JP2024092558A - シールドコネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】シールド性能の低下を抑制し、ひいてはシールド性能の向上を図れるシールドコネクタを提供すること。
【解決手段】シールドコネクタ1は、シールド電線の端末に接続される第1コネクタ2と、第1コネクタに嵌合される第2コネクタ3と、を備える。第1コネクタ2が有する第1アウタ端子30の収容部31の外面には、第1コネクタ2が有する第1アウタハウジング40に係止される突起部35が設けられる。突起部35は、収容部31をL字状に切起こして径方向に重ね合わせた第1切起こし片36及び第2切起こし片37を有する。第1切起こし片36は、フード部の外周面と第2切起こし片37との径方向の隙間を埋めるように配置される。
【選択図】図4
【解決手段】シールドコネクタ1は、シールド電線の端末に接続される第1コネクタ2と、第1コネクタに嵌合される第2コネクタ3と、を備える。第1コネクタ2が有する第1アウタ端子30の収容部31の外面には、第1コネクタ2が有する第1アウタハウジング40に係止される突起部35が設けられる。突起部35は、収容部31をL字状に切起こして径方向に重ね合わせた第1切起こし片36及び第2切起こし片37を有する。第1切起こし片36は、フード部の外周面と第2切起こし片37との径方向の隙間を埋めるように配置される。
【選択図】図4
Description
本発明は、シールドコネクタに関する。
従来から、シールド電線の端末に接続される第1コネクタと、第1コネクタに嵌合される第2コネクタと、を備えたシールドコネクタが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。第1コネクタ及び第2コネクタは、それぞれ、インナ端子と、インナ端子を収容・保持するインナハウジングと、インナハウジングを収容・保持するアウタ端子と、アウタ端子を収容・保持するアウタハウジングと、により構成される。そして、第1コネクタ及び第2コネクタが嵌合されると、互いのインナ端子が接続されるとともに、互いのアウタ端子が接続される。
ところで、第1コネクタのアウタ端子はシールド電線のシールド体と接続されるため、第1コネクタ及び第2コネクタのアウタ端子同士の接続は、シールドコネクタのシールド性能に大きく影響するものである。例えば、アウタ端子同士の接続箇所(即ち、端子間)の一部に隙間が生じてしまうと、シールドコネクタのシールド性能が低下するおそれがある。
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、シールド性能の低下を抑制し、ひいてはシールド性能の向上を図れるシールドコネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るシールドコネクタは、下記を特徴としている。
導体芯線及び絶縁被覆からなる電線の外周を覆うシールド体を有するシールド電線の端末に接続される第1コネクタと、前記第1コネクタと嵌合される第2コネクタと、を備えたシールドコネクタであって、
前記第1コネクタは、
前記導体芯線と接続される第1インナ端子と、
前記第1インナ端子を収容し保持する第1インナハウジングと、
前記シールド体と接続される圧着部、及び、前記第1インナハウジングを収容し保持する筒状の収容部が一体に構成される第1アウタ端子と、
前記第1アウタ端子を収容し保持する第1アウタハウジングと、を有し、
前記第2コネクタは、
前記第1インナ端子と接続される第2インナ端子と、
前記第2インナ端子を収容し保持する第2インナハウジングと、
前記収容部の一部が挿入され且つ前記第2インナハウジングを収容し保持するフード部を有する、第2アウタ端子と、
前記第1アウタハウジングと嵌合され、前記第2アウタ端子を収容し保持する第2アウタハウジングと、を有し、
前記収容部の外面には、前記フード部に挿入される箇所とは異なる箇所に前記第1アウタハウジングに係止される突起部が設けられ、
前記突起部は、
前記収容部をL字状に切起こした一対の切起こし片の一部が、前記収容部の径方向において互いに重ね合わされることで形成され、
前記一対の切起こし片のうち径方向内側に位置する第1切起こし片の前記一部は、
前記フード部と、前記一対の切起こし片のうち径方向外側に位置する第2切起こし片と、の径方向の隙間を埋めるように配置される、
シールドコネクタであること。
前記第1コネクタは、
前記導体芯線と接続される第1インナ端子と、
前記第1インナ端子を収容し保持する第1インナハウジングと、
前記シールド体と接続される圧着部、及び、前記第1インナハウジングを収容し保持する筒状の収容部が一体に構成される第1アウタ端子と、
前記第1アウタ端子を収容し保持する第1アウタハウジングと、を有し、
前記第2コネクタは、
前記第1インナ端子と接続される第2インナ端子と、
前記第2インナ端子を収容し保持する第2インナハウジングと、
前記収容部の一部が挿入され且つ前記第2インナハウジングを収容し保持するフード部を有する、第2アウタ端子と、
前記第1アウタハウジングと嵌合され、前記第2アウタ端子を収容し保持する第2アウタハウジングと、を有し、
前記収容部の外面には、前記フード部に挿入される箇所とは異なる箇所に前記第1アウタハウジングに係止される突起部が設けられ、
前記突起部は、
前記収容部をL字状に切起こした一対の切起こし片の一部が、前記収容部の径方向において互いに重ね合わされることで形成され、
前記一対の切起こし片のうち径方向内側に位置する第1切起こし片の前記一部は、
前記フード部と、前記一対の切起こし片のうち径方向外側に位置する第2切起こし片と、の径方向の隙間を埋めるように配置される、
シールドコネクタであること。
上記構成のシールドコネクタによれば、第1切起こし片が、フード部と第2切起こし片との間に生じる径方向の隙間を埋めるように配置される。例えば、突起部が第1切起こし片を有しない(即ち、第2切起こし片のみの単一の切起こし片で構成される)場合、突起部とフード部との間には隙間が生じるため、これにより、シールドコネクタのシールド性能が低下するおそれがある。しかしながら、この隙間を第1切起こし片によって埋めることで、シールドコネクタは、シールド性能の低下を抑制し、ひいてはシールド性能の向上を図れる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、図1等に示す本発明の一実施形態に係るシールドコネクタ1について説明する。なお、説明の便宜上、複数部材間の電気的な接続のことを「導通接続」と「シールド接続」に使い分けることがある。
以下、図面を参照しながら、図1等に示す本発明の一実施形態に係るシールドコネクタ1について説明する。なお、説明の便宜上、複数部材間の電気的な接続のことを「導通接続」と「シールド接続」に使い分けることがある。
以下、説明の便宜上、図1~図11に示すように、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。
<シールドコネクタ1>
図1~図2に示すように、シールドコネクタ1は、シールド電線50の端末部に設けられるメスコネクタ2(本発明の「第1コネクタ」に対応)と、メスコネクタ2と嵌合されるオスコネクタ3(本発明の「第2コネクタ」に対応)と、により構成される。
図1~図2に示すように、シールドコネクタ1は、シールド電線50の端末部に設けられるメスコネクタ2(本発明の「第1コネクタ」に対応)と、メスコネクタ2と嵌合されるオスコネクタ3(本発明の「第2コネクタ」に対応)と、により構成される。
なお、シールド電線50は、導電性を有する導体芯線51と、導体芯線51の外側に被覆される絶縁被覆52と、絶縁被覆52の外側に被覆され導電性を有するシールド体53と、シールド体53の外側に被覆される絶縁シース54と、を一体に有する(図6参照)。つまり、シールド電線50は、一対の導体芯線51を一対の絶縁被覆52がそれぞれ被覆し、この一対の絶縁被覆52をシールド体53が一括して被覆して、更に、このシールド体53を絶縁シース54が被覆することで構成される。
<メスコネクタ2>
以下、メスコネクタ2について図5~図9を参照して説明する。メスコネクタ2は、シールドモジュール4と、シールドモジュール4を収容・保持するアウタハウジング40(本発明の「第1アウタハウジング」に対応)と、により構成される(図5参照)。シールドモジュール4は、インナ端子10(本発明の「第1インナ端子」に対応)と、インナハウジング20(本発明の「第1インナハウジング」に対応)と、アウタ端子30(本発明の「第1アウタ端子」に対応)と、により構成される(図6参照)。はじめに、メスコネクタ2を構成するインナ端子10、インナハウジング20、及びアウタ端子30、及びアウタハウジング40について順に説明する。
以下、メスコネクタ2について図5~図9を参照して説明する。メスコネクタ2は、シールドモジュール4と、シールドモジュール4を収容・保持するアウタハウジング40(本発明の「第1アウタハウジング」に対応)と、により構成される(図5参照)。シールドモジュール4は、インナ端子10(本発明の「第1インナ端子」に対応)と、インナハウジング20(本発明の「第1インナハウジング」に対応)と、アウタ端子30(本発明の「第1アウタ端子」に対応)と、により構成される(図6参照)。はじめに、メスコネクタ2を構成するインナ端子10、インナハウジング20、及びアウタ端子30、及びアウタハウジング40について順に説明する。
まず、インナ端子10について図6を参照して説明する。インナ端子10は、導電性を有し、オスコネクタ3のインナ端子60に電気的に接続されるとともに(図3参照)、シールド電線50の導体芯線51に導通接続される機能を有する。インナ端子10は、前端部に配置され相手側端子に電気的に接続される箱状の接続部11と、接続部11の後側に導体芯線51を圧着する加締め片12有する。インナ端子10は、接続部11の中空部(貫通孔)にインナ端子60(オス端子)が挿入されることになるメス端子である。
次いで、インナハウジング20について図6を参照して説明する。インナハウジング20は、インナ端子10の接続部11を収容・保持するとともにアウタ端子30に収容・保持されて、インナ端子10とアウタ端子30とを絶縁状態に維持する機能を有する。インナハウジング20は、所定の誘電率を有する絶縁性の合成樹脂製であり、略角筒状の本体部21を有する。本体部21には、インナ端子10を収容・保持する一対の端子収容室22が、前後方向に貫通するように形成されている。
次いで、アウタ端子30について図6~図7を参照して説明する。アウタ端子30は、導電性を有し、インナハウジング20を収容・保持するとともに、シールド電線50のシールド体53にシールド接続される機能を有する。アウタ端子30は、前端部に配置されインナハウジング20を収容・保持する略角筒状の収容部31と、収容部31の後方にて前後方向に並設される一対の加締め片33,34で構成される圧着部32と、を一体に有する(図6参照)。加締め片33は、シールド体53を圧着する機能を有し、加締め片34は、シールド電線50の絶縁シース54を圧着する機能を有する。
収容部31の上壁には、上方に突出する突起部35が設けられている(図6~図7参照)。突起部35は、収容部31の上壁の一部がL字状に切起こされて(いわゆるL曲げされて)形成される第1切起こし片36と、収容部31の上壁の一部がL字状に切起こされて形成される第2切起こし片37と、により構成される(図4及び図7参照)。第1切起こし片36は、左右方向に板厚を有する平板状の第1平板部36aと、上下方向に板厚を有する第2平板部36bと、を一体に有する(図7参照)。同様に、第2切起こし片37は、左右方向に板厚を有する平板状の第1平板部37aと、上下方向に板厚を有する第2平板部37bと、を一体に有する(図7参照)。
第1切起こし片36及び第2切起こし片37(即ち、突起部35)は、第1切起こし片36の第1平板部36aと第2切起こし片37の第1平板部37aとが左右方向に離間して対向するように配置され、且つ、第1切起こし片36の第2平板部36bと第2切起こし片37の第2平板部37bとが上下方向に隣接する(重ね合わされる)ように配置される(図7参照)。突起部35は、アウタハウジング40の係止ランス43に係止され、アウタ端子30をアウタハウジング40に係止するとともに、シールドコネクタ1のシールド性能を向上する機能を有する。
次いで、アウタハウジング40について図5及び図8を参照して説明する。アウタハウジング40は、アウタ端子30を収容・保持するとともにオスコネクタ3のアウタハウジング90と嵌合される機能を有する(図3参照)。アウタハウジング40は、絶縁性の合成樹脂成であり、略角筒状の本体部41と、本体部41の前方に配置される本体部41よりも大径の略角筒状のフード部42と、を一体に有する(図5参照)。フード部42は、アウタハウジング90に挿入されて嵌合されることになる。
本体部41の中空部には、弾性変形可能な片持ち梁状の係止ランス43が設けられている(図8参照)。係止ランス43は、アウタ端子30の突起部35が係止され、アウタハウジング40に収容されたアウタ端子30(即ち、シールドモジュール4)を保持する機能を有する(図9も参照)。
本体部41の上端部には、弾性変形可能な片持ち梁状の係止アーム44が設けられている。係止アーム44の前後方向略中央領域には、上方に向けて突出する係止突起45が設けられている。係止突起45は、オスコネクタ3におけるアウタハウジング90の被係止部93に係止され、アウタハウジング90にアウタハウジング40を係止する機能を有する。
以上、メスコネクタ2を構成するインナ端子10、インナハウジング20、アウタ端子30、及びアウタハウジング40について説明した。次に、インナ端子10、インナハウジング20、アウタ端子30、アウタハウジング40、及びシールド電線50の組み付け手順について説明する。
まず、端末処理が施されたシールド電線50の一対の導体芯線51の前端部を、それぞれ、一対のインナ端子10の加締め片12で圧着する。
次いで、シールド電線50にそれぞれ接続された一対のインナ端子10を、それぞれ、後方からインナハウジング20の一対の端子収容室22に挿入し、収容・保持させる。インナハウジング20におけるインナ端子10の保持は、圧入によって実現されてもよいし、不図示の係止機構によって実現されてもよい。
次いで、インナハウジング20を、アウタ端子30の収容部31に挿入し、収容・保持させ、そして、シールド電線50を圧着部32で圧着する。圧着部32によるシールド電線50の圧着は、具体的には、シールド電線50のシールド体53を加締め片33で圧着し、シールド電線50の絶縁シース54を加締め片34で圧着する。これにより、シールドモジュール4が完成される(図5参照)。
次いで、シールドモジュール4を、後方からアウタハウジング40に挿入する。この挿入は、アウタハウジング40の係止ランス43にアウタ端子30の突起部35が係止されるまで続けられる。アウタハウジング40の係止ランス43にアウタ端子30の突起部35が係止されると、シールドモジュール4がアウタハウジング40に収容・保持される。以上より、インナ端子10、インナハウジング20、アウタ端子30、アウタハウジング40、及びシールド電線50の組み付けが完了する。これにより、メスコネクタ2が完成される(図2及び図9参照)。
<オスコネクタ3>
以下、オスコネクタ3について図10~図11を参照して説明する。オスコネクタ3は、シールドモジュール5と、シールドモジュール5を収容・保持するアウタハウジング90(本発明の「第2アウタハウジング」に対応)と、により構成される。シールドモジュール5は、インナ端子60(本発明の「第2インナ端子」に対応)と、インナハウジング70(本発明の「第2インナハウジング」に対応)と、アウタ端子80(本発明の「第2アウタ端子」に対応)と、により構成される。はじめに、オスコネクタ3を構成するインナ端子60、インナハウジング70、及びアウタ端子80、及びアウタハウジング90について順に説明する。
以下、オスコネクタ3について図10~図11を参照して説明する。オスコネクタ3は、シールドモジュール5と、シールドモジュール5を収容・保持するアウタハウジング90(本発明の「第2アウタハウジング」に対応)と、により構成される。シールドモジュール5は、インナ端子60(本発明の「第2インナ端子」に対応)と、インナハウジング70(本発明の「第2インナハウジング」に対応)と、アウタ端子80(本発明の「第2アウタ端子」に対応)と、により構成される。はじめに、オスコネクタ3を構成するインナ端子60、インナハウジング70、及びアウタ端子80、及びアウタハウジング90について順に説明する。
まず、インナ端子60について図10~図11を参照して説明する。インナ端子60は、導電性を有し、メスコネクタ2のインナ端子10に電気的に接続されるとともに(図3参照)、相手側接続部(図示省略)に導通接続される機能を有する。インナ端子60は、前後方向に延びるタブ状の第1接続部61と、上下方向に延びるタブ状の第2接続部62と、を一体に有して、略L字状に形成されている。インナ端子60は、第1接続部61がインナ端子10における接続部11の中空部(貫通孔)に挿入され、第2接続部62が相手側接続部の中空部(貫通孔、図示省略)に挿入されることになるオス端子である。
次いで、インナハウジング70について図10~図11を参照して説明する。インナハウジング70は、インナ端子60を収容・保持するとともにアウタ端子80に収容・保持されて、インナ端子60とアウタ端子80とを絶縁状態に維持する機能を有する。インナハウジング70は、所定の誘電率を有する絶縁性の合成樹脂製であり、インナ端子60の第2接続部62を収容・保持する本体部71と、インナ端子60の第1接続部61を収容・保持する略角筒状のフード部72と、を一体に有する。
次いで、アウタ端子80について図10~図11を参照して説明する。アウタ端子80は、導電性を有し、インナハウジング70を収容・保持する機能を有する。アウタ端子80は、インナハウジング70の本体部71を収容・保持する本体部81と、インナハウジング70のフード部72を収容・保持するフード部82と、を一体に有する。本体部81の前端部には、左右方向両側面の外面にそれぞれ突設される係止突起83が設けられている。係止突起83は、アウタハウジング90の係止片92に係止され、アウタ端子80をアウタハウジング90に係止する機能を有する。
次いで、アウタハウジング90について図10~図11を参照して説明する。アウタハウジング90は、アウタ端子80を収容・保持するとともにメスコネクタ2のアウタハウジング40と嵌合される機能を有する(図3も参照)。アウタハウジング90は、絶縁性の合成樹脂成であり、略矩形半円筒状の本体部91を有する。本体部91の前端部には、アウタ端子80の係止突起83に対応して、左右方向両側面に係止片92がそれぞれ設けられている(図10参照)。また、本体部81の中空部には、メスコネクタ2の係止アーム44に対応して、被係止部93が設けられている(図11参照)。
以上、オスコネクタ3を構成するインナ端子60、インナハウジング70、アウタ端子80、及びアウタハウジング90について説明した。次に、インナ端子60、インナハウジング70、アウタ端子80、及びアウタハウジング90の組み付け手順について説明する。
まず、一対のインナ端子60を、それぞれ、前方からインナハウジング20に挿入し、収容・保持させる。具体的には、インナ端子60の第1接続部61をインナハウジング70のフード部72に収容・保持させ、インナ端子60の第2接続部62をインナハウジング70の本体部71に収容・保持させる。インナハウジング70におけるインナ端子60の保持は、圧入によって実現されてもよいし、不図示の係止機構によって実現されてもよい。
次いで、インナハウジング70を、前方からアウタ端子80に挿入し、収容・保持させる。アウタ端子80におけるインナハウジング70の保持状態では、アウタ端子80の本体部81にインナハウジング70の本体部71が収容され、アウタ端子80のフード部82にインナハウジング70のフード部72が収容される(図11参照)。これにより、シールドモジュール5が完成される。
次いで、シールドモジュール5を、前方からアウタハウジング90に挿入する。この挿入は、アウタハウジング90の係止片92にアウタ端子80の係止突起83が係止されるまで続けられる。アウタハウジング90の係止片92にアウタ端子80の係止突起83が係止されると、シールドモジュール5がアウタハウジング90に収容・保持される。以上より、インナ端子60、インナハウジング70、アウタ端子80、及びアウタハウジング90の組み付けが完了する。これにより、オスコネクタ3が完成される(図2及び図11参照)。
<シールドコネクタ1のシールド性能>
以下、シールドコネクタ1のシールド性能について説明する。はじめに、シールドコネクタ1のシールド性能についての説明の前に、メスコネクタ2及びオスコネクタ3の組み付け手順について説明する。
以下、シールドコネクタ1のシールド性能について説明する。はじめに、シールドコネクタ1のシールド性能についての説明の前に、メスコネクタ2及びオスコネクタ3の組み付け手順について説明する。
メスコネクタ2及びオスコネクタ3の組み付けるためには、まず、メスコネクタ2及びオスコネクタ3を前後方向に対応するように配置し(図2参照)、前後方向に相対的に近付けるように移動させる。移動を開始すると、オスコネクタ3のアウタハウジング90に、メスコネクタ2のアウタハウジング40が挿入され、アウタハウジング40,90の嵌合が開始される。この状態で、更に移動を続けると、アウタハウジング40の係止アーム44の弾性変形を経て、アウタハウジング40の係止突起45が、アウタハウジング90の被係止部93に係止される(図3参照)。
これにより、アウタハウジング40がアウタハウジング90に嵌合され、メスコネクタ2及びオスコネクタ3の組み付けが完了する。この結果、シールドコネクタ1が完成される(図1及び図3参照)。
メスコネクタ2及びオスコネクタ3の組付完了状態において、メスコネクタ2のインナ端子10とオスコネクタ3のインナ端子60とが導通接続され、メスコネクタ2のアウタ端子30とオスコネクタ3のアウタ端子80とがシールド接続される。具体的には、接続部11の中空部に第1接続部61が挿入されることで、インナ端子10,60が互いに導通接続され、アウタ端子80のフード部82にアウタ端子30の収容部31が挿入されることで、アウタ端子30,80が互いにシールド接続される。
また、上記組付完了状態において、第1切起こし片36が、突起部35(第2切起こし片37)とアウタ端子80(即ち、フード部82)との間に生じる上下方向の隙間Sを埋めている(図4参照)。例えば、突起部35が第1切起こし片36を有しない(即ち、第2切起こし片37のみの単一の切起こし片で構成される)場合、突起部35とアウタ端子80との間には隙間Sが生じるため、これにより、シールドコネクタ1のシールド性能が低下するおそれがある。しかしながら、この隙間Sを第1切起こし片36によって埋めることで、シールドコネクタ1は、シールド性能の低下を抑制し、ひいてはシールド性能の向上を図れる。
<作用・効果>
本実施形態に係るシールドコネクタ1は、上述したように、シールド性能の低下を抑制し、ひいてはシールド性能の向上を図れる。
本実施形態に係るシールドコネクタ1は、上述したように、シールド性能の低下を抑制し、ひいてはシールド性能の向上を図れる。
更に、本実施形態に係るシールドコネクタ1によれば、突起部35を一対の切起こし片(第1切起こし片36及び第2切起こし片37)によって構成することで、単一の切起こし片で構成する場合に比べ、突起部35とアウタハウジング40の係止ランス43との係り代が増える。これにより、シールドコネクタ1は、アウタハウジング40におけるアウタ端子30(即ち、シールドモジュール4)の保持力が向上される。
更に、本実施形態に係るシールドコネクタ1によれば、突起部35が一対の切起こし片で構成されることで、突起部35を単に中実の突起にする場合に比べて、アウタ端子30の製造金型の形状を簡素化できるとともに、アウタ端子30を軽量化できる。これにより、アウタ端子30の製造コスト、ひいてはシールドコネクタ1の製造コストの削減を図れる。
<他の形態>
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るシールドコネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[2]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
導体芯線(51)及び絶縁被覆(52)からなる電線の外周を覆うシールド体(53)を有するシールド電線(50)の端末に接続される第1コネクタ(メスコネクタ2)と、前記第1コネクタと嵌合される第2コネクタ(オスコネクタ3)と、を備えたシールドコネクタ(1)であって、
前記第1コネクタ(メスコネクタ2)は、
前記導体芯線と接続される第1インナ端子(10)と、
前記第1インナ端子を収容し保持する第1インナハウジング(20)と、
前記シールド体と接続される圧着部(32)、及び、前記第1インナハウジングを収容し保持する筒状の収容部(31)が一体に構成される第1アウタ端子(30)と、
前記第1アウタ端子を収容し保持する第1アウタハウジング(40)と、を有し、
前記第2コネクタ(オスコネクタ3)は、
前記第1インナ端子と接続される第2インナ端子(60)と、
前記第2インナ端子を収容し保持する第2インナハウジング(70)と、
前記収容部の一部が挿入され且つ前記第2インナハウジングを収容し保持するフード部(82)を有する、第2アウタ端子(80)と、
前記第1アウタハウジングと嵌合され、前記第2アウタ端子を収容し保持する第2アウタハウジング(90)と、を有し、
前記収容部(31)の外面には、前記フード部に挿入される箇所とは異なる箇所に前記第1アウタハウジング(40)に係止される突起部(35)が設けられ、
前記突起部(35)は、
前記収容部(31)をL字状に切起こした一対の切起こし片(第1切起こし片36,第2切起こし片37)の一部(第2平板部36b,37b)が、前記収容部(31)の径方向(上下方向)において互いに重ね合わされることで形成され、
前記一対の切起こし片のうち径方向内側に位置する第1切起こし片(36)の前記一部(第2平板部36b)は、
前記フード部(82)と、前記一対の切起こし片のうち径方向外側に位置する第2切起こし片(37)と、の径方向の隙間を埋めるように配置される、
シールドコネクタ(1)。
導体芯線(51)及び絶縁被覆(52)からなる電線の外周を覆うシールド体(53)を有するシールド電線(50)の端末に接続される第1コネクタ(メスコネクタ2)と、前記第1コネクタと嵌合される第2コネクタ(オスコネクタ3)と、を備えたシールドコネクタ(1)であって、
前記第1コネクタ(メスコネクタ2)は、
前記導体芯線と接続される第1インナ端子(10)と、
前記第1インナ端子を収容し保持する第1インナハウジング(20)と、
前記シールド体と接続される圧着部(32)、及び、前記第1インナハウジングを収容し保持する筒状の収容部(31)が一体に構成される第1アウタ端子(30)と、
前記第1アウタ端子を収容し保持する第1アウタハウジング(40)と、を有し、
前記第2コネクタ(オスコネクタ3)は、
前記第1インナ端子と接続される第2インナ端子(60)と、
前記第2インナ端子を収容し保持する第2インナハウジング(70)と、
前記収容部の一部が挿入され且つ前記第2インナハウジングを収容し保持するフード部(82)を有する、第2アウタ端子(80)と、
前記第1アウタハウジングと嵌合され、前記第2アウタ端子を収容し保持する第2アウタハウジング(90)と、を有し、
前記収容部(31)の外面には、前記フード部に挿入される箇所とは異なる箇所に前記第1アウタハウジング(40)に係止される突起部(35)が設けられ、
前記突起部(35)は、
前記収容部(31)をL字状に切起こした一対の切起こし片(第1切起こし片36,第2切起こし片37)の一部(第2平板部36b,37b)が、前記収容部(31)の径方向(上下方向)において互いに重ね合わされることで形成され、
前記一対の切起こし片のうち径方向内側に位置する第1切起こし片(36)の前記一部(第2平板部36b)は、
前記フード部(82)と、前記一対の切起こし片のうち径方向外側に位置する第2切起こし片(37)と、の径方向の隙間を埋めるように配置される、
シールドコネクタ(1)。
上記[1]の構成のシールドコネクタによれば、第1切起こし片が、フード部と第2切起こし片との間に生じる径方向の隙間を埋めるように配置される。例えば、突起部が第1切起こし片を有しない(即ち、第2切起こし片のみの単一の切起こし片で構成される)場合、突起部とフード部との間には隙間が生じるため、これにより、シールドコネクタのシールド性能が低下するおそれがある。しかしながら、この隙間を第1切起こし片によって埋めることで、シールドコネクタは、シールド性能の低下を抑制し、ひいてはシールド性能の向上を図れる。
[2]
上記[1]に記載のシールドコネクタ(1)において、
前記第1アウタハウジング(40)には、
前記第1切起こし片(36)及び前記第2切起こし片(37)が係止される係止ランス(43)が設けられる、
シールドコネクタ(1)。
上記[1]に記載のシールドコネクタ(1)において、
前記第1アウタハウジング(40)には、
前記第1切起こし片(36)及び前記第2切起こし片(37)が係止される係止ランス(43)が設けられる、
シールドコネクタ(1)。
上記[2]の構成のシールドコネクタによれば、第1アウタハウジングの係止ランスに一対の切起こし片(第1切起こし片及び第2切起こし片)が係止されることで、単一の切起こし片が係止される場合に比べ、突起部と係止ランスとの係り代が増える。これにより、シールドコネクタは、第1アウタハウジングにおける第1アウタ端子の保持力が向上される。
1 シールドコネクタ
2 メスコネクタ(第1コネクタ)
3 オスコネクタ(第2コネクタ)
10 インナ端子(第1インナ端子)
11 接続部
20 インナハウジング(第1インナハウジング)
30 アウタ端子(第1アウタ端子)
31 収容部
32 圧着部
35 突起部
36 第1切起こし片
36a 第1平板部
36b 第2平板部
37 第2切起こし片
37a 第1平板部
37b 第2平板部
40 アウタハウジング(第1アウタハウジング)
43 係止ランス
50 シールド電線
51 導体芯線
53 シールド体
60 インナ端子(第2インナ端子)
61 第1接続部
70 インナハウジング(第2インナハウジング)
80 アウタ端子(第2アウタ端子)
82 フード部
90 アウタハウジング(第2アウタハウジング)
S 隙間
2 メスコネクタ(第1コネクタ)
3 オスコネクタ(第2コネクタ)
10 インナ端子(第1インナ端子)
11 接続部
20 インナハウジング(第1インナハウジング)
30 アウタ端子(第1アウタ端子)
31 収容部
32 圧着部
35 突起部
36 第1切起こし片
36a 第1平板部
36b 第2平板部
37 第2切起こし片
37a 第1平板部
37b 第2平板部
40 アウタハウジング(第1アウタハウジング)
43 係止ランス
50 シールド電線
51 導体芯線
53 シールド体
60 インナ端子(第2インナ端子)
61 第1接続部
70 インナハウジング(第2インナハウジング)
80 アウタ端子(第2アウタ端子)
82 フード部
90 アウタハウジング(第2アウタハウジング)
S 隙間
Claims (2)
- 導体芯線及び絶縁被覆からなる電線の外周を覆うシールド体を有するシールド電線の端末に接続される第1コネクタと、前記第1コネクタと嵌合される第2コネクタと、を備えたシールドコネクタであって、
前記第1コネクタは、
前記導体芯線と接続される第1インナ端子と、
前記第1インナ端子を収容し保持する第1インナハウジングと、
前記シールド体と接続される圧着部、及び、前記第1インナハウジングを収容し保持する筒状の収容部が一体に構成される第1アウタ端子と、
前記第1アウタ端子を収容し保持する第1アウタハウジングと、を有し、
前記第2コネクタは、
前記第1インナ端子と接続される第2インナ端子と、
前記第2インナ端子を収容し保持する第2インナハウジングと、
前記収容部の一部が挿入され且つ前記第2インナハウジングを収容し保持するフード部を有する、第2アウタ端子と、
前記第1アウタハウジングと嵌合され、前記第2アウタ端子を収容し保持する第2アウタハウジングと、を有し、
前記収容部の外面には、前記フード部に挿入される箇所とは異なる箇所に前記第1アウタハウジングに係止される突起部が設けられ、
前記突起部は、
前記収容部をL字状に切起こした一対の切起こし片の一部が、前記収容部の径方向において互いに重ね合わされることで形成され、
前記一対の切起こし片のうち径方向内側に位置する第1切起こし片の前記一部は、
前記フード部と、前記一対の切起こし片のうち径方向外側に位置する第2切起こし片と、の径方向の隙間を埋めるように配置される、
シールドコネクタ。 - 請求項1に記載のシールドコネクタにおいて、
前記第1アウタハウジングには、
前記第1切起こし片及び前記第2切起こし片が係止される係止ランスが設けられる、
シールドコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022208589A JP2024092558A (ja) | 2022-12-26 | 2022-12-26 | シールドコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022208589A JP2024092558A (ja) | 2022-12-26 | 2022-12-26 | シールドコネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024092558A true JP2024092558A (ja) | 2024-07-08 |
Family
ID=91802198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022208589A Pending JP2024092558A (ja) | 2022-12-26 | 2022-12-26 | シールドコネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024092558A (ja) |
-
2022
- 2022-12-26 JP JP2022208589A patent/JP2024092558A/ja active Pending
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