JP2532880B2 - 多相リニアステッピングモ−タ - Google Patents
多相リニアステッピングモ−タInfo
- Publication number
- JP2532880B2 JP2532880B2 JP62172984A JP17298487A JP2532880B2 JP 2532880 B2 JP2532880 B2 JP 2532880B2 JP 62172984 A JP62172984 A JP 62172984A JP 17298487 A JP17298487 A JP 17298487A JP 2532880 B2 JP2532880 B2 JP 2532880B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stator
- stepping motor
- mover
- axial direction
- linear stepping
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Linear Motors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は多相リニアステッピングモータ、特に円周方
向に離間した位置に固定子巻線を設け、移動子が軸方向
に往復動する多相リニアステッピングモータに関するも
のである。
向に離間した位置に固定子巻線を設け、移動子が軸方向
に往復動する多相リニアステッピングモータに関するも
のである。
(従来技術) 従来より此種多相リニアステッピングモータとしては
PM型やVR型リニアステッピングモータが知られている。
PM型やVR型リニアステッピングモータが知られている。
第9図に示すものはPM型リニアステッピングモータで
あり、1は移動子、2はその励磁巻線、3は移動子磁
極、4はこの移動子磁極3の極歯、5は永久磁石、6は
固定子、7はこの固定子の極歯を示し、軸方向に隣接す
る励磁巻線2を順次に励磁することによって移動子1が
固定子6に相対的に軸方向に移動するようになってい
る。
あり、1は移動子、2はその励磁巻線、3は移動子磁
極、4はこの移動子磁極3の極歯、5は永久磁石、6は
固定子、7はこの固定子の極歯を示し、軸方向に隣接す
る励磁巻線2を順次に励磁することによって移動子1が
固定子6に相対的に軸方向に移動するようになってい
る。
然しながらこれら従来のリニアステッピングモータの
場合は何れも微少のエアギャップを介して固定子6と移
動子1が水平面で対向しており、両者のエヤギャップを
均等に出す為には移動子1の固定子と対向する部分に深
溝軸受等を用いた複雑な支持機構が必要である。又エヤ
ギャップが直接外部に露出する等の欠点がある。
場合は何れも微少のエアギャップを介して固定子6と移
動子1が水平面で対向しており、両者のエヤギャップを
均等に出す為には移動子1の固定子と対向する部分に深
溝軸受等を用いた複雑な支持機構が必要である。又エヤ
ギャップが直接外部に露出する等の欠点がある。
更に移動子磁極3と固定子7間に互いに吸引又は反発
する力が一方向にのみ生じ移動子1の軸方向移動が阻害
されるようになる欠点がある。
する力が一方向にのみ生じ移動子1の軸方向移動が阻害
されるようになる欠点がある。
(発明の目的) 本発明の目的は上記のような欠点を除去した多相リニ
アステッピングモータを得るにある。
アステッピングモータを得るにある。
(発明の構成) 本発明の多相リニアステッピングモータは環状固定子
ヨークと、この環状固定子ヨークから中心方向内方に突
出せしめた複数の固定子磁極と、この各固定子磁極に夫
々巻回した固定子巻線とより成る固定子と、前記固定子
磁極の内周面にその外周面を小空隙を介して対向配置せ
しめた移動子とより成り、前記固定子は固定子磁極の内
周面の前記固定子中心からの半径が互いに異なるように
した形状の等しい厚さの複数の薄板を交互に軸方向に積
層して成り、前記移動子は互いに対向する外周部分が円
周方向の90°に亘り切り欠かれており、残りの外周部分
のうち円周方向の45°に亘る互いに対向する部分がその
厚さの1/2だけ同一軸方向にずれている、前記固定子を
構成する薄板と等しい厚さの複数の円板を順次に90°ず
らしながら軸方向に積層して成ることを特徴とする。
ヨークと、この環状固定子ヨークから中心方向内方に突
出せしめた複数の固定子磁極と、この各固定子磁極に夫
々巻回した固定子巻線とより成る固定子と、前記固定子
磁極の内周面にその外周面を小空隙を介して対向配置せ
しめた移動子とより成り、前記固定子は固定子磁極の内
周面の前記固定子中心からの半径が互いに異なるように
した形状の等しい厚さの複数の薄板を交互に軸方向に積
層して成り、前記移動子は互いに対向する外周部分が円
周方向の90°に亘り切り欠かれており、残りの外周部分
のうち円周方向の45°に亘る互いに対向する部分がその
厚さの1/2だけ同一軸方向にずれている、前記固定子を
構成する薄板と等しい厚さの複数の円板を順次に90°ず
らしながら軸方向に積層して成ることを特徴とする。
(発明の実施例) 以下図面によって本発明の実施例を説明する。
本発明においては第1図、第2図に示すように従来の
回転型ステッピングモータと同様に環状固定子ヨーク8
と、この環状固定子ヨーク8から半径方向内方に突出せ
しめた8個の固定子磁極9A〜9Hと、この各固定子磁極9A
〜9Hに夫々巻回した固定子巻線10A〜10Hとより成る固定
子11と、前記固定子磁極9A〜9Hの内周面にその外周面を
小空隙を介して対向配置せしめた移動子12とより構成せ
しめる。
回転型ステッピングモータと同様に環状固定子ヨーク8
と、この環状固定子ヨーク8から半径方向内方に突出せ
しめた8個の固定子磁極9A〜9Hと、この各固定子磁極9A
〜9Hに夫々巻回した固定子巻線10A〜10Hとより成る固定
子11と、前記固定子磁極9A〜9Hの内周面にその外周面を
小空隙を介して対向配置せしめた移動子12とより構成せ
しめる。
本発明の多相リニアステッピングモータにおける固定
子11は第3図に示すように固定子磁極9A〜9Hの内周面の
固定子中心からの半径がr1で厚さtの磁性体の薄板と固
定子磁極9A〜9Hの内周面の固定子中心からの半径が前記
r1より大きいr2の厚さtの磁性体の薄板の複数を交互に
軸方向に積層して形成せしめる。
子11は第3図に示すように固定子磁極9A〜9Hの内周面の
固定子中心からの半径がr1で厚さtの磁性体の薄板と固
定子磁極9A〜9Hの内周面の固定子中心からの半径が前記
r1より大きいr2の厚さtの磁性体の薄板の複数を交互に
軸方向に積層して形成せしめる。
従って本発明の固定子11は第4図に示すように薄板の
厚さtだけ軸方向にずれる毎に固定子中心に対する固定
子磁極9A〜9Hの内周面の位置がr1及びr2と交互に変わる
ようになる。
厚さtだけ軸方向にずれる毎に固定子中心に対する固定
子磁極9A〜9Hの内周面の位置がr1及びr2と交互に変わる
ようになる。
又本発明の多相リニアステッピングモータにおける移
動子12は第5図、第6図に示すように前記固定子磁極を
形成する薄板の厚さtと等しい厚さtを有し、その直径
が前記固定子磁極に内周面の半径のうちの小さな半径r1
より若干小さい値r3である磁性体の円板13において、互
いに対向する外周部分13bを円周方向の90°に亘り略t
だけ切り欠き、且つ残りの半径r3の外周部分13aのうち
円周方向の45°に亘る互いに対向する部分を同一軸方向
にt/2だけずらした形ならしめ、このようにした円板13
を第7図に示すように順次90°ずらしながら軸方向に積
層せしめる。
動子12は第5図、第6図に示すように前記固定子磁極を
形成する薄板の厚さtと等しい厚さtを有し、その直径
が前記固定子磁極に内周面の半径のうちの小さな半径r1
より若干小さい値r3である磁性体の円板13において、互
いに対向する外周部分13bを円周方向の90°に亘り略t
だけ切り欠き、且つ残りの半径r3の外周部分13aのうち
円周方向の45°に亘る互いに対向する部分を同一軸方向
にt/2だけずらした形ならしめ、このようにした円板13
を第7図に示すように順次90°ずらしながら軸方向に積
層せしめる。
前記円板13は例えばプレス抜きにより、又は焼結によ
り作ることが可能である。
り作ることが可能である。
本発明の多相リニアステッピングモータは上記のよう
な構成であるから例えば第1図に示す互いに対向する固
定子巻線10Aと10Eを励磁すれば第8図(a)に示すよう
に固定子磁極9A,9Eの極歯が移動子12の極歯と対向し、
固定子磁極9B,9Fの極歯が移動子12の極歯から軸方向にt
/2だけずれて対向し、固定子磁極9C,9Gの極歯が移動子1
2の極歯が移動子12の極歯から軸方向にtだけずれて対
向し、固定子磁極9D,9Hの極歯が移動子12の極歯から軸
方向に3×t/2だけずれて対向するようになる。
な構成であるから例えば第1図に示す互いに対向する固
定子巻線10Aと10Eを励磁すれば第8図(a)に示すよう
に固定子磁極9A,9Eの極歯が移動子12の極歯と対向し、
固定子磁極9B,9Fの極歯が移動子12の極歯から軸方向にt
/2だけずれて対向し、固定子磁極9C,9Gの極歯が移動子1
2の極歯が移動子12の極歯から軸方向にtだけずれて対
向し、固定子磁極9D,9Hの極歯が移動子12の極歯から軸
方向に3×t/2だけずれて対向するようになる。
従ってこの状態で互いに対向する固定子巻線10Aと10E
の励磁を断ち、互いに対向する固定子巻線10Bと10Fを励
磁すれば移動子12は第8図(b)に示すように固定子磁
極9B,9Fの極歯が移動子12の極歯と対向するよう軸方向
左方にt/2だけずれた位置で静止する。
の励磁を断ち、互いに対向する固定子巻線10Bと10Fを励
磁すれば移動子12は第8図(b)に示すように固定子磁
極9B,9Fの極歯が移動子12の極歯と対向するよう軸方向
左方にt/2だけずれた位置で静止する。
次に固定子巻線10C,10G、更には固定子巻線10D,10Hと
順次に励磁を切り換えれば第8図(c),第8図(d)
に示すように移動子12がt/2だけ軸方向にステッピング
運動を行うようになる。
順次に励磁を切り換えれば第8図(c),第8図(d)
に示すように移動子12がt/2だけ軸方向にステッピング
運動を行うようになる。
本発明の多相リニアステッピングモータにおける1ス
テップ移動距離は前記tを変えることにより変更するこ
とが出来、又励磁シーケンスの選定により1相励磁、1
−2相励磁、2相励磁又は正逆転移動等任意のものとす
ることが出来る。
テップ移動距離は前記tを変えることにより変更するこ
とが出来、又励磁シーケンスの選定により1相励磁、1
−2相励磁、2相励磁又は正逆転移動等任意のものとす
ることが出来る。
(発明の効果) 本発明の多相リニアステッピングモータによれば固定
子鉄芯の極歯と移動子の極歯間に働く移動推力に直角成
分の吸引力が互いに180°対向する位置で同時に且つ互
いに反対方向に生じ、互いに相殺されるようになるので
移動子の軸方向移動を阻害することがなく、且つ両者間
のエヤギャップも均等に形成し得る大きな利益がある。
子鉄芯の極歯と移動子の極歯間に働く移動推力に直角成
分の吸引力が互いに180°対向する位置で同時に且つ互
いに反対方向に生じ、互いに相殺されるようになるので
移動子の軸方向移動を阻害することがなく、且つ両者間
のエヤギャップも均等に形成し得る大きな利益がある。
第1図は本発明の多相リニアステッピングモータの説明
用正面図、第2図は第1図のA−A線縦断側面図、第3
図は固定子を構成する薄板の正面図、第4図はこの薄板
の積層状態を示す断面図、第5図は移動子を構成する円
板の正面図、第6図はその縦断側面図、第7図はこれら
円板の積層状態を示す断面図、第8図(a)〜(d)は
極歯の配列状態説明図、第9図は従来のリニアステッピ
ングモータの説明用断面図である。 1,12……移動子、2……励磁巻線、3……移動子磁極、
4,7……極歯、5……永久磁石、6,11……固定子、8…
…固定子ヨーク、9A〜9H……固定子磁極、10A〜10H……
固定子巻線、13……円板。
用正面図、第2図は第1図のA−A線縦断側面図、第3
図は固定子を構成する薄板の正面図、第4図はこの薄板
の積層状態を示す断面図、第5図は移動子を構成する円
板の正面図、第6図はその縦断側面図、第7図はこれら
円板の積層状態を示す断面図、第8図(a)〜(d)は
極歯の配列状態説明図、第9図は従来のリニアステッピ
ングモータの説明用断面図である。 1,12……移動子、2……励磁巻線、3……移動子磁極、
4,7……極歯、5……永久磁石、6,11……固定子、8…
…固定子ヨーク、9A〜9H……固定子磁極、10A〜10H……
固定子巻線、13……円板。
Claims (1)
- 【請求項1】環状固定子ヨークと、この環状固定子ヨー
クから中心方向内方に突出せしめた複数の固定子磁極
と、この各固定子磁極に夫々巻回した固定子巻線とより
成る固定子と、前記固定子磁極の内周面にその外周面を
小空隙を介して対向配置せしめた移動子とより成り、前
記固定子は固定子磁極の内周面の前記固定子中心からの
半径が互いに異なるようにした形状の等しい厚さの複数
の薄板を交互に軸方向に積層して成り、前記移動子は互
いに対向する外周部分が円周方向の90°に亘り切り欠か
れており、残りの外周部分のうち円周方向の45°に亘る
互いに対向する部分がその厚さの1/2だけ同一軸方向に
ずれている、前記固定子を構成する薄板と等しい厚さの
複数の円板を順次に90°ずらしながら軸方向に積層して
成ることを特徴とする多相リニアステッピングモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62172984A JP2532880B2 (ja) | 1987-07-13 | 1987-07-13 | 多相リニアステッピングモ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62172984A JP2532880B2 (ja) | 1987-07-13 | 1987-07-13 | 多相リニアステッピングモ−タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6419958A JPS6419958A (en) | 1989-01-24 |
JP2532880B2 true JP2532880B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=15952014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62172984A Expired - Lifetime JP2532880B2 (ja) | 1987-07-13 | 1987-07-13 | 多相リニアステッピングモ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2532880B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3220559B2 (ja) * | 1993-04-27 | 2001-10-22 | オリエンタルモーター株式会社 | リニアパルスモータ |
JPH07107732A (ja) * | 1993-09-29 | 1995-04-21 | Oriental Motor Co Ltd | リニアモータ |
-
1987
- 1987-07-13 JP JP62172984A patent/JP2532880B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6419958A (en) | 1989-01-24 |
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