JP2555637B2 - 銅含有ゼオライトの製造方法 - Google Patents
銅含有ゼオライトの製造方法Info
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- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、石油化学,石油精製,公害防止分野におけ
る触媒,吸着剤の製造に関するものである。その中でも
特に工業プラント,自動車等から排出される排ガス中の
NOxを分解する公害防止用触媒に関する。
る触媒,吸着剤の製造に関するものである。その中でも
特に工業プラント,自動車等から排出される排ガス中の
NOxを分解する公害防止用触媒に関する。
[従来の技術] 公害防止用触媒として、今まで市販触媒を含めた広範
な分解触媒の探索が行なわれているが見るべき成果は得
られていない。これは排ガスの主成分であるNOの分解速
度が非常に遅い為である。現状では、NH3などの還元剤
を触媒と併用する還元脱硝プロセスが企業化されてい
る。しかしこのプロセスでは、還元剤が必要であり、プ
ロセスも複雑となり、更に未反応還元剤を回収、あるい
は分解する為の装置が必要となる。その点NO直接接触分
解は最も単純で経済的なプロセスである。今までにもNO
直接接触分解反応において、Pt,CuO,Co3O4などにNO分解
活性が認められたが、何れも分解生成物である酸素の被
毒作用により充分な活性が得られず、実用触媒とはなり
得なかった。
な分解触媒の探索が行なわれているが見るべき成果は得
られていない。これは排ガスの主成分であるNOの分解速
度が非常に遅い為である。現状では、NH3などの還元剤
を触媒と併用する還元脱硝プロセスが企業化されてい
る。しかしこのプロセスでは、還元剤が必要であり、プ
ロセスも複雑となり、更に未反応還元剤を回収、あるい
は分解する為の装置が必要となる。その点NO直接接触分
解は最も単純で経済的なプロセスである。今までにもNO
直接接触分解反応において、Pt,CuO,Co3O4などにNO分解
活性が認められたが、何れも分解生成物である酸素の被
毒作用により充分な活性が得られず、実用触媒とはなり
得なかった。
最近、銅イオンを含有し、かつ特定の結晶構造を有す
るゼオライトが、NO直接接触分解触媒として、処理ガス
中に水分や酸素が共存しても被毒されないNO分解触媒
(特開昭60−125250号)となる事が見出されている。
るゼオライトが、NO直接接触分解触媒として、処理ガス
中に水分や酸素が共存しても被毒されないNO分解触媒
(特開昭60−125250号)となる事が見出されている。
本発明は、特開昭60−125250号公報の改良法を提供す
るものである。
るものである。
[本発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、水分,酸素,二酸化イオウの共存に
よる被毒を受けず、更に低温においても、高活性な、定
常安定性の良い、従来にない特性を持つ触媒の製造方法
を提供することにある。
よる被毒を受けず、更に低温においても、高活性な、定
常安定性の良い、従来にない特性を持つ触媒の製造方法
を提供することにある。
[問題点を解決する為の手段および作用] 本発明は、ゼオライトが本明細書第1表に示した粉末
X線回折により求めた格子面間隔(d値)を持ち、該ゼ
オライトの銅イオン交換する際に水溶性銅塩及びアンモ
ニアを含む水溶液中で行うことにより、処理ガス中に水
分,酸素,二酸化イオウが共存しても、活性低下を起す
ことなく、定常安定性を示す銅含有ゼオライトを製造す
る方法を提供するものである。
X線回折により求めた格子面間隔(d値)を持ち、該ゼ
オライトの銅イオン交換する際に水溶性銅塩及びアンモ
ニアを含む水溶液中で行うことにより、処理ガス中に水
分,酸素,二酸化イオウが共存しても、活性低下を起す
ことなく、定常安定性を示す銅含有ゼオライトを製造す
る方法を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で触媒の基剤として用い得るゼオライトは、第
1表に示した格子面間隔(d値)を持つ事が必須である
が、その製造法は限定されるものではない。好ましく
は、本発明で使用されるゼオライトのSiO2/Al2O3モル比
は20〜200である。触媒の基剤として第1表に示した格
子面間隔(d値)を持つゼオライトそのままではNOの触
媒分解活性はほとんどない。
1表に示した格子面間隔(d値)を持つ事が必須である
が、その製造法は限定されるものではない。好ましく
は、本発明で使用されるゼオライトのSiO2/Al2O3モル比
は20〜200である。触媒の基剤として第1表に示した格
子面間隔(d値)を持つゼオライトそのままではNOの触
媒分解活性はほとんどない。
本発明の銅含有ゼオライトは、第1表に示した格子面
間隔(d値)を持つゼオライト中の陽イオンを銅イオン
で交換する際に、水溶性銅塩及びアンモニアを含む水溶
液を用いて、製造する事が、必須である。水溶性銅塩と
しては、硫酸銅,塩化銅,酢酸銅,硝酸銅などが使用で
き、またアンモニアとしては、アンモニア水,アンモニ
ア含水化合物またはアンモニアガスを溶解した水溶液な
どが使用できる。アンモニアの添加量は特に限定されな
いが、ゼオライトを含むスラリー溶液中のpHが4〜12の
範囲になるように添加する事が好ましい。水溶液中の銅
イオンの濃度は、目的とするゼオライトの銅イオン交換
率によって任意に設定することが出切る。
間隔(d値)を持つゼオライト中の陽イオンを銅イオン
で交換する際に、水溶性銅塩及びアンモニアを含む水溶
液を用いて、製造する事が、必須である。水溶性銅塩と
しては、硫酸銅,塩化銅,酢酸銅,硝酸銅などが使用で
き、またアンモニアとしては、アンモニア水,アンモニ
ア含水化合物またはアンモニアガスを溶解した水溶液な
どが使用できる。アンモニアの添加量は特に限定されな
いが、ゼオライトを含むスラリー溶液中のpHが4〜12の
範囲になるように添加する事が好ましい。水溶液中の銅
イオンの濃度は、目的とするゼオライトの銅イオン交換
率によって任意に設定することが出切る。
銅イオンはCu+,Cu2+,CuOH+,〔Cu(NH3)4〕2+のいず
れかの形態でゼオライトの陽イオンと交換している。ま
たゼオライトの一部は大過剰のNH3分子が存在する為
に、NH4型にもなっている。
れかの形態でゼオライトの陽イオンと交換している。ま
たゼオライトの一部は大過剰のNH3分子が存在する為
に、NH4型にもなっている。
本発明では、1回の交換で銅イオン交換率が100%以
上のものが得られる。
上のものが得られる。
イオン交換終了後、水洗,乾燥して銅含有ゼオライト
が得られる。銅含有量は高い程よいが、望ましくは0.03
wt%以上で、さらに望ましくは1wt%以上である。銅含
有量は高い程、NOx分解活性が高い。
が得られる。銅含有量は高い程よいが、望ましくは0.03
wt%以上で、さらに望ましくは1wt%以上である。銅含
有量は高い程、NOx分解活性が高い。
銅含有ゼオライトのSiO2/Al2O3モル比は、使用したゼ
オライトのSiO2/Al2O3モル比と実質的に変わらない。銅
含有ゼオライトの結晶構造もイオン交換前後で異なるも
のではなく、第1表に示した格子面間隔(d値)で特徴
づけることができる。
オライトのSiO2/Al2O3モル比と実質的に変わらない。銅
含有ゼオライトの結晶構造もイオン交換前後で異なるも
のではなく、第1表に示した格子面間隔(d値)で特徴
づけることができる。
本発明の方法による、銅含有ゼオライトがNOx接触分
解反応に極めて高い活性を示す理由については、明らか
でないが、銅イオンとともにゼオライトにとりこまれた
アンモニア分子がNOx接触分解反応の前処理段階で脱離
し、部分的還元が起こり、このNOx接触分解反応の活性
サイトであるCu+が出来、Cu+Cu2+の酸化還元サイクル
がスムーズに行われ、高活性を接続させるものと考えら
れる。
解反応に極めて高い活性を示す理由については、明らか
でないが、銅イオンとともにゼオライトにとりこまれた
アンモニア分子がNOx接触分解反応の前処理段階で脱離
し、部分的還元が起こり、このNOx接触分解反応の活性
サイトであるCu+が出来、Cu+Cu2+の酸化還元サイクル
がスムーズに行われ、高活性を接続させるものと考えら
れる。
本発明の方法による銅含有ゼオライトの持つ特異的結
晶構造とその構造安定性および耐熱性等が複合的に作用
して酸素,水分,二酸化イオウの共存下でも高い活性を
示していると考えらえる。
晶構造とその構造安定性および耐熱性等が複合的に作用
して酸素,水分,二酸化イオウの共存下でも高い活性を
示していると考えらえる。
さらに、銅含有ゼオライトをNOx分解用触媒として使
用する場合の使用温度範囲は200〜1000℃の範囲で、好
ましくは300〜700℃の範囲である。触媒と処理ガスとの
接触時間は特に限定されるものではない。
用する場合の使用温度範囲は200〜1000℃の範囲で、好
ましくは300〜700℃の範囲である。触媒と処理ガスとの
接触時間は特に限定されるものではない。
[発明の効果] 本発明で得られる銅含有ゼオライトは、石油化学,石
油精製,公害防止分野における触媒,吸着剤として、そ
の中でもNOx分解除去触媒として、特に優れたNOx分解活
性を示す。
油精製,公害防止分野における触媒,吸着剤として、そ
の中でもNOx分解除去触媒として、特に優れたNOx分解活
性を示す。
本発明で得られた銅含有ゼオライトは、粘土鉱物等の
バインダーを用いて成形して用いることもできる。
バインダーを用いて成形して用いることもできる。
また、本発明は、あらかじめゼオライトを成形し、そ
の成形体を水溶性銅塩及びアンモニアを含む水溶液で銅
イオン交換してもよい。成形体の大きさは特に限定され
るものではない。
の成形体を水溶性銅塩及びアンモニアを含む水溶液で銅
イオン交換してもよい。成形体の大きさは特に限定され
るものではない。
以下、実施例及び比較例においてさらに詳細に説明す
る。
る。
[実施例] 実施例1(ゼオライトの合成) 攪拌状態にある実容積2のオーバーフロータイプ反
応槽に、珪酸ソーダ水溶液(SiO2153.4g/;Na2O49.9g/
,Al2O30.8g/)と硫酸を添加した硫酸アルミニウム
水溶液(Al2O3;38.4g/,H2SO4;275.4g/)をそれぞれ
3.2/hr,0.8/hrの速度で連続的に提供した。反応温
度は30〜32℃,スラリーのpHは6.4〜6.6であった。排出
スラリーを遠心分離機で固液分離し、十分水洗後、Na
2O;1.72wt%,Al2O3;2.58wt%,SiO2;39.3wt%,H2O;56.4w
t%の微粒状無定形アルミノ珪酸塩均一化合物を得た。
該均一化合物2840gと1.39wt%のNaOH水溶液5160gとを10
のオートクレーブに仕込み、160℃で72時間攪拌下で
結晶化した。生成物を固液分離後、水洗,乾燥して本触
媒の基剤となるゼオライトTSZ−821を得た。化学分析の
結果、その組成は無水ベースにおける酸化物のモル比で
表わして次の組成を有していた。
応槽に、珪酸ソーダ水溶液(SiO2153.4g/;Na2O49.9g/
,Al2O30.8g/)と硫酸を添加した硫酸アルミニウム
水溶液(Al2O3;38.4g/,H2SO4;275.4g/)をそれぞれ
3.2/hr,0.8/hrの速度で連続的に提供した。反応温
度は30〜32℃,スラリーのpHは6.4〜6.6であった。排出
スラリーを遠心分離機で固液分離し、十分水洗後、Na
2O;1.72wt%,Al2O3;2.58wt%,SiO2;39.3wt%,H2O;56.4w
t%の微粒状無定形アルミノ珪酸塩均一化合物を得た。
該均一化合物2840gと1.39wt%のNaOH水溶液5160gとを10
のオートクレーブに仕込み、160℃で72時間攪拌下で
結晶化した。生成物を固液分離後、水洗,乾燥して本触
媒の基剤となるゼオライトTSZ−821を得た。化学分析の
結果、その組成は無水ベースにおける酸化物のモル比で
表わして次の組成を有していた。
1.05Na2O・Al2OS3・23.3SiO2 また、その粉末X線図から求めたd値は基本的に第1
表に示した数値と同じであった。
表に示した数値と同じであった。
次にTSZ−821を合成した時と同様の方法で、まずSiO2
及びAl2O3含有量の異なる微粒状無定形アルミノ珪酸塩
均一化合物を造り、これを苛性ソーダ水溶液中、攪拌下
で加熱して結晶化し、本触媒の基剤となるゼオライト、
TSZ−841,TSZ−851を得た。
及びAl2O3含有量の異なる微粒状無定形アルミノ珪酸塩
均一化合物を造り、これを苛性ソーダ水溶液中、攪拌下
で加熱して結晶化し、本触媒の基剤となるゼオライト、
TSZ−841,TSZ−851を得た。
その化学組成は無水ベースにおける酸化物のモル比で
表わして次の組成を有していた。
表わして次の組成を有していた。
TSZ−841:1.41Na2O・Al2O3・40.4SiO2 TSZ−851:1.65Na2O・Al2O3・49.8SiO2 また、これらのゼオライトの粉末X線回折図から求め
た、d値は基本的に第1表に示した数値と同じであっ
た。
た、d値は基本的に第1表に示した数値と同じであっ
た。
実施例2(銅含有ゼオライトの調製) 実施例1で得られたTSZ−821を10g採取して、ゼオラ
イト中のAl原子数に対し0.34の銅原子数になるように0.
1mol/酢酸銅水溶液を入れ、室温にて攪拌し、2.5%NH
3水を添加し、スラリーpH10.5になるように調整した。
その後、目的とするゼオライトの銅イオン交換率になる
まで室温で攪拌した。固液分離後、十分水洗し、100℃
で10時間乾燥した。得られた銅含有ゼオライトをTSZ−8
21−Aとする。化学分析によって求めた銅含有ゼオライ
トの銅イオン交換率を第2表に示す。銅イオン交換率
は、二価の銅として交換していると仮定して求めた。
イト中のAl原子数に対し0.34の銅原子数になるように0.
1mol/酢酸銅水溶液を入れ、室温にて攪拌し、2.5%NH
3水を添加し、スラリーpH10.5になるように調整した。
その後、目的とするゼオライトの銅イオン交換率になる
まで室温で攪拌した。固液分離後、十分水洗し、100℃
で10時間乾燥した。得られた銅含有ゼオライトをTSZ−8
21−Aとする。化学分析によって求めた銅含有ゼオライ
トの銅イオン交換率を第2表に示す。銅イオン交換率
は、二価の銅として交換していると仮定して求めた。
実施例3(銅含有ゼオライトの調製) 実施例1で得られたTSZ−821,TSZ−841,TSZ−851をそ
れぞれ10g採取して、ゼオライト中のAl原子数に対し等
しい銅原子数になるように0.1mol/酢酸銅水溶液を入
れ、室温にて攪拌し、2.5%NH3水を添加し、スラリーpH
10.5になるように調整した。
れぞれ10g採取して、ゼオライト中のAl原子数に対し等
しい銅原子数になるように0.1mol/酢酸銅水溶液を入
れ、室温にて攪拌し、2.5%NH3水を添加し、スラリーpH
10.5になるように調整した。
その後、目的とするゼオライトの銅イオン交換率にな
るまで、室温で攪拌した。固液分離後、十分水洗し100
℃で10時間乾燥した。得られた銅含有ゼオライトをそれ
ぞれTSZ−821−B,TSZ−841−C,TSZ−851−Dとする。化
学分析によって求めた銅含有ゼオライトの銅イオン交換
率を第2表に示す。銅イオン交換率は二価の銅として交
換していると仮定して求めた。
るまで、室温で攪拌した。固液分離後、十分水洗し100
℃で10時間乾燥した。得られた銅含有ゼオライトをそれ
ぞれTSZ−821−B,TSZ−841−C,TSZ−851−Dとする。化
学分析によって求めた銅含有ゼオライトの銅イオン交換
率を第2表に示す。銅イオン交換率は二価の銅として交
換していると仮定して求めた。
実施例4(銅含有ゼオライトの調製) 実施例1で得られたTSZ−821を10g採取して、ゼオラ
イト中のAl原子数に対し等しい銅原子数になるように0.
1mol/酢酸銅水溶液を入れ、室温にて攪拌し、2.5%NH
3水を添加し、スラリーpH6.0になるように調整した。
イト中のAl原子数に対し等しい銅原子数になるように0.
1mol/酢酸銅水溶液を入れ、室温にて攪拌し、2.5%NH
3水を添加し、スラリーpH6.0になるように調整した。
その後、室温にて12時間攪拌した。固液分離後十分水
洗し、100℃で10時間乾燥した。得られた銅含有ゼオラ
イトをTSZ−821−Eとする。化学分析によって求めた銅
含有ゼオライトの銅イオン交換率を第3表に示す。
洗し、100℃で10時間乾燥した。得られた銅含有ゼオラ
イトをTSZ−821−Eとする。化学分析によって求めた銅
含有ゼオライトの銅イオン交換率を第3表に示す。
実施例5(銅含有ゼオライトのNO分解活性試験) 実施例2,3,4で調製した銅含有ゼオライトをプレス成
形した後、破砕して42〜80メッシュに整粒し、その1gを
常圧固定床流通式反応管に充填した。反応前に銅含有ゼ
オライトをヘリウムガス流通下で5℃/minの昇温速度で
500℃まで昇温し、昇温後2時間その温度を維持して前
処理を行った。NOを5000ppmを含有するヘリウムガスを1
5cc/minの流量で本触媒充填層を通して反応させ、反応
開始50分後の各反応温度におけるNO転化率を求めた。そ
の結果を第4表に示す。
形した後、破砕して42〜80メッシュに整粒し、その1gを
常圧固定床流通式反応管に充填した。反応前に銅含有ゼ
オライトをヘリウムガス流通下で5℃/minの昇温速度で
500℃まで昇温し、昇温後2時間その温度を維持して前
処理を行った。NOを5000ppmを含有するヘリウムガスを1
5cc/minの流量で本触媒充填層を通して反応させ、反応
開始50分後の各反応温度におけるNO転化率を求めた。そ
の結果を第4表に示す。
実施例6(銅含有ゼオライトの活性の安定性) 銅含有ゼオライトTSZ−821−B(銅イオン交換率123
%)を用いてNO分解活性の持続安定性を試験した。実施
例5と同じ装置を用いて同様の方法で行い、反応温度50
0℃とした。転化率の経時変化を第1図に示す。
%)を用いてNO分解活性の持続安定性を試験した。実施
例5と同じ装置を用いて同様の方法で行い、反応温度50
0℃とした。転化率の経時変化を第1図に示す。
比較例1(比較ゼオライト調製) 実施例1で得られたTSZ−821,TSZ−841,TSZ−851をそ
れぞれ10g採取して、ゼオライト中のAl原子数に対し等
しい銅原子数になるように0.1mol/酢酸銅水溶液を入
れ、室温にて12時間攪拌した。固液分離後、洗浄しこの
操作を3回繰り返した後、100℃で10時間乾燥した。得
られた比較ゼオライトをそれぞれTSZ−821−F,TSZ−841
−G,TSZ−851−Hとする。化学分析によって求めた比較
触媒の銅イオン交換率を第5表に示す。
れぞれ10g採取して、ゼオライト中のAl原子数に対し等
しい銅原子数になるように0.1mol/酢酸銅水溶液を入
れ、室温にて12時間攪拌した。固液分離後、洗浄しこの
操作を3回繰り返した後、100℃で10時間乾燥した。得
られた比較ゼオライトをそれぞれTSZ−821−F,TSZ−841
−G,TSZ−851−Hとする。化学分析によって求めた比較
触媒の銅イオン交換率を第5表に示す。
比較例2(比較ゼオライトのNO分解活性試験) 比較例1で調製した比較ゼオライトを、実施例5の方
法に従ってNO転化率を求めた。結果を第6表に示す。
法に従ってNO転化率を求めた。結果を第6表に示す。
第1図は、実施例6におけるNO転化率の経時変化を示す
図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】ゼオライトが本明細書第1表に示した粉末
X線回折により求めた格子面間隔(d値)を持ち、該ゼ
オライトの銅イオン交換を水溶性銅塩及びアンモニアを
含む水溶液で行うことを特徴とする銅含有ゼオライトの
製造方法。 - 【請求項2】該ゼオライトのSiO2/Al2O3モル比が20〜20
0である特許請求の範囲第1項記載の方法。 - 【請求項3】銅イオン交換するときのゼオライトを含む
スラリーのpHが4〜12である特許請求の範囲第1項また
は第2項記載の方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62251616A JP2555637B2 (ja) | 1987-10-07 | 1987-10-07 | 銅含有ゼオライトの製造方法 |
DE8888116539T DE3872478T2 (de) | 1987-10-07 | 1988-10-06 | Verfahren zur herstellung eines kupfer enthaltenden zeoliths und methode fuer seine anwendung. |
EP88116539A EP0311066B1 (en) | 1987-10-07 | 1988-10-06 | Process for the production of copper-containing zeolite and the method of application thereof |
US07/255,018 US4999173A (en) | 1987-10-07 | 1988-10-07 | Removal of nitric oxides by copper-containing zeolites |
US07/537,824 US5110777A (en) | 1987-10-07 | 1990-06-14 | Copper-containing zeolites and their preparation |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62251616A JP2555637B2 (ja) | 1987-10-07 | 1987-10-07 | 銅含有ゼオライトの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0196011A JPH0196011A (ja) | 1989-04-14 |
JP2555637B2 true JP2555637B2 (ja) | 1996-11-20 |
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ID=17225473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62251616A Expired - Fee Related JP2555637B2 (ja) | 1987-10-07 | 1987-10-07 | 銅含有ゼオライトの製造方法 |
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---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2796846B2 (ja) * | 1989-07-28 | 1998-09-10 | 株式会社タクマ | 低NOx燃焼器 |
JP2734476B2 (ja) * | 1989-10-12 | 1998-03-30 | 三菱重工業株式会社 | 窒素酸化物の直接接触分解触媒 |
US5254515A (en) * | 1989-10-31 | 1993-10-19 | Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha | Catalyst for decomposing nitrogen oxides and a method of purifying a waste gas containing nitrogen oxides |
JP5428018B2 (ja) * | 2007-08-23 | 2014-02-26 | 栃木県 | ゼオライトxに分散する金属ナノ粒子、金属ナノ粒子分散ゼオライトxおよび金属ナノ粒子分散ゼオライトxの製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3702886A (en) * | 1969-10-10 | 1972-11-14 | Mobil Oil Corp | Crystalline zeolite zsm-5 and method of preparing the same |
JPS5711926A (en) * | 1980-05-27 | 1982-01-21 | Mobil Oil Corp | Conversion of organic compound using periodic table ib group element denatured zeolite catalyst |
-
1987
- 1987-10-07 JP JP62251616A patent/JP2555637B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3702886A (en) * | 1969-10-10 | 1972-11-14 | Mobil Oil Corp | Crystalline zeolite zsm-5 and method of preparing the same |
JPS5711926A (en) * | 1980-05-27 | 1982-01-21 | Mobil Oil Corp | Conversion of organic compound using periodic table ib group element denatured zeolite catalyst |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0196011A (ja) | 1989-04-14 |
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