JP2556655Y2 - 光複合架空地線用光ファイバケーブル - Google Patents
光複合架空地線用光ファイバケーブルInfo
- Publication number
- JP2556655Y2 JP2556655Y2 JP3522192U JP3522192U JP2556655Y2 JP 2556655 Y2 JP2556655 Y2 JP 2556655Y2 JP 3522192 U JP3522192 U JP 3522192U JP 3522192 U JP3522192 U JP 3522192U JP 2556655 Y2 JP2556655 Y2 JP 2556655Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- coating layer
- resin coating
- ground wire
- optical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Communication Cables (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、架空送電線路の架空地
線と複合して使用される光ファイバケーブルに関するも
のである。
線と複合して使用される光ファイバケーブルに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の光複合架空地線用光ファイバケー
ブルの一例を図2に示す。この光ファイバケーブルは、
光ファイバ1にUV樹脂(紫外線硬化型樹脂)被覆層2
を設けてなる光ファイバ心線3を所要本数撚り合わせ、
その外周に保護層としてUV樹脂被覆層4を設けたもの
である。
ブルの一例を図2に示す。この光ファイバケーブルは、
光ファイバ1にUV樹脂(紫外線硬化型樹脂)被覆層2
を設けてなる光ファイバ心線3を所要本数撚り合わせ、
その外周に保護層としてUV樹脂被覆層4を設けたもの
である。
【0003】しかしこの構造の光ファイバケーブルは架
空地線と複合した場合、次のような問題がある。すなわ
ち架空地線は、電力線からの電磁誘導電流による温度上
昇や、着氷雪による荷重増大で伸びが発生することがあ
るが、架空地線に伸びが発生すると光ファイバケーブル
も引き伸ばされるため、この伸びに伴い、互いに隣接し
て撚り合わされている光ファイバ心線には撚線の中心に
向かう側圧が発生し、この側圧により光ファイバにロス
増が生じるのである。
空地線と複合した場合、次のような問題がある。すなわ
ち架空地線は、電力線からの電磁誘導電流による温度上
昇や、着氷雪による荷重増大で伸びが発生することがあ
るが、架空地線に伸びが発生すると光ファイバケーブル
も引き伸ばされるため、この伸びに伴い、互いに隣接し
て撚り合わされている光ファイバ心線には撚線の中心に
向かう側圧が発生し、この側圧により光ファイバにロス
増が生じるのである。
【0004】このような問題を解消するものとして図3
のような光ファイバケーブルも開発されている。この光
ファイバケーブルは、ガラスファイバやFRP線などか
らなる中心テンションメンバー5にクッション性のある
シリコン樹脂被覆層6を設け、その外周に所要本数のU
V樹脂被覆光ファイバ心線3を間隔をあけて(アンダー
レイヤーに)撚り合わせ、その外周に各光ファイバ心線
3間の間隙にも入り込むようにUV樹脂被覆層4を保護
層として設けたものである。
のような光ファイバケーブルも開発されている。この光
ファイバケーブルは、ガラスファイバやFRP線などか
らなる中心テンションメンバー5にクッション性のある
シリコン樹脂被覆層6を設け、その外周に所要本数のU
V樹脂被覆光ファイバ心線3を間隔をあけて(アンダー
レイヤーに)撚り合わせ、その外周に各光ファイバ心線
3間の間隙にも入り込むようにUV樹脂被覆層4を保護
層として設けたものである。
【0005】このような構造にすると、架空地線の伸び
によって光ファイバケーブルに伸びが発生した場合、各
光ファイバ心線3はクッション性のあるシリコン樹脂被
覆層5にめり込む余裕があるため、光ファイバ心線3に
かかる側圧が緩和され、光ファイバ1のロス増を抑制で
きる。
によって光ファイバケーブルに伸びが発生した場合、各
光ファイバ心線3はクッション性のあるシリコン樹脂被
覆層5にめり込む余裕があるため、光ファイバ心線3に
かかる側圧が緩和され、光ファイバ1のロス増を抑制で
きる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし図3の構造の光
ファイバケーブルでも次のような問題のあることが判明
した。すなわち光ファイバケーブルに、撚り合わされた
光ファイバ心線3相互の相対的なズレを必要とするよう
な荷重がかかった場合(例えば光複合架空地線に曲げが
加わった場合)、シリコン樹脂被覆層6と光ファイバ1
のUV樹脂被覆層2との摩擦係数が大きいため、この両
者間の滑りがスムーズに行われず、やはり光ファイバに
ロス増が発生するということである。
ファイバケーブルでも次のような問題のあることが判明
した。すなわち光ファイバケーブルに、撚り合わされた
光ファイバ心線3相互の相対的なズレを必要とするよう
な荷重がかかった場合(例えば光複合架空地線に曲げが
加わった場合)、シリコン樹脂被覆層6と光ファイバ1
のUV樹脂被覆層2との摩擦係数が大きいため、この両
者間の滑りがスムーズに行われず、やはり光ファイバに
ロス増が発生するということである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記のような
課題を解決した光複合架空地線用光ファイバケーブルを
提供するもので、その構成は、中心テンションメンバー
にクッション性のある樹脂被覆層を設け、その外周に複
数本のUV樹脂被覆光ファイバ心線を撚り合わせ、その
外周に各光ファイバ心線間にも入り込むようにUV樹脂
被覆層を設けてなる光複合架空地線用光ファイバケーブ
ルにおいて、前記中心テンションメンバーのクッション
性樹脂被覆層の外周に、その樹脂被覆層のクッション性
を阻害しない厚さの、薄いUV樹脂被覆層を設けたこと
を特徴とするものである。
課題を解決した光複合架空地線用光ファイバケーブルを
提供するもので、その構成は、中心テンションメンバー
にクッション性のある樹脂被覆層を設け、その外周に複
数本のUV樹脂被覆光ファイバ心線を撚り合わせ、その
外周に各光ファイバ心線間にも入り込むようにUV樹脂
被覆層を設けてなる光複合架空地線用光ファイバケーブ
ルにおいて、前記中心テンションメンバーのクッション
性樹脂被覆層の外周に、その樹脂被覆層のクッション性
を阻害しない厚さの、薄いUV樹脂被覆層を設けたこと
を特徴とするものである。
【0008】
【作用】上記構成によると、UV樹脂被覆光ファイバ心
線は、クッション性のある樹脂被覆層の外側のUV樹脂
被覆層と接触することになり、この両者間の滑りはスム
ーズに行われるから、光ファイバ心線相互の相対的なズ
レが阻害されることがなくなる。またクッション性樹脂
被覆層の外側のUV樹脂被覆層は、クッション性樹脂被
覆層のクッション性を阻害しないように薄く形成されて
いるため、光ファイバケーブルに伸びが加わったときの
側圧緩和特性が損なわれることもない。
線は、クッション性のある樹脂被覆層の外側のUV樹脂
被覆層と接触することになり、この両者間の滑りはスム
ーズに行われるから、光ファイバ心線相互の相対的なズ
レが阻害されることがなくなる。またクッション性樹脂
被覆層の外側のUV樹脂被覆層は、クッション性樹脂被
覆層のクッション性を阻害しないように薄く形成されて
いるため、光ファイバケーブルに伸びが加わったときの
側圧緩和特性が損なわれることもない。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本考案の一実施例を示す。この光フ
ァイバケーブルは、中心テンションメンバー5にクッシ
ョン性のあるシリコン樹脂被覆層6を設け、その外周
に、シリコン樹脂被覆層6のクッション性を阻害しない
厚さ例えば7〜8μm のUV樹脂被覆層7を設けた点に
特徴を有しており、その外周に複数本のUV樹脂被覆光
ファイバ心線3を間隔をあけて撚り合わせ、さらにその
外周に各光ファイバ心線3間の間隙にも入り込むように
UV樹脂被覆層4を設けた点は従来と同様である。
に説明する。図1は本考案の一実施例を示す。この光フ
ァイバケーブルは、中心テンションメンバー5にクッシ
ョン性のあるシリコン樹脂被覆層6を設け、その外周
に、シリコン樹脂被覆層6のクッション性を阻害しない
厚さ例えば7〜8μm のUV樹脂被覆層7を設けた点に
特徴を有しており、その外周に複数本のUV樹脂被覆光
ファイバ心線3を間隔をあけて撚り合わせ、さらにその
外周に各光ファイバ心線3間の間隙にも入り込むように
UV樹脂被覆層4を設けた点は従来と同様である。
【0010】なお、このような光ファイバケーブルは、
使用環境に応じて必要により耐熱テープによる押さえ巻
きやフッ素樹脂などからなる保護層が順次設けられて、
架空地線と複合化される場合もある。
使用環境に応じて必要により耐熱テープによる押さえ巻
きやフッ素樹脂などからなる保護層が順次設けられて、
架空地線と複合化される場合もある。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、中
心テンションメンバーのまわりに設けたクッション性の
ある樹脂被覆層の上に薄いUV樹脂被覆層を設けた上
で、UV樹脂被覆光ファイバを撚り合わせたので、UV
樹脂被覆光ファイバ心線はクッション性樹脂被覆層とは
接触せずに、その上の滑り性のよいUV樹脂被覆層と接
触するので、曲げが加わったときなどに、UV樹脂被覆
光ファイバ心線相互の相対的なズレが阻害されることが
なくなり、ロス増を抑制できる。
心テンションメンバーのまわりに設けたクッション性の
ある樹脂被覆層の上に薄いUV樹脂被覆層を設けた上
で、UV樹脂被覆光ファイバを撚り合わせたので、UV
樹脂被覆光ファイバ心線はクッション性樹脂被覆層とは
接触せずに、その上の滑り性のよいUV樹脂被覆層と接
触するので、曲げが加わったときなどに、UV樹脂被覆
光ファイバ心線相互の相対的なズレが阻害されることが
なくなり、ロス増を抑制できる。
【0012】またクッション性樹脂被覆層の上のUV樹
脂被覆層は、クッション性樹脂被覆層のクッション性を
阻害しないように薄く形成されているため、光ファイバ
ケーブルに伸びが加わったときの、クッション性樹脂被
覆層による光ファイバ心線の側圧緩和特性が損なわれる
ことがない。
脂被覆層は、クッション性樹脂被覆層のクッション性を
阻害しないように薄く形成されているため、光ファイバ
ケーブルに伸びが加わったときの、クッション性樹脂被
覆層による光ファイバ心線の側圧緩和特性が損なわれる
ことがない。
【図1】 本考案の一実施例に係る光複合架空地線用光
ファイバケーブルの断面図。
ファイバケーブルの断面図。
【図2】 従来の光複合架空地線用光ファイバケーブル
の一例を示す断面図。
の一例を示す断面図。
【図3】 従来の光複合架空地線用光ファイバケーブル
の他の例を示す断面図。
の他の例を示す断面図。
1:光ファイバ 2:UV樹脂被覆層 3:UV樹脂被覆光ファイバ心線 4:UV樹脂被覆層 5:中心テンションメンバー 6:クッション性のある樹脂被覆層 7:UV樹脂被覆層
Claims (1)
- 【請求項1】中心テンションメンバーにクッション性の
ある樹脂被覆層を設け、その外周に複数本のUV樹脂
(紫外線硬化型樹脂)被覆光ファイバ心線を撚り合わ
せ、その外周に各光ファイバ心線間にも入り込むように
UV樹脂被覆層を設けてなる光複合架空地線用光ファイ
バケーブルにおいて、前記中心テンションメンバーのク
ッション性樹脂被覆層の外周に、その樹脂被覆層のクッ
ション性を阻害しない厚さの、薄いUV樹脂被覆層を設
けたことを特徴とする光複合架空地線用光ファイバケー
ブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3522192U JP2556655Y2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 光複合架空地線用光ファイバケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3522192U JP2556655Y2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 光複合架空地線用光ファイバケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0590414U JPH0590414U (ja) | 1993-12-10 |
JP2556655Y2 true JP2556655Y2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=12435793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3522192U Expired - Lifetime JP2556655Y2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 光複合架空地線用光ファイバケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556655Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002350696A (ja) * | 2001-05-22 | 2002-12-04 | Asahi Glass Co Ltd | 光ファイバケーブル |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP3522192U patent/JP2556655Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0590414U (ja) | 1993-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0580236A (ja) | 通信用光フアイバケーブル | |
JPH0545611U (ja) | 架空送電線巻き付け用光フアイバケ−ブル | |
EP0200104B1 (en) | Composite overhead stranded conductor | |
JPH08106032A (ja) | 光ファイバケーブル | |
US4865415A (en) | Composite fiber-optic overhead ground wire | |
JP2556655Y2 (ja) | 光複合架空地線用光ファイバケーブル | |
JP4205523B2 (ja) | ドロップ光ファイバケーブル | |
JP2000131571A (ja) | 光ファイバケーブル | |
JP3774173B2 (ja) | 光ファイバケーブル | |
JPH06201956A (ja) | 光ファイバケーブル | |
JP2003227984A (ja) | 光ファイバドロップケーブル | |
JP2003015000A (ja) | 自己支持型架空光ケーブル | |
JPH07225330A (ja) | 光複合架空地線用光ユニット | |
JPS6247008A (ja) | 光フアイバユニツト | |
JPS6026408Y2 (ja) | 複合架空地線 | |
JPH0875959A (ja) | ジェリー充填型光ファイバケーブル | |
JP2572598B2 (ja) | 耐熱光ファイバユニット | |
JPH04326Y2 (ja) | ||
JPH0660808U (ja) | 層撚り型光ファイバケーブル | |
JP2514047Y2 (ja) | 光ファイバ複合架空地線用光ファイバ心線 | |
JPH09189832A (ja) | 光ファイバケーブル用中心抗張力体とそれを用いた光ファイバケーブル | |
JPS6028611A (ja) | 抗張力線付光フアイバ心線及びこの心線を用いる光フアイバケ−ブル | |
KR900010555Y1 (ko) | 광파이버 복합가공선 | |
JPH095589A (ja) | 光ファイバケーブル | |
JP2000249881A (ja) | 光ファイバケーブルの構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070815 Year of fee payment: 10 |