JP2024077363A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷房サイクルでの起動時に、凝縮圧力と蒸発圧力との間の十分な差圧を確保して冷房運転の立ち上がりを早くかつ安定に行うこと。【解決手段】本発明の一形態に係る空気調和装置は、圧縮機と、複数の室外熱交換器と、前記複数の室外熱交換器に送風する室外ファンとを有する室外機とを備え、前記室外機が複数の室内機と冷媒配管で接続されることで冷媒回路を形成する空気調和装置であって、前記冷媒回路を冷房サイクルとして起動するときは、前記室内機が要求する空調能力の要求量と外気温度に応じて、前記室外ファンの起動時回転数と前記複数の室外熱交換器の使用台数とを決定する。【選択図】図1
Description
本発明は、空気調和装置に関し、さらに詳しくは、複数の室外熱交換器を有する室外機を備えた空気調和装置に関する。
複数の室外熱交換器を有する室外機を備えた空気調和装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この種の空気調和装置は、室内機から要求される空調能力の大きさ(要求量)に応じて、使用する室外熱交換器の台数および室外ファンの回転数を切り替えるようにしている。
例えば冷房サイクルで空気調和装置を起動させる際、冷房運転を行う冷房室内機の台数が多いときは室外機に要求される凝縮能力が高くなるため、室外熱交換器の使用台数は多くなる。逆に、冷房室内機の台数が少ないときは室外熱交換器に要求される凝縮能力は低くなるため、室外熱交換器の使用台数は少なくなる。
一方、冷房運転時の室外ファン制御については、その起動から一定時間を経過するまでは回転数が所定値に固定され、上記一定時間経過後は、凝縮圧力が所定の範囲内の値となるように回転数を変化させるのが一般的である。
しかしながら、冷房サイクルの起動時に室内機からの空調能力の要求量が少なく、圧縮機の回転数も低いとき(冷媒循環量が少ないとき)は、室外熱交換器の使用台数が最小(1台)の場合であっても、室外熱交換器の凝縮能力が高すぎて冷媒の凝縮圧力(高圧)が十分に上昇しない場合がある。このような現象は、外気温が比較的低いときに発生しやすい。このような場合は室外ファンの回転数を最低回転数としても凝縮圧力が上昇しないため、室内熱交換器における冷媒の蒸発圧力(低圧)との間で十分な差圧を確保できず、目的とする冷房運転を実現できない、あるいは、安定した冷房運転を行うのに時間を要するという問題がある。また、圧縮機として差圧給油方式であるスクロール型圧縮機が採用される場合においては、上記差圧の不足で圧縮機の機構部へ十分な給油が行えず、潤滑不良により圧縮機が破損に至るおそれがある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、冷房サイクルでの起動時に、凝縮圧力と蒸発圧力との間の十分な差圧を確保して冷房運転の立ち上がりを早くかつ安定に行うことができる空気調和装置を提供することにある。
本発明の一形態に係る空気調和装置は、圧縮機と、複数の室外熱交換器と、前記複数の室外熱交換器ごとに設けられ各室外熱交換器の一方の冷媒出入口の接続を前記圧縮機の冷媒吐出口または冷媒吸入口へと切り替える複数の流路切替弁と、前記複数の室外熱交換器に送風する室外ファンと、外気温度を検出する外気温度センサとを有する室外機と、室内機と、前記複数の流路切替弁と前記室外ファンとを制御する制御装置とを備え、前記室外機が前記複数の室内機と冷媒配管で接続されることで冷媒回路を形成する空気調和装置であって、
前記制御装置は、前記冷媒回路を冷房サイクルとして起動するときは、
前記室内機が要求する空調能力の要求量と外気温度に応じて、前記室外ファンの起動時回転数と前記複数の室外熱交換器の使用台数とを決定する。
前記制御装置は、前記冷媒回路を冷房サイクルとして起動するときは、
前記室内機が要求する空調能力の要求量と外気温度に応じて、前記室外ファンの起動時回転数と前記複数の室外熱交換器の使用台数とを決定する。
前記制御装置は、前記室内機が要求する空調能力の要求量と外気温度に応じて、前記室外ファンの起動時回転数をあらかじめ設定された第1回転数および前記第1回転数より大きい第2回転数のいずれかに決定してもよい。
前記複数の室内機において冷房運転を行う冷房室内機と暖房運転を行う暖房室内機とが混在するときは、前記制御装置は、前記冷房室内機が要求する冷房能力から前記暖房室内機が要求する暖房能力を減じた値を、前記空調能力の要求量としてもよい。
前記制御装置は、前記空調能力の要求量を前記室外熱交換器の1台当たりの要求量に換算して、前記室外ファンの起動時回転数を前記第1回転数および前記第2回転数のいずれかに決定してもよい。
前記制御装置は、前記空調能力の要求量と外気温度とに応じて前記起動時回転数を決定するための評価値を決定し、前記評価値が第1閾値より小さいときは前記起動時回転数として前記第1回転数を選択し、前記評価値が前記第1閾値以上のときは前記起動時回転数として前記第2回転数を選択してもよい。
前記第1閾値は、前記空調能力の要求量と前記外気温度との関数で定められ、例えば、前記関数は、前記空調能力の要求量が増加したとき前記外気温度が低下する。
前記制御装置は、前記外気温度に応じて室外熱交換器1台当たりの凝縮能力を算出し、前記空調能力の要求量に対する算出した前記凝縮能力との比率が所定の第2閾値より小さくなるように室外熱交換器の使用台数を決定してもよい。
前記制御装置は、前記空調能力の要求量があらかじめ所定範囲ごとに分類された複数の区分のいずれに属するかを判定し、前記空調能力の要求量が属する区分の最小値を前記空調能力の要求量として前記比率を算出してもよい。
前記圧縮機は、スクロール型圧縮機であってもよい。
前記室外機は、複数台設置されてもよい。
本発明によれば、冷房サイクルでの起動時に、凝縮圧力と蒸発圧力との間の十分な差圧を確保して冷房運転の立ち上がりを早くかつ安定に行うことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[空気調和装置]
まず図1を参照して、空気調和装置10の構成と動作例について説明する。
まず図1を参照して、空気調和装置10の構成と動作例について説明する。
図1に示すように、空気調和装置10は、2台の室外機2a,2bと、3台の室内機8a,8b,8cと、3台の分流ユニット6a,6b,6cと、分岐器70,71,72と、を備えている。これら室外機2a,2b、室内機8a~8c、分流ユニット6a~6cおよび分岐器70~72が、高圧ガス管30と、高圧ガス分管30a,30bと、低圧ガス管31と、低圧ガス分管31a,31bと、液管32と、液分管32a、32bとで相互に接続されることによって、空気調和装置10の冷媒回路が構成される。
室外機および室内機の設置台数は特に限定されず、室外機は1台または3台以上であってもよいし、室内機は少なくとも1台設置されていればよい。また、後述するように各室外機2a,2bは同一の構成を有し、各々2台の室外熱交換器を有している。以下の説明では室外熱交換器の使用台数が6台である場合を例示することがあるが、この場合の室外機の設置台数は3台であることを意味する。
この空気調和装置10では、室外機2a,2bや分流ユニット6a~6cに備えられた各種弁類の開閉状態に応じて、暖房運転(全ての室内機が暖房運転)、暖房主体運転(暖房運転を行っている室内機で要求される能力の合計値が冷房運転を行っている室内機で要求される能力の合計値を上回る場合)、冷房運転(全ての室内機が冷房運転)、冷房主体運転(冷房運転を行っている室内機で要求される能力の合計値が暖房運転を行っている室内機で要求される能力の合計値を上回る場合)といった各種運転が可能である。
(室外機)
室外機2a,2bの構成は全て同じであり、互いに対応する部分については同一の符号を付している。以下の説明では、室外機2aの構成についてのみ説明を行い、室外機2bについては説明を省略する。
室外機2a,2bの構成は全て同じであり、互いに対応する部分については同一の符号を付している。以下の説明では、室外機2aの構成についてのみ説明を行い、室外機2bについては説明を省略する。
室外機2aは、圧縮機21と、第1四方弁22および第2四方弁23と、第1室外熱交換器24と、第2室外熱交換器25と、室外ファン26と、アキュムレータ27と、第1室外熱交換器24に接続された第1室外膨張弁40と、第2室外熱交換器25に接続された第2室外膨張弁41と、を備えている。
圧縮機21は、インバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで運転容量を可変できる能力可変型圧縮機である。圧縮機21の種類は特に限定されず、レシプロ式、ロータリ式、スクリュー式、スクロール式などの各種の圧縮機が採用可能であり、本実施形態ではスクロール型圧縮機が採用される。
圧縮機21の吐出側は、第1四方弁22のポートaと第2四方弁23のポートeとに吐出配管28で接続され、閉鎖弁44に吐出配管28および室外機高圧ガス管33で接続されている。吐出配管28は圧縮機21の吐出側と接続点Aとの間を接続する冷媒配管であり、室外機高圧ガス管33は接続点Aと閉鎖弁44との間を接続する冷媒配管である。また、圧縮機21の吸入側は、アキュムレータ27の流出側に吸入配管42で接続されており、アキュムレータ27の流入側は、室外機低圧ガス管34で閉鎖弁45に接続されている。
第1四方弁22および第2四方弁23は、複数の室外熱交換器(第1室外熱交換器24、第2室外熱交換器25)ごとに設けられた複数の流路切替弁に相当する。第1四方弁22および第2四方弁23は、冷媒回路における冷媒の流れる方向を切り替えるための弁であり、第1四方弁22は、第1室外熱交換器24の一方の冷媒出入口の接続を圧縮機21の冷媒吐出口または冷媒吸入口へと切り替え、第2四方弁23は、第2室外熱交換器25の一方の冷媒出入口の接続を圧縮機21の冷媒吐出口または冷媒吸入口へと切り替える。
第1四方弁22は、a、b、c、dの4つのポートを備えている。第1四方弁22では、ポートaに接続された冷媒配管が接続点Aで吐出配管28および室外機高圧ガス管33に接続されている。また、ポートbと第1室外熱交換器24の一端(一方の冷媒出入口)とが冷媒配管で接続され、ポートcに接続された冷媒配管が接続点Dで室外機低圧ガス管34に接続され、ポートdは閉止されている。
第2四方弁23は、e、f、g、hの4つのポートを備えている。第2四方弁23では、ポートeに接続された冷媒配管が接続点Aで吐出配管28および室外機高圧ガス管33に接続された冷媒配管と接続されている。またポートfと第2室外熱交換器25の一端(一方の冷媒出入口)とが冷媒配管で接続され、ポートgに接続された冷媒配管が接続点Cで第1四方弁22のポートcに接続された冷媒配管と接続され、ポートhは閉止されている。
第1室外熱交換器24の一端(一方の冷媒出入口)は上述したように冷媒配管を介して第1四方弁22のポートbに接続され、他端(他方の冷媒出入口)は冷媒配管を介して第1室外膨張弁40の一方のポートに接続されている。第1室外膨張弁40の他方のポートは、閉鎖弁46と室外機液管35で接続されている。また、第2室外熱交換器25の一端(一方の冷媒出入口)は上述したように冷媒配管を介して第2四方弁23のポートfに接続され、他端(他方の冷媒出入口)は冷媒配管を介して第2室外膨張弁41の一方のポートに接続されている。第2室外膨張弁41の他方のポートは、室外機液管35における接続点Bに冷媒配管で接続されている。
第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25は、空気調和装置10が暖房運転もしくは暖房主体運転を行う場合は蒸発器として機能し、冷房運転もしくは冷房主体運転を行う場合は凝縮器として機能する。
第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25は、空気調和装置10が暖房運転もしくは暖房主体運転を行う場合は蒸発器として機能し、冷房運転もしくは冷房主体運転を行う場合は凝縮器として機能する。
アキュムレータ27は、流入側が室外機低圧ガス管34に接続され、流出側が圧縮機21の吸入側と吸入配管42で接続されている。アキュムレータ27は、流入した冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離し、ガス冷媒のみを圧縮機21に吸入させる。
室外ファン26は、図示しないファンモータによって回転することで、室外機2a内に外気を取り込み、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25において冷媒と外気とを熱交換させた後、熱交換した外気を室外機2a外部に放出する。
以上説明した構成の他に、室外機2aには各種のセンサが設けられている。図1に示すように吐出配管28には、圧縮機21から吐出される冷媒の圧力を検出する高圧センサ50と、圧縮機21から吐出される冷媒の温度を検出する吐出温度センサ53とが設けられている。また、室外機低圧ガス管34における接続点Dとアキュムレータ27の流入側との間には、圧縮機21に吸入される冷媒の圧力を検出する低圧センサ51と、圧縮機21に吸入される冷媒の温度を検出する吸入温度センサ54とが設けられている。
第1室外熱交換器24には、第1室外熱交換器24内を流れる冷媒の温度を検出する第1熱交温度センサ56が設けられている。また、第2室外熱交換器25には、第2室外熱交換器25内を流れる冷媒の温度を検出する第2熱交温度センサ57が設けられている。さらには、室外機2a内に流入する外気の温度、すなわち外気温度を検出する外気温度センサ58が備えられている。
(室内機)
3台の室内機8a~8cは、室内熱交換器81と、室内膨張弁82と、室内ファン83と、を備えている。なお、室内機8a~8cの構成は全て同じであるため、以下の説明では、室内機8aの構成についてのみ説明を行い、その他の室内機8b、8cについては説明を省略する。
3台の室内機8a~8cは、室内熱交換器81と、室内膨張弁82と、室内ファン83と、を備えている。なお、室内機8a~8cの構成は全て同じであるため、以下の説明では、室内機8aの構成についてのみ説明を行い、その他の室内機8b、8cについては説明を省略する。
室内熱交換器81は、一端(一方の冷媒出入口)が室内膨張弁82の一方のポートに冷媒配管で接続され、他端(他方の冷媒出入口)が後述する分流ユニット6aに冷媒配管87で接続されている。室内熱交換器81は、室内機8aが冷房運転を行う場合は蒸発器として機能し、室内機8aが暖房運転を行う場合は凝縮器として機能する。
室内膨張弁82は、一方のポートが上述したように室内熱交換器81に接続され、他方のポートが液管32に接続されている。室内膨張弁82は、室内熱交換器81が蒸発器として機能する場合は、その開度が要求される冷房能力に応じて調整され、室内熱交換器81が凝縮器として機能する場合は、その開度が要求される暖房能力に応じて調整される。
室内ファン83は、図示しないファンモータによって回転することで、室内機8a内に室内空気を取り込み、室内熱交換器81において冷媒と室内空気とを熱交換させた後、熱交換した空気を室内へ供給する。
以上説明した構成の他に、室内機8aには各種のセンサが設けられている。室内熱交換器81の室内膨張弁82側の冷媒配管には冷媒の温度を検出する冷媒温度センサ84が、また、室内熱交換器81の分流ユニット6a側の冷媒配管には冷媒の温度を検出する冷媒温度センサ85が、それぞれ備えられている。また、室内機8aの図示しない室内空気の吸込口付近には、室内機8a内に流入する室内空気の温度、すなわち室内温度を検出する室温センサ86が備えられている。
(分流ユニット)
空気調和装置10には、3台の室内機8a~8cに対応する3台の分流ユニット6a~6cが備えられている。分流ユニット6a~6cは、第1電磁弁61a~61cと、第2電磁弁62a~62cと、第1分流管63a~63cと、第2分流管64a~64cとを備えている。なお、分流ユニット6a~6cの構成は全て同じであるため、以下の説明では、分流ユニット6aの構成についてのみ説明を行い、その他の分流ユニット6b、6cについては説明を省略する。
空気調和装置10には、3台の室内機8a~8cに対応する3台の分流ユニット6a~6cが備えられている。分流ユニット6a~6cは、第1電磁弁61a~61cと、第2電磁弁62a~62cと、第1分流管63a~63cと、第2分流管64a~64cとを備えている。なお、分流ユニット6a~6cの構成は全て同じであるため、以下の説明では、分流ユニット6aの構成についてのみ説明を行い、その他の分流ユニット6b、6cについては説明を省略する。
第1分流管63aの一端は高圧ガス管30に接続されており、第2分流管64aの一端は低圧ガス管31に接続されている。また、第1分流管63aの他端と第2分流管64aの他端とが相互に接続され、この接続部と室内熱交換器81とが冷媒配管87で接続されている。第1分流管63aには第1電磁弁61aが、また、第2分流管64aには第2電磁弁62aが、それぞれ設けられており、第1電磁弁61aおよび第2電磁弁62aをそれぞれ開閉することによって、分流ユニット6aに対応する室内機8aの室内熱交換器81が圧縮機21の吐出側(高圧ガス管30側)または吸入側(低圧ガス管31側)に接続されるよう、冷媒回路における冷媒の流路を切り替えることができる。
(接続配管)
続いて、室外機2a,2b、室内機8a~8cおよび分流ユニット6a~6cと、高圧ガス管30、高圧ガス分管30a,30b、低圧ガス管31、低圧ガス分管31a,31b、液管32、液分管32a,32b、および、分岐器70~72との接続状態について説明する。
続いて、室外機2a,2b、室内機8a~8cおよび分流ユニット6a~6cと、高圧ガス管30、高圧ガス分管30a,30b、低圧ガス管31、低圧ガス分管31a,31b、液管32、液分管32a,32b、および、分岐器70~72との接続状態について説明する。
各室外機2a,2bの閉鎖弁44には高圧ガス分管30a,30bの一端がそれぞれ接続され、高圧ガス分管30a,30bの他端はそれぞれ分岐器70に接続される。この分岐器70に高圧ガス管30の一端が接続され、高圧ガス管30の他端は分岐して分流ユニット6a~6cの第1分流管63a~63cに接続される。
各室外機2a,2bの閉鎖弁45には低圧ガス分管31a,31bの一端がそれぞれ接続され、低圧ガス分管31a,31bの他端はそれぞれ分岐器71に接続される。この分岐器71に低圧ガス管31の一端が接続され、低圧ガス管31の他端は分岐して分流ユニット6a~6cの第2分流管64a~64cに接続される。各室外機2a,2bの閉鎖弁46には液分管32a,32bの一端がそれぞれ接続され、液分管32a,32bの他端はそれぞれ分岐器72に接続される。この分岐器72に液管32の一端が接続され、液管32の他端は分岐してそれぞれ室内機8a~8cの室内膨張弁82に冷媒配管で接続される。また、各室内機8a~8cの室内熱交換器81と、各分流ユニット6a~6cにおける第1分流管63a~63cと第2分流管64a~64cとの接続点が、それぞれ冷媒配管87で接続される。
以上説明した接続によって、空気調和装置10の冷媒回路が構成され、冷媒回路に冷媒を流すことによって冷凍サイクルが成立する。
(制御装置)
室外機2a,2bには、制御装置90a,90bがそれぞれ備えられている。図2は、制御装置90a,90bの構成を示すブロック図である。制御装置90a,90bの構成は基本的には全て同じであるため、以下の説明では、制御装置90aの構成についてのみ説明を行い、制御装置90bについては説明を省略する。
室外機2a,2bには、制御装置90a,90bがそれぞれ備えられている。図2は、制御装置90a,90bの構成を示すブロック図である。制御装置90a,90bの構成は基本的には全て同じであるため、以下の説明では、制御装置90aの構成についてのみ説明を行い、制御装置90bについては説明を省略する。
制御装置90aは、図示しない電装品箱に格納されている図示しない制御基板に搭載されており、CPU91aと、記憶部92aと、通信部93aとを備えている。CPU91aは、室外機2aの上述した各センサからの検出信号を取り込むとともに、各室内機8a~8cから出力される制御信号を通信部93aを介して取り込む。CPU91aは、取り込んだ検出信号や制御信号に基づいて圧縮機21や室外ファン26の駆動制御、第1四方弁22および第2四方弁23の切り替え制御、第1室外膨張弁40および第2室外膨張弁41の開度制御、といった様々な制御を行う。なお、分流ユニット6a~6cにおける第1電磁弁61a~61cおよび第2電磁弁62a~62cの開閉制御は、分流ユニット6a~6cに対応する室内機6a~6cの図示しない制御装置が行っている。この室内機3a~3cの制御装置は、室内膨張弁82の開度制御や室内ファン83の駆動制御も行う。
記憶部92aは、ROMやRAMで構成されており、室外機2aの制御プログラムや各センサからの検出信号および各室内機8a~8cから出力される制御信号にそれぞれ対応した検出値を記憶する。
通信部93aは、室外機2aと室内機8a~8cとの通信、および、室外機2aと室外機2b(通信部93b)との通信を行うインターフェイスであり、例えば近距離無線通信モジュールを備える。
なお、制御装置90bの構成は、上述したように制御装置90aと同じであり、制御装置90aの構成要素(装置や部材)に付与した番号の末尾をaからbにそれぞれ変更したものが、制御装置90aの構成要素と対応する制御装置90bの構成要素となる。
[空気調和装置の基本的な運転動作]
次に、空気調和装置10の基本的な運転動作について説明する。なお、ここでは、室外機の運転台数を2台とし、各室外機の室外熱交換器の使用台数も2台として説明する。
次に、空気調和装置10の基本的な運転動作について説明する。なお、ここでは、室外機の運転台数を2台とし、各室外機の室外熱交換器の使用台数も2台として説明する。
(全暖房運転)
図1に示すように、全ての室内機8a~8cが暖房運転を行う場合、各室外機2a,2bにおいて、第1四方弁22をポートbとポートcとが連通する(図1において実線で示す)よう切り替えることで第1室外熱交換器24を蒸発器として機能させ、第2四方弁23をポートfとポートgとが連通する(図1において実線で示す)よう切り替えることで第2室外熱交換器25を蒸発器として機能させる。
図1に示すように、全ての室内機8a~8cが暖房運転を行う場合、各室外機2a,2bにおいて、第1四方弁22をポートbとポートcとが連通する(図1において実線で示す)よう切り替えることで第1室外熱交換器24を蒸発器として機能させ、第2四方弁23をポートfとポートgとが連通する(図1において実線で示す)よう切り替えることで第2室外熱交換器25を蒸発器として機能させる。
室内機8a~8cでは、各々に対応する分流ユニット6a~6cの第1電磁弁61a~61cを開いて第1分流管63a~63cを冷媒が流れるようにするとともに、第2電磁弁62a~62cを閉じて第2分流管64a~64cを遮断する。これにより、室内機8a~8cの室内熱交換器81は全て凝縮器として機能する。
室外機2aの圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、吐出配管28および室外機高圧ガス管33を流れ、閉鎖弁44を介して高圧ガス分管30aに流入する。同様に、室外機2bの圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、吐出配管28を介して室外機高圧ガス管33を流れ、閉鎖弁44を介して高圧ガス分管30bに流入する。高圧ガス分管30a、30bに流入した高圧の冷媒は、分岐器70で合流して高圧ガス管30を流れ、高圧ガス管30から分流ユニット6a~6cに分かれて流入する。
分流ユニット6a~6cに流入した高圧の冷媒は、開となっている第1電磁弁61a~61cが備えられた第1分流管63a~63cを流れて分流ユニット6a~6cから流出し、分流ユニット6a~6cに対応する室内機8a~8cに流入する。
各室内機8a~8cに流入した高圧の冷媒は、室内熱交換器81に流入して室内空気と熱交換を行って凝縮する。これにより、室内空気が暖められ、室内機8a~8cが設置された室内の暖房が行われる。室内熱交換器81から流出した高圧の冷媒は、室内膨張弁82を通過して減圧される。室内膨張弁82の開度は、室内熱交換器81の冷媒出口における冷媒の過冷却度に応じて決定される。冷媒の過冷却度は、例えば、室外機2a、2bの高圧センサ50で検出した圧力から算出した高圧飽和温度(室内熱交換器81内の凝縮温度に相当)から、冷媒温度センサ84で検出した室内熱交換器81の冷媒出口における冷媒温度を引くことで求められる。
各室内機8a~8cから流出した中間圧の冷媒は液管32に流入し、液管32内で合流して分岐器72に流入する。分岐器72から液分管32a、32bに分流した中間圧の冷媒は、閉鎖弁46を介して各室外機2a、2bに流入する。各室外機2a、2bに流入した中間圧の冷媒は、室外機液管35を流れ、接続点Bで分流して第1室外膨張弁40aおよび第2室外膨張弁41を通過して減圧されて低圧の冷媒となる。
第1室外膨張弁40の開度は、第1室外熱交換器24の冷媒出口における冷媒の過熱度に応じて決定される。また、第2室外膨張弁41の開度は、第2室外熱交換器25の冷媒出口における冷媒の過熱度に応じて決定される。冷媒の過熱度は、例えば、第1熱交温度センサ56や第2熱交温度センサ57で検出した第1室外熱交換器24や第2室外熱交換器25内の冷媒温度から、室外機2a,2bの低圧センサ51で検出した圧力から算出した低圧飽和温度(第1室外熱交換器24内や第2室外熱交換器25内の蒸発温度に相当)を引くことで求められる。
第1室外膨張弁40や第2室外膨張弁41で減圧された低圧の冷媒は、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25に流入して外気と熱交換を行って蒸発する。そして、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25から流出した低圧の冷媒は、第1四方弁22および第2四方弁23を介して接続点Cで合流し、接続点D、アキュムレータ27を介して圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
(全冷房運転)
次に、全ての室内機8a~8cが冷房運転を行う場合について説明する。全ての室内機8a~8cが冷房運転を行う場合、各室外機2a,2bにおいて、第1四方弁22をポートaとポートbとが連通する(図1において破線で示す)よう切り替えることで第1室外熱交換器24を凝縮器として機能させ、第2四方弁23をポートeとポートfとが連通する(図1において破線で示す)よう切り替えることで第2室外熱交換器25を凝縮器として機能させる。
次に、全ての室内機8a~8cが冷房運転を行う場合について説明する。全ての室内機8a~8cが冷房運転を行う場合、各室外機2a,2bにおいて、第1四方弁22をポートaとポートbとが連通する(図1において破線で示す)よう切り替えることで第1室外熱交換器24を凝縮器として機能させ、第2四方弁23をポートeとポートfとが連通する(図1において破線で示す)よう切り替えることで第2室外熱交換器25を凝縮器として機能させる。
室内機8a~8cでは、各々に対応する分流ユニット6a~6cの第1電磁弁61a~61cを閉じて第1分流管63a~63cを遮断するとともに、第2電磁弁62a~62cを開いて第2分流管64a~64cを冷媒が流れるようにする。これにより、室内機8a~8cの室内熱交換器81は全て蒸発器として機能する。
各室外機2a、2bの圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、第1四方弁22および第2四方弁23側と高圧ガス管30側へ分流する。第1四方弁22および第2四方弁23側を流れる冷媒は、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25に流入し、外気と熱交換を行って凝縮する。高圧ガス管30側へ流れる冷媒は、各分流ユニット6a~6cの第1電磁弁61a~61cが閉じられているため、室内機8a~8cへ流入することなく、室外機高圧ガス管33と高圧ガス分管30a、30bと高圧ガス管30の中で滞留する。
室外機2aの第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25で凝縮した冷媒は、制御装置90aにより全開状態とされた第1室外膨張弁40および第2室外膨張弁41を通過し、閉鎖弁46を介して液分管32aに流入する。同様に、室外機2bの第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25で凝縮した冷媒は、制御装置90bにより全開状態とされた第1室外膨張弁40および第2室外膨張弁41を通過し、閉鎖弁46を介して液分管32bに流入する。液分管32a、32bに流入した中間圧の冷媒は、分岐器72で合流して液管32を流れ、液管32から各室内機8a~8cへ分かれて流入する。
各室内機8a~8cへ流入した中間圧の冷媒は、室内膨張弁82で減圧されて低圧の冷媒となり室内熱交換器81に流入する。室内熱交換器81に流入した低圧の冷媒は、室内空気と熱交換を行って蒸発し、これにより室内機8a~8cが設置された室内の冷房が行われる。ここで、室内膨張弁82は、冷媒温度センサ84、85で検出した冷媒温度から、蒸発器である室内熱交換器81の出口での冷媒過熱度を求め、これに応じて開度を決定している。
室内熱交換器81から流出した低圧の冷媒は分流ユニット6a~6eに流入し、開となっている第2電磁弁62a~62cが備えられた第2分流管64a~64bを流れて低圧ガス管31に流入する。そして、各分流ユニット6a~6cから低圧ガス管31に流入し低圧ガス管31内で合流した低圧の冷媒は、分岐管71によって低圧ガス分管31a、31bに分けられて各室外機2a、2bに流入する。各室外機2a、2bに流入した低圧の冷媒は、室外機低圧ガス管34を通過し、アキュムレータ27を介して圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
次に、室内機8a~8cで冷房運転と暖房運転とが混在する暖房主体運転および冷房主体運転について説明する。
室内機8a~8cで冷房運転と暖房運転とが混在する場合、冷房運転を行っている室内機が要求する冷房能力の合計値と暖房運転を行っている室内機が要求する暖房能力の合計値の比較結果に応じて、冷媒回路の状態が決定される。本実施形態では一例として、室内機8a、8bが暖房運転/室内機8cが冷房運転を行っており、暖房運転を行っている2台の室内機8a、8bで要求される暖房能力が冷房運転を行っている1台の室内機8cで要求される冷房能力よりも大きい場合に、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25をそれぞれ蒸発器として機能させる暖房主体運転を行い、室内機8a、8bが冷房運転/室内機8cが暖房運転を行い、冷房運転を行っている2台の室内機8a、8bで要求される冷房能力が暖房運転を行っている1台の室内機8cで要求される暖房能力よりも大きい場合に、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25をそれぞれ凝縮器として機能させる冷房主体運転を行う。
(暖房主体運転)
暖房主体運転では、各室外機2a,2bにおいて、第1四方弁22はポートbとポートcとが連通する(図1において実線で示す)ように切り替えられ、第2四方弁23はポートfとポートgとが連通する(図1において実線で示す)ように切り替えられる。これにより、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25はいずれも蒸発器として機能する。
暖房主体運転では、各室外機2a,2bにおいて、第1四方弁22はポートbとポートcとが連通する(図1において実線で示す)ように切り替えられ、第2四方弁23はポートfとポートgとが連通する(図1において実線で示す)ように切り替えられる。これにより、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25はいずれも蒸発器として機能する。
また、暖房運転を行う2台の室内機8a、8bに対応する2台の分流ユニット6a,6bの第1電磁弁61a,61bは開いて第1分流管63a,63bを連通させるとともに、第2電磁弁62a,62bは閉じて第2分流管64a,64bを遮断する。これにより、2台の室内機8a,8bの室内熱交換器81は凝縮器となる。
一方、冷房運転を行う室内機8cに対応する分流ユニット6cの第1電磁弁61cは閉じて第1分流管63cを遮断するとともに、第2電磁弁62cは開いて第2分流管64cを連通させる。これにより、室内機8cの室内熱交換器81は蒸発器となる。
各室外機2a,2bの圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、高圧ガス管30を流れて分流ユニット6a,6bに分かれて流入する。分流ユニット6a,6bに流入した高圧の冷媒は、開となっている第1電磁弁61a,61bが備えられた第1分流管63a,63bを流れて分流ユニット6a,6bから流出し、対応する室内機8a,8bに流入する。
室内機8a,8bに流入した高圧の冷媒は、室内熱交換器81に流入して室内空気と熱交換を行って凝縮し、これにより室内機8a,8bが設置された室内の暖房が行われる。室内熱交換器81で凝縮した高圧の冷媒は、室内膨張弁82を通過して減圧されて中間圧の冷媒となる。ここで、室内膨張弁82は、室内機8a,8bの制御部が、冷媒温度センサ84で検出した冷媒温度および室外機2a,2bから得た高圧飽和温度から、凝縮器である室内熱交換器81での冷媒過冷却度を求め、これに応じて開度が決定される。
室内機8a,8bから流出した中間圧の冷媒は、液管32に流入する。そして、液管32内で合流した中間圧の冷媒は、一部が分岐管72、液分管32a,32bを通して室外機2a,2bに流入し、残りは液管32を流れて室内機8cに流入する。
室外機2a,2bに流入した中間圧の冷媒は、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25の過熱度に応じた開度とされた第1室外膨張弁40および第2室外膨張弁41を通過する際に減圧して低圧の冷媒となり、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25に流入する。第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25に流入した低圧冷媒は、外気と熱交換を行って蒸発する。そして、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25から流出した低圧の冷媒は、第1四方弁22および第2四方弁23を通過した後アキュムレータ27を通過して圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
一方、室内機8cに流入した中間圧の冷媒は、室内膨張弁82で減圧されて低圧の冷媒となり室内熱交換器81に流入する。室内熱交換器81に流入した低圧の冷媒は、室内空気と熱交換を行って蒸発し、これにより室内機8cが設置された室内の冷房が行われる。ここで、室内機8cの室内膨張弁82は、冷媒温度センサ84、85で検出した冷媒温度から、蒸発器である室内熱交換器81での冷媒過熱度を求め、これに応じて開度が決定される。
室内熱交換器8cから流出した低圧の冷媒は分流ユニット6cに流入し、開となっている第2電磁弁62cが備えられた第2分流管64cを流れて低圧ガス管31に流入する。低圧ガス管31に流入した低圧の冷媒は、分岐管71、低圧ガス分管31a、31bを通して室外機2a、2bに流入し、アキュムレータ27を通過して圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
(冷房主体運転)
冷房主体運転では、各室外機2a,2bにおいて、第1四方弁22はポートaとポートbとが連通する(図1において破線で示す)ように切り替えられ、第2四方弁23はポートeとポートfとが連通する(図1において破線で示す)ように切り替えられる。これにより、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25はいずれも凝縮器として機能する。
冷房主体運転では、各室外機2a,2bにおいて、第1四方弁22はポートaとポートbとが連通する(図1において破線で示す)ように切り替えられ、第2四方弁23はポートeとポートfとが連通する(図1において破線で示す)ように切り替えられる。これにより、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25はいずれも凝縮器として機能する。
また、冷房運転を行う2台の室内機8a,8bに対応する2台の分流ユニット6a,6bの電磁弁61a,61bは閉じて第1分流管63a,63bを遮断するとともに、第2電磁弁62a,62bは開いて第2分流管64a,64bを連通させる。これにより、2台の室内機8a,8bの室内熱交換器81は蒸発器となる。
一方、暖房運転を行う室内機8cに対応する分流ユニット6cの電磁弁61cは開いて第1分流管63cを連通させるとともに、第2電磁弁62cは閉じて第2分流管64cを遮断する。これにより、室内機8cの室内熱交換器81は凝縮器となる。
各室外機2a、2bの圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、第1四方弁22および第2四方弁23側と高圧ガス管30側へ分流する。第1四方弁22および第2四方弁23を通過した高圧の冷媒は、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25に流入し外気と熱交換を行って凝縮する。第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25で凝縮した冷媒は、制御装置90a,90bにより、取り込んだ圧縮機21の吐出圧力と液圧との差に応じた開度とされた第1室外膨張弁40および第2室外膨張弁41を通過して中間圧の冷媒となり、液管32を流れて室内機8a,8bへ分かれて流入する。
室内機8a,8bへ流入した中間圧の冷媒は、室内膨張弁82で減圧され低圧の冷媒となって室内熱交換器81に流入する。室内熱交換器81に流入した低圧の冷媒は、室内空気と熱交換を行って蒸発し、これにより室内機8a,8bが設置された室内の冷房が行われる。ここで、室内膨張弁82は、冷媒温度センサ84,85で検出した冷媒温度から、蒸発器である室内熱交換器81での冷媒過熱度を求め、これに応じて開度が決定される。
室内機8a,8bの室内熱交換器81から流出した低圧の冷媒は分流ユニット6a,6bに流入し、開となっている第2電磁弁62a,62bが備えられた第2分流管64a,64bを流れて低圧ガス管31に流入する。そして、各分流ユニット6a,6bから低圧ガス管31に流入した低圧の冷媒は、低圧ガス管31内で合流後、分岐管71、低圧ガス分管31a,31bを通して室外機2a,2bに流入し、アキュムレータ27を通過して圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
一方、高圧ガス管30を流れて分流ユニット6cに流入した高圧の冷媒は、開となっている電磁弁61cが備えられた第1分流管63cを流れて室内機8cに流入する。室内機8cに流入した高圧の冷媒は、室内熱交換器81に流入して室内空気と熱交換を行って凝縮し、これにより室内機8cが設置された室内の暖房が行われる。室内熱交換器81から流出した高圧の冷媒は、室内膨張弁82を通過して減圧され中間圧の冷媒となる。ここで、室内機8cの室内膨張弁82は、冷媒温度センサ84で検出した冷媒温度および室外機2a,2bから得た高圧飽和温度から、凝縮器である室内熱交換器81での冷媒過冷却度を求め、これに応じて開度が決定される。
そして、室内機8cから流出し液管32に流出した中間圧の冷媒は、分岐管72および液分岐管32a,32bを通って室外機2a,2bへ流入する。室外機2a,2bに流入した中間圧の冷媒は、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25の過熱度に応じた開度とされた第1室外膨張弁40および第2室外膨張弁41を通過する際に減圧して低圧の冷媒となり、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25に流入する。第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25に流入した低圧冷媒は、外気と熱交換を行って蒸発する。そして、第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25から流出した低圧の冷媒は、第1三方弁22および第2三方弁23を通過した後アキュムレータ27を通過して圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
なお、全暖房運転および暖房主体運転では、室内機が要求する暖房能力が小さければ、室外機の運転台数は1台でもよいし、室外熱交換器の使用台数は1台でよい。
室外機の運転台数が1台の場合には、例えば室外機2aの圧縮機21が運転し、室外機2bの圧縮機21が運転を停止する。
室外熱交換器の使用台数が1台の場合には、例えば室外機2aにおいて第2室外熱交換器25を使用しないときは、第2四方弁23はポートfとポートgとが連通する(図1において実線で示す)ように切り替えられるとともに、第2室外膨張弁41が全閉とされる。これにより、第1室外熱交換器24のみが蒸発器として使用され、第2室外熱交換器25の使用が停止される。室外熱交換器の使用台数は、後述するように、暖房運転を行う室内機からの要求能力の増減や外気温度の変化による空調負荷の増減に応じて切り替えられる。
室外機の運転台数が1台の場合には、例えば室外機2aの圧縮機21が運転し、室外機2bの圧縮機21が運転を停止する。
室外熱交換器の使用台数が1台の場合には、例えば室外機2aにおいて第2室外熱交換器25を使用しないときは、第2四方弁23はポートfとポートgとが連通する(図1において実線で示す)ように切り替えられるとともに、第2室外膨張弁41が全閉とされる。これにより、第1室外熱交換器24のみが蒸発器として使用され、第2室外熱交換器25の使用が停止される。室外熱交換器の使用台数は、後述するように、暖房運転を行う室内機からの要求能力の増減や外気温度の変化による空調負荷の増減に応じて切り替えられる。
同様に、全冷房運転および冷房主体運転では、室内機が要求する冷房能力が小さければ、室外機の運転台数は1台でもよいし、室外熱交換器の使用台数は1台でよい。
室外機の運転台数が1台の場合には、室外機2aの圧縮機21が運転し、室外機2bの圧縮機21が運転を停止する。
室外熱交換器の使用台数が1台の場合には、例えば室外機2aにおいて第2室外熱交換器25を使用しないときは、第2四方弁23はポートfとポートgとが連通する(図1において実線で示す)ように切り替えられるとともに、第2室外膨張弁41が全閉とされる。これにより、第1室外熱交換器24のみが凝縮器として使用され、第2室外熱交換器25の使用が停止される。室外熱交換器の使用台数は、後述するように、冷房運転を行う室内機からの要求能力の増減や外気温度の変化による空調負荷の増減に応じて切り替えられる。
室外機の運転台数が1台の場合には、室外機2aの圧縮機21が運転し、室外機2bの圧縮機21が運転を停止する。
室外熱交換器の使用台数が1台の場合には、例えば室外機2aにおいて第2室外熱交換器25を使用しないときは、第2四方弁23はポートfとポートgとが連通する(図1において実線で示す)ように切り替えられるとともに、第2室外膨張弁41が全閉とされる。これにより、第1室外熱交換器24のみが凝縮器として使用され、第2室外熱交換器25の使用が停止される。室外熱交換器の使用台数は、後述するように、冷房運転を行う室内機からの要求能力の増減や外気温度の変化による空調負荷の増減に応じて切り替えられる。
(冷房運転の開始時の課題)
複数の室外熱交換器を有する室外機を備えた空気調和装置は、室内機から要求される空調能力の大きさ(以下、空調能力の要求量ともいう。)に応じて、使用する室外熱交換器の台数および室外ファンの回転数を切り替えるようにしている。
複数の室外熱交換器を有する室外機を備えた空気調和装置は、室内機から要求される空調能力の大きさ(以下、空調能力の要求量ともいう。)に応じて、使用する室外熱交換器の台数および室外ファンの回転数を切り替えるようにしている。
例えば、空気調和装置10が冷房運転または冷房主体運転を開始する際、つまり、空気調和装置10が冷房サイクルで起動するときは、例えば、冷房運転を行う冷房室内機の台数が多いときは台数が少ない場合と比べて室外機に要求される凝縮能力が高くなるため、室外熱交換器の使用台数は多くなる。逆に、冷房室内機の台数が少ないときは台数が多い場合と比べて室外熱交換器に要求される凝縮能力は低くなるため、室外熱交換器の使用台数は少なくなる。一方、冷房運転時の室外ファン制御については、その起動から一定時間を経過するまでは回転数を所定値に固定する起動時制御が実行され、上記一定時間経過後は、凝縮圧力が所定の範囲内の値となるように室外ファンの回転数を変化させる通常制御が実行される。
ここで、空気調和装置10が冷房運転を行うときは各室内機から要求される冷房能力の合計値が室外機で必要とされる凝縮能力となり、冷房主体運転を行うときは冷房室内機が要求する冷房能力から暖房室内機が要求する暖房能力を減じた値が室外機で必要とされる凝縮能力となる。なお、以降の説明では、上述した冷房運転時や冷房主体運転時に必要とされる凝縮能力を空調能力の要求量と記載する。ここで、各室内機が要求する冷房能力や暖房能力は、各室内機における室内温度と設定温度との温度差を用いて求められる。従来の空気調和装置においては、例えば図3に示すように、外気温度に関係なく、空調能力の要求量に応じて起動時における室外熱交換器の使用台数が決定される。例えば、室外熱交換器1台当たりの凝縮能力(熱交ポテンシャル)を16kWとしたとき、室内機から要求される空調能力を賄うことができる室外熱交換器の数を、起動時における室外熱交換器の使用台数と設定していた。
一方、冷房サイクルの起動時に室内機からの空調能力の要求量が少なく、圧縮機の回転数が低いとき(冷媒循環量が少ないとき)は、室外熱交換器の使用台数が最小(1台)の場合であっても、室外熱交換器の凝縮能力が高すぎて冷媒の凝縮圧力(高圧)が十分に上昇しない場合がある。このような現象は、外気温が比較的低いときに発生しやすい。この場合、室外ファンの回転数を最低回転数としても凝縮圧力が上昇せず室内熱交換器における冷媒の蒸発圧力(低圧)との間で十分な差圧を確保できないため、目的とする冷房運転を実現できない、あるいは、安定した冷房運転を行えるようになるまで時間を要するという問題がある。また、圧縮機として差圧給油方式であるスクロール型圧縮機が採用される場合においては、上記差圧の不足で圧縮機の機構部へ十分な給油が行えず、潤滑不良により圧縮機が破損に至るおそれがある。
図4は、空調能力の要求量が16kW以上32kW以下、外気温度が-10℃以下のときに空気調和装置の冷媒回路を冷房サイクルで起動させたときの、冷媒回路の高圧(凝縮圧力)と低圧(蒸発圧力)との時間変化を示す一実験結果である。この運転条件での起動時における室外熱交換器の使用台数は、2台である(図3参照)。室外ファンは圧縮機と同時に起動させ、その起動時回転数は300rpmとし、この起動時回転数での運転時間は2分間固定とした。
図4に示すように、時刻T1で圧縮機および室外ファンが起動すると、高圧と低圧との間の差圧はしだいに大きくなるが、外気温度(-10℃以下)が低いだけでなく、圧縮機の起動と同時に室外ファンも起動時回転数(300rpm)で駆動されるため、室外熱交換器の凝縮能力が必要以上に高くなりすぎて凝縮圧力(高圧)が上昇しにくい。このため、蒸発圧力(低圧)との差圧が取れにくいので要求される空調能力を発揮させるために必要な量の冷媒が冷媒回路を循環するまでに時間がかかる。また、圧縮機に差圧給油方式のスクロール型圧縮機が採用される場合、差圧給油のために必要とされる差圧(例えば0.35MPa)を確保できない期間(図4において破線Aで示す期間)が生じる結果、圧縮機の破損を招くおそれがある。
一方、起動から2分経過後は、凝縮圧力が目標圧力となるように室外ファンの回転数を変化させる通常制御が実行される。この通常制御の下では、室外ファンの回転数は予め設定された回転数の範囲(例えば、300rpm~600rpm)に制御される。しかし、外気温度が比較的低いときは、通常制御において室外ファンの回転数を制御下限値(300rpm)に設定したとしても室外熱交換器における冷媒の凝縮圧力が十分に上昇せず、凝縮圧力が目標圧力に到達しない場合がある。この場合、室外熱交換器の使用台数が複数台のときは、その使用台数を減少させることで室外熱交換器の凝縮能力を下げ、これにより凝縮圧力を目標圧力に上昇させる制御が実行される。図4には、起動から約5分後の時刻T2において、凝縮圧力(高圧)を目標圧力に高めるために室外熱交換器の使用台数を2台から1台に減少させたときの様子が示されている。
しかしながら図4に示すように、室外熱交換器の使用台数を1台に減少させると凝縮圧力(高圧)は上昇するが、使用が停止された室外熱交換器に滞留した高圧冷媒が圧縮機の吸込側に流れ出すことで蒸発圧力(低圧)も上昇することがある。この場合も高圧と低圧との間の差圧が小さくなるため、要求される空調能力を発揮させるために必要な量の冷媒を冷媒回路で安定して循環させることができない。また、圧縮機が差圧給油方式のスクロール型圧縮機である場合、給油のために必要とされる差圧(例えば0.35MPa)を確保できない期間(例えば図4において破線Bで示す期間)が生じる結果、圧縮機の破損を招くおそれがある。
以上の問題に鑑み、本実施形態では、冷媒回路を冷房サイクルとして起動するとき、室外ファンの回転数を最適化することで、高圧と低圧との間の十分な差圧を確保する。また本実施形態では、冷房回路を冷房サイクルとして起動したとき、室外熱交換器の使用台数を最適化することで、室外ファンの回転数を固定とする上記起動時制御から通常制御への移行後においても高圧と低圧との間の十分な差圧を維持する。以下、本実施形態の詳細について説明する。
[本実施形態の詳細]
以下、本実施形態の詳細について説明する。
以下、本実施形態の詳細について説明する。
本実施形態では、2台の室外機2a,2bのうち、一方の室外機2aが親室外機として設定され、他方の室外機が親室外機の指示に従って動作する子室外機として設定される。以下の説明では、室外機2aを親室外機2aともいい、室外機2bを子室外機2bともいう。後述するように、親室外機2aの制御装置90aは、室内機8a~8cからの空調能力の要求量と外気温度に応じて親室外機2aの室外ファン26の起動時回転数と室外熱交換器の使用台数を決定する。子室外機2bの制御装置90bは、親制御装置2aの制御装置90aからの指示を受けて子室外機2bの室外ファン26の起動時回転数と室外熱交換器の使用台数を設定する。
図5は、親室外機2aの制御装置90aのCPU91aが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。ここでは冷房運転(冷房主体運転を含む。以下同じ。)の開始時(起動時制御)の処理手順について説明する。
(空調能力の要求量の取得)
空気調和装置10が冷房運転を開始するとき、制御装置90aは、通信部93aを介して室内機8a~8cの運転情報を取得する(ステップ101)。室内機8a~8cの情報としては、室内機8a~8cの運転状態に関する情報であって、例えば室内機8a~8cの「冷房」、「暖房」などの運転モード、室内機8a~8cから要求される冷房能力や暖房能力などの空調能力が挙げられる。
空気調和装置10が冷房運転を開始するとき、制御装置90aは、通信部93aを介して室内機8a~8cの運転情報を取得する(ステップ101)。室内機8a~8cの情報としては、室内機8a~8cの運転状態に関する情報であって、例えば室内機8a~8cの「冷房」、「暖房」などの運転モード、室内機8a~8cから要求される冷房能力や暖房能力などの空調能力が挙げられる。
制御装置90aは、取得した各室内機の運転情報から空調能力の要求量を算出する。制御装置90aは、空気調和装置10が冷房運転を行うときは各室内機から要求される冷房能力の合計値を空調能力の要求量とし、冷房主体運転を行うときは冷房室内機が要求する冷房能力から暖房室内機が要求する暖房能力を減じた値を空調能力の要求量とする
(外気温度の取得)
次に、制御装置90aは、外気温度を取得する(ステップ102)。ここでは、親室外機90aに設置された外気温度センサ58の検出値が外気温度として取得される。このステップは、ステップ101と同時に行われてもよいし、ステップ101の前に行われてもよい。
次に、制御装置90aは、外気温度を取得する(ステップ102)。ここでは、親室外機90aに設置された外気温度センサ58の検出値が外気温度として取得される。このステップは、ステップ101と同時に行われてもよいし、ステップ101の前に行われてもよい。
(室外熱交換器の使用台数の決定)
続いて制御装置90aは、算出した空調能力の要求量と取得した外気温度に基づいて、室外熱交換器の使用台数を決定する(ステップ103)。
続いて制御装置90aは、算出した空調能力の要求量と取得した外気温度に基づいて、室外熱交換器の使用台数を決定する(ステップ103)。
図6に示すテーブルは、本実施形態における、室内機8a~8cからの空調能力の要求量および外気温度に応じて起動時における室外熱交換器の使用台数を定めたものである。同図に示すテーブルは、予め試験などを行って作成されて親室外機2aの制御装置90aの記憶部92aに格納されている。本実施形態においても空調能力の要求量に応じて室外熱交換器の使用台数が決定される点で図3を参照して説明した従来の空気調和装置と共通するが、本実施形態の空気調和装置10においては、空調能力の要求量だけでなく、外気温度をも考慮して室外熱交換器の使用台数が決定される点で異なる。
図6について説明すると、空調能力の要求量は、冷房主体運転の場合は、冷房室内機が要求する冷房能力の合計から暖房室内機が要求する暖房能力の合計を減じた値(要求量差)であり、全冷房運転の場合は、冷房運転を行う室内機が要求する冷房能力の総量である。
空調能力の要求量は、「16kW以下」、「16kW超32kW以下」、「32kW超48kW以下」、「48kW超64kW以下」、「64kW超80kW以下」、「80kW超96kW以下」および「96kW超」の7つの区分に分類される。圧縮機21の回転数は、空調能力の要求量に応じて制御され、要求量が大きいほど回転数は高く設定される。なお各区分における要求量の範囲および具体的な数値はあくまでも一例であり、室外熱交換器1台当たりの凝縮能力等に応じて任意に設定可能である。
また図6に示すように、外気温度は「-10℃以下」、「-10℃超0℃以下」、「0℃超10℃以下」、「10℃超20℃以下」、「20℃超30℃以下」および「30℃超」の6つの区分に分類される。なお各区分における外気温度の範囲および具体的な数値はあくまでも一例であり、室外熱交換器1台当たりの凝縮能力等に応じて任意に設定可能である。
なお、図6のテーブルは、室外ファンの回転数が所定回転数(本実施形態では、一例として600rpm)のときの室外熱交換器1台当たりの凝縮能力(本実施形態では、一例として16kW)を想定して作成されており、空調能力の要求量は本実施形態の室外熱交換器1台当たりの凝縮能力=16kWを単位としてその整数倍の能力で区分されている。
なお、図6のテーブルは、室外ファンの回転数が所定回転数(本実施形態では、一例として600rpm)のときの室外熱交換器1台当たりの凝縮能力(本実施形態では、一例として16kW)を想定して作成されており、空調能力の要求量は本実施形態の室外熱交換器1台当たりの凝縮能力=16kWを単位としてその整数倍の能力で区分されている。
制御装置90aは、室外熱交換器の使用台数を決定するに際して、空調能力の要求量および外気温度が上記のようにあらかじめ所定範囲ごとに分類された複数の区分のいずれに属するかを判定する。例えば、空調能力の要求量が「16kW以下」である場合は、外気温度に関わらず室外熱交換器の使用台数は1台である。また、空調能力の要求量が「16kW超32kW以下」である場合は、外気温度が30℃以下であれば室外熱交換器の使用台数は1台であり、外気温度が「30℃超」である場合は室外熱交換器の使用台数は2台である。以下、空調能力の要求量が32kW以上96kW未満の各区分においても、外気温度に応じて室外熱交換器の使用台数が異なっており、また、空調能力の要求量が「96kW超」である場合は、外気温度に関わらず室外熱交換器の使用台数は6台である。
従来の空気調和装置では、外気温度に関係なく、空調能力の要求量の区分のみで室外熱交換器の使用台数が決定されており、空調能力の要求量が「16kW以下」の場合は、室外熱交換器1台当たりの凝縮能力=16kWであることから室外熱交換器が1台で空調能力の要求量を賄えると考えていた。同様の考え方で、「16kW超32kW以下」の場合は2台、「32kW超48kW以下」の場合は3台、「48kW超64kW以下」の場合は4台、「64kW超80kW以下」の場合は5台、「80kW超」の場合は6台とされていた(図3参照)。
これに対して本実施形態では、前述したように空調能力の要求量が「16kW以下」の場合は室外熱交換器の使用台数が一律1台、「96kW超」の場合は室外熱交換器の使用台数が一律6台に設定されるが、これらの間の区分では外気温度に応じて室外熱交換器の使用台数が異なっている。すなわち、空調能力の要求量が「16kW超32kW以下」の場合は外気温度に応じて室外熱交換器の使用台数が1台又は2台に設定され、空調能力の要求量が「32kW超48kW以下」の場合は外気温度に応じて室外熱交換器の使用台数が2台又は3台に設定され、空調能力の要求量が「48kW超64kW以下」の場合は外気温度に応じて室外熱交換器の使用台数が3台又は4台に設定され、空調能力の要求量が「64kW超80kW以下」の場合は外気温度に応じて室外熱交換器の使用台数が4台又は5台に設定され、空調能力の要求量が「80kW超96kW以下」の場合は外気温度に応じて室外熱交換器の使用台数が5台又は6台に設定されている(図6参照)。
すなわち本実施形態では、空調能力の要求量だけでなく外気温度をも考慮して室外熱交換器の使用台数が決定される。これは、凝縮器の凝縮能力が外気温度と強い相関を有するためである。ここで、凝縮器の平均熱通過率(室外熱交換器各所における空気と冷媒との熱通過率の平均値。熱通過率が大きいほど空気と冷媒との熱交換量が多くなる)をK、凝縮器の伝熱面積をA、凝縮温度をtk、吸込温度(室外機の筐体内部に吸い込まれる空気の温度=外気温度)をta1、吹出温度(室外熱交換器で冷媒と熱交換を行った後に室外機の筐体外に吹き出される空気の温度)をta2としたとき、凝縮器の凝縮能力は、以下の関係を満たす。
凝縮能力=KA{tk-(ta1+ta2)/2}
すなわち、凝縮器の凝縮能力は、外気温度である吸込温度ta1が高いほど低くなり、外気温度である吸込温度ta1が低いほど高くなる。
凝縮能力=KA{tk-(ta1+ta2)/2}
すなわち、凝縮器の凝縮能力は、外気温度である吸込温度ta1が高いほど低くなり、外気温度である吸込温度ta1が低いほど高くなる。
図7は、図6に示す室外熱交換器の使用台数とした際に室外熱交換器で発揮される凝縮能力を示すテーブルであり、空調能力の要求量と外気温度に応じて室外熱交換器で発揮される凝縮能力の推測値を示している。図7に示すように、いずれの空調能力の要求量の区分においても、外気温度が低くなるほど1台の室外熱交換器で発揮される凝縮能力が大きくなる。
図8は、室外熱交換器で発揮される凝縮能力で空調能力の要求量を除した除算値を示している。本実施形態では、空調能力の要求量が属する区分の最小値を空調能力の要求量として上記除算値を算出している。例えば、空調能力の要求量が16kW超32kW以下、外気温度が-10℃以下の場合、図7より「当該空調能力の要求量が属する区分の最小値」は16kW、室外熱交換器1台当たりの凝縮能力は19kWであるため、室外熱交換器で発揮される凝縮能力で空調能力の要求量の各区分の最小値を除した除算値は19(kW)/16(kw)≒1.2(小数第2位を四捨五入)となる。同様な方法で空調能力の要求量の各区分の最小値を凝縮能力で除して除算値を算出して図8に掲載している。
本実施形態では、図8に示す室外熱交換器で発揮される凝縮能力で空調能力の要求量を除した除算値が、所定の閾値Th2(第2閾値)より小さくなるように図6に示す室外熱交換器の使用台数を決定している。第2閾値Th2の決定方法は特に限定されず、上記除算値が第2閾値Th2より小さい場合に、通常制御への移行後に室外ファン26の回転数が通常制御での制御下限である300rpmとなっても凝縮圧力(高圧)と蒸発圧力(低圧)との間に所定以上の差圧(例えば0.35MPa)を確保できればよい。
制御装置90aは、空気調和装置10が冷房運転あるいは冷房主体運転の起動時に、ステップ101で取得した空調能力の要求量と、ステップ102で取得した外気温度を用い、図6を参照して起動時の室外熱交換器の使用台数を決定する(ステップ103)。
図6を参照すると、空調能力の要求量の区分が例えば「16kW超32kW以下」の場合、室外熱交換器の使用台数は30℃以下までは1台、30℃超の場合は2台というように、外気温度に応じて室外熱交換器の使用台数(1台/2台)が設定されている。他の空調能力の要求量の区分においては、「32kW超48kW以下」の場合は20℃(2台/3台)、「48kW超64kW以下」の場合は10℃(3台/4台)、「64kW超80kW以下」の場合は10℃(4台/5台)である。
また、上記以外の空調能力の要求量の区分については、空調能力の要求量の区分が「16kW以下」の場合は室外熱交換器の使用台数は一律1台とされ、空調能力の要求量の区分が「96kW超」の場合は室外熱交換器の使用台数は一律6台とされている。
ここで、図3に示した従来の空気調和装置における室外熱交換器の使用台数の設定値と図6に示す本実施形態の空気調和装置10における室外熱交換器の使用台数の設定値と比較する。空調能力の要求量の区分が「16kW超32kW以下」の場合を例に挙げると、図3の例では外気温度が30℃以下の場合は常に室外熱交換器の使用台数は2台に設定されていたのに対して、本実施形態では外気温度が30℃以下の場合は室外熱交換器の使用台数が1台に設定される点で異なる。その結果、空調能力の要求量が16kW超32kW以下、外気温度が30℃以下の条件下で冷房サイクルを起動したとしても、通常制御への移行後において常に凝縮圧力(高圧)と蒸発圧力(低圧)との差圧を確保できる室外熱交換器の使用台数となっているため、室外熱交換器の使用台数を減少させることがない。従って、図4の破線Bで示したような室外熱交換器の使用台数の減少時に起こり得る低圧の上昇を回避でき、高圧と低圧との間に十分な差圧を確保することができる。
(室外ファンの起動時回転数の決定)
続いて制御装置90aは、室外ファン26の起動時回転数を決定する(ステップ104~107)。
続いて制御装置90aは、室外ファン26の起動時回転数を決定する(ステップ104~107)。
本実施形態では、室外ファン26の起動時回転数として第1回転数および第2回転数の2つの回転数があらかじめ設定されている。第1回転数は本実施形態では0rpmである。第2回転数は第1回転数より大きい回転数であって、本実施形態では300rpmである。制御装置90aは、冷媒回路を冷房サイクルとして起動するときは、室内機が要求する空調能力の要求量と外気温度に応じて、室外ファン26の起動時回転数を第1回転数および第2回転数のいずれかに決定する。
一般に、室外熱交換器における凝縮能力は、室外ファンの回転数が大きいほど室外熱交換器を通過する外気量が多くなることによって高くなるが、外気温度が低い場合に室外ファンの回転数を大きくすれば、凝縮能力が過剰に高くなって高圧(凝縮圧力)と低圧(蒸発圧力)との間に十分な差圧を確保することができなくなるおそれがある。このため本実施形態では、空調能力の要求量と外気温度に応じて室外ファン26の起動時回転数を第1回転数と第2回転数のいずれかに決定する。これにより、外気温度が低い場合でも、冷房運転開始時において十分な差圧を早期に確保することができる。
制御装置90aは、空調能力の要求量を室外熱交換器の1台当たりの要求量(以下、単位要求量ともいう。)に換算して、室外ファン26の起動時回転数を第1回転数および第2回転数のいずれかに決定する。これにより運転開始時における室外熱交換器の使用台数が2台以上の場合でも、室外ファン26の起動時回転数を適切に決定することができる。
本実施形態では、制御装置90aは、空調能力の要求量(単位要求量)と外気温度とに応じて室外ファン26の起動時回転数を決定するための評価値を決定し(ステップ104)、この評価値と所定の閾値Th1(第1閾値)とを比較して(ステップ105)、評価値が第1閾値より小さいときは(ステップ105においてYes)、起動時回転数として第1回転数を選択し(ステップ106)、評価値が第1閾値Th1以上のときは(ステップ105においてNo)、起動時回転数として第2回転数を選択する(ステップ107)。
本実施形態の第1閾値Th1は、外気温度と単位要求量との関数で定められる。この関数は、図9に示すように例えば単位要求量が増加したとき外気温度が低下する一次関数または直線近似関数Sで表される。
また、評価値は、冷房運転開始時における単位要求量と外気温度とにより定まる図9上での座標値である。例えば、評価値が点P1に対応する場合は、点P1が第1閾値Th1よりも小さい領域に属するため起動時回転数として第1回転数(0rpm)が選択され、評価値が点P2に対応する場合は、点P2が第1閾値Th1以上の領域に属するため起動時回転数として第2回転数(300rpm)が選択される。
図9において第1閾値Th1は、室外ファンの起動時回転数が300rpmの場合において、冷房運転を開始してから速やかに高圧と低圧との間に所定の差圧を生じさせることができる外気温度と空調能力の要求量とで定まる点(以降、評価点と記載する)の限界値の集まりである直線近似関数Sで示されており、この直線近似関数Sより下側の評価点となる外気温度と空調能力の要求量との組み合わせでは、起動時回転数を300rpmより小さい第1回転数として凝縮能力を低下させて高圧を上昇させることで、上記所定の差圧を確保する。上記所定の差圧は、冷房運転開始から所望の冷房能力を得るために必要な冷媒回路を循環させる冷媒量や、圧縮機21が差圧給油方式の圧縮機(スクロール型圧縮機)である場合はその十分な給油を確保できる圧力に応じて定められ、本実施形態では0.35MPaである。
制御装置90aにおいて実行される室外ファン26の起動時回転数の決定フローとしては、まず、室外ファン26の起動時回転数を決定するための評価値を決定する(ステップ104)。当該評価値は、ステップ101,102で取得した空調能力の要求量および外気温度に基づいて決定される。
続いて制御装置90aは、評価値が第1閾値(図9に示す関数Sで規定される値)よりも小さいか否かを判定する(ステップ105)。評価値が第1閾値よりも小さいときは(ステップ105においてYes)、第1回転数が選択され(ステップ106)、評価値が第1閾値以上のときは(ステップ105においてNo)、第2回転数が選択される(ステップ107)。
(四方弁切替)
続いて制御装置90aは、ステップ103で決定した室外熱交換器の使用台数に応じて第1四方弁22および第2四方弁23を切り替える(ステップ108)。例えば、室外熱交換器の使用台数が1台の場合は、親室外機2aの第1四方弁22をポートaとポートbとが連通するように切り替えるとともに、親室外機2aの第2四方弁23をポートfとポートgとが連通するように切り替える。これにより、親室外機2aの第1室外熱交換器24を凝縮器として機能させることができる。
続いて制御装置90aは、ステップ103で決定した室外熱交換器の使用台数に応じて第1四方弁22および第2四方弁23を切り替える(ステップ108)。例えば、室外熱交換器の使用台数が1台の場合は、親室外機2aの第1四方弁22をポートaとポートbとが連通するように切り替えるとともに、親室外機2aの第2四方弁23をポートfとポートgとが連通するように切り替える。これにより、親室外機2aの第1室外熱交換器24を凝縮器として機能させることができる。
(圧縮機/室外ファン起動)
続いて制御装置90aは、圧縮機21を起動させるとともに、ステップ105~107で決定した起動回転数によって室外ファン26を起動させる(ステップ109)。起動後、一定時間(例えば2分)経過したとき、制御装置90aは、凝縮圧力が所定の範囲(目標圧力)となるように室外ファン26の回転数を制御する通常制御に移行し、運転開始に関わる制御(起動時制御)を終了する。
続いて制御装置90aは、圧縮機21を起動させるとともに、ステップ105~107で決定した起動回転数によって室外ファン26を起動させる(ステップ109)。起動後、一定時間(例えば2分)経過したとき、制御装置90aは、凝縮圧力が所定の範囲(目標圧力)となるように室外ファン26の回転数を制御する通常制御に移行し、運転開始に関わる制御(起動時制御)を終了する。
なお、室外熱交換器の使用台数が2台の場合は、親室外機2aの第1四方弁22をポートaとポートbとが連通するように切り替えるとともに、室外機2aの第2四方弁23をポートeとポートfとが連通するように切り替える。これにより、親室外機2aの第1室外熱交換器24および第2室外熱交換器25を凝縮器として機能させることができる。
また、室外熱交換器の使用台数が2台の場合は、親室外機2aの第1室外熱交換器24と子室外機2bの第1室外熱交換器24とを凝縮器として機能させてもよい。この場合、親室外機2aの制御装置90aから子室外機2bの制御装置90bに対して、子室外機2bの第1四方弁22の切替指令と室外ファン26の起動時回転数に関する制御指令が出力される。室外熱交換器の使用台数が3台以上の場合についても同様に、制御装置90aから制御装置90bに対して子室外機2bの室外熱交換器の使用台数に応じた四方弁22,23の切替指令と室外ファン26の起動時回転数に関する制御指令が出力される。
ここで、室外熱交換器の使用台数が2台以上の場合においても、室内機8a~8cから要求される空調能力(要求量)を室外熱交換器の1台当たりの要求量に換算して室外ファン26の起動時回転数が第1回転数(0rpm)および第2回転数(300rpm)のいずれかに決定される。室外ファン26の起動時回転数を決定する際に参照される第1閾値Th1の集合である関数は室外熱交換器の使用台数ごとに異なっており、例えば室外熱交換器を6台備える空気調和装置の場合には、図10に示すように室外熱交換器の使用台数に応じて選択される関数S1~S6を基に、室外ファン26の起動時回転数が決定される。
具体的に、室外熱交換器の使用台数が1台の場合は図9で示したものと同じ関数S1が、2台の場合は関数S2が、3台の場合は関数S3が、4台の場合は関数S4が、5台の場合は関数S5が、そして6台の場合は関数S6がそれぞれ参照される。したがって、例えば、空調能力の要求量が16kWであり、外気温度が31℃の場合(図10において点P(評価値))、室外熱交換器の使用台数は2台とされるが(図6参照)、室外ファン26の起動時回転数は、点Pが関数S2より小さいか否かを基に判定される。この例では、点Pは関数Sより小さい領域に位置するため、室外ファン26の起動時回転数は第1回転数と決定される。
このように空調能力の要求量を室外熱交換器1台当たりの要求量に換算して室外ファン26の起動時回転数を決定するようにすることで、室外熱交換器の使用台数に関係なく、凝縮圧力を所定の範囲(目標圧力)に安定に上昇させることができるため、冷房運転あるいは冷房主体運転の起動後に室外熱交換器の使用台数が変更されることを抑制し、差圧を安定的に確保することで冷房運転を安定に維持することができる。
以上のように本実施形態によれば、冷媒回路を冷房サイクルとして起動するとき、複数の室内機8a~8cが要求する空調能力の要求量と外気温度に応じて、室外ファン26の起動時回転数をあらかじめ設定された第1回転数および第2回転数のいずれかに決定するとともに、複数の室外熱交換器の使用台数を決定するようにしているため、冷房サイクルでの起動時に、凝縮圧力と蒸発圧力との間の十分な差圧を確保して冷房運転の立ち上がりを早くかつ安定に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、冷暖混在運転が可能な冷暖フリー方式の空気調和装置を例に挙げて説明したが、これに限られず、全ての室内機において冷房もしくは暖房のいずれか一方を行う運転方式(冷暖切替方式)を採用する空気調和装置にも、本発明は適用可能である。
さらに以上の実施形態では、室外熱交換器の使用台数を増減する際に切り替えられる流路切替弁として四方弁(第1四方弁22、第2四方弁23)が採用されたが、当該流路切替弁として三方弁が採用されてもよい。
2a,2b…室外機
8a,8b,8c…室内機
10…空気調和装置
21…圧縮機
22…第1四方弁
23…第2四方弁
24…第1室外熱交換器
25…第2室外熱交換器
26…室外ファン
30…高圧ガス管
31…低圧ガス管
32…液管
81…室内熱交換器
90a,90b…制御装置
8a,8b,8c…室内機
10…空気調和装置
21…圧縮機
22…第1四方弁
23…第2四方弁
24…第1室外熱交換器
25…第2室外熱交換器
26…室外ファン
30…高圧ガス管
31…低圧ガス管
32…液管
81…室内熱交換器
90a,90b…制御装置
Claims (10)
- 圧縮機と、複数の室外熱交換器と、前記複数の室外熱交換器ごとに設けられ各室外熱交換器の一方の冷媒出入口の接続を前記圧縮機の冷媒吐出口または冷媒吸入口へと切り替える複数の流路切替弁と、前記複数の室外熱交換器に送風する室外ファンと、外気温度を検出する外気温度センサとを有する室外機と、室内機と、前記複数の流路切替弁と前記室外ファンとを制御する制御装置とを備え、前記室外機が前記複数の室内機と冷媒配管で接続されることで冷媒回路を形成する空気調和装置であって、
前記制御装置は、前記冷媒回路を冷房サイクルとして起動するときは、
前記室内機が要求する空調能力の要求量と外気温度に応じて、前記室外ファンの起動時回転数と前記複数の室外熱交換器の使用台数とを決定する
空気調和装置。 - 請求項1に記載の空気調和装置であって、
前記制御装置は、前記室内機が要求する空調能力の要求量と外気温度に応じて、前記室外ファンの起動時回転数をあらかじめ設定された第1回転数および前記第1回転数より大きい第2回転数のいずれかに決定する
空気調和装置。 - 請求項1または2に記載の空気調和装置であって、
前記複数の室内機において冷房運転を行う冷房室内機と暖房運転を行う暖房室内機とが混在するときは、前記制御装置は、前記冷房室内機が要求する冷房能力から前記暖房室内機が要求する暖房能力を減じた値を、前記空調能力の要求量とする
空気調和装置。 - 請求項3に記載の空気調和装置であって、
前記制御装置は、前記空調能力の要求量を前記室外熱交換器の1台当たりの要求量に換算して、前記室外ファンの起動時回転数を前記第1回転数および前記第2回転数のいずれかに決定する
空気調和装置。 - 請求項4に記載の空気調和装置であって、
前記制御装置は、前記空調能力の要求量と外気温度とに応じて前記起動時回転数を決定するための評価値を決定し、前記評価値が第1閾値より小さいときは前記起動時回転数として前記第1回転数を選択し、前記評価値が前記第1閾値以上のときは前記起動時回転数として前記第2回転数を選択する - 請求項5に記載の空気調和装置であって、
前記第1閾値は、前記空調能力の要求量と前記外気温度との関数で定められ、
前記関数は、前記空調能力の要求量が増加したとき前記外気温度が低下する
空気調和装置。 - 請求項1または2に記載の空気調和装置であって、
前記制御装置は、前記外気温度に応じて室外熱交換器1台当たりの凝縮能力を算出し、前記空調能力の要求量に対する算出した前記凝縮能力との比率が所定の第2閾値より小さくなるように室外熱交換器の使用台数を決定する
空気調和装置。 - 請求項7に記載の空気調和装置であって、
前記制御装置は、前記空調能力の要求量があらかじめ所定範囲ごとに分類された複数の区分のいずれに属するかを判定し、前記空調能力の要求量が属する区分の最小値を前記空調能力の要求量として前記比率を算出する
空気調和装置。 - 請求項1または2に記載の空気調和装置であって、
前記圧縮機は、スクロール型圧縮機である
空気調和装置。 - 請求項1または2に記載の空気調和装置であって、
前記室外機は複数台設置される
空気調和装置。
Priority Applications (1)
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2022
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