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JP2024076512A - パンツ型吸収性物品、及び、パンツ型吸収性物品の製造方法 - Google Patents

パンツ型吸収性物品、及び、パンツ型吸収性物品の製造方法 Download PDF

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JP2024076512A JP2022188078A JP2022188078A JP2024076512A JP 2024076512 A JP2024076512 A JP 2024076512A JP 2022188078 A JP2022188078 A JP 2022188078A JP 2022188078 A JP2022188078 A JP 2022188078A JP 2024076512 A JP2024076512 A JP 2024076512A
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Haruka Ichihara
淳 工藤
Atsushi Kudo
英之 木下
Hideyuki Kinoshita
規世子 西村
Kiyoko Nishimura
夕里子 森実
Yuriko Morizane
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Abstract

【課題】テープ型としても使用可能なパンツ型吸収性物品において、ミシン目を破る操作を行いやすくする。【解決手段】吸収性本体(10)と、胴回り部材(20)と、係合部材(30)とを有し、前胴回り部(20f)と後胴回り部(20B)とが、一対のサイド接合部(40)によって互いに接合されたパンツ型吸収性物品(1)であって、胴回り部材(20)は、第1方向に沿った繊維配向性を有する不織布からなる第1シートを有し、胴回り部材(20)を前後に分離するためのミシン目(25)を有し、ミシン目(25)は、第1方向と交差する第2方向に沿って配置されており、左右方向において、一対のサイド接合部(40,40)間に、第1シートのうち周囲よりも密度が高くなった部分である高密度部(70,71)を有し、高密度部(70)が、第1方向においてミシン目(25)の両側に設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、パンツ型吸収性物品、及び、パンツ型吸収性物品の製造方法に関する。
従来、パンツ型(ショーツ型)として形成されている胴回り部材の一部を切り離すことで、テープ型(展開型)としても使用可能な使い捨ておむつ等の吸収性物品が知られている。例えば、特許文献1には、外装体の腹側部に、一対の破断誘導線(ミシン目)を設け、該破断誘導線に沿って外装体を切断することによって観音開きに開放可能なパンツ型おむつが開示されている。このパンツ型おむつは、開放後に引き出されるファスニングテープを用いてテープ型おむつとしても使用可能な、両用型の使い捨ておむつである。
特開2010-131197号公報
特許文献1のような破断誘導線(ミシン目)を備えたパンツ型及びテープ型(両用型)使い捨ておむつでは、胴回り部材を構成している不織布等の繊維配列方向(繊維配向、例えば左右方向)とミシン目の方向(例えば上下方向)とが交差していた場合、繊維が切断され難く、胴回り部材がミシン目(上下方向)に沿って破れずに繊維配向(左右方向)に沿って破れてしまう場合がある。また、胴回り部材の表面に形成される皺によって、ミシン目が視認し難くなる場合がある。この場合、ミシン目を破って胴回り部材を前後に分離する操作が困難になるおそれがある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、胴回り部材を前後に分離するためのミシン目を有し、テープ型としても使用可能なパンツ型吸収性物品において、ミシン目を破る操作を行いやすくすることにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、吸収性本体と、前胴回り部及び後胴回り部を備えた胴回り部材と、一端部が前記胴回り部材に固定され、他端部が前記胴回り部材の非肌側面に取り外し可能に係合する係合部材と、を有し、前記前胴回り部と前記後胴回り部とが、一対のサイド接合部によって互いに接合されており、胴回り開口と一対の脚回り開口とを有する、パンツ型吸収性物品であって、前記胴回り部材は、第1方向に沿った繊維配向性を有する不織布からなる第1シートを有し、前記胴回り部材を前後に分離するためのミシン目を有し、前記ミシン目は、前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記胴回り開口から前記脚回り開口に亘って配置されており、前記左右方向において、前記一対のサイド接合部間に、前記第1シートのうち周囲よりも密度が高くなった部分である高密度部を有し、前記高密度部が、前記第1方向において前記ミシン目の両側に設けられている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、胴回り部材を前後に分離するためのミシン目を有し、テープ型としても使用可能なパンツ型吸収性物品において、ミシン目を破る操作を行いやすくすることが可能である。
ナプキン1の概略斜視図である。 展開かつ伸長状態のナプキン1を厚さ方向から見た平面図である。 図2のA-A断面模式図である。 図4A及び図4Bは、ナプキン1の胴回り部材20を前後に分離する動作について説明する図である。 。前胴回り部20fと後胴回り部20bとを分離させた状態のナプキン1の展開平面図である。 高密度部70の配置について説明する平面図である。 図6の領域Bについて拡大して表した図である。 図8A及び図8Bは、比較例として、胴回り部材20に高密度部70が設けられていない場合において、ミシン目25を破る操作について説明する図である。 図9A及び図9Bは、本実施形態で、胴回り部材20に高密度部70が設けられている場合において、ミシン目25を破る操作について説明する図である。 第1シート及び第2シートが積層された胴回り部材20の厚さ方向における断面を表した断面模式図である。 図11A~図11Eは、高密度70を構成する融着部71の配置の変形例を表す図である。 ナプキン1の製造において実施される各工程のフロー図である。 ナプキン1を製造する製造装置100について説明する概略図である。 展開かつ伸長状態のナプキン2を厚さ方向から見た平面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
(態様1)
互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、吸収性本体と、前胴回り部及び後胴回り部を備えた胴回り部材と、一端部が前記胴回り部材に固定され、他端部が前記胴回り部材の非肌側面に取り外し可能に係合する係合部材と、を有し、前記前胴回り部と前記後胴回り部とが、一対のサイド接合部によって互いに接合されており、胴回り開口と一対の脚回り開口とを有する、パンツ型吸収性物品であって、前記胴回り部材は、第1方向に沿った繊維配向性を有する不織布からなる第1シートを有し、前記胴回り部材を前後に分離するためのミシン目を有し、前記ミシン目は、前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記胴回り開口から前記脚回り開口に亘って配置されており、前記左右方向において、前記一対のサイド接合部間に、前記第1シートのうち周囲よりも密度が高くなった部分である高密度部を有し、前記高密度部が、前記第1方向において前記ミシン目の両側に設けられている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
態様1のパンツ型吸収性物品によれば、第1方向において、ミシン目を挟んで両側に設けられた高密度部によって、ミシン目を跨ぐように配置されている繊維が拘束され自由度が小さくなっている。したがって、第2方向に沿ってミシン目を破る際に、ミシン目を破る力が繊維に作用しやすくなり、繊維が切断されやすくなる。また、胴回り部材のうち高密度部が形成されている部分の剛性が高められることによって平面形状が維持されやすくなるため、ミシン目の周囲に皺が発生し難く、ミシン目が視認しやすくなる。これにより、ミシン目を破る操作を行いやすくすることが出来る。
(態様2)
前記胴回り部材は、前記第1シートと積層された第2シートを有し、前記高密度部は、前記第1シートと前記第2シートとを融着して接合する複数の融着部によって構成されている、態様1に記載のパンツ型吸収性物品。
態様2のパンツ型吸収性物品によれば、2枚のシート(第1シート及び第2シート)を互いに接合する融着部によって高密度部が構成されていることにより、第1シート及び第2シートを構成している不織布の繊維が互いに強固に拘束され、ミシン目を破る力が効率的に繊維に作用しやすく、繊維がより切断されやすくなる。したがって、ミシン目を破る操作をより行いやすくすることが可能となる。
(態様3)
前記第2方向において、前記ミシン目の前記胴回り開口側の端部と、前記ミシン目の前記脚回り開口側の端部との少なくとも何れかに、前記高密度部が設けられている、態様1または2に記載のパンツ型吸収性物品。
態様3のパンツ型吸収性物品によれば、ミシン目の胴回り開口側の端部(上端部)及び脚回り開口側の端部(下端部)は、ミシン目を破る際の起点となる位置である。したがって、ミシン目を破る起点において、ミシン目を第1方向に跨いで配置されている繊維が高密度部によって拘束されていれば、当該繊維が簡単に切断できるようになり、ミシン目を破る操作をよりスムーズに行うことが出来る。
(態様4)
前記ミシン目は、前記第1シートを厚さ方向に貫通する溝部と、貫通しない非貫通部とを第2方向に沿って交互に有し、前記高密度部の少なくとも一部は、前記第2方向において前記非貫通部と重複する部分に設けられている、態様1~3のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様4のパンツ型吸収性物品によれば、ミシン目のうち非貫通部の第1方向の両側に高密度部が設けられていることにより、当該高密度部の間で繊維が拘束されて自由度が低くなり、繊維が切断されやすくなる。すなわち、非貫通部において、ミシン目を第1方向に跨ぐように配置されている繊維を効率よく切断することができる。これにより、非貫通部においてミシン目をより破りやすくすることが出来る。
(態様5)
前記ミシン目と前記高密度部との前記第1方向における間隔は、前記非貫通部の前記第2方向における長さよりも小さい、態様1~4のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様5のパンツ型吸収性物品によれば、第1方向においてミシン目を挟んで配置されている高密度部の間隔が小さいほど、繊維の自由度が低くなり、繊維を切断しやすくなる。したがって、高密度部とミシン目との間隔が非貫通部の長さ以上である場合と比較して、ミシン目を破る操作を行いやすくすることが出来る。
(態様6)
前記胴回り部材は、前記第1シートと積層された第2シートを有し、前記高密度部は、前記第1シートと前記第2シートとを融着して接合する複数の融着部によって構成されており、前記融着部の前記第2方向におけるピッチは、前記非貫通部の前記第2方向における長さよりも小さい、態様1~5のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様6のパンツ型吸収性物品によれば、第2方向において、融着部の少なくとも一部がミシン目の非貫通部と重複する位置に配置される可能性が高くなる。したがって、非貫通部の第1方向の両側で、不織布を構成している繊維が融着部によって拘束されやすくなり、ミシン目を破る操作において当該繊維を切断しやすくなる。これにより、ミシン目をより破りやすくすることが出来る。
(態様7)
前記第1シートは、点在する複数のエンボス部によって、絡み合った繊維同士が熱融着されることによってシート状に形成された不織布であり、各々の前記融着部の面積は、各々の前記エンボス部の面積よりも小さい、態様1~6のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様7のパンツ型吸収性物品によれば、各々の融着部の面積が、各々のエンボス部の面積よりも小さければ、逆の場合と比較して融着部がエンボス部と重複する確率を低くすることが出来る。したがって、胴回り部材の剛性が過度に高くなって肌触りが悪化してしまうことや、第1シートと第2シートとの接合強度が低下してしまうことを抑制することが出来る。
(態様8)
前記第1シートは、点在する複数のエンボス部によって、絡み合った繊維同士が熱融着されることによってシート状に形成された不織布であり、各々の前記融着部の面積は、各々の前記エンボス部の面積以上である、態様1~6のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様8のパンツ型吸収性物品によれば、各々の融着部が大きく形成されるので、高密度部において不織布の繊維を拘束する融着部が占める面積の割合が逆の場合と比較して大きくなる。すなわち、ミシン目の周囲で繊維が拘束されやすくなり、ミシン目を破る際に、非貫通部を跨いで配置されている繊維が切断されやすくなる。したがって、ミシン目を破る操作を行いやすくすることができる。
(態様9)
前記第1シートは、点在する複数のエンボス部によって、絡み合った繊維同士が熱融着されることによってシート状に形成された不織布であり、厚さ方向に見たときに、前記融着部と前記エンボス部とが重複していない部分を有している、態様1~8のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様9のパンツ型吸収性物品によれば、隣り合う2つのエンボス部の間に、融着部が配置されやすくなるため、逆の場合と比較して、融着部によって繊維を拘束するピッチが全体として小さくなりやすく、繊維の自由度を低下させやすくすることが出来る。したがって、ミシン目を破る際に、繊維がより切断されやすくなり、ミシン目を破る操作を行いやすくすることができる。
(態様10)
前記第1シート及び前記第2シートの各々は、点在する複数のエンボス部によって、絡み合った繊維同士が熱融着されることによってシート状に形成された不織布であり、前記胴回り部材において、前記エンボス部が形成されている部分の厚さの平均値は、前記融着部が形成されている部分の厚さの平均値よりも大きい、態様1~9のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様10のパンツ型吸収性物品によれば、胴回り部材において、融着部が厚さ方向に深く形成されるため、積層された第1シートと第2シートとの融着強度が高められる。したがって、融着部が形成されている部分では繊維が強く拘束され切断されやすくなり、ミシン目を破りやすくすることができる。また、胴回り部材の一部でエンボス部と融着部とが重複した場合であっても、第1シートと第2シートとの融着強度を確保しやすくすることができる。
(態様11)
前記胴回り部材のうち、前記第1方向において前記サイド接合部と前記ミシン目との間の領域には、前記第1方向に伸縮性を発現する弾性部材が設けられていない、態様1~10のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様11のパンツ型吸収性物品によれば、胴回り部材をミシン目に沿って前後に分離した際に、胴回り部材のうちミシン目とサイド接合部との間の領域が伸縮し難くなり、皺が形成され難くなる。したがって、パンツ型吸収性物品の着用時に、当該領域が着用者の肌に平面で当たるようになり、着用者に不快感等を生じさせ難くすることができる。
(態様12)
前記胴回り部材のうち、前記第1方向において前記サイド接合部と前記ミシン目との間の領域に、前記高密度部が設けられている、態様1~11のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様12のパンツ型吸収性物品によれば、胴回り部材のうちサイド接合部とミシン目との間の領域に高密度部が設けられていることにより、当該領域の剛性が高まり、皺がより形成され難く、平面形状が維持されやすくなる。したがって、パンツ型吸収性物品の着用時に、当該領域が着用者の肌に平面で当たるようになり、着用者に不快感等を生じさせ難くすることができる。
(態様13)
第1方向に沿った繊維配向性を有する不織布からなる第1シートを搬送方向に沿って連続的に搬送する搬送工程と、前記第1シートの所定の領域に、前記第1シートのうち周囲よりも密度が高くなった部分である高密度部を形成する高密度部形成工程と、前記第1シートに、前記第1方向と交差する第2方向に沿ったミシン目を形成する、ミシン目形成工程と、前記第1シートに取り外し可能に係合する係合部材の一端部を、前記第1シートに固定する、係合部材取り付け工程と、有するパンツ型吸収性物品の製造方法であって、前記ミシン目形成工程が、前記高密度部形成工程の後で実施され、前記高密度部は、前記第1方向において前記ミシン目の両側に設けられている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品の製造方法。
態様13のパンツ型吸収性物品の製造方法によれば、高密度部形成工程において高密度部が形成された後で、ミシン目形成工程が実施されることにより、基材シート(第1シート)の剛性が高められた状態でミシン目を形成することができる。したがって、ミシン目を安定かつ正確に形成しやすくすることができる。これにより、ミシン目を破る操作をよりスムーズに行うことが可能なパンツ型吸収性物品を提供することができる。
(態様14)
前記搬送方向に連続的に搬送される第2シートと、前記第1シートとの厚さ方向の間に、前記搬送方向に沿って伸長させた状態の弾性部材を挟み込むようにして取り付ける弾性部材取り付け工程と、前記第1方向における所定の位置で前記弾性部材を切断する弾性部材切断工程と、を有し、前記弾性部材切断工程が、前記高密度部形成工程よりも先に実施される、態様13に記載のパンツ型吸収性物品の製造方法。
態様14のパンツ型吸収性物品の製造方法によれば、高密度部が形成される領域に弾性部材が存在していないため、弾性部材と重複する位置に融着部が形成されてしまうことが抑制される。これにより、融着部の融着不良が生じ難くなり、第1シートと第2シートとの接合強度を確保しやすくすることができる。
===第1実施形態===
本発明の第1実施形態に係るパンツ型(ショーツ型)吸収性物品の一例として、パンツ型ナプキン1(以下では、単に「ナプキン1」とも呼ぶ)について説明する。なお、パンツ型吸収性物品には、パンツ型おむつやパンツ型吸収パッド等も含まれる。
<ナプキン1の基本的構造>
図1は、第1実施形態に係るナプキン1の概略斜視図である。図2は、展開かつ伸長状態のナプキン1を厚さ方向から見た平面図である。図3は、図2のA-A断面模式図である。
なお、ナプキン1の「伸長状態」とは、ナプキン1が備える各弾性部材(例えば、後述する吸収体弾性部材50や、胴回り弾性部材26等)を伸長させることにより、ナプキン1全体(製品全体)を皺なく伸長させた状態、具体的には、ナプキン1を構成する各部材(例えば、後述する非肌側シート21や肌側シート22,23等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い寸法になるまで伸長させた状態のことを言う。
ナプキン1は、図1に示すように、互いに直交する「上下方向」と「左右方向」と「前後方向」とを有している。また、図3に示すように、各部材が積層された方向である「厚さ方向」を有している。上下方向のうち、着用者がナプキン1を着用した状態において着用者の胴回り側となる方を「上側」とし、着用者の股下側となる方を「下側」とする。また、前後方向のうち、着用時に着用者の腹側となる方を「前側」とし、着用者の背側となる方を「後側」とする。また、厚さ方向のうち、着用者がナプキン1を着用した状態において着用者の肌と接触する側を「肌側」とし、その反対側を「非肌側」とする。
また、ナプキン1は、図2に示される展開状態において、互いに直交する「縦方向」と「横方向」とを有している。「縦方向」は、パンツ型における上下方向に沿った方向であり、「横方向」は、パンツ型における左右方向に沿った方向である。
本実施形態のナプキン1は、経血等の排泄液を吸収する液吸収性の吸収性本体10と、吸収性本体10の非肌側に重ねて配置され、ナプキン1の着用時には着用者の胴回りに配置される胴回り部材20と、胴回り部材20の左右方向両側に設けられた係合部材30とを備えている。
(吸収性本体10)
吸収性本体10は、図2に示すように、縦方向(伸長状態における吸収性本体10の「長手方向」に相当する)がナプキン1の上下方向に沿った平面視略長方形状である。そして、図3に示すように、吸収性本体10は、縦方向(上下方向)に沿った吸収性コア11と、吸収性コア11よりも肌側に配置されたトップシート12と、吸収性コア11よりも非肌側に配置されたバックシート13と、を有している。但し、吸収性本体10が、これ以外のシート部材を備えていても良い。例えば、トップシート12と吸収性コア11との厚さ方向の間に、セカンドシート(不図示)を備えていてもよい。また、吸収性コア11とバックシート13との間には、後述する吸収体弾性部材50が設けられている。
吸収性コア11は、経血等の液体を吸収して保持する部材であり、例えば高吸収性ポリマー(SAP)が混入したパルプ繊維等の液体吸収性繊維により形成される。なお、吸収性コア11は、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性のシート部材(コアラップシート)によって、外周面が覆われていても良い。
トップシート12は、着用時において着用者の肌に接触し得る液透過性のシート部材であり、例えば親水性のエアスルー不織布やスパンボンド不織布等により形成される。
バックシート13は、吸収性コア11に吸収された経血等の液体が外部に漏れ出すことを抑制するための液不透過性シート13aと、液不透過性シート13aの非肌側に配置された疎水性シート13bと、を備えた二層構造で形成されている。液不透過性シート13aとしては、例えば樹脂フィルム等が用いられ、疎水性シート13bとしては、例えば柔軟性を有する不織布等が用いられる。但し、疎水性シート13bは必ずしも設けられていなくても良く、液不透過性シート13aのみによってバックシート13が構成されていても良い。
また、吸収性本体10の左右方向両側に不図示の防漏壁部が設けられていても良い。防漏壁部は、所謂立体ギャザーに相当する部位であり、ナプキン1の着用時には、該防漏壁部が、吸収性本体10の左右方向の両側から着用者の肌側に起立することにより、経血等の排泄液が吸収性本体10の外側に漏出することを抑制する。
本実施形態の吸収性本体10には、図2及び図3に示されるように、縦方向(上下方向)に沿って伸縮する吸収体弾性部材50が複数設けられている。吸収体弾性部材50は、例えば糸ゴムによって構成され、吸収性コア11よりも非肌側(図3では、バックシート13と吸収性コア11との間)に、縦方向(上下方向)に伸長した状態で配置されている。本実施形態のナプキン1では、左右方向に所定の間隔を空けて5本の吸収体弾性部材50が設けられている(図2参照)。吸収体弾性部材50の伸長倍率は1.4~3.3倍程度とすることが好ましい。なお、伸長倍率は、伸長状態の弾性部材の長さを自然状態の弾性部材の長さで除した値で表される。吸収体弾性部材50の伸長倍率をある程度強い倍率に設定しておくことで、比較的剛性の高い吸収性本体10を厚さ方向の非肌側から収縮させ、ナプキン1着用時に、着用者の身体に吸収性本体10をフィットさせやすくすることができる。すなわち、吸収体弾性部材50が発現する伸縮性によって吸収性本体10が着用者の肌側に持ち上げられることによって、吸収性本体10が着用者の股下部に密着しやすくなり、経血等の排泄液を漏れにくくすることができる。
(胴回り部材20)
胴回り部材20は、複数のシート部材によって構成された外装体であり、少なくとも非肌側シート21と、肌側シート22,23と、複数の胴回り弾性部材26,26…を備えている(図3参照)。また、以下の説明では、胴回り部材20のうち、縦方向において、中央位置CLよりも前側(腹側)の部分を前胴回り部20f、中央位置CLよりも後側(背側)の部分を後胴回り部20bとも呼ぶ。前胴回り部20fは、ナプキン1の着用時に、着用者の身体の腹側に当たる部位であり、ナプキン1の「前身頃」に相当する。後胴回り部20bは、ナプキン1の着用時に、着用者の身体の背側に当たる部位であり、ナプキン1の「後身頃」に相当する。
非肌側シート21は、ナプキン1の最も非肌側に配置される非伸縮性のシート部材であり、例えばスパンボンド不織布やSMS不織布等により形成される。本実施形態で、非肌側シート21は、図2の平面視で示されるように、縦方向の中央部(中央位置CLを含む部分)において左右方向内側に向かって括れた形状を有している。
肌側シート22及び肌側シート23は、縦方向の前側(腹側)において非肌側シート21の肌側に積層されたシート部材であり、非肌側シート21と同様の不織布により形成される。
以下では、非肌側シート21及び肌側シート22(23)の一方のシートを「第1シート」と呼び、他方のシートを「第2シート」と呼ぶ場合がある。また、胴回り部材20を構成するシート部材として、非肌側シート21及び肌側シート22(23)以外の他のシート部材(第3シート)が設けられていても良い。また、図3に示されるように、非肌側シート21が上下方向の端部にて折り返されることによって、胴回り部材20が部分的に3層以上の構成を有していても良い。
胴回り弾性部材26は、例えば糸ゴム等によって形成され、非肌側シート21と肌側シート22(23)との間に、上下方向に所定の間隔を空けて複数配置されるとともに、左右方向に伸長された状態で取り付けられている。この胴回り弾性部材26が発現する左右方向に沿った伸縮性によって、胴回り部材20が着用者の胴回りにフィットする。
胴回り弾性部材26の取り付けは、ホットメルト接着剤等の接着剤を用いて行うことができる。例えば、胴回り弾性部材26にホットメルト接着剤を塗布して所定の伸長倍率で伸長させ、非肌側シート21と肌側シート22(23)とで挟み込むことによって胴回り弾性部材26を取り付けることができる。すなわち、胴回り弾性部材26を介して非肌側シート21と肌側シート22(23)とが接着剤によって接合される。なお、胴回り弾性部材26側に接着剤を塗布するのではなく、非肌側シート21及び肌側シート22(23)側に接着剤を塗布することによって胴回り弾性部材26が取り付けられるのであっても良い。
ナプキン1は、図2に示す展開状態から、縦方向における中央位置CL(図2において一点鎖線で示す)を折り位置として、前胴回り部20f(前身頃)の肌側面と後胴回り部20b(後身頃)の肌側面とが対向するように縦方向(前後方向)に二つ折りされる。当該二つ折りの状態において、前後方向に重なり合った前胴回り部20fの横方向(左右方向)両端部40f,40fと、後胴回り部20bの横方向(左右方向)両端部40b,40bとがシール溶接等の公知の接合手段を用いて接合され、サイド接合部40が形成される。これにより、二つ折りされた胴回り部材20(20f及び20b)が前側(腹側)と後側(背側)とで環状につながって、図1に示すような1つの胴回り開口1a及び一対の脚回り開口1bが形成され、パンツ型のナプキン1となる。
(係合部材30)
ナプキン1の左右方向両側部には、一対の係合部材30が設けられている。係合部材30は、基材シート31と、係合部32と、を有している。
基材シート31は、不織布等からなるシート部材であり、左右方向の一方側(一端部)が係合部材接合部35によって胴回り部材20に接合され、分離不能に固定されている。また、基材シート31の左右方向の他方側には係合部32が設けられている(図2参照)。本実施形態では、上述した胴回り部材20のサイド接合部40が係合部材接合部35を兼ねた構成となっている。すなわち、サイド接合部40によって、前胴回り部20fと、後胴回り部20bと、係合部材30とが一体的に接合・固定されている。但し、係合部材接合部35がサイド接合部40とは別に設けられているのであっても良い。例えば、係合部材30が、前胴回り部20f若しくは後胴回り部20bにおいてサイド接合部40以外の所定の領域に、係合部材接合部35によって接合されているのであっても良い。また、係合部材接合部35は、サイド接合部40と同様に超音波溶着等によって形成されていても良いし、ホットメルト接着剤等の接着剤を用いて形成されていても良い。
係合部32は、胴回り部材20に対して係合部材30を取り外し可能に係合するための部材であり、係合部材30の肌側面の所定の領域(左右方向において係合部材接合部35とは反対側の領域(他端部))に設けられている。本実施形態の係合部32は、例えば、ポリプロピレン等で形成された複数の係止用のフック部材(不図示の係止用突起)を肌側の面に備えた面ファスナーである。これら係止用のフック部材を、胴回り部材20の最外装に設けられた非肌側シート21を構成する不織布の繊維に引っ掛けることで、係合部32(係合部材30)が胴回り部材20の非肌側面に、着脱可能に係止される。
図1に示されるように、パンツ型状態のナプキン1においては、係合部材30の係合部32は、係合部材接合部35(サイド接合部40)よりも左右方向の内側の領域で、前胴回り部20fに係合されている。
<ナプキン1の着脱について>
続いて、ナプキン1の着脱動作について説明する。ナプキン1は初期状態においては図1に示されるようなパンツ型(ショーツ型)であり、通常のパンツ型吸収性物品として着用することが可能である。そして、ナプキン1を身体から取り外す際には、着用者の胴回りに沿って環状に形成されている胴回り部材20を、前胴回り部20fと後胴回り部20bとに分離して、ナプキン1を展開することによって取り外すことができる。
図4A及び図4Bは、ナプキン1の胴回り部材20を前後に分離する動作について説明する図である。図4Aは、パンツ型状態のナプキン1を上下方向の上側(胴回り開口1aの側)から見た状態について表す断面模式図であり、図4Bは、胴回り部材20を前後に分離させた状態について表す断面模式図である。
パンツ型状態のナプキン1では、前胴回り部20fと後胴回り部20bとが、左右方向両端部に設けられたサイド接合部40,40にて互いに接合されることにより、図4Aのような環状の胴回り開口1aが形成されている。そして、胴回り部材20の左右方向両側部には一対の係合部材30が設けられ、当該係合部材30は、係合部32によって前胴回り部20fの非肌側面に係合されている。
また、図4Aにおいて、前胴回り部20fの左右方向の両側部には、一対の分離部25が設けられている。分離部25は、着用者の胴回りに沿って環状に形成されている胴回り部材20を前胴回り部20fと後胴回り部20bとに分離するために設けられた部位であり、左右方向において、サイド接合部40から係合部32が係止されている部分までの領域の何れかに設けられている。すなわち、胴回り部材20は、分離部25にて、前胴回り部20fの少なくとも中央部を含む部分と、後胴回り部20bの少なくとも中央部を含む部とに分離可能となっている。
本実施形態において、分離部25は、胴回り部材20を厚さ方向に貫通する複数の溝(後述する溝部251)が、上下方向に沿って胴回り開口1aから脚回り開口1bに亘って断続的に並んだ、所謂ミシン目によって構成されている(図7等参照)。該ミシン目に沿って胴回り部材20を引き裂くことによって、簡単に前胴回り部20fと後胴回り部20bとに分離させることができる。以下、分離部25を「ミシン目25」とも呼ぶ。
分離部25(ミシン目25)にて、胴回り部材20が前胴回り部20fと後胴回り部20bとに分離されたナプキン1は、図4Bに示される状態となる。すなわち、図4Aにおける分離部25が、前胴回り部20f側の分離端25feと、後胴回り部20b側の分離端25beとに分離され、前胴回り部20fと後胴回り部20bとが前後に切り離される。そして、図4Bでは、左右方向両側において、係合部材接合部35(サイド接合部40)を介して一対の係合部材30,30が後胴回り部20bに接合されており、当該係合部材30,30に設けられた係合部32,32がそれぞれ前胴回り部20fに係合されている。これにより、胴回り部材20が環状に形成されている。この状態のナプキン1を着用者の身体から取り外す場合には、前胴回り部20fから係合部32を剥がすことにより、ナプキン1が展開され、簡単に取り外すことができる。
図5は、前胴回り部20fと後胴回り部20bとを分離させた状態のナプキン1の展開平面図である。分離後のナプキン1は、左右方向両側に、係合部32を備えた係合部材30が設けられた、所謂テープ型のナプキンとして使用可能である。つまり、本実施形態のナプキン1は、パンツ型とテープ型の両用型として使用することができる。
従来のパンツ型ナプキンは、良好なフィット性を有するものの、外出先のトイレ等で着脱を行うことが困難であった。例えば、外出先で使用後のナプキンを取り外して新しいナプキンを着用する際には、パンツ型ナプキンの脚回り開口につま先を通し入れて股下側まで引き上げる必要があるため、着用者がズボンや靴を脱ぐことが難しい環境下では、着脱動作を行い難いという問題があった。
これに対して、本実施形態のナプキン1であれば、分離部25にて胴回り部材20を分離させることで、ナプキン1を簡単に取り外すことができる。そして、新しいナプキン1の胴回り部材20を予め分離部25にて分離して展開状態としておくことにより、テープ型ナプキンとして使用することができるので、ズボンや靴を脱ぐことが難しい環境下であっても、容易に着脱動作を行うことができる。
<ミシン目25を破る操作について>
本実施形態のナプキン1では、ミシン目25(分離部25)を破って胴回り部材20を前後に分離する操作を行う際に、当該ミシン目25を破りやすくするために、胴回り部材20の一部に加工が施されている。具体的には、胴回り部材20のうち、ミシン目25の左右方向における両側の部分の密度を、周囲の密度よりも高くした高密度部70を設けることにより、ミシン目25を破る操作を行いやすくしている。
図6は、高密度部70の配置について説明する平面図である。図7は、図6の領域Bについて拡大して表した図である。高密度部70は、胴回り部材20のうち厚さ方向に積層された非肌側シート21と肌側シート22とを互いに融着接合している部位であり、複数の融着部71,71…(図7参照)が図6の網掛けで表示された領域に分散して設けられることによって形成されている。これにより、胴回り部材20(前胴回り部20f)のうち、ミシン目25の左右方向両側の所定の幅を有する領域の密度が高くなる。また、高密度部70では、非肌側シート21及び肌側シート22の不織布を構成している繊維が融着部71によって拘束されるため、高密度部70が形成されていない部分と比較して繊維の自由度が低くなっている。なお、図7では、各々の融着部71が、斜めに傾いて配置された矩形状に形成されているが、融着部71の形状や配置はこの限りではない。
また、ミシン目25は、胴回り部材20(第1シート及び第2シート)を厚さ方向に貫通する溝部251と、貫通しない部分である非貫通部252とが、所定の方向(本実施形態では、上下方向とほぼ平行な方向)に沿って交互に並ぶことによって形成されている(図7参照)。したがって、ミシン目25を破る際には、上下方向に隣り合う二つの溝部251,251との間で、非貫通部252を上下方向に沿って破る必要がある。
図8A及び図8Bは、比較例として、胴回り部材20に高密度部70が設けられていない場合において、ミシン目25を破る操作について説明する図である。図9A及び図9Bは、本実施形態で、胴回り部材20に高密度部70が設けられている場合において、ミシン目25を破る操作について説明する図である。なお、図8A及び図9Aでは、胴回り部材20のうち、ミシン目25の左右方向の一方側を一方側の手で掴み、ミシン目25の左右方向の他方側を他方側の手で掴んで、左右方向の両外側へ引っ張りつつ、上下方向に沿ってミシン目25を破る際の動作について表している。
比較例の図8Aは、ミシン目25が正常に破れなかった状態を表しており、ユーザーが胴回り部材20をミシン目25に沿って破る過程で、破る方向がミシン目25からずれてしまい、胴回り部材20(20f)が左右方向に裂けるように破れてしまっている。これは、胴回り部材20を構成している不織布の繊維配向性に起因している。
一般に、不織布は、多数の繊維が絡み合って構成されており、所定の方向に繊維配向性を有している場合が多い。図8Bにおいて、胴回り部材20を構成している不織布は、左右方向とほぼ平行な方向である「第1方向」に沿った繊維配向性を有しているものとする。なお、本実施形態の胴回り部材20を構成している不織布には、平均繊維長が100mmを超える繊維(所謂、長繊維)が含まれている。また、第1方向と左右方向とは、完全に平行である必要は無い。
このような第1方向に沿った繊維配向性を有する不織布に対して、ミシン目25は、第1方向と交差する方向である「第2方向」(上下方向とほぼ平行な方向)に延びるように形成されている。そのため、ミシン目25のうち第2方向に隣り合う2つの溝部251,251の間の非貫通部252に、第1方向に配向性を有する繊維が配置されていた場合、ミシン目25を第2方向に沿って破る力が第1方向に沿った繊維によって遮られることになる。つまり、ミシン目25を第2方向(上下方向)に沿って破るためには、ミシン目25の非貫通部252において、第1方向(左右方向)に沿って配置されている繊維を切断する必要がある。言い換えると、第2方向に沿って形成されたミシン目25の延長線(非貫通部252)を跨いで第1方向に沿って配置されている繊維を切断する必要がある。
しかしながら、一般的な不織布では、絡み合った繊維同士が或る程度自由に動けるため、第2方向に沿ってミシン目25を破る力に応じて繊維が図8Bのように変形したり移動したりしてしまい、繊維が切断され難くなる場合がある。そして、ミシン目25を第2方向に破る力によって繊維が切断されないと、当該力が繊維の配向方向(第1方向)に受け流されるようにして、第2方向から第1方向にそれてしまう場合がある。その結果、図8Aのように、ミシン目25を第2方向(上下方向)へ破る途中で胴回り部材20が第1方向(左右方向)に裂けてしまい、ナプキン1を着用することが出来なくなるおそれがある。
これに対して、本実施形態のナプキン1では、胴回り部材20の左右方向において、一対のサイド接合部40,40の間で、ミシン目25の第1方向(左右方向)の両側に融着部71,71(高密度部70)が設けられている。そして、当該融着部71,71(高密度部70)によって、ミシン目25(非貫通部252)を跨いで配置されている繊維が拘束され自由度が小さくなっている。すなわち、第1方向において、ミシン目25を挟んで配置されている融着部71,71の間で、繊維が移動したり変形したりすることが抑制されやすくなっている。したがって、第2方向に沿ってミシン目25を破る際に、繊維が逃げ難くミシン目25を破る力が繊維に作用しやすくなり、図9Bのように、繊維が切断されやすくなる。これにより、胴回り部材20が繊維の配向方向(第1方向)に沿って破れてしまうことが抑制され、図9Aのように第2方向に沿ってミシン目25をきれいに破ることが可能となる。
さらに、ナプキン1の胴回り部材20のうち、ミシン目25の周囲に高密度部70が形成されている部分では、不織布の剛性が高められることによって胴回り部材20が平面形状を維持しやすくなっている。すなわち、ミシン目25の周囲に皺が発生し難くなっている。そのため、ミシン目25が皺に隠れて視認し難くなることが抑制され、ミシン目25を破る操作を行いやすくすることが出来る。
なお、胴回り部材20の非肌側シート21及び肌側シート22,23(第1シート及び第2シート)は、上述したように何れもスパンボンド不織布等の不織布により構成されている。一般に、スパンボンド不織布等は、交絡した(絡み合った)繊維同士(ウェブ)を熱融着処理することによってシート状に形成されている。すなわち、非肌側シート21や肌側シート22(23)(第1シート及び第2シート)を構成している各々の不織布の表面には熱融着処理によって形成された複数のエンボス部27,27…が夫々点在している(図2等参照)。
これに対して、ナプキン1の胴回り部材20において、高密度部70は、厚さ方向に積層された非肌側シート21と肌側シート22,23(第1シートと第2シート)とを融着する融着部71によって形成されている。つまり、ナプキン1における融着部71は、各々の不織布(第1シート,第2シート)の製造時に形成されるエンボス部27とは異なり、2枚の不織布(第1シート及び第2シート)を互いに接合しているものである。そして、このような融着部71が設けられることにより、非肌側シート21及び肌側シート22,23(第1シート及び第2シート)を構成している不織布の繊維が互いに強固に拘束されやすくなる。したがって、ミシン目25を破る力が効率的に繊維に作用しやすくなり、繊維が切断されやすくなる。これにより、ミシン目25を破る操作をより行いやすくすることが可能となる。
また、高密度部70は、第2方向において、ミシン目25の胴回り開口1a側の端部と、脚回り開口1b側の端部との少なくとも何れかに設けられていることが好ましい。言い換えると、ミシン目25の上端部と下端部との少なくとも一方に、高密度部70が設けられていることが好ましい。ミシン目25の上端部及び下端部は、ミシン目25を破る際の起点となる位置である。例えば、ミシン目25を上下方向の上側から下側に向かって破る場合には、ミシン目25の上端部(胴回り開口1a側の端部)が切り口となる。したがって、破り始めとなる上端部(下端部)において、高密度部70(融着部71)によってミシン目25を第1方向(左右方向)に跨ぐ繊維が拘束されていれば、当該繊維が簡単に切断できるようになり、ミシン目25を破る操作をよりスムーズに開始することが出来る。
また、第2方向(上下方向)において、ミシン目25のうち第1シート及び第2シートを厚さ方向に貫通していない非貫通部252と重複する部分に、高密度部70(融着部71)の少なくとも一部が設けられていることが好ましい。上述したように、ミシン目25をきれいに破るためには、非貫通部252において、ミシン目25を第1方向(左右方向)に跨ぐように配置されている繊維を効率よく切断する必要がある。このとき、非貫通部252の第1方向(左右方向)の両側に融着部71,71が設けられていれば、当該融着部71,71の間で繊維が拘束されて自由度が低くなり、繊維が切断されやすくなる。したがって、ミシン目25の非貫通部252を破りやすくすることが出来る。
また、図7では、高密度部70(融着部71)が、第1方向(左右方向)においてミシン目25から所定距離だけ離間して設けられている。ミシン目25と高密度部70とが重複していないことにより、ミシン目25の非貫通部252の剛性が過度に高くなってしまうことが抑制され、ミシン目25を破りやすくすることができる。このとき、高密度部70(融着部71)とミシン目25との第1方向における間隔Wgは、ミシン目25の非貫通部252の第2方向(上下方向)における長さl252よりも小さいことが好ましい(Wg<l252)。第1方向においてミシン目25を挟んで配置されている高密度部70,70(融着部71,71)の間隔(Wg)が小さいほど、繊維の自由度が低くなり、繊維を切断しやすくなる。したがって、高密度部70とミシン目25との間隔Wgが非貫通部252の長さl252以上である場合と比較して、ミシン目25を破る操作を行いやすくすることが出来る。また、間隔Wgが小さいほど、ミシン目25付近における胴回り部材20の剛性が高くなるため、ミシン目25を破った際の切断面が丸まってしまうこと等が抑制され、きれいな切断面を形成しやすくなる。
但し、高密度部70(融着部71)が、第1方向(左右方向)においてミシン目25と重複して形成されていても良い(図11参照)。
また、高密度部70を形成している複数の融着部71,71…の第2方向(上下方向)におけるピッチp71は、ミシン目25の非貫通部252の第2方向における長さl252よりも小さいことが好ましい(p71<l252)。このような構成であれば、第2方向において、融着部71の少なくとも一部が非貫通部252と重複する位置に配置される可能性が高くなる。したがって、非貫通部252の第1方向(左右方向)の両側で、不織布を構成している繊維が融着部71によって拘束されやすくなり、ミシン目25を破る操作において当該繊維を切断しやすくなる。これにより、ミシン目25をより破りやすくすることが出来る。
また、ナプキン1では、非肌側シート21と肌側シート22,23とを接合する融着部71の各々の面積S71が、非肌側シート21及び肌側シート22,23(第1シート及び第2シート)を構成する不織布の製造工程において形成されているエンボス部27の各々の面積S27よりも小さくなるように、各々の融着部71が形成されている(S71<S27)。エンボス部27は、不織布の全体に分散して形成されているため、高密度部70を形成する際に、融着部71の一部がエンボス部27と重複する可能性がある。そして、エンボス部27と融着部71とが重複した部分では、胴回り部材20の剛性が過度に高くなって、肌触りが硬くなってしまうおそれがある。また、エンボス部27と重ねて融着部71が形成されることにより、融着不良が生じて、第1シートと第2シートとの接合強度が低下するおそれがある。
これに対して、融着部71の面積S71がエンボス部27の面積S27よりも小さければ、逆の場合と比較して融着部71がエンボス部27と重複する確率を低くすることが出来る。したがって、胴回り部材20の剛性が過度に高くなって肌触りが悪化してしまうことや、非肌側シート21と肌側シート22,23(第1シートと第2シート)の接合強度が低下してしまうことを抑制することが出来る。
但し、融着部71の各々の面積S71がエンボス部27の各々の面積S27以上となるように、各々の融着部71が形成されるのであっても良い(S71≧S27)。この場合、各々の融着部71を大きく形成することができるため、高密度部70において、不織布の繊維を拘束する融着部71が占める面積の割合が大きくなる。すなわち、ミシン目25の周囲(第2方向の両側)で繊維が拘束されやすくなるため、ミシン目25を破る際に、非貫通部252を跨いで配置されている繊維が切断されやすくなる(図9B参照)。したがって、ミシン目25を破る操作を行いやすくすることができる。
なお、上記の何れの場合であっても(S71<S27、S71≧S27)、ナプキン1の胴回り部材20は、厚さ方向に見たときに融着部71とエンボス部27とが重複しない部分を有している。言い換えると、隣り合う2つのエンボス部27,27の間に、融着部71が形成された部分を有している。このような構成であれば、逆の場合と比較して、融着部71によって繊維を拘束するピッチが全体として小さくなりやすく、繊維の自由度を低下させやすくすることが出来る。したがって、ミシン目25を破る際に、繊維がより切断されやすくなり、ミシン目25を破る操作を行いやすくすることができる。
また、ナプキン1の胴回り部材20では、エンボス部27が形成されている部分の厚さの平均値t27よりも、融着部71が形成されている部分の厚さの平均値t71のほうが小さくなっている(t27>t71)。図10は、第1シート及び第2シートが積層された胴回り部材20の厚さ方向における断面を表した断面模式図である。図10に示されるように、エンボス部27は、各々の不織布(第1シート及び第2シート)について、交絡した繊維同士を固定するために不織布を所定の厚さだけ圧搾するように形成されている。一方、融着部71は、積層された2枚の不織布(第1シート及び第2シート)を互いに接合するために、上記の所定の厚さよりも深く2枚の不織布を圧搾するように形成されている。したがって、図10では、t27>t71の関係が成立している。
このような構成とすることにより、融着部71が形成されている部分において、積層された第1シートと第2シートとの融着強度が高まり、該融着部71が形成されている部分では繊維が強く拘束され、ミシン目25を破りやすくすることができる。また、胴回り部材20の一部でエンボス部27と融着部71とが重複した場合であっても、第1シートと第2シートとの融着強度を確保しやすくすることができる。
なお、胴回り部材20のうち、エンボス部27が形成されている部分の厚さの平均値t27、及び、融着部71が形成されている部分の厚さの平均値t71は、以下のようにして測定することができる。まず、胴回り部材20から測定対象とする試験片を切り出す。そして、切り出した試験片の厚さ方向の断面(図10に相当する断面)について、マイクロスコープ等を用いて、エンボス部27及び融着部71が形成されている部分の厚さを各々10か所程度測定して、平均値t27,t71をそれぞれ算出する。また、試験片の厚さ方向の断面について撮影を行い、コンピューターを用いた画像解析によって厚さの平均値を算出しても良い。
また、胴回り部材20のうち、第1方向(左右方向)において、サイド接合部40とミシン目25との間の領域には、第1方向に伸縮性を発現する弾性部材が設けられていないことが好ましい。ナプキン1では、前胴回り部20fの第1方向(左右方向)に沿って複数の胴回り弾性部材26,26…が配置されており、当該胴回り弾性部材26によって第1方向に沿った伸縮性が発現している。一方、胴回り弾性部材26は、第1方向(左右方向)における位置26es,26esよりも内側の領域に配置され、位置26esよりも第1方向の外側の領域では、伸縮性は発現していない(図2,図5及び図6等参照)。すなわち、第1方向(左右方向)において、サイド接合部40とミシン目25との間の領域には、第1方向に伸縮性を発現する弾性部材が設けられていない。
したがって、胴回り部材20をミシン目25に沿って前後に分離した際に、図5の後胴回り部20bにおいて、ミシン目25の分離端25be(25fe)とサイド接合部40との間の領域は伸縮し難くなっている。すなわち、胴回り部材20が平面を維持しやすく、皺が形成され難くなっている。この分離端25be(25fe)とサイド接合部40との間の領域は、係合部材30を用いてナプキン1をテープ型ナプキンとして使用する際に着用者の腰部の肌に強く押し当てられる可能性のある領域であるため、当該領域に皺(厚さ方向の凹凸)が形成されていた場合、着用者に不快感や違和感を生じさせるおそれがある。これに対して、本実施形態では、分離端25be(25fe)とサイド接合部40との間の領域に皺が形成され難く、ナプキン1の着用時に着用者の肌に面で当たるようになるため、着用者に不快感等を生じさせ難くすることができる。
なお、第1方向(左右方向)における胴回り弾性部材26による伸縮性が作用する範囲は、後述するナプキン1の製造工程(図12参照)の弾性部材切断工程(S103)にて、胴回り弾性部材26を第1方向(左右方向)の所定位置にて切断することによって調整される。
さらに、胴回り部材20のうち、第1方向(左右方向)において、サイド接合部40とミシン目25との間の領域に、高密度部70(複数の融着部71)が設けられていることが好ましい。高密度部70が設けられている部分では、胴回り部材20の剛性が高まり、皺がより形成され難く、平面形状が維持されやすくなる。本実施形態のナプキン1では、サイド接合部40とミシン目25との第1方向(左右方向)の間の領域に高密度部70が設けられていることから(図6参照)、当該領域において皺が形成されることが抑制され、着用者に不快感を生じさせ難くすることができる。
<高密度部70の変形例>
図7では、高密度部70を構成する複数の融着部71,71…の配置の一例について説明したが、複数の融着部71の配置は以下のように変形しても良い。図11A~図11Eは、高密度部70を構成する融着部71の配置の変形例を表す図である。なお、融着部71は、上述したように、胴回り部材20の非肌側シート21及び肌側シート22,23(第1シート及び第2シート)を融着接合している。
図11Aでは、第2方向(上下方向)に延びる縦長形状の融着部71,71…が第2方向に沿って断続的に並ぶことによって高密度部70が形成されている。図11Bでは、第1方向(左右方向)に延びる横長形状の融着部71,71…が第1方向に沿って断続的に並ぶことによって高密度部70が形成されている。図11Cでは、ドット状の融着部71,71…が分散して配置されることによって高密度部70が形成されている。図11Dでは、格子状の融着部71,71…によって高密度部70が形成されている。図11Eでは、ミシン目25の第1方向の両側に、ミシン目25と略平行な直線状の融着部71が配置されることによって高密度部70が形成されている。また、これ以外の種類の融着部71によって高密度部70形成されるのであっても良いし、異なる複数種類の融着部71を組み合わせることによって高密度部70形成されるのであっても良い。
このような変形例のいずれの場合も、ミシン目25の第1方向の両側に高密度部70が形成されており、不織布を構成している繊維がミシン目25の両側で拘束されやすい構成となっており、当該繊維を切断しやすくなっている。また、第2方向においてミシン目25の非貫通部252と重複する領域に融着部71が配置されていれば、当該領域において繊維の自由度が低くなり、ミシン目25を破る際に繊維をより切断しやすくすることができる。したがって、高密度部70を図11A~図11Eのように変形した場合であっても、ミシン目25を破る操作を行いやすくすることができる。なお、図7では、厚さ方向に見たときにミシン目25と重複しないように融着部71が配置されていたが、図11に示される変形例のように、融着部71の一部がミシン目25と重複して配置されていても良い。
<ナプキン1の製造方法>
続いて、ナプキン1の製造方法について説明する。図12は、ナプキン1の製造において実施される各工程のフロー図である。図13はナプキン1を製造する製造装置100について説明する概略図である。
図13に示す製造装置100は、図12に示される各工程(S101~S109)を順次実施することによって、ナプキン1を製造する。製造装置100は、搬送機構110と、弾性部材取り付け機構120と、弾性部材切断機構130と、高密度部形成機構140と、ミシン目形成機構150と、係合部材取り付け機構160と、吸収性本体取り付け機構170と、接合機構180と、切断機構190とを備える。
まず、ナプキン1を構成する非肌側シート21、肌側シート22,23(第1シート及び第2シート)等の基材を、所定の搬送方向(MD方向)へ搬送する搬送工程が行われる(S101)。なお、製造装置100において搬送方向(MD方向)は、ナプキン1の左右方向(第1方向)に沿った方向である。搬送工程では、非肌側シート21が搬送方向(左右方向)に連なった状態の非肌側シート連続体21Lと、肌側シート22(23)が搬送方向(左右方向)に連なった状態の肌側シート連続体22L(23L)とが、搬送機構110によって、それぞれ所定の搬送速度で搬送方向の上流側から下流側へ搬送される。これらの各基材が搬送される間に、S102~S109の各工程が実施されることで、ナプキン1が製造される。
次いで、搬送方向に搬送されている非肌側シート連続体21Lと、肌側シート連続体22L(23L)とを積層させ、厚さ方向の間に胴回り弾性部材26を挟んで取り付ける弾性部材取り付け工程が行われる(S102)。弾性部材取り付け工程では、搬送方向(左右方向)に連なった状態の胴回り弾性部材の連続体26Lを、弾性部材取り付け機構120によって搬送方向に所定の伸長倍率で伸長させながら搬送方向に沿って繰り出す。そして、非肌側シート連続体21Lと肌側シート連続体22L(23L)との間に挟み込むようにして接着剤を用いて両シート間に接合する。胴回り弾性部材の連続体26Lを接合する接着剤は、弾性部材側(26L)に塗布されても良いし、シート側(21L,22L,23L)に塗布されても良い。これにより、胴回り部材20の連続体が形成される。
次いで、胴回り弾性部材の連続体26Lを、搬送方向(左右方向)の所定の位置で切断する弾性部材切断工程が行われる(S103)。具体的には、胴回り弾性部材26の伸縮性が発現する範囲が、図2の左右方向において位置26es,26esの間となるように、弾性部材切断機構130によって胴回り弾性部材の連続体26Lが切断される。本実施形態では、非肌側シート連続体21Lのうち、搬送方向(左右方向)においてサイド接合部40,40が形成される位置付近を切断位置として、胴回り弾性部材の連続体26Lが切断される。搬送方向(左右方向)においてサイド接合部40が形成される位置と位置26esとの間の領域では、胴回り弾性部材の連続体26Lが非肌側シート連続体21L及び肌側シート連続体22Lに対して接合されていない(例えば、接着剤が塗布されていない)。一方、胴回り弾性部材の連続体26Lは、位置26es,26esにて非肌側シート連続体21L及び肌側シート連続体22Lに対して接合されている。そのため、サイド接合部40,40付近にて切断された胴回り弾性部材26は、搬送方向(左右方向)においてサイド接合部40から位置26esに向けて収縮し、サイド接合部40と位置26esとの間では伸縮性を発現しなくなる(図2等参照)。この動作を弾性部材の「カットバック」とも言う。
なお、胴回り弾性部材26のカットバックを行う際には、搬送方向(左右方向)において、サイド接合部40付近の一ヵ所を切断個所として胴回り弾性部材26が切断されることが望ましい。すなわち、搬送方向(左右方向)に隣り合う位置26es,26esの間の一ヵ所でのみ胴回り弾性部材の連続体26L連続体が切断されることが望ましい。仮に、胴回り弾性部材の連続体26L連続体が隣り合う位置26es,26esの間の複数個所で切断(細断)された場合、弾性部材26の断片が胴回り部材20に残って、ナプキン1の使用時に外部へ脱落したり、残った断片がミシン目25を破く操作の邪魔になったりするおそれがあるためである。
次いで、積層された状態で搬送されている非肌側シート連続体21Lと肌側シート連続体22L(23L)の所定の部分を互いに融着し、高密度部70を形成する高密度部形成工程が行われる(S104)。高密度部形成工程は、例えば、超音波ホーンとアンビルを備えた高密度部形成機構140によって、複数の融着部71,71…を形成することによって行われる。高密度部形成工程にて形成される融着部71の形状や配置は、図6や図8で説明したとおりである。
本実施形態において、高密度部形成工程(S104)は、弾性部材切断工程(S103)の後で実施される。したがって、高密度部70が形成される領域(図2の左右方向において、サイド接合部40と位置26esとの間の領域)には、胴回り弾性部材26が存在しておらず、胴回り弾性部材26と重複する位置に融着部71が形成されてしまうことが抑制される。これにより、融着部71の融着不良が生じることが抑制され、非肌側シート連続体21Lと肌側シート連続体22L(23L)との接合強度を確保しやすくすることができる。
次いで、搬送方向(MD方向、ナプキン1の左右方向)と交差するCD方向(ナプキン1の上下方向)に沿ってミシン目25を形成するミシン目形成工程が行われる(S105)。ミシン目25は、例えばCD方向に沿って断続的に並ぶ刃を備えたカッターロールからなるミシン目形成機構150を用いて行われる。なお、ミシン目25を形成する際に、肌側シート連続体21L等の基材シートが柔らかいと、カッターロールの刃が基材シートを厚さ方向に貫通しにくくなり、貫通部252が形成され難くなるおそれがある。また、ミシン目25が曲がってしまう等、正確なミシン目25が形成され難くなるおそれがある。これに対して、本実施形態では、高密度部形成工程(S104)で高密度部70が形成された後で、ミシン目形成工程(S105)が行われる。したがって、高密度部70によって非肌側シート連続体21L等の基材シートの剛性が高められ平面を維持しやすい状態でミシン目25が形成されやすくなり、ミシン目25を安定かつ正確に形成することができる。
次いで、胴回り部材20の非肌側に、係合部材30を取り付ける係合部材取り付け工程(S106)が行われる。図13では、製造装置100とは異なるラインで別途製造された係合部材30が、転写ドラムを備えた係合部材取り付け機構160によって、胴回り部材20の非肌側に転写される。なお、図12及び図13では示していないが、係合部材取り付け工程(S106)を実施する前に、胴回り部材20から一対の脚回り開口1b,1bとなる部分を切り抜く処理が行われる。
次いで、胴回り部材20の肌側に、吸収性本体10を取り付ける吸収性本体取り付け工程が行われる(S107)。図13では、製造装置100とは異なるラインで別途製造された吸収性本体10が、転写ドラムを備えた吸収性本体取り付け機構170によって、胴回り部材20の肌側に転写される。
次いで、接合機構180を用いて、胴回り部材20及び吸収性本体10をCD方向の所定位置(図2の縦方向における中央位置CL)にて二つに折り曲げ、厚さ方向に重なった部分を搬送方向の所定位置にて接合してサイド接合部40(係合部材接合部35)を形成する接合工程が行われる(S108)。
最後に、切断機構190を用いて、胴回り部材20の連続体を搬送方向の所定位置(ナプキン1の左右方向における両端位置)にて切断する切断工程が行われる(S109)。これにより、個々のナプキン1が形成される。
===第2実施形態===
第2実施形態では、胴回り部材20の構成の一部が、第1実施形態のナプキン1とは異なるパンツ型ナプキン2(以下では、単に「ナプキン2」とも呼ぶ)について説明する。図14は、展開かつ伸長状態のナプキン2を厚さ方向から見た平面図である。
ナプキン2の胴回り部材20には、胴回り弾性部材26が設けられておらず、代わりに肌側シート22,23として伸縮性を有するシート部材が用いられることで、左右方向に沿った伸縮性が付与されている。肌側シート22(23)としては、例えば、伸縮性不織布を適用できる。「伸縮性不織布」とは、伸縮性を有する伸縮性繊維、及び伸縮性繊維よりも収縮性の低い伸長性繊維を含み、ギア延伸等の適宜な延伸処理が施された不織布である。本実施形態の肌側シート22は、伸縮性繊維として、弾性を有する熱可塑性エラストマーの一種であるポリウレタン系エラストマーの繊維を用いることが可能であり、伸長性繊維として、非弾性を有する熱可塑性樹脂の一種であるポリオレフィン系樹脂のポリプロピレン(PP)の繊維を用いることが可能である。
そして、肌側シート22(23)は、点在する複数のシート接合部(不図示)によって非肌側シート21と接合されており、これにより、胴回り部材20に、少なくとも左右方向に沿った伸縮性が付与される。第2実施形態において、シート接合部は、超音波溶着等の公知の接合手段を用いて形成される。
ナプキン2のその他の構成は、基本的にナプキン1と同様である。すなわち、胴回り部材20に設けられるミシン目25や、ミシン目25の左右方向の両側に設けられる高密度部70(融着部71)等の構成は、ナプキン1と同様である。したがって、第2実施形態のナプキン2においても、ミシン目25を破く操作を行いやすくすることができる。なお、肌側シート22,23として伸縮不織布を用いる場合は、風合いを損ねないようにするため、エンボスを施す部分やその周辺部においては他と比較して低伸縮であることが好ましい。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
上述の実施形態では、左右方向の両側に一対の係合部32が設けられた例について説明されていたが、係合部32が複数対設けられていても良い。例えば、上下方向に離間して係合部32が2つ配置されていることにより、二対の係合部32を有するパンツ型吸収性物品としても良い。この場合、複数対の係止部のうち、何れか一対の係止部の上下方向中央位置において伸縮領域が設けられていれば、当該係止部間で胴回り開口が収縮しやすくなるため、良好なフィット性を実現することができる。
上述の実施形態では、ミシン目25(分離部25)が、左右方向において胴回り部材20の両側に一対設けられていたが、片側だけにミシン目25が設けられていても良い。すなわち、胴回り部材20のうち、左右方向の片側のみが前後に分離可能な構成であっても良い。
上述の実施形態では、複数の融着部71,71…が分散して配置されることによって高密度部70が形成されていたが、異なる種類の融着部71によって高密度部70が形成されていても良い。例えば、ある種類の融着部71aが分散して設けられた領域が形成されており、その領域を挟むように、融着部71aよりも単位面積当たりの密度が高い融着部71bが配置された2段階のパターンによって高密度部70が形成されるのであっても良い。
1 ナプキン(パンツ型吸収性物品)(第1実施形態)、
1a 胴回り開口、1b 脚回り開口、
2 ナプキン(パンツ型吸収性物品)(第2実施形態)、
10 吸収性本体、
11 吸収性コア、
12 トップシート、
13 バックシート、13a 液不透過性シート、13b 疎水性シート、
20 胴回り部材、
20f 前胴回り部、20b 後胴回り部、
21 非肌側シート、22 肌側シート、23 肌側シート、
25 ミシン目(分離部)、25fe 分離端、25be 分離端、
251 溝部、252 非貫通部、
26 胴回り弾性部材、
27 エンボス部、
28 前側脚回り弾性部材、29 後側脚回り弾性部材、
30 係合部材、
31 基材シート、32 係合部、35 係合部材接合部、
40 サイド接合部、40f 端部、40b 端部、
50 吸収体弾性部材、
70 高密度部、
71 融着部、
100 製造装置、
110 搬送機構、120 弾性部材取り付け機構、130 弾性部材切断機構、
140 高密度部形成機構、150 ミシン目形成機構、
160 係合部材取り付け機構、170 吸収性本体取り付け機構、180 接合機構、190 切断機構、
CL 中央位置

Claims (14)

  1. 互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、
    吸収性本体と、
    前胴回り部及び後胴回り部を備えた胴回り部材と、
    一端部が前記胴回り部材に固定され、他端部が前記胴回り部材の非肌側面に取り外し可能に係合する係合部材と、
    を有し、
    前記前胴回り部と前記後胴回り部とが、一対のサイド接合部によって互いに接合されており、
    胴回り開口と一対の脚回り開口とを有する、パンツ型吸収性物品であって、
    前記胴回り部材は、第1方向に沿った繊維配向性を有する不織布からなる第1シートを有し、
    前記胴回り部材を前後に分離するためのミシン目を有し、
    前記ミシン目は、前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記胴回り開口から前記脚回り開口に亘って配置されており、
    前記左右方向において、前記一対のサイド接合部間に、前記第1シートのうち周囲よりも密度が高くなった部分である高密度部を有し、
    前記高密度部が、前記第1方向において前記ミシン目の両側に設けられている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  2. 請求項1に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記胴回り部材は、前記第1シートと積層された第2シートを有し、
    前記高密度部は、前記第1シートと前記第2シートとを融着して接合する複数の融着部によって構成されている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記第2方向において、前記ミシン目の前記胴回り開口側の端部と、前記ミシン目の前記脚回り開口側の端部との少なくとも何れかに、前記高密度部が設けられている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  4. 請求項1または2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記ミシン目は、前記第1シートを厚さ方向に貫通する溝部と、貫通しない非貫通部とを第2方向に沿って交互に有し、
    前記高密度部の少なくとも一部は、前記第2方向において前記非貫通部と重複する部分に設けられている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  5. 請求項4に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記ミシン目と前記高密度部との前記第1方向における間隔は、前記非貫通部の前記第2方向における長さよりも小さい、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  6. 請求項4に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記胴回り部材は、前記第1シートと積層された第2シートを有し、
    前記高密度部は、前記第1シートと前記第2シートとを融着して接合する複数の融着部によって構成されており、
    前記融着部の前記第2方向におけるピッチは、前記非貫通部の前記第2方向における長さよりも小さい、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  7. 請求項2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記第1シートは、点在する複数のエンボス部によって、絡み合った繊維同士が熱融着されることによってシート状に形成された不織布であり、
    各々の前記融着部の面積は、各々の前記エンボス部の面積よりも小さい、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  8. 請求項2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記第1シートは、点在する複数のエンボス部によって、絡み合った繊維同士が熱融着されることによってシート状に形成された不織布であり、
    各々の前記融着部の面積は、各々の前記エンボス部の面積以上である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  9. 請求項2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記第1シートは、点在する複数のエンボス部によって、絡み合った繊維同士が熱融着されることによってシート状に形成された不織布であり、
    厚さ方向に見たときに、前記融着部と前記エンボス部とが重複していない部分を有している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  10. 請求項2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記第1シート及び前記第2シートの各々は、点在する複数のエンボス部によって、絡み合った繊維同士が熱融着されることによってシート状に形成された不織布であり、
    前記胴回り部材において、前記エンボス部が形成されている部分の厚さの平均値は、前記融着部が形成されている部分の厚さの平均値よりも大きい、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  11. 請求項1または2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記胴回り部材のうち、前記第1方向において前記サイド接合部と前記ミシン目との間の領域には、前記第1方向に伸縮性を発現する弾性部材が設けられていない、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  12. 請求項1または2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記胴回り部材のうち、前記第1方向において前記サイド接合部と前記ミシン目との間の領域に、前記高密度部が設けられている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  13. 第1方向に沿った繊維配向性を有する不織布からなる第1シートを搬送方向に沿って連続的に搬送する搬送工程と、
    前記第1シートの所定の領域に、前記第1シートのうち周囲よりも密度が高くなった部分である高密度部を形成する高密度部形成工程と、
    前記第1シートに、前記第1方向と交差する第2方向に沿ったミシン目を形成する、ミシン目形成工程と、
    前記第1シートに取り外し可能に係合する係合部材の一端部を、前記第1シートに固定する、係合部材取り付け工程と、
    を有するパンツ型吸収性物品の製造方法であって、
    前記ミシン目形成工程が、前記高密度部形成工程の後で実施され、
    前記高密度部は、前記第1方向において前記ミシン目の両側に設けられている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品の製造方法。
  14. 請求項13に記載のパンツ型吸収性物品の製造方法であって、
    前記搬送方向に連続的に搬送される第2シートと、前記第1シートとの厚さ方向の間に、前記搬送方向に沿って伸長させた状態の弾性部材を挟み込むようにして取り付ける弾性部材取り付け工程と、
    前記第1方向における所定の位置で前記弾性部材を切断する弾性部材切断工程と、
    を有し、
    前記弾性部材切断工程が、前記高密度部形成工程よりも先に実施される、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品の製造方法。
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