JP2537385Y2 - 自動二輪車におけるエアクリーナ装置の配置構造 - Google Patents
自動二輪車におけるエアクリーナ装置の配置構造Info
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- JP2537385Y2 JP2537385Y2 JP1989135102U JP13510289U JP2537385Y2 JP 2537385 Y2 JP2537385 Y2 JP 2537385Y2 JP 1989135102 U JP1989135102 U JP 1989135102U JP 13510289 U JP13510289 U JP 13510289U JP 2537385 Y2 JP2537385 Y2 JP 2537385Y2
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- air
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Description
【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、自動二輪車等に搭載される車両用エアクリ
ーナ装置に関し、特に、エアクリーナ本体の外部に比較
的大きな砂粒や泥水の粒子を分離し得る空気溜り室を形
成した車両用エアクリーナ装置に関する。
ーナ装置に関し、特に、エアクリーナ本体の外部に比較
的大きな砂粒や泥水の粒子を分離し得る空気溜り室を形
成した車両用エアクリーナ装置に関する。
(2)従来の技術 自動二輪車等に装着されるエアクリーナは吸入口と排
出管を有する容器の内部をエレメントによってダーティ
室とクリーン室に仕切り、吸入口を介してダーティ室の
内部に吸入した外気をエレメントを通過させて浄化した
後、クリーン室から排出管を介してキャブレタに供給し
ている。
出管を有する容器の内部をエレメントによってダーティ
室とクリーン室に仕切り、吸入口を介してダーティ室の
内部に吸入した外気をエレメントを通過させて浄化した
後、クリーン室から排出管を介してキャブレタに供給し
ている。
(3)考案が解決しようとする課題 ところで、自動二輪車のエアクリーナは地面に比較的
近い位置に装着されているため、車輪の巻き上げる砂粒
や泥水の粒子が直接エアクリーナに吸入され、そのエレ
メントが短時間で目詰まりして使用不能になる場合があ
った。このような不都合を防ぐために、エアクリーナの
装着位置を可及的に高くして地面との距離を大きく取る
か、エアクリーナ自体を大型化してエレメントの表面積
を大きくすることが考えられるが、自動二輪車の車体に
おいてエアクリーナを装着するためのスペースには限り
があるため、その装着位置や大きさを任意に選択するこ
とは実質的に困難である。
近い位置に装着されているため、車輪の巻き上げる砂粒
や泥水の粒子が直接エアクリーナに吸入され、そのエレ
メントが短時間で目詰まりして使用不能になる場合があ
った。このような不都合を防ぐために、エアクリーナの
装着位置を可及的に高くして地面との距離を大きく取る
か、エアクリーナ自体を大型化してエレメントの表面積
を大きくすることが考えられるが、自動二輪車の車体に
おいてエアクリーナを装着するためのスペースには限り
があるため、その装着位置や大きさを任意に選択するこ
とは実質的に困難である。
本考案は、前述の事情に鑑みてなされたもので、砂粒
や泥水の粒子を直接吸入することを防止して、そのエレ
メントの目詰まりを防止できるようにし、しかも構造の
簡素化を図りつつ吸気効率を高めることができるように
した、自動二輪車におけるエアクリーナ装置の配置構造
を提供することを目的とする。
や泥水の粒子を直接吸入することを防止して、そのエレ
メントの目詰まりを防止できるようにし、しかも構造の
簡素化を図りつつ吸気効率を高めることができるように
した、自動二輪車におけるエアクリーナ装置の配置構造
を提供することを目的とする。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 前記目的を達成するために、本考案は、外気を導入す
る吸入口を有するダーティ室と、エンジンに連通するク
リーン室と、その両室の間に介装されるエレメントとか
らなるエアクリーナ本体をシートの前部下方に、また同
シートの後部下方に後輪をそれぞれ配設した自動二輪車
におけるエアクリーナ装置の配置構造であって、前記エ
アクリーナ本体の外側に、該エアクリーナ本体よりも後
方に長く延びて前記シートの後部下方の車両側面を覆う
サイドカバーを着脱自在に装着するとともに、このサイ
ドカバーの内面と前記エアクリーナ本体との間には、該
サイドカバー後端よりも前側で且つエアクリーナ本体後
端よりも後側に後端部が位置するインナプレートを配設
し、そのインナプレート、サイドカバー及びエアクリー
ナ本体により、外気に連通する空気取入口を有して該エ
アクリーナ本体後端部に隣接し且つサイドカバー後端よ
りも前側に位置する空気溜り室を画成し、この空気溜り
室の内部に前記吸入口を開口させたことを特徴とする。
る吸入口を有するダーティ室と、エンジンに連通するク
リーン室と、その両室の間に介装されるエレメントとか
らなるエアクリーナ本体をシートの前部下方に、また同
シートの後部下方に後輪をそれぞれ配設した自動二輪車
におけるエアクリーナ装置の配置構造であって、前記エ
アクリーナ本体の外側に、該エアクリーナ本体よりも後
方に長く延びて前記シートの後部下方の車両側面を覆う
サイドカバーを着脱自在に装着するとともに、このサイ
ドカバーの内面と前記エアクリーナ本体との間には、該
サイドカバー後端よりも前側で且つエアクリーナ本体後
端よりも後側に後端部が位置するインナプレートを配設
し、そのインナプレート、サイドカバー及びエアクリー
ナ本体により、外気に連通する空気取入口を有して該エ
アクリーナ本体後端部に隣接し且つサイドカバー後端よ
りも前側に位置する空気溜り室を画成し、この空気溜り
室の内部に前記吸入口を開口させたことを特徴とする。
(2)作用 前述の構成を備えた本考案によれば、空気取入口から
エアクリーナ本体、サイドカバー、およびインナプレー
トによって画成される空気溜り室に吸入された外気は、
この空気溜り室の内部で一旦流速が低下して停滞するた
め、含まれる砂粒や泥水の粒子が重力で前記空気溜り室
の底部に分離される。このようにして清浄化された外気
は吸入口からエアクリーナ本体のダーティ室に吸入され
てエレメントを通過し、そこで微細な塵を取り除かれた
後、クリーン室からエンジンに供給される。空気溜り室
内に溜まった砂粒等はサイドカバーを取り外すことによ
り容易に清掃することができる。
エアクリーナ本体、サイドカバー、およびインナプレー
トによって画成される空気溜り室に吸入された外気は、
この空気溜り室の内部で一旦流速が低下して停滞するた
め、含まれる砂粒や泥水の粒子が重力で前記空気溜り室
の底部に分離される。このようにして清浄化された外気
は吸入口からエアクリーナ本体のダーティ室に吸入され
てエレメントを通過し、そこで微細な塵を取り除かれた
後、クリーン室からエンジンに供給される。空気溜り室
内に溜まった砂粒等はサイドカバーを取り外すことによ
り容易に清掃することができる。
また特にエアクリーナ本体はシートの前部下方に配設
されているため、シート下方の車体空間を利用して、エ
アクリーナの有効容量を広く確保することができる。し
かもそのエアクリーナ本体の後部に隣接させた前記空気
溜り室を、該エアクリーナ本体およびシート後部下方の
車両側面を覆う前後に長いサイドカバーの内面に沿っ
て、前後に幅広く形成することができるから、自動二輪
車の狭小な車体空間において、シート後部下方に位置す
る後輪との干渉を無理なく回避しながら、エアクリーナ
本体及び空気溜り室を含む吸気系全体の容量が十分に確
保される。
されているため、シート下方の車体空間を利用して、エ
アクリーナの有効容量を広く確保することができる。し
かもそのエアクリーナ本体の後部に隣接させた前記空気
溜り室を、該エアクリーナ本体およびシート後部下方の
車両側面を覆う前後に長いサイドカバーの内面に沿っ
て、前後に幅広く形成することができるから、自動二輪
車の狭小な車体空間において、シート後部下方に位置す
る後輪との干渉を無理なく回避しながら、エアクリーナ
本体及び空気溜り室を含む吸気系全体の容量が十分に確
保される。
またエアクリーナ本体よりも後方に長く延びて車両の
側面を覆うサイドカバーはエアクリーナ本体のみなら
ず、その後方側の車両側面、即ちシート後部下方の車両
側面を体裁よく覆うことができる。しかも斯かるサイド
カバーと、このサイドカバー後端よりも前側で且つエア
クリーナ本体後端よりも後側に後端部が位置するインナ
プレートと、エアクリーナ本体自体とで前述の空気溜り
室が画成されることから、その空気溜り室の画成のため
の専用部品はインナプレートだけとなる。そしてこのイ
ンナプレートの形状変更により、空気溜り室の容量や形
状を容易に変更可能である。
側面を覆うサイドカバーはエアクリーナ本体のみなら
ず、その後方側の車両側面、即ちシート後部下方の車両
側面を体裁よく覆うことができる。しかも斯かるサイド
カバーと、このサイドカバー後端よりも前側で且つエア
クリーナ本体後端よりも後側に後端部が位置するインナ
プレートと、エアクリーナ本体自体とで前述の空気溜り
室が画成されることから、その空気溜り室の画成のため
の専用部品はインナプレートだけとなる。そしてこのイ
ンナプレートの形状変更により、空気溜り室の容量や形
状を容易に変更可能である。
(3)実施例 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
第1図〜第7図は本考案の一実施例を示すもので、第
1図はそのエアクリーナ装置を備えた自動二輪車の全体
側面図、第2図はそのエアクリーナ装置の全体構造を示
す概略斜視図、第3図は第1図の要部拡大図、第4図は
第3図のIV方向矢視図、第5図は第4図のV−V線断面
図、第6図は第3図においてサイドカバーを取り除いた
状態を示す拡大図、第7図は第6図のVII−VII線断面図
である。
1図はそのエアクリーナ装置を備えた自動二輪車の全体
側面図、第2図はそのエアクリーナ装置の全体構造を示
す概略斜視図、第3図は第1図の要部拡大図、第4図は
第3図のIV方向矢視図、第5図は第4図のV−V線断面
図、第6図は第3図においてサイドカバーを取り除いた
状態を示す拡大図、第7図は第6図のVII−VII線断面図
である。
第1図に示すように、自動二輪車Vは前輪Wfおよび後
輪Wrの中間部において車体フレームFに支持したエンジ
ンEを備えている。車体フレームFの後寄りの上部に支
持されたシートSの後部下方には、エンジンEによって
駆動される後輪Wrが配設されており、またエンジンEの
上部後方には、シートSの前部下方に配設されたエアク
リーナ本体1、該エアクリーナ本体1の左側面を覆うサ
イドカバー2、および該サイドカバー2の内面に装着さ
れたインナプレート3から構成されるエアクリーナ装置
Cが設けられており、このエアクリーナ装置Cはキャブ
レタ4を介してエンジンEに接続されている。
輪Wrの中間部において車体フレームFに支持したエンジ
ンEを備えている。車体フレームFの後寄りの上部に支
持されたシートSの後部下方には、エンジンEによって
駆動される後輪Wrが配設されており、またエンジンEの
上部後方には、シートSの前部下方に配設されたエアク
リーナ本体1、該エアクリーナ本体1の左側面を覆うサ
イドカバー2、および該サイドカバー2の内面に装着さ
れたインナプレート3から構成されるエアクリーナ装置
Cが設けられており、このエアクリーナ装置Cはキャブ
レタ4を介してエンジンEに接続されている。
第2図から明らかなように、エアクリーナ本体1はエ
レメント5(第4図参照)が装着される合わせ面6を介
して左側のダーティ室と右側のクリーン室8に二分割可
能であって、吸入口9からダーティ室7に導入された外
気はエレメント5を通過してクリーン室8に流入し、そ
こから排出管10を通って前記キャブレタ4に供給され
る。前記サイドカバー2は、エアクリーナ本体1よりも
後方に長く延びてシートSの後部下方の車両側面を覆う
ものである。しかもこのサイドカバー2の内面にはシー
ル部材11を介してエアクリーナ本体1のダーティ室7の
外側面が気密に当接しており、更に前記サイドカバー2
の内面には、サイドカバー2後端よりも前側で且つエア
クリーナ本体1後端よりも後側に後端部を位置させたイ
ンナプレート3がシール部材11,12を介して気密に当接
している。これにより、サイドカバー2の内部には、該
カバー2内面、エアクリーナ本体1及びインナプレート
3によって画成される空気溜り室13が設けられ、その右
側面には車体に中心側に向けて開口する空気取入口14が
形成される。而して前記空気溜り室13はエアクリーナ本
体1後端部に隣接し且つサイドカバー2後端よりも前側
に位置している。
レメント5(第4図参照)が装着される合わせ面6を介
して左側のダーティ室と右側のクリーン室8に二分割可
能であって、吸入口9からダーティ室7に導入された外
気はエレメント5を通過してクリーン室8に流入し、そ
こから排出管10を通って前記キャブレタ4に供給され
る。前記サイドカバー2は、エアクリーナ本体1よりも
後方に長く延びてシートSの後部下方の車両側面を覆う
ものである。しかもこのサイドカバー2の内面にはシー
ル部材11を介してエアクリーナ本体1のダーティ室7の
外側面が気密に当接しており、更に前記サイドカバー2
の内面には、サイドカバー2後端よりも前側で且つエア
クリーナ本体1後端よりも後側に後端部を位置させたイ
ンナプレート3がシール部材11,12を介して気密に当接
している。これにより、サイドカバー2の内部には、該
カバー2内面、エアクリーナ本体1及びインナプレート
3によって画成される空気溜り室13が設けられ、その右
側面には車体に中心側に向けて開口する空気取入口14が
形成される。而して前記空気溜り室13はエアクリーナ本
体1後端部に隣接し且つサイドカバー2後端よりも前側
に位置している。
第3図および第4図に示すように、サイドカバー2は
車体前方側が幅広で後方側が幅狭な概略三角形状に形成
されており、その断面は車体外側に向けて凸となるよう
に湾曲している。サイドカバー2の後部には段部を形成
した取付突起16が突設されており、この取付突起16がリ
アキャリアP3に溶着したブラケット17に装着したラバー
製のグロメット32に挿入固定されている。また、サイド
カバー2の前側上部に突設した取付突起18はフレームパ
イプP1,P2の接続部に溶着した補強部材15のグロメット
33(第6図参照)に挿入固定されている。更にまた、サ
イドカバー2の中央下部は、フレームパイプP4の側面に
雌ねじを刻設した取付パイプ19を溶着し、その先端に後
で詳述するインナプレート3と重ね合わせた状態でボル
ト20で共締めされている(第7図参照)。
車体前方側が幅広で後方側が幅狭な概略三角形状に形成
されており、その断面は車体外側に向けて凸となるよう
に湾曲している。サイドカバー2の後部には段部を形成
した取付突起16が突設されており、この取付突起16がリ
アキャリアP3に溶着したブラケット17に装着したラバー
製のグロメット32に挿入固定されている。また、サイド
カバー2の前側上部に突設した取付突起18はフレームパ
イプP1,P2の接続部に溶着した補強部材15のグロメット
33(第6図参照)に挿入固定されている。更にまた、サ
イドカバー2の中央下部は、フレームパイプP4の側面に
雌ねじを刻設した取付パイプ19を溶着し、その先端に後
で詳述するインナプレート3と重ね合わせた状態でボル
ト20で共締めされている(第7図参照)。
第6図を併せて参照すると明らかなように、エアクリ
ーナ本体1は車体の中心線に平行な合わせ面6において
6本のボルト211〜216で結合される左側の小容積のダー
ティ室7と右側の大容積のクリーン室8から構成され、
その内部には合わせ面6に沿ってエレメント5が装着さ
れている。エアクリーナ本体1は前記左右のフレームパ
イプP1を連結するクロスメンバ22,23に各2本のボルト2
4…を介して吊り下げ状態で固定されている。サイドカ
バー2の前部内面には側面視L字状のリブ25が突設され
ており(第3図参照)、このリブ25に弾性材料よりなる
シール部材11の一側面に形成した溝が嵌合している。そ
して、このL字状に屈曲したシール部材11の垂直部分が
ダーティ室7の外側面に形成した溝7aに嵌合し、これに
よりサイドカバー2とエアクリーナ本体1の間が気密に
シールされる。
ーナ本体1は車体の中心線に平行な合わせ面6において
6本のボルト211〜216で結合される左側の小容積のダー
ティ室7と右側の大容積のクリーン室8から構成され、
その内部には合わせ面6に沿ってエレメント5が装着さ
れている。エアクリーナ本体1は前記左右のフレームパ
イプP1を連結するクロスメンバ22,23に各2本のボルト2
4…を介して吊り下げ状態で固定されている。サイドカ
バー2の前部内面には側面視L字状のリブ25が突設され
ており(第3図参照)、このリブ25に弾性材料よりなる
シール部材11の一側面に形成した溝が嵌合している。そ
して、このL字状に屈曲したシール部材11の垂直部分が
ダーティ室7の外側面に形成した溝7aに嵌合し、これに
よりサイドカバー2とエアクリーナ本体1の間が気密に
シールされる。
第4図〜第7図に示すように、インナプレート3は合
成樹脂製の板材よりなり、車体中心線に対して略平行に
配設されてフレームパイプP1との間にシール部材34が装
着される切欠き26aを有する側壁26、この側壁26に接続
する底壁27、および前記側壁26と底壁27の後端に接続す
る後壁28から構成されている。インナプレート3の底壁
27の左側端面の中間部は、前述のように取付パイプ19に
サイドカバー2と重ね合わされてボルト20で共締めされ
ており(第7図参照)、その側壁26の後部はフレームパ
イプP4に溶着したブラケット29にボルト30で固定されて
いる(第6図参照)。更に、インナプレート3は側壁26
の前縁の2か所において前記ダーティ室7とクリーン室
8を結合するボルト211,212によって共締めされてい
る。サイドカバー2の中央部内面に突設した側面視J字
状のリブ31(第3図参照)には前記シール部材11と同じ
形状のシール部材12の一側面に形成した溝が嵌合してお
り、このシール部材12の他側面はインナプレート3を固
定する前記ボルト20の近傍から底壁27の端面、後壁28の
端面、側壁26の端面に当接してシールしている。また、
エアクリーナ本体1の側壁をその垂直部でシールする前
記L字状のシール部材11の水平部は、前記ボルト20の近
傍から前方に延びるインナプレート3の底壁27の前端部
をシールしている。
成樹脂製の板材よりなり、車体中心線に対して略平行に
配設されてフレームパイプP1との間にシール部材34が装
着される切欠き26aを有する側壁26、この側壁26に接続
する底壁27、および前記側壁26と底壁27の後端に接続す
る後壁28から構成されている。インナプレート3の底壁
27の左側端面の中間部は、前述のように取付パイプ19に
サイドカバー2と重ね合わされてボルト20で共締めされ
ており(第7図参照)、その側壁26の後部はフレームパ
イプP4に溶着したブラケット29にボルト30で固定されて
いる(第6図参照)。更に、インナプレート3は側壁26
の前縁の2か所において前記ダーティ室7とクリーン室
8を結合するボルト211,212によって共締めされてい
る。サイドカバー2の中央部内面に突設した側面視J字
状のリブ31(第3図参照)には前記シール部材11と同じ
形状のシール部材12の一側面に形成した溝が嵌合してお
り、このシール部材12の他側面はインナプレート3を固
定する前記ボルト20の近傍から底壁27の端面、後壁28の
端面、側壁26の端面に当接してシールしている。また、
エアクリーナ本体1の側壁をその垂直部でシールする前
記L字状のシール部材11の水平部は、前記ボルト20の近
傍から前方に延びるインナプレート3の底壁27の前端部
をシールしている。
上述のようにして、サイドカバー2の内面、エアクリ
ーナ本体1、インナプレート3により、該インナプレー
トの側壁26に空気取入口14(第2図、第5図、および第
6図参照)を有する空気溜り室13が画成され、この空気
溜り室13の内部にダーティ室7の内部に連通する吸入口
9が開口している。
ーナ本体1、インナプレート3により、該インナプレー
トの側壁26に空気取入口14(第2図、第5図、および第
6図参照)を有する空気溜り室13が画成され、この空気
溜り室13の内部にダーティ室7の内部に連通する吸入口
9が開口している。
次に、前述の構成を備えた本考案の実施例の作用につ
いて説明する。
いて説明する。
自動二輪車Vの走行中にサイドカバー2、エアクリー
ナ本体1、およびインナプレート3で画成される空気溜
り室13の内部に空気取入口14から吸入された外気はイン
ナプレート3の後壁28に衝突して空気溜り室13の内部に
一時的に滞留する。その際、吸入された外気の流速の低
下によって内部に含まれ砂粒や泥水が重力で分離されて
空気溜り室13の底部に落下し、ほぼ清浄化された空気が
吸入口9からエアクリーナ本体1のダーティ室7に流入
する。この空気はダーティ室7とクリーン室8の間に介
装したエレメント5を通過して更に微細な埃等を分離さ
れた後、クリーン室8から排出管10を介してキャブレタ
4に供給され、そこで燃料と混合してエンジンEに供給
される。
ナ本体1、およびインナプレート3で画成される空気溜
り室13の内部に空気取入口14から吸入された外気はイン
ナプレート3の後壁28に衝突して空気溜り室13の内部に
一時的に滞留する。その際、吸入された外気の流速の低
下によって内部に含まれ砂粒や泥水が重力で分離されて
空気溜り室13の底部に落下し、ほぼ清浄化された空気が
吸入口9からエアクリーナ本体1のダーティ室7に流入
する。この空気はダーティ室7とクリーン室8の間に介
装したエレメント5を通過して更に微細な埃等を分離さ
れた後、クリーン室8から排出管10を介してキャブレタ
4に供給され、そこで燃料と混合してエンジンEに供給
される。
サイドカバー2をボルト20を緩めて取り外すと空気溜
り室13の内部が露出するため、この空気溜り室13の底部
に溜まった砂粒等を容易に清掃することができる。ま
た、サイドカバー2を取り外した状態ではエアクリーナ
本体が露出するため、その6本のボルト211〜216を緩め
てダーティ室7を取り除くことによりエレメント5を容
易に交換または清掃することができる。
り室13の内部が露出するため、この空気溜り室13の底部
に溜まった砂粒等を容易に清掃することができる。ま
た、サイドカバー2を取り外した状態ではエアクリーナ
本体が露出するため、その6本のボルト211〜216を緩め
てダーティ室7を取り除くことによりエレメント5を容
易に交換または清掃することができる。
C.考案の効果 前述の本考案によれば、エアクリーナ本体の外側を覆
うサイドカバーの内面にインナプレートを装着すること
により、これらエアクリーナ本体、サイドカバー、およ
びインナプレートによって空気溜り室を画成し、この空
気溜り室を通過する際に砂粒や泥水の粒子が取り除かれ
た外気をエアクリーナ本体に供給しているので、そのエ
レメントが前記砂粒等によって短時間で目詰まりするこ
とが防止され、またサイドカバーを取り外せば空気溜り
室の内部を露出させることができるから、その清掃を極
めて容易に行うことができる。
うサイドカバーの内面にインナプレートを装着すること
により、これらエアクリーナ本体、サイドカバー、およ
びインナプレートによって空気溜り室を画成し、この空
気溜り室を通過する際に砂粒や泥水の粒子が取り除かれ
た外気をエアクリーナ本体に供給しているので、そのエ
レメントが前記砂粒等によって短時間で目詰まりするこ
とが防止され、またサイドカバーを取り外せば空気溜り
室の内部を露出させることができるから、その清掃を極
めて容易に行うことができる。
また特にエアクリーナ本体はシートの前部下方に配設
されているため、シート下方の車体空間を利用して、エ
アクリーナの有効容量を広く確保することができ、しか
もそのエアクリーナ本体の後部に隣接させた前記空気溜
り室を、該エアクリーナ本体およびシート後部下方の車
両側面を覆う前後に長いサイドカバーの内面に沿って、
前後に幅広く形成することができるから、自動二輪車の
狭小な車体空間において、シート後部下方に位置する後
輪との干渉を無理なく回避しながら、エアクリーナ本体
及び空気溜り室を含む吸気系全体の容量を十分に確保す
ることができて吸気効率を高めることができる。
されているため、シート下方の車体空間を利用して、エ
アクリーナの有効容量を広く確保することができ、しか
もそのエアクリーナ本体の後部に隣接させた前記空気溜
り室を、該エアクリーナ本体およびシート後部下方の車
両側面を覆う前後に長いサイドカバーの内面に沿って、
前後に幅広く形成することができるから、自動二輪車の
狭小な車体空間において、シート後部下方に位置する後
輪との干渉を無理なく回避しながら、エアクリーナ本体
及び空気溜り室を含む吸気系全体の容量を十分に確保す
ることができて吸気効率を高めることができる。
またエアクリーナ本体よりも後方に長く延びて車両の
側面を覆うサイドカバーはエアクリーナ本体のみなら
ず、その後方側の車両側面、即ちシート後部下方の車両
側面を体裁よく覆うことができるから、車両の外観を良
好にしてその商品性を高めることができる。しかも斯か
るサイドカバーと、サイドカバー後端よりも前側で且つ
エアクリーナ本体後端よりも後側に後端部が位置するイ
ンナプレートと、エアクリーナ本体自体とで前述の空気
溜り室を画成することから、その空気溜り室の画成のた
めの専用部品はインナプレートだけとなって構造の簡素
化、延いてはコスト節減に寄与することができ、またこ
のインナプレートの形状変更により空気溜り室の容量や
形状を容易に変更できる。
側面を覆うサイドカバーはエアクリーナ本体のみなら
ず、その後方側の車両側面、即ちシート後部下方の車両
側面を体裁よく覆うことができるから、車両の外観を良
好にしてその商品性を高めることができる。しかも斯か
るサイドカバーと、サイドカバー後端よりも前側で且つ
エアクリーナ本体後端よりも後側に後端部が位置するイ
ンナプレートと、エアクリーナ本体自体とで前述の空気
溜り室を画成することから、その空気溜り室の画成のた
めの専用部品はインナプレートだけとなって構造の簡素
化、延いてはコスト節減に寄与することができ、またこ
のインナプレートの形状変更により空気溜り室の容量や
形状を容易に変更できる。
第1図〜第7図は本考案の一実施例を示すもので、第1
図はそのエアクリーナを備えた自動二輪車の全体側面
図、第2図はそのエアクリーナの全体構造を示す概略斜
視図、第3図は第1図の要部拡大図、第4図は第3図の
IV方向矢視図、第5図は第4図のV−V線断面図、第6
図は第3図におけるサイドカバーを取り除いた拡大図、
第7図は第6図のVII−VII線断面図である。 1……エアクリーナ本体、2……サイドカバー、3……
インナプレート、5……エレメント、7……ダーティ
室、8……クリーン室、9……吸入口、13……空気溜り
室、14……空気取入口、 エンジン……E
図はそのエアクリーナを備えた自動二輪車の全体側面
図、第2図はそのエアクリーナの全体構造を示す概略斜
視図、第3図は第1図の要部拡大図、第4図は第3図の
IV方向矢視図、第5図は第4図のV−V線断面図、第6
図は第3図におけるサイドカバーを取り除いた拡大図、
第7図は第6図のVII−VII線断面図である。 1……エアクリーナ本体、2……サイドカバー、3……
インナプレート、5……エレメント、7……ダーティ
室、8……クリーン室、9……吸入口、13……空気溜り
室、14……空気取入口、 エンジン……E
Claims (1)
- 【請求項1】外気を導入する吸入口(9)を有するダー
ティ室(7)と、エンジン(E)に連通するクリーン室
(8)と、その両室(7,8)間に介装されるエレメント
(5)とからなるエアクリーナ本体(1)をシート
(S)の前部下方に、また同シート(S)の後部下方に
後輪(Wr)をそれぞれ配設した自動二輪車におけるエア
クリーナ装置の配置構造であって、 前記エアクリーナ本体(1)の外側に、該エアクリーナ
本体(1)よりも後方に長く延びて前記シート(S)の
後部下方の車両側面を覆うサイドカバー(2)を着脱自
在に装着するとともに、このサイドカバー(2)の内面
と前記エアクリーナ本体(1)との間には、該サイドカ
バー(2)後端よりも前側で且つエアクリーナ本体
(1)後端よりも後側に後端部が位置するインナプレー
ト(3)を配設し、そのインナプレート(3)、サイド
カバー(2)及びエアクリーナ本体(1)により、外気
に連通する空気取入口(14)を有して該エアクリーナ本
体(1)後端部に隣接し且つサイドカバー(2)後端よ
りも前側に位置する空気溜り室(13)を画成し、この空
気溜り室(13)の内部に前記吸入口(9)を開口させた
ことを特徴とする、自動二輪車におけるエアクリーナ装
置の配置構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989135102U JP2537385Y2 (ja) | 1989-11-21 | 1989-11-21 | 自動二輪車におけるエアクリーナ装置の配置構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989135102U JP2537385Y2 (ja) | 1989-11-21 | 1989-11-21 | 自動二輪車におけるエアクリーナ装置の配置構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0373655U JPH0373655U (ja) | 1991-07-24 |
JP2537385Y2 true JP2537385Y2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=31682391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989135102U Expired - Lifetime JP2537385Y2 (ja) | 1989-11-21 | 1989-11-21 | 自動二輪車におけるエアクリーナ装置の配置構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2537385Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6283242B1 (en) | 1998-09-11 | 2001-09-04 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Structure of air cleaner of motorcycle |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AR083545A1 (es) * | 2010-10-27 | 2013-03-06 | Honda Motor Co Ltd | Motocicleta |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5259354U (ja) * | 1975-10-25 | 1977-04-30 | ||
JPS62198576A (ja) * | 1986-02-26 | 1987-09-02 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車のエアクリ−ナ装置 |
-
1989
- 1989-11-21 JP JP1989135102U patent/JP2537385Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6283242B1 (en) | 1998-09-11 | 2001-09-04 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Structure of air cleaner of motorcycle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0373655U (ja) | 1991-07-24 |
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