JP2543887Y2 - 加熱装置 - Google Patents
加熱装置Info
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- JP2543887Y2 JP2543887Y2 JP1990113882U JP11388290U JP2543887Y2 JP 2543887 Y2 JP2543887 Y2 JP 2543887Y2 JP 1990113882 U JP1990113882 U JP 1990113882U JP 11388290 U JP11388290 U JP 11388290U JP 2543887 Y2 JP2543887 Y2 JP 2543887Y2
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- Japan
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- shaped
- plate
- electrode
- thermistor element
- heat transfer
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- Control Of Resistance Heating (AREA)
- Resistance Heating (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、殺虫液を浸透させた芯棒の外周を加熱して
芯棒に浸透した殺虫液を気化させ殺虫ガスを放散させる
液体式電子蚊取器などの定温発熱体として使用される加
熱装置に関するものである。
芯棒に浸透した殺虫液を気化させ殺虫ガスを放散させる
液体式電子蚊取器などの定温発熱体として使用される加
熱装置に関するものである。
従来の技術 一般に正特性サーミスタ素子は、ある温度(以下、キ
ュリー温度という)付近になると急激にその抵抗値が上
昇する性質を持った半導体セラミックであり、電圧を印
加すると発熱し、キャリー温度を越えるとその温度上昇
は止まり一定の温度を保つ。このように正特性サーミス
タ素子は、過熱しない安全な発熱体ということで幅広く
使用されている。代表的な従来例として液体式電子蚊取
器の殺虫液を浸透させた芯棒を加熱する媒体として使用
されているU字形正特性サーミスタ素子を用いた加熱装
置を例にとり、第10図〜第12図を用いて説明する。第10
図はU字形正特性サーミスタ素子を用いた加熱装置を示
す横断面図、第11図は同縦断面図、第12図は同主要部分
の分解斜視図であり、上下面に電極部22および23を持っ
たU字形状の正特性サーミスタ素子24の前記電極部22お
よび23を挟持するように端部を外部へ導き出した一対の
電極板25および26を上記正特性サーミスタ素子24に接合
させ、これらを収納したU字形絶縁ケース27の中に充填
剤28を充填し、上記U字形絶縁ケース27の収納部開口面
に絶縁蓋29を結合して構成されている。更に、前記U字
形絶縁ケース27のU字形状部は放熱部30と呼ばれ、この
内壁に前記U字形状の正特性サーミスタ素子24が密接す
るように構成されている。前記電極板25および26の両端
子間に電圧を印加すると、上記電極板25および26に接合
されたU字形状の正特性サーミスタ素子24に電圧がかか
り発熱を行いその温度が上昇する。このU字形状の正特
性サーミスタ素子24の発熱は密接するU字形絶縁ケース
27に設けた放熱部30に伝えられ、そこからの放熱を利用
して被加熱物を加熱するものであった。
ュリー温度という)付近になると急激にその抵抗値が上
昇する性質を持った半導体セラミックであり、電圧を印
加すると発熱し、キャリー温度を越えるとその温度上昇
は止まり一定の温度を保つ。このように正特性サーミス
タ素子は、過熱しない安全な発熱体ということで幅広く
使用されている。代表的な従来例として液体式電子蚊取
器の殺虫液を浸透させた芯棒を加熱する媒体として使用
されているU字形正特性サーミスタ素子を用いた加熱装
置を例にとり、第10図〜第12図を用いて説明する。第10
図はU字形正特性サーミスタ素子を用いた加熱装置を示
す横断面図、第11図は同縦断面図、第12図は同主要部分
の分解斜視図であり、上下面に電極部22および23を持っ
たU字形状の正特性サーミスタ素子24の前記電極部22お
よび23を挟持するように端部を外部へ導き出した一対の
電極板25および26を上記正特性サーミスタ素子24に接合
させ、これらを収納したU字形絶縁ケース27の中に充填
剤28を充填し、上記U字形絶縁ケース27の収納部開口面
に絶縁蓋29を結合して構成されている。更に、前記U字
形絶縁ケース27のU字形状部は放熱部30と呼ばれ、この
内壁に前記U字形状の正特性サーミスタ素子24が密接す
るように構成されている。前記電極板25および26の両端
子間に電圧を印加すると、上記電極板25および26に接合
されたU字形状の正特性サーミスタ素子24に電圧がかか
り発熱を行いその温度が上昇する。このU字形状の正特
性サーミスタ素子24の発熱は密接するU字形絶縁ケース
27に設けた放熱部30に伝えられ、そこからの放熱を利用
して被加熱物を加熱するものであった。
考案が解決しようとする課題 上記従来のU字形正特性サーミスタ素子24を用いた加
熱装置では、その発熱体である正特性サーミスタ素子24
の形状がU字形状であり、セラミック焼結体である正特
性サーミスタ素子24をU字形状に正確に成形すること
は、その焼結時の収縮の違いなどのため非常に困難であ
ると同時に、焼結完成後の諸工程の中で割れ,カケなど
の不良が多発するなど多くの課題を有するものであっ
た。
熱装置では、その発熱体である正特性サーミスタ素子24
の形状がU字形状であり、セラミック焼結体である正特
性サーミスタ素子24をU字形状に正確に成形すること
は、その焼結時の収縮の違いなどのため非常に困難であ
ると同時に、焼結完成後の諸工程の中で割れ,カケなど
の不良が多発するなど多くの課題を有するものであっ
た。
そこで本考案は、上記従来例の問題を解決するもので
正特性サーミスタ素子の形状を板状またはディスク状に
して、品質面あるいは作業性に優れた加熱装置を提供す
るものである。
正特性サーミスタ素子の形状を板状またはディスク状に
して、品質面あるいは作業性に優れた加熱装置を提供す
るものである。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために本考案の加熱装置は、正特
性サーミスタ素子の形状を板状またはディスク状にする
と共に両面に電極部を持たせ、この電極部を一対の電極
板で挟持接合する構成にしたものである。
性サーミスタ素子の形状を板状またはディスク状にする
と共に両面に電極部を持たせ、この電極部を一対の電極
板で挟持接合する構成にしたものである。
なお、前記正特性サーミスタ素子の発熱を被加熱物へ
伝える手段として、前記一対の電極板に伝熱部を設けて
伝熱板を兼ねる電極板とし、この伝熱部を一対で構成さ
れる電極板の両方に各1個所の伝熱部を設ける構成と、
あるいはどちらか一方の電極板に2個所の伝熱部を一対
で設ける構成のいずれかで前記正特性サーミスタ素子の
発熱を被加熱物へ伝えるものとし、上記のように構成さ
れた正特性サーミスタ素子と、一対の電極板を収納した
絶縁ケースに、前記伝熱部に上記絶縁ケースの内壁が密
接するようなU字形の放熱部を設け、上記絶縁ケースの
収納部開口面に絶縁蓋を結合した構成にしたものであ
る。
伝える手段として、前記一対の電極板に伝熱部を設けて
伝熱板を兼ねる電極板とし、この伝熱部を一対で構成さ
れる電極板の両方に各1個所の伝熱部を設ける構成と、
あるいはどちらか一方の電極板に2個所の伝熱部を一対
で設ける構成のいずれかで前記正特性サーミスタ素子の
発熱を被加熱物へ伝えるものとし、上記のように構成さ
れた正特性サーミスタ素子と、一対の電極板を収納した
絶縁ケースに、前記伝熱部に上記絶縁ケースの内壁が密
接するようなU字形の放熱部を設け、上記絶縁ケースの
収納部開口面に絶縁蓋を結合した構成にしたものであ
る。
作用 この構成により板状またはディスク状の正特性サーミ
スタ素子は、伝熱板を兼ねる電極板に設けた上記伝熱部
を介してU字形絶縁ケースの放熱部へ発生した熱を伝え
て被加熱物を効率良く加熱することが可能になる。ま
た、従来の問題であった正特性サーミスタ素子の製造に
おける寸法精度・割れ・カケなどの品質問題について
も、その形状をU字形状から板状またはディスク状に変
更することで解消することができるものである。
スタ素子は、伝熱板を兼ねる電極板に設けた上記伝熱部
を介してU字形絶縁ケースの放熱部へ発生した熱を伝え
て被加熱物を効率良く加熱することが可能になる。ま
た、従来の問題であった正特性サーミスタ素子の製造に
おける寸法精度・割れ・カケなどの品質問題について
も、その形状をU字形状から板状またはディスク状に変
更することで解消することができるものである。
実施例 以下、本考案の一実施例を第1図〜第9図を用いて説
明する。本考案による第1の実施例を第1図〜第3図
で、同第2の実施例を第4図〜第6図で、同第3の実施
例を第7図〜第8図で、同第4の実施例を第9図で示
す。第1の実施例は正特性サーミスタ素子を用いた加熱
装置を示すものであり、第1図は同加熱装置の横断面
図、第2図は同側面の断面図、第3図はその構成をわか
りやすく説明するために主要部分を分解した斜視図であ
る。両面にアルミ溶射による電極部1および2を持った
板状の正特性サーミスタ素子3と、この正特性サーミス
タ素子3の前記電極部1および2を挟持接合する一対の
アルミ製電極板4および5を収納した樹脂製U字形絶縁
ケース6の収納部開口面に樹脂製絶縁蓋7を結合して構
成したものである。前記アルミ製電極板4および5に
は、それぞれ伝熱部8および9と端子部10および11が設
けられ、上記アルミ製電極板4および5は伝熱板を兼ね
る電極板として構成されている。また、前記樹脂製U字
形絶縁ケース6には、樹脂製絶縁蓋7の接合面と対面す
る面にU字形状の放熱部12を設け、この放熱部12の内壁
が前記伝熱板を兼ねるアルミ製電極板4および5に設け
た一対の伝熱部8および9と密接するように構成したも
のである。上記のように構成された正特性サーミスタ素
子を用いた加熱装置の前記伝熱板を兼ねる電極板4およ
び5に設けた端子部10および11の両端子間に電圧を印加
すると、上記電極板4および5に接続された正特性サー
ミスタ素子3に電圧がかかり発熱を行いその表面温度が
上昇する。この正特性サーミスタ素子3の発熱は前記伝
熱部8および9を介してU字形絶縁ケース6に設けた放
熱部12に伝えられ、そこからの放熱を利用して被加熱物
を加熱するものである。なお、正特性サーミスタ素子3
にキュリー温度付近にあると急激に抵抗値が上昇してそ
れ以上は温度が上昇しない、また下降もしないものであ
り、被加熱物を一定温度に保つことができるものであ
る。
明する。本考案による第1の実施例を第1図〜第3図
で、同第2の実施例を第4図〜第6図で、同第3の実施
例を第7図〜第8図で、同第4の実施例を第9図で示
す。第1の実施例は正特性サーミスタ素子を用いた加熱
装置を示すものであり、第1図は同加熱装置の横断面
図、第2図は同側面の断面図、第3図はその構成をわか
りやすく説明するために主要部分を分解した斜視図であ
る。両面にアルミ溶射による電極部1および2を持った
板状の正特性サーミスタ素子3と、この正特性サーミス
タ素子3の前記電極部1および2を挟持接合する一対の
アルミ製電極板4および5を収納した樹脂製U字形絶縁
ケース6の収納部開口面に樹脂製絶縁蓋7を結合して構
成したものである。前記アルミ製電極板4および5に
は、それぞれ伝熱部8および9と端子部10および11が設
けられ、上記アルミ製電極板4および5は伝熱板を兼ね
る電極板として構成されている。また、前記樹脂製U字
形絶縁ケース6には、樹脂製絶縁蓋7の接合面と対面す
る面にU字形状の放熱部12を設け、この放熱部12の内壁
が前記伝熱板を兼ねるアルミ製電極板4および5に設け
た一対の伝熱部8および9と密接するように構成したも
のである。上記のように構成された正特性サーミスタ素
子を用いた加熱装置の前記伝熱板を兼ねる電極板4およ
び5に設けた端子部10および11の両端子間に電圧を印加
すると、上記電極板4および5に接続された正特性サー
ミスタ素子3に電圧がかかり発熱を行いその表面温度が
上昇する。この正特性サーミスタ素子3の発熱は前記伝
熱部8および9を介してU字形絶縁ケース6に設けた放
熱部12に伝えられ、そこからの放熱を利用して被加熱物
を加熱するものである。なお、正特性サーミスタ素子3
にキュリー温度付近にあると急激に抵抗値が上昇してそ
れ以上は温度が上昇しない、また下降もしないものであ
り、被加熱物を一定温度に保つことができるものであ
る。
第2の実施例は、前記第1の実施例で説明した伝熱板
を兼ねる電極板4および5に設けた伝熱部8および9
を、一対で使用する電極板の片方に2個所の伝熱部を一
対に設けたものであり第4図〜第6図を用いて説明す
る。第4図は同加熱装置の横断面図、第5図は同側面図
の断面図、第6図はその構成をわかりやすく説明するた
めに主要部分を分解した斜視図である。両面にアルミ溶
射による電極部1および2を持った板状の正特性サーミ
スタ素子3と、この正特性サーミスタ素子3の前記電極
部1および2を挟持接合する一対のアルミ製電極板13お
よび14を収納した樹脂製U字形絶縁ケース6の収納部開
口面に樹脂製絶縁蓋7を結合して構成したものである。
前記アルミ製電極板13には、一対の伝熱部15および16と
端子部17が設けられ、上記アルミ製電極板13は伝熱板を
兼ねる電極板として構成されている。またもう一方の電
極板14には端子部18が設けられており、この電極板14と
前記伝熱板を兼ねる電極板13で前記正特性サーミスタ素
子3を挟持接合する構成にしたものであり、その他の構
成および動作については前記第1の実施例と同様のため
省略する。
を兼ねる電極板4および5に設けた伝熱部8および9
を、一対で使用する電極板の片方に2個所の伝熱部を一
対に設けたものであり第4図〜第6図を用いて説明す
る。第4図は同加熱装置の横断面図、第5図は同側面図
の断面図、第6図はその構成をわかりやすく説明するた
めに主要部分を分解した斜視図である。両面にアルミ溶
射による電極部1および2を持った板状の正特性サーミ
スタ素子3と、この正特性サーミスタ素子3の前記電極
部1および2を挟持接合する一対のアルミ製電極板13お
よび14を収納した樹脂製U字形絶縁ケース6の収納部開
口面に樹脂製絶縁蓋7を結合して構成したものである。
前記アルミ製電極板13には、一対の伝熱部15および16と
端子部17が設けられ、上記アルミ製電極板13は伝熱板を
兼ねる電極板として構成されている。またもう一方の電
極板14には端子部18が設けられており、この電極板14と
前記伝熱板を兼ねる電極板13で前記正特性サーミスタ素
子3を挟持接合する構成にしたものであり、その他の構
成および動作については前記第1の実施例と同様のため
省略する。
第3の実施例は前記第1の実施例ならびに第2の実施
例と基本を同一とするものであり、第7図と第8図を用
いて説明する。第7図は同加熱装置の横断面図、第8図
は同側面の断面図であり、ここでは前記第2の実施例を
基本にシリコン系の充填剤18を前記樹脂製U字形絶縁ケ
ース6の中へ充填したものであり、このシリコン系充填
剤を充填することにより、外力や衝撃力に対して非常に
安定となる。また、装置の外気に対する密閉度も高くな
り、正特性サーミスタ素子3の外気による性能劣化を防
ぐことができる。さらに、アルミ製U字形放熱板19を前
記樹脂製U字形絶縁ケース6に設けた放熱部20に固着す
ることにより、放熱部20の温度をより均一に保つことが
でき、従って被加熱物に対しても常に安定した状態を保
つことができるなどの効果をもたらすものである。
例と基本を同一とするものであり、第7図と第8図を用
いて説明する。第7図は同加熱装置の横断面図、第8図
は同側面の断面図であり、ここでは前記第2の実施例を
基本にシリコン系の充填剤18を前記樹脂製U字形絶縁ケ
ース6の中へ充填したものであり、このシリコン系充填
剤を充填することにより、外力や衝撃力に対して非常に
安定となる。また、装置の外気に対する密閉度も高くな
り、正特性サーミスタ素子3の外気による性能劣化を防
ぐことができる。さらに、アルミ製U字形放熱板19を前
記樹脂製U字形絶縁ケース6に設けた放熱部20に固着す
ることにより、放熱部20の温度をより均一に保つことが
でき、従って被加熱物に対しても常に安定した状態を保
つことができるなどの効果をもたらすものである。
第4の実施例は同じく前記第1の実施例、第2の実施
例ならびに第3の実施例に関係するものであり、第9図
を用いて説明する。第9図は正特性サーミスタ素子21の
形状をディスク状にしたものであり、前記第1〜第3の
実施例では板状のものを用いていたがその形状を板状か
らディスク状に変更して加熱装置を構成することで、加
熱装置に正特性サーミスタ素子21を組み込む際に配置の
方向性がなくなり、従来例のU字形状あるいは本考案に
よる実施例の板状の正特性サーミスタ素子3と比較する
と工程の簡素化ならびに工数の低減が図れる内容のもの
である。
例ならびに第3の実施例に関係するものであり、第9図
を用いて説明する。第9図は正特性サーミスタ素子21の
形状をディスク状にしたものであり、前記第1〜第3の
実施例では板状のものを用いていたがその形状を板状か
らディスク状に変更して加熱装置を構成することで、加
熱装置に正特性サーミスタ素子21を組み込む際に配置の
方向性がなくなり、従来例のU字形状あるいは本考案に
よる実施例の板状の正特性サーミスタ素子3と比較する
と工程の簡素化ならびに工数の低減が図れる内容のもの
である。
また、本考案による第1の実施例で説明したアルミ製
電極板4および5、あるいは第2の実施例で説明したア
ルミ製電極板13および14の各実施例の一対で構成される
前記電極板のいずれか、あるいは両方の電極板をステン
レスなどのバネ性を有した材料を用いて、先端部が正特
性サーミスタ素子3に接触し、かつ挟持する形状の湾曲
部を設け、樹脂製U字形絶縁ケース6に収納した状態で
前記電極板に設けた湾曲部を圧縮し、この湾曲部から得
られるバネ性を利用することで前記正特性サーミスタ素
子3を圧接し保持する構成も併せて考えられる内容のも
のである。
電極板4および5、あるいは第2の実施例で説明したア
ルミ製電極板13および14の各実施例の一対で構成される
前記電極板のいずれか、あるいは両方の電極板をステン
レスなどのバネ性を有した材料を用いて、先端部が正特
性サーミスタ素子3に接触し、かつ挟持する形状の湾曲
部を設け、樹脂製U字形絶縁ケース6に収納した状態で
前記電極板に設けた湾曲部を圧縮し、この湾曲部から得
られるバネ性を利用することで前記正特性サーミスタ素
子3を圧接し保持する構成も併せて考えられる内容のも
のである。
考案の効果 以上のように本考案の加熱装置は、正特性サーミスタ
素子の形状を板状またはディスク状にすることで従来の
U字形状で構成された素子の製造における寸法精度など
の焼結の難しさを解消し、製造工程における素子の割
れ、カケを未然に防ぐことができるものである。また、
正特性サーミスタ素子で発生する熱を、伝熱部を設けた
伝熱板を兼ねる電極板によって上記伝熱部を介して放熱
部に伝える構成は従来のU字形正特性サーミスタ素子を
用いた加熱装置と同等の効率の良さで被加熱物への加熱
を行うことが可能であり、本考案は従来のU字形正特性
サーミスタ素子を用いた加熱装置の利点をなにひとつ損
なうことなしに問題点の解決を図ることができる工業的
価値の大なるものである。
素子の形状を板状またはディスク状にすることで従来の
U字形状で構成された素子の製造における寸法精度など
の焼結の難しさを解消し、製造工程における素子の割
れ、カケを未然に防ぐことができるものである。また、
正特性サーミスタ素子で発生する熱を、伝熱部を設けた
伝熱板を兼ねる電極板によって上記伝熱部を介して放熱
部に伝える構成は従来のU字形正特性サーミスタ素子を
用いた加熱装置と同等の効率の良さで被加熱物への加熱
を行うことが可能であり、本考案は従来のU字形正特性
サーミスタ素子を用いた加熱装置の利点をなにひとつ損
なうことなしに問題点の解決を図ることができる工業的
価値の大なるものである。
第1図は本考案の第1の実施例による正特性サーミスタ
素子を用いた加熱装置の横断面図、第2図は同側面の断
面図、第3図は同主要部分の分解斜視図、第4図は本考
案の第2の実施例による同加熱装置の横断面図、第5図
は同側面の断面図、第6図は同主要部分の分解斜視図、
第7図は本考案の第3の実施例による同加熱装置の横断
面図、第8図は同側面の断面図、第9図は本考案の第4
の実施例による同加熱装置の横断面図、第10図は従来の
U字形正特性サーミスタ素子を用いた加熱装置の横断面
図、第11図は同縦断面図、第12図は同主要部分の分解斜
視図を示す。 1,2……アルミ溶射電極部、3……正特性サーミスタ素
子、4,5……アルミ製電極板、6……樹脂製U字形絶縁
ケース、7……樹脂製絶縁蓋、8,9……伝熱部、10,11…
…端子部、12……放熱部、13,14……アルミ製電極板、1
5,16……伝熱部、17,18……端子部、18……シリコン系
充填剤、19……アルミ製U字形状放熱板、20……放熱
部、21……ディスク状正特性サーミスタ素子。
素子を用いた加熱装置の横断面図、第2図は同側面の断
面図、第3図は同主要部分の分解斜視図、第4図は本考
案の第2の実施例による同加熱装置の横断面図、第5図
は同側面の断面図、第6図は同主要部分の分解斜視図、
第7図は本考案の第3の実施例による同加熱装置の横断
面図、第8図は同側面の断面図、第9図は本考案の第4
の実施例による同加熱装置の横断面図、第10図は従来の
U字形正特性サーミスタ素子を用いた加熱装置の横断面
図、第11図は同縦断面図、第12図は同主要部分の分解斜
視図を示す。 1,2……アルミ溶射電極部、3……正特性サーミスタ素
子、4,5……アルミ製電極板、6……樹脂製U字形絶縁
ケース、7……樹脂製絶縁蓋、8,9……伝熱部、10,11…
…端子部、12……放熱部、13,14……アルミ製電極板、1
5,16……伝熱部、17,18……端子部、18……シリコン系
充填剤、19……アルミ製U字形状放熱板、20……放熱
部、21……ディスク状正特性サーミスタ素子。
Claims (5)
- 【請求項1】両面に電極部を持った板状またはディスク
状の正特性サーミスタ素子と、片側に伝熱部を反対側に
外部へ導き出した端子部を有し前記正特性サーミスタ素
子の電極部を挟持接合する伝熱板を兼ねる一対の電極板
を収納した絶縁ケースに、内壁が前記伝熱部に密接する
ようなU字形状の放熱部を設け、この絶縁ケースの収納
部開口面に絶縁蓋を結合した加熱装置。 - 【請求項2】片側に一対の伝熱部を反対側に外部へ導き
出した端子部を有した伝熱板を兼ねる電極板と、片側に
外部へ導き出した端子部を有する電極板で、両面に電極
部を持った板状またはディスク状の正特性サーミスタ素
子の電極部を挟持接合した請求項1記載の加熱装置。 - 【請求項3】U字形絶縁ケース内に充填剤を充填した請
求項1または2記載の加熱装置。 - 【請求項4】U字形絶縁ケースに設けた放熱部にU字形
放熱板を固着した請求項1または2記載の加熱装置。 - 【請求項5】一対で構成される両方の電極板、あるいは
片側の電極板にバネ性を有した材料を用いて湾曲部を設
け、この湾曲部を圧接することで得られる反発力を利用
して、板状またはディスク状の正特性サーミスタ素子を
挟持した請求項1または2記載の加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990113882U JP2543887Y2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990113882U JP2543887Y2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0471475U JPH0471475U (ja) | 1992-06-24 |
JP2543887Y2 true JP2543887Y2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=31861508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990113882U Expired - Lifetime JP2543887Y2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543887Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03134986A (ja) * | 1989-10-20 | 1991-06-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 正特性サーミスタを用いた加熱装置 |
JPH03145088A (ja) * | 1989-10-30 | 1991-06-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 正特性サーミスタを用いた加熱装置 |
-
1990
- 1990-10-29 JP JP1990113882U patent/JP2543887Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0471475U (ja) | 1992-06-24 |
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