流れ込む熱量が大きく、冷却出力を得ることが
できない。電流に比例してペルチェ吸熱量は増加するこ
とから、電流が増大するにつれて冷却出力が増加すが、
Imを上回るとジュール発熱が支配的となる冷却出力は低
下する。通常の冷却時には、Im前後の電流を流すことに
なる。冷却負荷が減少するとその負荷に応じて電流を減
少させる。本発明による制御は、冷房負荷が零に近づい
た場合に、流す電流をI0に保つように制御するもので、
これにより、前記導体内を熱伝導により発熱側から吸熱
側に流れ込む熱量とペルチェ吸熱量が等しくなる。
すなわち、冷房負荷が零に近づいた場合にも、発熱側
から吸熱側への熱流入をあたかも遮断する様に動作す
る。これにより、被冷却物の温度と吸熱側界面の温度が
等しくなり、熱電装置は断熱壁と同様に働く。しかも、
この時の消費電力は、熱電素子の物性値によって異なる
が、一般にI0はImの10%程度であり、消費電力は通常運
転時の1%と非常に小さく、無視し得る。
すなわち、本発明の制御法では、無視し得る程度の僅
かの消費電力で、上記した冷却負荷低減時の従来の問題
を解決できるのである。
この制御法によって、第1図の熱電装置においても、
導電体3を伝わって発熱側から吸熱側へ流入する熱を打
ち消すことができ、従来の問題を解決できた。
次に、冷却運転時においてコルゲートフィン5の表面
が零度以下になると着霜を生じる。着霜量が大きくなる
と通風抵抗が大きくなり効率の低下を招くことから、除
霜する必要が生じてくる。本発明では、電流制御部7に
おいて、通常と逆の電流を印加する制御を行なってい
る。これにより通常は吸熱部となるコルゲートフィン5
が発熱部となり、霜はコルゲートフィン5の表面から融
解する。なお、温度上昇の速度は、電子が関与している
ことから、通常の熱伝導に比較して大きくなり、霜は瞬
時に融解される。
また、この例では、除霜は一度に全面を行なうよう説
明したが、分割して行なうことも容易である。第1図に
は熱電装置の構成を説明するために、コルゲートフィン
5、5′の枚数を限定して書いているが、一般に使用す
る場合には、コルゲートフィン5、5′を多数並べるこ
とになる。電源8を複数個設置し、その数と一致する電
流路を並列に設置することにより、分割して除霜するこ
とができる。これにより、除霜しながら冷却運転が可能
となり、さらに快適性および温度上昇を抑制することが
できる。
なお、上記した通常と逆の向きの電流を印加すること
で除霜を行なう熱電装置の制御法、更には、分割して除
霜を行なう制御法は、前述の基本的な熱電装置において
も適応できることは言うまでもない。
発明の効果 本発明による熱電装置の制御方法は、ペルチェ効果を
利用する熱電装置において、最小電流値を、熱電装置の
発熱側から吸熱側へ流れる熱量と等しいペルチェ吸熱量
を得る電流値とする熱電装置の制御方法、および、除霜
時に逆方向の電流を流す制御方法を与えたため、熱電回
路内を流れる熱流の影響を抑え、装置の性能向上を提供
するとともに、除霜を短時間で行い、室温の変化や冷蔵
庫内の温度上昇を大幅に抑制する熱電装置の実現が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の制御法を用いた一実施例の熱電装置
の斜視図、第2図は熱電素子の冷却特性図である。 1……フィルム基板、2……N型半導体、3……導電
体、4……P型半導体、5、5′……コルゲートフィ
ン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中桐 康司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−163745(JP,A) 特開 昭55−14417(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペルチェ効果を利用する熱電装置に流す最
    小電流値を、前記熱電装置の発熱側から吸熱側へ流れる
    熱量と等しいペルチェ吸熱量を得る電流値とする熱電装
    置の制御方法。
  2. 【請求項2】複数個の吸熱側界面を有する熱電装置の除
    霜時に、前記複数個の吸熱側界面の一部に逆方向の電流
    を流す請求項1記載の熱電装置の制御方法。
JP1181117A 1989-07-12 1989-07-12 熱電装置の制御方法 Expired - Fee Related JP2563592B2 (ja)

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