JP2025541200A - がん処置のための併用療法 - Google Patents
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Abstract
BRAF阻害剤(例えば、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩)およびEGFR阻害剤(EGFRi)を含む併用療法、ならびにその医薬組成物、方法および使用が本明細書で提供される。
【選択図】なし
【選択図】なし
Description
本発明は、式(I)の化合物:
の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩と、EGFR阻害剤(EGFRi)との組合せ、ならびにその医薬組成物、方法および使用に関し、式(I)の化合物葉BRAF阻害剤である。
配列表
本出願は、EFS-Webを介して提出されたASCIIテキスト形式の配列表のコンピュータ可読形式(CRF)を参照により組み込む。EFS-Webを介して提出された配列表テキストファイル、表題P38651_SEQ_LISTING_ST26.xml、ファイルサイズ10,068バイト、2023年10月3日作成。
本出願は、EFS-Webを介して提出されたASCIIテキスト形式の配列表のコンピュータ可読形式(CRF)を参照により組み込む。EFS-Webを介して提出された配列表テキストファイル、表題P38651_SEQ_LISTING_ST26.xml、ファイルサイズ10,068バイト、2023年10月3日作成。
変異BRAFは標的化可能な発がん性ドライバーであり、これまでに3つのBRAF阻害剤(BRAFi)(ベムラフェニブ、ダブラフェニブ、エンコラフェニブ)が市場に届き、BRAFV600E陽性黒色腫での有効性を示している。しかしながら、薬物耐性の迅速な獲得がほぼ普遍的に観察されており、標的療法に関する治療上の利益の持続期間は依然として限られている。
さらに、開発された第一世代のBRAF阻害剤は、BRAFV600E駆動性腫瘍においてMAPKシグナル伝達を抑制する予想外の「逆説的」能力を明らかにしたが、同じ阻害剤は、BRAF野生型(WT)モデルにおいてMAPK刺激活性を示した(N.Engl.J.Med.,366:271-273(2012);and British Journal of Cancer,volume 111,pages 640-645(2014))。
次いで、RAFパラドックスに関する機構的研究により、発がん性BRAFV600Eがその単量体サイトゾル形態でMEK1/2をリン酸化する一方で、WT BRAFおよびRAF1の活性化は、細胞膜移行、ならびに活性化RAS(KRAS、NRAS、HRAS)によって促進されるホモおよび/またはヘテロ二量体化を含む事象の複雑な段階を必要とすることが明らかになった(Nature Reviews Cancer,volume 14,pages 455-467(2014))。
ベムラフェニブ、ダブラフェニブおよびエンコラフェニブのような第一世代のBRAF阻害剤の、WT BRAFまたはRAF1プロトマーへの結合は、RAFホモおよび/またはヘテロ二量体化、ならびに新たに形成されたRAF二量体の膜会合を迅速に誘導する。二量体型の立体配座では、1つのRAFプロトマーが第2のRAFプロトマーの立体配座変化をアロステリックに誘導してキナーゼ活性状態をもたらし、重要なことに、阻害剤の結合にとって好ましくない立体配座をもたらす。薬物処置によって誘導された二量体は、結果として、経路の過活性化を伴う未結合プロトマーによって動作される触媒作用によりMEKリン酸化を促進する。
結腸直腸がん(CRC)では、いくつかの前臨床データおよび臨床データが、EGFRからのシグナル伝達がMAPK活性の維持に寄与し、EGFR-RAS経路を介したRAF二量体形成の部分的活性化に寄与することを実証した。抗EGFR抗体によるEGFR遮断は、第一世代のBRAF阻害と組み合わせていくらかの臨床的利益を提供している(N.Engl.J.Med.,381:1632-1643(2019),DOI:10.1056/NEJMoa1908075)。この組合せがいくらかの臨床的成功を証明したにもかかわらず、パラドックスを誘導するBRAFi抗体および抗EGFR抗体からの利益は限定されたままである。したがって、第1世代のBRAF阻害剤の用量制限毒性のために、IC90以上をカバーするCtroughレベルは、この臨床設定で達成することが困難である。
本明細書では、当技術分野におけるこれらおよび他の課題に対する解決策が提供される。
一態様では、本発明は、式(I):
の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩の新規な併用療法および使用に関する。いくつかの実施形態では、化合物は、(3R)-N-[2-シアノ-4-フルオロ-3-(3-メチル-4-オキソ-キナゾリン-6-イル)オキシ-フェニル]-3-フルオロ-ピロリジン-1-スルホンアミド、またはその薬学的に許容され得る塩である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩は、BRAF阻害剤である。式(I)の化合物は、例えば、国際公開第2021116050号A1にも記載されており、RO7276389とも呼ばれる。
一態様では、本発明は、式(I):
別の態様では、本発明は、式(I)の化合物とEGFR阻害剤との新しい組合せ、ならびにがん、特に結腸直腸がんの処置に使用するための当該組み合せに関する。式(I)の化合物は、BRAF阻害剤であり、これは、例えば、市販されている第1世代のBRAF阻害剤:エンコラフェニブ、ダブラフェニブおよびベムラフェニブ(パラドックス誘導物質)と比較した場合、無視できる程度のMAPKシグナル伝達経路の逆説的活性化(逆説的ブレーカ)を示す別の例では、式(I)の化合物はまた、非常に強力な脳浸透特性を有し、したがって脳内に転移した軟膜がんまたはがんの処置のために緊急に必要とされる代替療法を提供する。優れた安全性プロファイルのために、式(I)の化合物は、IC95付近の有意に高いCtroughレベルに達するはるかに高い個別用量を可能にする。
別の態様では、本発明は、BRAF関連腫瘍に対する強力な併用活性と、例えば、第1世代BRAF阻害剤で処置された患者で頻繁に観察される急速に獲得される処置耐性を克服する可能性とを有する、がん治療に使用するための新しい組合せを開示する。一例では、がんの処置に使用するための本発明に開示される組合せは、BRAF阻害剤およびEGFRi単剤療法の相加効果を超える予想外の組合せ活性を示す。
任意の特定の要素または行為の説明を容易に識別するために、参照番号の最上位桁は、その要素が最初に導入される図番号を指す。
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、当業者によって一般的に理解されている意味と同じ意味を有する。例えば、Singleton et al.,Dictionary of Microbiology and Molecular Biology,2nd ed.,J.Wiley&Sons(New York,NY 1994);Sambrook et al.,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,Cold Springs Harbor Press(Cold Springs Harbor,NY 1989)を参照されたい。本発明の実施においては、本明細書に記載されるものと類似したまたは同等の任意の方法、デバイス、および材料を使用することができる。
以下の定義は、本明細書で頻繁に用いられる特定の用語の理解を容易にするために提供されており、本開示の範囲を限定することを意味するものではない。本明細書で言及される全ての参考文献は、参照によりその全体が組み込まれる。
定義
本明細書で使用される場合、特に明記されていない限り、「約」および「およそ」という用語は、組成物または剤形の成分の用量、量、または重量パーセントを指すときには、指定された用量、量、または重量パーセントから得られるものと同等の薬理的効果を提供するために、当業者によって認識される用量、量、または重量パーセントを意味する。同等の用量、量、または重量パーセントは、指定された用量、量、または重量パーセントの30%、20%、15%、10%、5%、1%、またはそれ未満以内であり得る。
本明細書で使用される場合、特に明記されていない限り、「約」および「およそ」という用語は、組成物または剤形の成分の用量、量、または重量パーセントを指すときには、指定された用量、量、または重量パーセントから得られるものと同等の薬理的効果を提供するために、当業者によって認識される用量、量、または重量パーセントを意味する。同等の用量、量、または重量パーセントは、指定された用量、量、または重量パーセントの30%、20%、15%、10%、5%、1%、またはそれ未満以内であり得る。
「IC50」という用語は、特定の測定された活性の50%を阻害するために必要な特定の化合物の濃度を指す。「IC90」という用語は、特定の測定された活性の90%を阻害するために必要な特定の化合物の濃度を指す。「IC95」という用語は、特定の測定された活性の95%を阻害するために必要な特定の化合物の濃度を指す。
「阻害剤」という用語は、特定のリガンドの特定の受容体への結合と競合する、結合を減少させる、もしくは結合を妨げる化合物、または特定のタンパク質の機能を減少させるもしくは妨げる化合物を表す。特に、その中で使用される阻害剤は、それぞれの標的の活性を、標的化する、低下させる、または阻害する化合物を指し、特定の阻害剤は、1μM未満、500nM未満、200nM未満、100nM未満、50nM未満、25nM未満、10nM未満、5nM未満、2nM未満または1nM未満のIC50値を有する。
「薬学的に許容され得る塩」という用語は、生物学的にまたはその他望ましくないものではない、遊離塩基または遊離酸の生物学的有効性および特性を保持する式(I)の化合物の塩を指す。これらの塩は、例えば、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等、特に塩酸、および有機酸、例えば酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸、N-アセチルシステイン、ゲンチシン酸等で形成され得る。また、これらの塩は、遊離酸に無機塩基や有機塩基を添加して調製してもよい。無機塩基から誘導される塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウムおよびマグネシウム塩等が挙げられるが、これらに限定されない。有機塩基から誘導される塩としては、第一級、第二級および第三級アミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミンおよび塩基性イオン交換樹脂、例えばイソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、リジン、アルギニン、N-エチルピペリジン、ピペリジン、ポリイミン樹脂等の塩が挙げられるが、これらに限定されない。式(I)の化合物の特定の薬学的に許容され得る塩は、塩酸塩、メタンスルホン酸塩、およびクエン酸塩である。
「FOLFOX」という用語は、結腸直腸がんを処置するために使用される併用化学療法レジメンに関する。FOLFOXは、薬剤ロイコボリンカルシウム(フォリン酸)、フルオロウラシルおよびオキサリプラチンを含み、典型的には静脈内注入を介して投与される。いくつかの実施形態では、FOLFOXレジメンは、i)オキサリプラチンを約50mg/m2~約200mg/m2の量で投与すること;ii)ロイコボリンを約200mg/m2~約600mg/m2の量で投与する;iii)5-フルオロウラシル(5-FU)を約1200mg/m2~約3600mg/m2の量で投与することを含む。FOLFOX投与は、処方され承認された処置方法に従う。典型的には、FOLFOXレジメンの投与は、2週間のサイクルの1日目および2日目にわたる。修正および調整されたFOLFOXレジメンは、本発明の目的のために包含されると見なされるべきである。セツキシマブの投与と組み合わせたFOLFOX投与は、同時にまたは続いて、特に続いて行うことができる。
「FOLFIRI」という用語は、結腸直腸がんを処置するために使用される併用化学療法レジメンに関する。FOLFIRIは、ロイコボリンカルシウム(フォリン酸)、フルオロウラシルおよびイリノテカンという薬物を含む。いくつかの実施形態では、FOLFIRIレジメンは、i)イリノテカンを約150mg/m2~約250mg/m2、特に約180mg/m2の量で投与すること;ii)ロイコボリンを約200mg/m2~約600mg/m2の量で投与すること;iii)約1200mg/m2~約3600mg/m2の量の5-フルオロウラシル(5-FU)を投与することを含む。FOLFIRI投与は、処方され承認された処置方法に従う。典型的には、FOLFIRIレジメンの投与は、2週間のサイクルの1日目および2日目にわたる。修正および調整されたFOLFIRIレジメンは、本発明の目的のために包含されると見なされるべきである。セツキシマブの投与と組み合わせたFOFIRI投与は、同時にまたは続いて、特に続いて行割れる。
「患者」という用語は、ヒト患者を指す。患者は、成人であってもよい。
「抗体」という用語は、具体的には、それらが所望の生物学的活性を示す限り、モノクローナル抗体(全長モノクローナル抗体等)、ポリクローナル抗体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、および抗体断片を包含する。一例では、抗体は完全長モノクローナル抗体である。
本明細書で使用される場合、IgG「アイソタイプ」または「サブクラス」という用語は、それらの定常領域の化学的および抗原的特性によって定義される免疫グロブリンのサブクラスのうちのいずれかを意味する。
それらの重鎖の定常ドメインのアミノ酸配列に応じて、抗体(免疫グロブリン)は、異なるクラスに割り当てられ得る。免疫グロブリンには5つの主なクラス:IgA、IgD、IgE、IgG、およびIgMがあり、これらのいくつかは、サブクラス(アイソタイプ)、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、およびIgA2に更に分けられる場合がある。免疫グロブリンの異なるクラスに対応する重鎖定常ドメインは、それぞれ、α、γ、ε、γ、およびμと呼ばれる。種々のクラスの免疫グロブリンのサブユニット構造および三次元構成は周知であり、例えば、Abbas et al.,Cellular and Mol.Immunology,4th ed.(W.B.Saunders,Co.,2000)に記載されている。抗体は、抗体と1つ以上の他のタンパク質もしくはペプチドとの共有的または非共有的結合により形成される、より大きな融合分子の一部であってもよい。
「全長抗体」、「インタクトな抗体」、および「全抗体」という用語は、以下に記載の抗体断片ではない、その実質的にインタクトな形態の抗体を指すために本明細書で同義に使用される。この用語は、Fc領域を含む抗体を指す。
「Fc領域」という用語は、本明細書では定常領域の少なくとも一部分を含有する免疫グロブリン重鎖のC末端領域を定義するために使用される。この用語は、ネイティブ配列Fc領域と変異体Fc領域を含む。一態様では、ヒトIgG重鎖Fc領域は、Cys226から、またはPro230から、重鎖のカルボキシル末端までに及ぶ。しかしながら、宿主細胞によって産生される抗体は、重鎖のC末端から1つ以上の、特に1つまたは2つのアミノ酸の翻訳後開裂を受けてもよい。したがって、完全長重鎖をコードする特定の核酸分子の発現によって宿主細胞によって産生される抗体は、完全長重鎖を含み得るか、または完全長重鎖の切断されたバリアントを含み得る。これは、重鎖の最後の2つのC末端アミノ酸がグリシン(G446)とリジン(K447)である場合にも当てはまる。したがって、Fc領域のC末端リジン(K447)、またはC末端グリシン(G446)およびリジン(K447)が存在してもよく、または存在していなくてもよい。Fc領域を含む重鎖のアミノ酸配列は、別途示されない限り、本明細書ではC末端リジン(K447)なしで示される。一態様では、本明細書に開示される抗体に含まれる、本明細書で明記したFc領域を含む重鎖は、追加のC末端グリシン-リジンジペプチド(G446およびK447)を含む。一態様では、本明細書に開示される抗体に含まれる、本明細書で明記したFc領域を含む重鎖は、追加のC末端グリシン残基(G446)を含む。一態様では、本明細書に開示される抗体に含まれる、本明細書で明記したFc領域を含む重鎖は、追加のC末端リジン残基(K447)を含む。一実施形態では、Fc領域は、重鎖の単一アミノ酸置換N297Aを含む。本明細書で特に明記されない限り、Fc領域または定常領域におけるアミノ酸残基のナンバリングは、Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD,1991に記載されるような、EUナンバリング方式(EUインデックスとも呼ばれる)に従う。
「ネイキッド抗体」は、異種部分(例えば、細胞傷害性部分)または放射性標識にコンジュゲートしていない抗体を指す。ネイキッド抗体は、薬学的組成物で存在してもよい。
「抗体断片」は、好ましくはその抗原結合領域を含む、インタクトな抗体の一部を含む。いくつかの例では、本明細書に記載の抗体断片は、抗原結合断片である。抗体断片の例としては、Fab、F(ab’)2、およびFv断片、ダイアボディ、直鎖状抗体、一本鎖抗体分子(例えば、scFv)、ならびに抗体断片から形成される多重特異性抗体が挙げられる。
「モノクローナル抗体」という用語は、本明細書で使用される場合、実質的に均一な抗体の集合から得られる抗体を指し、すなわち、例えば、天然に存在する変異またはモノクローナル抗体調製物の製造中に生じる変異を含む、可能性のあるバリアント抗体(そのようなバリアントは一般的に少量存在する)を除いて、集合を構成する個々の抗体は同一であるおよび/または同じエピトープを結合する。様々な決定基(エピトープ)に対する様々な抗体を通常含むポリクローナル抗体調製物とは対照的に、モノクローナル抗体調製物の各モノクローナル抗体は、抗原上の単一の決定基に対するものである。したがって、修飾語「モノクローナル」は、抗体の実質的に均一な集合から得られる抗体の特徴を示し、任意の特定の方法による抗体の産生を必要とするように解釈すべきではない。例えば、本発明に従って使用されるモノクローナル抗体は、ハイブリドーマ法、組換えDNA法、ファージディスプレイ法、およびヒト免疫グロブリン遺伝子座の全部または一部を含むトランスジェニック動物を利用する方法を含むがこれらに限定されない種々の技術によって作製されてもよい。
本明細書で使用される場合、「超可変領域」または「HVR」という用語は、配列において超可変性であり、抗原結合特異性を決定する、抗体可変ドメインの領域、例えば「相補性決定領域」(CDR)のそれぞれを指す。
一般に、抗体は6つのCDRを含み、3つがVHにあり(CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3)、3つがVLにある(CDR-L1、CDR-L2、CDR-L3)。本明細書における例示的なCDRとしては、
(a)アミノ酸残基26-32(L1)、50-52(L2)、91-96(L3)、26-32(H1)、53-55(H2)および96-101(H3)で生じる超可変ループ(Chothia and Lesk,J.Mol.Biol.196:901-917(1987));
(b)アミノ酸残基24-34(L1)、50-56(L2)、89-97(L3)、31-35b(H1)、50-65(H2)および95-102(H3)に生じるCDR(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD(1991));ならびに
(c)アミノ酸残基27c-36(L1)、46-55(L2)、89-96(L3)、30-35b(H1)、47-58(H2)および93-101(H3)で生じる抗原接触(MacCallum et al.J.Mol.Biol.262:732-745(1996))が挙げられる。
(a)アミノ酸残基26-32(L1)、50-52(L2)、91-96(L3)、26-32(H1)、53-55(H2)および96-101(H3)で生じる超可変ループ(Chothia and Lesk,J.Mol.Biol.196:901-917(1987));
(b)アミノ酸残基24-34(L1)、50-56(L2)、89-97(L3)、31-35b(H1)、50-65(H2)および95-102(H3)に生じるCDR(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD(1991));ならびに
(c)アミノ酸残基27c-36(L1)、46-55(L2)、89-96(L3)、30-35b(H1)、47-58(H2)および93-101(H3)で生じる抗原接触(MacCallum et al.J.Mol.Biol.262:732-745(1996))が挙げられる。
いくつかの実施形態では、それぞれ、CDR-H1はHVR-H1と呼ばれ、CDR-H2はHVR-H2と呼ばれ、CDR-H3はHVR-H3と呼ばれ、CDR-L1はHVR-L1と呼ばれ、CDR-L2はHVR-L2と呼ばれ、CDR-L3はHVR-L3と呼ばれる。
特に指示がない限り、CDRは、上記Kabat et al.に従い決定される。当業者は、CDRの表記は、上記Chothia、上記McCallum、または、任意の他の、科学的に認可された命名システムに従い決定することができることを理解するであろう。
「フレームワーク」または「FR」は、相補性決定領域(CDR)以外の可変ドメイン残基を指す。可変ドメインのFRは、一般的に4つのFRドメイン:FR1、FR2、FR3およびFR4からなる。したがって、CDRおよびFR配列は、一般的に、VH(またはVL)において次の配列で出現する:FR1-CDR-H1(CDR-L1)-FR2-CDR-H2(CDR-L2)-FR3-CDR-H3(CDR-L3)-FR4。
「Kabatにおけるような可変ドメイン残基ナンバリング」または「Kabatにおけるようなアミノ酸位置ナンバリング」という用語、およびそれらの変形は、Kabat et al.,(上記参照)における抗体の編集物の重鎖可変ドメインまたは軽鎖可変ドメインに使用されるナンバリングシステムを指す。このナンバリング方式を使用して、実際の直鎖状アミノ酸配列は、可変ドメインのFRもしくはHVRの短縮、またはそれへの挿入に対応する、より少ないアミノ酸または追加のアミノ酸を含み得る。例えば、重鎖可変ドメインは、H2の残基52の後に単一のアミノ酸挿入(Kabatに従う残基52a)を含み、重鎖FR残基82の後に挿入された残基(例えば、Kabatに従う残基82a、82b、および82c等)を含み得る。残基のKabatナンバリングは、所与の抗体に対して、抗体の配列と「標準の」Kabatによってナンバリングされた配列との相同領域での整列によって決定され得る。
「添付文書」という用語は、治療製品の市販パッケージに通常含まれる指示を指すために用いられ、そのような治療製品に関する適応症、使用、投薬量、投与、併用療法、禁忌および/または警告に関する情報を含む。
本明細書で使用される場合、「と組み合わせて」とは、別の処置様式、例えば、本明細書に記載のEGFR阻害剤(例えば、オシメルチニブまたはセツキシマブ)および式(I)の化合物1またはその薬学的に許容され得る塩の投与を含む処置レジメンに加えて、1つの処置様式を投与することを指す。したがって、「と組み合わせて」とは、患者への他の処置様式の投与前、投与中、または投与後の1つの処置様式の投与を指す。
1つ以上の他の薬物と「同時に」投与される薬物は、同一処置サイクル中、1つ以上の他の薬物と同じ処置日に、また必要に応じて1つ以上の他の薬物と同じ時間に投与される。例えば、3週間ごとに付与されるがん療法の場合、同時に投与される薬物はそれぞれ、3週間のサイクルの1日目に投与される。
EGFR阻害剤の非限定的な例としては、セツキシマブ(Erbitux(登録商標))、パニツムマブ(Vectibix(登録商標))、オシメルチニブ(メレレクチニブ(merelectinib)、Tagrisso(登録商標))、エルロチニブ(Tarceva(登録商標))、ゲフィチニブ(lressa(登録商標))、ネシツムマブ(Portrazza(商標))、ネラチニブ(Nerlynx(登録商標))、ラパチニブ(Tykerb(登録商標))、バンデタニブ(Caprelsa(登録商標))およびブリガチニブ(Alunbrig(登録商標)が挙げられる。EGFR阻害剤の更なる例は、当技術分野で公知である。一実施形態では、EGFR阻害剤は、モノクローナル抗EGFR抗体である。一実施形態では、EGFR阻害剤は、オルソステリックEGFR阻害剤である。一実施形態では、EGFR阻害剤は、アロステリックEGFR阻害剤である。
本発明のいくつかの実施形態では、EGFR阻害剤は、セツキシマブ(Erbitux(登録商標))である。セツキシマブは、組換えDNA技術によって哺乳動物細胞株(Sp2/0)で産生されるキメラモノクローナルIgG1抗体である。セツキシマブは、当業者に公知であり、国際公開第2001032712号に記載されている方法に従って調製され得る。セツキシマブは市販されており、以下のCAS登録番号205923-56-4を有する。本明細書で使用される場合、「セツキシマブ」は、ヒト上皮増殖因子受容体(EGFR)の細胞外ドメインに特異的に結合する組換えヒト/マウスキメラモノクローナル抗体である。セツキシマブは、ヒトIgG1重鎖定常領域およびカッパ軽鎖定常領域を有するマウス抗EGFR抗体のFv領域で構成され、152kDaのおおよその分子量を有する。セツキシマブは、哺乳動物(マウス骨髄腫)細胞培養において産生される。セツキシマブは、WHO Drug Information(International Nonproprietary Names for Pharmaceutical Substances),Proposed INN:List 82,Vol 13,No 4,1999、1999年12月9日公開(269頁を参照)にも記載されている。一実施形態では、セツキシマブは、ERBITUX(登録商標)の商品名で市販されている。
本発明のいくつかの実施形態では、EGFR阻害剤がパニツムマブ(Vectibix(登録商標))である。パニツムマブは、完全ヒト化モノクローナルIgG2抗体である。パニツムマブは、当業者に公知であり、国際公開第2006069202号に記載されている方法に従って調製され得る。パニツムマブは市販されており、以下のCAS登録番号:339177-26-3を有する。「パニツムマブ」という用語は、WHO Drug Information,Vol.18;No.2,2004;Proposed INN:List 91;amendment:List 96に記載されている。
一実施形態では、抗EGFR抗体は、
(a)以下のアミノ酸配列を含む、重鎖可変領域(VH):QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSNDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSA(配列番号1)、および
(b)以下のアミノ酸配列を含む、軽鎖可変領域(VL):DILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELK(配列番号2)を含む。
いくつかの例では、抗EGFR抗体は、(a)配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性(例えば、少なくとも95%、96%、97%、98%、もしくは99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列、もしくは配列番号1の配列を含むVHドメイン;(b)配列番号2の配列に対して少なくとも95%の配列同一性(例えば、少なくとも95%、96%、97%、98%、もしくは99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列、もしくは配列番号2の配列を含むVLドメイン;または(a)のVHおよび(b)のVLを含む。
(a)以下のアミノ酸配列を含む、重鎖可変領域(VH):QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSNDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSA(配列番号1)、および
(b)以下のアミノ酸配列を含む、軽鎖可変領域(VL):DILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELK(配列番号2)を含む。
いくつかの例では、抗EGFR抗体は、(a)配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性(例えば、少なくとも95%、96%、97%、98%、もしくは99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列、もしくは配列番号1の配列を含むVHドメイン;(b)配列番号2の配列に対して少なくとも95%の配列同一性(例えば、少なくとも95%、96%、97%、98%、もしくは99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列、もしくは配列番号2の配列を含むVLドメイン;または(a)のVHおよび(b)のVLを含む。
一実施形態では、抗EGFR抗体は、セツキシマブを含み、これは、
(a)重鎖アミノ酸配列:
QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSNDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号3)、および
(b)軽鎖アミノ酸配列:
DILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGA(配列番号4)を含む。
(a)重鎖アミノ酸配列:
QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSNDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号3)、および
(b)軽鎖アミノ酸配列:
DILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGA(配列番号4)を含む。
いくつかの実施形態では、EGFR阻害剤は、抗EGFR抗体であるEGFR特異的アンタゴニストである。様々な抗EGFR抗体が本明細書で企図され、記載される。特定の実施形態では、単離された抗EGFR抗体は、例えば、UniProtKB/Swiss-Protアクセッション番号P00533に示されるヒトEGFR(ErbB-1およびHER1とも呼ばれる)またはその変異体に結合することができる。いくつかの実施形態では、抗EGFR抗体は、EGFとEGFRとの間の結合を阻害することができる。いくつかの実施形態では、抗EGFR抗体は、モノクローナル抗体である。いくつかの実施形態では、抗EGFR抗体は、Fab、Fab’-SH、Fv、scFvおよび(Fab’)2断片からなる群から選択される抗体断片である。いくつかの実施形態では、抗EGFR抗体は、ヒト化抗体である。いくつかの実施形態では、抗EGFR抗体は、キメラ抗体である。いくつかの実施形態では、抗EGFR抗体は、ヒト抗体である。例示的な抗EGFR抗体としては、セツキシマブおよびパニツムマブが挙げられる。本発明の方法およびそれらを作製する方法において有用な抗EGFR抗体の例は、米国特許第5,558,864号、第6,217,866号および第7,060,808号および第7,598,350号に記載されており、これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、抗EGFR抗体は、
(a)GFSLTNYG(配列番号5)、WSGGN(配列番号6)およびLTYYDYE(配列番号7)のHVR-H1、HVR-H2およびHVR-H3配列、ならびに
(b)SQSIGTN(配列番号8)、KYASE(配列番号9)およびNNNWPT(配列番号10)のHVR-L1、HVR-L2およびHVR-L3配列を含む。
(a)GFSLTNYG(配列番号5)、WSGGN(配列番号6)およびLTYYDYE(配列番号7)のHVR-H1、HVR-H2およびHVR-H3配列、ならびに
(b)SQSIGTN(配列番号8)、KYASE(配列番号9)およびNNNWPT(配列番号10)のHVR-L1、HVR-L2およびHVR-L3配列を含む。
一実施形態では、抗EGFR抗体は、
(a)以下のアミノ酸配列を含む、重鎖可変領域(VH):
QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSNDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSA(配列番号1)、および
(b)以下のアミノ酸配列を含む、軽鎖可変領域(VL):
DILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELK(配列番号2)を含む。
(a)以下のアミノ酸配列を含む、重鎖可変領域(VH):
QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSNDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSA(配列番号1)、および
(b)以下のアミノ酸配列を含む、軽鎖可変領域(VL):
DILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELK(配列番号2)を含む。
いくつかの実施形態では、抗EGFR抗体は、(a)配列番号1の配列に対して少なくとも95%の配列同一性(例えば、少なくとも95%、96%、97%、98%、もしくは99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列、もしくは配列番号1の配列を含むVHドメイン;(b)配列番号2の配列に対して少なくとも95%の配列同一性(例えば、少なくとも95%、96%、97%、98%、もしくは99%の配列同一性)を有するアミノ酸配列、もしくは配列番号2の配列を含むVLドメイン;または(a)のVHおよび(b)のVLを含む。
一実施形態では、抗EGFR抗体は、
(a)重鎖アミノ酸配列:
QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSNDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号3)、および
(b)軽鎖アミノ酸配列:
DILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGA(配列番号4)を含む。
(a)重鎖アミノ酸配列:
QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSNDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号3)、および
(b)軽鎖アミノ酸配列:
DILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGA(配列番号4)を含む。
いくつかの実施形態では、抗EGFR抗体は、(例えば、腫瘍微小環境中のプロテアーゼによって)切断されると、抗体抗原結合ドメインを活性化して、例えば、非結合性立体部位を除去することによって、その抗原を結合させることができるようにする、切断可能な部位またはリンカーから構成される。
いくつかの実施形態では、抗EGFR抗体は、米国特許第5,558,864号、同第6,217,866号、同第7,060,808号または同第7,598,350号に記載される抗EGFR抗体由来の6つのHVR配列(例えば、3つの重鎖HVRおよび3つの軽鎖HVR)ならびに/あるいは重鎖可変ドメインおよび軽鎖可変ドメインを含む。
なお更なる実施形態では、抗EGFR抗体は、低下したまたは最小のエフェクター機能を有する。なお更に具体的な一態様では、最小のエフェクター機能は、「エフェクターレスFc突然変異」またはグリコシル化突然変異から生じる。なお更なる例では、エフェクターレスfc変異は、定常領域におけるn434sまたはm428l/n434s置換である。なお更なる例では、エフェクターレスfc変異は、定常領域内のn434s置換である。いくつかの例では、単離された抗EGFR抗体は、非グリコシル化されている。抗体のグリコシル化は、典型的には、N結合型またはO結合型のいずれかである。N結合型とは、炭水化物部分のアスパラギン残基の側鎖への結合を指す。トリペプチド配列であるアスパラギン-X-セリンおよびアスパラギン-X-スレオニン(ここで、Xは、プロリン以外の任意のアミノ酸である)は、アスパラギン側鎖への炭水化物部分の酵素的結合のための認識配列である。よって、ポリペプチドにおけるこれらトリペプチド配列のいずれかの存在が、潜在的なグリコシル化部位を作る。O結合型グリコシル化とは、糖類、N-アセチルガラクトサミン、ガラクトース、またはキシロースのうちの1つのヒドロキシアミノ酸、最も一般的にはセリンまたはトレオニンへの結合を指すが、5-ヒドロキシプロリンまたは5-ヒドロキシリジンも使用され得る。抗体からのグリコシル化部位の除去は、(N結合型グリコシル化部位について)上述のトリペプチド配列のうちの1種が除去されるようにアミノ酸配列を改変することによって好都合に達成される。この改変は、グリコシル化部位内のアスパラギン、セリンまたはトレオニン残基の別のアミノ酸残基(例えば、グリシン、アラニンまたは保存的置換)との置換によって行われ得る。
本明細書で使用される場合、「処置すること」は、有効量の治療剤(例えば、式(I)の化合物、セツキシマブまたはパニツムマブ)または治療剤の組合せ(例えば、セツキシマブまたはパニツムマブと組み合わせた式(I)の化合物)による有効ながん処置を含む。処置は、第一選択処置(例えば、患者は以前に処置されていない可能性がある、または事前の全身療法を受けたことがない)または第二選択処置もしくはそれ以降の治療であり得る。例えば、患者は、がん性細胞の増殖の低減(または破壊)、疾患に起因する症候の軽減、疾患に罹患している者の生活の質の向上、疾患の処置に必要な他の薬物治療の用量の低減、および/または患者の生存期間の延長を含むが、これらに限定されない、本明細書に記載のがんに関連する1つ以上の症候が軽減または排除された場合、「処置」に成功する。
疾患の「進行の遅延」という用語は、本明細書に記載のがんの発症を先延ばしにする、妨げる、遅延させる、遅らせる、安定化する、および/または延期することを指す。この遅延は、処置されている本明細書に記載のがんおよび/または患者の病歴に応じて、様々な時間長であり得る。当業者には明らかであるように、十分または有意な遅延は、患者ががんを発症しないという点で予防を事実上包含し得る。
本明細書において、「有効量」は、治療結果を達成する本明細書に記載の治療剤(例えば、式(I)の化合物および/またはセツキシマブ)の量を指す。いくつかの例では、治療剤または治療剤の組合せの有効量は、本明細書に提供される臨床エンドポイントを達成する薬剤または薬剤の組合せの量である。本明細書における有効量は、患者の疾患状態、年齢、性別、および体重、ならびに患者における所望の応答を誘発する薬剤の能力等の要因に応じて異なり得る。有効量は、治療上有益な作用が処置の何らかの毒性作用または有害作用を上回るものでもある。いくつかの実施形態では、有効量の薬物は、がん細胞の数を減少させ、腫瘍サイズを低減させ、がん細胞の末梢器官への浸潤を阻害し(すなわち、遅らせるか、または停止し)、腫瘍転移を阻害し(すなわち、遅らせるか、または停止し)、腫瘍成長を阻害し(すなわち、遅らせるか、または停止し)、および/または疾患に関連する症候のうちの1つ以上を軽減する効果を有し得る。有効量を1回以上の投与で投与することができる。本明細書に記載の薬物、化合物、医薬組成物または併用療法の有効量は、直接的または間接的に治療的処置を達成するのに十分な量であり得る。
「QD」は、本明細書に記載の薬剤を1日1回投与することを指す。
「BID」は、本明細書に記載の薬剤を1日2回投与することを指す。
「Q2W」は、本明細書に記載の薬剤を2週間に1回投与することを指す。
「PO」は、本明細書に記載の薬剤の経口投与を指す。
「IV」は、本明細書に記載の任意の薬剤の静脈内投与を指す。
本明細書に記載の併用療法の一実施形態では、EGFR阻害剤は添付文書に従って投与される。
本明細書に記載される併用療法の一実施形態では、EGFR阻害剤は、固定用量Q2W投与として投与されるセツキシマブである。
別の実施形態では、本明細書に記載の併用療法はセツキシマブを含み、セツキシマブは約200~400mg/m2の量で投与される。
式(I)の化合物は、1つの不斉中心を含み、光学的に純粋な鏡像異性体または鏡像異性体の混合物、例えばラセミ体等の形態で存在し得る。
Cahn-Ingold-Prelog則によれば、不斉炭素原子は、「S」または「R」立体配置のものであり得る。
本明細書の目的において「アクセプターヒトフレームワーク」とは、以下に定義するように、ヒト免疫グロブリンフレームワークまたはヒトコンセンサスフレームワークに由来する軽鎖可変ドメイン(VL)フレームワークまたは重鎖可変ドメイン(VH)フレームワークのアミノ酸配列を含むフレームワークである。ヒト免疫グロブリンフレームワークまたはヒトコンセンサスフレームワーク「由来の」アクセプターヒトフレームワークは、その同じアミノ酸配列を含んでいてもよく、またはアミノ酸配列の変更を含んでいてもよい。いくつかの態様では、アミノ酸変更の数は、10以下、9以下、8以下、7以下、6以下、5以下、4以下、3以下、または2以下である。いくつかの態様では、VLアクセプターヒトフレームワークは、VLヒト免疫グロブリンフレームワーク配列またはヒトコンセンサスフレームワーク配列と配列が同一である。
「親和性」は、分子(例えば、抗体)とその結合パートナー(例えば、抗原)との単一の結合部位の間の非共有性相互作用の合計の強度を指す。別途示されない限り、本明細書で使用される場合、「結合親和性」は、結合対のメンバー(例えば、抗体および抗原)間の1:1の相互作用を反映する固有の結合親和性を指す。分子Xの、そのパートナーYに対する親和性は一般に、解離定数(KD)によって表し得る。親和性は、本明細書に記載するものを含め、当技術分野で一般的な方法によって測定することができる。結合親和性を測定するための具体的な例証的および例示的な方法が以下に説明される。
「親和性成熟」抗体とは、改変を有しない親抗体と比較して、1つ以上の相補性決定領域(CDR)において1つ以上の改変を有し、そのような改変によって抗原に対する抗体の親和性を改善する、抗体を指す。
「抗体」という用語は、本明細書では最も広い意味で使用され、限定されるものではないが、それらが所望の抗原結合活性を呈する限り、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、および抗体断片を含めた、様々な抗体構造を包含する。
「抗体断片」は、インタクトな抗体が結合する抗原に結合するインタクトな抗体の一部分を含む、インタクトな抗体以外の分子を指す。抗体断片の例としては、Fv、Fab、Fab’、Fab’-SH、F(ab’)2;ダイアボディ;鎖状抗体;一本鎖抗体分子(例えば、scFvおよびscFab);単一ドメイン抗体(dAb);および抗体断片から形成される多重特異性抗体が挙げられるがこれらに限定されない。特定の抗体断片の総説としては、Holliger and Hudson、Nature Biotechnology 23:1126-1136(2005)を参照されたい。
本明細書で使用される場合、「リンカー」という用語は、ペプチドリンカーを指し、好ましくは、少なくとも5アミノ酸の長さ、好ましくは5~100アミノ酸の長さ、より好ましくは10~50アミノ酸の長さを有するアミノ酸配列を有するペプチドである。一実施形態では、当該ペプチドリンカーは、(GxS)nまたは(GxS)nGmであり、G=グリシン、S=セリン、および(x=3、n=3、4、5または6、およびm=0、1、2または3)または(x=4、n=2、3、4または5およびm=0、1、2または3)、好ましくはx=4およびn=2または3、より好ましくはx=4、n=2である。一実施形態では、当該ペプチドリンカーは(G4S)2である。
「免疫グロブリン分子」という用語は、天然に存在する抗体の構造を有するタンパク質を指す。例えば、IgGクラスの免疫グロブリンは、ジスルフィド結合している2つの軽鎖および2つの重鎖から構成される約150000ダルトンのヘテロ四量体糖タンパク質である。N末端からC末端に、各重鎖は可変重鎖ドメインまたは重鎖可変ドメインとも呼ばれる可変領域(VH)を有し、その後に重鎖定常領域とも呼ばれる3つの定常ドメイン(CH1、CH2およびCH3)が続いている。同様に、N末端からC末端に、各軽鎖は可変軽鎖ドメインまたは軽鎖可変ドメインとも呼ばれる可変領域(VL)を有し、その後に、軽鎖定常領域とも呼ばれる定常軽鎖(CL)ドメインが続いている。免疫グロブリンの重鎖は、α(IgA)、δ(IgD)、ε(IgE)、γ(IgG)またはμ(IgM)と呼ばれる5種類の1つに割り当てられてもよく、このいくつかは、例えば、γ1(IgG1)、γ2(IgG2)、γ3(IgG3)、γ4(IgG4)、α1(IgA1)およびα2(IgA2)等の更なるサブタイプに分けられてもよい。免疫グロブリンの軽鎖は、その定常ドメインのアミノ酸配列に基づき、カッパ(κ)およびラムダ(λ)と呼ばれる2種類のうちの1つに割り当てられてもよい。免疫グロブリンは、免疫グロブリンのヒンジ領域を介して結合された、2つのFab分子とFcドメインとから実質的に成る。
参照抗体と「同じエピトープに結合する抗体」は、競合アッセイにおいて、参照抗体がその抗原に結合するのを50%以上遮断する抗体、および逆に、競合アッセイにおいて、抗体がその抗原に結合するのを50%以上遮断する参照抗体を指す。例示の競合アッセイが本明細書に提供される。
「抗原結合ドメイン」という用語は、抗原の一部または全てに特異的に結合し、かつ相補性である領域を含む抗原結合分子の一部を指す。抗原が大きい場合、抗原結合分子は、抗原の特定の部分のみに結合してもよく、この部分は、エピトープと呼ばれる。抗原結合ドメインは、例えば、1つ以上の抗体可変ドメイン(抗体可変領域ともいう)によって提供されてもよい。好ましくは、抗原結合ドメインは、抗体軽鎖可変領域(VL)と、抗体重鎖可変領域(VH)とを含む。
「キメラ」抗体という用語は、重鎖および/または軽鎖の一部が特定の供給源または種に由来し、重鎖および/または軽鎖の残りの部分が異なる供給源または種に由来する抗体を指す。
抗体の「クラス」は、その重鎖によって保有される定常ドメインまたは定常領域のタイプを指す。抗体の5つの主要なクラスがあり、すなわち、IgA、IgD、IgE、IgG、およびIgMであり、これらのうちのいくつかは、下位クラス(アイソタイプ)、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、およびIgA2に更に分けてもよい。特定の態様では、抗体はIgG1アイソタイプである。特定の態様では、抗体は、fc領域エフェクター機能を低下させるためのp329g、l234aおよびl235a変異を有するIgG1アイソタイプのものである。他の態様では、抗体はIgG2アイソタイプのものである。特定の態様では、抗体は、IgG4抗体の安定性を改善するためにヒンジ領域にS228P変異を有するIgG4アイソタイプのものである。免疫グロブリンの異なるクラスに対応する重鎖定常ドメインは、それぞれ、α、δ、ε、γ、およびμと呼ばれる。抗体の軽鎖は、その定常ドメインのアミノ酸配列に基づいて、カッパ(κ)およびラムダ(λ)と呼ばれる2つのタイプのいずれかに割り当てられ得る。
本出願で使用される場合、「ヒト由来の定常領域」または「ヒト定常領域」という用語は、サブクラスIgG1、IgG2、IgG3、もしくはIgG4のヒト抗体の定常重鎖領域、および/または定常軽鎖カッパもしくはラムダ領域を示す。そのような定常領域は当該技術分野で公知であり、例えば、Kabat,E.A.,et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th ed.,Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD(1991)に記載されている(例えば、Johnson,G.,and Wu,T.T.,Nucleic Acids Res.28(2000)214-218;Kabat,E.A.,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 72(1975)2785-2788も参照)。本明細書で特に明記されない限り、定常領域におけるアミノ酸残基のナンバリングは、Kabat,E.A.et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th ed.,Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD(1991),NIH Publication 91-3242に記載されるような、EUナンバリングシステム(KabatのEUインデックスとも呼ばれる)に従う。
本明細書で使用される場合、「細胞傷害性薬剤」という用語は、細胞機能を阻害もしくは防止し、および/または細胞死もしくは破壊を引き起こす物質を指す。細胞傷害性薬剤としては、限定されないが、放射性同位体(例えば、At211、I131、I125、Y90、Re186、Re188、Sm153、Bi212、P32、Pb212、およびLuの放射性同位体);化学療法剤または薬物(例えば、オキサリプラチン、フルオロウラシル、メトトレキサート、アドリアマイシン、ビンカアルカロイド(ビンクリスチン、ビンブラスチン、エトポシド)、ドキソルビシン、メルファラン、マイトマイシンC、クロラムブシル、ダウノルビシンまたは他の挿入剤);増殖阻害剤;酵素およびその断片、例えば核分解酵素;抗生物質;細菌、真菌、植物または動物由来の低分子毒素または酵素的活性毒素等の毒素(その断片および/またはバリアントを含む);ならびに下記に開示される種々の抗腫瘍剤または抗がん剤が挙げられる。
「エフェクター機能」とは、抗体のアイソタイプによって変化する、抗体のFc領域に起因する生物活性を指す。抗体エフェクター機能の例としては、以下が挙げられる:C1q結合および補体依存性細胞傷害性(CDC)、Fc受容体結合、抗体依存性細胞媒介細胞傷害性(ADCC)、食作用、細胞表面受容体(例えば、B細胞受容体)のダウンレギュレーション、ならびにB細胞活性化が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「操作する、操作される、操作すること」という用語は、天然に存在するか、または組換えポリペプチドまたはこれらの断片のペプチド骨格の任意の操作または翻訳後修飾を含むと考えられる。操作することは、アミノ酸配列の修飾、グリコシル化パターンの修飾、または個々のアミノ酸の側鎖基の修飾、およびこれらのアプローチの組合せを含む。
本明細書で使用される場合、「アミノ酸変異」という用語は、アミノ酸の置換、欠失、挿入および修飾を包含することを意味している。置換、欠失、挿入および修飾の任意の組合せは、最終コンストラクトが、所望の特徴、例えば、Fc受容体に対する結合の低下、または別のペプチドとの会合の増加を有する限り、最終コンストラクトに到達するように行うことができる。アミノ酸配列の欠失および挿入は、アミノ末端および/またはカルボキシ末端のアミノ酸の欠失および挿入を含む。特定のアミノ酸変異は、アミノ酸の置換である。例えば、Fc領域の結合特性を改変する目的のために、非保存的アミノ酸置換、すなわち、1つのアミノ酸を、構造特性および/または化学特性が異なる別のアミノ酸と置き換えることが特に好ましい。アミノ酸の置換としては、非天然アミノ酸による置き換え、または20の標準的なアミノ酸の天然に存在するアミノ酸誘導体(例えば、4-ヒドロキシプロリン、3-メチルヒスチジン、オルニチン、ホモセリン、5-ヒドロキシリジン)による置き換えが挙げられる。アミノ酸変異を、当技術分野で周知の遺伝的方法または化学的方法を使用して生成することができる。遺伝学的方法としては、特定部位の変異誘発、PCR、遺伝子合成等が挙げられ得る。遺伝子工学以外の方法によってアミノ酸の側鎖基を変える方法、例えば、化学修飾も有用な場合があることが想定される。本明細書では、同じアミノ酸変異を示すために、様々な表記が使用される。例えば、Fcドメインの329位におけるプロリンからグリシンへの置換は、329G、G329、G329、P329GまたはPro329Glyと示され得る。
薬剤、例えば、医薬組成物の「有効量」は、所望の治療結果または予防結果を達成するために必要な投薬量および所要期間で有効な量を指す。
「Fc領域」という用語は、本明細書では定常領域の少なくとも一部分を含有する免疫グロブリン重鎖のC末端領域を定義するために使用される。この用語は、ネイティブ配列Fc領域と変異体Fc領域を含む。一態様では、ヒトIgG重鎖Fc領域は、Cys226から、またはPro230から、重鎖のカルボキシル末端までに及ぶ。しかしながら、宿主細胞によって産生される抗体は、重鎖のC末端から1つ以上の、特に1つまたは2つのアミノ酸の翻訳後開裂を受けてもよい。したがって、完全長重鎖をコードする特定の核酸分子の発現によって、宿主細胞によって産生する抗体は、完全長重鎖を含んでいてもよく、または完全長重鎖の開裂したバリアントを含んでいてもよい。これは、重鎖の最後の2つのC末端アミノ酸がグリシン(G446)とリジン(K447、EUナンバリングシステム)である場合に当てはまる。したがって、Fc領域のC末端リジン(Lys447)、またはC末端グリシン(Gly446)およびリジン(Lys447)が存在してもよい、または存在していなくてもよい。Fc領域を含む重鎖のアミノ酸配列は、特に断らない限り、本明細書ではC末端グリシン-リジンジペプチドなしで示される。一態様では、本発明による抗体に含まれる、本明細書に明記されたFc領域を含む重鎖は、追加のC末端グリシン-リジンジペプチド(G446およびK447、EUナンバリングシステム)を含む。一態様では、本発明に従った抗体に含まれる、本明細書で明記したFc領域を含む重鎖は、追加のC末端グリシン残基(G446、EUインデックスに従ったナンバリング)を含む。本明細書で特に明記されない限り、Fc領域または定常領域におけるアミノ酸残基のナンバリングは、Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD,1991に記載されるような、EUナンバリングシステム(EUインデックスとも呼ばれる)に従う。
「Fcドメインの第1のサブユニットと第2のサブユニットとの会合を促進する修飾」とは、Fcドメインサブユニットを含むポリペプチドの、同一のポリペプチドとの会合によるホモ二量体の形成を低減または防止する、ペプチド骨格の改変またはFcドメインサブユニットの翻訳後修飾のことである。会合を促進する修飾は、本明細書で使用される場合、特に、会合することが望ましい2つのFcドメインサブユニット(すなわち、Fcドメインの第1のサブユニットおよび第2のサブユニット)のそれぞれに対し、別個の修飾を含み、修飾は、2つのFcドメインサブユニットの会合を促進するように、互いに相補的である。例えば、会合を促進する修飾は、これらのFcドメインサブユニットの一方または両方の構造または電荷を変化させて、それぞれ立体的に、静電気的に、それらの会合を有利にし得る。したがって、(ヘテロ)二量体化は、第1のFcドメインサブユニットを含むポリペプチドと第2のFcドメインサブユニットを含むポリペプチドとの間に起こり、これらは、サブユニットの各々に融合した更なる構成成分(例えば、抗原結合部分)が同じでないという意味で同一ではない可能性がある。いくつかの実施形態では、会合を促進する修飾は、Fcドメイン内のアミノ酸変異、具体的にはアミノ酸置換を含む。具体的な実施形態では、会合を促進する修飾は、Fcドメインの2つのサブユニットそれぞれに、別個のアミノ酸変異、特定的にはアミノ酸置換を含む。
「フレームワーク」または「FR」は、相補性決定領域(CDR)以外の可変ドメイン残基を指す。可変ドメインのFRは、一般的に4つのFRドメイン:FR1、FR2、FR3およびFR4からなる。したがって、CDRおよびFR配列は、一般的に、VH(またはVL)において次の配列で出現する:FR1-CDR-H1(CDR-L1)-FR2-CDR-H2(CDR-L2)-FR3-CDR-H3(CDR-L3)-FR4。
「完全長抗体」、「インタクトな抗体」、および「全抗体」という用語は、本明細書で、天然抗体構造と実質的に同様の構造を有するか、または本明細書に定義されるFc領域を含有する重鎖を有する抗体を指すように同義に使用される。
「宿主細胞」、「宿主細胞株」、および「宿主細胞培養」という用語は、互換可能に使用され、外因性核酸が導入された細胞を指し、そのような細胞の子孫も含まれる。宿主細胞は、「形質転換体」および「形質転換細胞」を含み、これらは、継代数によらず、一次形質転換細胞およびそれに由来する子孫を含む。子孫は、核酸含量が親細胞と完全に同じでなくてもよく、変異を含んでもよい。元々の形質転換された細胞についてスクリーニングされるかもしくは選択されるのと同じ機能、または生物活性を有する突然変異体の後代が本発明に含まれる。
「ヒト抗体」とは、ヒトもしくはヒト細胞により産生された抗体、またはヒト抗体レパートリ等のヒト抗体をコードする配列を利用した非ヒト由来の抗体に対応するアミノ酸配列を有する抗体である。ヒト抗体のこの定義は、具体的には、非ヒト抗原結合残基を含むヒト化抗体を除外する。
本明細書で使用される場合、「組換えヒト抗体」という用語は、NS0またはCHO細胞等の宿主細胞から、あるいは宿主細胞にトランスフェクトされた組換え発現ベクターを使用して発現されるヒト免疫グロブリン遺伝子もしく抗体についてトランスジェニックである動物(例えば、マウス)等の、組換え手段によって調製、発現、作成、または単離される全てのヒト抗体を含むことを意図している。そのような組換えヒト抗体は、再構成された形態の可変領域および定常領域を有する。本発明による組換えヒト抗体は、インビボの体細胞超変異に供されてきた。そのため、組換え抗体のVHおよびVL領域のアミノ酸配列は、ヒト生殖系列VHおよびVL配列に由来および関連するが、インビボでヒト抗体生殖系列レパートリ内に天然に存在しなくてもよい。
「ヒトコンセンサスフレームワーク」は、ヒト免疫グロブリンVLまたはVHフレームワーク配列の選択において最も一般的に生じるアミノ酸残基を表すフレームワークである。一般に、ヒト免疫グロブリンVLまたはVH配列の選択は、可変ドメイン配列のサブグループからである。一般に、配列のサブグループは、Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,Fifth Edition,NIH Publication 91-3242,Bethesda MD(1991),vols.1-3にあるようなサブグループである。一態様では、VLの場合、サブグループは、上記Kabat et al.に記載されるように、サブグループカッパIである。一態様では、VHの場合、サブグループは、上記Kabat et al.に記載されるように、サブグループカッパIIIである。
「ヒト化」抗体とは、非ヒトCDR由来のアミノ酸残基およびヒトFR由来のアミノ酸残基を含むキメラ抗体を指す。特定の態様では、ヒト化抗体は、非ヒト抗体の可変ドメインに対応する全てまたはほぼ全てのCDR、およびヒト抗体の可変ドメインに対応する全てまたはほぼ全てのFRにおける、ほぼ全ての少なくとも1つ、通常2つの可変ドメインを含む。ヒト化抗体は、任意に、ヒト抗体に由来する抗体定常領域の少なくとも一部を含んでいてもよい。抗体、例えば、非ヒト抗体の「ヒト化形態」とは、ヒト化を受けた抗体を指す。
本明細書で使用される場合、「超可変領域」または「HVR」という用語は、配列において超可変性であり、抗原結合特異性を決定する、抗体可変ドメインの領域、例えば「相補性決定領域」(CDR)のそれぞれを指す。
一般に、抗体は6つのCDRを含み、3つがVHにあり(CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3)、3つがVLにある(CDR-L1、CDR-L2、CDR-L3)。本明細書における例示的なCDRとしては、
(a)アミノ酸残基26-32(L1)、50-52(L2)、91-96(L3)、26-32(H1)、53-55(H2)および96-101(H3)で生じる超可変ループ(Chothia and Lesk,J.Mol.Biol.196:901-917(1987));
(b)アミノ酸残基24-34(L1)、50-56(L2)、89-97(L3)、31-35b(H1)、50-65(H2)および95-102(H3)に生じるCDR(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD(1991));ならびに
(c)アミノ酸残基27c-36(L1)、46-55(L2)、89-96(L3)、30-35b(H1)、47-58(H2)および93-101(H3)で生じる抗原接触(MacCallum et al.J.Mol.Biol.262:732-745(1996))が挙げられる。
(a)アミノ酸残基26-32(L1)、50-52(L2)、91-96(L3)、26-32(H1)、53-55(H2)および96-101(H3)で生じる超可変ループ(Chothia and Lesk,J.Mol.Biol.196:901-917(1987));
(b)アミノ酸残基24-34(L1)、50-56(L2)、89-97(L3)、31-35b(H1)、50-65(H2)および95-102(H3)に生じるCDR(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD(1991));ならびに
(c)アミノ酸残基27c-36(L1)、46-55(L2)、89-96(L3)、30-35b(H1)、47-58(H2)および93-101(H3)で生じる抗原接触(MacCallum et al.J.Mol.Biol.262:732-745(1996))が挙げられる。
特に指示がない限り、CDRは、上記Kabat et al.に従い決定される。当業者は、CDRの表記は、上記Chothia、上記McCallum、または、任意の他の、科学的に認可された命名システムに従い決定することができることを理解するであろう。
「免疫コンジュゲート」とは、細胞傷害性薬剤を含むがそれに限定されない、1つ以上の異種分子(複数可)にコンジュゲートされた抗体である。
「個体」または「対象」は、哺乳動物である。哺乳動物としては、限定されるものではないが、家畜動物(例えば、ウシ、ヒツジ、ネコ、イヌおよびウマ)、霊長類(例えば、ヒトおよびサル等の非ヒト霊長類)、ウサギ、げっ歯類(例えば、マウスおよびラット)が挙げられる。特定の態様では、個体または対象はヒトである。
「単離」抗体は、その自然環境の構成成分から分離された抗体である。いくつかの態様では、抗体は、例えば、電気泳動(例えば、SDS-PAGE、等電点(IEF)、キャピラリー電気泳動)またはクロマトグラフィー(例えば、イオン交換または逆相HPLC)法によって決定される場合、純度が95%または99%より高くなるまで精製される。抗体純度の評価のための方法の総説については、例えば、Flatman et al.,J.Chromatogr.B 848:79-87(2007)を参照されたい。
「核酸分子」または「ポリヌクレオチド」という用語は、ヌクレオチドのポリマーを含む任意の化合物および/または物質を含む。各ヌクレオチドは、塩基で構成され、具体的には、プリン塩基またはピリミジン塩基(すなわち、シトシン(C)、グアニン(G)、アデニン(A)、チミン(T)またはウラシル(U))、糖(すなわち、デオキシリボースまたはリボース)、およびリン酸基で構成される。多くは、核酸分子は、塩基配列によって記述され、これにより、当該塩基は、核酸分子の一次構造(線状構造)を表す。塩基の配列は、典型的には、5’から3’へと表される。本明細書において、核酸分子という用語は、デオキシリボ核酸(DNA)、例えば、相補性DNA(cDNA)およびゲノムDNA、リボ核酸(RNA)、特に、メッセンジャーRNA(mRNA)、DNAまたはRNAの合成形態、およびこれらの分子の2つ以上を含む混合ポリマーを包含する。核酸分子は、線状または環状であってもよい。これに加え、核酸分子という用語は、センス鎖およびアンチセンス鎖、ならびに一本鎖形態および二本鎖形態の両方を含む。さらに、本明細書で記載される核酸分子は、天然に存在するヌクレオチドまたは天然に存在しないヌクレオチドを含むことができる。誘導体化された糖またはホスフェート骨格結合または化学修飾された残基を含む、天然に存在しないヌクレオチドの例として、修飾されたヌクレオチド塩基が挙げられる。核酸分子は、例えば、宿主または患者において、インビトロおよび/またはインビボで本発明の抗体の直接的な発現のためのベクターとして適したDNA分子およびRNA分子も包含する。そのようなDNA(例えば、cDNA)またはRNA(例えば、mRNA)ベクターは、改変されていなくてもよく、または改変されていてもよい。例えば、mRNAは、インビボで抗体を産生するために対象にmRNAを注入することができるように、RNAベクターの安定性および/またはコードされた分子の発現を高めるように化学修飾されてもよい。(例えば、Stadler ert al,Nature Medicine 2017,published online 12 June 2017,doi:10.1038/nm.4356または欧州特許第2101823号B1を参照されたい。)
「単離された」核酸とは、自然環境の構成要素から切り離されている核酸分子のことである。単離核酸は、元々その核酸分子を含む細胞に含まれているが、その核酸分子が、染色体外に存在するか、またはその天然の染色体位置とは異なる染色体位置に存在する核酸分子を含む。
「抗体をコードする単離核酸」は、抗体重鎖および軽鎖(またはその断片)をコードする1つ以上の核酸分子を指し、単一のベクターまたは別個のベクター内の核酸分子(複数可)を含み、そのような核酸分子(複数可)は、宿主細胞内の1つ以上の場所に存在する。
本明細書で使用される場合、「モノクローナル抗体」という用語は、実質的に同種の抗体の集団から得られた抗体を指し、すなわち、その集団を構成する個々の抗体は、同一であり、および/または同じエピトープに結合するが、例えば、自然発生突然変異を含有するか、またはモノクローナル抗体調製物の産生中に生じる、起こり得るバリアント抗体は例外であり、そのようなバリアントは一般的に少量で存在する。様々な決定基(エピトープ)に対する様々な抗体を通常含むポリクローナル抗体調製物とは対照的に、モノクローナル抗体調製物の各モノクローナル抗体は、抗原上の単一の決定基に対するものである。したがって、修飾語「モノクローナル」は、抗体の実質的に均一な集合から得られる抗体の特徴を示し、任意の特定の方法による抗体の産生を必要とするように解釈すべきではない。例えば、本発明に従うモノクローナル抗体は、ハイブリドーマ法、組換えDNA法、ファージディスプレイ法、およびヒト免疫グロブリン遺伝子座の全部または一部を含むトランスジェニック動物を利用する方法を含むがこれらに限定されない様々な技術によって作製され得て、そのような方法および本明細書に記載されているモノクローナル抗体を作製するための他の例示的な方法は本明細書に記載されている。
「ネイキッド抗体」とは、異種部位(例えば、細胞毒性部位)または放射性標識にコンジュゲートしていない抗体を指す。ネイキッド抗体は、医薬組成物中に存在していてもよい。
「ネイティブ抗体」とは、様々な構造を持つネイティブに存在する免疫グロブリン分子を指す。例えば、ネイティブIgG抗体は、2本の同一の軽鎖と2本の同一の重鎖がジスルフィド結合したものを含む、約150,000ダルトンのヘテロ四量体糖タンパク質である。N末端からC末端に向かって、各重鎖は、可変重ドメインまたは重鎖可変領域とも呼ばれる可変ドメイン(VH)を有し、それに続いて3つの定常重ドメイン(CH1、CH2、およびCH3)を有する。同様に、N末端からC末端まで、各軽鎖は、可変軽ドメインまたは軽鎖可変領域とも呼ばれる可変ドメイン(VL)を有し、それに続いて定常軽(CL)ドメインを有する。
「ブロッキング」抗体または「アンタゴニスト」抗体は、これらが結合する抗原の生体活性を阻害するか、または減らす抗体である。いくつかの実施形態では、ブロッキング抗体またはアンタゴニスト抗体は、抗原の生体活性を実質的に、または完全に阻害する。例えば、本発明の抗EGFR抗体は、EGFRを介したシグナル伝達を遮断する。
「アゴニスト」または「活性化抗体」は、それが結合する抗原によるシグナル伝達を増強または開始させるものである。いくつかの実施形態では、アゴニスト抗体は、天然のリガンドの存在なしに、シグナル伝達をもたらすか、または活性化させる。
「添付文書」という用語は、治療製品の市販パッケージに通常含まれる指示を指すために用いられ、そのような治療製品に関する適応症、使用、投薬量、投与、併用療法、禁忌および/または警告に関する情報を含む。
「実質的な交差反応性がない」とは、分子(例えば、抗体)が、特にその標的抗原と比較した場合に、分子(例えば、標的抗原に密接に関連する抗原)の実際の標的抗原とは異なる抗原を認識しないかまたは特異的に結合しないことを意味する。例えば、抗体は、実際の標的抗原とは異なる抗原に約10%未満~約5%未満結合し得るか、または実際の標的抗原とは異なる当該抗原に、約10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.2%または0.1%未満、好ましくは約2%、1%または0.5%未満、最も好ましくは約0.2%または0.1%未満からなる量で実際の標的抗原とは異なる抗原に結合し得る。
参照ポリペプチド配列に対する「パーセント(%)アミノ酸配列同一性」は、アラインメントの目的で、配列をアラインメントし、最大の配列同一性率を達成するために、必要ならばギャップを導入した後、配列同一性の一部として任意の保存的置換を考慮せずに、参照ポリペプチド配列中のアミノ酸残基と同一である、候補配列におけるアミノ酸残基の割合であると定義される。パーセントアミノ酸配列同一性を決定するためのアラインメントは、当分野の技術の範囲内にある種々の方法、例えばBLAST、BLAST-2、Clustal W,Megalign(DNASTAR)ソフトウェアまたはFASTAプログラムパッケージのような公的に入手可能なコンピュータソフトウェアを使用して達成することができる。当業者は、比較される配列の全長にわたって最大整列度を達成するのに必要とされる任意のアルゴリズムを含め、配列をアラインメントさせるのに適切なパラメータを決定することができる。あるいは、パーセント同一性の値は、配列比較コンピュータプログラムALIGN-2を使用して生成することができる。ALIGN-2配列比較コンピュータプログラムは、Genentech,Inc.によって作成されており、ソースコードは、米国著作権局(Washington D.C.,20559)のユーザドキュメンテーションにファイルされており、米国著作権登録番号TXU510087の下に登録されており、国際公開第2001/007611号に記載されている。
別途指示がない限り、本明細書における目的のために、アミノ酸配列同一性パーセントの値は、FASTAパッケージバージョン36.3.8cのggsearchプログラム、またはその後のBLOSUM50比較行列を用いて生成される。FASTAプログラムパッケージは、W.R.PearsonおよびD.J.Lipman(1988),「Improved Tools for Biological Sequence Analysis」,PNAS 85:2444-2448;W.R.Pearson(1996)「Effective protein sequence comparison」Meth.Enzymol.266:227-258;およびPearson et.al.(1997)Genomics 46:24-36によって記載されており、www.fasta.bioch.virginia.edu/fasta_www2/fasta_down.shtml.またはwww.ebi.ac.uk/Tools/sss/fastaから公的に入手可能である。あるいは、fasta.bioch.virginia.edu/fasta_www2/index.cgiでアクセス可能な公的なサーバーを使用して、ggsearch(global protein:protein)プログラムおよびデフォルトオプション(BLOSUM50;open:-10;ext:-2;Ktup=2)を用い、ローカルではなくグローバルのアラインメントを確実に行い、配列を比較することができる。アミノ酸同一性パーセントは、出力アライメントヘッダーに示される。
「医薬組成物」または「医薬製剤」という用語は、調製物に含まれる有効成分の生物活性が有効になるような形態をしており、かつ、医薬組成物が投与されるであろう対象に対して容認できないほど毒性のある追加の成分を含まない、調製物を指す。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容され得る担体」または「薬学的に許容され得る賦形剤」は、対象に対して非毒性である、活性成分以外の医薬組成物または製剤中の成分を指す。「薬学的に許容され得る担体は、例えば、溶媒、分散媒、コーティング剤、抗菌剤および抗真菌剤、等張剤および吸収遅延剤、ならびに薬学的投与に適合性の他の材料および化合物を含む、薬学的投与に適合性のある任意の全ての材料を含む。いずれかの従来の媒体または薬剤が活性のある化合物と不適合である場合を除いて、本発明の組成物においてその使用が企図される。補助的な活性のある化合物はまた、該組成物中に組み込むことができる。いくつかの例において、薬学的に許容され得る担体としては、緩衝剤、賦形剤、安定剤または保存剤が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「処置(treatment)」(およびその文法的な変化形、例えば、「処置(treat)する」または「処置すること(treating)」)は、処置される個体において疾患の本来の経過を変える試行における臨床的介入を指し、防止のために、または臨床病理の経過の間に行うことができる。処置の所望の効果としては、疾患の発症または再発を予防すること、症状の軽減、疾患の任意の直接的または間接的な病理学的結果の減弱、転移を予防すること、疾患進行率を低下させること、病状の寛解または緩和、および回復または予後の改善が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの態様では、本発明の抗体は、疾患の発症を遅延させるために、または疾患の進行を遅らせるために使用される。
本明細書で使用される場合のがんという用語は、がんのような増殖性疾患、例えば結腸直腸がん、肉腫、頭部および頸部がん、扁平上皮がん、乳がん、膵臓がん、胃がん、甲状腺がん、非小細胞肺がん、小細胞肺がんおよび中皮腫(上記がんのいずれかの難治性型を含む)、または上記がんの1つ以上の組合せを指す。一実施形態では、がんは、結腸直腸がんである。
「可変領域」または「可変ドメイン」という用語は、抗原に対する抗体の結合に関与する抗体重鎖または抗体軽鎖のドメインを指す。天然抗体の重鎖および軽鎖の可変ドメイン(それぞれVHおよびVL)は、一般的に、類似の構造を有し、それぞれのドメインは、4つの保存されたフレームワーク領域(FR)と、3つの相補性決定領域(CDR)とを含む例えば、Kindt et al.,Kuby Immunology,6th、W.H.Freeman and Co.,page 91(2007)を参照されたい。単一のVHドメインまたはVLドメインは、抗原結合特異性を付与するために十分であり得る。さらに、特定の抗原に結合する抗体は、抗原に結合する抗体のVHドメインまたはVLドメインを使用し、それぞれ、相補的なVLドメインまたはVHドメインのライブラリをスクリーニングして、単離してもよい。例えば、Portolano et al.,J.Immunol.150:880-887(1993);Clarkson et al.,Nature 352:624-628(1991)を参照されたい。
本明細書で使用される場合、「ベクター」という用語は、連結している別の核酸を増殖可能な核酸分子を指す。この用語は、自己複製する核酸構造としてのベクター、およびベクターが導入された宿主細胞のゲノム内へと組み込まれたベクターを含む。特定のベクターは、それらが機能的に連結されている核酸の発現を指示することができる。そのようなベクターを本明細書では、「発現ベクター」と呼ぶ。
本明細書で使用される場合、「抗原結合分子」という用語は、その最も広い意味で、抗原決定基に特異的に結合する分子を指す。抗原結合分子の例は、免疫グロブリンおよびその誘導体(例えば断片)である。
本明細書で使用される場合、「抗体の抗原結合部位」という用語は、抗原結合に関与する抗体のアミノ酸残基を指す。抗体の抗原結合部分は、「相補性決定領域」または「CDR」からのアミノ酸残基を含む。「フレームワーク」または「FR」領域は、本明細書で定義される超可変領域残基以外の可変ドメイン領域である。したがって、抗体の軽鎖および重鎖の可変ドメインは、N末端からC末端まで、ドメインFR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、およびFR4を含む。特に、重鎖のCDR3は、抗原結合に最も寄与し、抗体の特性を規定する領域である。CDRおよびFR領域は、Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th ed.,Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD(1991)の標準的な定義および/または「超可変ループ」由来の残基に従って決定される。
抗体の特異性は、抗原の特定のエピトープに対する抗体の選択的認識を指す。例えば、天然抗体は単一特異性である。本発明による「二重特異性抗体」は、2つの異なる抗原結合特異性を有する抗体である。本発明の抗体は、二つの異なる抗原、すなわち第1の抗原としてのDR5と第2の抗原としてのFAPとに特異的である。
本明細書で使用される場合、「単特異的」抗体という用語は、それぞれが同じ抗原の同じエピトープに結合する1つ以上の結合部位を有する抗体を示す。
「二重特異性」という用語は、抗原結合分子が、少なくとも2つの別個の抗原決定基に特異的に結合することができることを意味する。典型的には、二重特異性抗原結合分子は少なくとも2つの抗原結合部位を含み、それらの各々が異なる抗原決定基に対して特異的である。特定の実施形態では、二重特異性抗原結合分子は、2つの抗原決定基、特に2つの別個の細胞上に発現した2つの抗原決定基に同時に結合することができる。
多重特異性抗体を作製するための技術としては、異なる特異性を有する2つの免疫グロブリン重鎖-軽鎖対の組換え共発現(Milstein and Cuello,Nature 305:537(1983))、WO 93/08829、およびTraunecker et al.,EMBO J.10:3655(1991)を参照)、および「ノブ・イン・ホール」操作(例えば、米国特許第5,731,168号を参照)が挙げられるが、これらに限定されない。多重特異性抗体は、抗体Fc-ヘテロ二量体分子を作製するための静電気ステアリング(electrostatic steering)作用の操作(国際公開第2009/089004号)によって;2つ以上の抗体または断片の架橋(例えば、米国特許第4,676,980号、およびBrennan et al.,Science,229:81(1985)を参照)によって;二重特異性抗体を産生するためのロイシンジッパーを使用して(例えば、Kostelny et al.,J.Immunol.,148(5):1547-1553(1992)を参照);二重特異性抗体断片を作製するための「ダイアボディ」技術を使用して(例えば、Hollinger et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,90:6444-6448(1993)を参照);および単鎖Fv(sFv)二量体を使用して(例えば、Gruber et al.,J.Immunol.,152:5368(1994)を参照);ならびに、例えば、Tutt et al.J.Immunol.147:60(1991)に記載されるように作製され得る。
「オクトパス抗体」を含む3つ以上の機能的抗原結合部位を有する操作された抗体も本明細書に含まれる(例えば、米国特許出願公開第2006/0025576号A1を参照されたい)。
本明細書における抗体または断片はまた、FAPまたはDR5ならびに別の異なる抗原(例えば、米国特許出願公開第2008/0069820号を参照)に結合する少なくとも1つの抗原結合部位を含む「二重作用性FAb」または「DAF」を含む。
「価数」という用語は、本出願で使用される場合、抗体分子中の特定の数の結合部位の存在を意味する。したがって、「二価」、「四価」、および「六価」という用語は、抗体分子中に、それぞれ2つの結合部位、4つの結合部位、および6つの結合部位の存在を表す。本発明の二重特異性抗体は、少なくとも「二価」であり、「三価」または「多価」(例えば、「四価」または「六価」)であってもよい。
本発明の抗体は、2つ以上の結合部位を有し、二重特異性である。すなわち、2個より多い結合部位が存在する場合であっても(すなわち、抗体は三価または多価である)、抗体は、二重特異性であってもよい。本発明の二重特異性抗体としては、例えば、多価一本鎖抗体、ダイアボディおよびトリアボディ、ならびに更なる抗原結合部位(例えば、単鎖Fv、VHドメインおよび/またはVLドメイン、Fab、または(Fab)2)が1つ以上のペプチドリンカーを介して連結されている完全長抗体の定常ドメイン構造を有する抗体が挙げられる。抗体は、単一の種に由来する完全長であり得、または、キメラ化もしくはヒト化することができる。
本明細書で使用される場合、「ベクター」という用語は、それが連結している別の核酸を増殖させることができる核酸分子を指す。この用語は、自己複製する核酸構造としてのベクターだけでなく、ベクターが導入された宿主細胞のゲノムに組み込まれたベクターも含む。特定のベクターは、それらが機能的に連結されている核酸の発現を指示することができる。そのようなベクターは、本明細書では「発現ベクター」と称される。
本出願内で使用される場合、「アミノ酸」という用語は、アラニン(3文字コード:ala、1文字コード:A)、アルギニン(arg、R)、アスパラギン(asn、N)、アスパラギン酸(asp、D)、システイン(cys、C)、グルタミン(gln、Q)、グルタミン酸(glu、E)、グリシン(gly、G)、ヒスチジン(his、H)、イソロイシン(ile、I)、ロイシン(leu、L)、リシン(lys、K)、メチオニン(met、M)、フェニルアラニン(phe、F)、プロリン(pro、P)、セリン(ser、S)、トレオニン(thr、T)、トリプトファン(trp、W)、チロシン(tyr、Y)およびバリン(val、V)を含む天然に存在するカルボキシα-アミノ酸の群を指す。
本明細書で使用される場合、「細胞」、「細胞株」、および「細胞培養物」という表現は、互換的に使用され、全てのそのような表記は子孫を含む。したがって、「トランスフェクタント」および「トランスフェクト細胞」という用語は、初代対象細胞およびそこに由来する培養物を、移入の回数に関係なく含む。また、全ての子孫は、意図的な、または想定外の変異に起因して、DNA含量において厳密に同一でない場合があることが理解される。元々の形質転換された細胞についてスクリーニングされたものと同じ機能または生物学的活性を有するバリアント子孫が含まれる。
「親和性」は、分子(例えば、抗体)とその結合パートナー(例えば、抗原)との単一の結合部位の間の非共有性相互作用の合計の強度を指す。別途示されない限り、本明細書で使用される場合、「結合親和性」は、結合対のメンバー(例えば、抗体および抗原)間の1:1の相互作用を反映する固有の結合親和性を指す。分子XのそのパートナーYに対する親和性は一般に、解離定数(Kd)によって表され得る。親和性は、本明細書に記載するものを含め、当該技術分野で一般的な方法によって測定することができる。結合親和性を測定するための具体的な説明的かつ例示的な実施形態が以下に記載される。
本明細書で使用される場合、「結合する」または「特異的に結合する」という用語は、インビトロアッセイ、好ましくは表面プラズモン共鳴アッセイ(SPR、BIAcore、GE-Healthcare Uppsala、スウェーデン)における抗原のエピトープへの抗体の結合を指す。結合の親和性は、ka(抗体/抗原複合体からの抗体の会合の速度定数)、kD(解離定数)、およびKD(kD/ka)という語によって定義される。結合または特異的結合は、10-8mol/l以下、好ましくは10-9M~10-13mol/lの結合親和性(KD)を意味する。
抗体の細胞死受容体への結合は、BIAcoreアッセイ(GE-Healthcare Uppsala、スウェーデン)によって調べることができる。結合の親和性は、ka(抗体/抗原複合体からの抗体の会合の速度定数)、kD(解離定数)、およびKD(kD/ka)という語によって定義される。
「結合の低下」、例えばFc受容体への結合の低下は、例えばSPRで測定される、それぞれの相互作用の親和性の低下を指す。明確性のために、本用語はまた、親和性のゼロ(または分析方法の検出限界を下回る)までの低減、すなわち、相互作用の完全な終止も含む。逆に、「結合の増大」は、それぞれの相互作用の結合親和性の上昇を指す。
本明細書で使用される場合、「T細胞活性化」は、Tリンパ球、特に細胞傷害性Tリンパ球の、増殖、分化、サイトカイン分泌、細胞傷害性エフェクター分子の放出、細胞傷害性活性、および活性化マーカーの発現から選択される1つ以上の細胞応答を指す。T細胞活性化を測定するための適切なアッセイは、当技術分野で既知であり、本明細書に記載されている。
本明細書で使用される場合、「標的細胞抗原」は、標的細胞、例えば、がん細胞または腫瘍間質の細胞等の腫瘍内の細胞の表面に提示される抗原決定基を指す。特に、「標的細胞抗原」は、葉酸受容体1を指す。
本明細書で使用される場合、抗原結合部分等に関する「第1の」および「第2の」という用語は、各タイプの部分が1つより多い場合に区別する便宜上、使用される。
「エピトープ」という用語は、抗体に対して特異的に結合することができる任意のポリペプチド決定基を含む。特定の実施形態では、エピトープ決定基は、分子の化学的に活性な表面基、例えば、アミノ酸類、糖側鎖、ホスホリル、またはスルホニルを含み、特定の実施形態では、特定の三次元構造特徴、および/または特定の電荷特徴を有していてもよい。エピトープは、抗体によって結合される抗原の領域である。
本明細書で使用される場合、「抗原決定基」という用語は、「抗原」および「エピトープ」と同義であり、抗原結合部位が結合し、抗原結合部位-抗原複合体を形成する、ポリペプチド高分子上の部位(例えば、連続したアミノ酸の伸長または連続しないアミノ酸の異なる領域からなる立体配置)を指す。有用な抗原決定基は、例えば、腫瘍細胞表面、ウイルス感染細胞表面、他の疾患細胞表面、免疫細胞表面、血清中遊離体、および/または細胞外マトリックス(ECM)中に見出すことができる。特に断らない限り、本明細書において抗原と呼ばれるタンパク質、例えば、EGFRは、霊長類(例えば、ヒト)およびげっ歯類(例えば、マウスおよびラット)等の哺乳動物を含む任意の脊椎動物源からのタンパク質の天然型を指す。特定の実施形態では、抗原は、ヒトタンパク質である。本明細書において特定のタンパク質が言及される場合、この用語は「全長」の未処理のタンパク質と、細胞内でのプロセシングにより得られる任意の形態のタンパク質とを包含する。この用語は、タンパク質の天然に存在するバリアント、例えば、スプライスバリアントまたは対立遺伝子バリアントも包含する。
本明細書で使用される場合、特に接頭辞「グリコ(glyco-)」を有する「操作、操作された、操作する」という用語、ならびに「グリコシル化操作」という用語は、天然に存在するまたは組換えポリペプチドまたはその断片のグリコシル化パターンの任意の操作を含むと考えられる。グリコシル化操作は、細胞内で発現される糖タンパク質のグリコシル化の変化を達成するためのオリゴ糖合成経路の遺伝子操作を含む、細胞のグリコシル化機構の代謝操作を含む。さらに、グリコシル化操作は、グリコシル化に対する突然変異および細胞環境の影響を含む。一実施形態では、グリコシル化操作は、グリコシルトランスフェラーゼ活性の変化である。特定の実施形態では、操作は、グルコサミニルトランスフェラーゼ活性および/またはフコシルトランスフェラーゼ活性の変化をもたらす。
本発明のいくつかの実施形態による併用療法は、相乗効果を有する。2つの化合物の「相乗効果」は、2つの薬剤の組合せの効果がそれらの個々の効果の合計よりも大きく、対照および単一薬物と統計的に異なるものである。
併用療法
式(I)の化合物:
の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩と、本明細書に記載されるEGFR阻害剤とを含む併用療法(組成物)が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、化合物は、(3R)-N-[2-シアノ-4-フルオロ-3-(3-メチル-4-オキソ-キナゾリン-6-イル)オキシ-フェニル]-3-フルオロ-ピロリジン-1-スルホンアミド、またはその薬学的に許容され得る塩である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、遊離塩基である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、その化合物の薬学的に許容され得る塩である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩は、BRAF阻害剤である。
式(I)の化合物:
本発明のいくつかの実施形態は、
BRAF阻害剤が、式(I):
の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩である、BRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
BRAF阻害剤が、式(I):
の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩であり、EGFR阻害剤が、セツキシマブである、BRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
EGFR阻害剤がモノクローナル抗EGFR抗体である、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
EGFR阻害剤がセツキシマブまたはパニツムマブである、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
EGFR阻害剤がセツキシマブである、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
EGFR阻害剤がパニツムマブである、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
医薬品として使用するための、本明細書に記載されるBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
がん、特に結腸直腸がんの治療的および/または予防的処置に使用するための、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
がん、特に結腸直腸がんの治療的処置に使用するための、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
更なる実施形態では、本発明は、V600E変異を有するb-Rafを含む腫瘍が関与する結腸直腸がんを処置するための医薬製品であって、(A)活性薬剤として式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を含む第1の成分、および(B)活性薬剤としてセツキシマブを含む第2の成分を含み、当該活性剤の量が、それらの組合せが当該がんの処置において治療上有効であるような量である、医薬製品に関する;
一実施形態では、セツキシマブは、最初に400mg/m2用量として120分間の静脈内注入として投与され、続いて1週間後に250mg/m2用量が60分間にわたって週に1回静脈内注入される。全ての薬剤は、例えば、疾患の進行または許容できない毒性まで投与され得る。
BRAF阻害剤が、式(I):
BRAF阻害剤が、式(I):
EGFR阻害剤がモノクローナル抗EGFR抗体である、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
EGFR阻害剤がセツキシマブまたはパニツムマブである、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
EGFR阻害剤がセツキシマブである、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
EGFR阻害剤がパニツムマブである、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
医薬品として使用するための、本明細書に記載されるBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
がん、特に結腸直腸がんの治療的および/または予防的処置に使用するための、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
がん、特に結腸直腸がんの治療的処置に使用するための、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
更なる実施形態では、本発明は、V600E変異を有するb-Rafを含む腫瘍が関与する結腸直腸がんを処置するための医薬製品であって、(A)活性薬剤として式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を含む第1の成分、および(B)活性薬剤としてセツキシマブを含む第2の成分を含み、当該活性剤の量が、それらの組合せが当該がんの処置において治療上有効であるような量である、医薬製品に関する;
一実施形態では、セツキシマブは、最初に400mg/m2用量として120分間の静脈内注入として投与され、続いて1週間後に250mg/m2用量が60分間にわたって週に1回静脈内注入される。全ての薬剤は、例えば、疾患の進行または許容できない毒性まで投与され得る。
がん、特に結腸直腸がんを処置または予防するための医薬品の調製のための、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せの使用;
がん、特に結腸直腸がんを処置するための医薬品を調製するための、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せの使用;
がん、特に結腸直腸がんの処置または予防のための方法であって、有効量の本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せを、それを必要とする患者に投与することを含み、特に式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩とセツキシマブとが同時に投与され、より具体的には式(I)の化合物とセツキシマブとが逐次投与される方法;
がん、特に結腸直腸がんを処置する方法であって、有効量の本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せを、それを必要とする患者に投与することを含み、特に式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩とセツキシマブとが同時に投与され、より具体的には式(I)の化合物とセツキシマブとが逐次投与される方法;
がん、特に結腸直腸がんに罹患している患者を処置する方法であって、有効量の式(I)のBRAF阻害剤またはその薬学的に許容され得る塩と本明細書に記載のEGFR阻害剤との組合せを、それを必要とする患者に投与することを含み、特に、式(I)の化合物とEGFR阻害剤とが同時に投与され、より具体的には、式(I)の化合物とEGFR阻害剤とが逐次投与される方法;
がん、特に結腸直腸がんに罹患している患者を処置する方法であって、有効量の式(I)のBRAF阻害剤またはその薬学的に許容され得る塩とセツキシマブとの組合せを、それを必要とする患者に投与することを含み、特に、式(I)の化合物とセツキシマブとが同時に投与され、より具体的には、式(I)の化合物とセツキシマブとが逐次投与される方法;
がん、特に結腸直腸がんに罹患している患者を処置する方法であって、有効量の式(I)のBRAF阻害剤またはその薬学的に許容され得る塩の組合せを、それを必要とする患者に投与することを含み、特に、式(I)の化合物とパニツムマブとが同時に投与され、より具体的には、式(I)の化合物とパニツムマブとが逐次投与される、方法;
本明細書に記載のBRAF阻害剤およびEGFR阻害剤と、1つ以上の薬学的に許容され得る賦形剤との組合せを含む医薬組成物;
BRAF阻害剤が経口投与され、EGFR阻害剤が静脈内または皮下注射等の注射によって投与される、本明細書に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物;
BRAF阻害剤が経口投与され、EGFR阻害剤が静脈内注射によって投与される、本明細書に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物;
BRAF阻害剤が経口投与され、EGFR阻害剤が皮下内注射によって投与される、本明細書に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物;
BRAF阻害剤が、EGFR阻害剤と同時投与される、請求項1~9のいずれか一項に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物;
BRAF阻害剤がEGFR阻害剤と逐次投与される、本明細書に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物;
がんがBRAFV600X変異、特にBRAFV600EまたはBRAFV600K変異、より具体的にはBRAFV600E変異に関連する、本明細書に記載の使用のためのBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
がんがBRAFV600X変異陽性の切除不能または転移性のがんである、本明細書に記載の使用のためのBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
がんがBRAFV600E変異陽性の切除不能または転移性のがんである、本明細書に記載の使用のためのBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
がんがBRAFV600X変異陽性の切除不能または転移性の結腸直腸がんである、本明細書に記載の使用のためのBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
がんがBRAFV600E変異陽性の切除不能または転移性の結腸直腸がんである、本明細書に記載の使用のためのBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
BRAFV600X変異が、(a)患者の腫瘍組織および/または体液の試料から抽出された核酸(例えばDNA)に対してPCRまたは配列決定を行うことと、(b)試料中のBRAFV600の発現を判定することと、を含む方法を使用して判定される、本明細書に記載の使用のための、BRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;ならびに
MEK阻害剤、MEK分解剤、HER2および/またはHER3の阻害剤、HER2および/またはHER3の分解剤、SHP2阻害剤、SHP2分解剤、Axl阻害剤、Axl分解剤、ALK阻害剤、ALK分解剤、PI3K阻害剤、PI3K分解剤、SOS1阻害剤、SOS1分解剤、シグナル伝達経路阻害剤、チェックポイント阻害剤、アポトーシス経路の調節剤、細胞傷害性化学療法剤、血管新生標的治療薬、免疫標的剤、ならびに抗体-薬物コンジュゲートから選択される1つ以上の追加の抗がん剤を含む、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
本発明の更なる実施形態としては、以下が挙げられる:
一実施形態では、式(I)のBRAF阻害剤およびそこに記載されるEGFR阻害剤、「リーフレット」としても知られる処方情報、ブリスターパッケージまたはボトル(HDPEまたはガラス)および容器を含むキットが提供される。処方情報は、好ましくは、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤処置との組合せの投与に関する患者へのアドバイスを含む;
一実施形態では、処置された対象は、本明細書に記載の当該以前の処置に対して難治性になった;ならびに
一実施形態では、処置された対象は、本明細書に記載の当該以前の処置の間に脳転移を発症した。
がん、特に結腸直腸がんを処置するための医薬品を調製するための、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せの使用;
がん、特に結腸直腸がんの処置または予防のための方法であって、有効量の本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せを、それを必要とする患者に投与することを含み、特に式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩とセツキシマブとが同時に投与され、より具体的には式(I)の化合物とセツキシマブとが逐次投与される方法;
がん、特に結腸直腸がんを処置する方法であって、有効量の本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せを、それを必要とする患者に投与することを含み、特に式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩とセツキシマブとが同時に投与され、より具体的には式(I)の化合物とセツキシマブとが逐次投与される方法;
がん、特に結腸直腸がんに罹患している患者を処置する方法であって、有効量の式(I)のBRAF阻害剤またはその薬学的に許容され得る塩と本明細書に記載のEGFR阻害剤との組合せを、それを必要とする患者に投与することを含み、特に、式(I)の化合物とEGFR阻害剤とが同時に投与され、より具体的には、式(I)の化合物とEGFR阻害剤とが逐次投与される方法;
がん、特に結腸直腸がんに罹患している患者を処置する方法であって、有効量の式(I)のBRAF阻害剤またはその薬学的に許容され得る塩とセツキシマブとの組合せを、それを必要とする患者に投与することを含み、特に、式(I)の化合物とセツキシマブとが同時に投与され、より具体的には、式(I)の化合物とセツキシマブとが逐次投与される方法;
がん、特に結腸直腸がんに罹患している患者を処置する方法であって、有効量の式(I)のBRAF阻害剤またはその薬学的に許容され得る塩の組合せを、それを必要とする患者に投与することを含み、特に、式(I)の化合物とパニツムマブとが同時に投与され、より具体的には、式(I)の化合物とパニツムマブとが逐次投与される、方法;
本明細書に記載のBRAF阻害剤およびEGFR阻害剤と、1つ以上の薬学的に許容され得る賦形剤との組合せを含む医薬組成物;
BRAF阻害剤が経口投与され、EGFR阻害剤が静脈内または皮下注射等の注射によって投与される、本明細書に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物;
BRAF阻害剤が経口投与され、EGFR阻害剤が静脈内注射によって投与される、本明細書に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物;
BRAF阻害剤が経口投与され、EGFR阻害剤が皮下内注射によって投与される、本明細書に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物;
BRAF阻害剤が、EGFR阻害剤と同時投与される、請求項1~9のいずれか一項に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物;
BRAF阻害剤がEGFR阻害剤と逐次投与される、本明細書に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物;
がんがBRAFV600X変異、特にBRAFV600EまたはBRAFV600K変異、より具体的にはBRAFV600E変異に関連する、本明細書に記載の使用のためのBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
がんがBRAFV600X変異陽性の切除不能または転移性のがんである、本明細書に記載の使用のためのBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
がんがBRAFV600E変異陽性の切除不能または転移性のがんである、本明細書に記載の使用のためのBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
がんがBRAFV600X変異陽性の切除不能または転移性の結腸直腸がんである、本明細書に記載の使用のためのBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
がんがBRAFV600E変異陽性の切除不能または転移性の結腸直腸がんである、本明細書に記載の使用のためのBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
BRAFV600X変異が、(a)患者の腫瘍組織および/または体液の試料から抽出された核酸(例えばDNA)に対してPCRまたは配列決定を行うことと、(b)試料中のBRAFV600の発現を判定することと、を含む方法を使用して判定される、本明細書に記載の使用のための、BRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;ならびに
MEK阻害剤、MEK分解剤、HER2および/またはHER3の阻害剤、HER2および/またはHER3の分解剤、SHP2阻害剤、SHP2分解剤、Axl阻害剤、Axl分解剤、ALK阻害剤、ALK分解剤、PI3K阻害剤、PI3K分解剤、SOS1阻害剤、SOS1分解剤、シグナル伝達経路阻害剤、チェックポイント阻害剤、アポトーシス経路の調節剤、細胞傷害性化学療法剤、血管新生標的治療薬、免疫標的剤、ならびに抗体-薬物コンジュゲートから選択される1つ以上の追加の抗がん剤を含む、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せ;
本発明の更なる実施形態としては、以下が挙げられる:
一実施形態では、式(I)のBRAF阻害剤およびそこに記載されるEGFR阻害剤、「リーフレット」としても知られる処方情報、ブリスターパッケージまたはボトル(HDPEまたはガラス)および容器を含むキットが提供される。処方情報は、好ましくは、本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤処置との組合せの投与に関する患者へのアドバイスを含む;
一実施形態では、処置された対象は、本明細書に記載の当該以前の処置に対して難治性になった;ならびに
一実施形態では、処置された対象は、本明細書に記載の当該以前の処置の間に脳転移を発症した。
本明細書に示す構造はまた、1つ以上の同位体濃縮された原子が存在するという点でのみ異なる化合物を含むことを意味する。例えば、1つ以上の水素原子が重水素(2H)で置き換えられているか、または1つ以上の炭素原子が13Cもしくは14C富化炭素で置き換えられている場合は、本発明の範囲内である。
さらに、本発明の実施形態は、適用可能な場合、式(I)の化合物の全ての光学異性体、すなわち、ジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、ラセミ混合物、それらの全ての対応するエナンチオマーおよび/または互変異性体、ならびにそれらの溶媒和化合物を含む。
必要に応じて、本発明の化合物のラセミ混合物を分離して、例えば、個々のエナンチオマーを単離し得る。分離は、化合物のラセミ混合物を鏡像異性的に純粋な化合物にカップリングさせてジアステレオ異性混合物を形成し、続いて、分別再結晶化またはクロマトグラフィーのような標準的方法によって個々のジアステレオマーを分離する等、当技術分野で公知の方法で行うことができる。
一実施形態では、光学的に純粋な鏡像異性体が提供される場合、光学的に純粋な鏡像異性体とは、化合物が所望の異性体を90重量%超、特に所望の異性体を95重量%超、またはより具体的には所望の異性体を99重量%超含有することを意味し、当該重量パーセントは、化合物の異性体の全重量を基準とする。キラル的に純粋なまたはキラル濃縮された化合物は、キラル選択的合成によって、または鏡像異性体の分離によって調製され得る。エナンチオマーの分離は、最終生成物上で、あるいは適切な中間体上で行われ得る。
一実施形態では、1つ以上の追加の抗がん剤は本明細書に記載のBRAF阻害剤とEGFR阻害剤との組合せで使用され、追加の抗がん剤は、MEK阻阻害剤、MEK分解剤、HER2および/またはHER3の阻害剤、HER2および/またはHER3の分解剤、SHP2阻害剤、SHP2分解剤、Axl阻害剤、Axl分解剤、ALK阻害剤、ALK分解剤、PI3K阻害剤、PI3K分解剤、SOS1阻害剤、SOS1分解剤、シグナル伝達経路阻害剤、チェックポイント阻害剤、アポトーシス経路の調節剤、細胞傷害性化学療法剤、血管新生標的治療薬、免疫標的剤、ならびに抗体-薬物コンジュゲートから選択される。
いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤の1つは、MEK阻害剤である。MEK阻害剤の非限定的な例としては、コビメチニブ(Cotellic(登録商標))、ビニメチニブ(Mektovi(登録商標))およびトラメチニブ(Mekinist(登録商標))が挙げられる。MEK阻害剤の更なる例は、当技術分野で公知である。
いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤の1つは、HER2および/またはHER3の阻害剤である。HER2および/またはHER3阻害剤の非限定的な例としては、ラパチニブ、カネルチニブ、(E)-2-メトキシ-N-(3-(4-(3-メチル-4-(6-メチルピリジン-3-イルオキシ)フェニルアミノ)キナゾリン-6-イル)アリル)アセトアミド(GP-724714)、サピチニブ、7-[[4-[(3-エチニルフェニル)アミノ]-7-メトキシ-6-キナゾリニル]オキシ]-N-ヒドロキシ-ヘプタンアミド(CUDC-101)、ムブリチニブ、6-[4-[(4-エチルピペラジン-1-イル)メチル]フェニル]-N-[(1R)-1-フェニルエチル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(AEE788)、イルビニチニブ(ツカチニブ)、ポジオチニブ、N-[4-[1-[4-(4-アセチル-1-ピペラジニル)シクロへキシル]-4-アミノ-3-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジニル-2-メトキシフェニル]-1-メチル-2-インドールカルボキサミド(KIN001-111)、7-シクロペンチル-5-(4-フェノキシフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イルアミン(KIN001-051)、6,7-ジメトキシ-N-(4-フェノキシフェニル)キナゾリン-4-アミン(KIN001-30)、ダサチニブおよびボスチニブが挙げられる。
いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤の1つはSHP2の阻害剤である。SHP2阻害剤の非限定的な例としては、6-(4-アミノ-4-メチルピペリジン-1-イル)-3-(2,3-ジクロロフェニル)ピラジン-2-アミン(SHP099)、[3-[(3S,4S)-4アミノ-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカン-8-イル]-6-(2,3-ジクロロフェニル)-5-メチルピラジン-2-イル]メタノール(RMC-4550)、RMC-4630、TNO155、ならびに国際公開第2015/107493号、国際公開第2015/107494号、国際公開第2015/107495号、国際公開第2019/075265号、PCT/U82019/056786号およびPCT/l82020/053019号に開示されている化合物が挙げられる。
いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤の1つは、PI3K阻害剤である。非限定的な例としては、ブパルリシブ(BKM120)、アルペリシブ(BYL719)、サモトリシブ(LY3023414)、8-[(1R)-1-[(3,5-ジフルオロフェニル)アミノ]エチル]-N,N-ジメチル-2-(モルホリン-4-イル)-4-オキソ-4H-クロメン-6-カルボキサミド(AZD8186)、テナリシブ(RP6530)、ボキタリシブ塩酸塩(voxtalisib hydrochloride)(SAR-245409)、ゲダトリシブ(PF-05212384)、パヌリシブ(P-7170)、タセリシブ(GDC-0032)、トランス-2-アミノ-8-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]-6-(6-メトキシピリジン-3-イル)-4-メチルピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(PF-04691502)、デュベリシブ(ABBV-954)、N2-[4-オキソ-4-[4-(4-オキソ-8-フェニル-4H-1-ベンゾピラン-2-イル)モルホリン-4-イウム-4-イルメトキシ]ブチリル]-L-アルギニル-グリシル-L-アスパルチル-L-セリンアセテート(SF-1126)、ピクチリシブ(GDC-0941)、2-メチル-1-[2-メチル-3-(トリフルオロメチル)ベンジル]-6-(モルホリン-4-イル)-1H-ベンズイミダゾール-4-カルボン酸(GSK2636771)、イデラリシブ(GS-1101)、ウンブラリシブトシレート(TGR-1202)、ピクチリシブ(GDC-0941)、コパンリシブ塩酸塩(BAY84-1236)、ダクトリシブ(BEZ-235)、1-(4-[5-[5-アミノ-6-(5-tert-ブチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)ピラジン-2-イル]-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル]ピペリジン-1-イル)-3-ヒドロキシプロパン-1-オン(AZD-8835)、5-[6,6-ジメチル-4-(モルホリン-4-イル)-8,9-ジヒドロ-6H-[1,4]オキサジノ[4,3-e]プリン-2-イル]ピリミジン-2-アミン(GDC-0084)、エベロリムス、ラパマイシン、ペリホシン、シロリムスおよびテムシロリムスが挙げられる。
いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤の1つはALK阻害剤である。非限定的な例としては、クリゾチニブ(PF-02341066)、セリチニブ(LDK378)、アレクチニブ(アレセンサ)、ブリガチニブ(AP26113)、ロルラチニブ(PF-6463922)、エンサルチニブ(X-396)、エントレクチニブ(RXDX-101)、レポトレクチニブ(reprotectinib)(TPX-0005)、ベリザチニブ(TSR-011)、アルコチニブ(ZG-0418)、フォリチニブ(foritinib)(SAF-189)、CEP-37440、TQ-B3139、PLB1003およびTPX-0131が挙げられる。
いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤の1つはチェックポイント阻害剤である。いくつかの実施形態では、チェックポイント阻害剤は、CTLA-4阻害剤、PD-1結合アンタゴニストまたはPD-L1結合アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、CTLA-4阻害剤はイピリムマブ(Yervoy(登録商標))またはトレメリムマブ(GP-675,206)である。いくつかの実施形態では、PD-1結合アンタゴニストは、セミプリマブ(Libtayo(登録商標))、ペンブロリズマブ(Keytruda(登録商標))、ニボルマブ(Opdivo(登録商標))およびRN888(PF-06801591)から選択される。いくつかの実施形態では、PD-L1結合アンタゴニストは、アテゾリズマブ(Tecentriq(登録商標))、アベルマブ(Bavencio(登録商標))またはデュルバルマブ(ImfinziTM)から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤の1つは抗体-薬物コンジュゲートである。抗体-薬物コンジュゲートの非限定的な例としては、ゲムツズマブオゾガマイシン(Mylotarg(商標))、イノツズマブオゾガマイシン(Besponsa(登録商標))、ブレンツキシマブベドチン(Adcetris(登録商標))、ado-トラスツズマブエムタンシン(TDM-f;Kadcyla(登録商標))、ミルベツキシマブソラブタンシン(IMGN853)およびアネツマブラブタンシンが挙げられる。
いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤の1つは、ベバシズマブ(Mvasti(商標))、Avastin(登録商標))、トラスツズマブ(Herceptin(登録商標))、アベルマブ(Bavencio(登録商標))、リツキシマブ(MabThera(商標))、Rituxan(登録商標))、エドレコロマブ(Panorex)、ダラツムマブ(Darzalex(登録商標))、オララツマブ(Lartruvo(商標))、オファツムマブ(Arzerra(登録商標))、アレムツズマブ(Campath(登録商標))、セツキシマブ(Erbitux(登録商標))、オレゴボマブ、セミプリマブ(Libtayo(登録商標))、ペムブロリズマブ(Keytruda(登録商標))、ジヌツキシマブ(Unituxin(登録商標))、オビヌツズマブ(Gazyva(登録商標))、トレメリムマブ(GP-675,206)、ラムシルマブ(Cyramza(登録商標))、ウブリツキシマブ(TG-1101)、パニツムマブ(Vectibix(登録商標))、エロツズマブ(EmplicitiT’V’)、ネシツムマブ(PortrazzaT’V’)、シルムツズマブ(UC-961)、イブリツモマブ(Zevalin(登録商標))、イサツキシマブ(SAR650984)、ニモツズマブ、フレソリムマブ(GC1008)、リリルマブ(INN)、モガムリズマブ(Poteligeo(登録商標))、フィクラツズマブ(AV-299)、デノスマブ(Xgeva(登録商標))、ガニツマブ、ウレルマブ、ピジリズマブ、アマツキシマブ、ブリナツモマブ(AMG103;Blincyto(登録商標))またはミドスタウリン(Rydapt)等の抗体である。
別の態様では、直腸がん(CRC)の処置を必要とする患者における結腸直腸がん(CRC)の処置方法が本明細書で提供され、本方法は、処置期間中に、有効量の本明細書に記載の(a)式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩と、(b)EGFR阻害剤とを含む併用療法を投与することを含む。いくつかの実施形態では、結腸直腸がんは、EGFRを発現する転移性CRCまたはBRAF V600E変異陽性転移性CRCである。いくつかの実施形態では、がんは、オンターゲットEGFR耐性変異を獲得したがんである。好ましい態様では、EGFR阻害剤は、セツキシマブまたはパニツムマブである。より好ましい態様では、EGFR阻害剤は、セツキシマブである。別のより好ましい態様では、EGFR阻害剤は、パニツムマブである。
医薬製剤
抗体、例えば、本明細書に記載されるようなEGFR阻害抗体の医薬製剤は、所望の程度の純度を有するそのような抗体を1つ以上の任意の薬学的に許容され得る担体(Remington’s Pharmaceutical Sciences 16th edition,Osol,A.Ed.(1980))と混合することによって、凍結乾燥製剤または水溶液の形態で調製される。薬学的に許容され得る担体は一般的に、用いられる投薬量および濃度でレシピエントに対して非毒性であり、リン酸塩、クエン酸塩、および他の有機酸等のバッファー、アスコルビン酸およびメチオニンを含む抗酸化物質、防腐剤(塩化オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ヘキサメトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、フェノール、ブチル、もしくはベンジルアルコール、メチルもしくはプロピルパラベン等のアルキルパラベン、カテコール、レゾルシノール、シクロヘキサノール、3-ペンタノール、およびm-クレゾール等)、低分子量(約10残基未満)のポリペプチド、血清アルブミン、ゼラチン、もしくは免疫グロブリン等のタンパク質、ポリビニルピロリドン等の親水性ポリマー、グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、もしくはリジン等のアミノ酸、単糖類、二糖類、およびグルコース、マンノース、もしくはデキストリンを含む他の炭水化物、EDTA等のキレート剤、スクロース、マンニトール、トレハロース、もしくはソルビトール等の糖類、ナトリウム等の塩形成対イオン、金属複合体(例えば、Zn-タンパク質複合体)、ならびに/またはポリエチレングリコール(PEG)等の非イオン性界面活性剤を含むが、これらに限定されない。本明細書における例示的な薬学的に許容され得る担体は、可溶性の中性活性ヒアルロニダーゼ糖タンパク質(sHASEGP)、例えば、rHuPH20(HYLENEX(登録商標)、Baxter International,Inc.)等のヒト可溶性PH-20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質等の介在性薬物分散剤を更に含む。rHuPH20を含む、特定の例示的なsHASEGPおよび使用方法は、米国特許出願公開第2005/0260186号および同第2006/0104968号に記載される。一態様では、sHASEGPを、1つ以上の追加のグリコサミノグリカナーゼ(例えば、コンドロイチナーゼ)と組み合わせる。
抗体、例えば、本明細書に記載されるようなEGFR阻害抗体の医薬製剤は、所望の程度の純度を有するそのような抗体を1つ以上の任意の薬学的に許容され得る担体(Remington’s Pharmaceutical Sciences 16th edition,Osol,A.Ed.(1980))と混合することによって、凍結乾燥製剤または水溶液の形態で調製される。薬学的に許容され得る担体は一般的に、用いられる投薬量および濃度でレシピエントに対して非毒性であり、リン酸塩、クエン酸塩、および他の有機酸等のバッファー、アスコルビン酸およびメチオニンを含む抗酸化物質、防腐剤(塩化オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ヘキサメトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、フェノール、ブチル、もしくはベンジルアルコール、メチルもしくはプロピルパラベン等のアルキルパラベン、カテコール、レゾルシノール、シクロヘキサノール、3-ペンタノール、およびm-クレゾール等)、低分子量(約10残基未満)のポリペプチド、血清アルブミン、ゼラチン、もしくは免疫グロブリン等のタンパク質、ポリビニルピロリドン等の親水性ポリマー、グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、もしくはリジン等のアミノ酸、単糖類、二糖類、およびグルコース、マンノース、もしくはデキストリンを含む他の炭水化物、EDTA等のキレート剤、スクロース、マンニトール、トレハロース、もしくはソルビトール等の糖類、ナトリウム等の塩形成対イオン、金属複合体(例えば、Zn-タンパク質複合体)、ならびに/またはポリエチレングリコール(PEG)等の非イオン性界面活性剤を含むが、これらに限定されない。本明細書における例示的な薬学的に許容され得る担体は、可溶性の中性活性ヒアルロニダーゼ糖タンパク質(sHASEGP)、例えば、rHuPH20(HYLENEX(登録商標)、Baxter International,Inc.)等のヒト可溶性PH-20ヒアルロニダーゼ糖タンパク質等の介在性薬物分散剤を更に含む。rHuPH20を含む、特定の例示的なsHASEGPおよび使用方法は、米国特許出願公開第2005/0260186号および同第2006/0104968号に記載される。一態様では、sHASEGPを、1つ以上の追加のグリコサミノグリカナーゼ(例えば、コンドロイチナーゼ)と組み合わせる。
例示的な凍結乾燥した抗体製剤は、米国特許第6,267,958号に記載される。水性抗体製剤としては、米国特許第6,171,586号および国際公開第2006/044908号に記載されるものが挙げられ、後者の製剤は、酢酸ヒスチジンバッファーを含む。
本明細書における製剤はまた、処置される特定の適応症に必要な2つ以上の有効成分、好ましくは互いに悪影響を及ぼさない相補的活性を有するものを含有してもよい。そのような有効成分は、意図される目的に有効な量で組み合わせて好適に存在する。
有効成分は、例えば、コアセルベーション技術によって、または界面重合によって調製されたマイクロカプセル中に封入されてもよく(例えば、それぞれ、ヒドロキシメチルセルロースまたはゼラチンマイクロカプセルおよびポリ(メチルメタクリレート)マイクロカプセル)、コロイド状薬物送達システム(例えば、リポソーム、アルブミンミクロスフェア、マイクロエマルション、ナノ粒子およびナノカプセル)またはマクロエマルションに封入されてもよい。そのよう技術は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第16版、Osol,A.Ed.(1980)に開示されている。
徐放性製剤が調製されてもよい。徐放性調製物の好適な例としては、抗体を含有する固体疎水性ポリマーの半透性マトリクスが含まれ、これらのマトリクスは、成形物品、例えば、フィルムまたはマイクロカプセルの形態である。
インビボ投与に使用される製剤は一般に、滅菌される。滅菌は、例えば滅菌濾過膜による濾過によって容易に達成され得る。
抗体は、非経口投与、肺内投与および鼻腔内投与、ならびに局所処置のために所望される場合、病巣内投与を含む任意の適切な手段によって投与することができる。非経口注入としては、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、または皮下投与が挙げられる。投薬は、その投与が短期かまたは長期かに部分的に依存して、任意の好適な経路、例えば、静脈内または皮下注射等の注射により行うことができる。本明細書では、単回投与または様々な時点にわたる複数回投与、ボーラス投与、およびパルス注入を含むがこれらに限定されない種々の投与スケジュールが企図される。
本発明の別の実施形態は、1つ以上の組成物を含有する医薬組成物であって、各組成物が、本発明に従った使用のための1つ以上の化合物および1つ以上の治療的に不活性な担体、希釈剤または添加物を含有する、医薬組成物、ならびにそのような医薬組成物を調製する方法を提供する。一例では、式(I)の化合物は、生理学的に許容され得る担体、すなわち、生薬の投与形態に使用される用量および濃度でレシピエントに対して毒性でない担体と、適切なpHと所望の純度で、周囲温度で混合することによって製剤化されてもよい。製剤のpHは、特定の用途および化合物の濃度に主に依存するが、好ましくは約3~約8の範囲である。一例では、式(I)の化合物は、pH5の酢酸緩衝剤中で製剤化される。別の実施形態では、式(I)の化合物は無菌である。化合物は、例えば、固体もしくは非晶質組成物として、凍結乾燥製剤として、または水溶液として保管され得る。
組成物は、良好な医療行為と一致した様式で製剤化、投薬、および投与される。この文脈において考慮すべき因子としては、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳類、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与スケジューリング、および医療施術者に既知の他の因子が挙げられる。
医薬組成物は、本明細書に記載のBRAF阻害剤を薬学的に許容され得る無機もしくは有機の担体または添加物で処理することによって得ることができる。ラクトース、コーンスターチもしくはその誘導体、タルク、ステアリン酸もしくはその塩等は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、および硬質ゼラチンカプセル剤の担体として使用することができる。軟質ゼラチンカプセルに適した担体は、例えば、植物油、ワックス、油脂、半固形および液状ポリオール等である。しかし、活性物質の性質に応じて、軟質ゼラチンカプセル剤の場合、通常、担体は必要とされない。溶液およびシロップ剤の製造に適した担体材料は例えば、水、ポリオール、グリセロール、植物油等である。坐剤に適した担体は、例えば、天然油または硬化した油、ワックス、油脂、半液体または液体ポリオール等である。
さらに、医薬組成物は、防腐剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、着香剤、浸透圧を変化させるための塩、緩衝液、マスキング剤または抗酸化剤を含有し得る。それらはまた、更に他の治療上価値のある物質を含有し得る。
BRAF阻害剤の医薬組成物は、単独でまたは組合せで、所望の程度の純度を有する有効成分を任意の薬学的に許容され得る担体、添加物または安定剤(Remington’s Pharmaceutical Sciences 16th edition,Osol,A.(ed.)(1980))と混合することによって、凍結乾燥製剤または水溶液の形態で貯蔵のために調製することができる。許容され得る担体、添加物、または安定剤としては、用いられる投与量および濃度でレシピエントに対して無毒であり、リン酸、クエン酸、および他の有機酸等のバッファー;アスコルビン酸およびメチオニンを含む抗酸化剤;防腐剤(オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド;ヘキサメトニウムクロリド;ベンザルコニウムクロリド、ベンゼトニウムクロリド;フェノール、ブチルまたはベンジルアルコール;メチルまたはプロピルバラベン等のアルキルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3-ペンタノール;およびm-クレゾール等);低分子量(約10個未満の残基)ポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチンもしくは免疫グロブリン等のタンパク質;ポリビニルピロリドン等の親水性ポリマー;グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニンもしくはリジン等のアミノ酸;単糖類、二糖類、およびグルコース、マンノースもしくはデキストリンを含むその他の炭水化物;EDTA等のキレート剤;スクロース、マンニトール、トレハロースもしくはソルビトール等の糖;ナトリウム等の塩形成対イオン;金属錯体(例えばZn-タンパク質錯体);ならびに/またはTWEEN(商標)、PLURONICS(商標)もしくはポリエチレングリコール(PEG)等の非イオン性界面活性剤が挙げられる。
BRAF阻害剤の薬学的組成物としては、経口、経鼻、局所(頬側および舌下を含む)、直腸、膣および/または非経口投与に適したものが挙げられる。組成物は、都合良く、単位剤形で提示されてもよく、薬学分野で周知のいずれかの方法によって調製され得る。単一剤形を製造するために担体材料と組み合わせることができる有効成分の量は、処置される宿主および特定の投与様式に依存して変化する。単一剤形を生産するために担体材料と組み合せることができる有効成分の量は、一般に、治療効果を生じるBRAF阻害剤またはEGFR阻害剤処置の量である。一般に、100パーセントのうち、この量は、有効成分の約1パーセント~約90パーセント、好ましくは約5パーセント~約70パーセント、最も好ましくは約10パーセント~約30パーセントの範囲である。これらの組成物を調製する方法は、BRAF阻害剤を担体および任意に1つ以上の補助成分と会合させる工程を含む。一般に、医薬組成物は、BRAF阻害剤を、液体担体、または細かく分けた固体担体、またはその両方と均一かつ密接に会合させ、次いで、必要に応じて、生成物を成形することによって調製することができる。経口投与に適した医薬組成物は、カプセル剤、カシェ剤、サシェ剤、丸剤、錠剤、ロゼンジ剤(香味料、通常はスクロースおよびアカシアまたはトラガカントを使用)、粉末、顆粒剤の形態で、または水性もしくは非水性液体中の液剤もしくは懸濁剤として、または水中油型もしくは油中水型液体乳剤として、またはエリキシル剤もしくはシロップ剤として、またはトローチ剤(ゼラチンおよびグリセリン、またはスクロースおよびアカシア等の不活性基剤を使用)として、および/または洗口剤等としてであってもよく、それぞれが有効成分として所定量のBRAF阻害剤を含有する。BRAF阻害剤は、ボーラス、舐剤またはペースト剤として投与されてもよい。
本発明の一実施形態では、BRAF阻害剤およびEGFR阻害剤は、2つの別個の医薬組成物に製剤化される。
有効成分はまた、例えばコアセルベーション技術または界面重合によって調製されたマイクロカプセル、例えばそれぞれヒドロキシメチルセルロースもしくはゼラチン-マイクロカプセルおよびポリ-(メチルメタクリレート)マイクロカプセル中に、コロイド薬物送達系(例えば、リポソーム、アルブミンマイクロスフェア、マイクロエマルション、ナノ粒子およびナノカプセル)中に、またはマクロエマルション中に取り込まれてもよい。そのような技術は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,16th edition,Osol,A.(ed.)(1980)に開示されている。
インビボ投与のために使用される製剤は、滅菌済みでなければならない。これは、滅菌濾過膜による濾過によって容易に達成される。
投与量は、広範囲内で変化されることができ、当然、それぞれの具体的な症例において個々の要件に対して調整されなければならない。経口投与の場合、成人の投与量は、一般式(I)の化合物または対応する量のその薬学的に許容され得る溶媒和物で、1日あたり約5mgから約4000mgで変化させることができる。1日投与量は、単回投与または分割用量で投与されてもよく、更に、示されていることが判明した場合、上限を超えてもよい。
以下の例は、本発明を限定することなく説明するが、本発明の代表例に過ぎない。医薬組成物、例えば錠剤またはコーティング錠等は、好都合には約5~500mg、特に約100~500mgの式(I)の化合物を含有する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物を、約500mg~約1000mgの用量、特に約800mgの用量で1日2回投与する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物を、約1500mg~約2000mgの用量、特に約1600mgの用量で1日2回投与する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物を、約1000mg~約1300mgの用量、特に約1200mgの用量で1日3回投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1200mgの用量で1日3回経口投与し、セツキシマブを、初回用量として約400mg/m2~約500mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約200mg/m2~約300mg/m2を週に1回投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1200mgの用量で1日3回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1200mgの用量で1日3回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与し、FOLFOXまたはFOLFIRI化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1200mgの用量で1日3回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約500mg/m2を隔週に1回投与し、FOLFOXまたはFOLFIRI化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1200mgの用量で1日3回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与し、FOLFOX化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1200mgの用量で1日3回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与し、FOLFIRI化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約800mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約800mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを、初回用量として約400mg/m2~約500mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約200mg/m2~約300mg/m2を週に1回投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約800mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1600mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを、初回用量として約400mg/m2~約500mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約200mg/m2~約300mg/m2を週に1回投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1600mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を1週間おきに週に1回投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1600mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与し、FOLFOXまたはFOLFIRI化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1600mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約500mg/m2を隔週に1回投与し、FOLFOXまたはFOLFIRI化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1600mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与し、FOLFOX化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1600mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与し、FOLFIRI化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1800mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1800mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与し、FOLFOXまたはFOLFIRI化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1800mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約500mg/m2を隔週に1回投与し、FOLFOXまたはFOLFIRI化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1800mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与し、FOLFOX化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1800mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与し、FOLFIRI化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約2000mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約2000mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与し、FOLFOX化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約2000mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与し、FOLFOXまたはFOLFIRI化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約2000mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約500mg/m2を隔週に1回投与し、FOLFOXまたはFOLFIRI化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約2000mgの用量で1日2回経口投与し、セツキシマブを初回用量として約400mg/m2の用量で静脈内または皮下投与し、次いで約250mg/m2を週に1回投与し、FOLFIRI化学療法も1週間おきに投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1200mgの用量で1日3回経口投与し、パニツムマブを初回用量として約6mg/kgの用量で静脈内投与し、次いで約6mg/kgを2週間に1回(q14日間)投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1200mgの用量で1日3回経口投与し、パニツムマブを初回用量として約6mg/kgの用量で静脈内投与し、次いで約6mg/kgを2週間に1回(q14日間)投与、FOLFOXまたはFOLFIRI化学療法も2週間に1回投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1600mgの用量で1日2回経口投与し、パニツムマブを初回用量として約6mg/kgの用量で静脈内投与し、次いで約6mg/kgを2週間に1回(q14日間)投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1600mgの用量で1日2回経口投与し、パニツムマブを初回用量として約6mg/kgの用量で静脈内投与し、次いで約6mg/kgを2週間に1回(q14日間)投与し、FOLFOXまたはFOLFIRI化学療法も2週間に1回投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1800mgの用量で1日2回経口投与し、パニツムマブを初回用量として約6mg/kgの用量で静脈内投与し、次いで約6mg/kgを2週間に1回(q14日間)投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約1800mgの用量で1日2回経口投与し、パニツムマブを初回用量として約6mg/kgの用量で静脈内投与し、次いで約6mg/kgを2週間に1回(q14日間)投与、FOLFOXまたはFOLFIRI化学療法も2週間に1回投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約2000mgの用量で1日2回経口投与し、パニツムマブを初回用量として約6mg/kgの用量で静脈内投与し、次いで約6mg/kgを2週間に1回(q14日間)投与する。
一実施形態では、式(I)の化合物を約2000mgの用量で1日2回経口投与し、パニツムマブを初回用量として約6mg/kgの用量で静脈内投与し、次いで約6mg/kgを2週間に1回(q14日間)投与、FOLFOXまたはFOLFIRI化学療法も2週間に1回投与する。
以下の実施例は、本発明を説明するために提供され、限定的な特徴を有しない。本発明による組成物の例は、以下を含む。
実施例A
以下の組成の錠剤は、通常の方法で製造される。
以下の組成の錠剤は、通常の方法で製造される。
製造手順
1.成分1、2、3および4を混合し、精製水で造粒する。
2.顆粒を50℃で乾燥させる。
3.顆粒を適切な粉砕機器に通す。
4.成分5を加えて3分間混ぜ、適当なプレス機で圧縮する。
1.成分1、2、3および4を混合し、精製水で造粒する。
2.顆粒を50℃で乾燥させる。
3.顆粒を適切な粉砕機器に通す。
4.成分5を加えて3分間混ぜ、適当なプレス機で圧縮する。
実施例B-1
以下の組成のカプセル剤を製造する。
以下の組成のカプセル剤を製造する。
製造手順
1.成分1、2および3を適切なミキサーで30分間混合する。
2.成分4および5を添加し、3分間混合する。
3.適切なカプセルに充填する。
1.成分1、2および3を適切なミキサーで30分間混合する。
2.成分4および5を添加し、3分間混合する。
3.適切なカプセルに充填する。
式(I)の化合物、ラクトース、およびコーンスターチを、先ずミキサー中で混合し、次いで粉砕機中で混合する。混合物をミキサーに戻し、そこにタルクを加えてよく混ぜ合わせる。この混合物は、機械によって適当なカプセル、例えば硬質ゼラチンカプセルに充填される。
実施例B-2
次の組成の軟質ゼラチンカプセルを製造する:
次の組成の軟質ゼラチンカプセルを製造する:
製造手順
式(I)の化合物を他の成分の温かい融解物に溶解し、混合物を適当なサイズの軟質ゼラチンカプセルに充填する。充填した軟質ゼラチンカプセルを、通常の手順に従って処理する。
式(I)の化合物を他の成分の温かい融解物に溶解し、混合物を適当なサイズの軟質ゼラチンカプセルに充填する。充填した軟質ゼラチンカプセルを、通常の手順に従って処理する。
実施例C
以下の組成の坐剤を製造する:
以下の組成の坐剤を製造する:
製造手順
坐剤塊をガラスまたはスチール容器中で溶融し、充分に混合し、45℃に冷却する。すぐに、微粉末化した式(I)の化合物をこれに添加して、完全に分散するまで撹拌する。混合物を適切なサイズの坐剤型に注ぎ、冷えるまで放置し、次いで坐剤を型から取り出し、ろう紙または金属箔で個々に包装する。
坐剤塊をガラスまたはスチール容器中で溶融し、充分に混合し、45℃に冷却する。すぐに、微粉末化した式(I)の化合物をこれに添加して、完全に分散するまで撹拌する。混合物を適切なサイズの坐剤型に注ぎ、冷えるまで放置し、次いで坐剤を型から取り出し、ろう紙または金属箔で個々に包装する。
実施例D
以下の組成の注射液を製造する。
以下の組成の注射液を製造する。
製造手順
式(I)の化合物を、ポリエチレングリコール400と注射用水(一部)との混合物に溶解する。pHは酢酸により5.0に調整する。残量の水を添加し、体積を1.0mlに調整する。溶液をフィルタにかけ、適切な過量を用いてバイアルに充填し、滅菌する。
式(I)の化合物を、ポリエチレングリコール400と注射用水(一部)との混合物に溶解する。pHは酢酸により5.0に調整する。残量の水を添加し、体積を1.0mlに調整する。溶液をフィルタにかけ、適切な過量を用いてバイアルに充填し、滅菌する。
実施例E
次の組成のサシェ剤(sachet)を製造する。
次の組成のサシェ剤(sachet)を製造する。
製造手順
式(I)の化合物を、ラクトース、微結晶セルロース、およびカルボキシルメチルセルロースナトリウムと混合し、水中のポリビニルピロリドンの混合物で顆粒化する。顆粒にステアリン酸マグネシウムおよび香味添加剤を混合し、サシェ剤に充填する。
式(I)の化合物を、ラクトース、微結晶セルロース、およびカルボキシルメチルセルロースナトリウムと混合し、水中のポリビニルピロリドンの混合物で顆粒化する。顆粒にステアリン酸マグネシウムおよび香味添加剤を混合し、サシェ剤に充填する。
生物学的実施例
試験薬剤
(3R)-N-[2-シアノ-4-フルオロ-3-(3-メチル-4-オキソ-キナゾリン-6-イル)オキシ-フェニル]-3-フルオロ-ピロリジン-1-スルホンアミド(本明細書ではRO7276389と呼ぶ)は、粉末としてRoche、Basel、Switzerlandから提供され、使用前に再懸濁した。セツキシマブは、WuXi(中国)によって提供された。
試験薬剤
(3R)-N-[2-シアノ-4-フルオロ-3-(3-メチル-4-オキソ-キナゾリン-6-イル)オキシ-フェニル]-3-フルオロ-ピロリジン-1-スルホンアミド(本明細書ではRO7276389と呼ぶ)は、粉末としてRoche、Basel、Switzerlandから提供され、使用前に再懸濁した。セツキシマブは、WuXi(中国)によって提供された。
細胞株および培養条件
細胞株をATCCから入手し、標準的な条件で5%CO2の加湿インキュベータ内で維持し、週に2回継代した。培養条件を以下の表に報告する:
細胞株をATCCから入手し、標準的な条件で5%CO2の加湿インキュベータ内で維持し、週に2回継代した。培養条件を以下の表に報告する:
実験手順
実験は、雌BALB/cヌードマウスおよびCexutimabを提供したWuXi(中国)で行った。マウスを片方の脇腹に皮下移植し、腫瘍確立時(100~200mm3)に、マウスを無作為化して、図1に報告するように、RO7276389を経口で毎日、またはセツキシマブを静脈内で隔週処置した。
実験は、雌BALB/cヌードマウスおよびCexutimabを提供したWuXi(中国)で行った。マウスを片方の脇腹に皮下移植し、腫瘍確立時(100~200mm3)に、マウスを無作為化して、図1に報告するように、RO7276389を経口で毎日、またはセツキシマブを静脈内で隔週処置した。
実施例1
マウスに、BRAF V600E変異を有する細胞株LS411(5.0x106細胞/マウス)を移植した。腫瘍確立(150mm3)時に、マウスを無作為化し、1日1回(QD:1日1回(quaque die);1日に1回)、RO7276389(140mpk、60mpkまたは30mpk)またはエンコラフェニブ(24mpk)のいずれかを、単独で、またはIV注射(2QW)を介してセツキシマブと組み合わせて経口(PO)で受けた。研究デザインの概略図を図1に示す。図2に報告された結果は、RO7276389単独療法がエンコラフェニブと比較した場合に有意に高い用量依存性腫瘍増殖阻害を達成したことを証明した。図3~図5に報告される結果は、RO7276389とEGFRiとの組合せが、セツキシマブと組み合わせ現在の標準治療(SOC)エンコラフェニブの組合せと比較した場合、CRCの腫瘍増殖を有意に減少させる可能性を有することを証明した。注目すべきことに、セツキシマブと組み合わせたより高用量の140mpkおよび60mpk RO7276389での処置は、腫瘍体積の減少さえももたらした。
マウスに、BRAF V600E変異を有する細胞株LS411(5.0x106細胞/マウス)を移植した。腫瘍確立(150mm3)時に、マウスを無作為化し、1日1回(QD:1日1回(quaque die);1日に1回)、RO7276389(140mpk、60mpkまたは30mpk)またはエンコラフェニブ(24mpk)のいずれかを、単独で、またはIV注射(2QW)を介してセツキシマブと組み合わせて経口(PO)で受けた。研究デザインの概略図を図1に示す。図2に報告された結果は、RO7276389単独療法がエンコラフェニブと比較した場合に有意に高い用量依存性腫瘍増殖阻害を達成したことを証明した。図3~図5に報告される結果は、RO7276389とEGFRiとの組合せが、セツキシマブと組み合わせ現在の標準治療(SOC)エンコラフェニブの組合せと比較した場合、CRCの腫瘍増殖を有意に減少させる可能性を有することを証明した。注目すべきことに、セツキシマブと組み合わせたより高用量の140mpkおよび60mpk RO7276389での処置は、腫瘍体積の減少さえももたらした。
実施例2
マウスに、BRAF V600E変異を有する細胞株HT29(5.0×106細胞/マウス)を移植した。腫瘍確立(およそ150mm3)時に、マウスを無作為化し、1日1回(QD)、RO7276389(140mpk、60mpkまたは30mpk)またはエンコラフェニブ(24mpk)のいずれかを、単独で、またはIV注射(2QW)を介してセツキシマブと組み合わせて経口(PO)で受けた。図6に報告される結果は、RO7276389単独療法がエンコラフェニブと比較した場合に有意に高い用量依存性腫瘍増殖阻害を達成したことを証明した。図7~図9に報告される結果は、RO7276389とEGFRiとの組合せが、セツキシマブと組み合わせた現在のSOCエンコラフェニブの組合せと比較した場合、CRCの腫瘍増殖を有意に減少させる可能性を有することを証明した。注目すべきことに、RO7276389とセツキシマブとの組合せによる処置は、腫瘍体積の減少さえもたらした。
マウスに、BRAF V600E変異を有する細胞株HT29(5.0×106細胞/マウス)を移植した。腫瘍確立(およそ150mm3)時に、マウスを無作為化し、1日1回(QD)、RO7276389(140mpk、60mpkまたは30mpk)またはエンコラフェニブ(24mpk)のいずれかを、単独で、またはIV注射(2QW)を介してセツキシマブと組み合わせて経口(PO)で受けた。図6に報告される結果は、RO7276389単独療法がエンコラフェニブと比較した場合に有意に高い用量依存性腫瘍増殖阻害を達成したことを証明した。図7~図9に報告される結果は、RO7276389とEGFRiとの組合せが、セツキシマブと組み合わせた現在のSOCエンコラフェニブの組合せと比較した場合、CRCの腫瘍増殖を有意に減少させる可能性を有することを証明した。注目すべきことに、RO7276389とセツキシマブとの組合せによる処置は、腫瘍体積の減少さえもたらした。
Claims (20)
- 式(I):
の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩と、EGFR阻害剤との組合せ。 - 式(I)の前記化合物、または前記薬学的に許容され得る塩が、BRAF阻害剤である、請求項1に記載の組合せ。
- 式(I)の前記化合物が、(3R)-N-[2-シアノ-4-フルオロ-3-(3-メチル-4-オキソ-キナゾリン-6-イル)オキシ-フェニル]-3-フルオロ-ピロリジン-1-スルホンアミド、またはその薬学的に許容され得る塩である、請求項1または2に記載の組合せ。
- 式(I)の前記化合物が、遊離塩基である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組合せ。
- 前記EGFR阻害剤が、モノクローナル抗EGFR抗体である、請求項1~4のいずれか一項に記載の組合せ。
- 前記EGFR阻害剤が、セツキシマブである、請求項1~5のいずれか一項に記載の組合せ。
- 医薬品として使用するための、請求項1~6のいずれか一項に記載の組合せ。
- がん、特に結腸直腸がんの治療的および/または予防的処置に使用するための、請求項1~7のいずれか一項に記載の組合せ。
- がん、特に結腸直腸がんを処置または予防するための医薬品の調製のための、請求項1~8のいずれか一項に記載の組合せの使用。
- がん、特に結腸直腸がんの処置または予防のための方法であって、前記方法が、それを必要とする患者に、有効量の請求項1~8のいずれか一項に記載の組合せを投与することを含み、特に式(I)の前記化合物、またはその薬学的に許容され得る塩と、セツキシマブとが同時に投与され、より具体的には式(I)の前記化合物とセツキシマブとが逐次投与される、方法。
- 請求項1~8のいずれか一項に記載の組合せと、1つ以上の薬学的に許容され得る賦形剤とを含む、医薬組成物。
- 前記BRAF阻害剤が経口投与され、前記EGFR阻害剤が、注射、例えば静脈内または皮下注射によって投与される、請求項1~11のいずれか一項に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物。
- 前記BRAF阻害剤が前記EGFR阻害剤と同時投与される、請求項1~12のいずれか一項に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物。
- 前記BRAF阻害剤が前記EGFR阻害剤と逐次投与される、請求項1~12のいずれか一項に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物。
- 前記がんが、BRAFV600X変異、特にBRAFV600E変異に関連する、請求項1~14のいずれか一項に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物。
- 前記がんが、BRAFV600X変異陽性の切除不能または転移性がん、特にBRAFV600E変異陽性の切除不能または転移性がん、より具体的にはBRAFV600E変異陽性の切除不能または転移性結腸直腸がんである、請求項1~15のいずれか一項に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物。
- BRAFV600X変異が、(a)前記患者の腫瘍組織および/または体液の試料から抽出された核酸(例えば、DNA)に対してPCRまたは配列決定を行うことと、(b)前記試料中のBRAFV600の発現を判定することと、を含む方法を使用して判定される、請求項1~16のいずれか一項に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物。
- MEK阻害剤、MEK分解剤、HER2および/またはHER3の阻害剤、HER2および/またはHER3の分解剤、SHP2阻害剤、SHP2分解剤、Axl阻害剤、Axl分解剤、ALK阻害剤、ALK分解剤、PI3K阻害剤、PI3K分解剤、SOS1阻害剤、SOS1分解剤、シグナル伝達経路阻害剤、チェックポイント阻害剤、アポトーシス経路の調節剤、細胞傷害性化学療法剤、血管新生標的治療薬、免疫標的剤、ならびに抗体-薬物コンジュゲートから選択される1つ以上の追加の抗がん剤を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物。
- FOLFOXまたはFOLFIRI化学療法、特にFOLFOX化学療法と組合せた、請求項1~18のいずれか一項に記載の組合せ、使用、方法または医薬組成物。
- 本明細書で先に記載したとおりの発明。
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