JP2528469B2 - メルカプトアミン変性イオン交換体 - Google Patents
メルカプトアミン変性イオン交換体Info
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- JP2528469B2 JP2528469B2 JP62143418A JP14341887A JP2528469B2 JP 2528469 B2 JP2528469 B2 JP 2528469B2 JP 62143418 A JP62143418 A JP 62143418A JP 14341887 A JP14341887 A JP 14341887A JP 2528469 B2 JP2528469 B2 JP 2528469B2
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- ion exchanger
- mercaptoamine
- phenol
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- bisphenol
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C37/00—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
- C07C37/11—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms
- C07C37/20—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms using aldehydes or ketones
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J47/00—Ion-exchange processes in general; Apparatus therefor
- B01J47/016—Modification or after-treatment of ion-exchangers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/34—Introducing sulfur atoms or sulfur-containing groups
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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Description
【発明の詳細な説明】 フェノールとカルボニル化合物を縮合させてビスフェ
ノールを製造することは公知である。広範な種々の触媒
がこの反応のために既に用いられている。例えば、塩酸
(米国特許第2182308号及び同2191831号)、三フッ化ホ
ウ素(ケミカルアブストラクト58,3338c)、過塩素酸
(ケミカルアブストラクト60,1626h)、ベンゼンスルホ
ン酸(ケミカルアブストラクト59,511h)及び種々のカ
チオン交換樹脂(例えば、ドイツ特許第842209号、同84
9565号及び同833,391号)。触媒に含硫黄化合物を添加
することも公知であり、例えばチオグリコール酸及び3
−メルカプトプロピオン酸の使用が米国特許第2468982
号及び同2623908号に、チオフェノールの添加は米国特
許第2359242号に、アルキルメルカプタンの添加は米国
特許第2775620号に及び硫化水素の添加はケミカルアブ
ストラクト58,1403eに開示されている。
ノールを製造することは公知である。広範な種々の触媒
がこの反応のために既に用いられている。例えば、塩酸
(米国特許第2182308号及び同2191831号)、三フッ化ホ
ウ素(ケミカルアブストラクト58,3338c)、過塩素酸
(ケミカルアブストラクト60,1626h)、ベンゼンスルホ
ン酸(ケミカルアブストラクト59,511h)及び種々のカ
チオン交換樹脂(例えば、ドイツ特許第842209号、同84
9565号及び同833,391号)。触媒に含硫黄化合物を添加
することも公知であり、例えばチオグリコール酸及び3
−メルカプトプロピオン酸の使用が米国特許第2468982
号及び同2623908号に、チオフェノールの添加は米国特
許第2359242号に、アルキルメルカプタンの添加は米国
特許第2775620号に及び硫化水素の添加はケミカルアブ
ストラクト58,1403eに開示されている。
これらの公知の含硫黄触媒は工業的実際において腐食
によりかなりの損害を生ずる。これらの触媒により製造
されるビスフェノールはビスフェノールの他に未反応の
フェノール、カルボニル化合物、反応の水及び望ましく
ない副生成物を含有する汚染された粗生成物である。こ
れらの触媒を用いて合成されたビスフェノールAは、例
えばビスフェノールAの異性体、特に2,2−(2,4′−ジ
ヒドロキシジフェニル)−プロパン及び2,2−(2,2′−
ジヒドロキシジフェニル)−プロパン及び複合生成物例
えばいわゆる“コダイマー(codimer)”、2,2,4−トリ
メチル−4−p−ヒドロキシフェニルクロマン、縮合生
成物例えばトリフェノール又はタール状又は高沸点物質
のより高縮合生成物並びに分解生成物及び含硫黄物質を
含有する。これらの副生成物は最終生成物に残存しがち
で変色を生じるので、その存在は望ましくない。これは
高純度が必要とされないときでさえ最終生成物の有用性
を害する。更に、存在する副生成物はある種のビスフェ
ノールの通常の反応、特に更にポリカーボネートへの反
応を妨害する。
によりかなりの損害を生ずる。これらの触媒により製造
されるビスフェノールはビスフェノールの他に未反応の
フェノール、カルボニル化合物、反応の水及び望ましく
ない副生成物を含有する汚染された粗生成物である。こ
れらの触媒を用いて合成されたビスフェノールAは、例
えばビスフェノールAの異性体、特に2,2−(2,4′−ジ
ヒドロキシジフェニル)−プロパン及び2,2−(2,2′−
ジヒドロキシジフェニル)−プロパン及び複合生成物例
えばいわゆる“コダイマー(codimer)”、2,2,4−トリ
メチル−4−p−ヒドロキシフェニルクロマン、縮合生
成物例えばトリフェノール又はタール状又は高沸点物質
のより高縮合生成物並びに分解生成物及び含硫黄物質を
含有する。これらの副生成物は最終生成物に残存しがち
で変色を生じるので、その存在は望ましくない。これは
高純度が必要とされないときでさえ最終生成物の有用性
を害する。更に、存在する副生成物はある種のビスフェ
ノールの通常の反応、特に更にポリカーボネートへの反
応を妨害する。
米国特許第3394089号には、5〜25モル%のスルホン
酸基がメルカプトアミンでブロックされてアンモニウム
塩を形成するスルホン酸基含有触媒によってアセトン及
びフェノールからビスフェノールAを製造する方法がこ
れらの欠点を未然に防ぐと記載されている。例えばβ−
メルカプトエチルアミンを用いた、水溶液中で中和する
ことにより得られるこの変性したイオン交換樹脂は、そ
れが不安定であり、やがて反応媒体によりメルカプト化
合物が洗い出されてしまい触媒がその効力を損失するた
め、該製造方法に適していない。
酸基がメルカプトアミンでブロックされてアンモニウム
塩を形成するスルホン酸基含有触媒によってアセトン及
びフェノールからビスフェノールAを製造する方法がこ
れらの欠点を未然に防ぐと記載されている。例えばβ−
メルカプトエチルアミンを用いた、水溶液中で中和する
ことにより得られるこの変性したイオン交換樹脂は、そ
れが不安定であり、やがて反応媒体によりメルカプト化
合物が洗い出されてしまい触媒がその効力を損失するた
め、該製造方法に適していない。
今回、中和を無水媒体中で予め乾燥したイオン交換体
上で行なうことによる酸性基が非常に高度に、定量的に
でさえ、中和された高酸性イオン交換体により高純度ビ
スフェノールが製造できることが見出された。
上で行なうことによる酸性基が非常に高度に、定量的に
でさえ、中和された高酸性イオン交換体により高純度ビ
スフェノールが製造できることが見出された。
本発明は、約75〜85重量%の水含量を有するときに0.
7〜2.1mval〜mlのイオン交換体の酸性機能(acid funct
ion)総能力又はイオン交換体の乾燥物質1gに基づき3.5
〜5mval又はそれ以上の酸性機能総能力を有する公知の
酸性イオン交換樹脂を乾燥し、次いでビスフェノールの
製造に必要なフェノールですすぎ、次いでこのフェノー
ルの融点より高い温度にてイオン交換体の酸性機能1モ
ルにつき少なくとも0.3モル、好ましくは0.4〜1モルの
式(I)のメルカプトアミンで中和することを特徴とす
るメルカプトアミンで変性された無性イオン交換体の製
造方法に関する。
7〜2.1mval〜mlのイオン交換体の酸性機能(acid funct
ion)総能力又はイオン交換体の乾燥物質1gに基づき3.5
〜5mval又はそれ以上の酸性機能総能力を有する公知の
酸性イオン交換樹脂を乾燥し、次いでビスフェノールの
製造に必要なフェノールですすぎ、次いでこのフェノー
ルの融点より高い温度にてイオン交換体の酸性機能1モ
ルにつき少なくとも0.3モル、好ましくは0.4〜1モルの
式(I)のメルカプトアミンで中和することを特徴とす
るメルカプトアミンで変性された無性イオン交換体の製
造方法に関する。
本発明はまた、本発明に従う方法により得ることので
きる式(I)のメルカプトアミンで変性されたイオン交
換体に関する。
きる式(I)のメルカプトアミンで変性されたイオン交
換体に関する。
これらの変性したイオン交換体は式(I)のメルカプ
トアミンで少なくとも30モル%、好ましくは40〜100モ
ル%の程度占有される。
トアミンで少なくとも30モル%、好ましくは40〜100モ
ル%の程度占有される。
適当な酸性イオン交換体には、例えば、スチレン−ジ
ビニルベンゼン共重合体と通常のスルホン化剤例えば硫
酸、クロロスルホン酸等との通常の反応生成物が含まれ
る。これらは0.3〜1.5mmの粒径をもつ球状で存在し得
る。これらはゲル形又はマクロ細孔であり得る。その酸
性機能の総能力は、約75〜85重量%の水含有で湿潤され
ているときには0.7〜2.1mval〜mlのイオン交換体又はイ
オン交換体の乾燥物質1gに基づき3.5〜5mval又はそれ以
上の範囲である。
ビニルベンゼン共重合体と通常のスルホン化剤例えば硫
酸、クロロスルホン酸等との通常の反応生成物が含まれ
る。これらは0.3〜1.5mmの粒径をもつ球状で存在し得
る。これらはゲル形又はマクロ細孔であり得る。その酸
性機能の総能力は、約75〜85重量%の水含有で湿潤され
ているときには0.7〜2.1mval〜mlのイオン交換体又はイ
オン交換体の乾燥物質1gに基づき3.5〜5mval又はそれ以
上の範囲である。
本発明に従い用いられるべき式(I)に相当するメル
カプトアミンでの処理又は中和の前に、これらのイオン
交換体は、任意に熱により、任意に真空中で又は任意に
親水性有機液体例えばアルコール又はフェノールで洗浄
することにより又は有機液体例えばトルエン、キシレ
ン、塩化クロリド等で共沸蒸留することにより、乾燥さ
せる。次いで該イオン交換樹脂をビスフェノールの製造
に必要なフェノールですすぎ、次いで必要量の式(I)
のメルカプトアミンをこの媒体中に該フェノールの融点
より高い温度にて撹拌しつつ又は流動層中で加える。式
(I) に相当するメルカプトアミン中、R1はC1〜C6−アルキレ
ン、C5〜C10−シクロアルキレン又はC6〜C14−アリーレ
ン基、好ましくはメチレン基を表わし、R2及びR3は互い
に独立にC1〜C6−アルキル基又は好ましくは水素を示
す。以下のものが式(I)に相当する適当なメルカプト
アミンである:ジメチルメルカプトエチルアミン、エチ
ル−シクロヘキシルメルカプトブチルアミン、メルカプ
トプロピルアミン、1−アミノ−4−メルカプトメチル
ベンゼン及びβ−メルカプトエチルアミン。β−メルカ
プトエチルアミンが好ましい。
カプトアミンでの処理又は中和の前に、これらのイオン
交換体は、任意に熱により、任意に真空中で又は任意に
親水性有機液体例えばアルコール又はフェノールで洗浄
することにより又は有機液体例えばトルエン、キシレ
ン、塩化クロリド等で共沸蒸留することにより、乾燥さ
せる。次いで該イオン交換樹脂をビスフェノールの製造
に必要なフェノールですすぎ、次いで必要量の式(I)
のメルカプトアミンをこの媒体中に該フェノールの融点
より高い温度にて撹拌しつつ又は流動層中で加える。式
(I) に相当するメルカプトアミン中、R1はC1〜C6−アルキレ
ン、C5〜C10−シクロアルキレン又はC6〜C14−アリーレ
ン基、好ましくはメチレン基を表わし、R2及びR3は互い
に独立にC1〜C6−アルキル基又は好ましくは水素を示
す。以下のものが式(I)に相当する適当なメルカプト
アミンである:ジメチルメルカプトエチルアミン、エチ
ル−シクロヘキシルメルカプトブチルアミン、メルカプ
トプロピルアミン、1−アミノ−4−メルカプトメチル
ベンゼン及びβ−メルカプトエチルアミン。β−メルカ
プトエチルアミンが好ましい。
式(I)のメルカプトアミンはそのままで用いるか又
は2,2−ジメチルジアゾリジンの如きチアゾリジンから
その場で製造することができる。
は2,2−ジメチルジアゾリジンの如きチアゾリジンから
その場で製造することができる。
中和により変性されたカチオン交換樹脂は、フェノー
ル及びカルボニル化合物から多数のビスフェノールを製
造するのに用いることができる。適当なフェノールに
は、式(II) 式中、 R1、R2、R3及びR4は互いに独立に水素(H)、C1〜C4−
アルキル又はハロゲン例えばF、Cl、又はBrを示す、 に相当するものが含まれる。
ル及びカルボニル化合物から多数のビスフェノールを製
造するのに用いることができる。適当なフェノールに
は、式(II) 式中、 R1、R2、R3及びR4は互いに独立に水素(H)、C1〜C4−
アルキル又はハロゲン例えばF、Cl、又はBrを示す、 に相当するものが含まれる。
以下のものを例として挙げられる:2,6−ジメチルフェ
ノール、o−及びm−クレゾール、o−sec.−ブチルフ
ェノール、o−tert.−ブチルフェノール、1,3,5−キシ
レノール、2,6−ジtert.−ブチルフェノール、テトラメ
チルフェール、2−メチル−6−tert.−ブチルフェノ
ール、o−フェニル−フェノール、o−及びm−クロロ
フェノール、o−ブロモフェノール、6−クロロ−o−
クレゾール及び2,6−ジクロロフェノール。
ノール、o−及びm−クレゾール、o−sec.−ブチルフ
ェノール、o−tert.−ブチルフェノール、1,3,5−キシ
レノール、2,6−ジtert.−ブチルフェノール、テトラメ
チルフェール、2−メチル−6−tert.−ブチルフェノ
ール、o−フェニル−フェノール、o−及びm−クロロ
フェノール、o−ブロモフェノール、6−クロロ−o−
クレゾール及び2,6−ジクロロフェノール。
置換されていないフェノールが好ましい。
適当なカルボニル化合物には、式(III) 式中、 R1及びR2は互いに独立に水素(H)、C1〜C6−アルキ
ル、C6〜C10−シクロアルキル、C6〜C14−アリール、C7
〜C20−アラルキル又はC7〜C20−アルキルアリールを示
すか又はR1及びR2は一緒に5〜6員の飽和環を形成す
る、 に相当するものが含まれる。
ル、C6〜C10−シクロアルキル、C6〜C14−アリール、C7
〜C20−アラルキル又はC7〜C20−アルキルアリールを示
すか又はR1及びR2は一緒に5〜6員の飽和環を形成す
る、 に相当するものが含まれる。
適当なカルボニル化合物例えばアルデヒド及びケトン
の例は以下のものである:ホルムアルデヒド、メチルエ
チルケトン、メチルプロピルケトン、ジエチルケトン、
シクロヘキサノン、アセトフェノン、等。アセトンが好
ましい。
の例は以下のものである:ホルムアルデヒド、メチルエ
チルケトン、メチルプロピルケトン、ジエチルケトン、
シクロヘキサノン、アセトフェノン、等。アセトンが好
ましい。
該製造方法は該技術で公知の方法により及び装置で連
続的に又はバッチ式で行なうことができる。
続的に又はバッチ式で行なうことができる。
バッチ式法ではカルボニル化合物1モル当り80〜200
g、好ましくは100〜150gの本発明に従うイオン交換樹脂
の乾燥物質を用いる。
g、好ましくは100〜150gの本発明に従うイオン交換樹脂
の乾燥物質を用いる。
ビスフェノールの製造に用いる反応温度は、40〜120
℃の範囲であり、好ましくは成分の凝固点より高い温度
である。
℃の範囲であり、好ましくは成分の凝固点より高い温度
である。
反応時間又は滞留時間は該方法に置かれたカルボニル
化合物が完全に変換するに充分長いものであり、好まし
くは30〜240分である。
化合物が完全に変換するに充分長いものであり、好まし
くは30〜240分である。
従って本発明はまた、フェノール及びカルボニル化合
物からビスフェノールを製造するための、本発明に従う
方法により得られる式(I)のメルカプトアミンで変性
されたイオン交換体の使用に関する。
物からビスフェノールを製造するための、本発明に従う
方法により得られる式(I)のメルカプトアミンで変性
されたイオン交換体の使用に関する。
フェノールとカルボニル化合物との反応から得られる
反応混合物は通常の方法例えば蒸留、結晶化等により仕
上げる。
反応混合物は通常の方法例えば蒸留、結晶化等により仕
上げる。
即ち、例えば製造されたビスフェノールは結晶化が始
まるまで反応混合物中で冷却させることができ、次いで
フェノールは蒸留により又は別したビスフェノール及
びフェノールの混合結晶からの抽出により除去すること
ができる。
まるまで反応混合物中で冷却させることができ、次いで
フェノールは蒸留により又は別したビスフェノール及
びフェノールの混合結晶からの抽出により除去すること
ができる。
本方法により製造されたビスフェノールは、後精製を
行なわない公知分解の用途に適し、また例外的に高水準
の純度が必要な用途、例えば任意高純度ポリカーボネー
トの製造、にも適する。
行なわない公知分解の用途に適し、また例外的に高水準
の純度が必要な用途、例えば任意高純度ポリカーボネー
トの製造、にも適する。
実施例1 変性したイオン交換樹脂の製造 約80重量%の含水量及び0.7mval/mlの総能力をもつ供
給物から得られる水湿潤イオン交換樹脂[2%ジビニル
ベンゼンで架橋されたスルホン化ポリスチレン樹脂(Le
watit(商標)SC 102;バイエル・アクチエンゲゼルシ
ヤフト社製)を蒸留水で洗浄する。次いで水流真空中で
90〜100℃にて24時間乾燥させて含水量を1重量%未満
に減らす。
給物から得られる水湿潤イオン交換樹脂[2%ジビニル
ベンゼンで架橋されたスルホン化ポリスチレン樹脂(Le
watit(商標)SC 102;バイエル・アクチエンゲゼルシ
ヤフト社製)を蒸留水で洗浄する。次いで水流真空中で
90〜100℃にて24時間乾燥させて含水量を1重量%未満
に減らす。
残りの水をトルエンとの共沸混合物として留去し、次
いでイオン交換樹脂に付着したトルエンを水流真空中95
℃にて留去する。
いでイオン交換樹脂に付着したトルエンを水流真空中95
℃にて留去する。
この予備処理したイオン交換樹脂120gを撹拌装置中で
1128gのフェノールにとり、フェノール中で65℃にて24
時間水分を排除して膨潤させる。次いで実施例2〜10に
示したモル%をブロックするのに必要な量のメルカプト
エチルアミンを撹拌しつつ加える。
1128gのフェノールにとり、フェノール中で65℃にて24
時間水分を排除して膨潤させる。次いで実施例2〜10に
示したモル%をブロックするのに必要な量のメルカプト
エチルアミンを撹拌しつつ加える。
実施例2〜10 ビスフェノールA(BPA)の製造 実施例1に記載の方法により製造したイオン交換樹脂
をβ−メルカプトエチルアミンで変性して9種調整して
15〜100%のスルホン酸基を中和した。58gのアセトンを
65℃にて実施例1で製造した溶液に加え、アセトンの変
換完了後、ビスフェノールの純度及び副生成物の量をガ
スクロマトグラフ法により測定した。得られた結果を下
表にそれぞれ5つの実施例から得られる平均値によって
示す。
をβ−メルカプトエチルアミンで変性して9種調整して
15〜100%のスルホン酸基を中和した。58gのアセトンを
65℃にて実施例1で製造した溶液に加え、アセトンの変
換完了後、ビスフェノールの純度及び副生成物の量をガ
スクロマトグラフ法により測定した。得られた結果を下
表にそれぞれ5つの実施例から得られる平均値によって
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−14680(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】75〜85重量%の水含量をもつ水湿潤形で0.
7〜2.1mval/mlイオン交換体の酸性機能の総能力又はイ
オン交換体の乾燥物質1gに基づき3.5〜5mvalもしくはそ
れ以上の酸性機能の総能力をもつ公知の酸性イオン交換
樹脂を乾燥し、その後ビスフェノールの製造に必要なフ
ェノールですすぎ、その後フェノールの融点より高い温
度にてイオン交換体の酸性機能1モルにつき少なくとも
0.3モルの式(I) (式中、R1はC1〜C6−アルキレン、C5〜C10−シクロア
ルキレン又はC6〜C14−アリーレンを示し、並びにR2及
びR3は互いに独立にC1〜C6−アルキル基又は水素を示
す) に相当するメルカプトアミンで中和することを特徴とす
る、メルカプトアミンで変性した無水イオン交換体の製
造方法。 - 【請求項2】75〜85重量%の水含量をもつ水湿潤形で0.
7〜2.1mval/mlイオン交換体の酸性機能の総能力又はイ
オン交換体の乾燥物質1gに基づき3.5〜5mvalもしくはそ
れ以上の酸性機能の総能力をもつ公知の酸性イオン交換
樹脂を乾燥し、その後ビスフェノールの製造に必要なフ
ェノールですすぎ、その後フェノールの融点より高い温
度にてイオン交換体の酸性機能1モルにつき少なくとも
0.3モルの式(I) (式中、R1はC1〜C6−アルキレン、C5〜C10−シクロア
ルキレン又はC6〜C14−アリーレンを示し、並びにR2及
びR3は互いに独立にC1〜C6−アルキル基又は水素を示
す) に相当するメルカプトアミンで中和することにより製造
される、ビスフェノール製造用触媒。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE3619450.6 | 1986-06-10 | ||
DE19863619450 DE3619450A1 (de) | 1986-06-10 | 1986-06-10 | Mit mercaptoaminen modifizierte ionenaustauscher |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62298454A JPS62298454A (ja) | 1987-12-25 |
JP2528469B2 true JP2528469B2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=6302668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62143418A Expired - Lifetime JP2528469B2 (ja) | 1986-06-10 | 1987-06-10 | メルカプトアミン変性イオン交換体 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0249102B1 (ja) |
JP (1) | JP2528469B2 (ja) |
CA (1) | CA1318331C (ja) |
DE (2) | DE3619450A1 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2630449B1 (fr) * | 1988-04-26 | 1992-03-20 | Bp Chimie Sa | Nouveau produit d'addition entre un thiol et un polybutene comportant une double liaison carbone-carbone et procede de preparation |
DE4213870C2 (de) * | 1992-04-28 | 1996-07-04 | Bayer Ag | Bisphenol-Synthese an modifizierten Ionenaustauscherharzen unter Verwendung speziell gereinigter Carbonylverbindungen |
US5780690A (en) * | 1992-04-28 | 1998-07-14 | Bayer Aktiengesellschaft | Bisphenol synthesis on modified ion-exchange resins using specially purified carbonyl compounds |
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