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JP2524716B2 - 微粉ニホウ化ジルコニウム含有不定形耐火物 - Google Patents

微粉ニホウ化ジルコニウム含有不定形耐火物

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JP2524716B2
JP2524716B2 JP61249538A JP24953886A JP2524716B2 JP 2524716 B2 JP2524716 B2 JP 2524716B2 JP 61249538 A JP61249538 A JP 61249538A JP 24953886 A JP24953886 A JP 24953886A JP 2524716 B2 JP2524716 B2 JP 2524716B2
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優 瀬川
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Asahi Glass Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、鉄鋼、非鉄などの各種窯炉、溶湯容器内張
り、溶湯接触部材用に適した微粉二ホウ化ジルコニウム
含有耐火物に関するものである。
[従来の技術] 不定形耐火物は、施工が容易なことや、施工後比較的
短時間で使用可能になるなどのために、各種窯炉用炉材
として広く使用されているが、それらの多くは耐火性粒
子としてAl2O3、MgO、MgO−Cr2O3などの酸化物耐火粒子
を用いたものであった。また、近年、不定形耐火物の用
途が広がると共に、不定形耐火物に要求される特性も多
様化し、SiC、Si3N4などの非酸化物耐火性粒子を用いた
ものも出回っている。
[発明の解決しようとする問題点] しかし、これらの従来不定形耐火物は、耐火性粒子と
してAl2O3、MgO、MgO−Cr2O3、SiC、Si3N4などを用いて
いるため、溶融金属に対する耐食性、耐浸透性、耐付着
性が不十分であるという欠点を有していた。
一方、溶融金属に対して優れた耐食性、耐付着性を有
するZrB2は、耐火性骨材として使用されれば、優れた性
能を発揮するであろうことは知られており、近年焼結体
として特に注目されつつある。しかしながら、ZrB2粒子
は酸化しやすいこと、水との反応により硬化時間が長く
なること、などの理由により不定形耐火物としては実用
化されていなかった。
これに対し、本発明者は先にZrB2粒子を用いる不定形
耐火物の開発に成功したが、本発明もそれらの研究成果
の一つとして見い出されたものである。
[問題を解決するための手段] 即ち、本発明の不定形耐火物は、結合材としてアルミ
ナ質セメントを耐火性粒子と結合材との合量中1〜20重
量%以上含有し、粒径10μm以下の超微粉を少なくとも
30重量%含む粒径20μm以下のZrB2微粉を、耐火性粒子
と結合材との合量中3〜35重量%含有する、その施工体
の1300℃における曲げ強度が130kg/cm2以上であること
を特徴とする。
本発明は、このようなZrB2微粉を含むことを特徴とす
るものであるが、主成分を構成する耐火性粒子(又は
粉)としては任意のものが使用可能であり、例えばAl2O
3、MgO、MgO−Cr2O3、SiC、ZrO2、ZrB2などの天然鉱
物、精製された原料あるいは合成された原料の任意の組
み合せを使用でき、なかでもAl2O3質粒子は好適であ
る。
本発明において、このような主成分としての耐火性粒
子は、その大部分が骨材部を構成するものであって、通
常種々の粒度のものとして使い分けされるが、一般的に
は20mm〜20μmの範囲で適正な粒度配合が選択される。
本発明の不定形耐火物は、粒径20μm以下のZrB2微粉
を、このような耐火性粒子とのさらには後述する望まし
い結合材との合量中、重量%(以下同じ)で3〜35%含
むものである。その理由はZrB2微粉が3%未満であると
不定形耐火物の結合部に溶融金属に対する十分な耐食
性、耐浸透性、耐付着性などの特性を付与する効果が得
られなくなるからであり、一方、多すぎても焼結性が低
下して強度や耐食性が低下することになる。得られる特
性を考慮すると、ZrB2微粉の望ましい含有量は5〜30%
である。
また、本発明の不定形耐火物では、配合される粒径20
μm以下のZrB2微粉が粒径10μm以下の超微粉を少なく
とも30%含むものであることによって施工された耐火物
の焼結性が向上し、かつその密度が増す。その結果1300
℃の高温下で130kg/cm2以上という大きい曲げ強度が容
易に得られ、同時に耐食性の向上効果が得られる。
本発明において、このZrB2微粉は、全部、又は大部分
が化学分析的にZrB2からなるものであってもよいし、本
質的にその特質を損わない範囲で他の成分を含んでいる
ものであっても勿論差し支えない。
本発明の不定形耐火物は、このように任意の耐火性粒
子との合量中に、粒径10μm以下の超微粉を少なくとも
30%含む粒径20μm以下のZrB2微粉3〜35%と結合材の
アルミナ質セメント1重量%以上とが配合されたもので
ある。好ましくはさらに酸化物超微粉、水ガラス、エチ
ルシリケートなどの任意の結合材が配合される。これら
のうち特に好ましい結合材として粒径10μm以下の酸化
物超微粉が挙げられる。
ここで、これらのアルミナ質セメントと粒径10μm以
下の酸化物超微粉からなる結合材は、耐火性粒子と結合
材との合量中、1〜20%含有せしめることが好適であ
る。アルミナ質セメントの配合量が1%未満であると成
形強度が弱いため取扱い中に破壊するおそれがある。ま
た、20%を超えると溶綱に対する耐食性、耐浸透性及び
耐付着性などの点で好ましくない。
なお、アルミナ質セメントと10μm以下の酸化物超微
粉の併用は、どのような理由によるか定かではないが、
成形強度をあげたり、焼結性を向上させるなどの点から
最適な結果をもたらすことが見い出された。この場合
に、両者の配合割合はそれぞれ25〜75%とするのが適当
である。なお、ここで結合材としてのアルミナ質セメン
トとは一般のカルシウムアルミネートを主成分とする種
々のアルミナ質セメントであればよく、また粒径10μm
以下の酸化物超微粉としては、Al2O3、ZrO2、SiO2など
が適当である。なお、本発明において、耐火性粒子と結
合材とは厳密に区別されるものでは必ずしもなく、耐火
性粒子においても結合部を構成することもあるし、結合
材であっても耐火性粒子としての機能を有するものもあ
る。
本発明の微粉ZrB2含有不定形耐火物は、上記の如き構
成からなるもので、その施工に際しては所定量の水を混
合するが、これらの機能をより有効に発揮せしめるのに
適切な添加剤も見い出されており、それらは酸化防止剤
であり、硬化調整剤である。
まず、酸化防止剤は、本発明の不定形耐火物をその使
用時に大気と触れないような部分、例えば真空製錬炉の
炉内の内張りや雰囲気炉のルツボ材などに用いるときに
は必要ないが、一般に多くの用途においては有用であ
る。酸化防止剤としては種々のものを使用できるが、耐
火物の施工後、使用時にSiO2を生成して自己施釉(高温
時に、耐火物よりガラス質がにじみ出し、耐火物をコー
ティングすること)可能なものがZrB2微粉含有不定形耐
火物の高温での酸化防止剤として有用であり、SiO2質の
ガラスがZrB2粒子をコーティングすることにより酸化を
防止する。酸化防止剤としては、SiO2、SiC、MoSi2、Si
などの粒径500μm以下のものが好ましく使用できる。
なお、SiO2超微粉は、結合材であるとともに酸化防止剤
の効果も発揮する。また、これらの酸化防止剤の配合量
は耐火物に対して0.1〜5重量%(外掛け)とするのが
好ましい。
次に硬化調整剤については、任意のものが使用可能で
あるが、本発明では好ましくはアルカリ金属又はアルカ
リ土類金属の酸化物、水酸化物又は炭酸塩を0.01〜0.1
重量%(外掛け)添加するのが好ましく、これにより微
粉ZrB2含有不定形耐火物の硬化時間を適正に保つことが
できる。ZrB2微粉は混練時に水と若干反応し、混練物は
ホウ酸酸性を示す。このため、アルミナ質セメントの硬
化をさまたげ、硬化に必要以上の時間がかかることにな
る。これを防止するため、アルカリ金属又はアルカリ土
類金属の酸化物、水酸化物又は炭酸塩を添加するが、本
発明の微粉ZrB2含有不定形耐火物では、0.01〜0.1重量
%(外掛け)添加するのが望ましい。硬化調整剤が0.01
重量%以下であると硬化時間を調整する効果が殆どな
く、0.1重量%以下では、瞬結を起こすのがその限定理
由である。これらアルカリ金属又はアルカリ土類金属の
酸化物、水酸化物又は炭酸塩は、耐火性粒子と結合材の
混合物に予め混ぜておくか、あるいは混練時に加える溶
解又は懸濁させておいて添加すれば良い。
[実施例] 以下に試験例とその結果を表1及び表2に示す。
表1と表2に示した各原料を万能ミキサー中で混合し
ながら、表1と表2に示した水量(外掛け重量%)を添
加し、混練物とした。これを内寸40×40×160mmの型に
バイブレーターで振動をかけながら鋳込み、所定時間養
生して脱型後110℃で24時間乾燥した。
熱間強度は、乾燥品の1300℃における曲げ強度(kg/c
m2)を示した。耐酸化性は、乾燥品を1500℃の大気雰囲
気中で10時間焼成し、断面を観察して表面酸化層の厚み
(mm)を示した。耐食性、耐浸透性、耐付着性は乾燥品
を1550℃の溶鋼に15分間浸漬することにより調べ、侵食
量(mm)は最大侵食量を、浸透量(mm)は最大浸透深さ
を、耐付着性は、目視による良否を○×で示した。
表1と表2中例1〜10は本発明の実施例であり、他
(例11〜13)は本発明の比較例である。比較例の例13は
従来のアルミナ質キャスタブル(Al2O3含有量96%、耐
熱温度1700℃)のデータである。
注1)耐火性粒子としてはAl2O3粒子(粗粒4.76〜1.19m
m、中粒1.19〜0.105mm、微粒0.105mm以下)を使用 注2)ZrB2微粉は、粒径20μm以下でその約50%が粒径
10μm以下のものを使用 注3)アルミナ質セメントは、CaO・Al2O3を主成分と
し、そのAl2O3含有量が75%、比表面積が6000cm2/g(粒
径88μm以上の粒子0.2%)のものを使用 注4)超微粉は、粒径5μm以下のものを使用 注5)酸化防止剤は、粒径149μm以下のものを使用 注6)硬化調整剤は、粒径が44μm以下のCaOを使用 [発明の効果] 以上の如く、本発明の微粉ZrB2含有不定形耐火物は、
結合材としてアルミナ質セメントを耐火性粒子と結合材
との合量中1〜20%含有し、粒径10μm以下の超微粉を
少なくとも30%含む粒径20μm以下のZrB2微粉を含有す
ることによって、その施工体が1300℃において130kg/cm
2以上という大きな曲げ強度を示すとともに密度が大き
く、溶融金属に対する優れた耐食性、耐浸透性及び耐付
着性を併せて有するものであり、比較的少量のZrB2粉末
を配合することによって材料の特性を向上させる顕著な
効果が得られ、特に酸化防止剤を添加し、硬化調整剤に
よって硬化時間を適正化したものは、製鉄プロセスの溶
銑、溶鋼の容器内張り材、溶湯通過リング、窯炉用炉材
として幅広い用途に好適であり、その工業的価値は多大
である。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結合材としてアルミナ質セメントを耐火性
    粒子と結合材との合量中1重量%以上含有し、粒径10μ
    m以下の超微粉を少なくとも30重量%含む粒径20μm以
    下のZrB2微粉を、耐火性粒子と結合材との合量中3〜35
    重量%含有する、その施工体の1300℃における曲げ強度
    が130kg/cm2以上であることを特徴とする不定形耐火
    物。
  2. 【請求項2】粒径20μm以下のZrB2微粉を5〜30重量%
    含有する特許請求の範囲第1項記載の不定形耐火物。
  3. 【請求項3】結合材として、アルミナ質セメント及び粒
    径10μm以下の酸化物超微粉を合量で、耐火性粒子と結
    合材との合量中、1〜20重量%含有する特許請求の範囲
    第1項又は2項記載の不定形耐火物。
  4. 【請求項4】酸化防止剤を外掛けで0.1〜5重量%含有
    する特許請求の範囲第1項記載の不定形耐火物。
  5. 【請求項5】酸化防止剤がSiO2、SiC、MoSi2、Si粉末な
    どのSiO2質自己施釉可能なものであり、酸化防止剤が粒
    径500μm以下である特許請求の範囲第4項記載の不定
    形耐火物。
  6. 【請求項6】硬化調整剤を外掛けで0.001〜0.1重量%含
    有し、硬化調整剤がアルカリ金属又はアルカリ土類金属
    の酸化物、水酸化物、炭酸塩から選ばれたものである特
    許請求の範囲第1項記載の不定形耐火物。
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