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JP2024049872A - 人力駆動車両のリアスプロケット - Google Patents

人力駆動車両のリアスプロケット Download PDF

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JP2024049872A
JP2024049872A JP2022156363A JP2022156363A JP2024049872A JP 2024049872 A JP2024049872 A JP 2024049872A JP 2022156363 A JP2022156363 A JP 2022156363A JP 2022156363 A JP2022156363 A JP 2022156363A JP 2024049872 A JP2024049872 A JP 2024049872A
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tooth
downshift
recess
rear sprocket
sprocket
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JP2022156363A
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建二 蒲田
Kenji Kamata
キアン シュン タン
Tan Kian Xun
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Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Publication date
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Priority to TW112129872A priority patent/TW202413195A/zh
Priority to CN202311197065.5A priority patent/CN117775167A/zh
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Abstract

Figure 2024049872000001
【課題】ダウンシフト動作中に駆動チェーンをダウンシフト開始歯に確実に係合することができる人力駆動車両のリアスプロケットが、提供される。
【解決手段】自転車1の第8のリアスプロケット48は、複数のスプロケット歯52を備える。複数のスプロケット歯52は複数のダウンシフト促進歯53を有する。複数のダウンシフト促進歯53は、ダウンシフト凹部歯55と、ダウンシフト開始歯56と、を有する。ダウンシフト凹部歯55は、ダウンシフト凹部59と、突出部60と、を有する。ダウンシフト凹部59は、ダウンシフト凹部歯55の凹部歯非駆動面58に到達する。突出部60は、ダウンシフト凹部59より径方向外側に少なくとも部分的に配置される。駆動チェーン3はダウンシフト開始歯56に最初に係合する。
【選択図】図6

Description

本発明は、人力駆動車両のリアスプロケットに関する。
特許文献1には、人力駆動車両のリアスプロケット、例えば、自転車用のリアスプロケットが、開示されている。特許文献1のリアスプロケットには、ダウンシフト開始歯54a、および、ダウンシフト凹部歯54bが設けられる。ダウンシフト凹部歯は、ダウンシフト凹部74を有する。
駆動チェーンが小スプロケットから大スプロケットに向けてシフトされるダウンシフト動作中では、駆動チェーンのインナーリンクプレート、または、駆動チェーンのアウターリンクプレートが、大スプロケットにおけるダウンシフト凹部歯54bのダウンシフト凹部74に接近する。この際に、駆動チェーンは、大スプロケットにおいて駆動チェーンと最初に係合するダウンシフト開始歯54aに、係合する。この状態で、駆動チェーンは、小スプロケットから大スプロケットへとシフトする。
特に、駆動チェーンのアウターリンクプレートが大スプロケットにおけるダウンシフト凹部歯54bのダウンシフト凹部に接近する場合は、駆動チェーンのインナーリンクプレートは、ダウンシフト開始歯54aの非駆動面に乗り上げ、駆動チェーンのアウターリンクプレートが、リアスプロケットの駆動回転方向Xに関して、ダウンシフト開始歯54aの上流側に隣接する歯に係合する可能性がある。
米国特許出願公開2006/0154767号明細書
従来のスプロケットでは、駆動チェーンのアウターリンクプレートがダウンシフト凹部に接近する場合に、駆動チェーンのアウターリンクプレートが、ダウンシフト開始歯54aではなく、ダウンシフト開始歯54aの上流側に隣接する歯に係合すると、ダウンシフト変速動作が円滑に行われない可能性がある。
本発明の目的は、ダウンシフト動作中において、駆動チェーンをダウンシフト開始歯に確実に係合することができる人力駆動車両のリアスプロケットを、提供することにある。
本発明の第1の側面に関して、人力駆動車両のリアスプロケットは、人力駆動車両のリアハブ組立体に装着されるように構成される。人力駆動車両のリアスプロケットは、軸方向、径方向、および、周方向を定義するための回転中心軸心、を有する。人力駆動車両のリアスプロケットは、軸方向外側面、および、回転中心軸心に関する軸方向において軸方向外側面の反対側に設けられる軸方向内側面、を有する。
人力駆動車両のリアスプロケットは、スプロケットボディと、複数のスプロケット歯と、を備える。複数のスプロケット歯は、回転中心軸心に関する径方向においてスプロケットボディから径方向外側に延びる。
複数のスプロケット歯は、複数のダウンシフト促進歯を有する。複数のダウンシフト促進歯は、駆動チェーンが隣接小リアスプロケットからリアスプロケットに向けてシフトするダウンシフト動作を促進するように、構成される。
軸方向内側面は、リアスプロケットが人力駆動車両に装着された装着状態で、軸方向において人力駆動車両の軸方向中心面に対向するように構成される。複数のダウンシフト促進歯は、ダウンシフト凹部歯と、ダウンシフト開始歯と、を有する。
ダウンシフト凹部歯は、凹部歯駆動面と、凹部歯非駆動面と、ダウンシフト凹部と、突出部と、を有する。凹部歯非駆動面は、周方向において凹部歯駆動面の反対側に設けられる。ダウンシフト凹部は、軸方向において軸方向外側面から軸方向内側面に向けて凹むように、ダウンシフト凹部歯の軸方向外側面に設けられる。ダウンシフト凹部は、凹部底面を有する。ダウンシフト凹部は、凹部歯非駆動面に到達する。
突出部は、軸方向においてダウンシフト凹部の凹部底面から突出するように、ダウンシフト凹部に設けられる。突出部は、径方向においてダウンシフト凹部より径方向外側に少なくとも部分的に配置される。
ダウンシフト開始歯は、ダウンシフト動作において駆動チェーンと最初に係合するように構成される。ダウンシフト開始歯は、回転中心軸心に関する周方向においてダウンシフト開始歯とダウンシフト凹部歯との間に他のスプロケット歯が配置されることなく、リアスプロケットの駆動回転方向に関するダウンシフト凹部歯の上流側で、ダウンシフト凹部歯と隣接する。
第1の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットでは、ダウンシフト凹部歯のダウンシフト凹部は、ダウンシフト凹部歯の凹部歯非駆動面に到達する。ダウンシフト凹部歯の突出部は、径方向においてダウンシフト凹部より径方向外側に少なくとも部分的に配置される。駆動チェーンはダウンシフト開始歯に最初に係合する。
この構成では、ダウンシフト動作中において、駆動チェーンのインナーリンクプレートがダウンシフト凹部に接近した場合、ダウンシフト凹部歯の突出部は、インナーリンクプレートほとんど干渉しないで、駆動チェーンのアウターリンクプレートがダウンシフト開始歯に係合した後、駆動チェーンは、隣接小リアスプロケットからリアスプロケットに向けてシフトする。
ダウンシフト動作中において、駆動チェーンのアウターリンクプレートがダウンシフト凹部に接近した場合、ダウンシフト凹部歯の突出部がアウターリンクプレートに接触し、ダウンシフト開始歯に乗り上げた駆動チェーンのインナーリンクプレートをダウンシフト開始歯から滑り落とすことにより、ダウンシフト動作が実行されない。
このように、本発明による人力駆動車両のリアスプロケットでは、駆動チェーンのインナーリンクプレートがダウンシフト凹部に接近した場合にのみ、ダウンシフト動作が実行される。すなわち、本発明による人力駆動車両のリアスプロケットでは、常に円滑なダウンシフト動作が実行される。
本発明の第2の側面に関して、第1の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットは、以下のように構成される。複数のスプロケット歯は、隣接歯を有する。隣接歯は、周方向において隣接歯とダウンシフト凹部歯との間に他のスプロケット歯が配置されることなく、駆動回転方向に関するダウンシフト凹部歯の下流側で、ダウンシフト凹部歯と隣接する。隣接歯は、隣接歯駆動面と、周方向において隣接歯駆動面の反対側に設けられる隣接歯非駆動面と、を有する。ダウンシフト凹部歯のダウンシフト凹部は、隣接歯の隣接歯駆動面に到達しない。
第2の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットでは、ダウンシフト凹部歯のダウンシフト凹部を隣接歯の隣接歯駆動面に到達させないことによって、隣接歯の強度を確保することができる。
本発明の第3の側面に関して、第1または第2の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットは、以下のように構成される。第1歯底中心点は、周方向における、ダウンシフト開始歯とダウンシフト凹部歯との間の周方向中心点で、定義される。ダウンシフト凹部歯のダウンシフト凹部は、第1歯底中心点に到達する。
第3の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットでは、ダウンシフト凹部歯のダウンシフト凹部を第1歯底中心点に到達させることによって、ダウンシフト動作をスムーズに実行することができる。また、ダウンシフト凹部歯のダウンシフト凹部を容易に形成することができる。
本発明の第4の側面に関して、第2の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットは、以下のように構成される。第2歯底中心点は、周方向における、ダウンシフト凹部歯と隣接歯との間の周方向中心点で、定義される。ダウンシフト凹部歯のダウンシフト凹部は、第2歯底中心点に到達する。
第4の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットでは、ダウンシフト凹部歯のダウンシフト凹部を第2歯底中心点に到達させることによって、ダウンシフト動作をスムーズに実行することができる。また、ダウンシフト凹部歯のダウンシフト凹部を容易に形成することができる。
本発明の第5の側面に関して、第1から第5の側面のいずれか1つに係る人力駆動車両のリアスプロケットは、以下のように構成される。ダウンシフト開始歯は、開始歯駆動面と、周方向において開始歯駆動面の反対側に設けられる開始歯非駆動面と、を有する。ダウンシフト凹部歯の突出部は、当接面を有する。
突出部の当接面は、ダウンシフト動作中にダウンシフト凹部歯の突出部が駆動チェーンのアウターリンクプレートに軸方向に対向するアウターリンク対向状態において、駆動チェーンのアウターリンクプレートに対して当接するように、構成される。
突出部の当接面は、アウターリンク対向状態において、駆動チェーンのインナーリンクプレートが、ダウンシフト開始歯の開始歯非駆動面上に乗り上げる場合に、駆動チェーンのインナーリンクプレートをダウンシフト開始歯から滑り落とすために、アウターリンク対向状態において、駆動チェーンのアウターリンクプレートがリアスプロケットから軸方向に離れるように、駆動チェーンのアウターリンクプレートを押圧するように構成される。
第5の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットでは、ダウンシフト凹部歯に突出部を設けることによって、ダウンシフト凹部歯の歯先の強度を確保することができる。また、アウターリンク対向状態において、突出部の当接面を駆動チェーンのアウターリンクプレートに当接させることによって、常に駆動チェーンがダウンシフト開始歯に係合するダウンシウト動作を実行できる。
本発明の第6の側面に関して、第5の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットは、以下のように構成される。最大突出距離は、軸方向における、ダウンシフト凹部歯のダウンシフト凹部の凹部底面から、突出部の当接面までの距離によって、定義される。最大突出距離は、0.4mm以上である。
第6の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットでは、上記のように最大突出距離を設定することによって、常に駆動チェーンがダウンシフト開始歯に係合するダウンシウト動作を実行できる。
本発明の第7の側面に関して、第6の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットは、以下のように構成される。最大突出距離は、1.0mm以下である。
第7の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットでは、上記のように最大突出距離を設定することによって、ダウンシフト動作を円滑に実行することができる。
本発明の第8の側面に関して、第1から第7の側面のいずれか1つに係る人力駆動車両のリアスプロケットは、以下のように構成される。ダウンシフト凹部歯は、面取り部を有する。面取り部は、軸方向において軸方向内側面から軸方向外側面に向けて傾斜するように、ダウンシフト凹部歯の軸方向内側面に設けられる。
第8の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットは、以下のような特徴を有する。例えば、従来技術では、駆動チェーンが、複数のフロントスプロケットの中の大フロントスプロケット、および、複数のリアスプロケットの中の大リアスプロケットの間において、斜めに架け渡された状態で、駆動チェーンが逆回転された場合、駆動チェーンが大リアスプロケットから外れる可能性がある。
本発明による人力駆動車両のリアスプロケットでは、面取り部をダウンシフト凹部歯の軸方向内側面に設けることによって、駆動チェーンが逆回転されたときに、駆動チェーンがリアスプロケットから外れることを、抑制することができる。
本発明の第9の側面に関して、第8の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットは、以下のように構成される。最大面取り距離は、面取り部を形成するように、軸方向においてスプロケットボディの軸方向内側面からダウンシフト凹部歯の軸方向内側面までの距離によって、定義される。最大面取り距離は、0.5mmより大きい。
第9の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットでは、上記のように最大面取り距離を設定することによって、駆動チェーンが逆回転されたときに、駆動チェーンがリアスプロケットから外れることを、好適に抑制することができる。
本発明の第10の側面に関して、第9の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットは、以下のように構成される。最大面取り距離は、0.9mm以上である。
第10の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットでは、上記のように最大面取り距離を設定することによって、駆動チェーンが逆回転されたときに、駆動チェーンがリアスプロケットから外れることを、より好適に抑制することができる。
本発明の第11の側面に関して、第8から第10の側面のいずれか1つに係る人力駆動車両のリアスプロケットは、以下のように構成される。面取り部は、リアスプロケットを軸方向から見たときに、突出部と重なる。
第11の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットでは、リアスプロケットを軸方向から見たときに面取り部が突出部と重なるので、ダウンシフト凹部歯に面取り部を設けたとしても、ダウンシフト凹部歯の突出部によって歯先の強度を確保することができる。また、アウターリンク対向状態において、突出部を駆動チェーンのアウターリンクプレートに当接させることによって、常に駆動チェーンがダウンシフト開始歯に係合するダウンシウト動作を実行できる。
本発明の第12の側面に関して、第1から第11の側面のいずれか1つに係る人力駆動車両のリアスプロケットは、以下のように構成される。突出部は、ダウンシフト凹部歯の歯先に設けられる。
第12の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットでは、ダウンシフト凹部歯に突出部を設けることによって、ダウンシフト凹部歯の歯先の強度を確保することができる。また、アウターリンク対向状態において、突出部を駆動チェーンのアウターリンクプレートに当接させることによって、常に駆動チェーンがダウンシフト開始歯に係合するダウンシウト動作を実行できる。
本発明の第13の側面に関して、第12の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットは、以下のように構成される。ダウンシフト凹部歯は、径方向において、突出部よりも径方向外側の位置に、別のダウンシフト凹部を有していない。
第13の側面に係る人力駆動車両のリアスプロケットでは、ダウンシフト凹部が、突出部よりも径方向内側においてダウンシフト凹部歯に設けられるので、ダウンシフト凹部歯の歯先の強度を確保することができる。また、アウターリンク対向状態において、突出部を駆動チェーンのアウターリンクプレートに当接させることによって、常に駆動チェーンがダウンシフト開始歯に係合するダウンシウト動作を実行できる。
本発明によれば、人力駆動車両のリアスプロケットにおいて、常に駆動チェーンがダウンシフト開始歯に係合するダウンシウト動作を実行できる。
本発明の実施形態における自転車の側面図。 自転車を上方から見た模式図。 リアスプロケット組立体の正面図。 リアスプロケット組立体における第7及び第8リアスプロケットの正面図。 リアスプロケット組立体における第8リアスプロケットの正面図。 第7及び第8リアスプロケットを部分的に拡大した斜視図。 第8リアスプロケットを部分的に拡大した正面図。 第8リアスプロケットのダウンシフト凹部歯を周方向外側から見た図。 第8リアスプロケットを部分的に拡大した正面図。
図1に示すように、本発明の実施形態では、自転車1が人力駆動車両の一例として用いられる。自転車1は、駆動チェーン3と、フレーム5と、ハンドル7と、フロントホイール9と、リアホイール11と、変速操作装置13と、駆動部15と、フロントフォーク17と、を有する。自転車1は、フロントディレーラ21と、リアディレーラ23と、をさらに有する。図2に示すように、自転車1は、軸方向中心面Pを有する。
図1に示すように、フロントフォーク17は、フレーム5に回転可能に装着される。ハンドル7は、フロントフォーク17に固定される。フロントホイール9は、フロントハブ組立体18を介して、フロントフォーク17に回転可能に装着される。
リアホイール11は、リアハブ組立体19を介して、フレーム5の後部に回転可能に装着される。フロントタイヤ9aは、フロントホイール9に装着される。リアタイア11aは、リアホイール11に装着される。リアハブ組立体19は、人力駆動車両のリアハブ組立体の一例である。
変速操作装置13は、ハンドル7に装着される。変速操作装置13は、ケーブルを介して、フロントディレーラ21、および、リアディレーラ23を動作させる。例えば、リアディレーラ23は、フレーム5に装着される。リアディレーラ23は、変速操作装置13によって、あるリアスプロケットから他のリアスプロケットへと駆動チェーン3を移動させる。フロントディレーラ21は、フレーム5に装着される。フロントディレーラ21は、変速操作装置13によって、あるフロントスプロケットから他のフロントスプロケットへと駆動チェーン3をシフトさせる。
駆動部15は、主に、リアハブ組立体19と、リアスプロケット組立体27と、クランク組立体29と、を有する。駆動部15は、駆動チェーン3を含んでいてもよい。リアハブ組立体19は、フレーム5に装着される。
リアハブ組立体19には、リアホイール11が接続される。リアハブ組立体19は、リアホイール11と一体的に回転する。リアハブ組立体19は、リアスプロケット組立体27とともに回転するように、構成される。
図1、および、図2に示すように、リアスプロケット組立体27は、回転中心軸心Xを有する。図2に示すように、回転中心軸心Xは、自転車1の軸方向中心面Pに直交する。軸方向は、回転中心軸心Xに沿う方向に定義される。径方向は、回転中心軸心Xに直交する方向に定義される。周方向は、回転中心軸心Xのまわりに定義される。
図2では、リアスプロケット組立体27が模式的に示される。リアスプロケット組立体27は、回転中心軸心Xまわりに回転する。例えば、リアスプロケット組立体27は、図示しないハブ軸を介して、リアハブ組立体19とともに回転する。
自転車1の運転者からクランク組立体29に入力された駆動力は、駆動チェーン3を介して、リアスプロケット組立体27、および、リアハブ組立体19に伝達される。以下では、図1に示すように、駆動チェーン3が、リアスプロケット組立体27、および、リアハブ組立体19を回転する方向は、駆動回転方向Rと記される。
図1に示すように、クランク組立体29は、クランクアーム31と、フロントスプロケット組立体33と、を有する。クランクアーム31は、フレーム5の下部に回転可能に支持される。フロントスプロケット組立体33は、クランクアーム31と一体的に回転するように、クランクアーム31に装着される。フロントスプロケット組立体33は、少なくとも1つのフロントスプロケットを有する。
図3に示すように、リアスプロケット組立体27は、複数のリアスプロケット41~48を有する。複数のリアスプロケット41~48のそれぞれは、駆動チェーン3に係合する。複数のリアスプロケット41~48のそれぞれには、クランク組立体29から駆動チェーン3に伝達された駆動力が伝達される。
複数のリアスプロケット41~48のそれぞれは、リアハブ組立体19のスプロケット支持体19aと一体的に回転するように、リアハブ組立体19のスプロケット支持体19aに装着される。
本実施形態では、図3に示すように、複数のリアスプロケット41~48が、第1から第8のリアスプロケット41~48を含む場合の例が、示される。第1から第8のリアスプロケット41~48は、回転中心軸心Xに関して同軸上に配置される。第1から第8のリアスプロケット41~48は、回転中心軸心Xに関する軸方向に並べて配置される。
第1のリアスプロケット41は最も小さいリアスプロケットであり、第8のリアスプロケット48は最も大きいリアスプロケットである。第2から第8のリアスプロケット42~48のそれぞれの間には、図示しないスペーサが配置される。第7のリアスプロケット47、および、第8のリアスプロケット48は、リベットによって、互いに連結される。
本実施形態では、図3、および、図4に示す、第7のリアスプロケット47、および、第8のリアスプロケット48が、本発明の特徴的な構造を有する。第7のリアスプロケット47は、人力駆動車両の隣接小リアスプロケットの一例である。第8のリアスプロケット48は、人力駆動車両のリアスプロケットの一例である。
図3に示すように、第7のリアスプロケット47は、回転中心軸心Xに関する軸方向において、第6のリアスプロケット46と隣接して配置される。例えば、第7のリアスプロケット47は、回転中心軸心Xに関する軸方向において、第6のリアスプロケット46、および、第8のリアスプロケット48の間に配置される。
第7のリアスプロケット47は、リアハブ組立体19に装着されるように構成される。例えば、第7のリアスプロケット47は、リアハブ組立体19のスプロケット支持体19aと一体的に回転するように、リアハブ組立体19のスプロケット支持体19aに装着される。
図3に示すように、第8のリアスプロケット48は、回転中心軸心Xに関する軸方向において、第7のリアスプロケット47に隣接して配置される。例えば、第8のリアスプロケット48が自転車1に装着された装着状態で、第8のリアスプロケット48は、回転中心軸心Xに関する軸方向において、第7のリアスプロケット47、および、図2に示す自転車1の軸方向中心面Pの間に配置される。
第8のリアスプロケット48は、リアハブ組立体19に装着されるように構成される。例えば、第8のリアスプロケット48は、リアハブ組立体19のスプロケット支持体19aと一体的に回転するように、リアハブ組立体19のスプロケット支持体19aに装着される。
図4、および、図5に示すように、第8のリアスプロケット48は、軸方向、径方向、および、周方向を定義するための回転中心軸心X、を有する。第8のリアスプロケット48の回転中心軸心Xは、上述したリアスプロケット組立体27の回転中心軸心Xと同じである。
図4、図5、および、図6に示すように、第8のリアスプロケット48は、軸方向外側面49、および、回転中心軸心Xに関する軸方向において軸方向外側面49の反対側に設けられる軸方向内側面50、を有する。
図4、および、図6に示すように、軸方向外側面49は、回転中心軸心Xに関する軸方向において、第8のリアスプロケット48の外側面を形成する。軸方向外側面49は、回転中心軸心Xに関する軸方向において、第7のリアスプロケット47側の外面を形成する。
図6に示すように、軸方向内側面50は、回転中心軸心Xに関する軸方向において、第8のリアスプロケット48の内側面を形成する。軸方向内側面50は、回転中心軸心Xに関する軸方向において、図2に示す自転車1の軸方向中心面P側の面を形成する。
第8のリアスプロケット48が自転車1に装着された装着状態で、軸方向内側面50は、回転中心軸心Xに関する軸方向において、自転車1の軸方向中心面Pに対向するように、構成される。
例えば、第8のリアスプロケット48が、リアハブ組立体19に装着された状態、例えば、リアハブ組立体19のスプロケット支持体19aに装着された状態で、軸方向内側面50は、回転中心軸心Xに関する軸方向において、軸方向中心面Pに対向する。
図4、および、図5に示すように、第8のリアスプロケット48は、スプロケットボディ51と、複数のスプロケット歯52と、を備える。図5に示すように、スプロケットボディ51は、外側環状部51aと、内側環状部51bと、複数のアーム部51cと、を有する。
外側環状部51aは、環状に形成される。外側環状部51aは、スプロケットボディ51の径方向外側部を形成する。内側環状部51bは、環状に形成される。内側環状部51bは、外側環状部51aより径方向内側において、スプロケットボディ51の径方向内側部を形成する。内側環状部51bは、スプロケット支持体19aと係合し一体的に回転する。
複数のアーム部51cは、外側環状部51a、および、内側環状部51bを連結する。複数のアーム部51cは、外側環状部51aから内側環状部51bに向けて延びる。複数のアーム部51cは、外側環状部51a、および、内側環状部51bと一体に形成される。
図4、および、図5に示すように、複数のスプロケット歯52は、回転中心軸心Xに関する径方向において、スプロケットボディ51から径方向外側に延びる。複数のスプロケット歯52は、スプロケットボディ51と一体に形成される。例えば、図5に示すように、複数のスプロケット歯52は、外側環状部51aと一体に形成される。
図4に示すように、複数のスプロケット歯52は、複数のダウンシフト促進歯53を有する。複数のスプロケット歯52は、隣接歯54をさらに有する。複数のダウンシフト促進歯53は、ダウンシフト動作を促進するように構成される。ダウンシフト動作は、駆動チェーン3が第7のリアスプロケット47から第8のリアスプロケット48に向けてシフトする動作である。
図5、および、図6に示すように、複数のダウンシフト促進歯53は、ダウンシフト凹部歯55と、ダウンシフト開始歯56と、を有する。本実施形態では、複数のダウンシフト促進歯53は、複数の箇所、例えば、5箇所に設けられる。
図6、および、図7に示すように、ダウンシフト凹部歯55は、凹部歯駆動面57と、凹部歯非駆動面58と、ダウンシフト凹部59と、突出部60と、を有する。図8に示すように、ダウンシフト凹部歯55は、面取り部61をさらに有する。ダウンシフト凹部歯55は、回転中心軸心Xに関する径方向において、突出部60よりも径方向外側の位置に、別のダウンシフト凹部を有していない。
図6、および、図7に示すように、凹部歯駆動面57は、駆動チェーン3からの駆動力が伝達される面である。凹部歯駆動面57は、第8のリアスプロケット48の駆動回転方向Rにおいて、ダウンシフト凹部歯55の上流側に設けられる。凹部歯非駆動面58は、回転中心軸心Xに関する周方向において、凹部歯駆動面57の反対側に設けられる。凹部歯非駆動面58は、第8のリアスプロケット48の駆動回転方向Rにおいて、ダウンシフト凹部歯55の下流側に設けられる。
図6、および、図7に示すように、ダウンシフト凹部59は、ダウンシフト凹部歯55の軸方向外側面49に設けられる。例えば、ダウンシフト凹部59は、回転中心軸心Xに関する軸方向において、軸方向外側面49から軸方向内側面50に向けて凹むように、ダウンシフト凹部歯55の軸方向外側面49に設けられる。
図7に示すように、ダウンシフト凹部59は、凹部歯非駆動面58に到達する。ダウンシフト凹部59は、凹部歯駆動面57、および、ダウンシフト開始歯56の開始歯非駆動面71を連結する歯底に、少なくとも到達する。例えば、ダウンシフト凹部59は、第1歯底中心点CP1に到達する。ダウンシフト凹部59は、第1歯底中心点CP1を超えて延びてもよい。
第1歯底中心点CP1は、回転中心軸心Xに関する周方向における、ダウンシフト開始歯56とダウンシフト凹部歯55との間の周方向中心点で、定義される。好ましくは、周方向中心点は、第8のリアスプロケット48の歯底円TC上に定義される。
図7に示すように、ダウンシフト凹部59は、凹部歯非駆動面58、および、隣接歯54の隣接歯駆動面72を連結する歯底に、少なくとも到達する。例えば、ダウンシフト凹部59は、第2歯底中心点CP2に到達する。ダウンシフト凹部59は、第2歯底中心点CP2を超えて延びてもよい。
第2歯底中心点CP2は、回転中心軸心Xに関する周方向における、ダウンシフト凹部歯55と隣接歯54との間の周方向中心点で、定義される。好ましくは、周方向中心点は、第8のリアスプロケット48の歯底円TC上に定義される。
ダウンシフト凹部59は、後述する、隣接歯54の隣接歯駆動面72に到達しない。すなわち、ダウンシフト凹部59は、第1歯底中心点CP1から第2歯底中心点CP2に向けて延び、隣接歯54の隣接歯駆動面72に到達しない。
図7に示すように、ダウンシフト凹部59は、凹部底面66を有する。ダウンシフト凹部59は、凹部壁部67をさらに有する。凹部底面66は、ダウンシフト凹部59の底面を形成する。凹部壁部67は、凹部底面66、および、ダウンシフト凹部歯55の軸方向外側面49を連結する。凹部壁部67は、ダウンシフト凹部59の範囲を形成する。
図6、および、図7に示すように、突出部60は、ダウンシフト凹部歯55の軸方向外側面49側において、ダウンシフト凹部59に設けられる。具体的には、図7に示すように、突出部60は、回転中心軸心Xに関する軸方向においてダウンシフト凹部59の凹部底面66から突出するように、ダウンシフト凹部59に設けられる。
図6、および、図7に示すように、突出部60は、回転中心軸心Xに関する径方向においてダウンシフト凹部59より径方向外側に少なくとも部分的に配置される。本実施形態では、図7に示すように、第8のリアスプロケット48の正面視において、突出部60は、回転中心軸心Xに関する径方向においてダウンシフト凹部59より径方向外側に配置される。第8のリアスプロケット48の正面視は、第8のリアスプロケット48を軸方向外側から見た場合の正面視である。
詳細には、突出部60は、ダウンシフト凹部歯55の歯先68に設けられる。第8のリアスプロケット48の正面視において、突出部60は、回転中心軸心Xに関する径方向においてダウンシフト凹部59より径方向外側に配置され、ダウンシフト凹部歯55の歯先68に到達する。
図7に示すように、第8のリアスプロケット48の正面視において、ダウンシフト凹部59は、回転中心軸心Xに関する径方向において、ダウンシフト凹部歯55の歯先68の突出部60より径方向内側に、配置される。
図7、および、図8に示すように、突出部60は当接面69を有する。当接面69は、ダウンシフト動作中のアウターリンク対向状態において、駆動チェーン3のアウターリンクプレートに対して当接するように、構成される。アウターリンク対向状態は、ダウンシフト動作中にダウンシフト凹部歯55の突出部60が駆動チェーン3のアウターリンクプレートに対して軸方向に対向する状態である。
図7に示すように、当接面69は、第8のリアスプロケット48の駆動回転方向Rにおいて、少なくとも突出部60の上流側に設けられる。当接面69は、ダウンシフト凹部歯55の凹部歯駆動面57に接続される。当接面69は、アウターリンク対向状態において、駆動チェーン3のアウターリンクプレートに当接し、駆動チェーン3のアウターリンクプレートを押圧する。
例えば、当接面69は、アウターリンク対向状態で、回転中心軸心Xに関する軸方向に駆動チェーン3のアウターリンクプレートが第8のリアスプロケット48から離れるように、駆動チェーン3のアウターリンクプレートを押圧する。この当接面69の押圧によって、ダウンシフト開始歯56の開始歯非駆動面71上に乗り上げた駆動チェーン3のインナーリンクプレートが、ダウンシフト開始歯56から滑り落とされる。この場合、ダウンシフト動作が実行されない。
すなわち、当接面69は、駆動チェーン3のインナーリンクプレートがアウターリンク対向状態においてダウンシフト開始歯56の開始歯非駆動面71上に乗り上げる場合に、駆動チェーン3のインナーリンクプレートをダウンシフト開始歯56から滑り落とすために、アウターリンク対向状態において、駆動チェーン3のアウターリンクプレートが第8のリアスプロケット48から軸方向に離れるように、駆動チェーン3のアウターリンクプレートを押圧するように構成される。
当接面69は、ダウンシフト動作中のインナーリンク対向状態において、駆動チェーン3のインナーリンクプレートに対してほとんど当接しないように、構成される。好ましくは、当接面69は、ダウンシフト動作中のインナーリンク対向状態において、駆動チェーン3のインナーリンクプレートに対して当接しないように、構成される。インナーリンク対向状態は、ダウンシフト動作中にダウンシフト凹部歯55の突出部60が駆動チェーン3のインナーリンクプレートに対して軸方向に対向する状態である。
例えば、当接面69は、インナーリンク対向状態において、駆動チェーン3のインナーリンクプレートと間隔を隔てて配置される。この状態で、駆動チェーン3のアウターリンクプレートはダウンシフト開始歯56に係合する。この状態を経て、駆動チェーン3は、第7のリアスプロケット47から第8のリアスプロケット48に向けてシフトする。この場合、ダウンシフト動作が実行される。
上記の構成を有する突出部60では、図8に示すように、最大突出距離MP1が、回転中心軸心Xに関する軸方向における、ダウンシフト凹部歯55のダウンシフト凹部59の凹部底面66から、突出部60の当接面69までの距離によって、定義される。最大突出距離MP1は、凹部底面66から突出部60の当接面69までの最大距離である。例えば、最大突出距離MP1は、0.4mm以上である。最大突出距離MP1は、1.0mm以下である。本実施形態では、最大突出距離MP1は、0.45mmである。
図9に示すように、チェーンローラクリアランスCDは、回転中心軸心Xに関する径方向における、突出部60、および、駆動チェーン3のチェーンローラCRの間隔によって、定義される。具体的には、チェーンローラクリアランスCDは、ダウンシフト動作中のインナーリンク対向状態において、突出部60の径方向内側壁部60a、および、駆動チェーン3のチェーンローラCRの外周面の間隔によって、定義される。例えば、チェーンローラクリアランスCDは、1.5mm以上である。チェーンローラクリアランスCDを1.5mm以上とすることによって、ダウンシフト動作中のインナーリンク対向状態において、駆動チェーン3のアウターリンクプレートが確実にダウンシフト開始歯56に係合する。本実施形態では、チェーンローラクリアランスCDは、1.75mmである。
図6に示すダウンシフト開始歯56は、ダウンシフト動作において駆動チェーン3と最初に係合するように構成される。例えば、ダウンシフト動作時に、駆動チェーン3のインナーリンクプレートが、回転中心軸心Xに関する軸方向において、ダウンシフト凹部歯55のダウンシフト凹部59に対向して配置された場合に、ダウンシフト開始歯56は、駆動チェーン3のアウターリンクプレートと最初に係合する。
図6、および、図7に示すように、ダウンシフト開始歯56は、第8のリアスプロケット48の駆動回転方向Rにおいて、ダウンシフト凹部歯55の上流側で、ダウンシフト凹部歯55に隣接して配置される。詳細には、ダウンシフト開始歯56は、回転中心軸心Xに関する周方向においてダウンシフト開始歯56とダウンシフト凹部歯55との間に他のスプロケット歯が配置されることなく、第8のリアスプロケット48の駆動回転方向Rに関するダウンシフト凹部歯55の上流側で、ダウンシフト凹部歯55と隣接する。
図7に示すように、ダウンシフト開始歯56は、開始歯駆動面70と、開始歯非駆動面71と、を有する。開始歯駆動面70は、駆動チェーン3からの駆動力が伝達される面である。開始歯駆動面70は、第8のリアスプロケット48の駆動回転方向Rにおいて、ダウンシフト開始歯56の上流側に設けられる。
開始歯非駆動面71は、回転中心軸心Xに関する周方向において、開始歯駆動面70の反対側に設けられる。開始歯非駆動面71は、第8のリアスプロケット48の駆動回転方向Rにおいて、ダウンシフト開始歯56の下流側に設けられる。
図6、および、図7に示すように、隣接歯54は、第8のリアスプロケット48の駆動回転方向Rにおいて、ダウンシフト凹部歯55の下流側で隣接して、ダウンシフト凹部歯55に隣接して配置される。詳細には、隣接歯54は、回転中心軸心Xに関する周方向において隣接歯54とダウンシフト凹部歯55との間に他のスプロケット歯が配置されることなく、第8のリアスプロケット48の駆動回転方向Rに関するダウンシフト凹部歯55の下流側で、ダウンシフト凹部歯55と隣接する。
図7に示すように、隣接歯54は、隣接歯駆動面72と、隣接歯非駆動面73と、を有する。隣接歯駆動面72は、駆動チェーン3からの駆動力が伝達される面である。隣接歯駆動面72は、第8のリアスプロケット48の駆動回転方向Rにおいて、隣接歯54の上流側に設けられる。
隣接歯非駆動面73は、回転中心軸心Xに関する周方向において、隣接歯駆動面72の反対側に設けられる。隣接歯非駆動面73は、第8のリアスプロケット48の駆動回転方向Rにおいて、隣接歯54の下流側に設けられる。
図8に示すように、面取り部61は、回転中心軸心Xに関する軸方向において軸方向内側面50から軸方向外側面49に向けて傾斜するように、ダウンシフト凹部歯55の軸方向内側面50に設けられる。面取り部61は、軸方向内側面50から延び、ダウンシフト凹部歯55の凹部歯駆動面57に接続される。面取り部61は、第8のリアスプロケット48を軸方向から見たときに、突出部60と重なる。
上記の構成を有する突出部60では、図8に示すように、最大面取り距離MP2は、面取り部61を形成するように、回転中心軸心Xに関する軸方向において、スプロケットボディ51の軸方向内側面50からダウンシフト凹部歯55の軸方向内側面50までの距離によって、定義される。最大面取り距離MP2は、スプロケットボディ51の軸方向内側面50からダウンシフト凹部歯55の軸方向内側面50までの最大距離である。
本実施形態では、最大面取り距離MP2は、スプロケットボディ51の軸方向内側面50から、ダウンシフト凹部歯55の凹部歯駆動面57、および、面取り部61の外面によって形成される隅角部74までの最大距離である。例えば、最大面取り距離MP2は、0.5mmより大きい。最大面取り距離MP2は、0.9mm以上である。本実施形態では、最大面取り距離MP2は、0.95mmである。
1 自転車
3 駆動チェーン
19 リアハブ組立体
47 第7のリアスプロケット
48 第8のリアスプロケット
49 軸方向外側面
50 軸方向内側面
51 スプロケットボディ
52 複数のスプロケット歯
53 ダウンシフト促進歯
54 隣接歯
55 ダウンシフト凹部歯
56 ダウンシフト開始歯
57 凹部歯駆動面
58 凹部歯非駆動面
59 ダウンシフト凹部
60 突出部
61 面取り部
66 凹部底面
72 隣接歯駆動面
73 隣接歯非駆動面
CD チェーンローラクリアランス
CR チェーンローラ
MP1 最大突出距離
MP2 最大面取り距離
R 駆動回転方向
X 回転中心軸心

Claims (13)

  1. 人力駆動車両のリアハブ組立体に装着されるように構成され、軸方向、径方向、および、周方向を定義するための回転中心軸心を有し、軸方向外側面、および、前記回転中心軸心に関する前記軸方向において前記軸方向外側面の反対側に設けられる軸方向内側面を有するリアスプロケットであって、
    スプロケットボディと、
    前記回転中心軸心に関する前記径方向において前記スプロケットボディから径方向外側に延び、駆動チェーンが隣接小リアスプロケットから前記リアスプロケットに向けてシフトするダウンシフト動作を促進するように構成される複数のダウンシフト促進歯、を有する複数のスプロケット歯と、
    を備え、
    前記軸方向内側面は、前記リアスプロケットが前記人力駆動車両に装着された装着状態で、前記軸方向において前記人力駆動車両の軸方向中心面に対向するように構成され、
    前記複数のダウンシフト促進歯は、ダウンシフト凹部歯と、ダウンシフト開始歯と、を有し、
    前記ダウンシフト凹部歯は、
    凹部歯駆動面と、
    前記周方向において前記凹部歯駆動面の反対側に設けられる凹部歯非駆動面と、
    前記軸方向において前記軸方向外側面から前記軸方向内側面に向けて凹むように前記ダウンシフト凹部歯の前記軸方向外側面に設けられ、凹部底面を有し、前記凹部歯非駆動面に到達するダウンシフト凹部と、
    前記軸方向において前記ダウンシフト凹部の前記凹部底面から突出するように前記ダウンシフト凹部に設けられ、前記径方向において前記ダウンシフト凹部より径方向外側に少なくとも部分的に配置される突出部と、を有し、
    前記ダウンシフト開始歯は、
    前記ダウンシフト動作において前記駆動チェーンと最初に係合するように構成され、
    前記回転中心軸心に関する前記周方向において前記ダウンシフト開始歯と前記ダウンシフト凹部歯との間に他のスプロケット歯が配置されることなく、前記リアスプロケットの駆動回転方向に関する前記ダウンシフト凹部歯の上流側で、前記ダウンシフト凹部歯と隣接する、
    リアスプロケット。
  2. 前記複数のスプロケット歯は、隣接歯を有し、
    前記隣接歯は、
    前記周方向において前記隣接歯と前記ダウンシフト凹部歯との間に他のスプロケット歯が配置されることなく、前記駆動回転方向に関する前記ダウンシフト凹部歯の下流側で、前記ダウンシフト凹部歯と隣接し、
    隣接歯駆動面と、前記周方向において前記隣接歯駆動面の反対側に設けられる隣接歯非駆動面と、を有し、
    前記ダウンシフト凹部歯の前記ダウンシフト凹部は、前記隣接歯の前記隣接歯駆動面に到達しない、
    請求項1に記載のリアスプロケット。
  3. 第1歯底中心点は、前記周方向における、前記ダウンシフト開始歯と前記ダウンシフト凹部歯との間の周方向中心点で、定義され、
    前記ダウンシフト凹部歯の前記ダウンシフト凹部は、前記第1歯底中心点に到達する、
    請求項1に記載のリアスプロケット。
  4. 第2歯底中心点は、前記周方向における、前記ダウンシフト凹部歯と前記隣接歯との間の周方向中心点で、定義され、
    前記ダウンシフト凹部歯の前記ダウンシフト凹部は、前記第2歯底中心点に到達する、
    請求項2に記載のリアスプロケット。
  5. 前記ダウンシフト開始歯は、開始歯駆動面と、前記周方向において前記開始歯駆動面の反対側に設けられる開始歯非駆動面と、を有し、
    前記ダウンシフト凹部歯の前記突出部は、当接面を有し、
    前記突出部の前記当接面は、
    前記ダウンシフト動作中に前記ダウンシフト凹部歯の前記突出部が前記駆動チェーンのアウターリンクプレートに前記軸方向に対向するアウターリンク対向状態において、前記駆動チェーンの前記アウターリンクプレートに対して当接するように構成され、
    前記駆動チェーンのインナーリンクプレートが前記アウターリンク対向状態において前記ダウンシフト開始歯の前記開始歯非駆動面上に乗り上げる場合に、前記駆動チェーンの前記インナーリンクプレートを前記ダウンシフト開始歯から滑り落とすために、前記アウターリンク対向状態において、前記駆動チェーンの前記アウターリンクプレートが前記リアスプロケットから前記軸方向に離れるように、前記駆動チェーンの前記アウターリンクプレートを押圧するように構成される、
    請求項1に記載のリアスプロケット。
  6. 最大突出距離は、前記軸方向における、前記ダウンシフト凹部歯の前記ダウンシフト凹部の前記凹部底面から、前記突出部の前記当接面までの距離によって、定義され、
    前記最大突出距離は、0.4mm以上である、
    請求項5に記載のリアスプロケット。
  7. 前記最大突出距離は、1.0mm以下である、
    請求項6に記載のリアスプロケット。
  8. 前記ダウンシフト凹部歯は、面取り部を有し、
    前記面取り部は、前記軸方向において前記軸方向内側面から前記軸方向外側面に向けて傾斜するように、前記ダウンシフト凹部歯の前記軸方向内側面に設けられる、
    請求項1に記載のリアスプロケット。
  9. 最大面取り距離は、前記面取り部を形成するように、前記軸方向において、前記スプロケットボディの前記軸方向内側面から前記ダウンシフト凹部歯の前記軸方向内側面までの距離によって、定義され、
    前記最大面取り距離は、0.5mmより大きい、
    請求項8に記載のリアスプロケット。
  10. 前記最大面取り距離は、0.9mm以上である、
    請求項9に記載のリアスプロケット。
  11. 前記面取り部は、前記リアスプロケットを前記軸方向から見たときに、前記突出部と重なる、
    請求項8に記載のリアスプロケット。
  12. 前記突出部は、前記ダウンシフト凹部歯の歯先に設けられる、
    請求項1に記載のリアスプロケット。
  13. 前記ダウンシフト凹部歯は、前記径方向において、前記突出部よりも径方向外側の位置に、別のダウンシフト凹部を有していない、
    請求項12に記載のリアスプロケット。
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