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JP2557420B2 - 4−ペンテン酸エステルの製造方法 - Google Patents

4−ペンテン酸エステルの製造方法

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JP2557420B2
JP2557420B2 JP62279454A JP27945487A JP2557420B2 JP 2557420 B2 JP2557420 B2 JP 2557420B2 JP 62279454 A JP62279454 A JP 62279454A JP 27945487 A JP27945487 A JP 27945487A JP 2557420 B2 JP2557420 B2 JP 2557420B2
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ester
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zeolites
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ハインリヒ、アイヒンガー
フリッツ、ノイマン
ロルフ、フィッシャー
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BASF SE
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/30Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • C07C67/333Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/582Recycling of unreacted starting or intermediate materials

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は異性体ペンテン酸エステルを高温においてゼ
オライトで処理し、この反応混合物から4−ペンテン酸
エステルを蒸留除去して、異性化により4−ペンテン酸
エステルを製造する方法に関するものである。
(従来技術) 例えば西独特許出願公開30 40 432号公報に記載され
ているような、金属カルボニル触媒の存在下に、ブタジ
エンを一酸化炭素及びアルコールと反応させて、ペンテ
ン酸エステルを製造する場合には、異性体ペンテン酸エ
ステルが大量にもたらされる。また例えばペンテン酸エ
ステルのヒドロホルミル化により5−ホルミル吉草酸エ
ステルを製造するための反応においても、出発物質とし
て4−ペンテン酸エステルが使用される。従って、異性
体ペンテン酸エステルの異性化により4−ペンテン酸エ
ステルを得ようとする研究はすでになされている。ま
た、ビュレティン、オブ、ザ、ケミカル、ソサエティ、
オブ、ジャパン46巻、548頁により公知であるように、
コバルトカルボニルの存在下に3−ペンテン酸メチルエ
ステルを異性化することにより、比較的優勢量の2−ペ
ンテン酸メチルエステルを含有する混合物を得られる。
またテトラヘドロン(Tetrehedron)28巻、5769−77頁
(1972年)に記載されている他の処理方法によれば、ロ
ジウムトリフェニルホスフィンと塩化錫から形成される
錯化合物の存在下に、4−ペンテン酸エステルが得られ
るように異性体均衡を転移させ得る。ただし、ここで使
用される触媒は数時間で不活性化される。
ヨーロッパ特許出願226 349号には、パラジウム、ル
テニウム或はロジウムを含有する酸性ゼオライトで処理
することにより、ペンテン酸エステル混合物から4−ペ
ンテン酸エステルを得る方法が開示されている。しかし
ながら、この触媒の有効寿命もなお改善される必要があ
る。
ペンテン酸エステルの異性化に際し、5種類の異性
体、すなわち4−ペンテン酸エステル、シス及びトラン
ス型の3−ペンテン酸エステル、ならびに及びトランス
型の2−ペンテン酸エステルの熱力学的均衡がもたらさ
れるが、この均衡はトランス−2−ペンテン酸エステル
の側に著しく転移される。
従って、この分野における技術的課題は、使用される
触媒の長い使用寿命をもたらし、その再生が容易であ
り、さらに二重結合の4−ペンテン酸エステルへの線形
転移が都合よく行われ、さらに分離の困難なシス−2−
ペンテン酸エステルの形成をできるだけ僅少とする、異
性体ペンテン酸エステルから4−ペンテン酸エステルを
製造する方法を提供することである。
(発明の要約) しかるに、この技術的課題は、異性体ペンテン酸エス
テルを高温においてゼオライトで処理し、この反応混合
物から4−ペンテン酸エステルを蒸留除去して、異性化
により4−ペンテン酸エステルを製造するに際し、ペン
テン酸エステルにアルカノールを添加することを特徴と
する本発明方法により解決され得ることが見出されるに
至った。
この新規方法はペンテン酸エステルに対してアルコー
ルを添加することによりゼオライト触媒の耐用時間を長
くできる利点を有する。
(発明の構成) 異性体ペンテン酸エステル、例えば2−或は3−ペン
テン酸エステルから出発して、これを炭素原子数12個ま
でのアルカノールにより転化させるのが好ましい。こと
に好ましいのは、ペンテン酸アルキルエステルを使用
し、炭素原子数4個までのアルカノールで処理すること
である。適当な出発物質は例えば、3−ペンテン酸メチ
ルエステル、3−ペンテン酸エチルエステル、3−ペン
テン酸プロピルエステル、3−ペンテン酸ブチルエステ
ル、2−ペンテン酸メチルエステル、2−ペンテン酸エ
チルエステル、2−ペンテン酸プロピルエステルであ
る。また西独特許出願公開30 40 432号公報に記載され
ているように、金属カルボニル触媒の存在下に、ブタジ
エンを一酸化炭素及びアルコールと反応させることによ
り得られる異性体ペンテン酸エステル混合物も有利に使
用される。ことに好ましいのは3−ペンテン酸エステル
である。
異性化はアルカノール、ことに1乃至6個の炭素原子
を有するアルカノールの使用下に行われる。適当なアル
カノールは、例えばメタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール、イソプロパノール、イソブタノー
ル、2級ブタノール、n−ペンタノール、n−ヘキサノ
ールである。ことに好ましいのは、炭素原子数3個まで
のアルカノール、例えばメタノール、エタノール、プロ
パノールである。
本発明方法のための触媒として、酸性ゼオライト触媒
が使用される。ゼオライトは酸素原子で共通的に結合さ
れているSiO4及びAlO4の四面体の三次元網状構造を有す
る結晶性アルミ珪酸塩である。Si及びAl原子の酸素に対
する割合は1:2である(ウルマンス、エンツィクロペデ
ィ、デル、テヒニッシェ、ヘミー第4版、24巻、575頁
(1983年)参照)。アルミニウム電荷を有するこの四面
体構造は、結晶の陰イオン、例えばアルカリイオン或は
水素イオンの封じ込めにより均衡化される。従って陰イ
オン交換が可能である。四面体間の間隙は乾燥乃至焼結
による脱水前には水素分子で占められている。
ゼオライトにおいて、アルミニウムの代りに他の元
素、例えばB、Ga、Fe、Cr、V、As、Sb、Bi、Be或はこ
れ等の組合せをその結晶格子内に組込むことができ、ま
たGe、Ti、Zr、Hfのような4価元素により珪素を取込む
こともできる。
ゼオライトはその構成に応じて各種各様のグループに
分類することができる(ウルマンス、エンツィクロペデ
ィ、デル、テヒニッシェン、ヘミー1983年第4版、24
巻、575頁参照)。モルデン沸石(モルデナイト)系の
場合、或はチャバサイト系の場合には、ゼオライトは四
面体構造をなすが、ホージャサイト系のゼオライトの場
合には四面体は多面体式に配列され、例えば4環乃至6
環から構成される立方八面体を構成する。種々の大きさ
の空隙乃至間隙が形成される立方八面体の結合態様か
ら、このゼオライトはA、L、X或はYの各タイプに区
分される。
本発明方法に使用されるべきゼオライト触媒として
は、モルデナイト系ゼオライト、或はエリオナイト乃至
チャバサイト系尖角ゼオライト或はY−、X−もしくは
L−型のホージャサイト系ゼオライトである。この種の
ゼオライトには、ホージャサイト系のいわゆる「超安
定」ゼオライト、すなわち脱アルミニウムゼオライトも
含まれる。このようなゼオライトの製造については、B.
イメリク等編、1980年、エルセヴィア、サイアンティフ
ィック、パブリッシング、コンパニイ刊、「スタディ
ス、イン、サーフェス・サイアンス、アンド、キャタリ
シス」の第5巻「キャタリシス、バイ、ゼオライツ」
(Catalysis by Zeolites)203頁、「アメリカン、ケミ
カル、ソサエティ(ワシントンD.C.)101号、1971年発
行、「クリスタル、ストラクチャーズ、オブ、ウルトラ
ステーブル、ホージャサイツ」226頁以降及び米国特許4
512961号明細書を参照され度い。
ことに有利なゼオライトはペンタシルタイプのもので
ある。これは基本的構成としてSiO4四面体から形成され
る5環を共通的に有する。これは高いSiO4/Al2O3割合に
おいて特徴的であり、また空隙の大きさがAタイプゼオ
ライトとX乃至Yタイプゼオライトの中間であることに
より特徴ずけられる(上述したウルマンス、エンツィク
ロペディー、デル、テヒニッシェ、ヘミー第4版(198
3)、24巻、575頁参照)。
これ等のゼオライトは種々の化学的組成を示し得る。
ここではアルミノ、ボロ、鉄、ベリリウム、ガリウム、
クロム、ヒ素、アンチモン、ビスマットの各珪酸塩ゼオ
ライト或はその混合ゼオライト、ならびにアルミノ、ボ
ロ、ガリウム、鉄の各ゲルマニウム塩或はその混合ゼオ
ライトを挙げるに止める。
本発明方法に特に適当であるのは、ペンタシルタイプ
のアルミノ、ボロ、鉄の各珪酸塩ゼオライトである。珪
酸アルミニウムゼオライトは、例えばアルミニウム化合
物、ことにAl(OH)或はAl2(SO4及び珪素分、好
ましくは高分散性の微細粉をなす二酸化珪素をアミン、
ことに1,6−ヘキサンジアミン、1,3−プロパンジアミ
ン、トリエチレンテトラアミンの如きポリアミン水溶液
中において、アルカリ金属乃至アルカリ土類金属を添加
し或は添加することなく、自生圧力下、100乃至220℃に
加熱して製造される。また西独特許出願公開3 006 471
号公報によるアイソタクチックゼオライトもこれに属す
る。得られたアルミノ珪酸塩ゼオライトは、使用材料の
選択量に応じて10乃至40000のSiO2/Al2O3割合を有す
る。またこのようなアルミノ珪酸塩ゼオライトはまたジ
エチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル
性媒体、メタノール乃至1,4−ブタンジオールのような
アルコール性媒体或は水の中において合製されることも
できる。
ボロ珪酸塩ゼオライトは、H3BO3のような硼酸化合物
を珪酸化合物、好ましくは二酸化珪素微細粉と共に、ア
ミン、ことに1,6−ヘキサンジアミン、1,3−プロパンジ
アミン或はトリエチレンテトラアミンの水溶液中におい
て、アルカリ金属或はアルカリ土類金属を添加し或は添
加することなく、自生圧力下90乃至200℃で反応させて
得られる。また前述の西独3 006 471号公開公報及びヨ
ーロッパ特許46 504号によるアイソタクチックゼオライ
トもこれに属する。このようなボロ珪酸塩ゼオライト
は、水性アミン溶液ではなくジエチレングリコールジメ
チルエーテルのようなエーテル性溶液、1,6−ヘキサン
ジオールのようなアルコール性溶液中における反応によ
っても同様に製造され得る。
鉄珪酸塩ゼオライトは、鉄化合物、ことにFe2(SO4
と珪酸化合物、ことに高分散性の二酸化珪素を1,6−
ヘキサンジアミンのようなアミンの水溶液中において、
アルカリ金属或はアルカリ土類金属を添加し或は添加す
ることなく、自生圧力下、100乃至200℃の温度で反応さ
せることにより得られる。
使用されるべき高珪酸分ゼオライト(SiO2/Al2O3割合
が10以上の)には、公知のZSMタイプ、Ferrierit NU−
1ゼオライト、ならびにSilicalite 、いわゆるシリカ
ポリモルフも帰属する。
このようにして製造されたアルミノ、ボロ及び鉄珪酸
塩ゼオライトは、分離後、100乃至160℃、ことに110℃
で乾燥し、450乃至550℃、ことに500℃で焼し、90:10
乃至40:60重量%の割合で結合剤と共に索状、タブレッ
ト状に成形する。結合剤としては、種々の酸化アルミニ
ウム、特にベーマイト、25:75乃至90:5、ことに75:25の
SiO2/Al2O3割合を有する無定形アルミノ珪酸塩、二酸化
珪素、特に高分散性二酸化珪素、高分散性二酸化珪素と
高分散性Al2O3、TiO2、ZrO2或は粘土との混合物が使用
される。成形後、押出し成形体乃至引伸ばし線状体を11
0℃で16時間乾燥し、500℃で16時間焼する。
また分離されたアルミノ乃至ボロ珪酸塩ゼオライトを
乾燥後、直ちに成形し、この成形後に始めて焼する場
合にも好ましい触媒がもたらされる。製造されたアルミ
ノ及びボロ珪酸塩ゼオライトは結合剤を混入せず純生な
ゼオライトの索状体、タブレット状体として使用するこ
ともできるが、この場合賦形助剤として例えばエチルセ
ルロース、ステアリン酸、馬鈴薯澱粉、蟻酸、醋酸、硝
酸、アンモニア、アミン、シリコエステル、グラファイ
ト或はこれ等の混合物を使用することができる。
ゼオライトはその製造方法により好ましい触媒活性の
ある酸H形態ではなく、例えばNa形態にある場合があ
り、この時はイオン交換、例えばアンモニウム処理、次
いで焼或は酸による処理を経て、完全に或は部分的に
好ましいH形態に転移させる。
本発明方法に使用されるゼオライト触媒が、場合によ
りコークス分離により条件的に非活性化された場合に
は、ゼオライトを、コークス分の分離の際に、空気或は
空気/窒素混合気体により、400乃至550℃、ことに500
℃で再生することが推奨される。これによりゼオライト
はその当初活性を回復する。
部分的プレコーキングにより、所望の反応生成物の好
ましい選択性のための触媒活性を調整することが可能で
ある。
できるだけ高い選択性、高い反応度、長い耐用時間を
もたせるためにゼオライトを変性処理するのが有利であ
る。触媒の適当な変性は、ゼオライトの未成形体成は成
形体をイオン交換或は含浸により金属でドーピングする
ことにより行われる。金属としてはLi、Cs、Kのような
アルカリ金属、Mg、Ca、Srのようなアルカリ土類金属、
Al、Ga、Ge、Sn、Pb、Biのような第3,4及び5主属の金
属、Ti、Zr、V、Nb、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Ru、O
s、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Ptのような第4乃至8亜族の
遷移金属、Cu、Ag、Znのような第1及び2亜族の遷移金
属、La、Ce、Pr、Nd、Fr、Yb、Uのような希土類金属が
使用される。これ等金属の含有分は0.1乃至5重量%と
するのが有利である。
このドーピング処理は、例えば成形ゼオライトを吸水
管に装填し、上述した金属のハロゲン化物或は硝酸塩の
水溶液或はアンモニア溶液を20乃至100℃の温度で吸引
接触させて行うのが有利である。またこの種のイオン交
換を例えばゼオライトの水素、アンモニウム及びアルカ
リの形態で行うこともできる。さらに他の可能性として
ゼオライト材料を、例えば上述金属のハロゲン化物、硝
酸塩或は酸化物の水溶液、アルコール溶液或はアンモニ
ア溶液で含浸させることもできる。イオン交換法であっ
ても含浸法であってもこの処理終了後に少なくとも乾燥
し、再度の焼を行う。
1実施態様として、例えばCo(NO3×3H2O、Ni(N
O3×6H2O、Ce(NO3×6H2O、La(NO3×6H
2O、Ca(OH)或はCs2CO3を水に溶解させる。成形或は
未成形のゼオライトを一定時間、例えば30分間上記溶液
中に浸漬する。場合により溶液を回転エバポレータで処
理して水分を蒸散させる。しかる後にゼオライトを約15
0℃に乾燥し、約550℃で焼する。この浸漬処理は所望
の金属含浸量が達成されるまで複数回連続反覆される。
また例えばNi(NO3水溶液或はPd(NO3アンモ
ニア溶液を調製し、この溶液中で、粉砕した純ゼオライ
トを40乃至100℃において攪拌しつつ約24時間処理す
る。濾別し、約150℃で乾燥し、約500℃で焼した後、
結合剤を添加し或は添加せずに索状、ペレット状、渦巻
き状に成形する。
Hタイプ、アンモニウムタイプ或はアルカリタイプの
ゼオライトのイオン交換は、成形ゼオライトをカラムに
装填し、これに例えばNi(NO3水溶液或はPd(NO3
アンモニア溶液を、30乃至80℃に温度で15乃至20時間
循環給送する。しかる後、水洗し、約150℃で乾燥し、
約550℃で焼する。金属、例えばPd、Cu、Niでドーピ
ング処理したゼオライトは水素による後処理を行うのが
好ましい。
変性処理のさらに他の可能性として、例えば成形或は
未成形ゼオライトを塩酸の3乃至25重量%、好ましくは
12乃至20重量%の水溶液で、60乃至80℃の温度において
1乃至3時間処理する。次いで水洗し、乾燥し、400乃
至500℃で焼する。
酸処理の特殊な方法として、成形前のゼオライト材料
に0.001n乃至2n、ことに0.05n乃至0.5nの弗化水素酸を
添加し、加熱下に攪拌しつつ0.5乃至5時間、ことに1
乃至3時間処理する。濾別後、洗浄し、100乃至160℃で
乾燥し、450乃至600℃で焼する。酸処理のさらに他の
実施態様として、結合剤を添加し、成形したゼオライト
を、50乃至90℃、ことに60乃至80℃の温度で0.5乃至5
時間、ことに12乃至20重量%塩酸で処理する。次いで10
0乃至160℃で乾燥し、450乃至600℃で焼する。HF処理
に引続いてHCl処理することも可能である。
上述のように変性処理したゼオライトを2乃至4mm長
さの索状、3乃至5mm経のタブレット状或は0.1乃至0.5m
m粒度の顆粒状に成形する。
本発明方法は以下の如き反応条件で行うのが好まし
い。
まずペンテン酸エステルに対アルカノールの量割合は
1:0.1乃至1:10、ことに1:0.2乃至1:3とするのが好まし
い。
異性化は50乃至300℃の温度で行うのが有利である。
この場合常圧下、減圧下、50バールまでの加圧下に行わ
れる。
非連続的処理の場合は、例えば攪拌容器中にゼオライ
ト粉末、異性体ペンテン酸エチルエステル及びアルカノ
ール混合物を分散させ、50乃至250℃、ことに100乃至20
0℃で、2乃至20時間攪拌する。次いで触媒を分離除去
し、蒸留により4−ペンテン酸エチルエステルを単離す
る。
好ましい連続処理の場合は、反応塔に成形ゼオライト
触媒を装填し、これに50乃至250℃、好ましくは100乃至
200℃、ことに100乃至150℃の温度、5乃差100分間の滞
留時間で、異性化されるべき異性体ペンテン酸エステル
及びアルカノールの混合物を給送する。次いで反応混合
物は慣用法、例えば蒸留により分離し、未反応材料は循
環的に使用するのが好ましい。
本発明方法の好ましい実施態様においては、異性体ペ
ンテン酸エステルとアルカノールを気相として、場合に
より窒素のような不活性担体ガスと共にゼオライト触媒
上を流渦させる。この場合の温度は150乃至300℃、こと
に150乃至250℃とするのが好ましい。なお負荷WHSV(触
媒1g、1時間当り給送材料g)は0.1乃至20h-1、ことに
0.5乃至5h-1に維持するのが好ましい。生成するガス状
反応混合物は凝縮させ、蒸留により4−ペンテン酸エス
テルを得る。
本発明方法により得られる4−ペンテン酸エステルは
ξ−カプロラクタム、ヘキサンジオール或はアジピン酸
の製造用の前駆材料であ5−ホルミル吉草酸エステルを
製造するのに適当である。
以下の実施例により本発明を更に具体的に説明する。
実施例1−5 反応は筒状反応器(0.6cm径、長さ90cmの螺旋管)
中、等温条件下において少くとも6時間気相状で行われ
た。反応生成物の分離は慣用法によった。反応生成物及
び出発材料の定量分析はガスクロマトグラフィーで常法
により行った。各実施例の反応条件及び結果については
以下の表に示す。
本発明方法の各実施例に使用された触媒を以下に説明
する。
触媒A ペンタシルタイプのボロ珪酸塩ゼオライトを、高分散
性SiO2640g、H3BO3122g、1,6−ヘキサンジアミン水溶液
(50:50重量%)8kgを攪拌オートクレーブ中自生圧力
下、170℃において等温合成により製造した。濾別、洗
浄後、結晶生成物を100℃/24hで乾燥、500℃/24hで焼
した。このボロ珪酸塩ゼオライトは94.2重量%のSiO2
び2.3重量%のB2O3から構成される。
ゼオライト材料に賦形剤を添加して2mmの索状体に成
形し、110℃/16hで乾燥、500℃/24hで焼した。
この索状体触媒AをPd(NO32/NaNO3溶液で含浸さ
せ、130℃/2hの乾燥、540℃/2hの焼後のPd含量2.5重
量%、Na含量1.0重量%とした。
触媒B 上記触媒Aと同様にして、しかしながらPd含量0.5重
量%、Na含量1.0重量%の触媒Bを調製した。
触媒C 商業的に入手したNa−Y−ゼオライトを(NH42SO4
水溶液により公知の方法でイオン交換して、Na含量を0.
05重量%(110℃/2hで乾燥、500℃/16hで焼後)とし
た。
触媒D 商業的に入手したNa−Y−ゼオライトとベーマイトを
重量比60:40の割合の索状体とし、110℃で乾燥、500℃/
16hで焼して、塩化アンモニウム20%溶液でイオン交
換した。ナトリウム残存量は0.2重量%(500℃焼)と
した。
この索状体をCo(NO3水溶液で公知法によりイオ
ン交換し、110℃で乾燥、540℃/2hで焼後のCo含量は
1.5重量%であった。
触媒E 触媒Aと同様にして、触媒CにPd(NO3水溶液を
含浸させ、Pd含量を0.4重量%とした。
上記各触媒を使用した反応条件及びその結果を以下の
表1に示す。
実施例6−11 実施例6−11においては、使用されるペンテン酸メチ
ルエステルにメタノールを添加した場合、他の溶媒の添
加よりも触媒耐用時間が著しく改善されることが示され
る。この実験には以下の触媒Fが使用された。
触媒F 触媒Aを調製するに使用されたボロ珪酸塩ゼオライト
とベーマイトとを60:40の重量割合にして2mmの索状体に
形成し、130℃で乾燥、500℃/16hで焼した。これにPd
(NO32/Ca(NO3水溶液を含浸させた。複数回の13
0℃乾燥、540℃/2h焼後のPd含量は1.3重量%、Ca含量
は0.3重量%であった。
実験条件及び結果を以下の表2に示す。
実施例12−14 実施例12−14においては、メタノール添加による改善
結果が示される。ここでは以下の触媒Gが使用された。
触媒G 触媒Aの調製に使用したボロ珪酸塩ゼオライト触媒を
筒状反応器に装填し、NH4Clの20%水溶液により80℃/2h
でイオン交換処理した。次いでこれにPd(NO3アン
モニア溶液(Pd分11重量%)を給送し、110℃乾燥、500
℃/5h焼後のPd含量が2重量%となるようにした。
結果及び実験パラメータは以下の表3に示される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フリッツ、ノイマン ドイツ連邦共和国、6800、マンハイム、 1、ラーテナウシュトラーセ、3 アー (72)発明者 ロルフ、フィッシャー ドイツ連邦共和国、6900、ハイデンベル ク、ベルクシュトラーセ、98 (56)参考文献 特開 昭59−212446(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異性体ペンテン酸エステルを高温において
    ゼオライトで処理し、この反応混合物から4−ペンテン
    酸エステルを蒸溜除去して、異性化により4−ペンテン
    酸エステルを製造する方法において、ペンテン酸エステ
    ルにアルカノールを添加することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲(1)による製造方法にお
    いて、ペンテン酸エステルとアルカノールのモル割合が
    1:0.1乃至10の範囲であることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲(1)或は(2)による製
    造方法において、炭素原子3個までのアルカノール或は
    その混合物を添加することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲(1)乃至(3)の何れか
    による製造方法において、触媒としてペンタシルタイプ
    のゼオライトを使用することを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲(1)乃至(3)の何れか
    による製造方法において、触媒としてホージャサイトタ
    イプのゼオライトを使用することを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲(1)乃至(5)の何れか
    による製造方法において、希金属或は遷移金属もしくは
    その両面でドーピング処理されたゼオライトを使用する
    ことを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲(1)による製造方法にお
    いて、ペンテン酸エステルが、3−ペンテン酸メチルエ
    ステル、3−ペンテン酸エチルエステル、3−ペンテン
    酸プロピルエステル、3−ペンテン酸ブチルエステル、
    2−ペンテン酸メチルエステル、2−ペンテン酸エチル
    エステル、2−ペンテン酸プロピルエステルおよび異性
    体ペンテン酸エステル混合物の群れから選ばれることを
    特徴とする方法。
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