JP2024087058A - シート状化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハリのある使用感が得られるとともに、広範囲清拭した際の使用時の乾燥感が抑制されるシート状化粧料を提供する。【解決手段】不織布と、不織布に含浸された化粧料組成物とを含み、不織布が、成分(A)親水性繊維 65質量%以上100質量%未満、および、成分(B):疎水性繊維 0質量%超35質量%以下から構成されており、化粧料組成物が、成分(C):エタノールおよび成分(D):水を含有し、化粧料組成物中の成分(C)の含有量が化粧料組成物全体に対して25質量%以上60質量%以下であり、不織布に化粧料組成物を含浸する前後の不織布厚みの変化率((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)が10%以下である、シート状化粧料が提供される。【選択図】なし
Description
本発明は、シート状化粧料に関する。
シート化粧料に関する技術として、特許文献1(特開2019-135219号公報)に記載のものがある。同文献では、肌のさらさら感、肌のさらさら感の持続性、肌のきしみのなさ、及び肌のベタつきのなさに優れ、黒い衣服への白残りのなさが良好であるシート状化粧料を提供することを目的としている。そして、同文献には、シート状基材と、シート状基材に含浸された液体組成物とを含むシート状化粧料であって、液体組成物が、特定のジメチルポリシロキサンと多価アルコールと、エタノールと、を含有するシート状化粧料について記載されており、また、シート状基材が親水性繊維および疎水性繊維からなることが記載されている。
本発明者らは、シート状化粧料で広範囲清拭した際の使用感を好ましいものとすべく検討したところ、特許文献1に記載のものにおいては、広範囲清拭した際の使用時の乾燥感を抑制しつつ、ハリのある使用感を得るという点で改善の余地があることが明らかになった。
そこで、本発明は、ハリのある使用感が得られるとともに、広範囲清拭した際の使用時の乾燥感が抑制されるシート状化粧料を提供するものである。
本発明によれば、
不織布と、前記不織布に含浸された化粧料組成物とを含み、
前記不織布が、以下の成分(A)および(B):
(A)親水性繊維 65質量%以上100質量%未満
(B)疎水性繊維 0質量%超35質量%以下
から構成されており、
前記化粧料組成物が、以下の成分(C)および(D):
(C)エタノールおよび
(D)水
を含有し、
前記化粧料組成物中の前記成分(C)の含有量が前記化粧料組成物全体に対して25質量%以上60質量%以下であり、
以下の方法で測定される、前記不織布に前記化粧料組成物を含浸する前後の不織布厚みの変化率((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)が10%以下である、シート状化粧料が提供される。
(方法)
(i)押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージにて、乾燥時の不織布の1枚の厚さ(mm)を測定する。
(ii)押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージにて、前記化粧料組成物を含浸させた直後の不織布の1枚の厚さ(mm)を測定する。
(iii)上記(i)および(ii)で得られた乾燥時厚みおよび含浸後厚みの測定値より、((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)を算出し、これを前記不織布厚みの変化率とする。
不織布と、前記不織布に含浸された化粧料組成物とを含み、
前記不織布が、以下の成分(A)および(B):
(A)親水性繊維 65質量%以上100質量%未満
(B)疎水性繊維 0質量%超35質量%以下
から構成されており、
前記化粧料組成物が、以下の成分(C)および(D):
(C)エタノールおよび
(D)水
を含有し、
前記化粧料組成物中の前記成分(C)の含有量が前記化粧料組成物全体に対して25質量%以上60質量%以下であり、
以下の方法で測定される、前記不織布に前記化粧料組成物を含浸する前後の不織布厚みの変化率((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)が10%以下である、シート状化粧料が提供される。
(方法)
(i)押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージにて、乾燥時の不織布の1枚の厚さ(mm)を測定する。
(ii)押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージにて、前記化粧料組成物を含浸させた直後の不織布の1枚の厚さ(mm)を測定する。
(iii)上記(i)および(ii)で得られた乾燥時厚みおよび含浸後厚みの測定値より、((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)を算出し、これを前記不織布厚みの変化率とする。
本発明によれば、前記本発明におけるシート状化粧料が包装材内に収容されている、包装体が提供される。
また、本発明によれば、前記本発明におけるシート状化粧料で肌を清拭することを含む、シート状化粧料の使用方法が提供される。
本発明によれば、ハリのある使用感が得られるとともに、広範囲清拭した際の使用時の乾燥感が抑制されるシート状化粧料を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、組成物に含まれる各成分はいずれも単独でまたは2種以上を組み合わせて含むことができる。また、本明細書中、数値範囲を表す「~」は、断りがなければ、以上から以下を表し、上限値および下限値をいずれも含む。
(シート状化粧料)
本実施形態において、シート状化粧料は、不織布と、不織布に含浸された化粧料組成物とを含む。不織布は、以下の成分(A)および(B):
(A)親水性繊維 65質量%以上100質量%未満
(B)疎水性繊維 0質量%超35質量%以下
から構成されている。化粧料組成物は、以下の成分(C)および(D):
(C)エタノールおよび
(D)水
を含有する。化粧料組成物中の成分(C)の含有量は、化粧料組成物全体に対して25質量%以上60質量%以下である。また、以下の方法で測定される、不織布に化粧料組成物を含浸する前後の不織布厚みの変化率((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)は、10%以下である。
(方法)
(i)押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージにて、乾燥時の不織布の1枚の厚さ(mm)を測定する。
(ii)押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージにて化粧料組成物を含浸させた直後の不織布の1枚の厚さ(mm)を測定する。
(iii)上記(i)および(ii)で得られた乾燥時厚みおよび含浸後厚みの測定値より、((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)を算出し、これを不織布厚みの変化率とする。
本実施形態において、シート状化粧料は、不織布と、不織布に含浸された化粧料組成物とを含む。不織布は、以下の成分(A)および(B):
(A)親水性繊維 65質量%以上100質量%未満
(B)疎水性繊維 0質量%超35質量%以下
から構成されている。化粧料組成物は、以下の成分(C)および(D):
(C)エタノールおよび
(D)水
を含有する。化粧料組成物中の成分(C)の含有量は、化粧料組成物全体に対して25質量%以上60質量%以下である。また、以下の方法で測定される、不織布に化粧料組成物を含浸する前後の不織布厚みの変化率((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)は、10%以下である。
(方法)
(i)押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージにて、乾燥時の不織布の1枚の厚さ(mm)を測定する。
(ii)押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージにて化粧料組成物を含浸させた直後の不織布の1枚の厚さ(mm)を測定する。
(iii)上記(i)および(ii)で得られた乾燥時厚みおよび含浸後厚みの測定値より、((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)を算出し、これを不織布厚みの変化率とする。
本発明者らは、シート状化粧料を上記構成とすることにより、シート状化粧料を肌に適用する際、たとえばシート状化粧料で肌を清拭する際に、シート状化粧料自体の好ましいハリ感が感じられて肌に適用しやすいものとしつつ、広範囲を清拭したときの乾燥感を抑制することができることを新たに見出した。
以下、各構成をさらに具体的に説明する。
以下、各構成をさらに具体的に説明する。
(不織布)
不織布は、具体的にはシート状化粧料の基材となる。不織布は、成分(A):親水性繊維および成分(B):疎水性繊維から構成されている。
不織布は、具体的にはシート状化粧料の基材となる。不織布は、成分(A):親水性繊維および成分(B):疎水性繊維から構成されている。
(成分(A))
成分(A)は親水性繊維である。成分(A)の材料として、コットン、パルプ、麻、レーヨンなどが挙げられる。これらのうち、価格が安価であり、市場での入手性が良く、かつ肌への密着性が良好で肌あたりの良さを向上させる観点、および、不織布に化粧料組成物を含浸させた際に好ましいハリ感を得る観点から、成分(A)の材料は、コットン、パルプおよびレーヨンからなる群から選択される1種または2種以上を含み、より好ましくはコットンおよびレーヨンからなる群から選択される1種または2種を含み、さらに好ましくはレーヨンを含み、さらにより好ましくはレーヨンである。
成分(A)は親水性繊維である。成分(A)の材料として、コットン、パルプ、麻、レーヨンなどが挙げられる。これらのうち、価格が安価であり、市場での入手性が良く、かつ肌への密着性が良好で肌あたりの良さを向上させる観点、および、不織布に化粧料組成物を含浸させた際に好ましいハリ感を得る観点から、成分(A)の材料は、コットン、パルプおよびレーヨンからなる群から選択される1種または2種以上を含み、より好ましくはコットンおよびレーヨンからなる群から選択される1種または2種を含み、さらに好ましくはレーヨンを含み、さらにより好ましくはレーヨンである。
不織布中の成分(A)の含有量は、広範囲を清拭する際の乾燥感を抑制する観点から、不織布全体に対して65質量%以上であり、好ましくは70質量%以上、より好ましくは75質量%以上である。また、不織布の毛羽立ちを抑制する観点から、不織布中の成分(A)の含有量は、不織布全体に対して100質量%未満であり、好ましくは95質量%以下、より好ましくは85質量%以下である。
(成分(B))
成分(B)は、疎水性繊維である。成分(B)の材料として、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル;ナイロン等のポリアミド;ポリアクリルニトリル;ポリビニルアルコール;ポリウレタン繊維等の合成繊維が挙げられる。これらのうち、価格が安価であり、市場での入手性が良い観点、および、不織布に化粧料組成物を含浸させた際に好ましいハリ感を得る観点とともに、広範囲を清拭する際の乾燥感を抑制する観点から、成分(B)の材料は、好ましくはポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリエチレンテレフタレートからなる群から選択される1種または2種以上を含み、より好ましくはポリエチレンおよびポリプロピレンを含み、さらに好ましくはポリエチレンおよびポリプロピレンである。
成分(B)は、疎水性繊維である。成分(B)の材料として、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル;ナイロン等のポリアミド;ポリアクリルニトリル;ポリビニルアルコール;ポリウレタン繊維等の合成繊維が挙げられる。これらのうち、価格が安価であり、市場での入手性が良い観点、および、不織布に化粧料組成物を含浸させた際に好ましいハリ感を得る観点とともに、広範囲を清拭する際の乾燥感を抑制する観点から、成分(B)の材料は、好ましくはポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリエチレンテレフタレートからなる群から選択される1種または2種以上を含み、より好ましくはポリエチレンおよびポリプロピレンを含み、さらに好ましくはポリエチレンおよびポリプロピレンである。
不織布中の成分(B)の含有量は、シート状化粧料に好ましいハリ感を付与する観点から、不織布全体に対して0質量%超であり、好ましくは5質量%以上、より好ましくは15質量%以上である。また、シート状化粧料を肌に適用する際の乾燥感を抑制する観点から、不織布中の成分(B)の含有量は、不織布全体に対して35質量%以下であり、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下である。
不織布における成分(A)および(B)の材料の組み合わせは、たとえば成分(A)の材料がコットン、パルプおよびレーヨンからなる群から選択される1種または2種以上を含むとともに、成分(B)の材料がポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリエチレンテレフタレートからなる群から選択される1種または2種以上を含み、好ましくは成分(A)の材料がコットンおよびレーヨンの少なくとも1つを含み、成分(B)の材料がポリエチレンおよびポリプロピレンの少なくとも1つを含む。
不織布の表面形状として、たとえばプレーンタイプ、メッシュタイプが挙げられる。シート状化粧料のハリ感の向上と乾燥感の抑制とのバランスを高める観点から、不織布の表面形状は好ましくはプレーンタイプである。
不織布の坪量は、化粧料組成物の保持性や、清拭時の感触が良好である観点、および、シート状化粧料のハリ感を高める観点から、好ましくは40g/m2以上であり、より好ましくは45g/m2以上である。
同様の観点から、不織布の坪量は、好ましくは60g/m2以下であり、より好ましくは55g/m2以下である。
同様の観点から、不織布の坪量は、好ましくは60g/m2以下であり、より好ましくは55g/m2以下である。
不織布の乾燥時の厚さは、拭きごたえがあり、清拭時に良好なハリ感を与える点から、好ましくは0.25mm以上であり、より好ましくは0.3mm以上である。
同様の観点から、不織布の厚さは、たとえば0.6mm以下であってよく、好ましくは0.5mm以下であり、より好ましくは0.45mm以下である。
ここで、不織布の厚さは、押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージによる測定により得られる。
同様の観点から、不織布の厚さは、たとえば0.6mm以下であってよく、好ましくは0.5mm以下であり、より好ましくは0.45mm以下である。
ここで、不織布の厚さは、押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージによる測定により得られる。
不織布は、具体的にはシート状であり、顔等の肌を清拭しやすい形状および大きさとすることが好ましい。
上記の観点から、不織布の形状は、たとえば矩形状とすることができる。矩形の一片の長さは、たとえば10~35cm程度、好ましくは15~30cm程度である。
上記の観点から、不織布の形状は、たとえば矩形状とすることができる。矩形の一片の長さは、たとえば10~35cm程度、好ましくは15~30cm程度である。
(化粧料組成物)
化粧料組成物は、以下の成分(C)および(D)を含む。
(C)エタノール
(D)水
化粧料組成物は、たとえば皮膚洗浄用化粧料組成物であってもよい。また、化粧料組成物の性状として不織布への含浸性を高める観点から、好ましくは液状である。
化粧料組成物は、以下の成分(C)および(D)を含む。
(C)エタノール
(D)水
化粧料組成物は、たとえば皮膚洗浄用化粧料組成物であってもよい。また、化粧料組成物の性状として不織布への含浸性を高める観点から、好ましくは液状である。
(成分(C))
成分(C)はエタノールである。
化粧料組成物中の成分(C)の含有量は、肌の爽快感を高める観点、および、清拭後の肌の速乾性を高める観点から、化粧料組成物全体に対して25質量%以上であり、好ましくは28質量%以上、より好ましくは30質量%以上である。
また、肌への過度の刺激感を抑制する観点から、成分(C)の含有量は、化粧料組成物全体に対して60質量%以下であり、好ましくは55質量%以下、より好ましくは52質量%以下、さらに好ましくは45質量%以下、さらにより好ましくは40質量%以下である。
成分(C)はエタノールである。
化粧料組成物中の成分(C)の含有量は、肌の爽快感を高める観点、および、清拭後の肌の速乾性を高める観点から、化粧料組成物全体に対して25質量%以上であり、好ましくは28質量%以上、より好ましくは30質量%以上である。
また、肌への過度の刺激感を抑制する観点から、成分(C)の含有量は、化粧料組成物全体に対して60質量%以下であり、好ましくは55質量%以下、より好ましくは52質量%以下、さらに好ましくは45質量%以下、さらにより好ましくは40質量%以下である。
(成分(D))
成分(D)は、水である。化粧料組成物中の水の含有量は、たとえば化粧料組成物中の水以外の成分を除いた残部とすることができる。
また、化粧料組成物中の成分(D)の含有量は、肌への過度の刺激感を抑制する観点から、化粧料組成物全体に対して40質量%以上であり、好ましくは45質量%以上、より好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは55質量%以上、さらにより好ましくは60質量%以上である。
また、清拭後の肌の速乾性を高める観点から、化粧料組成物中の成分(D)の含有量は、化粧料組成物全体に対して75質量%以下であり、好ましくは72質量%以下であり、より好ましくは70質量%以下、さらに好ましくは65質量%以下である。
成分(D)は、水である。化粧料組成物中の水の含有量は、たとえば化粧料組成物中の水以外の成分を除いた残部とすることができる。
また、化粧料組成物中の成分(D)の含有量は、肌への過度の刺激感を抑制する観点から、化粧料組成物全体に対して40質量%以上であり、好ましくは45質量%以上、より好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは55質量%以上、さらにより好ましくは60質量%以上である。
また、清拭後の肌の速乾性を高める観点から、化粧料組成物中の成分(D)の含有量は、化粧料組成物全体に対して75質量%以下であり、好ましくは72質量%以下であり、より好ましくは70質量%以下、さらに好ましくは65質量%以下である。
また、化粧料組成物は、成分(C)および(D)以外の成分を含んでもよい。
たとえば、化粧料組成物は、シート状化粧料の保存安定性をさらに高める観点から、界面活性剤をさらに含んでもよい。同様の観点から、界面活性剤は、好ましくはノニオン界面活性剤を含む。ノニオン界面活性剤として、たとえば、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシドが挙げられる。
このうち、清拭時のぬるつき感および清拭直後のべたつき感抑制の観点から、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルグリコシド、ポリオキシアルキレンC8-C20脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミドが好ましい。
たとえば、化粧料組成物は、シート状化粧料の保存安定性をさらに高める観点から、界面活性剤をさらに含んでもよい。同様の観点から、界面活性剤は、好ましくはノニオン界面活性剤を含む。ノニオン界面活性剤として、たとえば、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシドが挙げられる。
このうち、清拭時のぬるつき感および清拭直後のべたつき感抑制の観点から、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルグリコシド、ポリオキシアルキレンC8-C20脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミドが好ましい。
より具体的には、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンヘキシルデシルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等が挙げられる。
アルキルグリコシドとしては、アルキル基の炭素数8~14で、糖(グルコース)の縮合度1~2のもの等が挙げられる。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレンソルビタンヤシ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等が挙げられる。
脂肪酸アルカノールアミドとしては、炭素数8~18、中でも炭素数10~16のアシル基を有するものが好ましく、またモノアルカノールアミド、ジアルカノールアミドのいずれでもよいが炭素数2~3のヒドロキシアルキル基を有するものが好ましい。
脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、オレイン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、パーム核油脂肪酸メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド等が挙げられる。
アルキルグリコシドとしては、アルキル基の炭素数8~14で、糖(グルコース)の縮合度1~2のもの等が挙げられる。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレンソルビタンヤシ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等が挙げられる。
脂肪酸アルカノールアミドとしては、炭素数8~18、中でも炭素数10~16のアシル基を有するものが好ましく、またモノアルカノールアミド、ジアルカノールアミドのいずれでもよいが炭素数2~3のヒドロキシアルキル基を有するものが好ましい。
脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、オレイン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、パーム核油脂肪酸メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤は、清拭時のぬるつき感および清拭直後のべたつき感抑制の観点から、好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテルおよびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選択せれる1種または2種以上であり、より好ましくはポリオキシエチレンラウリルエーテルおよびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である。
化粧料組成物中の界面活性剤の含有量は、シート状化粧料の保存安定性をさらに高める観点から、化粧料組成物全体に対して好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上である。
また、清拭時のぬるつき感および清拭直後のべたつき感抑制の観点から、化粧料組成物中の界面活性剤の含有量は、化粧料組成物全体に対して好ましくは2.5質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下、さらにより好ましくは1質量%以下である。
また、清拭時のぬるつき感および清拭直後のべたつき感抑制の観点から、化粧料組成物中の界面活性剤の含有量は、化粧料組成物全体に対して好ましくは2.5質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下、さらにより好ましくは1質量%以下である。
また、化粧料組成物は、上述した成分以外の成分を含んでもよい。
たとえば化粧料組成物はpH調整剤、多価アルコールおよび清涼成分からなる群から選択される1種または2種以上を含んでもよい。
たとえば化粧料組成物はpH調整剤、多価アルコールおよび清涼成分からなる群から選択される1種または2種以上を含んでもよい。
このうち、清涼成分として、たとえば、l-メントール、メンチルアセテート、乳酸メンチル、l-メンチルグリセリルエーテル、メンチルピロリドンカルボン酸等のメントールまたはその誘導体;N-エチル-p-メンタンカルボキシアミド等のメントール類縁体;dl-カンファー、イソプレゴール、シネオール、ボルネオール、チモールおよびこれらの誘導体や、3-l-メトキシプロパンジオールや、ハッカ油、ペパーミント油等のメントールを含有した精油等が挙げられる。
なお、清涼成分は、清涼成分としての機能に加えて他の機能を有するものであってもよい。たとえば成分(A)は、香料としても機能してもよい。
なお、清涼成分は、清涼成分としての機能に加えて他の機能を有するものであってもよい。たとえば成分(A)は、香料としても機能してもよい。
肌に好ましい清涼感を付与する観点から、清涼成分は、好ましくはメントールおよびその誘導体からなる群から選択される1または2以上の化合物を含み、より好ましくはl-メントールである。
化粧料組成物中の清涼成分の含有量は、肌に好ましい清涼感を付与する観点から、化粧料組成物全体に対してたとえば0.02質量%以上であり、好ましくは0.03質量%以上、より好ましくは0.04質量%以上、さらに好ましくは0.05質量%以上である。
また、肌への刺激感を抑制する観点から、清涼成分の含有量は、化粧料組成物全体に対してたとえば1質量%以下であり、好ましくは0.7質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.4質量%以下、さらにより好ましくは0.3質量%以下である。
また、肌への刺激感を抑制する観点から、清涼成分の含有量は、化粧料組成物全体に対してたとえば1質量%以下であり、好ましくは0.7質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.4質量%以下、さらにより好ましくは0.3質量%以下である。
化粧料組成物のpHは、肌への刺激性を低減する観点から、好ましくは4.5以上であり、より好ましくは6.5以上であり、また、好ましくは8.5以下であり、より好ましくは8.0以下である。
次に、シート状化粧料において不織布に化粧料組成物を含浸する前後の不織布厚みの変化率((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)について説明する。本発明者らは、シート状化粧料において、不織布厚みの変化率((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)という尺度が、シート状化粧料の使用感の好ましさ、具体的にはハリのある使用感と使用時の肌への乾燥感の抑制とのバランスを向上するための設計指針として有効であることを新たに見出した。((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)は、シート状化粧料における化粧料組成物および不織布の構成および不織布への化粧料組成物の含浸状態を反映するものであると考えられ、((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)の値が小さいほど、乾燥時の不織布表面部位における化粧料組成物の残存量が多くなると考えられる。
((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)は、シート状化粧料にハリのある使用感を与えるともに、広範囲を清拭する際の肌の乾燥感を抑制する観点から、10%以下であり、好ましくは9%以下、より好ましくは8%以下、さらに好ましくは7.5%以下である。
また、((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)は、不織布へ化粧料組成物を含浸させる観点から、たとえば-20%以上であってよく、好ましくは-15%以上、より好ましくは-10%以上である。
また、((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)は、不織布へ化粧料組成物を含浸させる観点から、たとえば-20%以上であってよく、好ましくは-15%以上、より好ましくは-10%以上である。
次に、シート状化粧料の製造方法を説明する。
シート状化粧料の製造方法は、たとえば、化粧料組成物および不織布を準備する工程と、化粧料組成物を不織布に含浸させる工程と、を含む。
化粧料組成物を不織布に含浸させる工程において、含浸方法に制限はなく、たとえば、スプレーやエアーガン等を用いて化粧料組成物を不織布に噴霧して含浸させる方法や、スリット型のノズル等を用いて化粧料組成物を直接シート基材に塗布して含浸させる方法が挙げられる。
シート状化粧料の製造方法は、たとえば、化粧料組成物および不織布を準備する工程と、化粧料組成物を不織布に含浸させる工程と、を含む。
化粧料組成物を不織布に含浸させる工程において、含浸方法に制限はなく、たとえば、スプレーやエアーガン等を用いて化粧料組成物を不織布に噴霧して含浸させる方法や、スリット型のノズル等を用いて化粧料組成物を直接シート基材に塗布して含浸させる方法が挙げられる。
不織布への化粧料組成物の含浸率は、シート状化粧料を肌に適用する際の乾燥感を抑制する観点から、不織布の質量に対して好ましくは250質量%以上であり、より好ましくは300質量%以上、さらに好ましくは350質量%以上、さらにより好ましくは400質量%以上である。
また、化粧料組成物の液だれを抑制する観点から、化粧料組成物の含浸率は、不織布の質量に対して好ましくは600質量%以下であり、より好ましくは550質量%以下、さらに好ましくは500質量%以下、さらにより好ましくは450質量%以下である。
また、化粧料組成物の液だれを抑制する観点から、化粧料組成物の含浸率は、不織布の質量に対して好ましくは600質量%以下であり、より好ましくは550質量%以下、さらに好ましくは500質量%以下、さらにより好ましくは450質量%以下である。
シート状化粧料の形状、大きさおよび厚さについては、それぞれ、前述した不織布の形状、大きさおよび厚さに応じて決めることができる。
ここで、((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)を上述の範囲内に調整するためには、不織布の構成成分および各成分の含有量、不織布の製造方法、化粧料組成物の構成成分および各成分の含有量等を高度に制御する必要がある。
中でも、本実施形態においては、不織布の構成を(A)親水性繊維 65質量%以上100質量%未満、および(B)疎水性繊維 0質量%超35質量%以下とするとともに、
不織布の表面形状を適切に選択し、たとえばプレーンタイプとすること;
不織布の坪量を適切に選択し、たとえば40g/m2以上60g/m2以下とすること;
等が((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)を上述の範囲内に制御するための因子として挙げられる。
中でも、本実施形態においては、不織布の構成を(A)親水性繊維 65質量%以上100質量%未満、および(B)疎水性繊維 0質量%超35質量%以下とするとともに、
不織布の表面形状を適切に選択し、たとえばプレーンタイプとすること;
不織布の坪量を適切に選択し、たとえば40g/m2以上60g/m2以下とすること;
等が((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)を上述の範囲内に制御するための因子として挙げられる。
(包装体)
本実施形態において、包装体は、たとえば本実施形態におけるシート状化粧料が包装材に収容されたものであり、好ましくは密封されたものである。
包装体の材料に制限はなく、たとえばアルミシート(アルミ箔)やシリカ蒸着フィルムなど等のバリア層を挟んでその表裏両面を例えばポリエチレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等により構成された合成樹脂フィルム層で覆った積層フィルム等とすることができる。
また、包装体の形状に制限はなく、たとえばピロー袋、ガゼット袋、パウチ、箱、ボトル、ジャー等とすることができる。
1つの包装材内に、1枚のシート状化粧料が収容されていてもよいし、2枚以上のシート状化粧料が収容されていてもよい。また、1つの包装材内に、2枚以上のシート状化粧料が連結した状態で収容されていてもよい。このとき、たとえば不織布にミシン目が設けられていてよく、使用する分のシート状化粧料をミシン目に沿って切り取って用いることができる。
シート状化粧料は、たとえば折りたたんだ状態または巻いた状態で収納される。
本実施形態において、包装体は、たとえば本実施形態におけるシート状化粧料が包装材に収容されたものであり、好ましくは密封されたものである。
包装体の材料に制限はなく、たとえばアルミシート(アルミ箔)やシリカ蒸着フィルムなど等のバリア層を挟んでその表裏両面を例えばポリエチレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等により構成された合成樹脂フィルム層で覆った積層フィルム等とすることができる。
また、包装体の形状に制限はなく、たとえばピロー袋、ガゼット袋、パウチ、箱、ボトル、ジャー等とすることができる。
1つの包装材内に、1枚のシート状化粧料が収容されていてもよいし、2枚以上のシート状化粧料が収容されていてもよい。また、1つの包装材内に、2枚以上のシート状化粧料が連結した状態で収容されていてもよい。このとき、たとえば不織布にミシン目が設けられていてよく、使用する分のシート状化粧料をミシン目に沿って切り取って用いることができる。
シート状化粧料は、たとえば折りたたんだ状態または巻いた状態で収納される。
次に、シート状化粧料の使用方法を説明する。シート状化粧料の使用方法は、具体的にはシート状化粧料を肌に適用することを含み、好ましくはシート状化粧料で肌を清拭することを含む。
シート状化粧料によって清拭される肌は、たとえば頭皮以外の肌であり、全身であってもよく、好ましくは顔、首、腕等の上半身;または脚等の下半身である。
シート状化粧料によって清拭される肌は、たとえば頭皮以外の肌であり、全身であってもよく、好ましくは顔、首、腕等の上半身;または脚等の下半身である。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
(実施例1~8、比較例1~3)
表1に示す配合で各例の化粧料組成物を調製し、これを表1に記載の含浸率となるように不織布に含浸させて、各例のシート状化粧料を得た。得られたシート状化粧料について、不織布の厚み変化率を測定するとともに、左右前腕2往復の清拭性(表1中「左右前腕2往復清拭できる」)、清拭中シートの乾燥感および清拭後シートの乾燥感を評価した。評価結果を表1にあわせて示す。
ここで、表1において、各成分の含有量はアクティブ量である。また、表1に記載の成分または材料の詳細を以下に示す。ここで、各不織布の坪量は、不織布表面の中央部分のものである。
表1に示す配合で各例の化粧料組成物を調製し、これを表1に記載の含浸率となるように不織布に含浸させて、各例のシート状化粧料を得た。得られたシート状化粧料について、不織布の厚み変化率を測定するとともに、左右前腕2往復の清拭性(表1中「左右前腕2往復清拭できる」)、清拭中シートの乾燥感および清拭後シートの乾燥感を評価した。評価結果を表1にあわせて示す。
ここで、表1において、各成分の含有量はアクティブ量である。また、表1に記載の成分または材料の詳細を以下に示す。ここで、各不織布の坪量は、不織布表面の中央部分のものである。
不織布1:レーヨン/PP/PE=80質量%/9質量%/11質量%、プレーンタイプ、坪量50g/m2、乾燥時平均厚み0.34mm
不織布2:レーヨン/PP/PE=80質量%/9質量%/11質量%、プレーンタイプ、坪量53.5g/m2、乾燥時平均厚み0.41mm
不織布3:レーヨン/PP/PE=80質量%/9質量%/11質量%、プレーンタイプ、坪量46.5g/m2、乾燥時平均厚み0.35mm
不織布4:レーヨン/PP/PE=80質量%/9質量%/11質量%、メッシュタイプ、坪量50g/m2、乾燥時平均厚み0.50mm
不織布2:レーヨン/PP/PE=80質量%/9質量%/11質量%、プレーンタイプ、坪量53.5g/m2、乾燥時平均厚み0.41mm
不織布3:レーヨン/PP/PE=80質量%/9質量%/11質量%、プレーンタイプ、坪量46.5g/m2、乾燥時平均厚み0.35mm
不織布4:レーヨン/PP/PE=80質量%/9質量%/11質量%、メッシュタイプ、坪量50g/m2、乾燥時平均厚み0.50mm
(化粧料組成物の調製方法)
室温下で各成分を均一に混合、撹拌し、各例の化粧料組成物を調製した。
室温下で各成分を均一に混合、撹拌し、各例の化粧料組成物を調製した。
(シート状化粧料の製造方法)
不織布(含浸率が410%の時に化粧料組成物が0.81g含有されている大きさ)に、各例で得られた化粧料組成物を含浸させた。不織布の材料、坪量等を表1に示す。
不織布(含浸率が410%の時に化粧料組成物が0.81g含有されている大きさ)に、各例で得られた化粧料組成物を含浸させた。不織布の材料、坪量等を表1に示す。
(不織布厚み変化率の測定)
(方法)
(i)押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージ(テクロック社製、PG-14J)にて、乾燥時の不織布の1枚の厚さ(mm)を測定した。
(ii)押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージにて、各例の化粧料組成物を含浸させた直後の不織布の1枚の厚さ(mm)を測定した。
(iii)上記(i)および(ii)で得られた乾燥時厚みおよび含浸後厚みの測定値より、((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)を算出し、これを不織布厚みの変化率とした。
(方法)
(i)押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージ(テクロック社製、PG-14J)にて、乾燥時の不織布の1枚の厚さ(mm)を測定した。
(ii)押圧20gf/cm2荷重のダイアルゲージにて、各例の化粧料組成物を含浸させた直後の不織布の1枚の厚さ(mm)を測定した。
(iii)上記(i)および(ii)で得られた乾燥時厚みおよび含浸後厚みの測定値より、((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)を算出し、これを不織布厚みの変化率とした。
(評価)
(左右前腕2往復の清拭性)
4名の専門パネルが、シート状化粧料を左右前腕で2往復させた際の清拭性について、ハリ感があり最も清拭性が良いものを10、最も悪いものを1とし、10段階評価を行い、その平均点を算出した。平均点が9.0点以上である場合を合格とした。
(左右前腕2往復の清拭性)
4名の専門パネルが、シート状化粧料を左右前腕で2往復させた際の清拭性について、ハリ感があり最も清拭性が良いものを10、最も悪いものを1とし、10段階評価を行い、その平均点を算出した。平均点が9.0点以上である場合を合格とした。
(清拭中のシートの乾燥感)
4名の専門パネルが、シート状化粧料が肌に触れた際のウエット感(乾燥感のなさ)について、最も乾燥感がないものを10、最も悪いものを1とし、10段階評価を行い、その平均点を算出した。平均点が7.5点超である場合を合格とした。
4名の専門パネルが、シート状化粧料が肌に触れた際のウエット感(乾燥感のなさ)について、最も乾燥感がないものを10、最も悪いものを1とし、10段階評価を行い、その平均点を算出した。平均点が7.5点超である場合を合格とした。
(清拭後のシートの乾燥感)
4名の専門パネルが、シート状化粧料が肌に触れた後のウエット感(乾燥感のなさ)について、最も乾燥感がないものを10、最も悪いものを1とし、10段階評価を行い、その平均点を算出した。平均点が6.5点超である場合を合格とした。
4名の専門パネルが、シート状化粧料が肌に触れた後のウエット感(乾燥感のなさ)について、最も乾燥感がないものを10、最も悪いものを1とし、10段階評価を行い、その平均点を算出した。平均点が6.5点超である場合を合格とした。
表1より、各実施例で得られたシート状化粧料は、左右前腕2往復の清拭性、清拭中のシートの乾燥感および清拭後のシートの乾燥感の効果のバランスに優れていた。
(処方例1)
シート状化粧料の処方例を以下の表2に示す。
シート状化粧料の処方例を以下の表2に示す。
Claims (8)
- 不織布と、前記不織布に含浸された化粧料組成物とを含み、
前記不織布が、以下の成分(A)および(B):
(A)親水性繊維 65質量%以上100質量%未満
(B)疎水性繊維 0質量%超35質量%以下
から構成されており、
前記化粧料組成物が、以下の成分(C)および(D):
(C)エタノールおよび
(D)水
を含有し、
前記化粧料組成物中の前記成分(C)の含有量が前記化粧料組成物全体に対して25質量%以上60質量%以下であり、
前記不織布に前記化粧料組成物を含浸する前後の不織布厚みの変化率((乾燥時厚み-含浸後厚み)/乾燥時厚み)が10%以下である、シート状化粧料。 - 前記不織布への前記化粧料組成物の含浸率が、300質量%以上600質量%以下である、請求項1に記載のシート状化粧料。
- 前記不織布の坪量が、40g/m2以上60g/m2以下である、請求項1または2に記載のシート状化粧料。
- 前記化粧料組成物が界面活性剤をさらに含む、請求項1乃至3いずれか1項に記載のシート状化粧料。
- 前記化粧料組成物がl-メントールをさらに含む、請求項1乃至4いずれか1項に記載のシート状化粧料。
- 前記化粧料組成物中の前記成分(D)の含有量が、前記化粧料組成物全体に対して40質量%以上75質量%以下である、請求項1乃至5いずれか1項に記載のシート状化粧料。
- 請求項1乃至6いずれか1項に記載のシート状化粧料が包装材内に収容されている、包装体。
- 請求項1乃至6いずれか1項に記載のシート状化粧料で肌を清拭することを含む、シート状化粧料の使用方法。
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