[go: up one dir, main page]

JP2519643Y2 - プラスチック製品 - Google Patents

プラスチック製品

Info

Publication number
JP2519643Y2
JP2519643Y2 JP1990016650U JP1665090U JP2519643Y2 JP 2519643 Y2 JP2519643 Y2 JP 2519643Y2 JP 1990016650 U JP1990016650 U JP 1990016650U JP 1665090 U JP1665090 U JP 1665090U JP 2519643 Y2 JP2519643 Y2 JP 2519643Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
embossing
plastic
group
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1990016650U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03108432U (ja
Inventor
雅之 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP1990016650U priority Critical patent/JP2519643Y2/ja
Publication of JPH03108432U publication Critical patent/JPH03108432U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2519643Y2 publication Critical patent/JP2519643Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、精密エンボスを施したプラスチック製品に
関する。
【従来の技術】
家電製品のキャビネットや家具などに使用するプラス
チックの成形品の中には、精密エンボスとよばれる微細
な凹凸を設けたものがあり、その独特の美感が好まれて
いる。しかし、エンボスに共通の問題として、凹凸面に
汚れがたまったり、凹凸が摩滅したりすることが避けら
れない。 この問題を解消し耐汚染性や耐摩耗性を向上させるた
め、この種の成形品の表面に保護層を設けることが多
い。保護層はもちろん透明なものであるが、その層を設
けることにより凹凸は二層の界面に存在することになっ
て、精密エンボスの凹凸感がそこなわれてしまう。精密
エンボスをツヤ消し面とした場合には、保護層によりツ
ヤ消し感も失われがちである。 一方、建物の内装材や商品のラベルなどに使用するた
めの化粧シートに関して、出願人は精密エンボスに金属
蒸着層と印刷層とを組み合わせることによって高級で趣
の深い模様をつくることに成功し、すでに提案した(実
願平1−111770号)。
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、上記した出願人の新技術を利用し
て、精密エンボスの凹凸感(ツヤ消しの場合はさらにツ
ヤ消し感も)と耐摩耗性および耐汚染性とを両立させる
こと、すなわち精密エンボスの上に表面保護層を有する
プラスチック成形品において、微細な凹凸が十分にひき
たち、変化に富む高級感のある意匠をもった製品を提供
することにある。
【課題を解決するための手段】
本考案のプラスチック製品のひとつの態様は、第1図
に示すように、プラスチックの成形品である基材(1A)
の上に、微細なエンボスで平行な直線または曲線の群と
それを囲む閉じた境界線とからなるパターンの集合体を
形成し、境界線を共有して隣り合うパターンの平行な直
線または曲線の群の方向を異にした精密エンボスであっ
て、線の深さが0.1〜100μm、線の間隔が0.1〜300μm
であり、線群の方向差が5°以上である精密エンボス
(4)を表面に有し、光輝性をもつプラスチックの成形
シート(2)、および透明な表面保護層(3)を順に設
けてなる。 本考案のプラスチック製品のいまひとつの態様は、第
2図に示すように、表面に上記したような精密エンボス
(4)を有し、光輝性をもつプラスチックの成形品であ
る基材(1B)の上に、透明な表面保護層(3)を設けて
なる。 精密エンボスの代表的な例を第3図に示す。この種の
パターンは、視差によって各閉領域の光沢が変わること
に、その意匠の特色がある。隣接する線群の方向がすべ
て異なるようにするには、位相幾何学の「4色問題の定
理」から、線群の角度の種類を4種類以上とすること
が、必要かつ十分である。 精密エンボスは、第一の態様においては、成形シート
を基材と一体化する前にエンボスロールなどを用いて成
形シート表面に設けておくことができる。第二の態様に
おいては、射出成形用の金型にエンボスパターンを彫っ
ておいて、光輝性をもつ基材の成形と同時に精密エンボ
スを形成させてもよい。 基材の成形に用いるプラスチックの例をあげれば、AB
S樹脂、AS樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
カーボネートなどである。 光輝性をもつ基材を得るには、成形用ペレットに光輝
性顔料を練り込んでおけばよい。このとき、色のついた
プラスチックを使用すると、顔料のもつ光輝性を十分に
発揮させることができないので、AS樹脂、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチルなどの
無色のプラスチックを用いることが好ましい。別法とし
ては、成形品の表面に光輝性顔料を含有する塗料を塗布
して基材を得てもよい。 成形シートには、精密エンボスを容易に付与でき、基
材に凹凸がある場合にそれに沿って変形するプラスチッ
クシートがよい。たとえば、ポリ塩化ビニル、ポリアミ
ド、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ
サルフォン、ポリアリレート、ポリエーテルサルフォン
などのシートであり、基材との接着性を考慮して適宜に
えらぶ。成形シートの厚さは、表面に形成するエンボス
の深さより10μm程度厚いものであれば足りる。 第一の態様でいう光輝性をもつ成形シートとは、プラ
スチックシートに光輝性顔料を練り込んだもの、および
プラスチックシート上に光輝性顔料を含有するインキを
ベタ印刷したものの両方をいう。印刷層を保護するため
に、ポリビニルブチラール系塗料などを塗布しておいて
もよい。これらのシートとさらに別のプラスチックシー
トとの積層体を成形シートとして使用してもよい。 基材と成形シートとの一体化は、基材を射出成形する
のと同時に行なうインサート成形のほか、「OVL成形」
や真空成形など、既知の方法に従えばよい。ここで、
「OVL成形」とは、裏面に接着剤を塗布した成形シート
で基材を置いた箱体を上下に二分割し、上下両室を真空
にしながら成形シートを加熱して軟化させ、ついで下室
を真空状態に、上室を圧空状態にして成形シートを基材
と同じ形状に変形させて接着する方法である。 基材や成形シートに光輝性を与えるために使用する顔
料の例をあげれば、次のとおりである。(イ)パール顔
料と称するもの、具体的には貝がらの内側の部分や真珠
を砕粉したもの、マイカ、マイカの微粒子にTiO2または
酸化鉄を焼き付けたもの、(ロ)金属粉、具体的には
銅、アルミニウム、真ちゅう、青銅、金、銀などの、好
ましくは1〜120μの微粒子、(ハ)蒸着されたプラス
チックフィルムの砕片、たとえばポリエチレンテレフタ
レートフィルムに上記のような金属、通常はアルミニウ
ムを蒸着し、粉砕したもの(銀色粉)、蒸着ののち透明
な黄色塗装を行なって粉砕したもの(金色粉)。これら
の光輝性顔料は、必要に応じて2種以上併用することが
できる。 透明な保護層は、成形品の表面物性の向上のために設
けるものであり、耐摩耗性、耐汚染性などにすぐれた、
無色透明または着色透明な樹脂で形成する。材料として
は、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂およびソッ素
樹脂が好適であり、そのほかにアクリル樹脂、アミノア
ルキッド樹脂またはポリウレタンなどでもよい。この層
は、塗料の塗布などによって設ければよく、塗工は、ロ
ールコートなど既知の手段を用いればよい。
【作用】
本考案のプラスチック製品においては、精密エンボス
が光輝性をもつ基材または成形シートの表面に存在する
ため、凹凸が二層の界面に埋設することなく観察され
る。精密エンボスの下地に光輝性をもたせることによ
り、凸部と凹部で輝きが異なり、保護層を通しても凹凸
感がそこなわれず、精密エンボスのもつ独特な美しさを
十分にいかすことができる。
【実施例1】 パール顔料を練り込んである厚さ0.5mmのABS樹脂シー
ト(三宝樹脂工業製)に、第3図に示したようなパター
ンの精密エンボスをロールエンボス法で設けた。 このシートを射出成形金型に配置し、そこに溶融した
ABS樹脂を射出して、基材を成形すると同時に基材とシ
ートとを一体化した。 成形品を金型から取り出し、表面に無色透明な三液硬
化型アクリルウレタン塗料を厚さが30μmとなるように
塗布して乾燥させ、本考案のプラスチック製品を得た。
【実施例2】 金属粉末を練り込んだ厚さ0.25mmのポリ塩化ビニルシ
ート(リケン製)と厚さ0.25mmのABS樹脂シート(三宝
樹脂工業製)とを、ダブリングエンボス法で加工し、積
層と同時に、実施例1と同様な精密エンボスを塩化ビニ
ルシートに設けた。 このシートを射出成形金型に配置し、そこに溶融した
ABS樹脂を射出して、基材を成形すると同時に基材とシ
ートを一体化した。 成形品を金型から取り出し、表面に紫外線硬化型塗料
「UVフジハード」(藤倉化成製)で厚さ15μmの保護層
を設けて、本考案のプラスチック製品を得た。
【実施例3】 塩酢ビ−アクリル系ビヒクルに金属粉末を添加してな
るメタリックインキを、グラビア印刷法で、厚さ0.25mm
のABS樹脂シート(三宝樹脂工業製)に厚さが2μmと
なるようにベタ印刷し、その上にポリビニルブチラール
系塗料を塗布して乾燥した。得られたシートの印刷面
に、実施例1と同様な精密エンボスを設けた。 このシートと、ABS樹脂を射出成形して得た基材と
を、OVL成形により一体化し、その表面にアクリルウレ
タン系塗料「プラネット」(オリジン電気製)の塗膜を
形成して、本考案のプラスチック製品を得た。
【実施例4】 第3図に示したようなパターンのエンボスの版を彫っ
た射出成形金型を用意した。 パール顔料を練り込んであるABS樹脂ペレットを溶融
し、この溶融樹脂を上記の金型内に射出して基材を成形
した。 この基材表面に実施例1と同様な二液硬化型アクリル
ウレタン塗料の塗膜を形成して、本考案のプラスチック
製品を得た。
【考案の効果】
本考案のプラスチック製品は、表面に設けた保護層に
より精密エンボスのもつ凹凸感が失われることなく、従
って耐摩耗性および耐汚染性と精密エンボスの外観とを
両立させることに成功したものである。この製品を家電
製品や家具などに使用すれば、高級で趣の深い製品を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のプラスチック製品のひとつの態様を
説明するための、模式的な断面図である。 第2図は、本考案のプラスチック製品のいまひとつの態
様を説明するための、第1図と同様な図である。 第3図は、精密エンボスの例を示す平面図である。 1A,1B……基材、2……成形シート 3……表面保護層、4……精密エンボス

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックの成形品である基材(1A)の
    上に、微細なエンボスで平行な直線または曲線の群とそ
    れを囲む閉じた境界線とからなるパターンの集合体を形
    成し、境界線を共有して隣り合うパターンの平行な直線
    または曲線の群の方向を異にした精密エンボスであっ
    て、線の深さが0.1〜100μm、線の間隔が0.1〜300μm
    であり、線群の方向差が5°以上である精密エンボス
    (4)を表面に有し、光輝性をもつプラスチックの成形
    シート(2)、および透明な表面保護層(3)を順に設
    けてなるプラスチック製品。
  2. 【請求項2】微細なエンボスで平行な直線または曲線の
    群とそれを囲む閉じた境界線とからなるパターンの集合
    体を形成し、境界線を共有して隣り合うパターンの平行
    な直線または曲線の群の方向を異にした精密エンボスで
    あって、線の深さが0.1〜100μm、線の間隔が0.1〜300
    μmであり、線群の方向差が5°以上である精密エンボ
    ス(4)を表面に有し、光輝性をもつプラスチックの成
    形品である基材(1B)の上に、透明な表面保護層(3)
    を設けてなるプラスチック製品。
JP1990016650U 1990-02-21 1990-02-21 プラスチック製品 Expired - Fee Related JP2519643Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990016650U JP2519643Y2 (ja) 1990-02-21 1990-02-21 プラスチック製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990016650U JP2519643Y2 (ja) 1990-02-21 1990-02-21 プラスチック製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03108432U JPH03108432U (ja) 1991-11-07
JP2519643Y2 true JP2519643Y2 (ja) 1996-12-11

Family

ID=31519908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990016650U Expired - Fee Related JP2519643Y2 (ja) 1990-02-21 1990-02-21 プラスチック製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2519643Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002103515A (ja) * 2000-09-27 2002-04-09 Kyodo Printing Co Ltd 成形加工用の化粧シートおよびその製造方法ならびにその化粧シートを用いた成形加工品
JP2006250930A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Ajuhitek Inc 自動光学検査システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6032026U (ja) * 1983-08-08 1985-03-05 タキロン株式会社 合成樹脂化粧材
JPH071387B2 (ja) * 1986-08-06 1995-01-11 コニカ株式会社 色素画像の堅牢性が改良されたハロゲン化銀写真感光材料
JPH01295848A (ja) * 1988-05-25 1989-11-29 Toppan Printing Co Ltd 化粧シートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03108432U (ja) 1991-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1669191B1 (en) Decorating sheet, decorated molded article and in-mold decorating injection molding
KR101423799B1 (ko) 엠보싱 장식 사출 성형품 및 그의 제조 방법
US10279520B2 (en) Process for the production of three-dimensional patterns in plastic mouldings
JP6064740B2 (ja) 加飾シート及び加飾樹脂成形品
JP4951895B2 (ja) 加飾成形品及びその製造方法
US10821640B2 (en) Process for the production of virtual three-dimensional patterns in mouldings
JP3241142B2 (ja) 凹凸模様と鏡面光沢を有する成形用化粧シート及び絵付け成形品の製造方法
JP2519643Y2 (ja) プラスチック製品
JP4872876B2 (ja) インサート加飾成形品の製造方法
JP4691371B2 (ja) 転写シート
JP2574558Y2 (ja) 化粧材
JP2010234562A (ja) 加飾シート及び加飾樹脂成形品
JP7259244B2 (ja) 積層体及び加飾物品
JPH07115384B2 (ja) プラスチツク射出成形品
JP3135906B2 (ja) 化粧材
JP4266049B2 (ja) 凹凸模様を有する装飾用シートの製造方法
JP3007400B2 (ja) 化粧材
JPH02108599A (ja) 賦形用フィルム及びそれを用いた転写箔
JPH0534904Y2 (ja)
JPH05220916A (ja) 化粧シート
JP2536937Y2 (ja) 合わせガラス
JP2510189Y2 (ja) ブラスチック製品
JP3203009B2 (ja) 立体感と光沢とを具備する合成樹脂成形体の製造方法
JP5262061B2 (ja) インサート加飾成形品の製造方法
JPH04117750U (ja) 表面化粧用ラベル

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees