JP2024118126A - ストレートボタン構造およびストレートボタン構造群 - Google Patents
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Abstract
【課題】本開示は、操作感の良いストレートボタン構造の提供を目的とする。
【解決手段】ストレートボタン構造101は、ボタン10、パネル20、および基板30を備える。ボタン10は、ユーザが押し下げる際に接触する意匠面111を有する意匠部11と、意匠部11より平面視における寸法が小さく、押し下げられた際にスイッチ32に接触する基部12と、を備える。パネル20は、ボタン10の基部を囲む壁部22と、板バネ23とを備える。板バネ23は、壁部22に接続された第1接続部231と、ボタン10の押し下げ方向と略垂直な方向に延在し、ボタン10の基部12に接触する梁部232と、第1接続部231と梁部232との間で、平面視における壁部22の外側において壁部22の内側に向かう方向に折り曲げられた第1屈曲部233とを備える。
【選択図】図11
【解決手段】ストレートボタン構造101は、ボタン10、パネル20、および基板30を備える。ボタン10は、ユーザが押し下げる際に接触する意匠面111を有する意匠部11と、意匠部11より平面視における寸法が小さく、押し下げられた際にスイッチ32に接触する基部12と、を備える。パネル20は、ボタン10の基部を囲む壁部22と、板バネ23とを備える。板バネ23は、壁部22に接続された第1接続部231と、ボタン10の押し下げ方向と略垂直な方向に延在し、ボタン10の基部12に接触する梁部232と、第1接続部231と梁部232との間で、平面視における壁部22の外側において壁部22の内側に向かう方向に折り曲げられた第1屈曲部233とを備える。
【選択図】図11
Description
本開示は、ストレートボタン構造に関する。
特許文献1には、ボタン、パネルおよび基板を備えるボタン構造が開示されている。ユーザはコマンド操作するためにボタンを押下する。ユーザがボタンから手を離すと元の位置にボタンが戻るよう、ボタンおよびパネルに締結されたスイッチ押下用部品にはバネ機能が設けられている。ボタン押下時にこのバネが変形し、そのバネの反発力によりボタンが元の位置に戻るように構成されている。
バネの反発力はボタンの操作感に影響する。バネの反発力が大きすぎる場合、バネ長を長くしてバネ定数を小さくする必要がある。しかし、ボタンに設けられているバネは、その配置上の制約等からバネ長を長くすることが困難であった。
本開示は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、操作感の良いストレートボタン構造の提供を目的とする。
本開示のストレートボタン構造は、ボタンと、ユーザがボタンを押し下げ可能にボタンを固定するパネルと、パネルに固定され、押し下げられたボタンに接触するスイッチが実装された基板と、を備える。ボタンは、ユーザが押し下げる際に接触する意匠面を有する意匠部と、意匠部より平面視における寸法が小さく、押し下げられた際にスイッチに接触する基部と、を備える。パネルは、ボタンの基部を囲む壁部と、第1板バネとを備える。第1板バネは、壁部に接続された第1接続部と、ボタンの押し下げ方向と略垂直な方向に延在し、ボタンの基部に接触する梁部と、第1接続部と梁部との間で、平面視における壁部の外側において壁部の内側に向かう方向に折り曲げられた第1屈曲部とを備える。
本開示のストレートボタン構造は、パネルに第1板バネを備える。第1板バネは、平面視における壁部の外側に突出するため、バネ長を長く、バネ定数を小さくすることができる。従って、操作感の良いストレートボタン構造となる。
<A.実施の形態1>
<A-1.構成>
図1は、実施の形態1に係るストレートボタン構造101の平面図である。図2は、ストレートボタン構造101の斜視図である。図3は、ストレートボタン構造101の分解斜視図である。ストレートボタン構造101は、例えば車両に搭載された電子機器の入力インタフェースとして用いられる。ストレートボタン構造101は、ユーザが入力操作を行うボタン10と、ボタン10を支持するパネル20と、基板30とを備えて構成される。図2および図3では、パネル20および基板30について、ボタン10の周辺に存在する一部の構成のみが示されている。ユーザがボタン10を押下すると、ボタン10の意匠面111の一部ではなく全体が意匠面111と垂直な方向に沈む。このようなボタン10を備えるボタン構造をストレートボタン構造と称する。
<A-1.構成>
図1は、実施の形態1に係るストレートボタン構造101の平面図である。図2は、ストレートボタン構造101の斜視図である。図3は、ストレートボタン構造101の分解斜視図である。ストレートボタン構造101は、例えば車両に搭載された電子機器の入力インタフェースとして用いられる。ストレートボタン構造101は、ユーザが入力操作を行うボタン10と、ボタン10を支持するパネル20と、基板30とを備えて構成される。図2および図3では、パネル20および基板30について、ボタン10の周辺に存在する一部の構成のみが示されている。ユーザがボタン10を押下すると、ボタン10の意匠面111の一部ではなく全体が意匠面111と垂直な方向に沈む。このようなボタン10を備えるボタン構造をストレートボタン構造と称する。
図4は、ボタン10を一方向から見た斜視図である。図5は、ボタン10を図4とは異なる方向から見た斜視図である。図3から図5に示されるように、ボタン10は、意匠部11および基部12を備える。意匠部11は、ストレートボタン構造101を備える製品の外観を構成し、ユーザにより押下が行われる部分である。意匠部11は、ユーザにより押下される面である意匠面111と、意匠面111に対して略垂直な側面112とを備える。
図4に示されるように、意匠面111の幅によりボタン10の意匠幅W1が規定される。基部12は、ストレートボタン構造101を備える製品の内部に位置するユーザからは見えない部分である。平面視における寸法を比較すると、基部12は意匠部11より小さい。言い換えれば、平面視において基部12は意匠部11の内側に形成される。基部12の上側は意匠部11に接続し、基部12の下端には板バネ14Aが設けられている。図4および図5では2つの板バネ14Aが示されているが、板バネ14Aの数は1つでも複数でもよい。板バネ14Aの長手方向に垂直な断面の形状は矩形である。
図4および図5に示されるように、板バネ14Aは基部12に対して1箇所で接続され、基部12に対する接続端と反対側の他端が解放された片持ち梁構造である。言い換えれば、板バネ14Aは、基部12から連続して下方、すなわちボタン10の押下方向へ延伸する接続部141と、接続部141から連続してボタン10の押下方向と略垂直な方向へ延伸する先端部142とを備えている。また、板バネ14Aの開放端には、ボタン10の押下方向へ突出した突起143が設けられている。突起143は、後述するパネル20の板バネ23Aと接触する部分である。板バネ14Aは、平面視においてボタン10の意匠面111の内側に設けられる。
さらに、基部12には、ボタン10が押下されたときに基板30上のスイッチ32を押し込むボス13と、パネル20の爪24が嵌合する嵌合穴15とが設けられている。
図6は、パネル20を正面側から見た斜視図である。図7は、パネル20を背面側から見た斜視図である。
パネル20は、意匠面111がユーザ側に露出するようにボタン10を支持する部材である。パネル20は、枠部21、壁部22、板バネ23Aおよび爪24を備えている。枠部21は、ボタン10の意匠部11の側面112を囲む。基部12の意匠面111は枠部21からユーザ側に露出する。壁部22は、ボタン10の基部12を囲む。平面視においてパネル20の壁部22はボタン10の意匠部11の内側に形成される。壁部22の上側はパネル20に接続し、壁部22の下側には板バネ23Aが設けられている。板バネ23Aの長手方向に垂直な断面の形状は矩形である。板バネ23Aは、ボタン10の板バネ14Aと当接し、ボタン10にその押下方向と反対方向の反力を与える。本明細書では、パネル20の板バネ23Aを第1板バネとも称し、ボタン10の板バネ14Aを第2板バネとも称する。図7および図8においてパネル20は2つの板バネ23Aを備えているが、ここに示される板バネ23Aの数は例示である。板バネ23Aはボタン10の板バネ14Aに対応して同じ数だけ設けられる。爪24は、ボタン10の嵌合穴15に嵌合する。爪24がボタン10の嵌合穴15に嵌合することで、ボタン10はパネル20により支持される。
図2および図3に示されるように、パネル20のボタン10と反対の側には基板30が固定されている。基板30にはLED31およびスイッチ32が実装されている。
図8は図1のA-A線に沿ったストレートボタン構造101の断面図である。図9は図1のB-B線に沿ったストレートボタン構造101の断面図である。図10は図1のC-C線に沿ったストレートボタン構造101の断面図である。
図8および図9は、ボタン10がユーザにより押下された状態を示している。図9にはボタン10の押下方向が矢印A1で示されている。このとき、ボタン10のボス13が基板30上のスイッチ32に接触してスイッチ32を押し込む。それと同時に、ボタン10の板バネ14Aの突起143がパネル20の板バネ23Aに接触し、板バネ23Aからボタン10の押下方向と反対方向の反力を受けている。図9には反力の方向が矢印A2で示されている。
なお、図9に示されるように、板バネ23Aと基板30との間にはクリアランスL1が存在する。従って、板バネ23Aの存在は基板30上の電子部品のレイアウトにとって制約とはならない。
図10は、ユーザがボタン10から手を離した状態を示している。ボタン10は板バネ23Aから受ける反力により上方向へ移動するが、ボタン10の嵌合穴15がパネル20の爪24と嵌合しているため、元の位置を超えて上方向へ移動することはない。嵌合穴15の下端が爪24と接触する位置でボタン10は静止する。なお、ボタン10は静止した状態でも板バネ23Aからの反力を受けているため、車両の振動により動くことはなく、異音が抑制される。図10に示されるように、嵌合穴15は爪24よりも大きく形成されているため、爪24が嵌合穴15に嵌合した状態でボタン10は上下方向に移動することが可能である。
次に、図11を参照してパネル20の板バネ23Aの形状について説明する。図11は、図9と同様のストレートボタン構造101の断面図である。板バネ23Aは、パネル20の壁部22から連続して形成される。板バネ23Aは、一端がパネル20の壁部22に接続された第1接続部231であり、他端が何にも接続されていない開放端である。すなわち、板バネ23Aは片持ち梁構造である。板バネの開放端を含む部分は、板バネ14Aの突起143と接触する梁部232である。梁部232は、ボタン10の押下方向と略垂直な方向に延在する。また、板バネ23Aは、梁部232と第1接続部231との間に平面視における壁部22の外側で、壁部22の内側に向かう方向に、典型的には180度折り曲げられた第1屈曲部233を備える。このように、板バネ23Aを壁部22の外側に突出した構成とすることにより、板バネ23Aのバネ定数に影響するバネ長L2を長くすることができる。
図12を参照して、板バネ23Aの動作を説明する。図12は、図9と同様のストレートボタン構造101の断面図である。ボタン10が押下されると、板バネ14Aの突起143に接触している板バネ23Aの梁部232は、第1屈曲部233における点aを支点とする回転方向に運動する。すなわち、梁部232は図12の矢印A3で示される方向に移動する。この移動成分は、ボタン押下方向の成分と、これに垂直な方向の成分とを有している。梁部232の移動成分のうち、ボタン押下方向に垂直な方向の成分により、梁部232は突起143と擦れ、軋み音が発生する場合がある。
なお、図11および図12で説明した、壁部22の外側に突出する板バネ23Aは、パネル20に設けられる板バネ23Aの一部であってもよい。図7には2つの板バネ23Aが示されているが、そのうちの一つのみが壁部22の外側に突出している。
<A-2.変形例>
上記の説明において、パネル20に設けられる板バネ23Aの長手方向に垂直な断面を矩形形状としたが、円柱形状であってもよい。
上記の説明において、パネル20に設けられる板バネ23Aの長手方向に垂直な断面を矩形形状としたが、円柱形状であってもよい。
<A-3.効果>
以上に説明したように、実施の形態1に係るストレートボタン構造101は、ボタン10、パネル20および基板30を備える。パネル20は、ユーザがボタン10を押し下げ可能にボタン10を固定する。基板30は、パネル20に固定され、押し下げられたボタン10に接触するスイッチ32が実装される。ボタン10は、意匠部11と基部12とを備える。意匠部11は、ユーザが押し下げる際に接触する意匠面111を有する。基部12は意匠部11より平面視における寸法が小さく、押し下げられた際にスイッチ32に接触する。パネル20は、ボタンの基部を囲む壁部22と、第1板バネである板バネ23Aとを備える。板バネ23Aは、第1接続部231、梁部232、および第1屈曲部233を備える。第1接続部231は壁部22に接続される。梁部232はボタン10の押し下げ方向と略垂直な方向に延在し、ボタン10の基部に接触する。第1屈曲部233は、第1接続部231と梁部232との間で、平面視における壁部22の外側において壁部22の内側に向かう方向に折り曲げられる。
以上に説明したように、実施の形態1に係るストレートボタン構造101は、ボタン10、パネル20および基板30を備える。パネル20は、ユーザがボタン10を押し下げ可能にボタン10を固定する。基板30は、パネル20に固定され、押し下げられたボタン10に接触するスイッチ32が実装される。ボタン10は、意匠部11と基部12とを備える。意匠部11は、ユーザが押し下げる際に接触する意匠面111を有する。基部12は意匠部11より平面視における寸法が小さく、押し下げられた際にスイッチ32に接触する。パネル20は、ボタンの基部を囲む壁部22と、第1板バネである板バネ23Aとを備える。板バネ23Aは、第1接続部231、梁部232、および第1屈曲部233を備える。第1接続部231は壁部22に接続される。梁部232はボタン10の押し下げ方向と略垂直な方向に延在し、ボタン10の基部に接触する。第1屈曲部233は、第1接続部231と梁部232との間で、平面視における壁部22の外側において壁部22の内側に向かう方向に折り曲げられる。
図13は、本実施の形態のストレートボタン構造101の効果を説明する図である。図13の横軸はボタン10の押下量Xを示し、縦軸はボタン10がパネル20から受ける反力Fを示している。
図13の細い実線は、板バネ23Aが壁部22の外側に突出しない第1比較例のストレートボタン構造の特性を示している。第1比較例において、反力Fと押下量Xとの関係式はF=kX+Bと表される。Bは、ボタン10の押下量が0の場合の初期反力である。ボタン10の押下量Xが増えるほど反力Fは大きくなる。反力FがF1を超えると、ボタン10の操作感が悪化する。図13において車線で示される領域は、ボタン10の操作感が良い範囲を示している。
第1比較例のストレートボタン構造では、ボタン押下量XがX1を超えると反力FがF1を超え、ボタン10の操作感が悪化する。そのため、よりボタン押下量を増やしたい場合には、初期反力をBからB´まで下げなければならない。このような調整は、初期状態、すなわち押下されない状態におけるボタン10とパネル20の板バネ23Aとの接触具合を調整することにより行われる。
第1比較例において初期反力をB´まで下げたストレートボタン構造を第2比較例とする。図13の細い点線は、第2比較例のストレートボタン構造の特性を示している。第2比較例において、反力Fと押下量Xとの関係式はF=kX+B´と表される。第2比較例によれば、操作感が良いボタン押下量XをX1より大きいX2まで増やすことができる。その一方で、初期反力がB´と小さいため、車両の振動によってボタンががたつき、異音が発生することがあり得る。
本実施の形態のストレートボタン構造101では、パネル20に板バネ23Aが設けられると共に、板バネ23Aが壁部22の外側で屈曲した構成であるため、板バネ23Aのバネ長を長くする、すなわちバネ定数を小さくすることができる。図13の太い実線は、ストレートボタン構造101の特性を示している。ストレートボタン構造101において、反力Fと押下量Xとの関係式はF=k´X+Bと表される。ストレートボタン構造101では、ボタン10の初期反力をBのまま、バネ定数を下げることにより、ボタン10の操作感を悪化させることなく押下量をX2より大きいX3まで増やすことが可能となる。言い換えれば、ボタン10の押下量による操作性悪化が少なくなり、ロバスト性のある設計が可能となる。
ボタン10の板バネ14Aの配置は、ボス13により制限を受ける。また、板バネ14Aをパネル20の壁部の外側に突出する構成とすると、ボタン10をパネル20へ組付けることが困難となる。このような理由から、板バネ14Aのバネ長を大きくすることには限界がある。そのため、本実施の形態では、大きいバネ長を実現するためにパネル20に板バネ23Aを設けている。
本実施の形態では、パネル20に板バネ23Aを設け、ボタン10にも板バネ14Aを設けている。ボタン10は板バネ23Aに接触する構成である限り、板バネ23Aからの反力を受けられるため、ボタン10の板バネ14Aはストレートボタン構造101に必須の構成ではない。しかし、ボタン10にも板バネ14Aを設けることにより、実質的にボタン10とパネル20との間に、板バネ14Aと板バネ23Aからなる合成バネが存在することになり、この合成バネのバネ定数をより小さくすることができる。
本実施の形態の板バネ23Aは片持ち梁構造である。片持ち梁構造の板バネ23Aは、後述する実施の形態2で説明する両端固定梁構造の板バネより小さいバネ長で同じバネ定数を実現することができるため、ストレートボタン構造101の小型化が実現する。
<B.実施の形態2>
<B-1.構成>
図14は、実施の形態2に係るストレートボタン構造102の断面図である。ストレートボタン構造102は、パネル20が実施の形態1の板バネ23Aに代えて板バネ23Bを備え、ボタン10が実施の形態1の板バネ14Aに代えて板バネ14Bを備える点で、ストレートボタン構造101とは異なる。
<B-1.構成>
図14は、実施の形態2に係るストレートボタン構造102の断面図である。ストレートボタン構造102は、パネル20が実施の形態1の板バネ23Aに代えて板バネ23Bを備え、ボタン10が実施の形態1の板バネ14Aに代えて板バネ14Bを備える点で、ストレートボタン構造101とは異なる。
板バネ23Aは、第1接続部231でのみ壁部22に接続された片持ち梁構造であるのに対し、板バネ23Bは、第1接続部231に加えて第2接続部234という2箇所で壁部22に接続された両端固定梁構造である。板バネ23Bは、第2接続部234と梁部232との間で、平面視における壁部22の外側において壁部22の内側に向かう方向に、典型的には180度折り曲げられた第2屈曲部235を備えている。すなわち、第2屈曲部235は、梁部232の第1屈曲部233と反対側の端部に位置している。
板バネ14Bは、第1の接続部である接続部141に加えて、第2の接続部である接続部144においてもボタン10の基部12に接続される。接続部144は、基部12に連続し、ボタン10の押下方向へ延伸する。先端部142は、一端で接続部141に接続し、他端で接続部144に接続する。突起143は、先端部142の中間点に設けられる。突起143は、パネル20の板バネ23Bの梁部232の中間点に接触する。
<B-2.効果>
以上に説明したように、実施の形態2のストレートボタン構造102における第1板バネである板バネ23Bは、第2接続部234と第2屈曲部235とを備える。第2接続部234は、第1接続部231とは異なる位置で壁部22に接続される。第2屈曲部235は、第2接続部234と梁部232との間で、平面視における壁部22の外側において180度折り曲げられる。梁部232は、第1屈曲部233と第2屈曲部235との間の中間地点で、ボタン10の基部12と接触する。
以上に説明したように、実施の形態2のストレートボタン構造102における第1板バネである板バネ23Bは、第2接続部234と第2屈曲部235とを備える。第2接続部234は、第1接続部231とは異なる位置で壁部22に接続される。第2屈曲部235は、第2接続部234と梁部232との間で、平面視における壁部22の外側において180度折り曲げられる。梁部232は、第1屈曲部233と第2屈曲部235との間の中間地点で、ボタン10の基部12と接触する。
このような構成によれば、ボタン10の押下に伴い、板バネ23Bは図15の矢印A4で示されるボタン10の押下方向に移動する。従って、ボタン10とパネル20との間の摩擦による軋み音が抑制される。
<C.実施の形態3>
<C-1.構成>
図16から図18は、実施の形態3に係るストレートボタン構造群103を示す斜視図である。ストレートボタン構造群103は、実施の形態1に係るストレートボタン構造101を複数配列したものである。なお、ストレートボタン構造101に代えて実施の形態2に係るストレートボタン構造102が複数配列されていてもよいし、ストレートボタン構造101,102が混在して複数配列されていてもよい。
<C-1.構成>
図16から図18は、実施の形態3に係るストレートボタン構造群103を示す斜視図である。ストレートボタン構造群103は、実施の形態1に係るストレートボタン構造101を複数配列したものである。なお、ストレートボタン構造101に代えて実施の形態2に係るストレートボタン構造102が複数配列されていてもよいし、ストレートボタン構造101,102が混在して複数配列されていてもよい。
ストレートボタン構造群103において、各ストレートボタン構造101のパネル20の板バネ23Aは、壁部22から外側へ、すなわち隣接する他のストレートボタン構造101に向かって突出する。従って、ストレートボタン構造101を密に配置するためには、隣接する2つのストレートボタン構造101における壁部22の対向面において、板バネ23Aの突出方向が互いに重ならないよう、板バネ23Aが配置されることが望ましい。
<C-2.効果>
実施の形態3に係るストレートボタン構造群103は、実施の形態1または実施の形態2に記載のストレートボタン構造101,102が複数配列されたストレートボタン構造群103である。隣接する2つのストレートボタン構造におけるパネル20の壁部22の対向面において、板バネ23A,23Bの突出方向は互いに重ならない。
実施の形態3に係るストレートボタン構造群103は、実施の形態1または実施の形態2に記載のストレートボタン構造101,102が複数配列されたストレートボタン構造群103である。隣接する2つのストレートボタン構造におけるパネル20の壁部22の対向面において、板バネ23A,23Bの突出方向は互いに重ならない。
図15から図17では、隣接する2つのストレートボタン構造101における2つの壁部22の対向面において、一方のストレートボタン構造101において壁部22から突出する板バネ23Aが、他方のストレートボタン構造101において壁部22から突出する板バネ23Aと重ならないよう、両者が互い違いに配置されている。言い換えれば、隣接する2つのストレートボタン構造101におけるパネル20の壁部22の対向面において、板バネ23Aの突出方向は互いに重ならない。このような構成により、隣接する2つのストレートボタン構造101における2つの壁部22の対向面間の距離L3を小さくし、ボタン10を密に配置することができる。それと同時に、板バネ23Aのばね長を十分に確保し、ばね定数を小さくすることが可能となる。
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上記の実施の形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上記の実施の形態等に種々の変形および置換を加えることができる。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
ボタンと、
ユーザがボタンを押し下げ可能にボタンを固定するパネルと、
パネルに固定され、押し下げられたボタンに接触するスイッチが実装された基板と、を備え、
ボタンは、
ユーザが押し下げる際に接触する意匠面を有する意匠部と、
意匠部より平面視における寸法が小さく、押し下げられた際にスイッチに接触する基部と、を備え、
パネルは、
ボタンの基部を囲む壁部と、
第1板バネとを備え、
第1板バネは、
壁部に接続された第1接続部と、
ボタンの押し下げ方向と略垂直な方向に延在し、ボタンの基部に接触する梁部と、
第1接続部と梁部との間で、平面視における壁部の外側において壁部の内側に向かう方向に折り曲げられた第1屈曲部とを備える、
ストレートボタン構造。
ボタンと、
ユーザがボタンを押し下げ可能にボタンを固定するパネルと、
パネルに固定され、押し下げられたボタンに接触するスイッチが実装された基板と、を備え、
ボタンは、
ユーザが押し下げる際に接触する意匠面を有する意匠部と、
意匠部より平面視における寸法が小さく、押し下げられた際にスイッチに接触する基部と、を備え、
パネルは、
ボタンの基部を囲む壁部と、
第1板バネとを備え、
第1板バネは、
壁部に接続された第1接続部と、
ボタンの押し下げ方向と略垂直な方向に延在し、ボタンの基部に接触する梁部と、
第1接続部と梁部との間で、平面視における壁部の外側において壁部の内側に向かう方向に折り曲げられた第1屈曲部とを備える、
ストレートボタン構造。
(付記2)
梁部の第1屈曲部と反対側の端部は開放端である、
付記1に記載のストレートボタン構造。
梁部の第1屈曲部と反対側の端部は開放端である、
付記1に記載のストレートボタン構造。
(付記3)
第1板バネは、
第1接続部とは異なる位置で壁部に接続された第2接続部と、
第2接続部と梁部との間で、平面視における壁部の外側において壁部の内側に向かう方向に折り曲げられた第2屈曲部とを備え、
梁部は、第1屈曲部と第2屈曲部との間の中間地点で、ユーザに押し下げられたボタンの基部と接触する、
付記1に記載のストレートボタン構造。
第1板バネは、
第1接続部とは異なる位置で壁部に接続された第2接続部と、
第2接続部と梁部との間で、平面視における壁部の外側において壁部の内側に向かう方向に折り曲げられた第2屈曲部とを備え、
梁部は、第1屈曲部と第2屈曲部との間の中間地点で、ユーザに押し下げられたボタンの基部と接触する、
付記1に記載のストレートボタン構造。
(付記4)
ボタンは、基部の下端に設けられ、パネルの第1板バネと接触する第2板バネを備え、
第2板バネは、平面視において意匠面の内側に設けられる、
付記1から付記3のいずれか1項に記載のストレートボタン構造。
ボタンは、基部の下端に設けられ、パネルの第1板バネと接触する第2板バネを備え、
第2板バネは、平面視において意匠面の内側に設けられる、
付記1から付記3のいずれか1項に記載のストレートボタン構造。
(付記5)
付記1から付記4のいずれか1項に記載のストレートボタン構造が複数配列されたストレートボタン構造群であって、
隣接する2つのストレートボタン構造におけるパネルの壁部の対向面において、第1板バネの突出方向は互いに重ならない、
ストレートボタン構造群。
付記1から付記4のいずれか1項に記載のストレートボタン構造が複数配列されたストレートボタン構造群であって、
隣接する2つのストレートボタン構造におけるパネルの壁部の対向面において、第1板バネの突出方向は互いに重ならない、
ストレートボタン構造群。
(付記6)
車両に搭載された電子機器に用いられる、
付記1から付記4のいずれか1項に記載のストレートボタン構造。
車両に搭載された電子機器に用いられる、
付記1から付記4のいずれか1項に記載のストレートボタン構造。
10 ボタン、11 意匠部、12 基部、13 ボス、14A 板バネ、14B 板バネ、15 嵌合穴、20 パネル、21 枠部、22 壁部、23A 板バネ、23B 板バネ、24 爪、30 基板、31 LED、32 スイッチ、101 ストレートボタン構造、102 ストレートボタン構造、103 ストレートボタン構造群、111 意匠面、112 側面、141 接続部、142 先端部、143 突起、144 接続部、231 第1接続部、232 梁部、233 第1屈曲部、234 第2接続部、235 第2屈曲部。
Claims (6)
- ボタンと、
ユーザが前記ボタンを押し下げ可能に前記ボタンを固定するパネルと、
前記パネルに固定され、押し下げられた前記ボタンに接触するスイッチが実装された基板と、を備え、
前記ボタンは、
ユーザが押し下げる際に接触する意匠面を有する意匠部と、
前記意匠部より平面視における寸法が小さく、押し下げられた際に前記スイッチに接触する基部と、を備え、
前記パネルは、
前記ボタンの前記基部を囲む壁部と、
第1板バネとを備え、
前記第1板バネは、
前記壁部に接続された第1接続部と、
前記ボタンの押し下げ方向と略垂直な方向に延在し、前記ボタンの前記基部に接触する梁部と、
前記第1接続部と前記梁部との間で、平面視における前記壁部の外側において前記壁部の内側に向かう方向に折り曲げられた第1屈曲部とを備える、
ストレートボタン構造。 - 前記梁部の前記第1屈曲部と反対側の端部は開放端である、
請求項1に記載のストレートボタン構造。 - 前記第1板バネは、
前記第1接続部とは異なる位置で前記壁部に接続された第2接続部と、
前記第2接続部と前記梁部との間で、平面視における前記壁部の外側において前記壁部の内側に向かう方向に折り曲げられた第2屈曲部とを備え、
前記梁部は、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間の中間地点で、ユーザに押し下げられた前記ボタンの前記基部と接触する、
請求項1に記載のストレートボタン構造。 - 前記ボタンは、前記基部の下端に設けられ、前記パネルの前記第1板バネと接触する第2板バネを備え、
前記第2板バネは、平面視において前記意匠面の内側に設けられる、
請求項1に記載のストレートボタン構造。 - 請求項1に記載のストレートボタン構造が複数配列されたストレートボタン構造群であって、
隣接する2つの前記ストレートボタン構造における前記パネルの前記壁部の対向面において、前記第1板バネの突出方向は互いに重ならない、
ストレートボタン構造群。 - 車両に搭載された電子機器に用いられる、
請求項1に記載のストレートボタン構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023024385A JP2024118126A (ja) | 2023-02-20 | 2023-02-20 | ストレートボタン構造およびストレートボタン構造群 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023024385A JP2024118126A (ja) | 2023-02-20 | 2023-02-20 | ストレートボタン構造およびストレートボタン構造群 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024118126A true JP2024118126A (ja) | 2024-08-30 |
Family
ID=92504122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023024385A Pending JP2024118126A (ja) | 2023-02-20 | 2023-02-20 | ストレートボタン構造およびストレートボタン構造群 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024118126A (ja) |
-
2023
- 2023-02-20 JP JP2023024385A patent/JP2024118126A/ja active Pending
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