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JP2513165Y2 - 多元冷凍装置 - Google Patents

多元冷凍装置

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Publication number
JP2513165Y2
JP2513165Y2 JP1993004320U JP432093U JP2513165Y2 JP 2513165 Y2 JP2513165 Y2 JP 2513165Y2 JP 1993004320 U JP1993004320 U JP 1993004320U JP 432093 U JP432093 U JP 432093U JP 2513165 Y2 JP2513165 Y2 JP 2513165Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
source
cooler
coil
refrigerant
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993004320U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0659770U (ja
Inventor
公英 最勝寺
英人 三浦
大三郎 冨士鷹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYO. SS. CO., LTD.
Original Assignee
TOYO. SS. CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOYO. SS. CO., LTD. filed Critical TOYO. SS. CO., LTD.
Priority to JP1993004320U priority Critical patent/JP2513165Y2/ja
Publication of JPH0659770U publication Critical patent/JPH0659770U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2513165Y2 publication Critical patent/JP2513165Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Defrosting Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数台の冷凍機を多段
に接続した多元冷凍装置に関し、特に効率的なデフロス
トを行なえるように改善したものに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、マグロなどの鮮魚の冷凍保存温度
は、−60〜−70℃という低い温度になってきてお
り、鮮魚の保管庫をこのように低い温度に冷却する場合
多元冷凍装置が用いられる。この多元冷凍装置では、高
元側冷凍機の凝縮器を冷却水によって冷却するととも
に、この高元側の冷却コイルを低元側冷凍機の圧縮機か
ら吐出される冷媒ガスを凝縮する凝縮器に接続し、複数
台の冷凍機を熱交換器によって連結することにより、低
元側の冷却器によって冷凍庫などの熱負荷を低い温度に
冷却できるようになっている。
【0003】ところで、このような多元冷凍装置では冷
却器の除霜を電気ヒータや散水デフロストで行なうのが
主流であり、ホットガスデフロストを用いて行なう場合
でも、冷却に寄与している低元側の冷媒の熱源によって
のみ行なわれていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このように
低元側の冷媒(フロン13、フロン23またはその他の
冷媒)の熱源によってのみデフロストを行なうと、低元
側の冷媒の性質上、冷媒の顕熱部分のみしか利用できな
いため、特に大型の冷却器を使用する装置では、デフロ
スト不良やデフロスト時間が多くかかるなどの問題が生
じる。
【0005】これは、つぎのような理由によるものであ
る。図3に、低元側冷凍機と高元側冷凍機を用いた二元
冷凍方式におけるモリエル線図を示すように、デフロス
トの熱源として利用できる低元側の冷媒状態の部分(一
点鎖線で示す)は、線図上A〜B部分であり、冷媒の全
凝縮熱量のうち顕熱部のみであることが分かる。なぜな
ら、たとえばフロン23(R−23)を低元側冷媒とし
た場合の凝縮温度は−26℃であり、霜の融解温度の0
℃より低いため、図中のA点以下は利用できない。
【0006】また、A点(+10℃)までの冷媒の顕熱
を利用しようと設計しても、霜の付き具合などの負荷変
動の要因でA点がF点側にずれる場合があり、温度がマ
イナス側となることで、デフロスト不良を招きやすくな
る。
【0007】また、低元側冷媒凝縮熱量の全量I1(6
1Kcal/kg)に対して18%の凝縮熱量I2(11Kcal/
kg)しか利用できないため、デフロスト時間が長くかか
るようになる。
【0008】本考案は、このような従来の技術が有する
課題を解決するために提案されたものであり、効率よく
短時間でデフロストを行なえるようにした多元冷凍装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
、本考案に係る多元冷凍装置は高元側の圧縮機の吐出
側を中途部に電磁弁を設けたホットガス供給管によって
最低元側の冷却器のドレンパン昇温コイルへ接続し、こ
のコイルの出口を冷却器の加熱コイルに接続し、この加
熱コイルの出口を、デフロスト熱交換器を介して高元側
の圧縮機の吸入側に接続し、最低元側の圧縮機の吐出側
を、中途部に電磁弁を設けたホットガス供給管によって
冷却器の冷却コイル入口に接続し、最低元および高元側
の圧縮機から吐出されるホットガスにより冷却器の除霜
を行なえるように構成してある。
【0010】
【0011】
【作用】高元側冷媒の熱源をデフロストに利用する場
合、図3のモリエル線図に示されるようにa点からd点
までの凝縮熱量のすべてを利用することができる。たと
えば冷媒にフロン502(R−502)を用いる場合、
33Kcal/kgの冷媒凝縮熱量I3を利用できるようにな
る。
【0012】低元側と高元側の冷媒循環量の比率は、そ
の運転状態やカスケードコンデンサの大きさなどで変化
するが、図3の状態では冷媒循環量の比率は概ねつぎの
ようになる。高元側:低元側=265:100これから
低元側の冷媒熱量のみを利用する場合と比較すると、デ
フロストに高元側冷媒の熱量を利用した場合約7.9
倍、低元側冷媒の熱量も併用すると約8.9倍の熱量が
得られるようになる。
【0013】
【実施例】以下、本考案による多元冷凍装置の具体的な
実施例を図面に基づき詳細に説明する。図1の系統図
に、二元冷凍方式として構成された多元冷凍装置の一実
施例を示す。この図で、高元側の高元圧縮機1から延び
る吐出管は、水冷凝縮器2に接続され、この凝縮器2の
出口が膨脹弁3を介してカスケードコンデンサ4の蒸発
コイル4aに接続される。この蒸発コイル4aの出口
は、吸入管によって高元圧縮機1に接続される。
【0014】また、低元側の低元圧縮機5の吐出管は、
油分離器6を介してカスケードコンデンサ4に接続さ
れ、このコンデンサ4の出口が膨脹弁7を介して冷却器
8の冷却コイル8aに接続される。この冷却コイル8a
の出口は、液分離器9、吸入圧力調整弁10を介して吸
入管により低元圧縮機5に接続される。なお、11、1
2は圧力保護容器である。
【0015】つぎに、デフロスト用の接続系統を説明す
る。高元圧縮機1の吐出口は、中途部に高元側ホットガ
ス供給電磁弁13を設けた高元側ホットガス供給管14
によって、冷却器8のドレンパン15内に設置されたド
レンパン昇温コイル15aに接続され、このコイル15
aの出口が冷却コイル8aを包むように冷却器8内に設
置された加熱コイル16に接続される。この加熱コイル
16の出口は、冷媒流量調整弁17を介してデフロスト
空気熱交換器18に接続される。この熱交換器18の出
口は、高元圧縮機1の吸入管に接続される。熱交換器1
8を空気式ではない他の方式により構成してもよい。
【0016】また、低元圧縮機5の吐出側の油分離器6
の出口は、中途部に低元側ホットガス供給電磁弁19を
設けた低元側ホットガス供給管20によって冷却コイル
8aの入口に接続される。
【0017】このように構成される多元冷凍装置U1で
は、冷凍運転時に高元圧縮機1からのガス冷媒が凝縮器
2で冷却水によって凝縮され、この凝縮器2を出た液冷
媒が膨脹弁3を介してカスケードコンデンサ4のコイル
4aに送られることで、このコイル4a内で蒸発する。
この蒸発作用により低元圧縮機5からのガス冷媒が凝縮
され、液化した冷媒が膨脹弁7を介して冷却コイル8a
に送られることで、冷却器8により冷凍倉庫Nなどの熱
負荷の冷却が行なわれる。
【0018】一方、デフロスト時は冷媒の流れを矢印で
示すように高元圧縮機1を出たホットガス冷媒が、電磁
弁13とホットガス供給管14を通ってドレンパン昇温
コイル15aに入りドレンパン15を暖めたあと、加熱
コイル16に送られる。これにより、通常これらの部分
が10℃から15℃まで昇温されて霜取りが行なわれ
る。このデフロスト時に凝縮した冷媒液は、加熱コイル
16を出たあとに冷媒流量調整弁17によって減圧さ
れ、デフロスト空気熱交換器18に供給される。この熱
交換器18で蒸発しガス化した冷媒は、吸入管によって
高元圧縮機1に戻される。
【0019】また、低元圧縮機5を出たホットガス冷媒
は、電磁弁19とホットガス供給管20を通って冷却コ
イル8aに送られる。これにより、この冷却コイル8a
部分が約10℃程度まで暖められて霜取りが行なわれ
る。冷却コイル8aを出た冷媒は液分離器9を介して低
元圧縮機5に戻される。
【0020】ここで、1回のデフロストサイクルに15
分程度の時間が割り振られていた場合、前半の約10分
間では高元圧縮機1からのホットガス冷媒を冷却器8に
送って除霜を行ない、後半の約5分間では低元圧縮機5
および高元圧縮機1からのホットガス冷媒をともに冷却
器8に送って除霜を行なうことにより、冷却器8のデフ
ロストを短時間で効率よく行なうことができる。
【0021】つぎに、図2に示す他の実施例を説明す
る。この実施例では、高元圧縮機1からのホットガスだ
けで冷却器8の除霜を行なう構成となっており、低元圧
縮機5と冷却コイル8aとを接続するホットガス供給管
20が省かれている。
【0022】なお、本考案は二元冷凍装置に限定され
ず、低元冷凍機、中元冷凍機および高元冷凍機から構成
される三元冷凍装置にも適用できる。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、デ
フロストに凝縮温度が高温(たとえば+40℃)である
高元側冷媒の熱源を利用できるため、デフロスト不良が
起こらず、良好に冷却器の霜取りを行なえる。また、高
元側冷媒の熱量を利用し、さらに低元側冷媒の凝縮熱量
のうち顕熱部分を併用すると、従来に比べて大きな熱量
を確保することができ、大幅にデフロスト時間を短縮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による多元冷凍装置の一実施例を示す系
統図。
【図2】他の実施例の多元冷凍装置を示す系統図。
【図3】二元冷凍方式における冷媒状態を示すモリエル
線図。
【符号の説明】
1 高元圧縮機 2 水冷凝縮器 3、7 膨脹弁 4 カスケードコンデンサ 4a 蒸発コイル 5 低元圧縮機 6 油分離器 8 冷却器 8a 冷却コイル 9 液分離器 10 吸入圧調整弁 11、12 圧力保護容器 13 高元側ホットガス供給用電磁弁 14 高元側ホットガス供給管 15 ドレンパン 15a ドレンパン昇温コイル 16 加熱コイル 17 冷媒流量調整弁 18 デフロスト空気熱交換器 19 低元側ホットガス供給用電磁弁 20 低元側ホットガス供給管

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数台の冷凍機を凝縮器をなすカスケード
    コンデンサで多段に連結した多元冷凍装置において、高
    元側の圧縮機の吐出側を中途部に電磁弁を設けたホッ
    トガス供給管によって最低元側の冷却器のドレンパン昇
    温コイルへ接続し、このコイルの出口を冷却器の加熱コ
    イルに接続し、この加熱コイルの出口をデフロスト熱交
    換器を介して高元側の圧縮機の吸入側に接続し、最低元
    の圧縮機の吐出側を、中途部に電磁弁を設けたホットガ
    ス供給管によって冷却器の冷却コイル入口に接続し、最
    低元および高元側の圧縮機から吐出されるホットガスに
    より冷却器の除霜を行なえるようにしたことを特徴とす
    る多元冷凍装置。
JP1993004320U 1993-01-20 1993-01-20 多元冷凍装置 Expired - Lifetime JP2513165Y2 (ja)

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JP1993004320U JP2513165Y2 (ja) 1993-01-20 1993-01-20 多元冷凍装置

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JPH0659770U JPH0659770U (ja) 1994-08-19
JP2513165Y2 true JP2513165Y2 (ja) 1996-10-02

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01296067A (ja) * 1988-05-24 1989-11-29 Nissin Kogyo Kk 二元冷凍機におけるデフロスト方法並びにその装置

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JPH0659770U (ja) 1994-08-19

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