[go: up one dir, main page]

JP2541159B2 - 光伝送ファイバ― - Google Patents

光伝送ファイバ―

Info

Publication number
JP2541159B2
JP2541159B2 JP7140529A JP14052995A JP2541159B2 JP 2541159 B2 JP2541159 B2 JP 2541159B2 JP 7140529 A JP7140529 A JP 7140529A JP 14052995 A JP14052995 A JP 14052995A JP 2541159 B2 JP2541159 B2 JP 2541159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acrylate
fluorine
optical transmission
transmission fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7140529A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0853519A (ja
Inventor
豊 橋本
政之 亀井
俊彦 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP7140529A priority Critical patent/JP2541159B2/ja
Publication of JPH0853519A publication Critical patent/JPH0853519A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2541159B2 publication Critical patent/JP2541159B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光伝送ファイバーに関
し、活性エネルギー線照射により、低屈折率で、強靱か
つ透明な硬化樹脂を与える活性エネルギー線硬化型樹脂
組成物を鞘成分とする光伝送ファイバーに関する。
【0002】
【従来の技術】含フッ素単量体は、一般に高度な耐薬品
性、耐候性、撥水撥油性、表面滑性等を有することか
ら、種々の分野で高機能性素材として利用されてきた
が、近年その光学的特性、即ち低屈折率が注目され、光
伝送ファイバーの鞘材としての利用が活発化してきた。
【0003】光伝送ファイバーは、無機ガラス系と合成
樹脂系とに大別されるが、いずれも透明性に富んだ、屈
折率が高い芯部分と、比較的屈折率が小さい鞘部分から
成り立っている。従来より、鞘部分の形成方法として、
屈折率が低いシリコーン系化合物又は含フッ素重合体の
被覆が提案され、又実施されてきた。例えば、(1)線
引きされた石英系芯線にシリコーン系樹脂を塗布し、熱
硬化によってシリコーン樹脂の鞘部分を形成する方法、
(2)芯材であるポリ(メチルメタクリレート)または
ポリ(スチレン)等と、溶液重合、塊状重合、又は乳化
重合等の重合方法によって得られた、フッ素化アルキル
基含有(メタ)アクリレートの重合体、フッ素化アルキ
ル基含有(メタ)アクリレートと他のコモノマーとの共
重合体、もしくはポリ(テトラフロロエチレン)、ポリ
(フッ化ビニリデン/テトラフロロエチレン)、ポリ
(フッ化ビニリデン/ヘキサフロロプロピレン)等の含
フッ素重合体とを複合紡糸し、含フッ素重合体からなる
鞘部分を形成する方法(特公昭43ー8978号、特公
昭56ー8321号、特公昭56ー8322号、特公昭
56ー8323号、特開昭59ー84203号、特開昭
59ー84204号、特開昭59ー98116号、特開
昭147011号、特開昭59ー204002号)、
(3)繊維状に賦形された石英系又はプラスチック系芯
線に、ポリ(フッ化ビニリデン/テトラフロロエチレ
ン)等の含フッ素重合体の溶融物又は溶液を塗布被覆
し、鞘部分を形成する方法(特公昭53ー21660
号、特公昭56ー41966号)等の提案がある。
【0004】しかしながら、これらの提案の内、(1)
に記したシリコーン樹脂は耐熱性に優れるものの耐油性
に劣り、鉱油等に浸漬すると膨潤し、屈折率の変化や芯
線からの剥離を生じるという欠点がある。この為にシリ
コーン樹脂を鞘材とする光伝送ファイバーは用途的に限
定されており、変圧器やサイリスタ等、油中での使用に
は、不適当であった。
【0005】また、硬化前のシリコーン樹脂組成物はポ
ットライフが短く、経時的に粘度が増大するため、芯線
に対して一定の膜厚で塗布するためには塗工速度や雰囲
気の温度を制御しなければならないという作業上の欠点
があった。
【0006】さらにまた、シリコーン系樹脂では屈折率
が1.40程度が限界であり、通信の大容量化に伴って
要求される大口径光伝送ファイバーの鞘材としては、性
能上不十分であるという欠点がある。
【0007】これに対し、(2)、(3)に記載した含
フッ素重合体は、その屈折率は1.36程度と低いため
に、大口径光伝送ファイバーの鞘材としてはシリコーン
系樹脂より適している。
【0008】しかしながら、(2)、(3)に示された
如き、含フッ素重合体により鞘部分を形成するという従
来の方法においては、高温にて芯線と鞘部分を複合紡糸
したり、また繊維状に賦形された芯線に含フッ素重合体
の溶融物や溶液を被覆するため、やはり芯線の径や鞘部
分の厚みが不均一になり易い。
【0009】このために発生する芯部分と鞘部分との界
面の局部的な屈曲部分において、光の散乱が生じ、伝送
損失が大きくなるという問題があった。また、これら従
来法によって形成された光伝送ファイバーにおいては必
ずしも芯部分と鞘部分の密着性が十分でなく、種々の外
的要因、例えば屈曲、圧力変化、温度変化等によって層
間剥離が生じ易いため、耐久性等に問題があった。
【0010】さらにまた、(2)、(3)に示す如き含
フッ素重合体の溶融物又は溶液を塗布することによる光
伝送ファイバーの製造方法においては、鞘部分の硬化に
長時間要し、また溶液塗布法においては、特に溶剤を系
外に完全に除去する必要から、製造工程並びに設備が複
雑になる等、生産性、安全性、経済性等に欠点があっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、機械的強
度、密着性等の性能面および光伝送性ファイバーの製造
において、生産性、安全性、経済性等の点で満足できる
鞘材、さらにまたより高開口数化、大口径化を可能にす
る、さらに屈折率の低い鞘材を有する光伝送ファイバー
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意研究を行った結果、フッ素原子含有量
が30重量%以上である含フッ素重合体と、フッ素系反
応性モノマーとを含有することを特徴とする樹脂組成物
の活性エネルギー線による硬化物が従来の光伝送ファイ
バーの鞘材と比較して機械的強度、及び芯線との密着性
に優れていることを見いだした。
【0013】さらに、フッ素原子含有量が30重量%以
上である含フッ素重合体と、フッ素系反応性モノマーと
を含有することを特徴とする樹脂組成物においては、該
含フッ素重合体の重合度および/または含有量を調節す
ることにより該樹脂組成物の粘度を任意に調節できるこ
とから、塗工設備並びに芯線への要求塗布厚に合致した
粘度の樹脂組成物を容易に調製できること、さらに含フ
ッ素重合体中のフッ素原子含有量を増加すること等によ
って、光伝送ファイバーのより一層の高開口数化、大口
径化を可能とする、屈折率が1.33程度の鞘材が得ら
れる等の利点を発見し、本発明を完成するに至った。
【0014】即ち本発明は、フッ素原子含有量が30重
量%以上である下記の一般式(I)
【0015】
【化3】
【0016】[式中、Rfは炭素数1〜20のパーフル
オロアルキル基、部分フッ素化脂肪族基またはこれらの
主鎖中に酸素原子が介入したものであり、R1はH、C
3、Cl、Fまたは−X−Rfであり、Xは2価の連
結基を表わす。]で表わされる含フッ素(メタ)アクリ
レート(a)の重合体、又は該含フッ素(メタ)アクリ
レート(a)とα,β−エチレン性不飽和ジカルボン酸
のエステルモノマー(b)及び/又はビニル基含有モノ
マー(c)との共重合体と、上記一般式(I)で表され
る含フッ素(メタ)アクリレート(a)及び/又は下記
一般式(II)
【0017】
【化4】
【0018】[式中、xは1〜2の整数、yは4〜12
の整数、R7はH、CH3、ClまたはFを表わす。]で
表わされる含フッ素(メタ)アクリレート(d)とを含
有してなり、屈折率が1.44以下の硬化物を与える活
性エネルギー線硬化型樹脂組成物を鞘成分とする光伝送
ファイバーを提供するものである。
【0019】本発明に係る活性エネルギー線硬化型樹脂
組成物には、フッ素原子含有量が30重量%以上である
含フッ素重合体(A)と、フッ素系反応性モノマー
(B)との必須成分以外に必要に応じて非フッ素系モノ
マー(C)、添加剤(D)、光重合開始剤(E)を含有
していても良い。
【0020】含フッ素重合体(A)としては、フッ素系
反応性モノマー(B)、そして非フッ素系モノマー
(C)との相溶性の観点から、フッ素原子含有量が30
重量%以上の含フッ素アクリレートもしくはメタクリレ
ート[以後アクリレートとメタクリレートとを合わせ
て、(メタ)アクリレートと略記する。](a)の重合
体、もしくは含フッ素(メタ)アクリレート(a)と、
フマル酸、マレイン酸の如きα,β−エチレン性不飽和
ジカルボン酸のエステルモノマー(b)および/または
ビニル基含有モノマー(c)の中から選ばれる一種もし
くは二種以上のモノマーとの共重合体が使用される。
【0021】この中で、α,β−エチレン性不飽和ジカ
ルボン酸のエステルモノマー(b)の含フッ素重合体
(A)への導入は、含フッ素重合体(A)の結晶性の低
下、透明性の向上、フッ素系反応性モノマー(B)及び
非フッ素系モノマー(C)との相溶性の向上、そして本
願発明に係る樹脂組成物に活性エネルギー線を照射して
得られる硬化樹脂、即ち鞘材の透明性並びに可撓性向上
に極めて有効である。
【0022】又ビニル基含有モノマー(c)の含フッ素
重合体(A)への導入も、含フッ素重合体(A)の結晶
性の低下、透明性の向上、フッ素系反応性モノマー
(B)及び非フッ素系モノマー(C)との相溶性の向
上、そして本願発明に係る樹脂組成物に活性エネルギー
線を照射して得られる硬化樹脂、即ち鞘材の透明性並び
に可撓性の向上に有効である。
【0023】含フッ素重合体(A)に占めるα,β−エ
チレン性不飽和カルボン酸のエステルモノマー(b)お
よび/またはビニル基含有モノマー(c)の共重合割合
は、含フッ素重合体(A)のフッ素原子含有量が30重
量%より少なくならなければ特に限定はない。含フッ素
重合体(A)のフッ素原子含有量が30重量%より少な
くなると、フッ素系反応性モノマー(B)との相溶性不
良が生じ、活性エネルギー線照射後得られる硬化樹脂の
透明性が著しく低下し、光伝送ファイバー用鞘材として
供し得なくなる。
【0024】含フッ素重合体(A)の分子量としては特
に限定はないが、本願発明に係る樹脂組成物に対して、
光伝送ファイバー芯線に塗布し得る程度の粘性を付与す
る目的から、数平均分子量Mnにして1,000以上あ
ることが好ましい。
【0025】含フッ素重合体(A)は、本願発明に係る
樹脂組成物に対して、光伝送ファイバー芯線に塗布し得
る程度の粘性を付与するために必須であり、該含フッ素
重合体(A)が欠如すると塗布が極めて困難となり、光
伝送ファイバーも劣悪なものとなる。
【0026】含フッ素(メタ)アクリレート(a)とし
ては、フッ素原子含有量が30重量%以上であり、かつ
アクリロイル基またはメタクリロイル基を分子中に含有
している、一般式(I)
【0027】
【化5】
【0028】[式中、Rfは炭素数1〜20のパーフル
オロアルキル基、部分フッ素化脂肪族基またはこれらの
主鎖中に酸素原子が介入したもの、例えば
【0029】
【化6】
【0030】等でもよく、R1はH、CH3、Cl、Fま
たは−X−Rfであり、Xは2価の連結基で、具体的に
は−(CH2n−、
【0031】
【化7】
【0032】
【化8】
【0033】
【化9】
【0034】(但し、nは1〜10の整数であり、R2
はHまたは炭素数1〜6のアルキル基である。)、
【0035】
【化10】
【0036】
【化11】
【0037】
【化12】
【0038】
【化13】
【0039】
【化14】
【0040】
【化15】
【0041】等である。]にて表わされる化合物や、
【0042】
【化16】
【0043】の如き分子中にパーフルオロアルキル基を
複数個有する化合物が挙げられる。これらのより詳細な
具体例として、以下の如きものが挙げられる。
【0044】
【化17】
【0045】
【化18】
【0046】
【化19】
【0047】
【化20】
【0048】含フッ素(メタ)アクリレート(a)とし
て、構造の異なる2種類以上の化合物を用いても良い。
また本発明が上記の具体例によって何等限定されないも
のでないことは勿論である。
【0049】α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のエ
ステルモノマー(b)の具体例としては、一般式 R5OOC(R3)C=C(R4)COOR6 (III) [式中、R3、R4はH、F、ClまたはCH3であり、
3とR4は同一でも異なっていてもよく、R5、R6はH
または炭素数が1〜20のアルキル基もしくはフッ素化
アルキル基を含有する基であり、R5とR6は同一でも異
なっていてもよいが、どちらか一方がHのとき他方はH
以外の基である。]にて表わされる化合物が挙げられ
る。これらの中でR5、R6がアルキル基の場合、その炭
素数としては、含フッ素(メタ)アクリレート(a)と
の相溶性、非結晶化、そしてフッ素系反応性モノマー
(B)との相溶性、さらに活性エネルギー照射後硬化し
て得られる樹脂、即ち鞘材として透明性の観点から、3
〜8個のものが特に好ましい。
【0050】α,β−エチレン性不飽和ジカルボン酸の
エステルモノマー(b)のより詳細な具体例として、以
下の如き化合物が挙げられる。 b−1 フマル酸ジエチルエステル b−2 フマル酸ジ−n−ブチルエステル b−3 フマル酸ジ−iso−ブチルエステル b−4 フマル酸ジ−t−ブチルエステル b−5 フマル酸ジプロピルエステル b−6 フマル酸ジ−2−エチルヘキシルエステル b−7 フマル酸ジヘキシルエステル b−8 フマル酸エチルブチエステル b−9 マレイン酸ジブチルエステル b−10 マレイン酸ジオレイルエステル b−11 フマル酸n−ブチル,t−ブチルエステル b−12 フマル酸エチル,iso−ブチルエステル
【0051】
【化21】
【0052】
【化22】
【0053】
【化23】
【0054】尚、本発明はこれらの具体例によって何等
限定されるものではないことは勿論である。ビニル基含
有モノマー(c)としては、分子中にビニル基を1個ま
たは2個以上含有するものに大別され、分子中へのビニ
ル基の導入の形態は、アクリロイル基またはメタクリロ
イル基であってもよい。
【0055】ビニル基を分子中に1個含有するビニル基
含有モノマー(c)の具体例としては、 c−1 スチレン c−2 核置換メチルスチレン c−3 核置換メトキシスチレン c−4 N−ビニルピロリドン c−5 N−ビニルカプロラクタム c−6 アクリロニトリル c−7 (メタ)アクリル酸 c−8 メチル(メタ)アクリレート c−9 エチル(メタ)アクリレート c−10 n−プロピル(メタ)アクリレート c−11 iso−プロピル(メタ)アクリレート c−12 n−ブチル(メタ)アクリレート c−13 iso−ブチル(メタ)アクリレート c−14 t−ブチル(メタ)アクリレート c−15 ヘキシル(メタ)アクリレート c−16 2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート c−17 エチルカルビトール(メタ)アクリレート c−18 メチルトリグリコール(メタ)アクリレー
ト c−19 メチルプロピレングリコール(メタ)アク
リレート c−20 メチルジプロピレングリコール(メタ)ア
クリレート c−21 メチルトリプロピレングリコール(メタ)
アクリレート c−22 ポリプロピレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート(数平均分子量150〜1000) c−23 ステアリル(メタ)アクリレート c−24 フェノキシエチル(メタ)アクリレート c−25 エトキシエチル(メタ)アクリレート c−26 メトキシエチル(メタ)アクリレート c−27 ブトキシエチル(メタ)アクリレート c−28 N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート c−29 N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート c−30 グリシジル(メタ)アクリレート c−31 アリル(メタ)アクリレート c−32 2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト c−33 2−ヒドロキシメチル(メタ)アクリレー
ト c−34 2−メトキシエトキシエチル(メタ)アク
リレート c−35 2−エトキシエトキシエチル(メタ)アク
リレート c−36 ベンジル(メタ)アクリレート c−37 シクロヘキシル(メタ)アクリレート c−38 ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート c−39 ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)
アクリレート c−40 2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリロイ
ルホスフェート c−41 テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレ
ート c−42 ジシクロペンタジエニル(メタ)アクリレ
ート c−43 ジシクロペンタジエンエトキシ(メタ)ア
クリレート c−44 p−ベンジルフェノキシエチル(メタ)ア
クリレート c−45 1,6−ヘキサンジオールモノ(メタ)ア
クリレート c−46 ネオペンチルグリコールモノ(メタ)アク
リレート c−47 グリセリンモノ(メタ)アクリレート c−48 トリメチロールプロパンモノ(メタ)アク
リレート c−49 ペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリ
レート c−50 2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロ
ピル(メタ)アクリレート c−51 2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロ
ピル(メタ)アクリレート c−52 ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート c−53 ポリエチレングリコール(400)モノ
(メタ)アクリレート c−54 メチルポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート(数平均分子量150〜1000)
【0056】
【化24】
【0057】
【化25】
【0058】ビニル基を分子中に2個以上含有するビニ
ル基含有モノマー(c)の具体例としては、多価アルコ
ールに(メタ)アクリル酸が2個以上結合した多価(メ
タ)アクリレートであり、より具体的な化合物としては
以下の如き化合物が挙げられる。 c−58 エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト c−59 ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート c−60 トリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート c−61 ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート(数平均分子量150〜1000) c−62 プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート c−63 ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート c−64 トリプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート c−65 ポリプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート(数平均分子量200〜1000) c−66 ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レート c−67 1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリ
レート c−68 1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリ
レート c−69 1,6−ヘキサンンジオールジ(メタ)ア
クリレート c−70 ヒドロキシビバリン酸エステルネオペンチ
ルグリコールジ(メタ)アクリレート
【0059】
【化26】
【0060】
【化27】
【0061】c−73 ビスフェールAジ(メタ)ア
クリレート c−74 トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート c−75 ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ
レート c−76 ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)ア
クリレート c−77 ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アク
リレート c−78 トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリ
レート c−79 ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペ
ンタ(メタ)アクリレート 以上の他、ビニル基含有モノマー(c)としては、ネオ
マーNA−305、ネオマーBA−601、ネオマーT
A−505、ネオマーTA−401、ネオマーPHA4
05X、ネオマーTA705X、ネオマーEA400
X、ネオマーEE401X、ネオマーEP405X、ネ
オマーHB601X、ネオマーHB605X[以上、三
洋化成工業(株)製]、KAYARAD HX−22
0、HX−620、D−310、D−320、D−33
0、DPHA、DPCA−20、DPCA−30、DP
CA−60、DPCA−120[以上、日本化薬(株)
製]が挙げられる。
【0062】本発明者等の知見によれば、硬化後の樹脂
の透明性の観点から、以上の具体例等の内、ビニル基含
有モノマー(c)としては分子中にメチル基を含有する
ものが特に好ましい。また、ビニル基含有モノマー
(c)として、単一化合物を用いることの他、構造の異
なる2種類以上の化合物を使用してもよい。
【0063】尚、本発明が上記の具体例によって何等限
定されるものでないことは勿論である。本発明に係る含
フッ素重合体(A)は当業界公知の重合方法、例えばラ
ジカル重合、アニオン重合、カチオン重合等の方法に
て、熱、光、電子線、放射線等を重合開始エネルギーと
して製造されるが、工業的には熱および/または光を重
合開始エネルギーとするラジカル重合が好ましい。これ
らの重合方法による重合形態としては塊状重合、溶液重
合、乳化重合のいずれをも採ることができる。
【0064】重合開始エネルギーとして熱を利用する場
合、無触媒又はアゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイ
ルパーオキシド、メチルエチルケトンパーオキシド−ナ
フテン酸コバルト等の重合開始剤、又紫外線のような光
を利用する場合には、当業界公知の所謂光重合開始剤
(例えば後述のE−1〜11に示す化合物等である。)
と、必要に応じてアミン化合物、又はリン化合物等の光
増感剤を添加し、重合をより迅速化することができる。
【0065】また、これらのラジカル重合において、必
要に応じてラウリルメルカプタン、チオグリコール酸オ
クチル、C317CH2CH2SH等の連鎖移動剤を併用
することにより含フッ素重合体(A)の重合度を調節す
ることができる。
【0066】電子線又は放射線にて重合硬化させる場合
には、特に重合開始剤等の添加は要しない。溶液重合に
よって含フッ素重合体(A)を得る場合、溶剤として
は、重合反応に悪影響を及ぼさなければ制限はない。
【0067】本発明に係るフッ素系反応性モノマー
(B)は、光重合開始剤存在下もしくは非存在下にて重
合し得るものであり、前記一般式(I)にて表わされる
含フッ素(メタ)アクリレート及び/又は前記一般式
(II)にて表わされる含フッ素(メタ)アクリレートで
ある。これらの中で、含フッ素重合体(A)の希釈性並
びに硬化後の樹脂の透明性を考慮すれば、前記一般式
(I)の化合物において、Rfの炭素数が1〜12で、
2価の連結基が−CH2−、−CH2CH2−、
【0068】
【化28】
【0069】
【化29】
【0070】
【化30】
【0071】
【化31】
【0072】
【化32】
【0073】
【化33】
【0074】等のものが好ましい。さらにまた、一般式
(II)
【0075】
【化34】
【0076】[式中、xは1〜2の整数、yは4〜12
の整数、R7はH、CH3、ClまたはFを表わす。]に
て表わされる化合物もフッ素系反応性モノマー(B)と
して用いることができる。これらの具体例として以下の
如きものが挙げられる。
【0077】
【化35】
【0078】
【化36】
【0079】フッ素系反応性モノマー(B)は、単一化
合物である必要は必ずしもなく、構造の異なる2種類以
上の化合物の混合であってもよい。本発明の樹脂組成物
中に占めるフッ素系反応性モノマーの割合は、硬化後の
樹脂の透明性の観点から、10重量%以上が好ましい。
10重量%より少ない場合、樹脂の濁りに因る伝送損失
が生じる。
【0080】非フッ素系モノマー(C)は、本発明に係
る活性エネルギー線硬化型組成物の硬化後における透明
性、可撓性、そして強靱性等を付与する目的、並びに硬
化後の樹脂の屈折率の調節の目的から極めて重要であ
り、本発明に係る樹脂組成物中に占める割合には特に制
限はないが、屈折率を1.44以下に制御する目的から
50重量%以下が好ましい。
【0081】非フッ素系モノマー(C)としては、前記
ビニル基含有モノマー(c)と全く同様のものが挙げら
れる。但し硬化後樹脂に透明性、可撓性、そして強靱性
を付与するという観点並びにフッ素系反応性モノマー
(B)との相溶性の観点から、本発明者等の知見によれ
ば分子中に1個以上のメチル基を有し、かつメタクリロ
イル基またはアクリロイル基を1個、さらには2個以上
含有するものがより好ましい。
【0082】これらの代表的な好適具体例としては、前
記のc-10、11、12、13、14、17、19、
20、21、22、26、27、34、35、46、4
8、54、55、56、57、62、63、64、6
5、66、67、70、71、72、74、78等と、
ネオマーNA−305、TA505、PHA405X、
TA705X、EP405X、HB605X[以上三洋
化成工業(株)製]等である。
【0083】尚、非フッ素系モノマー(C)は単一化合
物ではある必要は必ずしもなく、構造の異なる2種類以
上の化合物の混合であってもよい。また本発明が上記具
体例によって何等制限されるものでないことは勿論であ
る。
【0084】本発明に係る添加剤(D)としては、粘度
調節のための溶剤、耐光安定剤、光伝送ファイバー芯線
との密着性を向上させるためのカップリング剤やその他
の添加剤、芯線に均一に塗布するための消泡剤、レベリ
ング剤、そして界面活性剤としてはフッ素系のものが好
ましい。
【0085】また前記添加剤(D)として前記以外に、
非重合性のフッ素化合物、例えばHO−(CH2r−C
S2S+1(rは1〜4の整数であり、sは1〜20の整
数である。)の如きフッ素化アルコール、HOOC−
(CH2t−Cu2u+1(tは0または1〜4の整数で
あり、uは1〜20の整数である。)の如きフッ素化カ
ルボン酸、通称フッ素オイルと称されるフッ素化ポリエ
ーテル、またN(C483、パーフロロデカリン、C8
17OC49、C920の如き通称フッ素系不活性液体
と称される化合物を使用できる。活性エネルギー線硬化
型樹脂組成物中に占めるこの非重合性のフッ素化合物添
加剤の割合は、過度に添加すると硬化後の樹脂の強度が
低下するため30重量%以下が好ましく、20重量%以
下がより好ましい。
【0086】本発明に係る活性エネルギー線硬化型樹脂
組成物は、基材等に光伝送ファイバー芯線に塗布又は含
漬させた後、光、電子線、放射線等の活性エネルギー線
を照射することにより重合硬化せしめ、所望の被覆膜例
えば鞘材を形成することができる。又場合によっては熱
もエネルギー源として併用することができる。
【0087】活性エネルギー源として紫外線等の光を利
用する場合には、当業界公知の光重合開始剤(E)、例
えばE−1:ベンゾフェノン、E−2:アセトフェノ
ン、E−3:ベンゾイン、E−4:ベンゾインエチルエ
ーテル、E−5:ベンゾインイソブチルエーテル、E−
6:ベンジルメチルケタール、E−7:アゾビスイソブ
チロニトリル、E−8:1ーヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、E−9:2ーヒドロキシー2ーメチル
ー1ーフェニルプロパンー1ーオン、E−10:1ー
(4’−イソプロピルフェニル)ー2ーヒドロキシー2
ーメチルプロパンー1ーオン、E−11:1ー(4’ー
ドデシルーフェニル)ー2ーヒドロキシー2ーメチルプ
ロパンー1ーオン等を触媒として使用することが好まし
い。
【0088】また、必要に応じてアミン化合物、又はリ
ン化合物等の光増感剤を添加し、重合をより迅速化する
ことができる。本発明に係る活性エネルギー線硬化型樹
脂組成物中に占める光重合開始剤の好適な割合は0.0
1〜10重量%、より好ましくは0.1〜7重量%であ
る。電子線又は放射線にて重合硬化させる場合には、特
に重合開始剤の添加は要しない。
【0089】溶剤は、前述の如く本発明の被覆組成物の
粘度、塗布性、並びに膜厚を制御するために配合するこ
とができる。このような溶剤としては、本発明組成物の
重合反応性に悪影響を及ぼさなければ制限はないが、メ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール系、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等のケトン系、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル系、クロロホルム、ジクロ
ルエタン、四塩化炭素等の塩素系、そしてベンゾトリフ
ロライド、クロルベンゾトリフロライド、m−キシレン
ヘキサフロライド、テトラクロロジフロロエタン、1,
1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフロロエタン、
トリクロロモノフロロメタン等の低沸点溶剤が作業性の
点から好ましい。
【0090】本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成
物を溶剤に溶解させた溶液として基材に塗布又は含浸さ
せた場合、重合硬化を開始する前に、常温、又は必要に
応じて加熱や減圧により脱溶剤させる工程が必要とな
る。溶剤を加熱除去する場合、モノマー等の加熱重合を
来さないために80℃以下で実施するのが好ましい。
【0091】本発明に係るエネルギー線硬化型樹脂組成
物を基材に塗布する方法としては、当業界公知の種々の
方法、例えば、刷毛塗り、アプリケーター、バーコータ
ー、ローラーブラシ、又はロールコーター等による塗布
法、エアースプレー又はエアーレススプレー塗装機等に
よるスプレー塗布法、シャワーコーター又はカーテンフ
ローコーター等による流し塗り法(フローコート)、浸
漬法、キャスティング法、そしてスピンナーコーティン
グ法等を用いることができ、基材の材質、形状又は用途
等に応じて適宜使い分けることが望ましい。
【0092】本発明に係るエネルギー線硬化型樹脂組成
物を光伝送ファイバーの芯線に塗布し硬化する方法とし
ては、本発明に係る樹脂組成物を含む貯槽に光伝送ファ
イバー芯線を連続的に浸漬して引き上げ、必要に応じて
溶剤を除去し、活性エネルギー線を照射して鞘部分を硬
化形成する方法、又は本発明の樹脂組成物を連続的に供
給できる口金に光伝送ファイバー芯線を通して連続塗布
し、必要に応じて溶剤を除去した後、活性エネルギー線
を照射して鞘部分を硬化形成する方法等、DT2,45
9,320、特開昭53ー139545号等に示される
如き当業界公知の方法を使用できる。
【0093】本発明の樹脂組成物をエネルギー線照射に
より重合硬化する場合、当業界公知の、殺菌灯、紫外線
用蛍光灯、カーボンアーク、キセノンランプ、複写用高
圧水銀灯、中圧又は高圧水銀灯、超高圧水銀灯、無電極
ランプ、メタルハライドランプ、自然光等を光線とする
紫外線、又は走査型、カーテン型電子線加速路による電
子線等を使用することができ、厚みが5μm以下の塗布
層の紫外線硬化の場合、重合の効率化の点で、窒素ガス
等の不活性ガス雰囲気下で照射することが好ましい。
【0094】また本発明にいう光ファイバー芯線として
は、石英系、並びにポリメチルメタクリレート、重水素
化ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレー
ト、ポリスチレン、ポリカーボネート等のプラスチック
系が挙げられる。
【0095】本発明の光伝送ファイバーの鞘成分の形成
において、前記の如き従来の熱硬化型シリコーン樹脂や
含フッ素重合体の熱溶融物を使用する場合、硬化後の鞘
成分の収縮が原因で、光伝送ファイバーにマイクロペン
ディングを生じ、著しい伝送損失を生じる場合があっ
た。
【0096】しかしながら、本発明の光伝送ファイバー
の製造方法によれば、上記の如き問題はないことから、
光伝送ファイバーの品質並びに歩留まりの向上といった
経済面での利点がある。また光伝送ファイバーの線引き
速度は3〜6m/秒となり、光伝送ファイバーの製造速
度が従来の3〜5倍になるという生産面での利点があ
る。さらにまた本発明の光伝送ファイバーは、従来のも
のと比較し芯部分と鞘部分との密着性の点で格段に優れ
ているため、激しい振動や屈曲を伴う使用条件にも耐え
るという利点を有する。
【0097】本発明の樹脂組成物では、前述の如く各構
成成分の割合を調節することにより、容易に目的にあっ
た屈折率の樹脂を得ることができ、また屈折率が1.3
3程度の透明樹脂が得られることから光伝送ファイバー
の高開口数化、大口径化が可能になった。
【0098】次に、本発明の具体的な合成例、実施例に
ついて説明するが、かかる説明によって本発明が何等限
定されるものではないことは勿論である。文中「部」、
「%」は重量基準であるものとする。
【0099】活性エネルギー線の照射によって得られた
硬化樹脂の性能は、次に方法によって評価した。 密着性の評価 ポリメチルメタクリレート板[三菱レイヨン社製 アク
リライト(商品名)−#001、板厚2mm]、ポリス
チレン板[ダウケミカル社 スタイロン(商品名)板厚
2mm]及びガラス板(板厚5mm)に硬化膜厚が10
0μmになるよう、本発明に係る活性エネルギー線硬化
型樹脂を塗工した。
【0100】活性エネルギー線源としては、二灯集光型
高圧水銀灯(160W/cm)を用い、コンベアスピー
ド200m/分で硬化させた。比較の熱溶融型含フッ素
樹脂の場合、200℃で5分間、100Kg/cm2
圧力で加熱プレスより厚さ100μmのフィルムを得、
これを各基材面に重ね、230℃で10秒、5kg/c
2の条件下で圧着してラミネートした。
【0101】このようにして得られた試料の密着性試験
をJIS5400による評価基準に従って評価した。
【0102】
【表1】
【0103】光伝送性の評価 光伝送ファイバーの光伝送能は特開昭58ー7602号
第4図に示される装置と同型のものにて伝送損失(dB
/Km)を測定し、評価した。測定条件は下記のとおり
である。
【0104】 干渉フィルター(主波長) 650μm 光伝送ファイバーの全長 5m 光伝送ファイバーの切断長さ 4m ボビン直径 190mm マンドレル試験 光伝送ファイバー芯線に対する鞘材の密着性と強靱性を
評価するため、直径5mmのマンドレルに光伝送ファイ
バーを巻き付け、顕微鏡にて拡大し、光伝送ファイバー
芯線と鞘材の密着性並びに鞘材部分のクラックの発生の
有無を観察し、以下の如き3段階で評価した。
【0105】評価点3:芯部分と鞘部分の間の密着性の
変化並びに鞘部分にクラック等の発生が全く認められな
い。 2:芯部分と鞘部分の間に密着性の変化及び/又は鞘部
分にクラック等も発生が僅かに認められる。
【0106】1:芯部分と鞘部分の間に剥離及び/又は
鞘部分にクラックの発生が認められる。 以後、化合物の略号は全て前出の化合物を示すものとす
る。また、略号の後のAcはアクリレート化合物、Ma
cはメタクリレート化合物であることを示す。
【0107】合成例1 a−1/b−2/c−12(Ac)共重合体の合成 90 / 5 / 5 (%) 冷却コンデンサー、温度計、攪拌機を備えた500ml
4つ口丸底フラスコに、a−1 180g、b−1 1
0g、c−12 10g、そしてアゾビスイソブチロニ
トリル(以後AIBNと称す。)1gを秤取し、N2
ス雰囲気下、70℃で30分間攪拌した。さらに120
℃で5分間攪拌した後、熱時粘稠な塊状重合物を系外に
取り出した。
【0108】GPCから求めた分子量はスチレン換算で
Mn=92万であった。フッ素原子含有量は56.1%
であった。25℃の雰囲気下で重合物は透明であり、屈
折率nD25は1.368であった。
【0109】合成例2〜合成例9 以下、合成例1と同様にして合成した含フッ素重合体の
分子量と屈折率を表2にまとめて記す。
【0110】
【表2】
【0111】合成例10 a−3/b−17/c−14(Mac)共重合体の合成 80/ 10 / 10 (%) 冷却コンデンサー、温度計、攪拌機を備えた500ml
の4つ口丸底フラスコに、a−3 80g、b−17
10g、c−14(Mac)10g、そしてラウリルメ
ルカプタン1g、AIBN0.3g、1,1,1−トリ
クロルエタン230gを秤取し、N2ガス雰囲気下、8
0℃で10時間反応した。溶剤を減圧下で留去し、目的
とする重合物を得た。Mn=11万、nD25=1.37
1であった。
【0112】合成例11、合成例12 以下、合成例10と同様にして合成した含フッ素重合体
の分子量と屈折率とを表3にまとめて記す。
【0113】
【表3】
【0114】合成例13 a−1/c−46(Mac)共重合体の合成 95 / 5 (%) 攪拌機を備えた500mlのガラス製円筒フラスコに、
a−1 380g、c−46(Mac)20g、チオグ
リコール酸のオクチル2g、そして光重合開始剤として
E−9 12gを秤取し、60℃で攪拌しながら、紫外
線用蛍光灯60W2灯を側面から照射し、1時間反応し
た。この操作により80℃で200psの粘稠重合体を
得た。架橋重合体であるためGPCによる分子量測定は
できなかった。フッ素含有量は59.2%であった。ガ
スクロマトグラフィーにより、未反応モノマーは全量中
24%残存していた。また屈折率nD25=1.352で
あった。
【0115】比較合成例1 合成例1と同様にして、a−1/b−2/c−12(A
c)40/30/30(%)の組成にて共重合を実施し
た。生成重合物のフッ素原子含有量は24.9%であ
り、スチレン換算分子量Mn=91万であり、屈折率n
25は1.451であった。
【0116】製造例1〜13及び比較製造例1〜4(活
性エネルギー線硬化型樹脂組成物の製造) 合成例1〜13及び比較合成例1において得られた含フ
ッ素重合体(A)、フッ素系反応性モノマー(B)、非
フッ素モノマー(C)、添加剤(D)、そして光重合開
始剤(E)を使用し、表4、表5及び表6の配合で活性
エネルギー線硬化型樹脂組成物を調製した。
【0117】実施例1〜13及び比較例1〜7 この樹脂組成物のポリメチルメタクリレートの板、ポリ
スチレン板、そしてガラス板に対する密着性と、光伝送
ファイバーの鞘材に供した場合の諸特性を表7、表8、
表9及び表10にまとめて示す。
【0118】活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を使用
した場合には、光伝送ファイバー芯線を該樹脂組成物の
浴中に連続的に浸漬して引き上げ、300m/分の線引
き速度で、160W/cm高圧水銀灯集光型3灯にて紫
外線を照射し、光伝送ファイバーを形成した。
【0119】比較例5及び6に示した光伝送ファイバー
は、表中に示した温度で溶解されたフッ素系重合体を光
伝送ファイバー芯線に塗布し、空冷することにより形成
した。
【0120】また比較例7に示したシリコーン樹脂の硬
化は150℃、1分の条件にて実施した。この場合の光
伝送ファイバーの線引き速度は3m/分である。ポリメ
チルメタクリレート及びポリスチレンを芯成分とする光
伝送ファイバーでは、芯線の直径500μm、鞘成分の
厚みを40μmとした。また石英を芯成分とする光伝送
ファイバーでは、芯線の直径250μm、鞘部分の厚み
を30μmとした。
【0121】表7〜表10の中で、PM、PSはそれぞ
れポリメチルメタクリレート、ポリスチレンを芯線とす
る光伝送ファイバー、Gは石英を芯線とする光伝送ファ
イバーをそれぞれ示す。
【0122】
【表4】
【0123】
【表5】
【0124】
【表6】
【0125】
【表7】
【0126】
【表8】
【表9】
【表10】
【発明の効果】表7〜表10から明らかなように、本発
明に係る活性エネルギー線硬化型樹脂を鞘材に使用した
光伝送ファイバーは、従来のものより格段に優れた光伝
送性を有する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/101 C08K 5/101 C08L 33/16 LHW C08L 33/16 LHW G02B 6/00 386 G02B 6/00 386 391 391

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素原子含有量が30重量%以上である
    下記の一般式(I) 【化1】 [式中、Rfは炭素数1〜20のパーフルオロアルキル
    基、部分フッ素化脂肪族基またはこれらの主鎖中に酸素
    原子が介入したものであり、R1はH、CH3、Cl、F
    または−X−Rfであり、Xは2価の連結基を表わ
    す。]で表わされる含フッ素(メタ)アクリレート
    (a)の重合体、又は該含フッ素(メタ)アクリレート
    (a)とα,β−エチレン性不飽和ジカルボン酸のエス
    テルモノマー(b)及び/又はビニル基含有モノマー
    (c)との共重合体と、上記一般式(I)で表される含
    フッ素(メタ)アクリレート(a)及び/又は下記一般
    式(II) 【化2】 [式中、xは1〜2の整数、yは4〜12の整数、R7
    はH、CH3、ClまたはFを表わす。]で表わされる
    含フッ素(メタ)アクリレート(d)とを含有してな
    り、屈折率が1.44以下の硬化物を与える活性エネル
    ギー線硬化型樹脂組成物を鞘成分とする光伝送ファイバ
    ー。
JP7140529A 1995-06-07 1995-06-07 光伝送ファイバ― Expired - Lifetime JP2541159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7140529A JP2541159B2 (ja) 1995-06-07 1995-06-07 光伝送ファイバ―

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7140529A JP2541159B2 (ja) 1995-06-07 1995-06-07 光伝送ファイバ―

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61040383A Division JPH0811777B2 (ja) 1986-02-27 1986-02-27 低屈折率樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0853519A JPH0853519A (ja) 1996-02-27
JP2541159B2 true JP2541159B2 (ja) 1996-10-09

Family

ID=15270795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7140529A Expired - Lifetime JP2541159B2 (ja) 1995-06-07 1995-06-07 光伝送ファイバ―

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2541159B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4698047B2 (ja) * 2001-03-19 2011-06-08 日本化薬株式会社 低屈折率樹脂組成物およびその硬化物
JP4222941B2 (ja) * 2001-10-17 2009-02-12 チバ ホールディング インコーポレーテッド 平滑剤およびへこみ防止剤
JP5010941B2 (ja) * 2007-02-20 2012-08-29 富士フイルム株式会社 硬化性組成物及びそれを用いた硬化皮膜の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0853519A (ja) 1996-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920003148B1 (ko) 저굴절률의 플루오르-함유 수지 조성물
US5534558A (en) Process and composition for cladding optical fibers
AU700684B2 (en) Optical glass fiber coating composition
JPH0811777B2 (ja) 低屈折率樹脂組成物
KR100265105B1 (ko) 광파이버 클래드용 경화성 조성물 및 그것을 사용한 광파이버
WO1996003609A1 (en) Curable, inter-polymer optical fiber cladding compositions
JP3326796B2 (ja) 硬化性組成物及びその硬化方法
JPH0819313B2 (ja) フツ素系樹脂組成物
US6153663A (en) UV curable high index vinyl esters
US6428893B1 (en) Graded index plastics optical fiber and a method of continuously fabricating a graded index plastics optical fiber
WO1993003074A1 (en) Fluorine-containing plastic optical fiber cores
JP2541159B2 (ja) 光伝送ファイバ―
JP2000102933A (ja) レンズシート用光硬化性樹脂組成物、レンズシートおよびレンズシートの製法
EP0454845B1 (en) Photo-setting resin composition and plastic-clad optical fibers produced therefrom
JP2570217B2 (ja) 光伝送ファイバー
JPH01106001A (ja) 光フアイバー鞘材用樹脂組成物
JPS63107846A (ja) 光学ガラスフアイバ用被覆材料
JPH05255496A (ja) 含フッ素ポリエーテルジ(メタ)アクリレートおよび光硬化性組成物
JPH0818006B2 (ja) 含フツ素低屈折率樹脂組成物及びその適用
JPH09281346A (ja) プラスチッククラッド光ファイバ
JP3374495B2 (ja) 反射防止用含フッ素硬化被膜及び反射防止被膜用含フッ素硬化性組成物
JP2006308840A (ja) 光学レンズ用高屈折率樹脂組成物およびその硬化物
JPH02216104A (ja) ポリマークラツドシリカ光フアイバー
JPH05178980A (ja) 含フッ素ポリエーテルジ(メタ)アクリレートおよび光硬化性組成物
JP2946789B2 (ja) 弗素含有アクリレート系共重合体からなる光ファイバクラッド材及びコーティング材

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term