JP2545244B2 - 型保持部材を有するかつら - Google Patents
型保持部材を有するかつらInfo
- Publication number
- JP2545244B2 JP2545244B2 JP62278940A JP27894087A JP2545244B2 JP 2545244 B2 JP2545244 B2 JP 2545244B2 JP 62278940 A JP62278940 A JP 62278940A JP 27894087 A JP27894087 A JP 27894087A JP 2545244 B2 JP2545244 B2 JP 2545244B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wig
- shape
- holding member
- mold holding
- wig base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A41—WEARING APPAREL
- A41G—ARTIFICIAL FLOWERS; WIGS; MASKS; FEATHERS
- A41G3/00—Wigs
- A41G3/0041—Bases for wigs
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L2201/00—Properties
- C08L2201/12—Shape memory
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、かつら、特にかつらベースのめくれ上がり
や歪み等を防止するための型保持部材を有するかつらに
関するものである。
や歪み等を防止するための型保持部材を有するかつらに
関するものである。
従来、かつらベースのめくれ上がりや歪み等を防止す
るため、頭皮や頭髪とかつらベース内面とを接着剤,両
面テープ等により固定する方法が広く採用されている
が、この方法では、かつらの装着及び取り外しが非常に
面倒であり、また使用時に不快感が伴うと共に、特に両
面テープを使用する場合にはその粘着力が数回のかつら
の着脱で弱くなってしまうため、両面テープを頻繁に交
換する必要があった。
るため、頭皮や頭髪とかつらベース内面とを接着剤,両
面テープ等により固定する方法が広く採用されている
が、この方法では、かつらの装着及び取り外しが非常に
面倒であり、また使用時に不快感が伴うと共に、特に両
面テープを使用する場合にはその粘着力が数回のかつら
の着脱で弱くなってしまうため、両面テープを頻繁に交
換する必要があった。
このため、かつらベースの例えば前頭部,もみあげ
部,ネープ部等のめくれ上がりの生じやすい部位に、針
金等の金属線又は金属板から成る型保持部材をそのかつ
らベースの湾曲形状に沿って配設しておき、かつら装着
の際にこの型保持部材を手で湾曲させることにより、か
つらベースを使用者の頭形にフィットさせるようにした
かつらがある。
部,ネープ部等のめくれ上がりの生じやすい部位に、針
金等の金属線又は金属板から成る型保持部材をそのかつ
らベースの湾曲形状に沿って配設しておき、かつら装着
の際にこの型保持部材を手で湾曲させることにより、か
つらベースを使用者の頭形にフィットさせるようにした
かつらがある。
しかしながら、このような型保持部材を備えたかつら
においては、かつらの着脱の際に、型保持部材を必ず外
側及び内側に向けて湾曲させるために、度重なる使用に
つれて該型保持部材が波形の形状に変形するようにな
り、型保持部材がこのように波形形状を呈してかつらベ
ースに配設されることによって、逆にかつらのフィット
感が損なわれてしまい、例えばかつらのもみあげ部や前
頭部やネープ部等の先端が浮き上がってしまうという問
題があった。
においては、かつらの着脱の際に、型保持部材を必ず外
側及び内側に向けて湾曲させるために、度重なる使用に
つれて該型保持部材が波形の形状に変形するようにな
り、型保持部材がこのように波形形状を呈してかつらベ
ースに配設されることによって、逆にかつらのフィット
感が損なわれてしまい、例えばかつらのもみあげ部や前
頭部やネープ部等の先端が浮き上がってしまうという問
題があった。
本発明は、以上の点に鑑み、使用を繰り返して型保持
部材が波形形状に変形した場合に、容易にその変形が修
正され得るようにして、長期間に亘ってかつらのフィッ
ト感が得られ、かつらベースのめくれ上がりが防止され
るようにしたかつらを提供することを目的としている。
部材が波形形状に変形した場合に、容易にその変形が修
正され得るようにして、長期間に亘ってかつらのフィッ
ト感が得られ、かつらベースのめくれ上がりが防止され
るようにしたかつらを提供することを目的としている。
上記目的は、本発明によれば、人工皮膚製又はネット
製のかつらベースの凸状外面に多数の毛髪を植設するこ
とにより形成されているかつらにおいて、このかつらベ
ースの凹状内面又は凸状外面の任意の位置に該かつらベ
ースの湾曲形状に沿って配設された型保持部材の少なく
とも一つが、使用者の頭部の体温より高い温度である39
℃乃至80℃の範囲の変態温度を有する形状記憶合金によ
り構成されていることにより達成される。
製のかつらベースの凸状外面に多数の毛髪を植設するこ
とにより形成されているかつらにおいて、このかつらベ
ースの凹状内面又は凸状外面の任意の位置に該かつらベ
ースの湾曲形状に沿って配設された型保持部材の少なく
とも一つが、使用者の頭部の体温より高い温度である39
℃乃至80℃の範囲の変態温度を有する形状記憶合金によ
り構成されていることにより達成される。
本発明によるかつらは、上記型保持部材の記憶形状
が、直径0.1mm〜2mmの断面形状を有する線状の形状記憶
合金により構成されており、さらにかつらベースの湾曲
形状より小さな曲率半径を有する湾曲形状に形状記憶さ
れている。
が、直径0.1mm〜2mmの断面形状を有する線状の形状記憶
合金により構成されており、さらにかつらベースの湾曲
形状より小さな曲率半径を有する湾曲形状に形状記憶さ
れている。
この発明によれば、かつらベースの型保持部材とし
て、形状記憶合金から成る型保持部材が使用されている
ので、従来の金属線,金属板等による型保持部材を有す
るかつらの場合と同様に、かつら装着の際に該型保持部
材を適宜湾曲させることにより、かつらベースを頭形に
フィットさせることができ、さらに使用の繰返しにより
型保持部材が波形形状に変形してしまった場合には、か
つらの型保持部材の配設された領域に対して、温湯をか
けたりヘアードライヤーにより温風を当てたりすること
により、該型保持部材を構成する形状記憶合金の変態温
度以上の温度まで加熱することによって、該形状記憶合
金は、記憶されている形状例えば直線状又はかつらベー
スの湾曲形状に対応する湾曲形状或いはこれより小さな
曲率半径を有する湾曲形状に復元されることとなり、新
たな型保持部材と交換したと同様の効果が得られる。そ
の際、形状記憶合金の形状記憶処理が直線状に記憶され
ている場合には、かつら装着の際に適宜の形状に湾曲さ
せて、使用者の頭部にフィットさせることが可能である
が、湾曲形状に記憶処理されている場合には、そのまま
型保持部材を手で適宜形状に湾曲させることなく、かつ
らを装着することが可能であり、いずれの場合にも極め
て簡単にフィット感が得られる。
て、形状記憶合金から成る型保持部材が使用されている
ので、従来の金属線,金属板等による型保持部材を有す
るかつらの場合と同様に、かつら装着の際に該型保持部
材を適宜湾曲させることにより、かつらベースを頭形に
フィットさせることができ、さらに使用の繰返しにより
型保持部材が波形形状に変形してしまった場合には、か
つらの型保持部材の配設された領域に対して、温湯をか
けたりヘアードライヤーにより温風を当てたりすること
により、該型保持部材を構成する形状記憶合金の変態温
度以上の温度まで加熱することによって、該形状記憶合
金は、記憶されている形状例えば直線状又はかつらベー
スの湾曲形状に対応する湾曲形状或いはこれより小さな
曲率半径を有する湾曲形状に復元されることとなり、新
たな型保持部材と交換したと同様の効果が得られる。そ
の際、形状記憶合金の形状記憶処理が直線状に記憶され
ている場合には、かつら装着の際に適宜の形状に湾曲さ
せて、使用者の頭部にフィットさせることが可能である
が、湾曲形状に記憶処理されている場合には、そのまま
型保持部材を手で適宜形状に湾曲させることなく、かつ
らを装着することが可能であり、いずれの場合にも極め
て簡単にフィット感が得られる。
以下、図面に示した一実施例に基づいて本発明をさら
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
第1図は、本発明によるかつらの一実施例を示してお
り、かつら10は、基本的には使用者の頭形に対対応して
形成されたかつらベース11とこのかつらベース11の外面
に多数植設された人毛及び/又は人工毛で成る毛髪(図
示を省略した)とから構成されている。
り、かつら10は、基本的には使用者の頭形に対対応して
形成されたかつらベース11とこのかつらベース11の外面
に多数植設された人毛及び/又は人工毛で成る毛髪(図
示を省略した)とから構成されている。
図示のかつら10は、頭髪の生え際となるべきラインを
含む頭部全体をカバーするように、該生え際のラインに
沿った外形のかつらベース11を有する全かつらとして形
成されている。該かつらベース11の材質は、軟質合成樹
脂製の人工皮膚を主体とするもの或いはネットを主体と
するもののいずれも適用できる。
含む頭部全体をカバーするように、該生え際のラインに
沿った外形のかつらベース11を有する全かつらとして形
成されている。該かつらベース11の材質は、軟質合成樹
脂製の人工皮膚を主体とするもの或いはネットを主体と
するもののいずれも適用できる。
上記かつらベース11の、例えばもみあげ部11aには、
このもみあげ部11aのめくれ上がり,歪み等を防止する
ための型保持部材12が配設されている。この型保持部材
12のかつらベース11のもみあげ部11aへの取付けは、か
つらベース11の凸状外面,凹状内面のいずれに対して行
なってもよく、その際縫着,接着等の適宜手段により固
定される。
このもみあげ部11aのめくれ上がり,歪み等を防止する
ための型保持部材12が配設されている。この型保持部材
12のかつらベース11のもみあげ部11aへの取付けは、か
つらベース11の凸状外面,凹状内面のいずれに対して行
なってもよく、その際縫着,接着等の適宜手段により固
定される。
上記型保持部材12は、使用者の頭部の体温より高い温
度、例えば約36℃乃至80℃、特に約39℃乃至50℃である
変態温度(Af点)を有する形状記憶合金によって構成さ
れており、その記憶形状は、例えば第2図(A)に示す
ように、直線状に記憶処理がなされている。ここで、本
発明に適用され得る形状記憶合金は、記憶熱処理によっ
て一旦一定の形状を記憶すると、これを変形しても適当
に加熱するだけで記憶した形状に復元する合金であり、
その種類はとくに制限されないが、例えばCu−Zn−Alな
どの銅系合金や、形状記憶NT合金(古河電工製)として
市販されているNi−Ti合金等が好適に使用可能である。
この形状記憶合金の形状記憶処理は、通常400〜500℃で
10〜30分間熱処理を施すことにより行われる。
度、例えば約36℃乃至80℃、特に約39℃乃至50℃である
変態温度(Af点)を有する形状記憶合金によって構成さ
れており、その記憶形状は、例えば第2図(A)に示す
ように、直線状に記憶処理がなされている。ここで、本
発明に適用され得る形状記憶合金は、記憶熱処理によっ
て一旦一定の形状を記憶すると、これを変形しても適当
に加熱するだけで記憶した形状に復元する合金であり、
その種類はとくに制限されないが、例えばCu−Zn−Alな
どの銅系合金や、形状記憶NT合金(古河電工製)として
市販されているNi−Ti合金等が好適に使用可能である。
この形状記憶合金の形状記憶処理は、通常400〜500℃で
10〜30分間熱処理を施すことにより行われる。
本発明においては、上記の如き形状記憶合金を線状又
は薄板状にし、例えば直径0.1〜2mmの断面形状の線材と
するか、或いは幅2〜10mm,厚さ0.2〜2mmの矩形断面の
薄板に形成したものを用いるのが好ましい。いずれにせ
よ、断面積が厚すぎると、かつらベースの厚みが出たり
するので好ましくない。
は薄板状にし、例えば直径0.1〜2mmの断面形状の線材と
するか、或いは幅2〜10mm,厚さ0.2〜2mmの矩形断面の
薄板に形成したものを用いるのが好ましい。いずれにせ
よ、断面積が厚すぎると、かつらベースの厚みが出たり
するので好ましくない。
本発明によるかつらは以上のように構成されており、
本かつらを使用者の頭部に装着する場合、先ず使用者の
頭部の所定位置にかつら10を載置し、例えばかつらベー
ス12の周囲に備えられた図示しない止着部材,或いは接
着剤等により装着する。ここで、かつらベース11のもみ
あげ部11aのめくれ上がりや浮き上がり等を防止するた
め、かつらベース11に取り付けられた形状記憶合金で成
る型保持部材12を手で適宜内側方向に湾曲させることに
より、かつらベース11の湾曲形状より小さな曲率半径を
有するような湾曲形状を付与すれば、かつらベース11の
もみあげ部11aの先端は、上記湾曲形状によって使用者
のもみあげ部にフィットすることになる。
本かつらを使用者の頭部に装着する場合、先ず使用者の
頭部の所定位置にかつら10を載置し、例えばかつらベー
ス12の周囲に備えられた図示しない止着部材,或いは接
着剤等により装着する。ここで、かつらベース11のもみ
あげ部11aのめくれ上がりや浮き上がり等を防止するた
め、かつらベース11に取り付けられた形状記憶合金で成
る型保持部材12を手で適宜内側方向に湾曲させることに
より、かつらベース11の湾曲形状より小さな曲率半径を
有するような湾曲形状を付与すれば、かつらベース11の
もみあげ部11aの先端は、上記湾曲形状によって使用者
のもみあげ部にフィットすることになる。
一方、長期の使用に伴って、かつら10の着脱を繰り返
すことにより、型保持部材12が、かつら装着の都度湾曲
形状を付与されることによって次第に第2図(B)に示
すようにかつらベース11の表面に対して波形形状に変形
した場合には、かつら10を使用者の頭部から取り外した
状態で、かつら10の型保持部材12の配設された領域に対
して温湯をかけたりヘアードライヤーにより温風を当て
たりすることにより、該型保持部材12を構成する形状記
憶合金のAf点以上の温度まで加熱する。それによって、
該型保持部材12は、記憶形状、即ち直線状に復元される
ので、再び新しい型保持部材のときと同様にして、かつ
ら10の装着の際に型保持部材12に適宜の湾曲形状を付与
することにより、かつらベース11のもみあげ部11aの先
端が使用者のもみあげ部にフィットされることになる。
すことにより、型保持部材12が、かつら装着の都度湾曲
形状を付与されることによって次第に第2図(B)に示
すようにかつらベース11の表面に対して波形形状に変形
した場合には、かつら10を使用者の頭部から取り外した
状態で、かつら10の型保持部材12の配設された領域に対
して温湯をかけたりヘアードライヤーにより温風を当て
たりすることにより、該型保持部材12を構成する形状記
憶合金のAf点以上の温度まで加熱する。それによって、
該型保持部材12は、記憶形状、即ち直線状に復元される
ので、再び新しい型保持部材のときと同様にして、かつ
ら10の装着の際に型保持部材12に適宜の湾曲形状を付与
することにより、かつらベース11のもみあげ部11aの先
端が使用者のもみあげ部にフィットされることになる。
上記実施例においては、型保持部材12を構成する形状
記憶合金が直線状の記憶形状を有している場合について
述べたが、例えば第3図に示すように、かつらベース11
の湾曲形状より小さな曲率半径を有する湾曲形状の記憶
形状を有していてもよく、この場合該型保持部材12を構
成する形状記憶合金のAf点以上の温度まで加熱すること
によって、該型保持部材12は、記憶形状、即ちかつらベ
ースの湾曲形状より小さな曲率半径を有する湾曲形状に
復元されるので、その後かつらを装着したとき、かつら
10のかつらベース11のもみあげ部11aは使用者のもみあ
げ部にぴったりとフィットすることになり、かつら10の
装着の際に型保持部材12に適宜の湾曲形状を付与する必
要がなくなる。また、型保持部材12の形状記憶を、かつ
らベース11の湾曲形状に対応する曲率に記憶処理するこ
とによっても、上記と同様使用者の頭部にフィットし得
る。
記憶合金が直線状の記憶形状を有している場合について
述べたが、例えば第3図に示すように、かつらベース11
の湾曲形状より小さな曲率半径を有する湾曲形状の記憶
形状を有していてもよく、この場合該型保持部材12を構
成する形状記憶合金のAf点以上の温度まで加熱すること
によって、該型保持部材12は、記憶形状、即ちかつらベ
ースの湾曲形状より小さな曲率半径を有する湾曲形状に
復元されるので、その後かつらを装着したとき、かつら
10のかつらベース11のもみあげ部11aは使用者のもみあ
げ部にぴったりとフィットすることになり、かつら10の
装着の際に型保持部材12に適宜の湾曲形状を付与する必
要がなくなる。また、型保持部材12の形状記憶を、かつ
らベース11の湾曲形状に対応する曲率に記憶処理するこ
とによっても、上記と同様使用者の頭部にフィットし得
る。
尚、以上の実施例においては、かつら10を構成するか
つらベース11のもみあげ部11aに形状記憶合金から成る
型保持部材12を配設した場合について説明したが、これ
に限らずかつらベースのめくれ上がりや吹き上がり等が
生じやすい部位に配設することができ、例えば第4図乃
至第8図に示すように、かつら10を構成するかつらベー
ス11のネープ部の下縁に沿って(第4図)、後頭部中心
に沿って(第5図)、また両側の耳上部をほぼ水平方向
に結ぶように(第6図)、前頭部から頭頂部にかけて並
列に(第7図)、さらに両側の耳上部を水平方向に結ぶ
と共に、その後頭部における中央部から下方にネープ部
まで延びるように(第8図)、かつらベース11の内面又
は外面の任意の位置に、任意の大きさと本数の形状記憶
合金から成る型保持部材12を自由に取り付けることが可
能である。また、その取付けに際しては、例えば型保持
部材12の頭皮との直接的な接触を避けるため、該型保持
部材を布又はネット等で作った袋に収納した状態で縫着
又は接触してもよく、特に何らの制限もない。
つらベース11のもみあげ部11aに形状記憶合金から成る
型保持部材12を配設した場合について説明したが、これ
に限らずかつらベースのめくれ上がりや吹き上がり等が
生じやすい部位に配設することができ、例えば第4図乃
至第8図に示すように、かつら10を構成するかつらベー
ス11のネープ部の下縁に沿って(第4図)、後頭部中心
に沿って(第5図)、また両側の耳上部をほぼ水平方向
に結ぶように(第6図)、前頭部から頭頂部にかけて並
列に(第7図)、さらに両側の耳上部を水平方向に結ぶ
と共に、その後頭部における中央部から下方にネープ部
まで延びるように(第8図)、かつらベース11の内面又
は外面の任意の位置に、任意の大きさと本数の形状記憶
合金から成る型保持部材12を自由に取り付けることが可
能である。また、その取付けに際しては、例えば型保持
部材12の頭皮との直接的な接触を避けるため、該型保持
部材を布又はネット等で作った袋に収納した状態で縫着
又は接触してもよく、特に何らの制限もない。
さらに、上記の各例は、全かつらの場合について示し
ているが、部分かつらの場合にも全く同様の効果が得ら
れることは明らかである。
ているが、部分かつらの場合にも全く同様の効果が得ら
れることは明らかである。
以上述べたように本発明によれば、従来の金属線,金
属板等による型保持部材を有するかつらの場合と同様
に、かつら装着の際に該型保持部材を適宜湾曲させるこ
とにより、かつらベースを頭形にフィットさせることが
でき、さらに使用の繰返しにより型保持部材が波形形状
に変形してしまった場合には、かつらの型保持部材の配
設された領域に対して、温湯をかけたりヘアードライヤ
ーにより温風を当てたりすることにより、該型保持部材
を構成する形状記憶合金の変態温度以上の温度まで加熱
することによって、該形状記憶合金は、記憶形状例えば
直線状又はかつらベースの湾曲形状或いはこれより小さ
な曲率半径を有する湾曲形状に復元されることとより、
新たな型保持部材と交換したと同様の効果が得られる。
属板等による型保持部材を有するかつらの場合と同様
に、かつら装着の際に該型保持部材を適宜湾曲させるこ
とにより、かつらベースを頭形にフィットさせることが
でき、さらに使用の繰返しにより型保持部材が波形形状
に変形してしまった場合には、かつらの型保持部材の配
設された領域に対して、温湯をかけたりヘアードライヤ
ーにより温風を当てたりすることにより、該型保持部材
を構成する形状記憶合金の変態温度以上の温度まで加熱
することによって、該形状記憶合金は、記憶形状例えば
直線状又はかつらベースの湾曲形状或いはこれより小さ
な曲率半径を有する湾曲形状に復元されることとより、
新たな型保持部材と交換したと同様の効果が得られる。
その際、形状記憶合金を直線状に形状記憶させた場合
には、かつら装着の際に適宜の形状に湾曲調整して、使
用者の頭部にフィットさせることが可能である。また、
湾曲形状に形状記憶させた場合には、例えばかつらを装
着する前に変態温度以上に型保持部材を加熱することに
よって記憶されている湾曲形状に復元した状態で、かつ
らを装着すれば、かつらベースが頭皮を柔らかく押圧す
ることになって、極めて簡単にフィット感が得られる。
には、かつら装着の際に適宜の形状に湾曲調整して、使
用者の頭部にフィットさせることが可能である。また、
湾曲形状に形状記憶させた場合には、例えばかつらを装
着する前に変態温度以上に型保持部材を加熱することに
よって記憶されている湾曲形状に復元した状態で、かつ
らを装着すれば、かつらベースが頭皮を柔らかく押圧す
ることになって、極めて簡単にフィット感が得られる。
かくして、本発明によれば、使用を繰り返して型保持
部材が波形形状に変形した場合に、容易にその変形が修
正され、従って長期間に亘ってかつらのフィット感が得
られ、かつらベースのめくれ上がりや浮き上がり等が防
止される、耐久性に富むかつらが提供され得る。
部材が波形形状に変形した場合に、容易にその変形が修
正され、従って長期間に亘ってかつらのフィット感が得
られ、かつらベースのめくれ上がりや浮き上がり等が防
止される、耐久性に富むかつらが提供され得る。
第1図は本発明によるかつらの一実施例の概略側面図、
第2図は第1図のかつらにおける型保持部材の長手方向
の断面図であり、(A)は記憶形状を復元した状態を、
また(B)は使用により波形に変形した状態を示す。 第3図は型保持部材の他の記憶形状の例を示す長手方向
の断面図。 第4図乃至第6図は本発明によるかつらの他の実施例を
示す概略側面図。 第7図及び第8図は本発明によるかつらの他の実施例の
凹状内面を示す概略底面図である。 10……かつら;11……かつらベース;11a……もみあげ部;
12……型保持部材。
第2図は第1図のかつらにおける型保持部材の長手方向
の断面図であり、(A)は記憶形状を復元した状態を、
また(B)は使用により波形に変形した状態を示す。 第3図は型保持部材の他の記憶形状の例を示す長手方向
の断面図。 第4図乃至第6図は本発明によるかつらの他の実施例を
示す概略側面図。 第7図及び第8図は本発明によるかつらの他の実施例の
凹状内面を示す概略底面図である。 10……かつら;11……かつらベース;11a……もみあげ部;
12……型保持部材。
Claims (1)
- 【請求項1】人工皮膚製又はネット製のかつらベースの
凸状外面に多数の毛髪を植設することにより形成されて
いるかつらにおいて、 上記かつらベースの凹状内面又は凸状外面の任意の位置
に該かつらベースの湾曲形状に沿って配設された型保持
部材の少なくとも一つが、使用者の頭部の体温より高い
温度である39℃乃至80℃の範囲の変態温度を有するとと
もに、直径が0.1〜2mmの断面形状を有する線状の形状記
憶合金により構成されており、 上記形状記憶合金から成る型保持部材の記憶形状が、か
つらベースの湾曲形状より小さな曲率半径を有する湾曲
形状に設定されていることを特徴とする、かつら。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62278940A JP2545244B2 (ja) | 1987-11-04 | 1987-11-04 | 型保持部材を有するかつら |
US07/378,223 US4949737A (en) | 1987-11-04 | 1988-11-04 | Wig having shape retaining element |
PCT/JP1988/001121 WO1989004122A1 (en) | 1987-11-04 | 1988-11-04 | Wig having shape retaining member |
EP88909610A EP0346480B1 (en) | 1987-11-04 | 1988-11-04 | Wig having shape retaining member |
DE8888909610T DE3875613T2 (de) | 1987-11-04 | 1988-11-04 | Peruecke mit einem formhalteglied. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62278940A JP2545244B2 (ja) | 1987-11-04 | 1987-11-04 | 型保持部材を有するかつら |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01124604A JPH01124604A (ja) | 1989-05-17 |
JP2545244B2 true JP2545244B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=17604185
Family Applications (1)
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