JP2562312Y2 - 中圧ブンゼン式バーナ - Google Patents
中圧ブンゼン式バーナInfo
- Publication number
- JP2562312Y2 JP2562312Y2 JP10531091U JP10531091U JP2562312Y2 JP 2562312 Y2 JP2562312 Y2 JP 2562312Y2 JP 10531091 U JP10531091 U JP 10531091U JP 10531091 U JP10531091 U JP 10531091U JP 2562312 Y2 JP2562312 Y2 JP 2562312Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- wire mesh
- burner
- resistant
- mesh
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Gas Burners (AREA)
Description
【0002】
【産業上の利用分野】本考案は主として乾燥用、加熱用
に用い、気体燃料を600 〜1000℃という高温域で長期間
安定して燃焼せしめ、かつ小型、軽量であるため持ち運
びが容易である中圧ブンゼン式バーナに関するものであ
る。
に用い、気体燃料を600 〜1000℃という高温域で長期間
安定して燃焼せしめ、かつ小型、軽量であるため持ち運
びが容易である中圧ブンゼン式バーナに関するものであ
る。
【0003】
【従来の技術】一般に面燃焼を行う場合、セラミックな
どの無機質系プレートが整流体として用いられるが、孔
径0.3〜1.5mmの内外方向向きの通気孔を有する層厚 5〜
30mmで、空間率50〜80%の断熱層である無機質ハニカム
と、その外方側に位置する耐熱ガラス繊維製の織布又は
不織布に酸化触媒を担持せしめた触媒層との間に、150,
000kcal/m2hのガスインプット量に対する燃焼時の通気
抵抗が1mmH2O以上200mmH2O以下の耐熱無機繊維の織布を
介在させた触媒燃焼バーナが考えられていた。
どの無機質系プレートが整流体として用いられるが、孔
径0.3〜1.5mmの内外方向向きの通気孔を有する層厚 5〜
30mmで、空間率50〜80%の断熱層である無機質ハニカム
と、その外方側に位置する耐熱ガラス繊維製の織布又は
不織布に酸化触媒を担持せしめた触媒層との間に、150,
000kcal/m2hのガスインプット量に対する燃焼時の通気
抵抗が1mmH2O以上200mmH2O以下の耐熱無機繊維の織布を
介在させた触媒燃焼バーナが考えられていた。
【0004】上記触媒燃焼バーナは、従来困難であった
水素などの燃焼速度の速いガスを含有する燃焼用ガスで
も逆火の心配なしに安定して燃焼させることができるな
ど工業加熱用バーナとして利用する際有益なものであっ
た。
水素などの燃焼速度の速いガスを含有する燃焼用ガスで
も逆火の心配なしに安定して燃焼させることができるな
ど工業加熱用バーナとして利用する際有益なものであっ
た。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記バーナは外
部からの衝撃が加わった場合、燃焼面が裂けたり穴があ
いたりして使用不能になりやすいことや、耐熱無機繊維
などに微量に含まれているアルカリなどの触媒毒により
触媒層が劣化するなどの欠点があった。又、上記バーナ
は耐熱無機繊維を隙間につめることによりガスの洩れを
防ぐようにしているが、この方法は製作及びメンテナン
スにおいてかなりの労力と時間を要する。
部からの衝撃が加わった場合、燃焼面が裂けたり穴があ
いたりして使用不能になりやすいことや、耐熱無機繊維
などに微量に含まれているアルカリなどの触媒毒により
触媒層が劣化するなどの欠点があった。又、上記バーナ
は耐熱無機繊維を隙間につめることによりガスの洩れを
防ぐようにしているが、この方法は製作及びメンテナン
スにおいてかなりの労力と時間を要する。
【0006】そこで衝撃時にも壊れにくく、長期間安定
して燃焼させることができ、かつ、ガスの洩れをできる
だけ簡単な方法で防ぐように改良研究を進めるうちに本
考案に到達したものである。
して燃焼させることができ、かつ、ガスの洩れをできる
だけ簡単な方法で防ぐように改良研究を進めるうちに本
考案に到達したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は通気部を切り抜
いたステンレス製枠板にメッシュ 50〜500の平畳織又は
綾畳織のステンレス製耐熱金網をスポット溶接によって
接合することにより燃焼部分を軽量化かつ小型化し、又
金網の熱による変形を少なくしたことを特徴とするもの
であり、又整流板のバーナ本体との接触部分が平面にな
ったため膨張黒鉛シートを用いてガスシールを行うこと
ができ、ガス洩れを防ぐことができる。
いたステンレス製枠板にメッシュ 50〜500の平畳織又は
綾畳織のステンレス製耐熱金網をスポット溶接によって
接合することにより燃焼部分を軽量化かつ小型化し、又
金網の熱による変形を少なくしたことを特徴とするもの
であり、又整流板のバーナ本体との接触部分が平面にな
ったため膨張黒鉛シートを用いてガスシールを行うこと
ができ、ガス洩れを防ぐことができる。
【0008】使用する耐熱金網としては、SUS-310S,SU
H-330,インコネル 600,NCH-1などの材質からなる連続
使用耐熱温度が1000℃以上の耐熱線にて織った金網が好
適である。これらの耐熱金網は触媒層の温度が最高1000
℃になるため、これと接触している耐熱金網も1000℃以
上の耐熱性を必要とするからである。触媒層の常用温度
が600℃程度に限定される場合には、耐熱金網の材質をS
US-410,SUS-430などの鉄クロムやSUS-304,SUS-316など
のステンレスにしても差し支えない。
H-330,インコネル 600,NCH-1などの材質からなる連続
使用耐熱温度が1000℃以上の耐熱線にて織った金網が好
適である。これらの耐熱金網は触媒層の温度が最高1000
℃になるため、これと接触している耐熱金網も1000℃以
上の耐熱性を必要とするからである。触媒層の常用温度
が600℃程度に限定される場合には、耐熱金網の材質をS
US-410,SUS-430などの鉄クロムやSUS-304,SUS-316など
のステンレスにしても差し支えない。
【0009】
【実施例】以下、本考案の中圧ブンゼン式バーナを図
1、2、3に基づき説明する。
1、2、3に基づき説明する。
【0010】図1は本考案の実施例に係る中圧ブンゼン
式バーナを示す。整流板1はパッキンである膨張黒鉛シ
ート2を挟んでバーナ本体3の下流側にあり、さらに整
流板1の耐熱金網11の上には触媒層4をのせ、同様に
膨張黒鉛シート2を挟んで押さえ板5と保護金網固定具
6を置き、ボルト13とナット14で締め固定した。パ
ッキンとして膨張黒鉛シートを用いたのは、バーナの熱
による歪を吸収してガスの洩れを防ぐことができ、かつ
優れた耐熱性を持っているからである。ここで触媒層は
SiO296%以上からなる 3〜10μm 径の高珪酸ガラス繊維
を2,000〜8,000本束ねて糸状とし、更に織成してタイラ
ー標準ふるい10〜32メッシュに相当する織布としたもの
を、例えばクロム、コバルト、白金、パラジウム、ロジ
ウム等からなる触媒溶液に含浸させ、乾燥後、加熱焼成
して製造したもので触媒を活性化した上で用いた。整流
板1を図3に示すが、図のように150mm×150mmの通気部
が4つあるステンレス製枠板12に、その通気部より15
mm大きなメッシュ110 の耐熱金網11を事前に 1,000℃
で焼いたものをスポット溶接によりとりつけた。スポッ
ト溶接部は図3に15として示している部分である。耐
熱金網としてはメッシュ50〜500 のものがあるが8のガ
ス分散板と1の整流板との空間で囲まれた部分の内圧が
3mmH2O以上10mmH2O以下であるメッシュ 110の耐熱金網
が性能的に良い。スポット溶接の間隔は金網の歪をのが
し、またしっかりと固定するという観点からメッシュ 1
10のステンレス製耐熱金網では50mm〜100mm の間隔が望
ましい。ただし、この間隔は金網のメッシュ数や材質に
より若干の差がある。
式バーナを示す。整流板1はパッキンである膨張黒鉛シ
ート2を挟んでバーナ本体3の下流側にあり、さらに整
流板1の耐熱金網11の上には触媒層4をのせ、同様に
膨張黒鉛シート2を挟んで押さえ板5と保護金網固定具
6を置き、ボルト13とナット14で締め固定した。パ
ッキンとして膨張黒鉛シートを用いたのは、バーナの熱
による歪を吸収してガスの洩れを防ぐことができ、かつ
優れた耐熱性を持っているからである。ここで触媒層は
SiO296%以上からなる 3〜10μm 径の高珪酸ガラス繊維
を2,000〜8,000本束ねて糸状とし、更に織成してタイラ
ー標準ふるい10〜32メッシュに相当する織布としたもの
を、例えばクロム、コバルト、白金、パラジウム、ロジ
ウム等からなる触媒溶液に含浸させ、乾燥後、加熱焼成
して製造したもので触媒を活性化した上で用いた。整流
板1を図3に示すが、図のように150mm×150mmの通気部
が4つあるステンレス製枠板12に、その通気部より15
mm大きなメッシュ110 の耐熱金網11を事前に 1,000℃
で焼いたものをスポット溶接によりとりつけた。スポッ
ト溶接部は図3に15として示している部分である。耐
熱金網としてはメッシュ50〜500 のものがあるが8のガ
ス分散板と1の整流板との空間で囲まれた部分の内圧が
3mmH2O以上10mmH2O以下であるメッシュ 110の耐熱金網
が性能的に良い。スポット溶接の間隔は金網の歪をのが
し、またしっかりと固定するという観点からメッシュ 1
10のステンレス製耐熱金網では50mm〜100mm の間隔が望
ましい。ただし、この間隔は金網のメッシュ数や材質に
より若干の差がある。
【0011】尚、触媒層4の上方には鉄クロム線などを
素材とする保護金網7を保護金網固定具6を用いて離し
て設け、バーナ本体3の内部構造としては下半部をガス
分散室としてバーナ本体3内の中間部にパンチングメタ
ルなどのガス分散板8を設けてガスの分散を図った。
素材とする保護金網7を保護金網固定具6を用いて離し
て設け、バーナ本体3の内部構造としては下半部をガス
分散室としてバーナ本体3内の中間部にパンチングメタ
ルなどのガス分散板8を設けてガスの分散を図った。
【0012】本バーナにより気体燃料を燃焼させるに
は、中圧で導入したガスをベンチュリーミキサー9で空
気と混合し、これをガス導入孔10からバーナ本体3内
に噴出させる。
は、中圧で導入したガスをベンチュリーミキサー9で空
気と混合し、これをガス導入孔10からバーナ本体3内
に噴出させる。
【0013】
【考案の効果】本考案の中圧ブンゼン式バーナによれ
ば、水素などの燃焼速度の速いガスを含有する混合ガス
を1,000 ℃で、かつガスバーナの燃焼面を水平下向きで
燃焼させても逆火の発生なしに完全燃焼させることが可
能である。又、整流部に耐熱金網を用いたことによりか
なりの衝撃を加えても整流部が破損し使用不能になるこ
とがなく、しかも触媒毒がないため耐熱金網により触媒
が被毒劣化することがない。
ば、水素などの燃焼速度の速いガスを含有する混合ガス
を1,000 ℃で、かつガスバーナの燃焼面を水平下向きで
燃焼させても逆火の発生なしに完全燃焼させることが可
能である。又、整流部に耐熱金網を用いたことによりか
なりの衝撃を加えても整流部が破損し使用不能になるこ
とがなく、しかも触媒毒がないため耐熱金網により触媒
が被毒劣化することがない。
【0014】尚、整流部は耐熱金網をステンレス製枠板
にスポット溶接したものであるが、これはただ単に金網
と枠板を接合しただけではなく、金網の熱による歪を小
さくするのに大きな効果がある。よって今まで金網の熱
変形などにより傷つきやすかった触媒層を長期間傷つけ
ることなく使用することができる。
にスポット溶接したものであるが、これはただ単に金網
と枠板を接合しただけではなく、金網の熱による歪を小
さくするのに大きな効果がある。よって今まで金網の熱
変形などにより傷つきやすかった触媒層を長期間傷つけ
ることなく使用することができる。
【0015】又、今まではバーナの本体と整流部の隙間
に耐熱性繊維をつめてガスの洩れを防いでいたためガス
の洩れが心配されたが、整流部が一枚板になったため膨
張黒鉛シートによるガスシールが可能となり、ガスの洩
れを容易に防ぐことができる。
に耐熱性繊維をつめてガスの洩れを防いでいたためガス
の洩れが心配されたが、整流部が一枚板になったため膨
張黒鉛シートによるガスシールが可能となり、ガスの洩
れを容易に防ぐことができる。
【0016】又、このバーナは構造が簡単なため、製
作、メンテナンスの面においてかなりの労力及び時間を
削減することができる。
作、メンテナンスの面においてかなりの労力及び時間を
削減することができる。
【図1】本考案である中圧ブンゼン式バーナ一部切欠斜
視図
視図
【図2】本考案である中圧ブンゼン式バーナ断面図
【図3】本考案である中圧ブンゼン式バーナの整流板平
面図
面図
1 整流板 2 膨張黒鉛シート 3 バーナ本体 4 触媒層 5 押さえ板 6 保護金網固定具 7 保護金網 8 ガス分散板 9 ベンチュリーミキサー 10 導入孔 11 耐熱金網 12 ステンレス製枠板 13 ボルト 14 ナット 15 スポット溶接部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−205717(JP,A) 特開 昭61−62707(JP,A) 特開 昭58−127010(JP,A) 実開 昭49−77541(JP,U) 実開 昭52−131632(JP,U) 実開 昭63−44040(JP,U) 実開 平1−88116(JP,U) 特公 昭47−7067(JP,B1)
Claims (1)
- 【請求項1】 ステンレス製枠板12にメッシュ50 〜5
00の平畳織又は綾畳織のステンレス製耐熱金網11をス
ポット溶接した整流板1を支えとし、下流側にパッキン
として設けた膨張黒鉛シート2との積層による凹部に燃
焼面である触媒層4を設けたことを特徴とする中圧ブン
ゼン式バーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10531091U JP2562312Y2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 中圧ブンゼン式バーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10531091U JP2562312Y2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 中圧ブンゼン式バーナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622714U JPH0622714U (ja) | 1994-03-25 |
JP2562312Y2 true JP2562312Y2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=14404135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10531091U Expired - Lifetime JP2562312Y2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 中圧ブンゼン式バーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562312Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6985832B2 (ja) * | 2017-07-18 | 2021-12-22 | リンナイ株式会社 | 全一次燃焼式バーナ |
-
1991
- 1991-11-27 JP JP10531091U patent/JP2562312Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0622714U (ja) | 1994-03-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970805 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |