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JP2024062268A - 検体測定装置 - Google Patents

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JP2024062268A
JP2024062268A JP2022170148A JP2022170148A JP2024062268A JP 2024062268 A JP2024062268 A JP 2024062268A JP 2022170148 A JP2022170148 A JP 2022170148A JP 2022170148 A JP2022170148 A JP 2022170148A JP 2024062268 A JP2024062268 A JP 2024062268A
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turbidity
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light
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Application number
JP2022170148A
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敏行 石田
Toshiyuki Ishida
愛子 ▲高▼島
Aiko Takashima
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Eiken Chemical Co Ltd
Teramecs Co Ltd
Original Assignee
Eiken Chemical Co Ltd
Teramecs Co Ltd
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Abstract

【課題】レイアウトの自由度を高めた検体測定装置を実現する。【解決手段】検体測定装置1は、光源21と、検体又は基準試料を収容可能なセルと、光源21から発せられてセルを透過した光を検出するセンサ31と、セルに基準試料が収容されているときのセンサ31の出力である基準出力を記憶するメモリ61と、検体出力と基準出力とに基づいて検体の濁度を判定する濁度判定部63と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、検体測定装置に関する。
特許文献1には、濁度計が記載されている。この濁度計は、透過光検出器と、第1散乱光検出器と、第2散乱光検出器と、演算手段と、を備える。演算手段は、第1散乱光検出器の出力を透過光検出器と第2散乱光検出器の出力を加えた出力で除算する。
特開2006-329629号公報
特許文献1の濁度計では、透過光検出器、第1散乱光検出器、及び第2散乱光検出器の3種類の検出器を配置する必要がある。この点で、特許文献1の濁度計には改良の余地がある。
本発明の目的は、レイアウトの自由度を高めた検体測定装置を実現することにある。
上述した課題を解決する手段として、本発明の検体測定装置は、光源と、検体又は基準試料を収容可能なセルと、前記光源から発せられて前記セルを透過した光を検出するセンサと、前記セルに前記基準試料が収容されているときの前記センサの出力である基準出力を記憶するメモリと、前記セルに前記検体が収容されているときの前記センサの出力である検体出力と、前記メモリに記憶された前記基準出力と、に基づいて前記検体の濁度を判定する濁度判定部と、を備えることを特徴とする。
検体の濁りの度合いに応じて検体出力と基準出力との間に相違が生じる。上記の特徴によれば、検体出力と基準出力とを用いるので、1つのセンサの出力に基づいて適切に濁度が判定される。そして上記の特徴によれば、複数のセンサを備える装置に比べて、レイアウトの自由度を高めることが可能となる。
本発明において、前記光源、前記センサ、及び前記濁度判定部が、複数の波長の光を用いて濁度判定が実行可能なように構成されていると好ましい。
検体に特定の波長の光を吸収する成分(例えば、蛍光成分)が含まれる場合、その成分の吸光により検体出力が減じられる場合がある。この場合、検体出力と基準出力との相違が大きくなり、濁度が誤判定される可能性がある。上記の特徴によれば、複数の波長の光を用いて濁度判定が実行可能であるから、特定の波長の光を吸収する成分により誤判定が生じる可能性を低くすることができる。
例えば、2つの波長の光を用いるように光源、センサ、及び濁度判定部を構成する。2つの波長の光に対応して、2つの基準出力及び検体出力を得る。光の強度が大きい方の検体出力を用いて濁度を判定するように、濁度判定部を構成する。特定成分による吸光により一方の検体出力が減じられたとしても、他方の検体出力により適切な濁度判定が行われる。
なお、複数の波長の光を用いた濁度判定は、前分光方式または後分光方式により実現可能である。
本発明において、前記センサがカラーセンサであり、前記検体出力に基づいて前記検体の色を判定する色判定部を更に備えると好ましい。
上記の特徴によれば、濁度判定のためのセンサを色判定に兼用し、濁度に加えて検体の色を判定することができるので、検体測定装置の有用性を高めることができる。
本発明において、前記センサは、2次元画像センサであると好ましい。
上記の特徴によれば、センサが2次元画像センサであることにより、センサが光を検知可能な領域が比較的大きくなる。従って、光源からの光に対するセンサの位置合わせが容易になる。これにより、検体測定装置の製造が容易になる。
本発明において、前記濁度判定部は、前記2次元画像センサの出力において濁度の判定に用いる画素列を前記基準出力に基づいて決定する画素列決定部を備えると好ましい。
上記の特徴によれば、濁度の判定に用いる画素列が基準出力に基づいて決定されるので、センサの全ての画素を濁度判定に用いる場合に比べて処理負荷が軽減され好ましい。
本発明において、前記濁度判定部は、前記基準出力に対する前記検体出力の変化量を前記センサの画素毎に算出する変化量算出部を備えると好ましい。
上記の特徴によれば、基準出力に対する検体出力の変化量が画素毎に算出されるので、算出された変化量に基づいて濁度を適切に判定することが可能となる。
本発明において、前記濁度判定部は、前記変化量算出部が算出した前記変化量の最大値に基づいて前記検体の濁度を判定するように構成されていると好ましい。
上記の特徴によれば、算出された変化量の最大値に基づいて濁度が判定されるので、濁度が適切に判定され好ましい。
検体測定装置の構造を示す平面図である。 検体測定装置の制御に係る構成を示す機能ブロック図である。 検体測定装置が実行する濁度判定の処理の説明図である。 基準出力に対する検体出力の変化量(吸光度)の算出結果を示すグラフである。 検体処理装置が実行する濁度判定の処理のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る検体測定装置の実施の形態について説明する。
図1、図2に示されるように、本実施形態の検体測定装置1は、フローセルユニット2と制御部3とにより構成される。検体測定装置1は、検体に対して濁度の測定を行う。検体は液体が好ましく、例えば、尿である。本実施形態では、検体測定装置1は、濁度に加えて色、及び比重の測定が可能なように構成されている。
検体測定装置1は、検査機(例えば、尿検査機)に組み込まれてもよいし、単独で使用されてもよい。
制御部3は、フローセルユニット2の動作を制御し、濁度等の判定の処理を実行する。制御部3の詳細については後述する。
〔フローセルユニット〕
フローセルユニット2は、セル10、光源部20、及びセンサ部30を備えている。光源部20及びセンサ部30は、検体の濁度測定のための構成である。なお本実施形態では、光源部20及びセンサ部30が、濁度測定に加えて、検体の色の測定のために用いられる。
セル10は、検体又は基準試料を収容可能なように構成されている。検体は、濁度測定の対象である。基準試料は、濁度測定において基準となる。基準試料は、例えば、生理食塩水である。
本実施形態では、セル10はフローセルである。すなわち、セル10は、上方から投入された液体が下方へ流出可能なように構成されている。
光源部20は、セル10に収容された検体の検査(透過光検査)のための光を発する。光源部20は、光源21と、制御装置22と、散乱板23と、を備えている。
光源21は、制御装置22によって駆動及び制御されて、光を発する。本実施形態では、光源21は、白色光を発する白色LEDである。
制御装置22は、制御部3によって制御されて、光源21を駆動及び制御する。例えば、制御装置22は、光源21の点灯、消灯、及び光量の変更を行う。
散乱板23は、光源21から発せられた光を散乱させる。散乱板23は、例えば樹脂製の半透明の板である。散乱板23は、光源21とセル10との間に配置されている。
光源部20からの光は、図示しないレンズやスリット等により集光され、セル10へ照射される。
センサ部30は、光源部20から発せられてセル10を透過した光を検出し、検出結果を制御部3へ出力する。すなわち、セル10に収容された検体を透過した光が、センサ部30へ入射する。センサ部30は、センサ31と、制御装置32と、フィルタ板33と、を備えている。
センサ31は、制御装置32によって駆動及び制御されて、受光した光に応じた出力を制御装置32へ送る。本実施形態では、センサ31は、カラーセンサであり、2次元画像センサである。すなわち、センサ31は2次元カラーイメージセンサである。
センサ31は、光源21から発せられセル10を透過する光の光軸上に、光軸と直交する姿勢にて配置されている。
2次元画像センサであるセンサ31は、複数の画素列31a(図3)を備えている。カラーセンサであるセンサ31は、画素毎にRGBの光量を出力する。
制御装置32は、制御部3によって制御されて、センサ31を駆動及び制御する。例えば、制御装置32は、センサ31の露光時間やゲインの変更を行う。制御装置32は、センサ31の出力を制御部3へ送信する。
フィルタ板33は、センサ31へ入射する光から特定波長の光を除去する。本実施形態では、フィルタ板33は赤外光を除去する。フィルタ板33は、セル10とセンサ31との間に配置されている。
このように本実施形態では、白色LEDである光源21から発せられた白色光が、セル10を透過して、センサ31へ入射する。すなわち、光源21から発せられた複数の波長の光が、セル10を透過して、センサ31へ入射する。センサ31が、RGBそれぞれに対応する出力を生成する。換言すれば、本実施形態の検体測定装置1では後分光方式により検体の測定が行われる。
本実施形態では、フローセルユニット2は、更に、比重光源部40、及び比重センサ部50を備えている。比重光源部40及び比重センサ部50は、検体の比重測定のための構成である。
比重光源部40は、セル10に収容された検体の検査(反射光検査)のための光を発する。比重光源部40は、光源41と、制御装置42と、を備えている。
光源41は、制御装置42によって駆動及び制御されて、光を発する。本実施形態では、光源41は、波長645nm~660nmの光を発する赤色レーザーダイオードである。なお光源41は赤色レーザーダイオードに限られない。
制御装置42は、制御部3によって制御されて、光源41を駆動及び制御する。例えば、制御装置42は、光源41の点灯、消灯、及び光量の変更を行う。
比重センサ部50は、比重光源部40から発せられてセル10で反射された光を検出し、検出結果を制御部3へ出力する。すなわち、セル10に収容された検体で反射された光が、比重センサ部50へ入射する。比重センサ部50は、センサ51と、制御装置52と、を備えている。
センサ51は、制御装置52によって駆動及び制御されて、受光した光に応じた出力を制御装置52へ送る。本実施形態では、センサ51は、カラーセンサであり、2次元画像センサである。すなわち、センサ51は2次元カラーイメージセンサである。
センサ51は、光源41から発せられセル10で反射された光の光軸上に、光軸と直交する姿勢にて配置されている。図1に示されるように、センサ51及び光源41は、光源21の光軸に対して両側に配置されている。
2次元画像センサであるセンサ51は、複数の画素列を備えている。カラーセンサであるセンサ51は、画素毎にRGBの光量を出力する。
制御装置52は、制御部3によって制御されて、センサ51を駆動及び制御する。例えば、制御装置52は、センサ51の露光時間やゲインの変更を行う。制御装置52は、センサ51の出力を制御部3へ送信する。
〔制御部〕
上述の通り、制御部3は、フローセルユニット2の動作を制御し、濁度等の判定の処理を実行する。制御部3は、メモリ61、CPU62、濁度判定部63、色判定部64、及び比重判定部65を備える。濁度判定部63、色判定部64、及び比重判定部65は、メモリ61に記憶されたプログラムがCPU62によって実行されることにより実現される機能部である。
制御部3は、フローセルユニット2に内蔵されてもよいし、フローセルユニット2の外部にあってもよい。制御部3が、検体測定装置1が組み込まれる検査機の制御装置に設けられてもよい。その場合、検体測定装置1が備えるメモリ及びCPUが、制御部3のメモリ61及びCPU62を兼ねる。制御部3の構成要素が、複数の機器に分散して設けられてもよいし、一部または全部がクラウド上に設けられてもよい。
メモリ61は、例えばHDDや不揮発性RAMなどである。メモリ61は、上掲の機能部に対応するプログラムや制御パラメータ等を記憶する。本実施形態では、メモリ61は、基準出力及び検体出力を記憶する。
基準出力は、セル10に基準試料が収容されているときのセンサ31の出力である。基準試料及び基準出力は、濁度の測定において基準となる試料及び出力である。
検体出力は、セル10に検体が収容されているときのセンサ31の出力である。検体及び検体出力は、濁度の判定の対象となる試料及び出力である。
〔濁度判定部〕
濁度判定部63は、センサ31の出力に基づいて濁度を判定する。詳しくは、濁度判定部63は、検体出力と基準出力とに基づいて検体の濁度を判定する。
図3、図4を参照しながら濁度の判定の手法について説明する。なお、カラーセンサであるセンサ31の出力は、画素毎の赤(R),緑(G),及び青(B)の出力を有する。以下、注釈が無い限り、1つの色(波長)の出力について説明する。
図3の上段に、センサ31の受光部が模式的に示されている。上述の通り、2次元画像センサであるセンサ31は、複数の画素列31aを備えている。画素列31aには、直線状に並ぶ複数の画素が含まれる。セル10を透過してセンサ31へ入射した光(以下「測定光」と記載する場合がある。)による円状のスポット31bの外形が、破線で示されている。
図3の中段に、センサ31の出力の例が示されている。2次元画像センサであるセンサ31の出力は、2次元の画像となる。出力の画像には、測定光に対応する円状の領域31cが、周囲よりも明るい領域として現れている。
なお、本明細書では、センサ31の受光部が備える画素及び画素列と、センサ31の出力画像における画素及び画素列とを、用語上で区別せず、同じ用語を用いる。
図3の下段に、測定光の中央付近を通る画素列31dからの出力(輝度)のグラフの例が示されている。基準出力が実線で示され、検体出力が破線で示されている。
光源21から発せられた光の一部が、セル10を通過するときに、検体により散乱される。検体の濁りが大きくなるほど、散乱の度合いが大きくなり、測定光によるスポット31b及び領域31cが大きくなる。これに応じて、検体出力における画素列31dからの出力のグラフは、基準出力のグラフに比べ、幅広となる。本実施形態の検体測定装置1は、この変化を利用して検体の濁度を判定する。
以下、詳細を説明する。濁度判定部63は、画素列決定部63a及び変化量算出部63bを備える。
画素列決定部63aは、センサ31の出力において濁度の判定に用いる画素列31aを決定する。詳しくは、画素列決定部63aは、基準出力に基づいて、濁度の判定に用いる画素列31aを決定する。
濁度の判定に用いる画素列31aとしては、測定光によるスポット31b及び領域31cの中心になるべく近いものを選択する方が、測定光によるスポット31b及び領域31cの大きさの変化を検出し易くなり好ましい。本実施形態では、画素列決定部63aは、基準出力において画素列31aに属する画素の出力の合計が最も大きい画素列31aを、濁度の判定に用いる画素列31aとして決定する。
変化量算出部63bは、基準出力に対する検体出力の変化量を、センサ31の画素毎に算出する。そして濁度判定部63は、変化量算出部63bが算出した変化量の最大値に基づいて検体の濁度を判定するように構成されている。
図3、図4を参照しながら詳しく説明する。
生理食塩水である基準試料がセル10に収容されている場合、測定光の散乱は小さい。この場合、図3下段のグラフに示されるように、基準出力のグラフは立ち上がり及び立ち下がりが鋭い形状となる。
濁りのある検体がセル10に収容されている場合、測定光の散乱は基準試料に比べて大きくなる。そうすると、測定光によるスポット31b及び領域31cが、基準試料に比べて大きくなる。この場合、図3の下段のグラフに示されるように、検体出力のグラフは、基準出力のグラフに比べて、立ち上がり及び立ち下がりがなだらかになる。また、ピークの裾野が広がり、ピークの上部が低く且つ細くなる。
画素毎の出力に着目すれば、広がった裾野に対応する画素においては基準出力に比べて検体出力は増加する。細くなったピーク上部に対応する画素においては基準出力に比べて検体出力は減少する。検体の濁りが大きくなるほど、基準出力に対する検体出力の変化量は大きくなる。
本実施形態では、基準出力に対する検体出力の変化量がセンサ31の画素毎に算出され、算出された変化量の最大値に基づいて検体の濁度が判定される。
図4に、画素毎に算出された変化量がグラフで示されている。この例では、基準出力を基準とした吸光度が下掲の式によって画素毎に算出されている。

変化量(吸光度)=-log(検体出力/基準出力)
図4のグラフには、第1検体出力及び第2検体出力について、基準出力に対する変化量(吸光度)が示されている。第1検体出力は、濁りが比較的小さい第1検体からの出力である。第2検体出力は、第1検体よりも濁りが大きい第2検体からの出力である。
濁度判定部63は、変化量算出部63bが算出した変化量の最大値に基づいて検体の濁度を判定する。図4の例では、第1検体出力の変化量の最大値はE1である。第2検体出力の変化量の最大値はE2である。濁度判定部63は、変化量の最大値を所定の判定基準と照合して、濁度を判定する。判定基準は、予め設定されメモリ61に記憶されている。照合の結果、第1検体の濁度は「1+」と判定され、第2検体の濁度は「2+」と判定される。
濁度判定部63は、判定結果の外部への出力、またはメモリ61への記憶を実行する。
なお、濁度判定に用いられる「基準出力に対する検体出力の変化量」とは、増加量であってもよいし、減少量であってもよいし、それらの絶対値であってもよい。本実施形態では、変化量(吸光度)の最小値の絶対値(図4のグラフにおける最下点)を算出することにより、基準出力に対する検体出力の変化量の最大値を算出している。検体が濁っていることにより測定光が散乱されると、測定光によるスポット31b及び領域31c(図3)の外周付近において光の強度が基準試料に比べて増加する。光の強度が増加した画素においては、上掲の式で算出される変化量(吸光度)は負数になる。従って、変化量(吸光度)の「最小値」の絶対値が、基準出力に対する検体出力の変化量の「最大値」に対応する。
濁度判定部63が、複数の波長の光を用いて濁度判定を行うように構成されてもよい。この場合、濁度判定部63は、上述の検体出力に対する処理を、複数の色(波長)の出力に対して実行する。
ここで、検体が無色でなく色を呈する場合、測定光がセル10を通過する際に特定の波長の光が検体に吸収されている可能性がある。そうすると、検体出力のうち当該波長に対応する出力が(濁りに起因する散乱に寄らずに)減少している場合がある。当該波長に対応する出力に基づいて濁度の判定を行うと、吸光に起因する誤差により誤った判定が行われる可能性がある。
濁度判定部63が、複数の波長の光を用いて濁度判定を行うように構成されると、誤判定が抑制され好ましい。例えば、濁度判定部63が次のように構成される。
濁度判定部63が、複数の色(波長)の光に対応する複数の出力のうち、光の強度が大きい方の出力を用いて濁度を判定するよう構成される。この場合、ある波長の光において上述した光の吸収が生じたとしても、光の強度が大きい方、すなわち吸光が生じていない方の出力を用いて濁度が判定されるので、誤判定が抑制される。
変化量算出部63bが、複数の色(波長)の光に対応する複数の出力のそれぞれについて変化量の最大値を算出するよう構成される。濁度判定部63が、算出された複数の最大値のそれぞれについて濁度を判定し、最も大きい判定結果を検体の濁度として採用するよう構成される。この場合、ある波長の光において上述した光の吸収が生じたとしても、最も大きい判定結果が採用されるので、誤判定が抑制される。
変化量算出部63bが、複数の色(波長)の光に対応する複数の出力のそれぞれについて変化量の最大値を算出するよう構成される。濁度判定部63が、算出された複数の最大値の平均値(または合計)に基づいて濁度を判定するように構成される。この場合、ある波長の光において上述した光の吸収が生じたとしても、判定結果に与える影響が減じられ、誤判定が抑制される。
本実施形態では、濁度判定部63は、検体の濁度を「-」、「1+」、及び「2+」の3段階の定性値のいずれかであると判定する。濁度判定部63が、検体の濁度として定量値(数値)を出力するよう構成されてもよい。
〔色判定部〕
色判定部64は、検体出力に基づいて検体の色を判定する。すなわち、色判定部64は、濁度判定部63が判定に用いるセンサ部30からの検体出力に基づいて、検体の色を判定する。
詳しくは、色判定部64は、基準出力及び検体出力に基づいて、基準試料を基準とするRGB夫々の透過率を算出する。色判定部64は、算出した透過率(RGB)をXYZ表色系(CIE)へ変換し、更に分光光度計近似値(xy)へ変換する。色判定部64は、変換で得られた分光光度計近似値(xy)を所定のテーブル(予めメモリ61に記憶されている。)と照合して、検体の色を判定する。
色判定部64は、判定結果の外部への出力、またはメモリ61への記憶を実行する。
〔比重判定部〕
比重判定部65は、比重センサ部50からの出力に基づいて検体の比重を判定する。詳しくは、比重判定部65は、セル10に検体が収容されているときのセンサ51の出力(以下「比重検体出力」と称する。)に基づいて、検体の屈折率を算出し、算出された屈折率に基づいて検体の比重を判定する。比重判定部65は、判定結果の外部への出力、またはメモリ61への記憶を実行する。
〔濁度の判定処理〕
図5のフローチャートを参照しながら、検体測定装置1で行われる濁度の判定処理について説明する。
基準試料のセル10への収容が行われる。(ステップS01)。基準試料のセル10への収容は、オペレータが手作業で行ってもよいし、何らかの装置によって自動的に行われてもよい。
セル10に収容された基準試料の測定が行われる(ステップS02)。光源部20がセル10へ光を照射する。センサ部30がセル10を透過した光を受光し、基準出力を生成する。
生成された基準出力のメモリ61への記憶が行われる(ステップS03)。センサ部30が基準出力を制御部3へ出力する。制御部3が、基準出力をメモリ61へ記憶させる。
濁度の判定に用いる画素列の決定が行われる(ステップS04)。画素列決定部63aが、センサ31の出力において濁度の判定に用いる画素列31aを基準出力に基づいて決定する。
ステップS01からステップS04までの処理は、好ましくは、検体測定装置1の起動時に実行される。ステップS01からステップS04までの処理は、任意のタイミングで実行されてもよい。
検体のセル10への収容が行われる(ステップS05)。検体のセル10への収容は、オペレータが手作業で行ってもよいし、何らかの装置によって自動的に行われてもよい。
セル10に収容された検体の測定が行われる(ステップS06)。光源部20がセル10へ光を照射する。センサ部30がセル10を透過した光を受光し、検体出力を生成する。
生成された検体出力のメモリ61への記憶が行われる(ステップS07)。センサ部30が検体出力を制御部3へ出力する。制御部3が、検体出力をメモリ61へ記憶させる。
基準出力に対する検体出力の変化量の算出が行われる(ステップS08)。変化量算出部63bが、基準出力に対する検体出力の変化量をセンサ31の画素毎に算出する。
濁度の判定が行われる(ステップS09)。濁度判定部63が、変化量算出部63bが算出した変化量の最大値に基づいて検体の濁度を判定する。
判定結果のメモリ61への記憶が行われる(ステップS10)。濁度判定部63が、濁度の判定結果を示すデータを生成する。制御部3が、当該データをメモリ61へ記憶させる。そして濁度の判定処理が終了する。
ステップS05からステップS10までの処理は、検体の数に応じて複数回繰り返されてもよい。
〔他の実施形態〕
上述の実施形態は、本発明の趣旨を変更しない範囲において適宜の変更が可能である。以下、本発明の他の実施形態について説明する。上述の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
(1)検体測定装置1が、濁度の測定のみが可能なように構成されてもよい。検体測定装置1が、濁度及び色の測定のみが可能なように構成されてもよい。すなわち、検体測定装置1が比重光源部40、比重センサ部50、色判定部64、または比重判定部65を備えない形態が可能である。
(2)上述の実施形態では、濁度及び色の判定が後分光方式で行われる例が説明された。すなわち、光源21からの白色光が検体へ照射される。検体を透過した白色光が、カラーセンサであるセンサ31で計測される。濁度及び色の判定が前分光方式で行われてもよい。すなわち、光源21が複数の波長の光を照射可能なように構成される。
例えば、光源21が、複数のLEDを備える。センサ31がモノクロセンサ(例えば、フォトダイオードや、モノクロ2次元センサ)である。複数の波長の光が切り替えられて光源部20から発せられる。センサ31が、切り替えられた複数の波長の光を受光する。センサ部30は、複数の波長の光のそれぞれに対応する出力を制御部3へ送信する。
(3)セル10は、検体を収容可能であれば他の形態でもよい。
(4)検体測定装置1は、尿を分析する装置に限定されない。検体分析装置1は、尿以外の体液(例えば、血液、唾液、髄液等)を分析する装置であってもよい。
本発明は、検体の濁度を判定する装置に適用可能である。例えば、尿の検査装置に適用可能である。
1 :検体測定装置
10 :セル
21 :光源
31 :センサ
31a :画素列
61 :メモリ
63 :濁度判定部
63a :画素列決定部
63b :変化量算出部
64 :色判定部

Claims (7)

  1. 光源と、
    検体又は基準試料を収容可能なセルと、
    前記光源から発せられて前記セルを透過した光を検出するセンサと、
    前記セルに前記基準試料が収容されているときの前記センサの出力である基準出力を記憶するメモリと、
    前記セルに前記検体が収容されているときの前記センサの出力である検体出力と、前記メモリに記憶された前記基準出力と、に基づいて前記検体の濁度を判定する濁度判定部と、を備える検体測定装置。
  2. 前記光源、前記センサ、及び前記濁度判定部が、複数の波長の光を用いて濁度判定が実行可能なように構成されている請求項1に記載の検体測定装置。
  3. 前記センサがカラーセンサであり、
    前記検体出力に基づいて前記検体の色を判定する色判定部を更に備える請求項2に記載の検体測定装置。
  4. 前記センサは、2次元画像センサである請求項1に記載の検体測定装置。
  5. 前記濁度判定部は、前記2次元画像センサの出力において濁度の判定に用いる画素列を前記基準出力に基づいて決定する画素列決定部を備える請求項4に記載の検体測定装置。
  6. 前記濁度判定部は、前記基準出力に対する前記検体出力の変化量を前記センサの画素毎に算出する変化量算出部を備える請求項1から5のいずれか1項に記載の検体測定装置。
  7. 前記濁度判定部は、前記変化量算出部が算出した前記変化量の最大値に基づいて前記検体の濁度を判定するように構成されている請求項6に記載の検体測定装置。
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