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JP2559536B2 - 発光素子の製造方法 - Google Patents

発光素子の製造方法

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JP2559536B2
JP2559536B2 JP41119890A JP41119890A JP2559536B2 JP 2559536 B2 JP2559536 B2 JP 2559536B2 JP 41119890 A JP41119890 A JP 41119890A JP 41119890 A JP41119890 A JP 41119890A JP 2559536 B2 JP2559536 B2 JP 2559536B2
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JP
Japan
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protective film
film
weight
algaas
light emitting
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JP41119890A
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雅人 山田
雅宣 高橋
卓夫 竹中
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Shin Etsu Handotai Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Handotai Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、AlGaAsチップ表
面の保護膜の形成により輝度の劣化を有効に防止するこ
とができるようにした発光素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】pn接合を有する従来のAlGaAs発
光素子のランプL’は、第2図に示すごとくAlGaA
sチップ2’のn層4側にはn電極6及びp層8側には
p電極10を設け、エポキシ樹脂でモールド12した構
造が一般に知られている。エポキシ樹脂は一般に吸湿性
で防湿効果に乏しいため、大気中の水分がモールド12
内に侵入し、AlGaAs中のAlと反応して水酸化物
の白濁膜14がAlGaAsチップ2’の表面に形成さ
れる。この水酸化アルミニウムの白濁膜14のために、
光取り出し効率が低下し、AlGaAsLEDの輝度が
低下するという問題が発生していた。
【0003】一方、このAlGaAs混晶は、アンモニ
アと過酸化水素を含む水溶液に浸水処理をすることによ
って酸化皮膜を形成し、それを保護膜とし結晶の安定化
を計る技術が報告されている(第42回応用物理学会予
行集、600頁、9a−D−3,1981,及び第44
回応用物理学会予行集、485頁、28a−H−3、1
983)。
【0004】後者の報文においては、好適なH2 2
NH4 OH比が20、つまり1.5重量%のアンモニア
と30重量%の過酸化水素を含む水溶液として、その場
合の膜厚と形成時間について開示し、更に熱処理によっ
て保護膜の厚さが約1/2に減少することが教示されて
いる。しかしこの方法では、膜形成後にさらに熱処理工
程を必要としているため工程が複雑となり生産性を低下
させる原因となる。
【0005】また、このような開示技術にも関わらず、
AlGaAs発光素子の空気中の湿気に起因する輝度の
低下問題は依然として完全には解消されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記した
従来技術の問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結
果、本発明を完成したものである。
【0007】本発明は、AlGaAsチップ表面へのひ
び割れの無い、緻密かつ均質な保護膜の形成により光取
り出し効率の低下を防止し、輝度の劣化を有効に防止す
ることができると共に、膜形成後の熱処理工程を必要と
しないため生産性を向上させることができるようにした
発光素子の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の発光素子の製造方法においては、pn接合
を有するAlGaAsチップを、アンモニアと過酸化水
素を含む水溶液中に浸漬して該チップの表面に保護膜を
形成する方法であって、前記水溶液中のアンモニア濃度
を0.3〜0.6重量%とし、過酸化水素濃度を25〜
35重量%とすることにより、保護膜形成後の熱処理を
行わずに、AlGaAsチップ表面へ保護膜を形成する
ようにした。
【0009】また、前記AlGaAsチップの表面に1
000Å以上の厚さの酸化アルミニウムの保護膜を形成
するようにすればより好ましい。
【0020】
【作用】本発明においては、AlGaAsチップの表面
へ単に酸化アルミニウムの皮膜を形成するだけでは足り
ず、ひび割れの無い、緻密(熱処理によって膜厚が急激
に減少しない)かつ均質な保護膜を形成することが必要
である。このような良好な酸化アルミニウム皮膜を形成
することにより、初めて熱処理工程を必要とせずAlG
aAs発光素子光取り出し効率の低下を防止し、輝度の
劣化を有効に防止するという本発明の目的を達成するこ
とができる。
【0021】
【実施例】本発明によって製造したAlGaAs発光素
子ランプLを第1図に示した。第1図において第2図と
同様の部材は同一の符号で示す。
【0022】本発明方法によって製造したAlGaAs
発光素子ランプLは、第2図に示した従来のAlGaA
s発光素子ランプL’と同様に、AlGaAsチップ2
のn層4側にはn電極6及びp層8側にはp電極10を
設け、エポキシ樹脂でモールド12した構造を有してい
る。そして、このAlGaAsチップ2の表面に保護膜
として酸化アルミニウム保護膜16が形成されているも
のである。この保護膜16の存在により、エポキシ樹脂
のモールド12から侵入する水分はAlGaAsチップ
2に触れることはなくなる。従って、水酸化アルミニウ
ムの白濁膜が形成されることもなく、AlGaAs発光
素子ランプの光取り出し効率の低下はなくなり、輝度が
低下するという現象も著しく抑制された。
【0023】上記したような効果を達成することのでき
る酸化アルミニウム保護膜はひび割れがなくかつ膜質が
安定していることが必要である。このような良質の酸化
アルミニウム保護膜を作成するためには、従来知られて
いる如く、AlGaAsチップ2を単にアンモニアと過
酸化水素を含む水溶液に浸水処理すればよいものではな
い。本発明方法におけるが如く、AlGaAsチップの
表面を0.3〜0.6重量%のアンモニアと25〜35
重量%の過酸化水素を含む水溶液中において浸水処理し
該発光素子表面に1000Å以上の厚さの酸化アルミニ
ウムの透明膜を形成することによってひび割れがなくか
つ膜質が安定している保護膜が形成できるものである。
【0024】次に処理時間を1〜30分の範囲でかつ溶
液組成を0.3〜1.8重量%のアンモニアと25〜3
5重量%の過酸化水素を含んだ水溶液に変えてAlGa
Asチップの表面を浸水処理した場合の膜質について光
学顕微鏡を使って外観検査した結果を表1に示す。表1
において、◎はひび無し(良好)、○はひび少し、△は
ひび多し、×はウロコ状(不良)を示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1から保護膜の膜質の外観観察は処理時
間を1〜30分の範囲でかつ溶液組成を0.3〜0.6
重量%のアンモニアと25〜35重量%の過酸化水素を
含んだ水溶液で浸水処理した場合の膜質のみ良好でその
他の場合はあまり好ましい膜質とは言えないことがわか
った。また、膜質の検査で1000Åの満たないものは
薄すぎるために膜質が不安定であることが解った。
【0027】次に、溶液組成を0.5重量%のアンモニ
アと30重量%の過酸化水素を含んだ水溶液で浸水処理
した場合の浸水時間と膜質の関係を調べた結果を図3に
示した。図3の結果から溶液組成を0.5重量%のアン
モニアと30重量%の過酸化水素を含んだ水溶液の場合
には膜質2.5分間の処理で約1000Åとなり10分
間の処理で約3000Åとなり飽和することが解った。
【0028】次に、溶液組成を0.5重量%のアンモニ
アと30重量%の過酸化水素を含んだ水溶液と1.5重
量%のアンモニアと30重量%の過酸化水素を含んだ水
溶液で浸水処理したそれぞれの生成膜を450℃、N2
雰囲気、20分間熱処理した場合の膜質の変化について
調べた結果を図4に示した。同図の結果より、上記0.
5重量%のアンモニアと30重量%の過酸化水素を含ん
だ水溶液を用いて生成した膜はほとんど変化せず、1.
5重量%のアンモニアと30重量%の過酸化水素を含ん
だ水溶液を用いて生成したものに比較して極めて安定で
あることが解った。
【0029】前記した文献(第44回応用物理学会予稿
集、485頁、28a−H−3、1983)では好適な
2 2/NH4 比が20つまり1.5重量%のア
ンモニアと30重量%の過酸化水素を含む水溶液とし
て、その場合の膜厚と形成時間について開示し、更に熱
処理によって保護膜の厚さが約1/2に減少し強固な安
定した膜となることが教示されている。しかし逆に言え
ば、この場合、熱処理しなければ強固でなくかつ不安定
な膜の状態であることが示されており、表1において、
アンモニア1.5重量%の列で過酸化水素25〜35重
量%の丁度真ん中であって、膜にひびが多く発生する
(△)かウロコ状(×)となる状態である。
【0030】本発明に規定した条件によって酸化アルミ
ニウム保護膜をAlGaAsチップ表面に形成すれば膜
生成後の面倒な熱処理工程を要することなくひび割れが
なくかつ膜質が安定している保護膜が形成できるもので
ある。
【0031】続いて、溶液組成を0.5重量%のアンモ
ニアと30重量%の過酸化水素を含んだ水溶液で2.5
分間浸水処理し酸化アルミニウム保護膜をAlGaAs
チップ表面に形成した後、図1に示した構成のランプを
作成し、高温高湿信頼性試験(80℃、100%RH、
通電電流50mA(DC)、1000時間通電)を行
い、酸化アルミニウム保護膜を形成しないAlGaAs
チップを用いたランプ(図2の構成)の性能と比較して
図5に示した。同図の結果から従来の酸化アルミニウム
保護膜を形成しないAlGaAsチップを用いたランプ
では急激に輝度が劣化したのに対し、本発明方法により
酸化アルミニウム保護膜をAlGaAsチップ表面に形
成したチップを用いたランプは1000時間経過後でも
高い残光率を示し、輝度の劣化が効果的に防止されるこ
とが確認できた。
【0032】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、A
lGaAsチップの表面へひび割れの無い、緻密(熱処
理によって膜厚が急激に減少しない)かつ均質な酸化ア
ルミニウム保護膜を形成することにより、初めて熱処理
工程を必要とせずAlGaAs発光素子光取り出し効率
の低下を防止し輝度の劣化を有効に防止したAlGaA
s発光素子を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法によりAl2 3 保護膜を生成した
AlGaAsチップを用いて作成したランプの概略説明
図である。
【図2】Al2 3 保護膜のないAlGaAsチップを
用いて作成した従来のランプの概略説明図である。
【図3】膜生成時間と膜厚との関係を示すグラフであ
る。
【図4】保護膜生成後に熱処理を行った場合の保護膜の
膜厚の変化を示すグラフである。
【図5】高温高湿信頼性試験の結果を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
L 発光素子ランプ 16 酸化アルミニウム保護膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pn接合を有するAlGaAsチップ
    、アンモニアと過酸化水素を含む水溶液中に浸漬して
    該チップの表面に保護膜を形成する方法であって、前記
    水溶液中のアンモニア濃度を0.3〜0.6重量%と
    し、過酸化水素濃度を25〜35重量%とすることによ
    り、保護膜形成後の熱処理を行わずに、AlGaAsチ
    ップ表面へ保護膜を形成することを特徴とする発光素子
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記保護膜は、1000Å以上の厚さの
    酸化アルミニウムであることを特徴とする請求項1記載
    の発光素子の製造方法。
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US6201264B1 (en) * 1999-01-14 2001-03-13 Lumileds Lighting, U.S., Llc Advanced semiconductor devices fabricated with passivated high aluminum content III-V materials
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