JP2024128898A - 画像投影装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、画像投影装置に関する。
従来から、車両内に各種情報を表示する装置として、アイコンを点灯表示する計器盤が用いられている。また、表示する情報量の増加とともに、計器盤に画像表示装置を埋め込むことや、計器盤全体を画像表示装置で構成することも提案されている。
しかし、計器盤は車両のフロントガラス(ウィンドシールド)より下方に位置しているため、計器盤に表示された情報を運転者等の搭乗者が視認するには、運転中に視線を下方に移動させる必要があり好ましくない。そこで、フロントガラスに画像を投影して、搭乗者が車両の前方を視認したときに情報を読み取れるようにするヘッドアップディスプレイ(以下HUD:Head Up Display)のような画像投影装置が提案されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
特許文献1,2の画像投影装置は、画像照射部が画像を含んだ照射光を照射し、自由曲面ミラー等で照射光を反射させて、ウィンドシールド等の表示部を介して空間中に画像が結像するように搭乗者の視点の位置に到達させる。これにより、搭乗者は視点に入射した照射光によって、奥行き方向における結像位置に画像が表示されているように認識することができる。
このような従来の画像投影装置では、ウィンドシールド等の表示部におけるP偏光の反射率が低いため、虚像の結像に用いられる画像光はS偏光の成分が多くなる。よって、運転者等が偏光サングラス等を装着していた場合には、表示部で反射された画像光のS偏光が偏光サングラスでカットされて視認が困難になるという問題があった。特に、メータ表示等の情報を画像光に含める場合には、運転動作における優先度が高いため、偏光サングラス装着による視認性低下の影響が大きくなってしまう。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、表示部を介した視線移動の少ない虚像投影と、偏光サングラスを用いても優先度の高い情報の視認性の確保を両立することが可能な画像投影装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像投影装置は、第1表示部と第2表示部に対して投影画像を投影する画像投影装置であって、前記第1表示部に対して第1画像光を照射し、前記第2表示部に対して第2画像光を照射する画像照射部を備え、前記第1画像光は、前記第1表示部に対するS偏光を含んでおり、前記第2画像光は、前記第2表示部に対するP偏光を含んでいることを特徴とする。
このような本発明の画像投影装置では、第1表示部でのS偏光の第1画像光による投影と、第2表示部でのP偏光の第2画像光による投影を行うことで、視線移動の少ない虚像投影と優先度の高い情報の視認性の確保を両立することが可能となる。
また、本発明の一態様では、前記画像照射部は、一つの画像表示部において前記第1画像光を表示する第1領域と、前記第2画像光を表示する第2領域を有し、前記第1領域または前記第2領域の一方に重ねて配置され、偏光方向を90度回転させる二分の一波長板を備える。
また、本発明の一態様では、前記画像照射部は、前記第1領域の裏面に放熱部材が配置されており、前記第2領域の裏面に裏側発光部が配置されている。
また、本発明の一態様では、前記画像照射部は、無偏光のバックライト光を照射する光源と、前記バックライト光に含まれる所定方向の偏光を反射し、前記所定方向に交差する方向の偏光を透過して分岐する第1偏光反射部と、前記第1偏光反射部で分岐された前記バックライト光が入射し、前記第1画像光を照射する第1画像表示部と、前記第2画像光を照射する第2画像表示部とを備える。
また、本発明の一態様では、前記第1画像光または前記第2画像光の一方を反射し他方を透過して分岐する第2偏光反射部を備える。
また、本発明の一態様では、前記第2偏光反射部が前記第2表示部であり、
前記第2表示部を透過した前記第1画像光が前記第1表示部に到達する。
前記第2表示部を透過した前記第1画像光が前記第1表示部に到達する。
本発明では、表示部を介した視線移動の少ない虚像投影と、偏光サングラスを用いても優先度の高い情報の視認性の確保を両立することが可能な画像投影装置を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。以下の説明では、本発明に係る画像投影装置100を、車両等に搭載されるHUDに適用した形態を例示して説明する。図1は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。以下の説明では、本発明に係る画像投影装置100を、車両等に搭載されるHUDに適用した形態を例示して説明する。図1は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図である。
図1に示すように画像投影装置100は、画像照射部10と、第1ミラー20と、P偏光表示部30と、二分の一波長板40と、警告灯部50と、筐体60を備えている。画像投影装置100では、各部と情報通信可能に接続された制御部(図示省略)を用いて各部を制御している。制御部の構成は限定されないが、一例として情報処理を行うためのCPU(Central Processing Unit)や、メモリ装置、記録媒体、情報通信装置等を備えるものが挙げられる。制御部は、予め定められたプログラムに従って各部の動作を制御し、画像を含んだ情報(画像情報)を画像照射部10に送出する。
画像照射部10は、制御部からの画像情報に基づいて、画像を含んだ光を画像光として第1ミラー20に対して照射する部分である。画像照射部10の具体的な構成は限定されないが、一例としては光源11と、レンズ12と、画像表示部13を備えて、光源11から照射された照射光が、レンズ12で配光分布を調整されて、画像表示部13に表示された画像を画像光として照射する。画像照射部10は、一つの表示領域内に遠方表示領域と近方表示領域が区分けされており、遠方表示領域に表示された遠方画像が第1画像光として第1ミラー20に照射され、近方表示領域に表示された近方画像が第2画像光としてP偏光表示部30に照射される。遠方表示領域に表示される遠方画像としては、注意喚起の画像や緊急情報等の運転に関する補助的な情報が挙げられる。また、近方表示領域に表示される近方画像としては、速度メータや音量インジケータ、進行方向ガイド等が挙げられる。
光源11は、一例としてはLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の半導体発光素子であり、予め定められた方向(図2の紙面奥行き方向)に配列されている。光源11の発光色は特に限定されないが、本実施形態では一例として白色としている。なお、本実施形態では光源11の配列数を1列としているが、2列以上であってもよい。また光源11はLEDに限らず半導体レーザや有機EL(Electro Luminescence)素子等であってもよい。
レンズ12は、複数の光源11の光出射方向に配置され、光源11から照射された照射光の配光分布を調整し、例えば平行光、あるいは平行光に近い光(以下、両者を併せて「略平行光」という)として出射する機能を有する光学部材である。レンズ12の一例としては、中央に光を屈折する屈折部が設けられ、屈折部の両側に光を反射する反射部が設けられたTIR(Total Internal Reflection)レンズが挙げられる。
画像表示部13は、光源11から照射された光が背面から入射し、画像情報によって変調した光を出射面から出射する空間光変調部として機能する。画像表示部13の具体的な構成は限定されないが、一例としては、背面から入射した光を透過して表面から出射する透過型液晶表示装置を用いることができる。透過型液晶表示装置では、所定方向の偏光のみが透過されるため、当該偏光方向をウィンドシールドWSに対するS偏光となるように配置する。
第1ミラー20は、画像照射部10の遠方表示領域から到達した画像光をウィンドシールドWS方向に反射する光学部材である。図1に示した例では第1ミラー20を凹面の反射鏡として例を示しているが、平面または凸面の反射鏡を用いるとしてもよい。また、第1ミラー20を曲面で構成する場合には、曲率が一定なものに限定されず、回転放物面や楕円面、自由曲面ミラー等を用いることができる。また、図1では第1ミラー20を一枚で構成した例を示したが、複数のミラーを用いて繰り返し反射させてウィンドシールドWSに画像光を照射するとしてもよい。第1ミラー20で反射される画像光は、画像表示部13を透過する偏光方向であるため、ウィンドシールドWSに対するS偏光が主たる成分として含まれている。
第1ミラー20の反射面は、ウィンドシールドWSを介して第1画像光を虚像Pとして投影するために、運転者の視点方向に光径が拡大するように設計されている。ここで、視点方向に光径が拡大するとは、反射後に光径が一貫して拡大する場合だけでなく、光径が縮小して中間地点において結像した後に拡大する場合も含む。第1ミラー20は、ウィンドシールドWSを介して第1画像光を投影する機能を有しており、本発明における投影光学部に相当している。
P偏光表示部30は、第1ミラー20の近方表示領域から二分の一波長板40を介して到達した画像光を視点位置方向に照射する光学部材である。図1では、P偏光表示部30として凹面鏡を用いた例を示しているが、平面鏡や凸面鏡を用いるとしてもよい。また、P偏光表示部30の表面は鏡面で無くとも、画像を投影するスクリーン状であってもよい。さらに、P偏光表示部30は画像光を反射する光学部材に限定されず、透過型スクリーン等を用いるとしてもよい。P偏光表示部30は、後述するようにP偏光で近方画像の第2画像光を視点位置に照射するため、本発明における第2表示部に相当している。
二分の一波長板40は、スロー軸とファスト軸における屈折率が異なる複屈折材料で構成された光学部材である。また、二分の一波長板40は、入射した光が出射するまでに光の波長の半分だけスロー軸とファスト軸で位相差が生じるように設計されている。また、二分の一波長板40のスロー軸とファスト軸は、近方表示領域から照射された光の偏光方向に対して45度異なる向きに配置されている。したがって、画像照射部10の近方表示領域に表示されてS偏光で照射された第2画像光は、二分の一波長板40を透過した後にP偏光に変換されて、P偏光表示部30に照射される。
また、二分の一波長板40は、光の波長に対し正確に50%の位相差である必要はなく、50%に近い位相差を生じさせるものであれば、面内における偏光方向の回転という機能を発揮することができる。二分の一波長板40に対する入射角度が垂直とは限らないため、角度依存性の小さな二分の一波長板40を用いることが好ましい。
図1に示した例では、二分の一波長板40を画像照射部10の近方表示領域に重ねて配置した例を示したが、遠方表示領域に重ねて配置するとしてもよい。この場合には、画像表示部13から照射される第1画像光および第2画像光をウィンドシールドWSに対するP偏光とし、遠方表示領域から照射されるP偏光の第1画像光を二分の一波長板40でS偏光に変換する。
警告灯部50は、画像照射部10とは別に設けられて、警告灯などの優先度の最も高い情報を表示する部分である。警告灯部50の構成は限定されず、液晶表示装置を用いるとしてもよく、アイコンを模ったシェードの開口部からバックライトを透過するとしてもよい。図1では、警告灯部50を筐体60の外側において視点位置に近いダッシュボードDB上に設けた例を示しているが、警告灯部50を配置する位置は限定されない。
筐体60は、遮光性の材料で形成され、画像投影装置100の外形の一部を構成して、画像投影装置100を構成する各部の少なくとも一部を収容する部分である。図1に示した例では、筐体60は車両のダッシュボードDBよりも上方に突出して配置されており、内部には第1ミラー20の一部と、P偏光表示部30と、二分の一波長板40の一部が収用されている。また、図1に示した例では図示を省略しているが、筐体60には、第1ミラー20から照射される第1画像光を透過するための第1光出射口と、P偏光表示部30から照射される第2画像光を透過するための第2光出射口が設けられている。第1光出射口と第2光出射口は、筐体60に設けられた開口部であってもよく、部分的に透光性材料で構成された領域であってもよい。
ウィンドシールドWSは、車両の運転席前方に設けられて可視光を透過する部分である。ウィンドシールドWSは、車両の内側面では画像投影装置100から入射したS偏光の第1画像光を視点方向に対して反射し、車両の外部からの光を視点方向に対して透過するため、本発明における第1表示部に相当している。ここでは第1表示部としてウィンドシールドWSを用いた例を示したが、ウィンドシールドWSとは別に第1表示部としてコンバイナーを用意し、画像投影装置100からの光を視点方向に反射するとしてもよい。また、車両の前方に位置するものに限定されず、搭乗者の視点に対して画像を投影するものであれば側方や後方に配置するとしてもよい。
虚像Pは、ウィンドシールドWSで反射された画像光が搭乗者の視点(アイボックス)に到達した際に、空間中に結像されたように表示される画像である。虚像Pが結像される位置は、画像投影装置100に含まれる第1ミラー20とウィンドシールドWSの合成焦点距離によって決まる。
図1では、第1画像光および第2画像光の光路を一本の直線として描いている。しかし、実際の画像光は、画像照射部10において所定の面積で表示されたものであり、進行方向に垂直な方向に所定の面積をもっている。図1では、画像照射部10から照射されたS偏光の第1画像光を実線で示し、二分の一波長板40でP偏光に変換された第2画像光を破線で示している。また第1画像光は、第1ミラー20で反射されて光径が縮小されながら進行し、第1ミラー20とウィンドシールドWSの間の中間結像位置F(図示省略)において中間結像されるとしてもよい。
図1に示したように、画像表示部13の遠方表示領域から照射されたS偏光の第1画像光は、第1ミラー20およびウィンドシールドWSで反射されて運転者の視点位置に到達する。運転者は、第1画像光が入射してきた光路の延長上に結像された虚像Pを視認する。本実施形態では画像投影装置100が第1画像光を投影して一つの虚像Pが結像される例を示しているが、虚像Pの数は限定されず、複数の虚像Pが異なる奥行位置に結像されるとしてもよい。
画像表示部13の近方表示領域から照射された第2画像光は、二分の一波長板40でS偏光からP偏光に変換され、P偏光表示部30で反射されて運転者の視点位置に到達する。運転者は、第2画像光が入射してきた光路の延長方向にメータ等表示Mを視認する。また運転者は、警告灯部50に表示された警告表示を視認する。このとき、ウィンドシールドWSから視点位置に進行する第1画像光はS偏光であり、P偏光表示部30から視点位置に進行する第2画像光はP偏光である。したがって、運転者が偏光サングラスを装着している場合でも、P偏光表示部30でのP偏光の第2画像光による近方画像の表示を良好に視認できる。また、運転者が偏光サングラスを装着していない場合には、P偏光表示部30での近方画像の表示に加えて、前方からの視線移動を小さくしてウィンドシールドWSを介したS偏光の第1画像光を視認できる。
図2は、画像投影装置100を用いた虚像Pの表示とメータ等表示Mの表示を説明する模式図である。図2(a)~図2(c)に示したように、運転者は車両のステアリングSTより遠方に設けられたダッシュボードDBと、ダッシュボードDB上に突出した筐体60と、筐体60よりも遠方に位置するウィンドシールドWS(透明であるため図示省略)を視認可能である。また運転者は、ウィンドシールドWSを介して投影された虚像Pと、筐体60内に表示されたメータ等表示Mを視認可能である。本実施形態の画像投影装置100では、筐体60を車両のダッシュボードDB上に突出させて、筐体60内にP偏光表示部30を配置しているため、P偏光の第2画像光での近方画像の表示もステアリングSTよりも上方に位置することとなり、近方画像を視認するための視線移動量を低減することができる。
図2(a)では、警告灯部50を筐体60の外部に設けない例を示している。この場合には、運転者は筐体60内のメータ等表示Mと、ウィンドシールドWSを介した虚像Pの結像を視認することができる。また、P偏光表示部30として背面からの光を透過し、表面で光を反射するコンバイナーを用いるとしてもよい。この場合には、コンバイナーであるP偏光表示部30の背面側に警告灯部50を配置し、コンバイナー背面から警告灯部50での警告灯の表示を透過させるとしてもよい。
図2(b)では、警告灯部50を筐体60内の両側に配置した例を示している。この場合には、運転者は筐体60内のメータ等表示Mと、警告灯の表示を横方向に並べて視認することができる。よって、警告灯部50での警告灯の表示を視認する際にも、前方からの視線移動量を低減することができる。また、ウィンドシールドWSを介した虚像Pの結像を視認するための視線移動量を低減することができる。
図2(c)では、警告灯部50をステアリングSTの上端およびダッシュボードDBよりも下方に配置し、ステアリングST越しに警告灯部50を視認する例を示している。この場合には、運転者は筐体60内のメータ等表示Mと、ウィンドシールドWSを介した虚像Pの結像と、警告灯の表示を縦方向に並べて視認することができる。これにより、横方向の視線移動量を低減することができる。また、警告灯部50をダッシュボードDBよりも下方に配置しているため、メータ等表示Mに必要な面積を確保しながらも、筐体60のダッシュボードDBからの突出量を抑制することができる。
上述したように、本実施形態の画像投影装置100では、ウィンドシールドWSでのS偏光の第1画像光による虚像Pの投影と、P偏光表示部30でのP偏光の第2画像光によるメータ等表示Mの表示を行うことで、視線移動の少ない虚像投影と優先度の高い情報の視認性の確保を両立することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図3を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図3は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図である。図3に示したように画像投影装置100は、画像照射部10と、第1ミラー20と、二分の一波長板40と、筐体60と、偏光反射部70を備えている。図3では警告灯部50を省略しているが、第1実施形態と同様に警告灯部50を設けるとしてもよい。
次に、本発明の第2実施形態について図3を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図3は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図である。図3に示したように画像投影装置100は、画像照射部10と、第1ミラー20と、二分の一波長板40と、筐体60と、偏光反射部70を備えている。図3では警告灯部50を省略しているが、第1実施形態と同様に警告灯部50を設けるとしてもよい。
本実施形態の画像投影装置100では、車両の後方に向けて第1画像光および第2画像光を照射するように画像照射部10が配置されている。また、第1ミラー20の反射面は車両前方に向けられており、画像照射部10から照射された第1画像光および第2画像光は、ともに第1ミラー20に到達して反射される。第1ミラー20で反射された第1画像光および第2画像光は、筐体60内に配置された偏光反射部70に到達する。
また図3に示した例では、画像照射部10は画像表示部13を傾斜させて僅かに下方に向けて配置されており、第1ミラー20に対して打ち下ろして第1画像光および第2画像光を照射する。この場合には、画像照射部10の一部がダッシュボードDBよりも上方に位置することが好ましく、筐体60の外形も画像照射部10の一部を収納できるように下部がウィンドシールドWS方向に延伸されていることが好ましい。
偏光反射部70は、所定方向の偏光を反射し、所定方向に直交する偏光を透過して分岐する光学部材である。図3に示した例では、偏光反射部70はウィンドシールドWSに対するP偏光を反射し、S偏光を透過する向きに配置されている。また、偏光反射部70は筐体60の内部に配置されている。
画像照射部10から照射された第2画像光は、二分の一波長板40でP偏光に変換されて第1ミラー20に到達する。偏光反射部70に到達したP偏光の第2画像光は、偏光反射部70で反射されて、運転者の視点位置に進行する。したがって、本実施形態の画像投影装置100では、偏光反射部70は本発明における第2表示部を兼ねている。
また、画像照射部10から照射された第1画像光は、第1ミラー20で反射されて偏光反射部70に到達する。偏光反射部70に到達したS偏光の第1画像光は、偏光反射部70を透過して筐体60に設けられた出射口を経てウィンドシールドWSに到達する。ウィンドシールドWSに到達した第1画像光は、ウィンドシールドWSで反射されて運転者の視点位置に進行し、運転者は、第1画像光が入射してきた光路の延長上に結像された虚像Pを視認する。
本実施形態の画像投影装置100でも、ウィンドシールドWSでのS偏光の第1画像光による虚像Pの投影と、P偏光表示部30でのP偏光の第2画像光によるメータ等表示Mの表示を行うことで、視線移動の少ない虚像投影と優先度の高い情報の視認性の確保を両立することが可能となる。また、偏光反射部70を用いてS偏光の第1画像光とP偏光の第2画像光を分岐し、偏光反射部70を透過した第1画像光をウィンドシールドWSで反射しているため、偏光反射部70とウィンドシールドWSの間に第1画像光の光路を確保する必要が無く、省スペース化と設置自由度の向上を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図4を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図4は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図である。図4に示したように画像投影装置100は、画像照射部10と、第1ミラー20と、二分の一波長板40と、筐体60と、偏光反射部70を備えている。図4では警告灯部50を省略しているが、第1実施形態と同様に警告灯部50を設けるとしてもよい。
次に、本発明の第3実施形態について図4を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図4は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図である。図4に示したように画像投影装置100は、画像照射部10と、第1ミラー20と、二分の一波長板40と、筐体60と、偏光反射部70を備えている。図4では警告灯部50を省略しているが、第1実施形態と同様に警告灯部50を設けるとしてもよい。
本実施形態の画像投影装置100では、車両の前方に向けて第1画像光および第2画像光を照射するように画像照射部10が配置されている。また、第1ミラー20の反射面は車両後方に向けられており、画像照射部10から照射された第1画像光および第2画像光は、ともに第1ミラー20に到達して反射される。第1ミラー20で反射された第1画像光および第2画像光は、筐体60内に配置された偏光反射部70に到達する。図4に示した例では、画像照射部10は画像表示部13の表示面を垂直にした例を示しているが、上方や下方に向けて配置するとしてもよく、傾斜して配置するとしてもよい。
本実施形態の画像投影装置100でも、偏光反射部70はウィンドシールドWSに対するP偏光を反射し、S偏光を透過する向きに配置されている。また、偏光反射部70は筐体60の内部に配置されている。画像照射部10から照射された第2画像光は、二分の一波長板40でP偏光に変換されて第1ミラー20に到達する。偏光反射部70に到達したP偏光の第2画像光は、偏光反射部70で反射されて、運転者の視点位置に進行する。したがって、本実施形態の画像投影装置100では、偏光反射部70は本発明における第2表示部を兼ねている。
また、画像照射部10から照射された第1画像光は、第1ミラー20で反射されて偏光反射部70に到達する。偏光反射部70に到達したS偏光の第1画像光は、偏光反射部70を透過して筐体60に設けられた出射口を経てウィンドシールドWSに到達する。ウィンドシールドWSに到達した第1画像光は、ウィンドシールドWSで反射されて運転者の視点位置に進行する。運転者は、第1画像光が入射してきた光路の延長上に結像された虚像Pを視認する。
本実施形態の画像投影装置100でも、ウィンドシールドWSでのS偏光の第1画像光による虚像Pの投影と、P偏光表示部30でのP偏光の第2画像光によるメータ等表示Mの表示を行うことで、視線移動の少ない虚像投影と優先度の高い情報の視認性の確保を両立することが可能となる。また、偏光反射部70を用いてS偏光の第1画像光とP偏光の第2画像光を分岐し、偏光反射部70を透過した第1画像光をウィンドシールドWSで反射しているため、偏光反射部70とウィンドシールドWSの間に第1画像光の光路を確保する必要が無く、省スペース化と設置自由度の向上を図ることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図5を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図5は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図である。図5に示したように画像投影装置100は、画像照射部10と、第1ミラー20と、P偏光表示部30と、二分の一波長板40と、筐体60と、偏光反射部70を備えている。図5では警告灯部50を省略しているが、第1実施形態と同様に警告灯部50を設けるとしてもよい。
次に、本発明の第4実施形態について図5を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図5は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図である。図5に示したように画像投影装置100は、画像照射部10と、第1ミラー20と、P偏光表示部30と、二分の一波長板40と、筐体60と、偏光反射部70を備えている。図5では警告灯部50を省略しているが、第1実施形態と同様に警告灯部50を設けるとしてもよい。
本実施形態の画像投影装置100では、車両の前方に向けて第1画像光および第2画像光を照射するように画像照射部10が配置されている。また、偏光反射部70は、ダッシュボードDBよりも下方において、画像照射部10から照射された第1画像光および第2画像光の経路上に配置されており、第1画像光および第2画像光の進行方向に対して傾斜して配置されている。また、第1ミラー20の反射面は車両後方に向けられている。また、P偏光表示部30は筐体60内に配置されている。
本実施形態の画像投影装置100でも、偏光反射部70はウィンドシールドWSに対するP偏光を反射し、S偏光を透過する向きに配置されている。画像照射部10から照射された第1画像光は、偏光反射部70を透過して第1ミラー20に到達し、第1ミラー20で反射されてウィンドシールドWSに到達する。ウィンドシールドWSに到達した第1画像光は、ウィンドシールドWSで反射されて運転者の視点位置に進行し、運転者は、第1画像光が入射してきた光路の延長上に結像された虚像Pを視認する。
画像照射部10から照射された第2画像光は、二分の一波長板40でP偏光に変換されて偏光反射部70に到達する。偏光反射部70に到達したP偏光の第2画像光は、偏光反射部70で反射されて、P偏光表示部30に到達して反射され、運転者の視点位置に進行する。
画像照射部10から照射された第1画像光は、偏光反射部70を透過して第1ミラー20に到達する。第1ミラー20に到達したS偏光の第1画像光は、第1ミラー20で反射されてウィンドシールドWSに到達する。ウィンドシールドWSに到達した第1画像光は、ウィンドシールドWSで反射されて運転者の視点位置に進行する。運転者は、第1画像光が入射してきた光路の延長上に結像された虚像Pを視認する。
本実施形態の画像投影装置100でも、ウィンドシールドWSでのS偏光の第1画像光による虚像Pの投影と、P偏光表示部30でのP偏光の第2画像光によるメータ等表示Mの表示を行うことで、視線移動の少ない虚像投影と優先度の高い情報の視認性の確保を両立することが可能となる。また、偏光反射部70を用いてS偏光の第1画像光とP偏光の第2画像光を分岐し、第1ミラー20で第1画像光をウィンドシールドWSで反射し、P偏光表示部30で第2画像光を反射するため、第1画像光と第2画像光の光路設計の自由度が向上する。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図6を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図6は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図である。図6に示したように画像投影装置100は、画像照射部10と、第1ミラー20と、P偏光表示部30と、二分の一波長板40と、筐体60と、プリズム80を備えている。図6では警告灯部50を省略しているが、第1実施形態と同様に警告灯部50を設けるとしてもよい。
次に、本発明の第5実施形態について図6を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図6は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図である。図6に示したように画像投影装置100は、画像照射部10と、第1ミラー20と、P偏光表示部30と、二分の一波長板40と、筐体60と、プリズム80を備えている。図6では警告灯部50を省略しているが、第1実施形態と同様に警告灯部50を設けるとしてもよい。
プリズム80は、光を透過する材料で構成され、光の入射角と出射角を異ならせて光の進行方向を変更する光学部材である。図6に示した例では、プリズム80の光出射面が第2画像光の進行方向に対して所定角度で傾斜しており、プリズム80を構成する材料の屈折率によって第2画像光を屈折させている。また、図6に示した例では、プリズム80の光出射面に二分の一波長板40を配置しているが、プリズム80の光入射面に二分の一波長板40を配置するとしてもよい。また、プリズム80と二分の一波長板40を密着させて配置した例を示しているが、両者を離間させて配置するとしてもよい。
画像照射部10から照射された第2画像光は、プリズム80に入射して屈折され、二分の一波長板40でP偏光に変換されてP偏光表示部30に到達する。P偏光表示部30に到達した第2画像光はP偏光表示部30で反射され、運転者の視点位置に進行する。
画像照射部10から照射された第1画像光は、第1ミラー20で反射されてウィンドシールドWSに到達する。ウィンドシールドWSに到達した第1画像光は、ウィンドシールドWSで反射されて運転者の視点位置に進行する。運転者は、第1画像光が入射してきた光路の延長上に結像された虚像Pを視認する。
本実施形態の画像投影装置100でも、ウィンドシールドWSでのS偏光の第1画像光による虚像Pの投影と、P偏光表示部30でのP偏光の第2画像光によるメータ等表示Mの表示を行うことで、視線移動の少ない虚像投影と優先度の高い情報の視認性の確保を両立することが可能となる。また、プリズム80を用いて第1画像光と第2画像光を分岐しているため、画像投影装置100の小型化を図ることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図7を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図7は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図である。図7に示したように画像投影装置100は、画像照射部10と、第1ミラー20と、P偏光表示部30と、筐体60と、プリズム80と、偏光変換反射部90を備えている。図7では警告灯部50を省略しているが、第1実施形態と同様に警告灯部50を設けるとしてもよい。
次に、本発明の第6実施形態について図7を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図7は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図である。図7に示したように画像投影装置100は、画像照射部10と、第1ミラー20と、P偏光表示部30と、筐体60と、プリズム80と、偏光変換反射部90を備えている。図7では警告灯部50を省略しているが、第1実施形態と同様に警告灯部50を設けるとしてもよい。
偏光変換反射部90は、入射した光の偏光方向を90度回転させるとともに反射する光学部材であり、反射板91と四分の一波長板92を備えている。反射板91は入射した光の偏光方向を維持して反射する反射面を有する略板状の部材である。図7に示した例では、反射板91は、画像照射部10から照射された第2画像光の光路上に配置され、第2画像光の進行方向に対して所定角度で傾斜して配置されている。
四分の一波長板92は、反射板91の反射面に重ねて配置され、スロー軸とファスト軸における屈折率が異なる複屈折材料で構成された光学部材である。また、四分の一波長板92の厚さは、一方の面に入射した光が対向する面に到達するまでに光の波長の四分の一だけスロー軸とファスト軸で位相差が生じるように設計されている。また、四分の一波長板92のスロー軸とファスト軸は、近方表示領域から照射された光の偏光方向に対して45度異なる向きに配置されている。
したがって、偏光変換反射部90に入射した光は、四分の一波長板92を通過して反射板91に到達する間にスロー軸とファスト軸での位相が四分の一波長異なるものとなる。また、反射板91で反射された光は、四分の一波長板92を通過する間にさらに位相が四分の一波長異なるものとなる。これにより、偏光変換反射部90に入射した光は合計で波長の半分だけスロー軸とファスト軸で位相差が生じて反射されることとなる。つまり、S偏光の光はP偏光に変換されて反射され、P偏光の光はS偏光に変換されて反射される。
また、四分の一波長板92は、光の波長に対し正確に25%の位相差である必要はなく、25%に近い位相差を生じさせるものであれば、面内における偏光方向の回転という機能を発揮することができる。四分の一波長板92に対する入射角度が垂直とは限らないため、角度依存性の小さな四分の一波長板92を用いることが好ましい。
画像照射部10から照射された第2画像光は、偏光変換反射部90に入射してP偏光に変換されるとともに反射されてP偏光表示部30に到達する。P偏光表示部30に到達した第2画像光はP偏光表示部30で反射され、運転者の視点位置に進行する。
画像照射部10から照射された第1画像光は、第1ミラー20で反射されてウィンドシールドWSに到達する。ウィンドシールドWSに到達した第1画像光は、ウィンドシールドWSで反射されて運転者の視点位置に進行する。運転者は、第1画像光が入射してきた光路の延長上に結像された虚像Pを視認する。
本実施形態の画像投影装置100でも、ウィンドシールドWSでのS偏光の第1画像光による虚像Pの投影と、P偏光表示部30でのP偏光の第2画像光によるメータ等表示Mの表示を行うことで、視線移動の少ない虚像投影と優先度の高い情報の視認性の確保を両立することが可能となる。また、偏光変換反射部90を用いて第1画像光と第2画像光を分岐し、第2画像光の偏光を変換しているため、画像投影装置100の小型化を図ることができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について図8を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図8は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図であり、図8(a)は概観を示す模式図であり、図8(b)は画像照射部10の詳細を説明する部分拡大図である。
次に、本発明の第7実施形態について図8を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図8は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図であり、図8(a)は概観を示す模式図であり、図8(b)は画像照射部10の詳細を説明する部分拡大図である。
図8(a)に示したように画像投影装置100は、画像照射部10と、第1ミラー20と、P偏光表示部30と、二分の一波長板40と、筐体60と、プリズム80を備えている。また図8(b)に示したように、本実施形態の画像照射部10は、光源11と、レンズ12と、画像表示部13と、搭載基板14と、裏側発光部15と、裏側表示部16と、放熱部材17を備えている。
搭載基板14は、表面側に光源11を搭載し、裏面側に裏側発光部15を搭載し、光源11および裏側発光部15に電力を供給する基板である。搭載基板14の一部の領域は、画像表示部13の近方表示領域と遠方表示領域に対応しており、裏側発光部15が搭載される領域は近方表示領域に対応している。また、搭載基板14における画像表示部13の遠方表示領域に対応する領域には、裏面側に放熱部材17が設けられている。
裏側発光部15は、搭載基板14の裏面側に搭載され、光源11とは反対方向に光を照射する部材である。裏側発光部15は、一例としてはLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の半導体発光素子である。光源11の発光色は特に限定されないが、本実施形態では一例として白色としている。なお、本実施形態では光源11の配列数を1列としているが、2列以上であってもよい。また光源11はLEDに限らず半導体レーザや有機EL(Electro Luminescence)素子等であってもよい。
裏側表示部16は、裏側発光部15からの光が入射する位置に配置され、所定の画像またはアイコンを表示する部材である。裏側表示部16の具体的な構成は限定されず、液晶表示装置やアイコンを模ったシェードの開口部等を用いることができる。運転者は、裏側発光部15からの光によって照射された裏側表示部16の表示内容を視認する。裏側表示部16で表示する内容は限定されないが、警告灯部50と同様に警告灯などの優先度の最も高い情報を表示することが好ましい。
放熱部材17は、搭載基板14の裏面側に設けられ、光源11での発光に伴って生じた熱を放熱する部材である。放熱部材17の具体的な材料や構造は限定されないが、熱伝導率の高い金属で構成され、複数の放熱フィンを有することが好ましい。
画像照射部10から照射された第2画像光は、プリズム80に入射して屈折され、二分の一波長板40でP偏光に変換されてP偏光表示部30に到達する。P偏光表示部30に到達した第2画像光はP偏光表示部30で反射され、運転者の視点位置に進行する。
画像照射部10から照射された第1画像光は、第1ミラー20で反射されてウィンドシールドWSに到達する。ウィンドシールドWSに到達した第1画像光は、ウィンドシールドWSで反射されて運転者の視点位置に進行する。運転者は、第1画像光が入射してきた光路の延長上に結像された虚像Pを視認する。
画像照射部10において、遠方表示領域で表示される遠方画像は、第1画像光としてウィンドシールドWSを介して視点位置に照射されることで虚像Pが表示される。上述したように虚像Pの投影は、ウィンドシールドWSが透過する背景からの外光と重ね合わされるため、虚像Pを良好に視認するためには遠方表示領域の照射光量は大きくする必要があり、遠方表示領域に対応した光源11での発熱量は比較的に大きくなる。よって、搭載基板14の遠方表示領域に対応する領域の裏面側に放熱部材17を設けることで、光源11を効果的に冷却し、光源11の温度上昇による発光効率や波長の変化を抑制することができる。
また、画像照射部10において、近方表示領域で表示される近方画像は、筐体60内に収容されたP偏光表示部30を介して第2画像光として視点位置に照射される。したがって、近方画像であるメータ等表示Mの表示は、ウィンドシールドWSを介した虚像Pの投影よりも照射光量が小さくなり、近方表示領域に対応した光源11での発熱量は比較的に小さくなる。よって、搭載基板14の近方表示領域に対応する領域の裏面側には、放熱部材17を設けず、裏側発光部15および裏側表示部16を搭載することができる。これにより、省スペース化と小型化を図りながらも、第1画像光および第2画像光の照射方向と反対方向に対して、裏側表示部16での表示を行うことができる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態について図9を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図9は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図である。図9に示したように画像投影装置100は、画像照射部10と、第1ミラー20と、筐体60を備えている。図9では警告灯部50を省略しているが、第1実施形態と同様に警告灯部50を設けるとしてもよい。また、本実施形態の画像照射部10は、光源11と、レンズ12と、第1画像表示部13aと、第2画像表示部13bと、偏光反射部70を備えている。
次に、本発明の第8実施形態について図9を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図9は、本実施形態に係る画像投影装置100を用いた虚像Pの投影を説明する模式図である。図9に示したように画像投影装置100は、画像照射部10と、第1ミラー20と、筐体60を備えている。図9では警告灯部50を省略しているが、第1実施形態と同様に警告灯部50を設けるとしてもよい。また、本実施形態の画像照射部10は、光源11と、レンズ12と、第1画像表示部13aと、第2画像表示部13bと、偏光反射部70を備えている。
第1画像表示部13aは、第1画像を表示して第1画像光を照射する部分である。第2画像表示部13bは、第2画像を表示して第2画像光を照射する部分である。第1画像表示部13aと第2画像表示部13bは、それぞれ別体で構成されており、表示面が互いに90度交差して配置されている。本実施形態では、第1画像表示部13aおよび第2画像表示部13bとして、TN(Twisted Nematic)液晶を用い、入射した偏光が90度回転した偏光として照射される。また、第1画像表示部13aはS偏光の光を照射する向きに配置され、第2画像表示部13bはP偏光の光を照射する向きに配置されている。
偏光反射部70は、第1画像表示部13aと光源11の間に配置され、第1画像表示部13aおよび第2画像表示部13bに対して45度傾斜して配置されている。本実施形態では、偏光反射部70はウィンドシールドWSに対するS偏光を反射し、P偏光を透過する向きに配置されている。
光源11で照射された無偏光のバックライト光は、レンズ12で配光分布が調整されて偏光反射部70に到達する。偏光反射部70に到達したバックライト光のうち、ウィンドシールドWSに対するP偏光の光が透過し、第1画像表示部13aに到達する。第1画像表示部13aでは、P偏光の光がS偏光となって第1画像光が照射される。第1画像表示部13aから照射された第1画像光は、第1ミラー20で反射されてウィンドシールドWSに到達する。ウィンドシールドWSに到達した第1画像光は、ウィンドシールドWSで反射されて運転者の視点位置に進行する。運転者は、第1画像光が入射してきた光路の延長上に結像された虚像Pを視認する。
偏光反射部70に到達したバックライト光のうち、ウィンドシールドWSに対するS偏光の光は反射され、第2画像表示部13bに到達する。第2画像表示部13bでは、S偏光の光がP偏光となって第2画像光が照射される。第2画像表示部13bから照射された第2画像光は、P偏光表示部30に到達して反射され、運転者の視点位置に進行する。
本実施形態の画像投影装置100でも、ウィンドシールドWSでのS偏光の第1画像光による虚像Pの投影と、P偏光表示部30でのP偏光の第2画像光によるメータ等表示Mの表示を行うことで、視線移動の少ない虚像投影と優先度の高い情報の視認性の確保を両立することが可能となる。また、光源11から照射される無偏光のバックライト光を偏光反射部70で分岐して、第1画像表示部13aおよび第2画像表示部13bにそれぞれ照射しているため、バックライト光の偏光成分を無駄なく利用して光の利用効率を高め、省電力化を図ることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
100…画像投影装置
10…画像照射部
11…光源
12…レンズ
13…画像表示部
13a…第1画像表示部
13b…第2画像表示部
14…搭載基板
15…裏側発光部
16…裏側表示部
17…放熱部材
20…第1ミラー
30…P偏光表示部
40…二分の一波長板
50…警告灯部
60…筐体
70…偏光反射部
80…プリズム
90…偏光変換反射部
91…反射板
92…四分の一波長板
10…画像照射部
11…光源
12…レンズ
13…画像表示部
13a…第1画像表示部
13b…第2画像表示部
14…搭載基板
15…裏側発光部
16…裏側表示部
17…放熱部材
20…第1ミラー
30…P偏光表示部
40…二分の一波長板
50…警告灯部
60…筐体
70…偏光反射部
80…プリズム
90…偏光変換反射部
91…反射板
92…四分の一波長板
Claims (6)
- 第1表示部と第2表示部に対して投影画像を投影する画像投影装置であって、
前記第1表示部に対して第1画像光を照射し、前記第2表示部に対して第2画像光を照射する画像照射部を備え、
前記第1画像光は、前記第1表示部に対するS偏光を含んでおり、
前記第2画像光は、前記第2表示部に対するP偏光を含んでいることを特徴とする画像投影装置。 - 請求項1に記載の画像投影装置であって、
前記画像照射部は、一つの画像表示部において前記第1画像光を表示する第1領域と、前記第2画像光を表示する第2領域を有し、
前記第1領域または前記第2領域の一方に重ねて配置され、偏光方向を90度回転させる二分の一波長板を備えることを特徴とする画像投影装置。 - 請求項2に記載の画像投影装置であって、
前記画像照射部は、前記第1領域の裏面に放熱部材が配置されており、
前記第2領域の裏面に裏側発光部が配置されていることを特徴とする画像投影装置。 - 請求項1に記載の画像投影装置であって、
前記画像照射部は、無偏光のバックライト光を照射する光源と、
前記バックライト光に含まれる所定方向の偏光を反射し、前記所定方向に交差する方向の偏光を透過して分岐する第1偏光反射部と、
前記第1偏光反射部で分岐された前記バックライト光が入射し、前記第1画像光を照射する第1画像表示部と、前記第2画像光を照射する第2画像表示部とを備えることを特徴とする画像投影装置。 - 請求項3または4に記載の画像投影装置であって、
前記第1画像光または前記第2画像光の一方を反射し他方を透過して分岐する第2偏光反射部を備えることを特徴とする画像投影装置。 - 請求項5に記載の画像投影装置であって、
前記第2偏光反射部が前記第2表示部であり、
前記第2表示部を透過した前記第1画像光が前記第1表示部に到達することを特徴とする画像投影装置。
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