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JP2538149B2 - 座席パッドの構造 - Google Patents

座席パッドの構造

Info

Publication number
JP2538149B2
JP2538149B2 JP3257078A JP25707891A JP2538149B2 JP 2538149 B2 JP2538149 B2 JP 2538149B2 JP 3257078 A JP3257078 A JP 3257078A JP 25707891 A JP25707891 A JP 25707891A JP 2538149 B2 JP2538149 B2 JP 2538149B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feather
seat
molding material
seat pad
urethane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3257078A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0591929A (ja
Inventor
昂 岡
嘉治 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP3257078A priority Critical patent/JP2538149B2/ja
Priority to US07/941,293 priority patent/US5388891A/en
Publication of JPH0591929A publication Critical patent/JPH0591929A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2538149B2 publication Critical patent/JP2538149B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は座席パッドの構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】乗物や建物内で用いられる座席は、座る
ためのシートクッション部と背もたれとしてのシートバ
ック部とから構成されており、それぞれ、内部の座席パ
ッドを表面側の座席カバーにて覆った構造となってい
る。
【0003】そして、この座席パッドとしては、多数の
羽毛片に接着剤糊を吹き付けてブロック状に積層したタ
イプのもの(実公昭38−27880号公報)や、人体
が接触する座部を比較的柔らかく且つそれ以外の側部を
硬くするために硬度の異なるパッドを含浸層を介して接
合した層状異硬構造タイプのものなどが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
羽毛利用のパッドにあっては、羽毛の吸湿性や感触の特
性は期待できるものの、羽毛のブロックだけではパッド
の形状保持の面で問題がある。また、後者の層状異硬構
造パッドにあっては、層間に硬めの含浸層が出来るた
め、上層部と下層部との間で底付き感が発生するという
問題がある。
【0005】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、羽毛の特性を生かしつつ、形状
保持性が良く、且つ底付き感のない座席パッドの構造を
提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る座席パッ
ドの構造は、上記の目的を達成するために、座部を羽毛
モールド材で形成すると共に、それ以外の側部を発泡ウ
レタン材で形成したものである。
【0007】
【作用】座部が羽毛モールド材で形成されているので、
吸湿性、水分蒸発性、感触性、復元性等の諸特性に優れ
る。また、座部以外の側部を発泡ウレタン材で形成した
ので、表皮を張り込んだ時の形状が良く、仕上がり且つ
ホールド性が良い。更に、発泡ウレタン材と羽毛モール
ド材とは含浸部が少なく底付き感がない。
【0008】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図面に基づ
いて説明する。図1〜図3はこの発明の第1実施例を示
す図である。図2に示したのが、自動車の座席1であ
り、シートクッション2とシートバック3とから成って
いる。そして、シートクッション2とシートバック3
は、それぞれ、内部の座席パッド4を表皮(座席カバ
ー)5にて覆った構造になっている。
【0009】図1にシートクッション2側における座席
パッド4の構造を示した。即ち、この実施例に係る座席
パッド4は、人が着座する座部6と、この座部6の底面
6aと側面6bを取り囲むようにホールドする側部7と
から構成されている。そして、座部6は90%のダウン
トと10%のフェザーをウレタンエラストマーのバイン
ダーでモールド化した羽毛モールド材で形成されてお
り、側部7は発泡ポリウレタンフォーム(発泡ウレタン
材)で形成されている。この羽毛モールド材と発泡ポリ
ウレタンフォームとは含浸部8を介して一体化されてい
る。
【0010】このように、人体に接触する座部6を羽毛
モールド材として、それ以外の側部7を発泡ポリウレタ
ンフォームとしたことにより、座席パッド4の形状保持
が確実で、座席1の仕上がりが良好となり、且つホール
ド性も良い。
【0011】また、羽毛モールド材と発泡ポリウレタン
フォームとを一体化したので、座席パッド4が一種の積
層複合体構造となり、振動の吸収、座り心地の向上を図
ることができる。
【0012】更に、座部6に羽毛モールド材を利用した
ので、座席パッド4の各種特性が向上する。以下、羽毛
モールド材のダウンDとフェザーFとの割合を変えて、
スラブウレタンと比較した各性能試験の結果を示す。
【0013】以下、羽毛部のダウンDとフェザーFの割
合を変えて、スラブウレタンと比較した各性能試験の結
果を示す。
【0014】吸湿試験:100×100×20(mm)
のサンプルを、温度50℃、湿度90%の雰囲気中に放
置し、サンプルの重量変化から吸湿率を求めた。吸湿率
(%)は次式で求めた。尚、Sはサンプルの意味。 吸湿率(%)=〔(吸湿試験時間経過後S重量)g−
(ブランクS重量)g〕÷〔(ブランクS重量)g〕×
100 結果は下記表に示す如く、羽毛モールド材の方がスラブ
ウレタンよりも優れた吸湿性を示した。従って、汗など
の水分も座部(羽毛モールド材)6がすぐに吸収するの
で、ムレたりせず快適である。
【0015】
【表1】
【0016】水分蒸発試験:100×100×20(m
m)のサンプルを水中に浸漬させ、サンプル中のエアー
を抜き、2時間水中に放置する。その後取り出し、2k
gのローラーで2回押す。その後、50℃のオーブンに
入れ、時間経過時の重量を測定し、その水分除去率を求
めた。水分除去率(%)は、次式で求めた。尚、Sはサ
ンプルの意味。 水分除去率(%)=〔(含水S−ブランクS)g−(時
間経過後S−ブランクS)g〕÷〔(含水S−ブランク
S)g〕×100 結果は下記表に示す如く、羽毛モールド材の方がスラブ
ウレタンよりも高い水分蒸発性を示した。従って、座部
(羽毛モールド材)6が汗などの水分を吸収しても、す
ぐにそれを蒸発させるので、ムレたりせず快適である。
【0017】
【表2】
【0018】蓄熱性試験:100×100×20(m
m)で、目付700g/m2 のサンプルを、100℃雰
囲気中に2時間放置し、取り出した後、常温で中心部と
外壁部の温度を測定した。結果は下記表に示す如く、羽
毛モールド材の方がスラブウレタンよりも高い蓄熱性を
示した。従って、座部(羽毛モールド材)6の保温性が
良く快適である。
【0019】
【表3】
【0020】荷重たわみ試験:図3は、羽毛モールド材
と発泡ポリウレタンフォームの一体品と、比較例として
のスラブウレタンに、70kgの荷重を加えた場合の荷
重たわみ曲線を示す図である。結果は、図3に示す如
く、羽毛モールド材+発泡ポリウレタンフォームの方が
スラブウレタンよりも荷重たわみ特性に優れているた
め、感触がソフトで快適である。
【0021】更に、この羽毛モールド材と発泡ポリウレ
タンフォームの一体品の場合は、一方が羽毛モールド材
であるため、両者を一体化する含浸部8が、従来のスラ
ブウレタン同士のように厚くて固いものにならず、薄く
て柔らかいものとなる。従って、座った際の底付き感が
なくなり、座り心地が更に快適となる。
【0022】復元性試験:50×50×20(mm)の
サンプルを50%圧縮した後、温度70℃の乾燥雰囲気
(DRY)中と、温度50℃で湿度95%の湿気雰囲気
(WET)中で、各々22時間放置し、サンプルの圧縮
永久歪を測定した。結果は下記表に示す如く、概ね羽毛
モールド材の方がスラブウレタンよりも優れた復元性を
示した。
【0023】
【表4】
【0024】以上のように、この実施例の羽毛モールド
材は、吸湿性、水分蒸発性、蓄熱性、荷重たわみ特性
(感触性)、復元性に優れているので、この羽毛モール
ド材を座部6として用いる座席パッド4自体のそれら性
能も高まる。
【0025】また、羽毛モールド材がダウンDとフェザ
ーFをウレタンエストラマーでバインダーしたものなの
で剛性が向上し、座席パッド4が綺麗に仕上がる。更
に、取扱が容易で、羽根の飛散等がなく加工性、作業性
も良い。
【0026】図4はこの発明の第2実施例を示す図であ
る。以下の説明で第1実施例と共通する材質部分には同
一の符号を付し、重複する説明は省略する。この実施例
に係る座席パッド9では、座部6の側面6bと側部7と
の間にスリットSを設けた。また、表皮5に引き部5a
を形成し、その引き部5aをスリットSの底部に設けた
ワイヤ10に引っ掛けた。
【0027】上記のように、座部6の側部7にスリット
Sを設けたので、羽毛モールド材の柔らかさを更に引き
上げることができる。また、座部6に座った時の空気が
スリットSから逃げやすく、ダンピングがなくなり、座
り心地が向上する。更に、表皮5の引き部5aをスリッ
トS内へ引き込んだので、デザインの自由度が増す。
【0028】図5はこの発明の第3実施例を示す図であ
る。以下の説明で先の第1・2実施例と共通する材質部
分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。こ
の実施例に係る座席パッド9では、座部6の底面6aと
側部7とを発泡スラブウレタン12を設けた。従って、
座席パッド9としては三層構造になり、座り心地が向上
する。また、側部(発泡ポリウレタンフォーム)7の気
泡がこのスラブウレタン12に入り込み、弾力性のある
含浸部13ができる。従って、この含浸部13が一種の
バネ体となり、座部6のクッション性が高まる。尚、ス
ラブウレタン12と座部6とは、座部6を構成する羽毛
モールド材のバインダーにより固定される。
【0029】尚、以上の説明において、シートクッショ
ンの座席パッドを例に説明したが、これに限定されず、
本発明はシートバックの座席パッドにも適用されること
はもちろんである。
【0030】
【発明の効果】この発明に係る座席パッドの構造は、以
上説明してきた如き内容のものであって、座部を羽毛モ
ールド材で形成し、座部以外の側部を発泡ウレタン材で
形成したので、表皮を張り込んだ時の形状保持性が良
く、仕上がり且つホールド性も良い。
【0031】また、発泡ウレタン材と羽毛モールド材と
は含浸部が少なくて底付き感がないため、座り心地が向
上する。
【0032】更に、座部が羽毛モールド材で形成されて
いるので、吸湿性、水分蒸発性、感触性、復元性等の諸
特性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る座席パッドの構造
を示す図2中SA−SA線に沿う断面図である。
【図2】座席を示す斜視図である。
【図3】荷重たわみ曲線を示すグラフである。
【図4】この発明の第2実施例に係る座席パッドの構造
を示す断面図である。
【図5】この発明の第3実施例に係る座席パッドの構造
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 座席 4、9、11 座席パッド 5 表皮 6 座部 6a 底面 6b 側面 7 側部 S スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−253011(JP,A) 特開 昭61−213087(JP,A) 実開 平1−104247(JP,U) 実開 平2−101727(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部を羽毛モールド材で形成すると共
    に、それ以外の側部を発泡ウレタン材で形成したことを
    特徴とする座席パッドの構造。
  2. 【請求項2】 羽毛モールド材と発泡ウレタン材とを一
    体化した請求項1記載の座席パッドの構造。
  3. 【請求項3】 羽毛モールド材の底面は発泡ウレタン材
    に対して接合状態となっており、側面はスリット部を介
    して非接合状態となっている請求項1記載の座席パッド
    の構造。
  4. 【請求項4】 羽毛モールド材の底面と発泡ウレタン材
    とを発泡スラブウレタンを介して接合した請求項2又は
    3記載の座席パッドの構造。
  5. 【請求項5】 羽毛モールド材が、ダウンとフェザーを
    混合してモールド化したものである請求項1〜4記載の
    座席パッドの構造。
  6. 【請求項6】 羽毛部のモールド材が、ダウンとフェザ
    ーをウレタンエラストマーのバインダーでモールド化し
    たものである請求項1〜4記載の座席パッドの構造。
JP3257078A 1991-09-09 1991-09-09 座席パッドの構造 Expired - Lifetime JP2538149B2 (ja)

Priority Applications (2)

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JP3257078A JP2538149B2 (ja) 1991-09-09 1991-09-09 座席パッドの構造
US07/941,293 US5388891A (en) 1991-09-09 1992-09-04 Cushion structure of automotive seat

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JP3257078A JP2538149B2 (ja) 1991-09-09 1991-09-09 座席パッドの構造

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Publication Number Publication Date
JPH0591929A JPH0591929A (ja) 1993-04-16
JP2538149B2 true JP2538149B2 (ja) 1996-09-25

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