JP2553127B2 - 波長可変光ファイバラマンレーザ - Google Patents
波長可変光ファイバラマンレーザInfo
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- JP2553127B2 JP2553127B2 JP63019574A JP1957488A JP2553127B2 JP 2553127 B2 JP2553127 B2 JP 2553127B2 JP 63019574 A JP63019574 A JP 63019574A JP 1957488 A JP1957488 A JP 1957488A JP 2553127 B2 JP2553127 B2 JP 2553127B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (作業上の利用分野) 本発明は、波長可変でしかも狭スペクトルな光ファイ
バラマンレーザに関するものである。
バラマンレーザに関するものである。
(従来の技術) 波長可変光ファイバラマンレーザとしては、例えば、
『R.K.Jain et.al.,A high−efficiensy tunable CW Ra
man oscillator,“Applied Physics Letters,vol.30,n
o.3,PP.162−164,1977』に開示されているものが知られ
ており、第2図は従来の波長可変光ファイバラマンレー
ザの構成を模式的に示した図である。第2図において、
1は波長5145Å、出力4Wの励起光を出射するアルゴンレ
ーザからなる光源、2はミラー、3,5は無反射コーティ
ングされたレンズ、4はレンズ3及び5間に配設された
コア径3,3μm,屈折率差0.36%,長さ100mの光ファイ
バ、6,7はプリズム、8はプリズムミラー、9はグレー
ティングである。
『R.K.Jain et.al.,A high−efficiensy tunable CW Ra
man oscillator,“Applied Physics Letters,vol.30,n
o.3,PP.162−164,1977』に開示されているものが知られ
ており、第2図は従来の波長可変光ファイバラマンレー
ザの構成を模式的に示した図である。第2図において、
1は波長5145Å、出力4Wの励起光を出射するアルゴンレ
ーザからなる光源、2はミラー、3,5は無反射コーティ
ングされたレンズ、4はレンズ3及び5間に配設された
コア径3,3μm,屈折率差0.36%,長さ100mの光ファイ
バ、6,7はプリズム、8はプリズムミラー、9はグレー
ティングである。
第2図によれば、光源1から出射した光はミラー2を
通り、ぼぼ全パワがレンズ3を介して光ファイバ4の一
端側に入射され、光ファイバ4を伝搬して光ファイバ4
の他端側から出射される。この出射光はレンズ5により
平行光にされプリズム6で一部が反射されてグリーティ
ング9に入射し、残りの一部はプリズム6を通り大気中
に放射される。一方、光ファイバ4中には光源1からの
強い励起光により、この励起光とは波長の異なる誘導ラ
マン散乱光が発生する。この誘導ラマン散乱光はミラー
2により例えば90%及びプリズムミラー8により99.8%
反射され、ミラー2とプリズムミラー8間を往復しなが
ら更に励起光によって増幅され、プリズム6て反射され
てグレーティング9に入射する。グレーティング9では
励起光と誘導ラマン散乱光とは波長が異なるので別々に
出射されることになる。また、プリズム6,7及びプリズ
ムミラー8は光の波長の変化に対して伝搬する方向を変
化されることができるため、これらプリズム6,7及びプ
リズムミラー8を調整することにより誘導ラマン散乱光
を80Åに亙って波長調整しており、従来典型的なスペク
トル幅は2Åで、変換効率が9%であった。
通り、ぼぼ全パワがレンズ3を介して光ファイバ4の一
端側に入射され、光ファイバ4を伝搬して光ファイバ4
の他端側から出射される。この出射光はレンズ5により
平行光にされプリズム6で一部が反射されてグリーティ
ング9に入射し、残りの一部はプリズム6を通り大気中
に放射される。一方、光ファイバ4中には光源1からの
強い励起光により、この励起光とは波長の異なる誘導ラ
マン散乱光が発生する。この誘導ラマン散乱光はミラー
2により例えば90%及びプリズムミラー8により99.8%
反射され、ミラー2とプリズムミラー8間を往復しなが
ら更に励起光によって増幅され、プリズム6て反射され
てグレーティング9に入射する。グレーティング9では
励起光と誘導ラマン散乱光とは波長が異なるので別々に
出射されることになる。また、プリズム6,7及びプリズ
ムミラー8は光の波長の変化に対して伝搬する方向を変
化されることができるため、これらプリズム6,7及びプ
リズムミラー8を調整することにより誘導ラマン散乱光
を80Åに亙って波長調整しており、従来典型的なスペク
トル幅は2Åで、変換効率が9%であった。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記構成によれば、プリズム6,7或い
はグレーティング9等、大型の光学部品をその構成要素
としているため、装置の大型化を招き、しかもプリズム
等は微小変位等が発生する恐れがある安定性に欠け、ま
た、波長調整された1本のスペクトル幅は2Åと広いと
いう問題点があった。
はグレーティング9等、大型の光学部品をその構成要素
としているため、装置の大型化を招き、しかもプリズム
等は微小変位等が発生する恐れがある安定性に欠け、ま
た、波長調整された1本のスペクトル幅は2Åと広いと
いう問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、大型の光学部品
を使用することはなく、小型で安定性に優れ、信頼性の
高い狭スペクトルな波長可変光ファイバラマンレーザを
提供することにある。
を使用することはなく、小型で安定性に優れ、信頼性の
高い狭スペクトルな波長可変光ファイバラマンレーザを
提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するため、励起光源と、一端
側に2個のポートを有するとともに、他端側に1個のポ
ートを有し、前記光源からの出射光が、前記一端側の一
のポートに入射する光オーファイバカプラと、一端側が
前記光ファイバカプラの他端側のポートに接続された光
ファイバと、一端側が前記光ファイバの他端側に接続さ
れた光誘起屈折率変化によって回折格子を形成した可変
光ファイバ型グレーティングとを備えた。
側に2個のポートを有するとともに、他端側に1個のポ
ートを有し、前記光源からの出射光が、前記一端側の一
のポートに入射する光オーファイバカプラと、一端側が
前記光ファイバカプラの他端側のポートに接続された光
ファイバと、一端側が前記光ファイバの他端側に接続さ
れた光誘起屈折率変化によって回折格子を形成した可変
光ファイバ型グレーティングとを備えた。
また、後記する理由により、光ファイバカプラの一端
側の残りの一のポートの端面或いはこのポートに接続さ
れた光ファイバの端面にコーティングを施し光ファイバ
端面ミラーを形成することが効果的である。
側の残りの一のポートの端面或いはこのポートに接続さ
れた光ファイバの端面にコーティングを施し光ファイバ
端面ミラーを形成することが効果的である。
(作用) 本発明によれば、光源から出射された光は光ファイバ
カプラの一端側の一のポートに入射され、この入射光は
光ファイバカプラの他端側のポートに入射され光ファイ
バに入射する。その後、光ファイバ中の伝搬した光は、
即ち、光源よりの励起光は誘導ラマン散乱により、光源
光と波長が異なるある程度の波長幅を持った光を発生
し、このうち光源よりの励起光は光ファイバの他端側に
接続された可変光ファイバ型グレーティングの出力端面
より出射する。一方、光ファイバ中で発生した誘導ラマ
ン散乱光は、可変光ファイバ型グレーティングにより選
択される波長の光のみみが出力されることになる。この
際、可変光ファイバ型グレーティングとして、光誘起屈
折率変化によって回折格子を形成したもの、即ち光ファ
イバのコアに屈折率の周期的変化によるグレーティング
を形成したものを用いているが、この可変光ファイバ型
グレーティングは光ファイバのクラッドに構造的な溝を
周期的に形成したものに比べて著しく反射率が高く(典
型的には、光誘起屈折率変化による可変光ファイバ型グ
レーティングの反射率がほぼ100%であるのに対して、
クラッドに溝を形成したグレーティングの反射率は1%
である。)、このような高い反射率を有する可変光ファ
イバ型グレーティングによってのみレーザ発振が可能と
なる。
カプラの一端側の一のポートに入射され、この入射光は
光ファイバカプラの他端側のポートに入射され光ファイ
バに入射する。その後、光ファイバ中の伝搬した光は、
即ち、光源よりの励起光は誘導ラマン散乱により、光源
光と波長が異なるある程度の波長幅を持った光を発生
し、このうち光源よりの励起光は光ファイバの他端側に
接続された可変光ファイバ型グレーティングの出力端面
より出射する。一方、光ファイバ中で発生した誘導ラマ
ン散乱光は、可変光ファイバ型グレーティングにより選
択される波長の光のみみが出力されることになる。この
際、可変光ファイバ型グレーティングとして、光誘起屈
折率変化によって回折格子を形成したもの、即ち光ファ
イバのコアに屈折率の周期的変化によるグレーティング
を形成したものを用いているが、この可変光ファイバ型
グレーティングは光ファイバのクラッドに構造的な溝を
周期的に形成したものに比べて著しく反射率が高く(典
型的には、光誘起屈折率変化による可変光ファイバ型グ
レーティングの反射率がほぼ100%であるのに対して、
クラッドに溝を形成したグレーティングの反射率は1%
である。)、このような高い反射率を有する可変光ファ
イバ型グレーティングによってのみレーザ発振が可能と
なる。
また、光ファイバカプラの一端側の残りのポートの端
面或いはこのポートに接続された光ファイバの端面に光
ファイバ端面ミラーを形成することにより可変光ファイ
バ型グレーティングで選択的に反射された誘導ラマン散
乱光を可変光ファイバ型グレーティングと光ファイバ端
面ミラー間で往復させることができる。
面或いはこのポートに接続された光ファイバの端面に光
ファイバ端面ミラーを形成することにより可変光ファイ
バ型グレーティングで選択的に反射された誘導ラマン散
乱光を可変光ファイバ型グレーティングと光ファイバ端
面ミラー間で往復させることができる。
(実施例) 第1図は、本発明による波長可変光ファイバラマンレ
ーザの一実施例を示す図である。図中、10はアルゴンレ
ーザ等からなる光源、11は光源より出射された光を集光
し、光ファイバ12の一端側に結合するレンズである。
ーザの一実施例を示す図である。図中、10はアルゴンレ
ーザ等からなる光源、11は光源より出射された光を集光
し、光ファイバ12の一端側に結合するレンズである。
13は両端側にそれぞれ光の入出力ポート,および
,を有する光ファイバカプラで、ポートには光フ
ァイバ12の他端側、ポートには光ファイバ14の一端側
及びポートには光ファイバ15の一端側が融着接続方法
により接続されている。
,を有する光ファイバカプラで、ポートには光フ
ァイバ12の他端側、ポートには光ファイバ14の一端側
及びポートには光ファイバ15の一端側が融着接続方法
により接続されている。
第3図は光ファイバカプラ13の構造を説明するための
図である。第3図によれば光ファイバカプラ13は単一モ
ード光ファイバ13a,13bを平行に配置し、光ファイバ13
a,13bの中央部を融着延伸したものである。通常単一モ
ード光ファイバでは伝搬光のパワはコアとクラッド中を
伝わっており(例えば、規格化周波数V=2.0ではコア
約80%,クラッド約20%)、規格化周波数V=(2π/
λ)・a(n1 2−n2 2)1/2(但し、λ:波長,2a:コア径,
n1:コアの屈折率,n2:クラッドの屈折率)が小さくなる
に従ってコアよりクラッドへしみ出す光パワは大きくな
る。このため、融着延伸部では規格化周波数Vの値、さ
らに詳細にはコア径2aが小さくなっているので、例えば
ポートから入射した光はポート及びポート、即ち
光ファイバ13a′,13b′に結合される。第4図はポート
から異なる波長の光を入射した場合の、ポートから
の出力と波長の関係を表した図で、横軸に波長、縦軸に
結合率P=sin2(cλ+φ)(但し、λ:波長、c,φは
定数)を表わしている。第4図からわかるように、融着
延伸部の外径及び長さを調整し、上記定数c及びφを適
宜選択することによって光源10からの励起光をポート
からポートへ、逆に光源10からの光と波長がずれ、あ
る波長幅を有する誘導ラマン散乱光をほぼ全てポート
からポートへ伝搬させることができるようになってい
る。
図である。第3図によれば光ファイバカプラ13は単一モ
ード光ファイバ13a,13bを平行に配置し、光ファイバ13
a,13bの中央部を融着延伸したものである。通常単一モ
ード光ファイバでは伝搬光のパワはコアとクラッド中を
伝わっており(例えば、規格化周波数V=2.0ではコア
約80%,クラッド約20%)、規格化周波数V=(2π/
λ)・a(n1 2−n2 2)1/2(但し、λ:波長,2a:コア径,
n1:コアの屈折率,n2:クラッドの屈折率)が小さくなる
に従ってコアよりクラッドへしみ出す光パワは大きくな
る。このため、融着延伸部では規格化周波数Vの値、さ
らに詳細にはコア径2aが小さくなっているので、例えば
ポートから入射した光はポート及びポート、即ち
光ファイバ13a′,13b′に結合される。第4図はポート
から異なる波長の光を入射した場合の、ポートから
の出力と波長の関係を表した図で、横軸に波長、縦軸に
結合率P=sin2(cλ+φ)(但し、λ:波長、c,φは
定数)を表わしている。第4図からわかるように、融着
延伸部の外径及び長さを調整し、上記定数c及びφを適
宜選択することによって光源10からの励起光をポート
からポートへ、逆に光源10からの光と波長がずれ、あ
る波長幅を有する誘導ラマン散乱光をほぼ全てポート
からポートへ伝搬させることができるようになってい
る。
16はブラッグ反射光に対応する波長λ=2neΛ(但
し、ne:媒質中の実効屈折率,Λ:グレーティング周
期)、0.01Å幅の光を反射する可変光ファイバ型グレー
ティング(以下、光ファイバグレーティングと称す)
で、一端側は光ファイバ15の他端側が融着接続され、他
端側は無反射コーティングされており、当該波長可変光
ファイバラマンレーザの出射端面となっている。このよ
うな光ファイバグレーティング16は、第5図に示すよう
な装置により、約100mWのアルゴンレーザ20をGeO2ガラ
スを添加したコアを有する長さ約1mの単一モード光ファ
イバ21に入射し、光ファイバ21中に定在波を立て、光誘
起屈折率変化によって作製されたもので、(K.O.Hill,e
t.al.,App.Phys.Lett.,Vol.32,no.10,PP.647−649,1978
参照)、第5図中、22は可変減衰器、23はハーフミラ
ー、24はレンズ、25は石英締め付け部、26はVミゾマグ
ネティックマウント、27,28は検出器、29は吸収材であ
る。このようにして作製された光ファイバグレーティン
グ16は強い波長選択性を有しており、0.01Å〜0.3Åの
狭スペクトル幅を有する反射光を得ることができ、スペ
クトル幅を可変とするには、光ファイバグレーティング
16の温度を制御するか、或いは電気歪み効果を有する物
質に光ファイバグレーティングをマウントして熱或いは
電気的にグレーティングの周期を変化させることにより
でき、また機械的に延伸することも可能である。また石
英の線膨張係数は5.4×10-7/℃であるため、温度を0〜
1000℃間で変化させた時ラマンの中心波長は0.5μm程
度の場合には可変波長領域は約1Åである。
し、ne:媒質中の実効屈折率,Λ:グレーティング周
期)、0.01Å幅の光を反射する可変光ファイバ型グレー
ティング(以下、光ファイバグレーティングと称す)
で、一端側は光ファイバ15の他端側が融着接続され、他
端側は無反射コーティングされており、当該波長可変光
ファイバラマンレーザの出射端面となっている。このよ
うな光ファイバグレーティング16は、第5図に示すよう
な装置により、約100mWのアルゴンレーザ20をGeO2ガラ
スを添加したコアを有する長さ約1mの単一モード光ファ
イバ21に入射し、光ファイバ21中に定在波を立て、光誘
起屈折率変化によって作製されたもので、(K.O.Hill,e
t.al.,App.Phys.Lett.,Vol.32,no.10,PP.647−649,1978
参照)、第5図中、22は可変減衰器、23はハーフミラ
ー、24はレンズ、25は石英締め付け部、26はVミゾマグ
ネティックマウント、27,28は検出器、29は吸収材であ
る。このようにして作製された光ファイバグレーティン
グ16は強い波長選択性を有しており、0.01Å〜0.3Åの
狭スペクトル幅を有する反射光を得ることができ、スペ
クトル幅を可変とするには、光ファイバグレーティング
16の温度を制御するか、或いは電気歪み効果を有する物
質に光ファイバグレーティングをマウントして熱或いは
電気的にグレーティングの周期を変化させることにより
でき、また機械的に延伸することも可能である。また石
英の線膨張係数は5.4×10-7/℃であるため、温度を0〜
1000℃間で変化させた時ラマンの中心波長は0.5μm程
度の場合には可変波長領域は約1Åである。
17は光ファイバ14の他端側端面へのコーティングによ
って反射光(97%)及び透過光(3%)の比率が設定さ
れた光ファイバ端面ミラーである。
って反射光(97%)及び透過光(3%)の比率が設定さ
れた光ファイバ端面ミラーである。
次に以上の構成による動作を説明すると、まず、光源
10から出射された光はレンズ11で集光されて光ファイバ
12の一端側に入射され、この光ファイバ12を伝搬して光
ファイバカプラ13のポートに入射する。この入射光は
光ファイバ13a′に結合され、ポートから出射されて
光ファイバ15に入射する。光ファイバ15に入射した光
は、光ファイバ15中で誘導ラマン散乱光を発生する。石
英系光ファイバでは第6図に示したように光源10からの
光に対して約440cm-1シフトした波長が最も強い誘導ラ
マン散乱光になるが、ラマン散乱光の波長幅は300cm-1
程度(ピーク強度約−20dBの範囲)の広がりを持つ。こ
こで光源10からの光は光ファイバ15の他端側に融着接続
された光ファイバグレーティング16に入射し、光ファイ
バグレーティング16を伝搬して、出射端面より出射す
る。しかし、発生した誘導ラマン散乱光の内、光ファイ
バグレーティング16の反射光に対応する0.01Å幅の光
は、光ファイバグレーティング16により反射され、光フ
ァイバ15を介して、光ファイバカプラ13のポートに入
射する。光ファイバカプラ13は全波長域の誘導ラマン散
乱光をほぼ全てポートからポートに伝達し、ポート
、光ファイバ14を介して光ファイバ端面ミラー17によ
って97%の光パワが反射される。反射光は光ファイバカ
プラ13のポートからポートに伝搬し、光ファイバグ
レーティング16と光ファイバ端面ミラー17−を往復する
間に、光源10からの光、即ち励起光によって選択的に増
幅され、高強度の狭スペクトルの誘導ラマン散乱光が3
%、光ファイバ端面ミラー17から出射されることにな
る。またこの出射光の波長を変化させるには前如のよう
にグレーティング周期を変化させることにより可能とな
っている。
10から出射された光はレンズ11で集光されて光ファイバ
12の一端側に入射され、この光ファイバ12を伝搬して光
ファイバカプラ13のポートに入射する。この入射光は
光ファイバ13a′に結合され、ポートから出射されて
光ファイバ15に入射する。光ファイバ15に入射した光
は、光ファイバ15中で誘導ラマン散乱光を発生する。石
英系光ファイバでは第6図に示したように光源10からの
光に対して約440cm-1シフトした波長が最も強い誘導ラ
マン散乱光になるが、ラマン散乱光の波長幅は300cm-1
程度(ピーク強度約−20dBの範囲)の広がりを持つ。こ
こで光源10からの光は光ファイバ15の他端側に融着接続
された光ファイバグレーティング16に入射し、光ファイ
バグレーティング16を伝搬して、出射端面より出射す
る。しかし、発生した誘導ラマン散乱光の内、光ファイ
バグレーティング16の反射光に対応する0.01Å幅の光
は、光ファイバグレーティング16により反射され、光フ
ァイバ15を介して、光ファイバカプラ13のポートに入
射する。光ファイバカプラ13は全波長域の誘導ラマン散
乱光をほぼ全てポートからポートに伝達し、ポート
、光ファイバ14を介して光ファイバ端面ミラー17によ
って97%の光パワが反射される。反射光は光ファイバカ
プラ13のポートからポートに伝搬し、光ファイバグ
レーティング16と光ファイバ端面ミラー17−を往復する
間に、光源10からの光、即ち励起光によって選択的に増
幅され、高強度の狭スペクトルの誘導ラマン散乱光が3
%、光ファイバ端面ミラー17から出射されることにな
る。またこの出射光の波長を変化させるには前如のよう
にグレーティング周期を変化させることにより可能とな
っている。
本実施例によれば、光源10の他は、光ファイバにて作
製された光ファイバカプラ、グレーティングを用いたの
で、大型の光部品を使用する必要がなく、値の小型化を
図れ、しかも安定性、信頼性に優れた波長可変光ファイ
バラマンレーザを実現できる。
製された光ファイバカプラ、グレーティングを用いたの
で、大型の光部品を使用する必要がなく、値の小型化を
図れ、しかも安定性、信頼性に優れた波長可変光ファイ
バラマンレーザを実現できる。
尚、本実施例では、可変波長領域を約1Åとして説明
したが、光ファイバの軟化点を1600℃程度に加熱してお
いて延伸することにより更に広い100Å程度の可変波長
領域を得ることができる。また、光源10からの出射光を
レンズ11、光ファイバ12を介して光ファイバカプラ13に
入射しているが、光源に直接光ファイバカプラを結合す
ることにより更に小型化、安定化を図ることができる。
また、ポートに光ファイバ14を融着接続し、この光フ
ァイバ14の他端側端面に光ファイバ端面ミラー17を形成
したが、ポート即ち光ファイバカプラ13を構成する好
ファイバ13bの端面に形成しても勿論良い。
したが、光ファイバの軟化点を1600℃程度に加熱してお
いて延伸することにより更に広い100Å程度の可変波長
領域を得ることができる。また、光源10からの出射光を
レンズ11、光ファイバ12を介して光ファイバカプラ13に
入射しているが、光源に直接光ファイバカプラを結合す
ることにより更に小型化、安定化を図ることができる。
また、ポートに光ファイバ14を融着接続し、この光フ
ァイバ14の他端側端面に光ファイバ端面ミラー17を形成
したが、ポート即ち光ファイバカプラ13を構成する好
ファイバ13bの端面に形成しても勿論良い。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、励起光源と、
一端側に2個のポートを有するとともに、他端側に1個
のポートを有し、前記光源からの出射光が、前記一端側
の一のポートに入射する光ファイバカプラと、一端側が
前記光ファイバカプラの他端側のポートに接続された光
ファイバと、一端側が前記光ファイバの他端側に接続さ
れた光誘起屈折率変化によって回折格子を形成した可変
光ファイバ型グレーティングとを備えたので、光源以外
に光ファイバを用いてレーザ発振が十可能な構成を実現
でき、大型の光学部品を必要とせず、また融着接続等の
方法により、各部材の入出力端面同士を接続することが
でき、装置の小型化を図れ、しかも、光学的に安定性に
優れ、信頼性の高い波長可変光ファイバラマンレーザを
提供できる利点がある。また可変光源としての応用或い
は分光学的な分野にも適用が可能である。
一端側に2個のポートを有するとともに、他端側に1個
のポートを有し、前記光源からの出射光が、前記一端側
の一のポートに入射する光ファイバカプラと、一端側が
前記光ファイバカプラの他端側のポートに接続された光
ファイバと、一端側が前記光ファイバの他端側に接続さ
れた光誘起屈折率変化によって回折格子を形成した可変
光ファイバ型グレーティングとを備えたので、光源以外
に光ファイバを用いてレーザ発振が十可能な構成を実現
でき、大型の光学部品を必要とせず、また融着接続等の
方法により、各部材の入出力端面同士を接続することが
でき、装置の小型化を図れ、しかも、光学的に安定性に
優れ、信頼性の高い波長可変光ファイバラマンレーザを
提供できる利点がある。また可変光源としての応用或い
は分光学的な分野にも適用が可能である。
また、光ファイバカプラーの一端側の残りのポートの
端面或いはこのポートに接続された光ファイバの端面に
光ファイバ端面ミラーを形成することにより可変光ファ
イバ型グレーティングで選択的に反射された誘導ラマン
散乱光を可変光ファイバ型グレーティングと光ファイバ
端面ミラー間で往復させることができるので、短い光フ
ァイバを用いても誘導ラマン散乱光を増幅することがで
き、これによりさらに小型化を図れる利点がある。
端面或いはこのポートに接続された光ファイバの端面に
光ファイバ端面ミラーを形成することにより可変光ファ
イバ型グレーティングで選択的に反射された誘導ラマン
散乱光を可変光ファイバ型グレーティングと光ファイバ
端面ミラー間で往復させることができるので、短い光フ
ァイバを用いても誘導ラマン散乱光を増幅することがで
き、これによりさらに小型化を図れる利点がある。
第1図は本発明による波長可変光ファイバラマンレーザ
の一実施例を示す図、第2図は従来の波長可変光ファイ
バラマンレーザを示す図、第3図は光ファイバカプラの
構造を説明するための図、第4図は光ファイバカプラか
らの出力と波長との関係を示す図、第5図は光ファイバ
グレーティングの作製装置を示す図、第6図はラマン散
乱光のスペクトル及びシフト量を示す図である。 図中、10……光源、13……光ファイバカプラ、15……光
ファイバ、16……可変光ファイバ型グレーティング(光
ファイバグレーティング)。
の一実施例を示す図、第2図は従来の波長可変光ファイ
バラマンレーザを示す図、第3図は光ファイバカプラの
構造を説明するための図、第4図は光ファイバカプラか
らの出力と波長との関係を示す図、第5図は光ファイバ
グレーティングの作製装置を示す図、第6図はラマン散
乱光のスペクトル及びシフト量を示す図である。 図中、10……光源、13……光ファイバカプラ、15……光
ファイバ、16……可変光ファイバ型グレーティング(光
ファイバグレーティング)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/1055 G02B 6/00 E (56)参考文献 特開 昭58−64088(JP,A) 特開 昭60−236277(JP,A) 特開 昭60−156020(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】励起光源と、 一端側に2個のポートを有するとともに、他端側に1個
のポートを有し、前記光源からの出射光が、前記一端側
の一のポートに入射する光ファイバカプラと、 一端側が前記光ファイバカプラの他端側のポートに接続
された光ファイバと、 一端側が前記光ファイバの他端側に接続された光誘起屈
折率変化によって回折格子を形成した可変光ファイバ型
グレーティングとを備えた ことを特徴とする波長可変光ファイバラマンレーザ。 - 【請求項2】光ファイバカプラの一端側の残りの一のポ
ートの端面または該ポートに接続した光ファイバの端面
にコーティングを施し、光ファイバ端面ミラーを形成し
たことを特徴とする請求項1記載の波長可変光ファイバ
ラマンレーザ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63019574A JP2553127B2 (ja) | 1988-02-01 | 1988-02-01 | 波長可変光ファイバラマンレーザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63019574A JP2553127B2 (ja) | 1988-02-01 | 1988-02-01 | 波長可変光ファイバラマンレーザ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01196189A JPH01196189A (ja) | 1989-08-07 |
JP2553127B2 true JP2553127B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=12003054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63019574A Expired - Fee Related JP2553127B2 (ja) | 1988-02-01 | 1988-02-01 | 波長可変光ファイバラマンレーザ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2553127B2 (ja) |
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JPH10206753A (ja) * | 1997-01-28 | 1998-08-07 | Nec Corp | 波長可変光デバイス |
US6959021B2 (en) | 2001-02-07 | 2005-10-25 | Ocg Technology Licensing, Llc | Raman fiber laser |
WO2002093704A1 (en) | 2001-05-15 | 2002-11-21 | Ocg Technology Licensing, Llc | Optical fiber and system containing same |
AU2002316478A1 (en) | 2001-07-02 | 2003-01-21 | Ogg Technology Licensing, Llc. | Multi-wavelength optical fiber |
AU2002318943A1 (en) | 2001-08-03 | 2003-02-24 | Ocg Technology Licensing, Llc | Optical fiber amplifier |
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---|---|---|---|---|
US4616898A (en) * | 1980-03-31 | 1986-10-14 | Polaroid Corporation | Optical communication systems using raman repeaters and components therefor |
JPS5864088A (ja) * | 1981-10-13 | 1983-04-16 | Nec Corp | 光フアイバレ−ザ増幅器 |
JPS60156020A (ja) * | 1984-01-25 | 1985-08-16 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 光分波素子 |
-
1988
- 1988-02-01 JP JP63019574A patent/JP2553127B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01196189A (ja) | 1989-08-07 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |