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JP2502797Y2 - 動物実験手技訓練用動物模型 - Google Patents

動物実験手技訓練用動物模型

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Publication number
JP2502797Y2
JP2502797Y2 JP4777991U JP4777991U JP2502797Y2 JP 2502797 Y2 JP2502797 Y2 JP 2502797Y2 JP 4777991 U JP4777991 U JP 4777991U JP 4777991 U JP4777991 U JP 4777991U JP 2502797 Y2 JP2502797 Y2 JP 2502797Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
animal
model
animal model
training
synthetic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4777991U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04133272U (ja
Inventor
一淑 前島
太一郎 秋山
佐次郎 大久保
廣 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koken Co Ltd
Original Assignee
Koken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koken Co Ltd filed Critical Koken Co Ltd
Priority to JP4777991U priority Critical patent/JP2502797Y2/ja
Publication of JPH04133272U publication Critical patent/JPH04133272U/ja
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Publication of JP2502797Y2 publication Critical patent/JP2502797Y2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】マウス、ラット、モルモットなど
の小動物に各種の動物実験を施す場合には、その小動物
を的確に取り扱い、各種の操作を行う技術が重要であ
る。本考案はこの動物実験の技術を訓練するために用い
る動物模型に関する。
【0002】
【従来の技術】マウス、ラットなどの小動物がしばしば
動物実験に供されている。そして、この動物実験におい
ては、保定、検体の経口投与、気管挿管、検体の尾静脈
投与、尾静脈(動脈)採血などの各種の操作が多く行わ
れる。そして、これらの操作を動物を傷つけることなく
的確に行うのは難しく、そのために訓練を重ね、技術を
習熟する必要がある。
【0003】しかして、これらの操作技術は動物実験手
技と称され、その訓練は従来実際に生きた動物を教材に
用いて行われて来た。しかし、近年動物の生命の尊厳と
いう観点から、上記訓練に生きた動物を用いることが問
題となってきた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、動物実験手
技の訓練の教材に用いる動物模型を提供することを目的
とする。動物実験手技においては、各種操作時に処置し
易くするために動物を手や器具で保持する、すなわち保
定を行う必要があり、各種操作が的確に円滑に行えるか
否かはこの保定のよしあしにかかっている。保定の訓練
には、動物模型は手で把んで保持したとき、さらには器
具で保持したとき、生きた動物に類似した感触を有し、
姿勢をとるものでないとその目的は達し得ない。また各
種操作の訓練においては、動物模型に処置した各種の操
作が的確に行われたか否か、その結果が分かるようにし
てないと訓練の成果が上がらない。
【0005】本考案は、上記の要望を満たした、保定、
経口投与法、気管挿管法、尾静脈投与法、尾静脈(動
脈)採血法の訓練に好適な動物実験手技訓練用動物模型
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案は、軟
質合成樹脂で中空な動物模型を成形し、その内部にゲル
体を封入してなり、該動物模型の口部につながる気管並
びに食道及び胃の模型を有し、且つ該動物模型の胸部及
び腹部は透明な軟質合成樹脂で形成した動物実験手技訓
練用動物模型に係わり、また、軟質合成樹脂で中空な動
物模型を成形し、その内部にゲル体を封入してなり、該
動物模型の尾部は可撓性の紐状物に軟質合成樹脂の外皮
を被せ、この紐状物と外皮との間に中空細管をU字状に
折り曲げて挿入した構造を有し、前記中空細管の両端部
を尾部つけ根から外部に露出させてなる動物実験手技訓
練用動物模型に係わる。更に、上記の中空な動物模型
が、口部分のみで接着した2枚の軟質合成樹脂皮膜で成
形されたものである動物実験手技訓練用動物模型に係わ
る。
【0007】本考案の一例を示す図1を用いて、本考案
を詳しく説明する。1は、軟質合成樹脂であって、中空
な動物模型を形成しており、動物の皮膚に相当する。こ
の中空な動物模型の内部にゲル体を封入して動物模型本
体Mを構成する。この皮膚に相当する軟質合成樹脂1の
柔軟性、厚さ並びに内部に封入するゲル体の粘度、充填
度を加減することによって、マウス、ラット、モルモッ
ト、ハムスタ−など各種の小動物の感触をもつ動物模型
本体を得ることができる。また軟質合成樹脂1の内側
に、もう一層軟質合成樹脂1’を設けて動物の皮膚に相
当する部分を二重構造にすると、より一層実際の動物に
類似した感触を得ることが出来る。この動物模型本体
は、小動物が通常とっている姿勢に成形するのが好まし
い。そしてこの動物模型本体は上記のように構成したの
で、これを把んだ感触は、生きた動物のそれと殆ど同じ
であり、また動物の姿勢を自由に変えることができるの
で、各種操作を行う際の保定の訓練に極めて適する。
【0008】上記の軟質合成樹脂としてはシリコ−ン、
ポリ塩化ビニル系合成樹脂、ポリオレフィン系合成樹
脂、ジェン系弾性合成樹脂などが用いられ、またゲル体
してはシリコ−ンゲル状物、ポリアクリル酸、アルギン
酸、カルボキシメチルセルロ−ス又はいわゆる高吸水性
樹脂などのゲル状化物が用いられ、このゲル体は透明で
あることが好ましい。また、動物の皮膚に相当する軟質
合成樹脂の外側表面にはシワをつけたり、短繊維を植毛
して動物の外観に似せるのが好ましい。
【0009】次に図1において、3は動物模型の口部、
4は気管の模型、5は食道の模型、6は胃の模型であ
る。また7は所望により設ける液体抜きドレインであ
る。気管4及び食道5はそれぞれ口部3につながってい
る。ドレイン7の一端は胃の模型6につながり、他端は
動物模型本体Mの外部に露出している。そして気管の模
型4、食道の模型5及び胃の模型6が外から見えるよう
に動物模型本体Mの胸部及び腹部の部分の皮膚部2は透
明な素材でできている。このように構成したのは、経口
投与や気管挿管の訓練の効率を上げるためである。
【0010】例えば、動物実験における経口投与法にお
いては、マウスの場合は長さ6〜8cm、径0.9〜1
mmの管で先端が球状になっている経口ゾンデ針を注射
筒に装着し、この経口ゾンデ針の先端を動物の口から入
れ胃まで挿入し、注射筒内の検体を動物の胃内に投与す
る。この経口ゾンデ針を、食道や胃を傷つけることなく
胃内に挿入する必要がある。訓練は、経口ゾンデ針を食
道や胃を傷つけることなく胃に的確に挿入する技術の習
得について行う。気管挿管の場合も同様である。
【0011】本考案の動物模型を訓練に用いると、気管
の模型4、食道の模型5及び胃の模型6が外から見える
ため、経口ゾンデ針が的確に挿入されているか否かを目
で確かめながら挿入することができ、これを繰り返すこ
とによって、その技術を習熟することができる。訓練の
ため胃の中に実際に液体を投与した場合は、その液体は
ドレインを通して動物模型本体M外に抜き出す。気管の
模型4、食道の模型5及び胃の模型6並びドレイン7
は、前述した軟質合成樹脂を素材として作られる。また
例えば気管の模型4を白色、食道5の模型と胃の模型6
を赤色と言うように着色しておくと、訓練効率を一層上
げることができる。
【0012】更に図1において、8は動物動物模型本体
Mの尾の模型である。9は可撓性の中実の紐状体、10
は軟質合成樹脂からなる外皮、11は中空細管である。
この尾の模型8は、可撓性の中実の紐状体9を芯とし、
その上に軟質合成樹脂からなる外皮10を鞘状に被せ、
この紐状体9と外皮10との間に中空細管11をU字状
に折り曲げて挿入した構造になっている。このU字状に
折り曲げた先端はなるべく尾部の先端部迄挿入するのが
好ましい。そして、中空細管11の両端は、尾の付け根
から動物模型本体M外に露出している。紐状体9、外皮
10、中空細管11は前述した軟質合成樹脂を素材とし
て適宜に作られる。また外皮の表面には、例えばラット
などの特有の皮膚模様を付してもよい。この尾の模型8
部分は、感触が動物の尾に似ており、尾静脈投与技術や
尾静脈(動脈)採血技術の訓練に用いる。
【0013】動物実験においては、尾静脈内投与や尾静
脈(動脈)採血がしばしば行われる。この方法は、動物
を保定器を用いるなどして保定した後、その尾の静脈に
注射針を挿入し検体を注入したり、尾の静脈や動脈に注
射針を挿入して採血を行う。しかして、小動物の尾その
ものが小さく、特殊な形状をしており、しかもその血管
が細いため、注射針を尾静脈や尾動脈を傷つけることな
く的確に挿入するのはむずかしく、熟練した技術を要す
る。
【0014】本考案の動物実験手技訓練用動物模型の尾
の模型部分は、この静脈や動脈への注射針の挿入の訓練
に用いる。すなわち、動物模型本体Mを保定器具などを
用いて保持し、尾の模型8を伸ばし、尾静脈や尾動脈に
相当する中空細管を手で探り当て、この中空細管に注射
針を挿入する。検体投与の訓練の場合には、この注射針
の挿入が的確に行われると、投与された液体は中空細管
内を通って、動物模型本体M外に露出させた中空細管両
端部から流出する。したがって、注射針の挿入が的確に
行われたか否かを目で確認することができる。また採血
の訓練の場合には、動物模型本体M外に露出させた中空
細管両端部を液体中に差し込んでおくと、注射針の挿入
が的確に行われたときには、注射筒のなかに液体が吸い
上げられるので、注射針の挿入が的確に行われたか否か
を目で確認することができる。そして、この操作を繰り
返すことによって、注射針挿入技術を習熟することがで
きる。
【0015】本考案の動物実験手技訓練用動物模型にお
いては、前記した気管の模型、食道の模型及び胃の模型
並びに尾の模型とを共に備えていてもよい。
【0016】
【考案の効果】本考案の動物実験手技訓練用動物模型
は、手で把んだ感触が動物に似ており、また種々の姿勢
をとらせ得るので、保定の訓練を行うことができる。ま
た経口投与法の訓練、尾静脈内投与法の訓練、尾静脈
(動脈)採血法の訓練に好適である。したがって、動物
実験手技の訓練に当り、本考案の動物模型を使用するこ
とによって、生きた動物を教材にする必要がなくなり、
手軽に訓練することができ、また動物を死なせたり、傷
つけたりすることがなくなると言う点でも本考案は意義
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の動物実験手技訓練用動物模型の腹部か
らみた正面図
【符号の説明】
M 動物模型本体、1,1’ 軟質合成樹脂、2 透明
部、3 口部、4 気管の模型、5 食道の模型、6
胃の模型、7 液体抜きドレイン、8 尾の模型、9
紐状体、10 外皮、11 中空細管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 宇野 廣 東京都新宿区下落合3丁目5番18号 株 式会社高研内 (56)参考文献 特開 昭60−121484(JP,A) 実開 昭50−37650(JP,U) 実開 昭51−149252(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質合成樹脂で中空な動物模型を成形し、
    その内部にゲル体を封入してなり、該動物模型の口部に
    つながる気管並びに食道及び胃の模型を有し、且つ該動
    物模型の胸部及び腹部は透明な軟質合成樹脂で形成した
    動物実験手技訓練用動物模型。
  2. 【請求項2】軟質合成樹脂で中空な動物模型を成形し、
    その内部にゲル体を封入してなり、該動物模型の尾部は
    可撓性の紐状物に軟質合成樹脂の外皮を被せ、この紐状
    物と外皮との間に中空細管をU字状に折り曲げて挿入し
    た構造を有し、前記中空細管の両端部を尾部つけ根から
    外部に露出させてなる動物実験手技訓練用動物模型。
  3. 【請求項3】中空な動物模型が、口部分のみで接着した
    2枚の軟質合成樹脂皮膜で成形されたものである請求項
    1又は請求項2記載の動物実験手技訓練用動物模型。
JP4777991U 1991-05-29 1991-05-29 動物実験手技訓練用動物模型 Expired - Lifetime JP2502797Y2 (ja)

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JPH04133272U JPH04133272U (ja) 1992-12-11
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JP6143256B2 (ja) * 2012-08-01 2017-06-07 学校法人麻布獣医学園 参加型獣医学・畜産学教育のための動物模型の開発

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