JP2538481B2 - Tダイのリップ間隔調整装置 - Google Patents
Tダイのリップ間隔調整装置Info
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- JP2538481B2 JP2538481B2 JP4114105A JP11410592A JP2538481B2 JP 2538481 B2 JP2538481 B2 JP 2538481B2 JP 4114105 A JP4114105 A JP 4114105A JP 11410592 A JP11410592 A JP 11410592A JP 2538481 B2 JP2538481 B2 JP 2538481B2
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- casing
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/03—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
- B29C48/07—Flat, e.g. panels
- B29C48/08—Flat, e.g. panels flexible, e.g. films
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/92—Measuring, controlling or regulating
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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- B29C2948/92—Measuring, controlling or regulating
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- B29C2948/92609—Dimensions
- B29C2948/92647—Thickness
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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- B29C2948/92819—Location or phase of control
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- B29C2948/92904—Die; Nozzle zone
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂のシート等をTダ
イを用いて押出成形する技術、とくに、そのシートの厚
さ制御のためにTダイ先端のリップの間隔を調整する装
置に関するものである。
イを用いて押出成形する技術、とくに、そのシートの厚
さ制御のためにTダイ先端のリップの間隔を調整する装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Tダイは、一対の平板状の金型がほぼ平
行に配置された成形装置で、リップと呼ばれる先端の部
分によりオリフィスが形成されている。金型の間に溶融
状態の樹脂材料を押しこむことにより、向き合ったリッ
プの間から同材料のシートを成形して出すことができ
る。Tダイを用いたシートの成形は、たとえば図6のよ
うに示される。図において符号1がTダイ、同11が押
出機で、Tダイ1の各先端のリップ2a・2b間からシ
ートAが押し出される。なお、符号14はシートの各部
の厚さを測定するセンサーである。
行に配置された成形装置で、リップと呼ばれる先端の部
分によりオリフィスが形成されている。金型の間に溶融
状態の樹脂材料を押しこむことにより、向き合ったリッ
プの間から同材料のシートを成形して出すことができ
る。Tダイを用いたシートの成形は、たとえば図6のよ
うに示される。図において符号1がTダイ、同11が押
出機で、Tダイ1の各先端のリップ2a・2b間からシ
ートAが押し出される。なお、符号14はシートの各部
の厚さを測定するセンサーである。
【0003】一対のリップの双方もしくは一方は、シー
トの幅の方向に一定の間隔で複数配置されたダイボルト
(図6の符号3)を締めたり緩めたりすることによりシ
ートの厚さ方向に変位して、相手側リップとの間隔が変
わるようになっており、成形するシートの厚さはこの変
位の量に応じて決まる。シートの厚さは材料の粘性等に
よっても変化し、また幅方向に厚さのバラつくことがな
いようにせねばならないことから、各ダイボルトの調整
は、成形中にもしばしば行う必要がある。
トの幅の方向に一定の間隔で複数配置されたダイボルト
(図6の符号3)を締めたり緩めたりすることによりシ
ートの厚さ方向に変位して、相手側リップとの間隔が変
わるようになっており、成形するシートの厚さはこの変
位の量に応じて決まる。シートの厚さは材料の粘性等に
よっても変化し、また幅方向に厚さのバラつくことがな
いようにせねばならないことから、各ダイボルトの調整
は、成形中にもしばしば行う必要がある。
【0004】ところが、ダイボルトを一定回転量(角
度)だけ回しても、それに対応した変位を必ずリップに
与えられるとは限らない。ダイボルトのネジ部における
バックラッシなど、無視できない程度の遊びやガタが存
在するからである。そこで、従来、このような遊びやガ
タに相当する回転量とリップを変位させる有効な回転量
とを区別し、リップに対して正確に変位を与える目的
で、種々の工夫がなされている。
度)だけ回しても、それに対応した変位を必ずリップに
与えられるとは限らない。ダイボルトのネジ部における
バックラッシなど、無視できない程度の遊びやガタが存
在するからである。そこで、従来、このような遊びやガ
タに相当する回転量とリップを変位させる有効な回転量
とを区別し、リップに対して正確に変位を与える目的
で、種々の工夫がなされている。
【0005】特公昭55−5413号公報に記載の発明
も同じ目的でなされたもので、ダイボルト(調節ボル
ト)の回転トルクを検出することにより、前記した遊び
等に該当する回転量を不感帯領域としてボルトの必要回
転量から除外するものである。同公報には、ボルトの回
転トルクを検出する手段として、ボルト用の回転治具に
ストレインゲージを付け、その信号を増幅器に通してト
ルクメータに表示させることが提案されている。
も同じ目的でなされたもので、ダイボルト(調節ボル
ト)の回転トルクを検出することにより、前記した遊び
等に該当する回転量を不感帯領域としてボルトの必要回
転量から除外するものである。同公報には、ボルトの回
転トルクを検出する手段として、ボルト用の回転治具に
ストレインゲージを付け、その信号を増幅器に通してト
ルクメータに表示させることが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】回転治具にストレイン
ゲージを付け、それで検出する回転トルクをトルクメー
タに表示して読み取ることは、必ずしも実用的でない面
がある。すなわちまず、回転治具等の個別の部品にスト
レインゲージを付け、そのゲージによる信号を増幅器等
を介して正確にトルクの値におきかえるには、熟練者に
よる特殊な取り付け・調整の作業が必要である。高温雰
囲気での使用となるので、温度による誤差の発生や劣化
を防止することにつき配慮する必要もある。また、トル
クを検出してトルクメータ等に表示しても、その表示を
読み取って回転量が不感帯領域のものかそうでないかを
判断しながらボルトを回転させるのは、作業者にとって
容易なことではない。一方、制御機器類によってそれを
自動的に行わせるとすれば、トルクメータ等に表示する
ことを含め、回転トルクの大きさを検出することに構成
およびコスト上の無駄がともなうことになる。
ゲージを付け、それで検出する回転トルクをトルクメー
タに表示して読み取ることは、必ずしも実用的でない面
がある。すなわちまず、回転治具等の個別の部品にスト
レインゲージを付け、そのゲージによる信号を増幅器等
を介して正確にトルクの値におきかえるには、熟練者に
よる特殊な取り付け・調整の作業が必要である。高温雰
囲気での使用となるので、温度による誤差の発生や劣化
を防止することにつき配慮する必要もある。また、トル
クを検出してトルクメータ等に表示しても、その表示を
読み取って回転量が不感帯領域のものかそうでないかを
判断しながらボルトを回転させるのは、作業者にとって
容易なことではない。一方、制御機器類によってそれを
自動的に行わせるとすれば、トルクメータ等に表示する
ことを含め、回転トルクの大きさを検出することに構成
およびコスト上の無駄がともなうことになる。
【0007】本発明の目的は、取り付けや調整が容易な
だけでなく、前記の遊びやガタに相当する(不感帯領域
の)回転量と区別して、リップを変位させる有効な回転
量を自動的かつ合理的に検出する装置を提供することで
ある。
だけでなく、前記の遊びやガタに相当する(不感帯領域
の)回転量と区別して、リップを変位させる有効な回転
量を自動的かつ合理的に検出する装置を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるTダイのリ
ップ間隔調整装置は、a)ダイボルトを回すソケットに回
転駆動器と回転量検出器とを連結したうえ、b-1)回転駆
動器のケーシング(つまりモータまたは減速機などのケ
ーシング)を、軸受を介してソケットの軸心を中心に回
転自在に配置し、b-2)スプリングを用いてそのケーシン
グの回転止めとするとともに、b-3)スプリングに抗する
ケーシングの回転変位が一定値以上かどうかを知るセン
サーを設けた−ものである。
ップ間隔調整装置は、a)ダイボルトを回すソケットに回
転駆動器と回転量検出器とを連結したうえ、b-1)回転駆
動器のケーシング(つまりモータまたは減速機などのケ
ーシング)を、軸受を介してソケットの軸心を中心に回
転自在に配置し、b-2)スプリングを用いてそのケーシン
グの回転止めとするとともに、b-3)スプリングに抗する
ケーシングの回転変位が一定値以上かどうかを知るセン
サーを設けた−ものである。
【0009】
【作用】本発明のリップ間隔調整装置は、該当箇所(リ
ップを変位させてシート厚さを増減させたい箇所)のダ
イボルトに上記a)のソケットをかぶせ、回転駆動器でそ
のソケットを回すことによってその箇所付近のリップ間
隔を調整する。この際、ダイボルトの回転量は、やはり
a)のとおりソケットに連結された回転量検出器により、
検出される。
ップを変位させてシート厚さを増減させたい箇所)のダ
イボルトに上記a)のソケットをかぶせ、回転駆動器でそ
のソケットを回すことによってその箇所付近のリップ間
隔を調整する。この際、ダイボルトの回転量は、やはり
a)のとおりソケットに連結された回転量検出器により、
検出される。
【0010】ところで、一般にモータや減速機などの回
転駆動器は、出力軸から回転トルクを伝えるとき、その
回転トルクの大きさに比例するトルク(偶力)を、いわ
ば反力として出力軸とケーシングとの間に発生する。し
たがって、上記b-1)・b-2)のように配置したこの装置の
回転駆動器については、ソケットを介してダイボルトに
回転トルクを及ぼす際、その反力としてのトルクによ
り、スプリングに抗してケーシングが幾分でも回転変位
をなす。そして、ダイボルトのバックラッシをはじめと
する遊びやガタに相当する回転範囲では、前述の公報に
も記載があるようにわずかな回転トルクでダイボルトが
回されるため、スプリングに抗してのケーシングの回転
変位はごく小さい。
転駆動器は、出力軸から回転トルクを伝えるとき、その
回転トルクの大きさに比例するトルク(偶力)を、いわ
ば反力として出力軸とケーシングとの間に発生する。し
たがって、上記b-1)・b-2)のように配置したこの装置の
回転駆動器については、ソケットを介してダイボルトに
回転トルクを及ぼす際、その反力としてのトルクによ
り、スプリングに抗してケーシングが幾分でも回転変位
をなす。そして、ダイボルトのバックラッシをはじめと
する遊びやガタに相当する回転範囲では、前述の公報に
も記載があるようにわずかな回転トルクでダイボルトが
回されるため、スプリングに抗してのケーシングの回転
変位はごく小さい。
【0011】本発明の装置では、ダイボルトに及ぼす回
転トルクの大きさを検出することなく、それに代えて、
回転駆動器の変位が一定値以上かどうかを上記b-3)のセ
ンサーで知るようにしている。一般的なスプリングを用
いた場合、回転駆動器のこの変位の大きさは、出力であ
る回転トルクの大きさにほぼ比例するため、上記のセン
サーにより、ソケットからダイボルトへ伝える回転トル
クが一定値以上であるかどうかを検知できるからであ
る。つまり、上記b-3)のセンサーが検知する上記ケーシ
ングの回転変位が一定値以上である場合にのみソケット
の回転量を検出することによって、リップに対する有効
な回転量のみを知り、遊びやガタによる有効でない回転
量を除外することができる。たとえば、ケーシングの回
転変位が一定値未満のときは、ダイボルト(ソケット)
に付与する回転量が遊びやガタに基づく有効でない範囲
のものだとして上記a)の回転量検出器をオフ(回転量を
加算しない)にし、ケーシングの回転変位が一定値以上
のときのソケットの回転量のみを検出・加算すれば、実
際の正確な変位をリップに付与できるのである。
転トルクの大きさを検出することなく、それに代えて、
回転駆動器の変位が一定値以上かどうかを上記b-3)のセ
ンサーで知るようにしている。一般的なスプリングを用
いた場合、回転駆動器のこの変位の大きさは、出力であ
る回転トルクの大きさにほぼ比例するため、上記のセン
サーにより、ソケットからダイボルトへ伝える回転トル
クが一定値以上であるかどうかを検知できるからであ
る。つまり、上記b-3)のセンサーが検知する上記ケーシ
ングの回転変位が一定値以上である場合にのみソケット
の回転量を検出することによって、リップに対する有効
な回転量のみを知り、遊びやガタによる有効でない回転
量を除外することができる。たとえば、ケーシングの回
転変位が一定値未満のときは、ダイボルト(ソケット)
に付与する回転量が遊びやガタに基づく有効でない範囲
のものだとして上記a)の回転量検出器をオフ(回転量を
加算しない)にし、ケーシングの回転変位が一定値以上
のときのソケットの回転量のみを検出・加算すれば、実
際の正確な変位をリップに付与できるのである。
【0012】軸受を介して回転駆動器のケーシングを支
持する機構と、そのケーシングの回転止めをなすべきス
プリング、およびケーシングの回転変位検知用のセンサ
ーとを用意しておけば、本装置は、機械的な組み立て作
業のみによって容易に構成することができる。ケーシン
グの変位を知るには、上記センサーとしてたとえば簡単
なリミットスイッチ類を使用することも可能なので、回
転トルクを検出する場合(ストレインゲージや各種のト
ルクセンサー、トルクメータなど高価な計測機器を要す
る)に比べてコスト的なメリットも大きい。組み立て後
の調整作業についても、ストレインゲージ等による微弱
な電気信号の処理条件を調整する必要はなく、スプリン
グの張り方やセンサーの設置位置など目に見える簡単な
調整を行うだけでよい。このようにいわばメカ的な構成
であるために、本装置は、温度によって影響を受けるこ
ともほとんどなく、故障しにくい、故障をしても発見・
復旧が容易である、といった利点も有する。そして本装
置は、実際にダイボルトを回転操作する際、その操作そ
のものも、回転量が遊びやガタに相当するものかどうか
の判断も装置自らが行うので、それらを作業者に強いる
ことはない。
持する機構と、そのケーシングの回転止めをなすべきス
プリング、およびケーシングの回転変位検知用のセンサ
ーとを用意しておけば、本装置は、機械的な組み立て作
業のみによって容易に構成することができる。ケーシン
グの変位を知るには、上記センサーとしてたとえば簡単
なリミットスイッチ類を使用することも可能なので、回
転トルクを検出する場合(ストレインゲージや各種のト
ルクセンサー、トルクメータなど高価な計測機器を要す
る)に比べてコスト的なメリットも大きい。組み立て後
の調整作業についても、ストレインゲージ等による微弱
な電気信号の処理条件を調整する必要はなく、スプリン
グの張り方やセンサーの設置位置など目に見える簡単な
調整を行うだけでよい。このようにいわばメカ的な構成
であるために、本装置は、温度によって影響を受けるこ
ともほとんどなく、故障しにくい、故障をしても発見・
復旧が容易である、といった利点も有する。そして本装
置は、実際にダイボルトを回転操作する際、その操作そ
のものも、回転量が遊びやガタに相当するものかどうか
の判断も装置自らが行うので、それらを作業者に強いる
ことはない。
【0013】
【実施例】図1〜図6に本発明の一実施例を示す。図6
のように、この例では、Tダイ1のリップ2a・2b間
より樹脂のシートAを押出成形する。そしてこのシート
Aには、あらかじめ成形されてリール12から供給され
る他のシートB(帆布を含むもの)が、一対のロール1
3を用いてラミネートされる。シートAの厚さをコント
ロールするとともに、その幅方向にわたる厚さのバラつ
きが小さくなるように、ラミネートされたシートA・B
がリール15へ至る経路にはβレイ方式の厚さセンサー
14が設置されており、それがシートA・Bの幅方向の
厚さ分布を検知し表示する。Tダイ1のリップ2aには
シートAの幅方向に沿って多数のダイボルト3が設けら
れている(図2・図3参照)ので、厚さセンサー14の
出力に応じてそれらを回転操作することにより、該当箇
所のリップ2aを変位させ、相手側のリップ2bとの間
隔を調整して上記の厚さ制御を行う。
のように、この例では、Tダイ1のリップ2a・2b間
より樹脂のシートAを押出成形する。そしてこのシート
Aには、あらかじめ成形されてリール12から供給され
る他のシートB(帆布を含むもの)が、一対のロール1
3を用いてラミネートされる。シートAの厚さをコント
ロールするとともに、その幅方向にわたる厚さのバラつ
きが小さくなるように、ラミネートされたシートA・B
がリール15へ至る経路にはβレイ方式の厚さセンサー
14が設置されており、それがシートA・Bの幅方向の
厚さ分布を検知し表示する。Tダイ1のリップ2aには
シートAの幅方向に沿って多数のダイボルト3が設けら
れている(図2・図3参照)ので、厚さセンサー14の
出力に応じてそれらを回転操作することにより、該当箇
所のリップ2aを変位させ、相手側のリップ2bとの間
隔を調整して上記の厚さ制御を行う。
【0014】実施例のリップ間隔調整装置は、図3のよ
うに、Tダイ1と一体的につながったフレーム40上
に、ダイボルト3の回転操作のためのソケット21を含
む調整ユニット20を有するものである。ダイボルト3
が複数あるのに対してユニット20が一組なので、図3
および図2のように、スライドシャフト41とボールね
じ42・駆動用ステッピングモータ43を組み合わせた
機構によって、ダイボルト3の配列方向(シートA・B
の幅方向)にユニット20が移動する。
うに、Tダイ1と一体的につながったフレーム40上
に、ダイボルト3の回転操作のためのソケット21を含
む調整ユニット20を有するものである。ダイボルト3
が複数あるのに対してユニット20が一組なので、図3
および図2のように、スライドシャフト41とボールね
じ42・駆動用ステッピングモータ43を組み合わせた
機構によって、ダイボルト3の配列方向(シートA・B
の幅方向)にユニット20が移動する。
【0015】調整ユニット20は図1および図2のよう
に構成されており、モータ38の回転駆動力をソケット
21に伝達するとともに、ソケット21をダイボルト3
の六角頭部に嵌める(かつ抜く)べく、一部がソケット
21の軸心方向に往復移動する。両図において、符号2
2はオルダムカップリング、23は減速機、32はスプ
ライン軸、34は中間軸、36は過大トルク遮断用の継
手、37はカウンタ(回転量検出器)、38は駆動用モ
ータで、三箇所には伝動用のシンクロベルト・プーリの
組31・33・35が設けられている。モータ38の回
転駆動力は、こうして連結された伝動機器のすべてを経
てソケット21に伝えられる。そして、スプライン軸3
2からソケット21までの伝動機器(図2のようにシン
クロベルト・プーリの組31、減速機23、オルダムカ
ップリング22などを含む)は、一体的にエアシリンダ
39によって往復移動させられるよう配置されている。
定位置で回転するシンクロベルト・プーリの組33に対
し、スプライン軸32が軸長方向位置の可変な状態に結
合されているので、スプライン軸32以降は、動力伝達
を受けながらその軸長方向と平行に、つまりソケット2
1の軸心方向に移動し得るのである。
に構成されており、モータ38の回転駆動力をソケット
21に伝達するとともに、ソケット21をダイボルト3
の六角頭部に嵌める(かつ抜く)べく、一部がソケット
21の軸心方向に往復移動する。両図において、符号2
2はオルダムカップリング、23は減速機、32はスプ
ライン軸、34は中間軸、36は過大トルク遮断用の継
手、37はカウンタ(回転量検出器)、38は駆動用モ
ータで、三箇所には伝動用のシンクロベルト・プーリの
組31・33・35が設けられている。モータ38の回
転駆動力は、こうして連結された伝動機器のすべてを経
てソケット21に伝えられる。そして、スプライン軸3
2からソケット21までの伝動機器(図2のようにシン
クロベルト・プーリの組31、減速機23、オルダムカ
ップリング22などを含む)は、一体的にエアシリンダ
39によって往復移動させられるよう配置されている。
定位置で回転するシンクロベルト・プーリの組33に対
し、スプライン軸32が軸長方向位置の可変な状態に結
合されているので、スプライン軸32以降は、動力伝達
を受けながらその軸長方向と平行に、つまりソケット2
1の軸心方向に移動し得るのである。
【0016】さて、この実施例の特徴は、ダイボルト3
を回転操作するためソケット21に伝えるトルクの大き
さを、減速機23のケーシングの変位に置き換え、その
変位の大小(オン・オフの二値信号)に基づいてダイボ
ルト3の有効回転量(遊びやガタに相当しないもの)を
検出するようにしたことにある。トルクの大きさそのも
のを検出する必要がなく、しかも二値信号を基準とする
なら、計測機器類をきわめて簡略化できる−というの
がその趣旨である。
を回転操作するためソケット21に伝えるトルクの大き
さを、減速機23のケーシングの変位に置き換え、その
変位の大小(オン・オフの二値信号)に基づいてダイボ
ルト3の有効回転量(遊びやガタに相当しないもの)を
検出するようにしたことにある。トルクの大きさそのも
のを検出する必要がなく、しかも二値信号を基準とする
なら、計測機器類をきわめて簡略化できる−というの
がその趣旨である。
【0017】具体的に言うと、調整ユニット20におい
て、まず減速機23は、図2の引き出し図(下方)のよ
うに、ケーシングの外側にスリーブ23aをボルト23
bにて一体化し、その外周に、軸受24とともに支持枠
25を設けている。これにより、エアシリンダ39で移
動する支持枠25内で減速機23は回転自在である。そ
して図1のように、基部を固定したスプリングプランジ
ャー26の先端を減速機23上の突片23xに当てて、
そのケーシングの回転止めとする。さらに、その突片2
3xに薄鉄板23yを付けたうえ、それに面して近接ス
イッチ27を配置した。減速機23が正逆の両向きに回
転することなどから、スイッチ27は図のように二個と
した。
て、まず減速機23は、図2の引き出し図(下方)のよ
うに、ケーシングの外側にスリーブ23aをボルト23
bにて一体化し、その外周に、軸受24とともに支持枠
25を設けている。これにより、エアシリンダ39で移
動する支持枠25内で減速機23は回転自在である。そ
して図1のように、基部を固定したスプリングプランジ
ャー26の先端を減速機23上の突片23xに当てて、
そのケーシングの回転止めとする。さらに、その突片2
3xに薄鉄板23yを付けたうえ、それに面して近接ス
イッチ27を配置した。減速機23が正逆の両向きに回
転することなどから、スイッチ27は図のように二個と
した。
【0018】ソケット21に伝わる回転トルクが減速機
23にかかると、スプリングプランジャー26のバネ力
に抗して減速機23が図4の(a)から同(b)のように回
転変位する。そうして同(c)のように鉄板23yが一定
以上に近接スイッチ27に近づくと、そのスイッチ27
がオンになる。プランジャー26において変位とバネ力
とはリニアの関係にあるため、この回転変位は減速機2
3の回転トルクに比例する。したがって、調整ユニット
20において減速機23を介してソケット21に伝わる
トルクが、一定値−つまり、ソケット21がダイボル
ト3等の遊びやガタの範囲で回転するときでなく、リッ
プ2aを有効に変位させるときソケット21にかかるト
ルクに相当するとして設定した値−以上になったと
き、スイッチ27が同(c)のようにオンになる。
23にかかると、スプリングプランジャー26のバネ力
に抗して減速機23が図4の(a)から同(b)のように回
転変位する。そうして同(c)のように鉄板23yが一定
以上に近接スイッチ27に近づくと、そのスイッチ27
がオンになる。プランジャー26において変位とバネ力
とはリニアの関係にあるため、この回転変位は減速機2
3の回転トルクに比例する。したがって、調整ユニット
20において減速機23を介してソケット21に伝わる
トルクが、一定値−つまり、ソケット21がダイボル
ト3等の遊びやガタの範囲で回転するときでなく、リッ
プ2aを有効に変位させるときソケット21にかかるト
ルクに相当するとして設定した値−以上になったと
き、スイッチ27が同(c)のようにオンになる。
【0019】図1に示すカウンタ37は、放射状の突起
37aの回転にともなう通過をパルス数に置き換えてカ
ウントし、それによってソケット21の回転量(回転角
度)を検出するが、この装置では、近接スイッチ27が
オンになったときにのみそのカウントを行わせている。
スイッチ27がオフのとき、つまりソケット21にかか
るトルクが小さいときは、ダイボルト3が遊びやガタの
範囲で回転していることになるので、スイッチ27がオ
ンのときに限って回転量を検出すればダイボルト3の有
効な回転量を知ることができることになる。
37aの回転にともなう通過をパルス数に置き換えてカ
ウントし、それによってソケット21の回転量(回転角
度)を検出するが、この装置では、近接スイッチ27が
オンになったときにのみそのカウントを行わせている。
スイッチ27がオフのとき、つまりソケット21にかか
るトルクが小さいときは、ダイボルト3が遊びやガタの
範囲で回転していることになるので、スイッチ27がオ
ンのときに限って回転量を検出すればダイボルト3の有
効な回転量を知ることができることになる。
【0020】上記の点を含めた本装置の動作手順をフロ
ーチャートにすると、図5のようになる。厚さセンサー
14(図6)の出力に基づき、調整すべきダイボルト3
の番号(シートA・Bの幅方向における位置)やその必
要回転量などを入力モードにおいて作業者が設定すれ
ば、本装置は自動運転をスタートし、該当するダイボル
ト3にソケット21を嵌めて回転させ始める。そして、
近接スイッチ27がオンになった時点からの回転量をカ
ウンタ37で検出し、それが設定値になったときソケッ
ト21を止めてダイボルト3から外す(調整ユニット2
0を上昇移動する)。ほかにも調整すべきダイボルト3
が入力モードで設定されておれば、さらにそのダイボル
ト3の位置までユニット20ごとソケット21等を移動
して、上記と同様の操作をする。なお、厚さセンサー1
4の出力を受けて入力モードを自動化する(作業者によ
る設定を不要とする)ことも可能である。
ーチャートにすると、図5のようになる。厚さセンサー
14(図6)の出力に基づき、調整すべきダイボルト3
の番号(シートA・Bの幅方向における位置)やその必
要回転量などを入力モードにおいて作業者が設定すれ
ば、本装置は自動運転をスタートし、該当するダイボル
ト3にソケット21を嵌めて回転させ始める。そして、
近接スイッチ27がオンになった時点からの回転量をカ
ウンタ37で検出し、それが設定値になったときソケッ
ト21を止めてダイボルト3から外す(調整ユニット2
0を上昇移動する)。ほかにも調整すべきダイボルト3
が入力モードで設定されておれば、さらにそのダイボル
ト3の位置までユニット20ごとソケット21等を移動
して、上記と同様の操作をする。なお、厚さセンサー1
4の出力を受けて入力モードを自動化する(作業者によ
る設定を不要とする)ことも可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明によるTダイのリップ間隔調整装
置は、以上のように、ダイボルト等の遊びやガタによる
誤差を生じることなく的確かつ自動的にリップを変位さ
せ、樹脂シートに対して正確な厚さ制御を行う。とく
に、高価な計測機器を用いず、また特殊な取り付け・調
整を必要とすることもないので容易に構成できるほか、
故障等の発生も少ない、というメリットがある。
置は、以上のように、ダイボルト等の遊びやガタによる
誤差を生じることなく的確かつ自動的にリップを変位さ
せ、樹脂シートに対して正確な厚さ制御を行う。とく
に、高価な計測機器を用いず、また特殊な取り付け・調
整を必要とすることもないので容易に構成できるほか、
故障等の発生も少ない、というメリットがある。
【図1】本発明の一実施例としての装置のうち要部(調
整ユニット20)を示す正面図(図2におけるI−I矢視
図)である。
整ユニット20)を示す正面図(図2におけるI−I矢視
図)である。
【図2】Tダイを含めて図1の装置を全体的に示す側面
図である。
図である。
【図3】図1の装置の平面図(図2におけるIII−III矢
視図)である。
視図)である。
【図4】図1の装置に関し、回転駆動器(減速機23)
やスプリング(スプリングプランジャ26)・センサー
(近接スイッチ27)の作用を説明する図面である。
やスプリング(スプリングプランジャ26)・センサー
(近接スイッチ27)の作用を説明する図面である。
【図5】図1の装置の動作手順を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図6】Tダイ等を用いての樹脂シートの成形工程を示
す模式図である。
す模式図である。
1 Tダイ 2a・2b リップ 3 ダイボルト 20 調整ユニット 21 ソケット 23 減速機(回転駆動器) 24 軸受 26 スプリングプランジャ(スプリング) 27 近接スイッチ(センサー) 37 カウンタ(回転量検出器) A 樹脂シート
Claims (1)
- 【請求項1】 Tダイを用いて樹脂シート等を押出成形
するにあたり、その厚さを制御するため、ダイボルトを
回転操作することによりTダイ先端のリップの間隔を調
整する装置であって、 ダイボルトを回すソケットに回転駆動器と回転量検出器
とを連結したうえ、 回転駆動器のケーシングを、軸受を介してソケットの軸
心を中心に回転自在に配置し、スプリングを用いてその
ケーシングの回転止めとするとともに、スプリングに抗
するケーシングの回転変位が一定値以上かどうかを知る
センサーを設けたことを特徴とするTダイのリップ間隔
調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4114105A JP2538481B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | Tダイのリップ間隔調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4114105A JP2538481B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | Tダイのリップ間隔調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05286014A JPH05286014A (ja) | 1993-11-02 |
JP2538481B2 true JP2538481B2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=14629249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4114105A Expired - Fee Related JP2538481B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | Tダイのリップ間隔調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538481B2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-06 JP JP4114105A patent/JP2538481B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05286014A (ja) | 1993-11-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |