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JP2025017994A - 被覆基材、及び被覆基材の製造方法 - Google Patents

被覆基材、及び被覆基材の製造方法 Download PDF

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JP2025017994A JP2023121353A JP2023121353A JP2025017994A JP 2025017994 A JP2025017994 A JP 2025017994A JP 2023121353 A JP2023121353 A JP 2023121353A JP 2023121353 A JP2023121353 A JP 2023121353A JP 2025017994 A JP2025017994 A JP 2025017994A
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朋来 村田
Tomoki Murata
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

Figure 2025017994000001
【課題】種々の分野に適用可能で、高機能を期待可能な新規な被覆基材を提供する。
【解決手段】皮膜3によって基材5が被覆されてなる被覆基材1である。皮膜3の厚みは、60nm以上10μm以下であり、皮膜3を測定した際に、C(炭素)の元素百分率が0.1atm%以上10atm%未満であり、金属元素及びO(酸素)の合計の元素百分率が80atm%以上であり、皮膜3は相対密度が90%以上であり、皮膜3にγ-Alを含む。
【選択図】図1

Description

本開示は、被覆基材、及び被覆基材の製造方法に関する。
特許文献1-4には、金属酸化物皮膜を備えた被覆基材が開示されている。特許文献1-4では、湿式成膜法が採用されている。他方、複雑な基材形状に合わせた厚みの制御をするために乾式成膜法(ドライプロセス)が採用される場合もあった。
種々の分野へ適用した場合の性能を考慮すると、従来の被覆基材は必ずしも十分でなく、新規な被覆基材の開発が切望されていた。
特開2011-32521号公報 特開2009-147192号公報 特開2015-93821号公報 特開平9-202606号公報
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、種々の分野に適用可能で、高機能を期待可能な新規な被覆基材を提供することを目的とする。本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
[1]
皮膜によって基材が被覆されてなる被覆基材であって、
前記皮膜の厚みは、60nm以上10μm以下であり、
前記皮膜を測定した際に、C(炭素)の元素百分率が0.1atm%以上10atm%未満であり、
金属元素及びO(酸素)の合計の元素百分率が80atm%以上であり、
前記皮膜は相対密度が90%以上であり、
前記皮膜にγ-Alを含む、被覆基材。
[2]
前記皮膜は断面形態として積層構造を有する、[1]に記載の被覆基材。
[3]
前記基材で前記皮膜が形成されている部位は、導電性を有する、[1]又は[2]に記載の被覆基材。
[4]
前記積層構造における、各層の厚みが30nm以上500nm以下である、[2]に記載の被覆基材。
[5]
前記皮膜と前記基材との間に前記基材の酸化に由来する酸化被膜が存在しない、又は
前記皮膜と前記基材との間に前記基材の酸化に由来する前記酸化被膜の厚みが100nm未満である、[1]又は[2]に記載の被覆基材。
[6]
有機溶剤を溶媒とした浴液を用いた被覆基材の製造方法であって、
前記浴液は、水分含有率が5質量%未満であり、少なくとも1種類以上の金属元素を含有し、かつ少なくとも1種類以上のハロゲン元素を含有し、
基材を前記浴液中に浸漬した状態で、電圧印加することで負極側の前記基材上に前記金属元素を含む皮膜を形成し、
その後、非酸化雰囲気下での熱処理によりγ-Alを形成する、被覆基材の製造方法。
本開示によれば、種々の分野に適用可能で、量産可能な新規な被覆基材が提供される。
また、本開示の被覆基材は、基材の変形に対する皮膜の追従性が高い。
また、本開示の被覆基材では、皮膜と基材の密着性が高い。
被覆基材の断面の模式図である。 成膜装置の模式図である。 実験例1のXRD測定結果(X線回折ピーク)を示す図である。
以下、本開示を詳しく説明する。尚、本明細書において、数値範囲について「-」を用いた記載では、特に断りがない限り、下限値及び上限値を含むものとする。例えば、「10-20」という記載では、下限値である「10」、上限値である「20」のいずれも含むものとする。すなわち、「10-20」は、「10以上20以下」と同じ意味である。また、本明細書において、各数値範囲の上限値及び下限値は、任意に組み合わせることができる。
1.被覆基材1
被覆基材1は、皮膜3によって基材5が被覆されてなる。皮膜3の厚みは、60nm以上10μm以下である。
皮膜3を測定した際に、C(炭素)の元素百分率が0.1atm%以上10atm%未満であり、金属元素及びO(酸素)の合計の元素百分率が80atm%以上である。皮膜3は相対密度が90%以上である。皮膜3には、γ-Alを含む。
(1)基材5
基材5は、特に限定されない。皮膜3の基材5への密着性を高めるために、基材5の少なくとも皮膜3によって被覆される部位(領域)は、導電性を有して負極7(陰極)となり得る材質で構成されることが好ましい。基材5の皮膜3によって被覆される部位が導電性を有して負極7(陰極)となることで、電圧印加にて、この部位に、皮膜3を容易に形成できる。
基材5の表面部が、導電性を有して負極7となり得る材質で構成されてもよい。基材5全体が負極7となり得る材質から構成されてもよい。負極7となり得る材質として、例えば、鉄系合金、カーボンが好適に用いられる。鉄系合金は、例えば、Fe-Ni-Cr系合金(オーステナイト系ステンレス)、Fe-Cr系合金(フェライト系ステンレス)、Fe-Ni系合金(パーマロイ)、Fe-Si系合金(ケイ素鉄)、Fe-Si-Al系合金(センダスト)、Fe-Ni-Mo(スーパーマロイ)、Fe-Co系合金(パーメンジュール)、Fe-Ni-Co系合金(コバール)、及びFe-C-B系合金(アモルファス)から選択される1種又は2種以上が好適に例示される。
(2)皮膜3
(2.1)厚み
皮膜3の厚みは、皮膜3の材質に応じた機能を発現させる観点から、60nm以上であり、200nm以上が好ましく、300nm以上がより好ましい。他方、皮膜3中に発生する応力に耐えて、基材5との密着性を担保する観点から、10μm以下であり、1000nm以下が好ましく、800nm以下がより好ましい。これらの観点から、皮膜3の厚みは、60nm以上10μm以下であり、200nm以上1000nm以下が好ましく、300nm以上800nm以下がより好ましい。尚、皮膜3の厚みが一定でない場合には、皮膜3の少なくとも一部の厚みが上述の範囲であれば、厚みの要件を充足する。皮膜3の厚みはFIB-SEM(デュアルビーム走査電子顕微鏡)での観察によって求めることができる。
(2.2)C(炭素)の元素百分率
皮膜3をX線光電子分光法(XPS法)で測定した際のC(炭素)の元素百分率は、皮膜3における結晶粒成長を抑制し、皮膜3の性質を安定化する観点から、0.1atm%以上であり、0.5atm%以上が好ましく、1atm%以上がより好ましい。他方、皮膜3を無機皮膜として十分に機能させる観点から、10atm%未満であり、8atm%以下が好ましく、5atm%以下がより好ましい。これらの観点から、C(炭素)の元素百分率は、0.1atm%以上10atm%未満であり、0.5atm%以上8atm%以下が好ましく、1atm%以上5atm%以下がより好ましい。尚、皮膜3の組成が一定でない場合には、皮膜3の少なくとも一部の組成が上述の範囲であれば、C(炭素)の元素百分率の要件を充足する。
X線光電子分光法による組成分析は、X線光電子分光分析装置を用いて行うことができる。測定条件として、X線源をアルミニウム金属のKアルファ線、ビーム径を100μm、分析する面に対するX線入射角度を45°とし、断面を走査することによって測定することができる。
(2.3)金属元素及びO(酸素)の合計の元素百分率
皮膜3をX線光電子分光法(XPS法)で測定した際の金属元素及びO(酸素)の合計の元素百分率は、皮膜3を無機皮膜として十分に機能させる観点から、80atm%以上であり、85atm%以上が好ましく、90atm%以上がより好ましい。尚、金属元素及びO(酸素)の合計の元素百分率の上限は、100atm%から、C(炭素)の元素百分率(atm%)を引いた値となる。皮膜3の組成が一定でない場合には、皮膜3の少なくとも一部の組成が上述の範囲であれば、金属元素及びO(酸素)の合計の元素百分率の要件を充足する。
(2.4)皮膜3の相対密度
皮膜3の相対密度は、皮膜3の機能を十分に発揮させる観点から、90%以上であり、95%以上が好ましく、98%以上がより好ましい。皮膜3の相対密度は、100%であってもよい。
皮膜3の相対密度は、次の方法により求められる。皮膜3の膜厚方向に切断した断面TEM像を取得する。縦300nm、横1000nmの視野で気孔の面積を測定する。下記(1)式から相対密度(%)を求める。10箇所の視野の相対密度の平均値が皮膜3の相対密度である。尚、皮膜3の厚さが縦300nmよりも小さい場合、皮膜3の厚さに合わせた視野で測定を行うものとする。
相対密度(%)={(S1-S2)/S1}×100 (1)
(式中S1は縦300nm×横1000nmの視野の面積(nm)で、S2は縦300nm×横1000nmの視野内における気孔の合計面積(nm)である)
(2.5)γ-Al
皮膜3には、γ-Alが含まれる。皮膜3に、γ-Al(γ-Al相)が含まれると以下の作用効果を奏する。γ-Alは、α-Alよりも強度が低いが、柔軟性が高い。皮膜にγ-Alが含まれていると、基材5が機械的又は熱膨張に変形した場合に皮膜3の基材5への追従性が高くなる。
(2.6)積層構造
皮膜3は断面形態として積層構造を有することが好ましい。皮膜3を膜厚方向に切断した断面をFIB-SEM(デュアルビーム走査電子顕微鏡)で観察して、皮膜3の積層構造を確認できる。
皮膜3が積層構造を有することで、皮膜3の内部のクラックや、皮膜3と基材5との剥離を抑制できる。
(2.7)積層構造における各層の厚み
積層構造における各層の厚みは、特に限定されない。
各層の厚みは、皮膜3の強度を確保する観点から、30nm以上500nm以下であることが好ましく、60nm以上200nm以下であることがより好ましく、80nm以上150nm以下であることが更に好ましい。皮膜3を膜厚方向に切断した断面を、FIB-SEM(デュアルビーム走査電子顕微鏡)で観察して、各層の厚みを求めることができる。
(2.8)酸化被膜
皮膜3と基材5との間に基材5の酸化に由来する酸化被膜が存在しない、又は皮膜3と基材5との間に基材5の酸化に由来する酸化被膜の厚みが100nm未満であることが好ましい。この要件を満たすと、皮膜3の基材5への密着性がよくなり、基材5が機械的又は熱膨張に変形した場合に、皮膜3の基材5への追従性がより高くなる。皮膜3を膜厚方向に切断した断面を、FIB-SEM(デュアルビーム走査電子顕微鏡)で観察して、酸化被膜の有無及び厚みを求めることができる。
(2.9)ハロゲン元素
皮膜3をX線光電子分光法で測定した際に、ハロゲン元素の元素百分率が0.1atm%以上であることが好ましく、0.3atm%以上であることがより好ましく、0.5atm%以上であることが更に好ましい。ハロゲン元素の元素百分率の上限値は、3atm%以下である。
皮膜3中にハロゲン元素が微量に含まれることで、基材5の表面に存在した酸化被膜がハロゲン元素の作用によって除去されて、皮膜3と基材5が直に接する構造となり、結果的に基材5と皮膜3との密着性が担保されると考えられる。有機電気化学反応を速やかに進行させ、皮膜3を基材5の良質な保護膜として機能させる観点から、ハロゲン元素は、I(ヨウ素)、Cl(塩素)、及びBr(臭素)からなる群より選ばれた少なくとも1種以上であることが好ましい。
(2.10)金属元素
金属元素は、特に限定されない。後述の製造方法によって、強度が向上した皮膜3を容易に形成する観点から、金属元素は、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)、Zr(ジルコニウム)、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、V(バナジウム)、Fe(鉄)、Cr(クロム)、Co(コバルト)及びMn(マンガン)からなる群より選ばれた少なくとも1種以上であることが好ましい。
2.被覆基材1の製造方法
本開示の被覆基材1の製造方法は、特に限定されない。
以下、好ましい製造方法について説明する。好ましい製造方法は、有機溶剤を溶媒とした浴液2を用いた被覆基材1の製造方法である。浴液2は、水分含有量が5質量%未満であり、少なくとも1種類以上の金属元素を含有し、かつ少なくとも1種類以上のハロゲン元素を含有する。本製造方法は、基材5を浴液中に浸漬した状態で、電圧印加することで負極7側(陰極側)の基材5上に金属元素を含む皮膜3を形成する形成工程を有する。また、本製造方法は、形成工程後の非酸化雰囲気下での熱処理によりγ-Alを形成する(熱処理工程)。
尚、本開示の製造方法では、負極7側に電析することで正極6側(陽極側)に電析するよりも基材5の酸化を抑制できる。
(1)浴液2
浴液2は、有機溶剤を溶媒としている。
(1.1)水分含有率
皮膜3の均質性を担保し、基材5の酸化を抑制する観点から、浴液2の水分含有率は、5質量%未満とされている。水分含有率は、3質量%未満が好ましく、0.1質量%未満がより好ましい。水分含有率は、0質量%であってもよい。浴液2の水分含有率はGC-MS分析によって求めることができる。
(1.2)金属元素
浴液2は、少なくとも1種類以上の金属元素を含有している。金属元素は、特に限定されない。皮膜3を基材5の良質な保護膜として機能させる観点から、金属元素は、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)、Zr(ジルコニウム)、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、V(バナジウム)、Fe(鉄)、Cr(クロム)、Co(コバルト)及びMn(マンガン)からなる群より選ばれた少なくとも1種以上であることが好ましい。本開示の製造方法では、浴液2中の金属元素に依存した皮膜3である酸化物膜が形成される。
浴液2に、含有される金属元素は、正極6(陽極)の溶出により浴液2中に供給されていてもよい。金属元素が正極6から浴液2中に溶出する場合には、成膜速度の管理が容易となる他、複数の基材5への連続かつ安定した成膜が可能となる。正極6の溶出により金属元素を浴液2に供給する場合には、正極6はAlの電極、Tiの電極、及びMoの電極より選ばれた少なくとも1種以上の電極が用いられることが好ましい。
浴液2中の金属元素は、金属アルコキシド及び/又は無機金属化合物から供給されてもよい。金属元素が金属アルコキシド及び/又は無機金属化合物の溶解により供給される場合には、正極6(陽極)を溶出させて供給することが困難な元素にも対応できる。また、この場合には、複数の金属元素を複合して組成比率を制御した皮膜形成が可能となる。
金属アルコキシドとしては、例えば、アルミニウムアルコキシド、チタンアルコキシド、モリブデンアルコキシド等が例示される。
アルミニウムアルコキシドとしては、例えば、アルミニウムトリアルコキシドが挙げられる。アルミニウムトリアルコキシドとしては、例えば、アルミニウムトリプロポキシド(例えば、アルミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウムトリn-プロポキシド)、アルミニウムトリエトキシド、アルミニウムトリブトキシド(例えば、アルミニウムトリsec-ブトキシド、アルミニウムトリn-ブトキシド)等が挙げられる。
チタンアルコキシドとしては、例えば、チタントリアルコキシド、チタンテトラアルコキシドなどが挙げられ、好ましくは、チタンテトラアルコキシドが挙げられる。チタンテトラアルコキシドとしては、例えば、チタンテトラプロポキシド(例えば、チタンテトライソプロポキシド、チタンテトラn-プロポキシドなど)、チタンテトラメトキシド、チタンテトラエトキシド、チタンテトラブトキシド(例えば、チタンテトライソブトキシド、チタンテトラn-ブトキシドなど)、チタンテトラペントキシド、チタンテトラヘキソキシド、チタンテトラ(2-エチルヘキソキシド)等が挙げられる。
無機金属化合物としては、例えば、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、ヨウ化アルミニウム、ヨウ化チタン等が例示される。
浴液2中の金属元素が、金属アルコキシド及び/又は無機金属化合物から供給される場合には、浴液2における金属元素の濃度は、特に限定されない。この場合には、浴液2における金属元素の濃度は、良好な皮膜3を形成する観点から、1ppm以上100ppm以下であることが好ましく、3ppm以上10ppm以下がより好ましく、4ppm以上6ppm以下が更に好ましい。尚、「ppm」は、「百万分率」であり、「mg/L」である。また、浴液2に複数の金属元素を含む場合には、上記金属元素の濃度は、複数の金属元素の合計濃度を意味する。浴液2における金属元素の濃度は、ICP-MS分析により測定することができる。
(1.3)ハロゲン元素
浴液2は、少なくとも1種類以上のハロゲン元素を含有している。浴液2にハロゲン元素を含有することで、皮膜形成が実用的な速度で行われ、しかも皮膜3が均質になりやすい。ハロゲン元素は、特に限定されない。有機電気化学反応を速やかに進行させ、皮膜3を基材5の良質な保護膜として機能させる観点から、ハロゲン元素は、Cl(塩素)、Br(臭素)、及びI(ヨウ素)からなる群より選ばれた少なくとも1種以上であることが好ましい。
浴液2におけるハロゲン元素の濃度は、特に限定されない。ハロゲン元素の濃度は、反応速度を適度に抑制するとともに、皮膜3の均質性や厚みの制御に優位で、皮膜3の剥離を抑制する観点から、1ppm以上20000ppm以下であることが好ましく、5ppm以上2000ppm以下がより好ましく、10ppm以上100ppm以下が更に好ましい。尚、「ppm」は、「百万分率」であり、「mg/L」である。浴液2におけるハロゲン元素の濃度は、建浴時のハロゲン元素添加量、もしくは浴液のICP-MS分析により求めることができる。
(1.4)有機溶剤
浴液2の溶媒を有機溶剤とすることで、皮膜形成中のガスの発生や基材5自体の酸化が抑制される。皮膜3が良好に形成されるという観点から、溶媒は、ケトン、及びニトリルからなる群より選ばれた少なくとも1種以上を含むことが好ましい。溶媒にケトン、ニトリルを含むことで、縮合反応が電極表面(陰極表面)で起こり電析が可能となると推測される。また、溶媒にケトンを含むことで、ハロゲンの存在下でケトエノール互変異性が生じ、浴液2の反応性が向上すると考えられる。
(1.4.1)ケトン
ケトンは、エステル結合以外のカルボニル基(-C(=O)-)を有する有機溶剤であれば、特に限定されない。
ケトンとしては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、1-ヘキサノン、2-ヘキサノン、4-ヘプタノン、2-ヘプタノン(メチルアミルケトン)、1-オクタノン、2-オクタノン、1-ノナノン、2-ノナノン、ジイソブチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセチルアセトン、アセトニルアセトン、フェニルアセトン、アセトフェノン、メチルナフチルケトン、シクロヘキサノン(CHN)、メチルシクロヘキサノン等が挙げられる。これらの中でも、皮膜3が特に良好に形成されるという観点から、ケトンとしては、アセトン、メチルエチルケトンが好ましい。
(1.4.2)ニトリル
ニトリルは、構造中にニトリル基(-CN)を含む有機溶剤である。ニトリルとしては、例えば、アセトニトリル、プロピオ二トリル、バレロニトリル、ブチロ二トリル等が挙げられる。これらの中でも、皮膜3が特に良好に形成されるという観点から、ニトリルとしては、アセトニトリルが好ましい。
(2)基材5
「基材5」については、上記の「1.被覆基材1」における「(1)基材5」の欄の説明をそのまま適用する。
(3)皮膜3を形成する形成工程(電圧印加)
本開示では、基材5を浴液中に浸漬した状態で、電圧印加することで負極側の基材5上に皮膜3を形成する。具体的には、浴液2に正極6と負極7(基材5)とを浸漬し、両電極間に電位勾配を発生させる。
正極6としては、公知の導電性基板のいずれも使用できる。浴液2中の金属元素が、正極6の溶出によって供給される場合には、正極6は、Alの電極、Tiの電極、及びMoの電極より選ばれた少なくとも1種以上の電極が好ましい。正極6の形状、厚さ、大きさ等は、特に限定されない。正極6は、例えば、箔状、板状、発泡状、不織布状、メッシュ状、フェルト状、エキスパンデッド状であってもよい。
正極6と負極7は、対向して配置されることが好ましい。
正極6と負極7は、直流電源に接続され、直流電源によって正極6と負極間に電位勾配を発生させることができる。
正極6と負極7間に電位勾配を発生するためには、浴液2に正極6と負極7とを浸漬した状態で、正極6と負極7に接続されている電源によって、両電極に電圧(例えば定電圧)を印加する。
両電極間に発生させる電位勾配は、皮膜形成を実用的な速度で行う観点から、定電圧の場合には、10V以上300V以下が好ましく、20V以上100V以下がより好ましく、60V以上80V以下が更に好ましい。
電圧を印加する印加時間は、特に限定されない。印加時間は、例えば、10秒以上300秒以下が好ましく、30秒以上240秒以下がより好ましく、60秒以上180秒以下が更に好ましい。
尚、電圧は、定電圧ではなく、大きさを変化させてもよい。
形成工程は、1回であっても複数回であってもよい。形成工程を複数回繰り返すことで、皮膜3を厚くできる。このように形成工程を複数回繰り返すことで、皮膜3の積層構造(積層横縞構造)を構築できる。
(4)熱処理工程
非酸化雰囲気下での熱処理によって、皮膜3中にγ-Alを選択的に生成できる。
非酸化雰囲気として、還元雰囲気、不活性雰囲気、真空雰囲気のいずれであってもよい。非酸化雰囲気における酸素濃度は、100ppm未満であることが望ましい。
熱処理温度は、特に限定されない。熱処理温度は、γ-Alを選択的に生成する観点から、800℃以上1300℃以下が好ましく、900℃以上1200℃以下がより好ましく、950℃以上1050℃以下が更に好ましい。
熱処理時間は、特に限定されない。熱処理時間は、γ-Alを選択的に生成する観点から、0.25時間以上3時間以下が好ましく、0.5時間以上2時間以下がより好ましく、0.75時間以上1時間以下が更に好ましい。
(5)形成工程と熱処理工程との関係
皮膜3を形成する形成工程を複数回行う場合には、最後の形成工程後に熱処理工程を行ってもよい。
また、皮膜3を形成する形成工程を複数回行う場合には、形成工程と形成工程との間に熱処理工程を行ってもよい。この場合には、形成工程と形成工程との全ての間に熱処理工程を行ってもよい。また、形成工程と形成工程との間で、熱処理工程を行う場合と行わない場合が混在していてもよい。尚、皮膜3を形成する形成工程を複数回行う場合であって、形成工程と形成工程との間に熱処理工程を行う場合にも、最後の形成工程後に熱処理工程を行ってもよい。
3.本実施形態の作用効果
本実施形態によれば、種々の分野に適用可能で、高機能を期待可能な新規な被覆基材1が提供される。
本実施形態によれば、基材5との密着性に優れた皮膜3を形成できる。また、従来よりも皮膜3を厚くできる。
本実施形態の被覆基材1は、緻密なγ-Alの結晶相の保護膜が形成されるので、基材5が機械的又は熱膨張に変形した場合に、皮膜3の基材5への追従性が高くなる。
本実施形態の被覆基材1は、簡易なプロセスを採用し量産可能である。
本実施形態の被覆基材1は、高価な原料を用いることなく、又は高価な原料の使用量をごく少量にして形成できるため、コスト的に有利である。
尚、本実施形態における成膜メカニズムは、以下のように推測される。溶媒中の金属元素を取り込みながら、陰極で縮合反応が生じ、続いて乾燥時の気化熱による基材5表面の結露及び加水分解という酸化物成膜プロセスが生じていると推測される。但し、この成膜メカニズムは、推測であり、本開示は、この成膜メカニズムによって拘束されない。
実施例により本開示を更に具体的に説明する。
尚、以下の説明において、XPS(X線光電子分光法)の測定条件は以下の通りである。
[測定条件]
X線ビーム径:100μmΦ
信号の取り込み角:45.0°
パスエネルギー:140eV
Arエッチングを30秒間行った後に測定(エッチングレート:SiO換算で10nm/min)
1.実験例(溶媒:アセトン、正極6:アルミニウム)
(1)被覆基材1の作製
図3に示す成膜装置11を用いた。正極6としてアルミニウムワイヤを用いた。負極7としてコバール板を用いた。負極7は、表面に皮膜3を形成する基材5である。浴液2の溶媒には、アセトンを用いた。浴液2には、ハロゲンとしてのヨウ素を50ppm溶解させた。
浴液2に正極6と負極7を浸漬した状態で、正極6と負極7間に80Vを1分間印加する形成工程を9回繰り返した。
その後、非酸化雰囲気下(水素ガスによる還元雰囲気下)で1000℃、45分間の熱処理を行った。
(2)各種測定結果
負極7の断面をFIB-SEM(電界放出型走査電子顕微鏡)にて観察したところ、基材5の表面に積層構造を有する総膜厚600nmの皮膜3が形成されていた。また、各層の厚みは50nm以上100nm以下であった。また、この観察により、皮膜3と基材5との間に基材5の酸化に由来する酸化被膜が存在しないことも確認された。
XPSでArエッチングを30秒間行った後に分析したところ、この皮膜3はアルミニウム酸化物であることが分かった。
また、皮膜3における炭素元素の元素百分率は5.8atm%であり、アルミニウム元素及び酸素元素の合計の元素百分率は93.9atm%であった。
また、この皮膜3におけるヨウ素元素の元素百分率は、0.1atm%であった。
また、皮膜3を熱処理の前後でXRD(X線結晶構造解析)に解析したところ、図3に示すように、熱処理後には熱処理前にはない黒丸のγ-Al由来のピークが観察された。この結果から、熱処理によって皮膜3中にγ-Alが生成したことが分かった。
また、次の方法によって、皮膜3の相対密度を求めたところ、相対密度は100%であった。
皮膜3の相対密度は、次の方法により求めた。皮膜3の膜厚方向に切断した断面TEM像を取得した。縦300nm、横1000nmの視野で気孔の面積を測定した。下記(1)式から相対密度(%)を求めた。10箇所の視野の相対密度の平均値が皮膜3の相対密度である。尚、皮膜3の厚さが縦300nmよりも小さい場合、皮膜3の厚さに合わせた視野で測定を行うものとする。
相対密度(%)={(S1-S2)/S1}×100 (1)
(式中S1は縦300nm×横1000nmの視野の面積(nm)で、S2は縦300nm×横1000nmの視野内における気孔の合計面積(nm)である)
2.実施例の効果
本実施例によれば、種々の分野に適用可能で、高機能を期待可能な新規な被覆基材1が提供される。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形又は変更が可能である。
(付記)
本明細書には以下の発明が含まれる。
[1]
皮膜によって基材が被覆されてなる被覆基材であって、
前記皮膜の厚みは、60nm以上10μm以下であり、
前記皮膜を測定した際に、C(炭素)の元素百分率が0.1atm%以上10atm%未満であり、
金属元素及びO(酸素)の合計の元素百分率が80atm%以上であり、
前記皮膜は相対密度が90%以上であり、
前記皮膜にγ-Alを含む、被覆基材。
[2]
前記皮膜は断面形態として積層構造を有する、[1]に記載の被覆基材。
[3]
前記基材で前記皮膜が形成されている部位は、導電性を有する、[1]又は[2]に記載の被覆基材。
[4]
前記積層構造における、各層の厚みが30nm以上500nm以下である、[2]又は[3]に記載の被覆基材。
[5]
前記皮膜と前記基材との間に前記基材の酸化に由来する酸化被膜が存在しない、又は
前記皮膜と前記基材との間に前記基材の酸化に由来する前記酸化被膜の厚みが100nm未満である、[1]から[4]のいずれかに記載の被覆基材。
[6]
有機溶剤を溶媒とした浴液を用いた被覆基材の製造方法であって、
前記浴液は、水分含有率が5質量%未満であり、少なくとも1種類以上の金属元素を含有し、かつ少なくとも1種類以上のハロゲン元素を含有し、
基材を前記浴液中に浸漬した状態で、電圧印加することで負極側の前記基材上に前記金属元素を含む皮膜を形成し、
その後、非酸化雰囲気下での熱処理によりγ-Alを形成する、被覆基材の製造方法。
1 …被覆基材
2 …浴液
3 …皮膜
5 …基材
6 …正極
7 …負極
11…成膜装置

Claims (6)

  1. 皮膜によって基材が被覆されてなる被覆基材であって、
    前記皮膜の厚みは、60nm以上10μm以下であり、
    前記皮膜を測定した際に、C(炭素)の元素百分率が0.1atm%以上10atm%未満であり、
    金属元素及びO(酸素)の合計の元素百分率が80atm%以上であり、
    前記皮膜は相対密度が90%以上であり、
    前記皮膜にγ-Alを含む、被覆基材。
  2. 前記皮膜は断面形態として積層構造を有する、請求項1に記載の被覆基材。
  3. 前記基材で前記皮膜が形成されている部位は、導電性を有する、請求項1又は請求項2に記載の被覆基材。
  4. 前記積層構造における、各層の厚みが30nm以上500nm以下である、請求項2に記載の被覆基材。
  5. 前記皮膜と前記基材との間に前記基材の酸化に由来する酸化被膜が存在しない、又は
    前記皮膜と前記基材との間に前記基材の酸化に由来する前記酸化被膜の厚みが100nm未満である、請求項1又は請求項2に記載の被覆基材。
  6. 有機溶剤を溶媒とした浴液を用いた被覆基材の製造方法であって、
    前記浴液は、水分含有率が5質量%未満であり、少なくとも1種類以上の金属元素を含有し、かつ少なくとも1種類以上のハロゲン元素を含有し、
    基材を前記浴液中に浸漬した状態で、電圧印加することで負極側の前記基材上に前記金属元素を含む皮膜を形成し、
    その後、非酸化雰囲気下での熱処理によりγ-Alを形成する、被覆基材の製造方法。
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