JP2024107447A - 抗菌・抗ウイルス剤組成物、物品、及び物品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】抗菌・抗ウイルス剤組成物であって、ウレタン樹脂と抗菌・抗ウイルス剤とを含有し、前記ウレタン樹脂が、ポリオキシアルキレン鎖を30質量%以上94質量%以下有し、前記抗菌・抗ウイルス剤が、第4級アンモニウムカチオン基を有する、抗菌・抗ウイルス剤組成物。
【選択図】なし
Description
抗菌・抗ウイルス剤組成物であって、ウレタン樹脂と抗菌・抗ウイルス剤とを含有し、
前記ウレタン樹脂が、ポリオキシアルキレン鎖を30質量%以上94質量%以下有し、
前記抗菌・抗ウイルス剤が、第4級アンモニウムカチオン基を有する、
抗菌・抗ウイルス剤組成物
を開示する。
前記ポリオキシアルキレン鎖が、炭素数2~4のアルキレン基を有してもよい。
前記ウレタン樹脂が、少なくともポリオキシプロピレン鎖を有してもよい。
前記ウレタン樹脂が、ポリイソシアネートに由来する構造を有してもよく、
前記ポリイソシアネートが、炭素数4~10のアルキレンジイソシアネート及び炭素数6~16のアリーレンジイソシアネートのうちの少なくとも1種を含んでもよい。
前記ウレタン樹脂と前記抗菌・抗ウイルス剤とに加えてポリエステル樹脂を含有してもよく、
前記ポリエステル樹脂が、ポリオキシアルキレン鎖と、第4級アンモニウムカチオン基とを有してもよい。
前記抗菌・抗ウイルス剤が、下記一般式(1)で示される化合物であってもよい。
R1は炭素数10~22のアルキル基であり、
R2はメチル基、エチル基、プロピル基又はブチル基であり、
R3はメチル基、エチル基、プロピル基又はブチル基であり、
R4は炭素数2~4のアルキレン基であり、
R5はメチル基又はエチル基であり、
R6はメチル基又はエチル基であり、
R7はメチル基又はエチル基であり、
Z1はハロゲンである。
上記本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物が付着している、物品
を開示する。
抗菌・抗ウイルス性を付与する対象物に、上記本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物を付着させて、抗菌・抗ウイルス性を有する物品を得ること、
を含む、物品の製造方法
を開示する。
本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物は、ウレタン樹脂と抗菌・抗ウイルス剤とを含有する。ここで、前記ウレタン樹脂は、ポリオキシアルキレン鎖を30質量%以上94質量%以下有し、前記抗菌・抗ウイルス剤は、第4級アンモニウムカチオン基を有する。
本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物はウレタン樹脂を含有し、当該ウレタン樹脂はポリオキシアルキレン鎖を30質量%以上94質量%以下有する。本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物においては、抗菌・抗ウイルス剤とともに所定のウレタン樹脂を共存させることで、優れた耐久抗菌性、耐久抗ウイルス性及び吸水性が確保される。ウレタン樹脂は、例えば、ポリオキシアルキレン鎖を有するポリオールと、ポリイソシアネートとを反応して得られるヒドロキシル基末端ポリウレタン樹脂(以下、「ウレタン樹脂1」という場合がある)であってもよい。或いは、ウレタン樹脂は、ポリオキシアルキレン鎖を有するポリオールとポリイソシアネートとを反応して得られるイソシアネート基末端プレポリマーを、水中に乳化分散させたのち、鎖伸長剤で鎖伸長反応して得られるもの(以下、「ウレタン樹脂2」という場合がある)であってもよい。ウレタン樹脂1及びウレタン樹脂2のいずれについても、ポリオキシアルキレン鎖と、ポリイソシアネートに由来する構造とを有し得る。本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物において、ウレタン樹脂は1種のみが単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
ポリオキシアルキレン鎖は、アルキレンオキサイドが重合した構造(-AO-)n(Aはアルキレン基であり、nは任意の整数である)を有し得る。ポリオキシアルキレン鎖におけるアルキレン基の炭素数は特に限定されるものではない。例えば、ポリオキシアルキレン鎖は炭素数2~4のアルキレン基を有してもよい。また、ウレタン樹脂において、一のポリオキシアルキレン鎖におけるアルキレン基の炭素数と、他のポリオキシアルキレン鎖におけるアルキレン基の炭素数とが、互いに同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。また、一のポリオキシアルキレン鎖において、炭素数の異なるアルキレン基が含まれていてもよい。
ウレタン樹脂においては、例えば、上記のポリオキシアルキレン鎖を有するポリオールとポリイソシアネートとを反応させることによってウレタン結合が形成され得る。すなわち、ウレタン樹脂はポリイソシアネートに由来する構造を有してもよい。ポリイソシアネートの種類は特に限定されるものではない。例えば、ポリイソシアネートは、炭素数4~10のアルキレンジイソシアネート及び炭素数6~16のアリーレンジイソシアネートのうちの少なくとも1種を含んでよい。また、ポリイソシアネートは、炭素数4~10のアルキレンジイソシアネート及び炭素数6~16のアリーレンジイソシアネートのうちの少なくとも1種のみからなってもよい。中でも、ポリイソシアネートが炭素数4~10のアルキレンジイソシアネートを含む場合に、より高い効果が期待できる。以下、ポリイソシアネートの一例を示す。
上記のポリオキシアルキレン鎖を有するポリオールと、上記のポリイソシアネートとを反応させてウレタン樹脂1を得る場合、ポリオールに含まれるヒドロキシル基の総数と、ポリイソシアネートに含まれるイソシアネート基の総数との比率(OH/NCO)が、モル比で、1.0以上又は1.1以上であってよく、2.5以下又は2.0以下であってよい。
ウレタン樹脂は、ポリオキシアルキレン鎖とポリイソシアネートに由来する構造とに加えて、その他の成分に由来する構造を有していてもよい。ウレタン樹脂は、例えば、共重合成分として、ポリカーボネートポリオールやポリエステルポリオール、低分子多価アルコールなどを有し得る。ウレタン樹脂におけるその他の成分に由来する構造の割合は、0質量%以上又は0.1質量%以上であってもよく、60質量%以下又は50質量%以下であってもよい。また、ウレタン樹脂は、ポリオキシアルキレン鎖とポリイソシアネートに由来する構造とウレタン結合とに加えて、種々の官能基を有していてもよい。
イソシアネート基末端プレポリマーを製造する際に用いるポリオール及びポリイソシアネートとしては、上記のウレタン樹脂1を製造する際に用いることができるものと同じものを使用することができる。
上記ウレタン樹脂の製造方法の一例について説明する。
NCO%=(a-b)×0.42×f/x
a:0.1N ジブチルアミントルエン溶液10mlのみを滴定した場合の0.1N塩酸メタノール液の滴定量。
b:反応中の組成物を滴定した場合の0.1N塩酸メタノール液の滴定量。
f:0.1N 塩酸メタノール液のファクター。
x:サンプリング量。
本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物は、上記のウレタン樹脂と抗菌・抗ウイルス剤とを含む。抗菌・抗ウイルス剤は第4級アンモニウムカチオン基を有する。
本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物において、ウレタン樹脂と抗菌・抗ウイルス剤との割合は特に限定されるものではない。例えば、ウレタン樹脂と抗菌・抗ウイルス剤との合計を100質量%として、ウレタン樹脂の含有量が15質量%以上又は30質量%以上であってもよく、90質量%以下又は80質量%以下であってもよい。
本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物において、物品と、物品に付着したウレタン樹脂及び抗菌・抗ウイルス剤の合計と、の割合は特に限定されるものではない。例えば、物品100質量部に対して、ウレタン樹脂と抗菌・抗ウイルス剤との合計が0.1質量部以上付着していてもよく、5質量部以下付着していてもよい。
本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物は、上記のウレタン樹脂と抗菌・抗ウイルス剤とに加えて、その他の成分を含んでいてもよい。例えば、本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物は、界面活性剤及び水を含んでいてもよく、界面活性剤、有機溶媒及び水を含んでいてもよい。また、本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物は、酸成分、アルカリ成分、キレート剤、架橋剤、消泡剤、防腐剤等を含んでいてもよい。
上記本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物が付着した物品は、耐久抗菌性及び耐久抗ウイルス性に優れるとともに、吸水性にも優れる。
本開示の技術は、抗菌性及び抗ウイルス性を有する物品を製造する方法としての側面も有する。すなわち、本開示の物品の製造方法は、抗菌・抗ウイルス性を付与する対象物に、上記本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物を付着させて、抗菌・抗ウイルス性を有する物品を得ること、を含む。上述したように、対象物は繊維であってもよく、物品は繊維製品であってもよい。
以上の通り、本開示の抗菌・抗ウイルス剤組成物は、所定の抗菌・抗ウイルス剤とともに所定のウレタン樹脂を含有することで、物品に対して優れた耐久抗菌性と耐久抗ウイルス性と吸水性とを付与可能である。
アルコール系溶剤中で、触媒の存在下、下記表1又は2に示される配合比(質量比)にて、ポリオールと、ポリイソシアネートと、任意にポリカーボネートジオールとを反応させることで、ウレタン樹脂を得た。具体的には、下記のように合成した。
反応容器に、ポリプロピレングリコール(分子量2,000)385質量部と、ポリエチレングリコール(分子量1,540)385質量部と、ヘキサメチレンジイソシアネート60質量部と、U-catSA603(サンアプロ株式会社製、触媒:1,8-ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセンギ酸塩)を入れ、窒素雰囲気下、130℃で3時間反応させた。OH/NCO比率は表1に記載の通りである。冷却後、3-メチル-3-メトキシブタノール70質量部を加え、合成例1に係るウレタン樹脂含有組成物(ウレタン樹脂含有量93%)を得た。
下記表1又は2に示される原料を、下記表1又は2に示される質量比にて用いたこと以外は、合成例1と同様にしてウレタン樹脂含有組成物を得た。
下記表3に示される配合比(質量比)にて、ポリテトラメチレングリコールと、アジピン酸と、メチルジエタノールアミンとを反応させて、ポリオキシアルキレン鎖と、第4級アンモニウムカチオン基とを有するポリエステル樹脂を得た。具体的には、反応容器に、ポリテトラメチレングリコール130質量部と、メチルジエタノールアミン12質量部と、アジピン酸40質量部と、酢酸亜鉛0.034質量部とを入れ、窒素雰囲気下、170℃で3時間反応後、240℃で2時間反応させた。60℃に冷却後、ジメチル硫酸10質量部を滴下した。60℃で2時間反応後、温水(60℃)808質量部を加え、ポリオキシアルキレン鎖と第4級アンモニウムカチオン基とを有するポリエステル樹脂含有組成物(ポリエステル樹脂含有率20%)を得た。
本実施例で用いた抗菌・抗ウイルス剤は以下の通りである。
化合物B:下記一般式(1)において、R1が炭素数18のアルキル基であり、R2がメチル基であり、R3がメチル基であり、R4がプロピレン基であり、R5がメチル基であり、R6がメチル基であり、R7がメチル基であり、Z1が塩素である化合物。
反応容器にトリメトキシシリルプロピルクロライド199質量部、ジメチルテトラデシルアミン240質量部、トリエチレングリコールモノメチルエーテル539質量部を入れ、窒素雰囲気下、150℃で20時間反応させ、テトラデシル[3-(トリメトキシシリル)プロピル]ジメチルアンモニウムクロライドが40重量%の溶液1100質量部を得た。
反応容器にトリメトキシシリルプロピルクロライド199質量部、ジメチルオクタデシルアミン298質量部、エタノール744質量部を入れ、窒素雰囲気下、150℃で20時間反応させ、オクタデシル[3-(トリメトキシシリル)プロピル]ジメチルアンモニウムクロライドが40重量%の溶液1204質量部を得た。
上記のウレタン樹脂含有組成物と、上記の抗菌・抗ウイルス剤の溶液と、リンゴ酸と、任意に上記のポリエステル樹脂含有組成物とを、下記表4~6に示される所定の比率にて混合して処理液を得た。
5.1 実施例1~19、比較例4~6
綿ニット(目付165g/m2、株式会社色染社製)又はポリエステルニット(目付量120g/m2、株式会社色染社製)を上記の処理液に浸漬させ、絞り率90%(綿)又は110%(ポリエステル)にて処理し、次いで、130℃で2分間熱処理することで、抗菌・抗ウイルス性を有する繊維製品を得た。
処理液の調製においてウレタン樹脂を使用しなかったこと以外は、実施例2と同様にして処理を行い、抗菌・抗ウイルス性を有する繊維製品を得た。
処理液の調製において抗菌・抗ウイルス剤を使用しなかったこと以外は、実施例1と同様にして処理を行い、抗菌・抗ウイルス性を有する繊維製品を得た。
処理液の調製においてウレタン樹脂に替えてポリエステル樹脂を使用したこと以外は、実施例2と同様にして処理を行い、抗菌・抗ウイルス性を有する繊維製品を得た。
特許文献1(特開昭62-177284号公報)に記載された方法にしたがって、抗菌性を有する繊維製品を得た。具体的には、化合物Bの溶液が30g/L、ラウリルアルコールエチレンオキサイド3モル付加物の硫酸エステルNa塩が5g/Lとなるように処理液を調整し、処理浴を準備した。綿ニット又はポリエステルニットを処理浴に浸漬させ、絞り率90%(綿)又は110%(ポリエステル)にて処理し、次いで、130℃で2分間熱処理することで、抗菌・抗ウイルス性を有する繊維を得た。
特許文献2(国際公開第2012/014762号)に記載された方法にしたがって、抗菌性を有する繊維製品を得た。具体的には、化合物Bの溶液が30g/L、エチレングリコールジグリシジルエーテルが10g/Lとなるように処理液を調整し、処理浴を準備した。綿ニット又はポリエステルニットを処理浴に浸漬させ、絞り率90%(綿)又は110%(ポリエステル)にて処理し、次いで、130℃で2分間熱処理することで、抗菌・抗ウイルス性繊維を得た。
特許文献3(特開2019-077638号公報)に記載された方法にしたがって、抗菌性を有する繊維製品を得た。具体的には、化合物Bの溶液が30g/L、アクリル酸/アクリル酸エステル共重合物が30g/Lとなるように処理液を調整し、処理浴を準備した。綿ニット又はポリエステルニットを処理浴に浸漬させ、絞り率90%(綿)又は110%(ポリエステル)にて処理し、次いで、130℃で2分間熱処理することで、抗菌・抗ウイルス性を有する繊維を得た。尚、アクリル酸/アクリル酸エステル共重合物は、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸をモル比率でそれぞれ42%、17%、41%となるように共重合させたアクリル酸エステル共重合物の水分散物であり、固形分が30%である。
処理液への浸漬をせずに綿ニット又はポリエステルニットそのものを用いた。
JIS L1930(2014) C4G法に準じて、繊維製品を洗濯した。洗剤はJAFET標準配合洗剤(繊維評価技術評議会製)を使用し、洗濯液の洗剤濃度を1.33g/Lとして使用した。前記条件により、繰り返し洗濯を10回行った。
JIS L1902(2015)定量試験(8.2菌液吸収法)により抗菌活性値を測定し、洗濯前後における繊維製品の抗菌性能を評価した。使用菌として黄色ぶどう球菌Staphylococcus aureus NBRC12732および、肺炎桿菌Klebsiella pneumoniae NBRC13277を用いた。結果を下記表4~6に示す。表4~6に示される活性値が高いもの程、抗菌性に優れる。
JIS L1922(2016)により抗ウイルス活性値を測定し、繊維製品の抗ウイルス性能を評価した。使用ウイルスとして、A型インフルエンザウイルス(H3N2) ATCC VR-1679を使用した。抗ウイルス活性値=log(Va)-log(Vc)として評価した。結果を下記表4~6に示す。抗菌性と同様に、表4~6に示される活性値が高いものほど抗ウイルス性に優れる。尚、JISにおいては、抗ウイルス性の活性値が2.0以上の場合を効果ありとしているが、活性値2.0以下でもウイルスは減少する。本実施例では活性値が1.5でも抗ウイルス効果があるものと判定する。
JIS L1907(2010) 7.11滴下法に準じ、水1滴(約12mg)を試験布に滴下し、水滴による反射がなくなるまでの時間(秒)を測定して、吸水性を評価した。数値が小さいほど、吸水性が高いことを示す。なお、表4~6において、「<1」は1秒未満であることを示し、「180<」は180秒より大きいことを示す。
(1)抗菌・抗ウイルス剤組成物が、ウレタン樹脂を含有し、且つ、当該ウレタン樹脂が、ポリオキシアルキレン鎖を30質量%以上94質量%以下有すること。
(2)抗菌・抗ウイルス剤組成物が、第4級アンモニウムカチオン基を有する抗菌・抗ウイルス剤を含有すること。
5.1 実施例1~3、参考例4、実施例5、6、参考例7、実施例8~19、比較例4~6
綿ニット(目付165g/m2、株式会社色染社製)又はポリエステルニット(目付量120g/m2、株式会社色染社製)を上記の処理液に浸漬させ、絞り率90%(綿)又は110%(ポリエステル)にて処理し、次いで、130℃で2分間熱処理することで、抗菌・抗ウイルス性を有する繊維製品を得た。
Claims (8)
- 抗菌・抗ウイルス剤組成物であって、ウレタン樹脂と抗菌・抗ウイルス剤とを含有し、
前記ウレタン樹脂が、ポリオキシアルキレン鎖を30質量%以上94質量%以下有し、
前記抗菌・抗ウイルス剤が、第4級アンモニウムカチオン基を有する、
抗菌・抗ウイルス剤組成物。 - 前記ポリオキシアルキレン鎖が、炭素数2~4のアルキレン基を有する、
請求項1に記載の抗菌・抗ウイルス剤組成物。 - 前記ウレタン樹脂が、少なくともポリオキシプロピレン鎖を有する、
請求項1又は2に記載の抗菌・抗ウイルス剤組成物。 - 前記ウレタン樹脂が、ポリイソシアネートに由来する構造を有し、
前記ポリイソシアネートが、炭素数4~10のアルキレンジイソシアネート及び炭素数6~16のアリーレンジイソシアネートのうちの少なくとも1種を含む、
請求項1~3のいずれか1項に記載の抗菌・抗ウイルス剤組成物。 - 前記ウレタン樹脂と前記抗菌・抗ウイルス剤とに加えてポリエステル樹脂を含有し、
前記ポリエステル樹脂が、ポリオキシアルキレン鎖と、第4級アンモニウムカチオン基とを有する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の抗菌・抗ウイルス剤組成物。 - 前記抗菌・抗ウイルス剤が、下記一般式(1)で示される化合物である、
請求項1~5のいずれか1項に記載の抗菌・抗ウイルス剤組成物。
R1は炭素数10~22のアルキル基であり、
R2はメチル基、エチル基、プロピル基又はブチル基であり、
R3はメチル基、エチル基、プロピル基又はブチル基であり、
R4は炭素数2~4のアルキレン基であり、
R5はメチル基又はエチル基であり、
R6はメチル基又はエチル基であり、
R7はメチル基又はエチル基であり、
Z1はハロゲンである。 - 請求項1~6のいずれか1項に記載の抗菌・抗ウイルス剤組成物が付着している、
物品。 - 抗菌・抗ウイルス性を付与する対象物に、請求項1~6のいずれか1項に記載の抗菌・抗ウイルス剤組成物を付着させて、抗菌・抗ウイルス性を有する物品を得ること、
を含む、物品の製造方法。
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