JP2024039455A - 人力駆動車用の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】変速装置を好適に制御できる人力駆動車用の制御装置を提供する。【解決手段】人力駆動車用の制御装置は、前記人力駆動車のクランク軸に対する車輪の回転速度の比率を変更する変速装置を制御する制御部を備え、前記制御部は、変速条件に応じて前記比率を変更するように構成され、前記人力駆動車の加速値が所定加速値以下の場合は、前記加速値が前記所定加速値よりも大きい場合よりも、前記変速条件による前記比率の変更が抑制されるように前記変速装置を制御可能に構成され、前記人力駆動車に入力される人力駆動力に基づいて前記所定加速値を変更可能に構成される。【選択図】図2
Description
本開示は、人力駆動車用の制御装置に関する。
例えば、特許文献1に開示されている人力駆動車用の制御装置は、人力駆動車の変速装置を制御する。
本開示の目的の1つは、変速装置を好適に制御できる人力駆動車用の制御装置を提供することである。
本開示の第1側面に従う制御装置は、人力駆動車用の制御装置であって、前記人力駆動車のクランク軸の回転速度に対する車輪の回転速度の比率を変更する変速装置を制御する制御部を備え、前記制御部は、変速条件に応じて前記比率を変更するように構成され、前記人力駆動車の加速値が所定加速値以下の場合は、前記加速値が前記所定加速値よりも大きい場合よりも、前記変速条件による前記比率の変更が抑制されるように前記変速装置を制御可能に構成され、前記人力駆動車に入力される人力駆動力に基づいて前記所定加速値を変更可能に構成される。
第1側面の制御装置によれば、人力駆動力に対して好適な所定加速値によって比率の変更を抑制できるため、制御部が変速装置を好適に制御できる。
第1側面の制御装置によれば、人力駆動力に対して好適な所定加速値によって比率の変更を抑制できるため、制御部が変速装置を好適に制御できる。
本開示の第1側面に従う第2側面の制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動力が大きいほど、前記所定加速値を大きくするように構成される。
第2側面の制御装置によれば、人力駆動力が大きいほど比率の変更を抑制できる。
第2側面の制御装置によれば、人力駆動力が大きいほど比率の変更を抑制できる。
本開示の第2側面に従う第3側面の制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動力が大きいほど、前記所定加速値を段階的に大きくするように構成される。
第3側面の制御装置によれば、人力駆動力が大きいほど所定加速値を段階的に大きくするため、演算負荷を低減できる。
第3側面の制御装置によれば、人力駆動力が大きいほど所定加速値を段階的に大きくするため、演算負荷を低減できる。
本開示の第1から第3側面のいずれか1つに従う第4側面の制御装置において、前記制御部は、前記加速値が前記所定加速値以下の場合、前記加速値が前記所定加速値よりも大きい場合よりも、前記比率の増加が抑制されるように前記変速装置を制御可能に構成される。
第4側面の制御装置によれば、加速値が所定加速値以下の場合、比率の増加を抑制できるため、ライダの負荷が増加することが抑制される。
第4側面の制御装置によれば、加速値が所定加速値以下の場合、比率の増加を抑制できるため、ライダの負荷が増加することが抑制される。
本開示の第1から第4側面のいずれか1つに従う第5側面の制御装置において、前記制御部は、前記比率に応じて前記所定加速値を変更可能に構成される。
第5側面の制御装置によれば、比率に対して好適な所定加速値によって比率の変更を抑制できる。
第5側面の制御装置によれば、比率に対して好適な所定加速値によって比率の変更を抑制できる。
本開示の第5側面に従う第6側面の制御装置において、前記制御部は、前記比率が所定比率以下の場合の前記所定加速値を、前記比率が前記所定比率よりも大きい場合の前記所定加速値よりも大きくするように構成される。
第6側面の制御装置によれば、比率が所定比率以下の場合、比率が所定比率よりも大きい場合よりも比率の変更を抑制できる。
第6側面の制御装置によれば、比率が所定比率以下の場合、比率が所定比率よりも大きい場合よりも比率の変更を抑制できる。
本開示の第1から第6側面のいずれか1つに従う第7側面の制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動力が所定駆動力以下の場合の前記所定加速値を、一定の値に設定するように構成される。
第7側面の制御装置によれば、人力駆動力が所定駆動力以下の場合の所定加速値が一定のため、人力駆動力が所定駆動力以下の場合の所定加速値が過度に小さくなることを抑制できる。
第7側面の制御装置によれば、人力駆動力が所定駆動力以下の場合の所定加速値が一定のため、人力駆動力が所定駆動力以下の場合の所定加速値が過度に小さくなることを抑制できる。
本開示の第7側面に従う第8側面の制御装置において、前記人力駆動力が前記所定駆動力以下の場合の前記所定加速値は、前記人力駆動力が前記所定駆動力よりも大きい場合の前記所定加速値以下である。
第8側面の制御装置によれば、人力駆動力が所定駆動力以下の場合、人力駆動力が所定駆動力よりも大きい場合よりも、比率の変更が抑制されにくくなる。
第8側面の制御装置によれば、人力駆動力が所定駆動力以下の場合、人力駆動力が所定駆動力よりも大きい場合よりも、比率の変更が抑制されにくくなる。
本開示の第1から第8側面のいずれか1つに従う第9側面の制御装置において、前記制御部は、前記比率が第1比率以下の場合の前記所定加速値を、前記比率が前記第1比率よりも大きい場合の前記所定加速値よりも大きくするように構成される。
第9側面の制御装置によれば、比率が第1比率以下の場合、比率が第1比率よりも大きい場合よりも、比率の変更が抑制されやすい。
第9側面の制御装置によれば、比率が第1比率以下の場合、比率が第1比率よりも大きい場合よりも、比率の変更が抑制されやすい。
本開示の第1から第9側面のいずれか1つに従う第10側面の制御装置において、前記制御部は、前記比率が第2比率以下の場合、かつ、前記人力駆動車の走行路の路面勾配が、上り坂と対応する第1勾配から前記第1勾配よりも小さい第2勾配以下になる場合、前記所定加速値を小さくするように構成される。
第10側面の制御装置によれば、比率が第2比率以下の場合、かつ、路面勾配が、上り坂と対応する第1勾配から第1勾配よりも小さい第2勾配以下になる場合、比率の変更が抑制されにくくなる。
第10側面の制御装置によれば、比率が第2比率以下の場合、かつ、路面勾配が、上り坂と対応する第1勾配から第1勾配よりも小さい第2勾配以下になる場合、比率の変更が抑制されにくくなる。
本開示の第1から第10側面のいずれか1つに従う第11側面の制御装置において、前記制御部は、前記比率が第3比率以上の場合の前記所定加速値を、前記比率が前記第3比率よりも小さい場合の前記所定加速値以下にするように構成される。
第11側面の制御装置によれば、比率が第3比率以上の場合、比率が第3比率よりも小さい場合よりも、比率の変更が抑制されにくくなる。
第11側面の制御装置によれば、比率が第3比率以上の場合、比率が第3比率よりも小さい場合よりも、比率の変更が抑制されにくくなる。
本開示の第11側面に従う第12側面の制御装置において、前記制御部は、前記比率が前記第3比率以上の場合の前記所定加速値を、一定の値に設定するように構成される。
第12側面の制御装置によれば、比率が第3比率以上の場合、所定加速値が過度に小さくなることを抑制できる。
第12側面の制御装置によれば、比率が第3比率以上の場合、所定加速値が過度に小さくなることを抑制できる。
本開示の第1から第12側面のいずれか1つに従う第13側面の制御装置において、前記加速値は、車速の第1検出時から前記第1検出時よりも後の第2検出時までの期間における前記車速の変化量として定義される。
第13側面の制御装置によれば、車速の変化量に基づいて、比率の変更を抑制できる。
第13側面の制御装置によれば、車速の変化量に基づいて、比率の変更を抑制できる。
本開示の第13側面に従う第14側面の制御装置において、前記所定加速値は、-2km/h以上かつ3km/h以下である。
第14側面の制御装置によれば、-2km/h以上かつ3km/h以下の所定加速値に基づいて、比率の変更を抑制できる。
第14側面の制御装置によれば、-2km/h以上かつ3km/h以下の所定加速値に基づいて、比率の変更を抑制できる。
本開示の第1から第14側面のいずれか1つに従う第15側面の制御装置において、前記制御部は、第1モードおよび第2モードのいずれかを選択可能に構成され、前記第1モードが選択される場合の前記所定加速値は、前記第2モードが選択される場合の前記所定加速値と異なる。
第15側面の制御装置によれば、第1モードおよび第2モードのいずれかを選択することによって、異なる所定加速値に応じて変速装置を制御できる。
第15側面の制御装置によれば、第1モードおよび第2モードのいずれかを選択することによって、異なる所定加速値に応じて変速装置を制御できる。
本開示の第1から第15側面のいずれか1つに従う第16側面の制御装置において、前記変速条件は、前記人力駆動車の走行状態および走行環境の少なくとも1つに関する。
第16側面の制御装置によれば、人力駆動車の走行状態および走行環境の少なくとも1つに応じて変速装置を好適に制御できる。
第16側面の制御装置によれば、人力駆動車の走行状態および走行環境の少なくとも1つに応じて変速装置を好適に制御できる。
本開示の第1から第16側面のいずれか1つに従う第17側面の制御装置において、前記変速条件は、前記クランク軸の回転速度、前記人力駆動力、および、車速の少なくとも1つを含む。
第17側面の制御装置によれば、クランク軸の回転速度、人力駆動力、および、車速の少なくとも1つに応じて変速装置を好適に制御できる。
第17側面の制御装置によれば、クランク軸の回転速度、人力駆動力、および、車速の少なくとも1つに応じて変速装置を好適に制御できる。
本開示の第1から第17側面のいずれか1つに従う第18側面の制御装置において、前記変速条件は、前記クランク軸の回転速度を含み、前記制御部は、前記クランク軸の回転速度が上限閾値よりも大きい場合、前記比率が大きくなるように前記変速装置を制御し、前記クランク軸の回転速度が下限閾値よりも小さい場合、前記比率が小さくなるように前記変速装置を制御する。
第18側面の制御装置によれば、クランク軸の回転速度が上限閾値よりも大きい場合、比率が大きくなるように変速装置を制御し、クランク軸の回転速度が下限閾値よりも小さい場合、比率が小さくなるように変速装置を制御できる。
第18側面の制御装置によれば、クランク軸の回転速度が上限閾値よりも大きい場合、比率が大きくなるように変速装置を制御し、クランク軸の回転速度が下限閾値よりも小さい場合、比率が小さくなるように変速装置を制御できる。
本開示の人力駆動車用の制御装置は、変速装置を好適に制御できる。
<実施形態>
図1から図4を参照して、人力駆動車用の制御装置60が説明される。人力駆動車は、少なくとも1つの車輪を有し、少なくとも人力駆動力によって駆動できる乗り物である。例えば、人力駆動車は、マウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、ハンドバイク、および、リカンベントなど種々の種類の自転車を含む。人力駆動車が有する車輪の数は限定されない。例えば、人力駆動車は、1輪車および2輪以上の車輪を有する乗り物も含む。人力駆動車は、人力駆動力のみによって駆動できる乗り物に限定されない。人力駆動車は、人力駆動力だけではなく、電気モータの駆動力を推進に利用するE-bikeを含む。E-bikeは、電気モータによって推進が補助される電動アシスト自転車を含む。以下、それぞれの実施形態において、人力駆動車は、自転車として説明される。
図1から図4を参照して、人力駆動車用の制御装置60が説明される。人力駆動車は、少なくとも1つの車輪を有し、少なくとも人力駆動力によって駆動できる乗り物である。例えば、人力駆動車は、マウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、ハンドバイク、および、リカンベントなど種々の種類の自転車を含む。人力駆動車が有する車輪の数は限定されない。例えば、人力駆動車は、1輪車および2輪以上の車輪を有する乗り物も含む。人力駆動車は、人力駆動力のみによって駆動できる乗り物に限定されない。人力駆動車は、人力駆動力だけではなく、電気モータの駆動力を推進に利用するE-bikeを含む。E-bikeは、電気モータによって推進が補助される電動アシスト自転車を含む。以下、それぞれの実施形態において、人力駆動車は、自転車として説明される。
人力駆動車10は、クランク軸12と、第1回転体14と、車輪16と、第2回転体18と、伝達体20とを含む。クランク軸12は、人力駆動力が入力されるように構成される。第1回転体14は、クランク軸12に接続される。第2回転体18は、車輪16に接続される。伝達体20は、第1回転体14および第2回転体18に係合して、第1回転体14と第2回転体18との間において駆動力を伝達するように構成される。
例えば、人力駆動車10は、車体24をさらに含む。例えば、車体24は、フレーム26を含む。例えば、車輪16は、前輪16Fと、後輪16Rと、を含む。例えば、クランク軸12は、フレーム26に対して回転可能である。例えば、人力駆動車10は、クランク28を含む。クランク28は、クランク軸12および2つのクランクアーム28A,28Bを含む。例えば、クランクアーム28Aは、クランク軸12の軸方向の第1端部に設けられ、クランクアーム28Bは、クランク軸12の軸方向の第2端部に設けられる。例えば、人力駆動車10は、2つのペダル30を含む。例えば、クランクアーム28Aには、2つのペダル30のうちの1つが連結される。クランクアーム28Bには、2つのペダル30のうちの他の1つが連結される。例えば、後輪16Rは、クランク軸12が回転することによって駆動される。例えば、後輪16Rは、フレーム26に支持される。
フレーム26には、フロントフォーク32を介して前輪16Fが取り付けられる。フロントフォーク32には、ステム34を介してハンドルバー36が連結される。
例えば、人力駆動車10は、駆動機構38をさらに含む。例えば、前輪16Fおよび後輪16Rの少なくとも1つと、クランク28とは、駆動機構38によって連結される。本実施形態では、後輪16Rとクランク28とが、駆動機構38によって連結される。
例えば、駆動機構38は、少なくとも1つの第1回転体14、少なくとも1つの第2回転体18、および、伝達体20を含む。少なくとも1つの第1回転体14は、クランク軸12に接続される。少なくとも1つの第2回転体18は、車輪16に接続される。伝達体20は、少なくとも1つの第1回転体14および少なくとも1つの第2回転体18に係合して、少なくとも1つの第1回転体14と少なくとも1つの第2回転体18との間において駆動力を伝達するように構成される。例えば、伝達体20は、少なくとも1つの第1回転体14の回転力を少なくとも1つの第2回転体18に伝達する。
例えば、少なくとも1つの第1回転体14と、クランク軸12とは、同軸に配置される。少なくとも1つの第1回転体14と、クランク軸12とは、同軸に配置されなくてもよい。例えば、少なくとも1つの第1回転体14と、クランク軸12とが、同軸に配置されない場合、少なくとも1つの第1回転体14と、クランク軸12とは、第1伝達機構を介して接続される。第1伝達機構は、複数の歯車を含んでいてもよく、スプロケットおよびチェーンを含んでいてもよく、プーリおよびベルトを含んでいてもよく、シャフトおよびベベルギアを含んでいてもよい。例えば、少なくとも1つの第1回転体14は、少なくとも1つの第1スプロケットを含む。
例えば、少なくとも1つの第2回転体18と、後輪16Rとは、同軸に配置される。少なくとも1つの第2回転体18と、後輪16Rとは、同軸に配置されなくてもよい。例えば、少なくとも1つの第2回転体18と、後輪16Rとが、同軸に配置されない場合、少なくとも1つの第2回転体18と、後輪16Rとは、第2伝達機構を介して接続される。第2伝達機構は、複数の歯車を含んでいてもよく、スプロケットおよびチェーンを含んでいてもよく、プーリおよびベルトを含んでいてもよく、シャフトおよびベベルギアを含んでいてもよい。例えば、少なくとも1つの第2回転体18は、少なくとも1つの第2スプロケットを含む。
少なくとも1つの第2回転体18と、後輪16Rとは、第3ワンウェイクラッチを介して接続される。例えば、第3ワンウェイクラッチは、ローラクラッチ、スプラグクラッチ、および、ラチェットクラッチの少なくとも1つを含む。第3ワンウェイクラッチは、第1回転体14の前転に伴って、第2回転体18が回転する場合に、第2回転体18から後輪16Rに駆動力を伝達し、後輪16Rが前転する速度が、第2回転体18が前転する速度よりも高い場合に、後輪16Rと第2回転体18との相対回転を許容するように構成される。
例えば、人力駆動車10は、バッテリ40をさらに含む。バッテリ40は、1または複数のバッテリ素子を含む。バッテリ素子は、充電池を含む。例えば、バッテリ40は、制御装置60、および、変速装置42に電力を供給するように構成される。例えば、バッテリ40は、制御装置60と有線または無線によって通信可能に接続される。例えば、バッテリ40は、電力線通信(PLC;Power Line Communication)、CAN(Controller Area Network)、または、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)によって制御装置60と通信可能である。
人力駆動車10は、例えば、変速装置42をさらに含む。変速装置42は、人力駆動車10のクランク軸12の回転速度に対する車輪16の回転速度の比率Rを変更する。変速装置42は、例えば、人力駆動車10における人力駆動力の伝達経路に設けられ、かつ、比率Rを変更するように構成される。比率Rは、例えば、クランク28の回転速度に対する車輪16の回転速度の比率Rである。車輪16の回転速度は、例えば、駆動輪の回転速度を含む。
変速装置42は、例えば、ディレーラ42Aおよび内装変速機の少なくとも1つを含む。本実施形態の人力駆動車10は、ディレーラ42Aをさらに含む。本実施形態の変速装置42は、ディレーラ42Aを含む。ディレーラ42Aは、クランク軸12の回転速度に対する車輪16の回転速度の比率Rを変更するために伝達体20を操作するように構成される。ディレーラ42Aは、例えば、フロントディレーラ、および、リアディレーラの少なくとも1つを含む。ディレーラ42Aがフロントディレーラ、および、リアディレーラの少なくとも1つを含む場合、伝達体20は、チェーンを含む。
ディレーラ42Aは、例えば、複数のスプロケットのうちの1つに係合する伝達体20を、複数のスプロケットのうちの他の1つに移動させる。変速装置42が内装変速機を含む場合、内装変速機は、例えば、後輪16Rのハブに設けられる。内装変速機は、CVT(Continuously Variable Transmission)を含んでいてもよい。変速装置42は、例えば、電動アクチュエータ42Bを含む。電動アクチュエータ42Bは、例えば、変速装置42を動作するように構成される。電動アクチュエータ42Bは、例えば、ディレーラ42Aを動作するように構成される。
ディレーラ42Aは、クランク軸12の回転速度に対する車輪16の回転速度の比率Rを変更するために伝達体20を操作するように構成される。例えば、ディレーラ42Aは、人力駆動車10における人力駆動力の伝達経路に設けられ、かつ、比率Rを変更するように構成される。例えば、ディレーラ42Aは、伝達体20を操作して、少なくとも1つの第1回転体14および少なくとも1つの第2回転体18の少なくとも1つと、伝達体20との係合状態を変更することによって比率Rを変更させる。比率Rと、車輪16の回転速度と、クランク軸12の回転速度との関係は、式(1)によって表される。式(1)において、Rは、比率Rを示す。式(1)において、Wは、車輪16の回転速度を示す。式(1)において、Cは、クランク軸12の回転速度を示す。
式(1):R=W(rpm)/C(rpm)
式(1):R=W(rpm)/C(rpm)
例えば、ディレーラ42Aは、比率Rを少なくとも1つの変速ステージごとに変更可能である。例えば、ディレーラ42Aは少なくとも1つの変速ステージを変更するために伝達体20を操作するように構成される。例えば、少なくとも1つの変速ステージは、少なくとも1つの第1回転体14および少なくとも1つの第2回転体18の少なくとも1つに応じて設定される。例えば、少なくとも1つの変速ステージが複数の変速ステージを含む場合、複数の変速ステージのそれぞれには、異なる比率Rが設定される。例えば、変速ステージが高くなるほど、比率Rは大きくなる。
例えば、少なくとも1つの第1回転体14が複数の第1回転体14を含み、かつ、少なくとも1つの第2回転体18が複数の第2回転体18を含む場合、変速ステージは、複数の第1回転体14のうちの1つおよび複数の第2回転体18のうちの1つの組み合わせに応じて設定される。例えば、少なくとも1つの第1回転体14が1つの第1回転体14を含み、少なくとも1つの第2回転体18が複数の第2回転体18を含む場合、変速ステージは、複数の第2回転体18の数に応じて設定される。例えば、少なくとも1つの第1回転体14が複数の第1回転体14を含み、少なくとも1つの第2回転体18が1つの第2回転体18を含む場合、変速ステージは、複数の第1回転体14の数に応じて設定される。
例えば、ディレーラ42Aは、複数のスプロケットのうちの1つに係合するチェーンを、複数のスプロケットのうちの他の1つに移動させる。例えば、複数の第1スプロケットのうちの、歯数が最小のスプロケットと、複数の第2スプロケットのうちの、歯数が最大のスプロケットと、の組合せはディレーラ42Aによって実現可能な最小の変速ステージと対応する。例えば、複数の第1スプロケットのうちの、歯数が最大のスプロケットと、複数の第2スプロケットのうちの、歯数が最小のスプロケットと、の組合せは、ディレーラ42Aによって実現可能な最大の変速ステージと対応する。
ディレーラ42Aがフロントディレーラを含む場合、例えば、複数の第1回転体14は、2枚以上3枚以下の第1スプロケットを含む。例えば、複数の第1回転体14は、2枚の第1スプロケットを含む。
ディレーラ42Aがフロントディレーラを含む場合、例えば、ディレーラ42Aは、変速動作において複数の第1回転体14のうちの1つから複数の第1回転体14のうちの他の1つに伝達体20を移動させるように構成される。フロントディレーラは、伝達体20を操作して、少なくとも1つの第1回転体14と、伝達体20との係合状態を変更することによって比率Rを変更させる。例えば、複数の第1回転体14は、複数の第1スプロケットを含む。
例えば、ディレーラ42Aがリアディレーラを含む場合、少なくとも1つの第2回転体18は、2枚以上20枚以下の第2スプロケットを含む。例えば、複数の第2回転体18は、12枚の第2スプロケットを含む。
例えば、人力駆動車10は、変速操作装置44をさらに含む。変速操作装置44は、例えば、ハンドルバー36に設けられる。変速操作装置44は、例えば、比率Rを大きくするための第1操作部、および、比率Rを小さくするための第2操作部を含む。
例えば、人力駆動車10は、車速検出部46をさらに含む。例えば、車速検出部46は、制御部62と有線または無線によって通信可能に接続される。例えば、車速検出部46は、人力駆動車10の車速に関する情報を検出するように構成される。例えば、車速検出部46は、車輪16の回転速度に関する情報を検出するように構成される。例えば、車速検出部46は、前輪16Fおよび後輪16Rの少なくとも1つに設けられる磁石を検出するように構成される。
例えば、車速検出部46は、車輪16が1回転する間に、予め定める回数の検出信号を出力するように構成される。例えば、予め定める回数は、1である。例えば、車速検出部46は、車輪16の回転速度に応じた信号を出力する。制御部62は、車輪16の回転速度に応じた信号と、車輪16の周長に関する情報とに基づいて人力駆動車10の車速を算出できる。例えば、記憶部64には車輪16の周長に関する情報が記憶される。
例えば、人力駆動車10は、人力駆動力検出部48をさらに含む。人力駆動力検出部48は、制御部62と有線または無線によって通信可能に接続される。人力駆動力検出部48は、人力駆動力によってクランク軸12に与えられるトルクに応じた信号を出力するように構成される。人力駆動力によってクランク軸12に与えられるトルクに応じた信号は、人力駆動車10に入力される人力駆動力に関する情報を含む。
例えば、人力駆動力検出部48は、人力駆動力の伝達経路、または、人力駆動力の伝達経路に含まれる部材の近傍に設けられる部材に設けられる。例えば、人力駆動力の伝達経路に含まれる部材は、クランク軸12、クランク軸12と少なくとも1つの第1回転体14との間において人力駆動力を伝達する部材を含む。例えば、動力伝達部は、クランク軸12の外周部に設けられる。
人力駆動力検出部48は、歪センサ、磁歪センサ、または、圧力センサなどを含む。歪センサは、歪ゲージを含む。人力駆動力検出部48は、人力駆動力に関する情報を取得できればどのような構成であってもよい。
例えば、人力駆動力検出部48は、クランクアーム28A,28B、または、2つのペダル30のうちの少なくとも1つに設けられてもよい。例えば、人力駆動力検出部48が2つのペダル30のうちの少なくとも1つに設けられる場合、人力駆動力検出部48は、2つのペダル30のうちの少なくとも1つに与えられる圧力を検出するセンサを含んでいてもよい。例えば、人力駆動力検出部48は、伝達体20に含まれるチェーンに設けられてもよい。例えば、人力駆動力検出部48がチェーンに設けられる場合、人力駆動力検出部48は、チェーンの張力を検出するセンサを含んでいてもよい。
例えば、人力駆動車10は、クランク回転状態検出部50をさらに含む。例えば、クランク回転状態検出部50は、制御部62と有線または無線によって通信可能に接続される。クランク回転状態検出部50は、クランク軸12および少なくとも1つの第1回転体14の少なくとも1つの回転量を検出する。例えば、クランク回転状態検出部50は、クランク軸12の回転速度に応じた情報を検出するように構成される。例えば、クランク回転状態検出部50は、少なくとも1つの第1回転体14の回転速度に応じた情報を検出するように構成される。クランク軸12の回転速度に応じた情報は、クランク軸12の角加速度を含む。少なくとも1つの第1回転体14の回転速度に応じた情報は、少なくとも1つの第1回転体14の角加速度を含む。
例えば、クランク回転状態検出部50は、磁界の強度に応じた信号を出力する磁気センサを含む。クランク回転状態検出部50は、周方向に複数の磁極が並ぶ環状の磁石を含む。環状の磁石は、クランク軸12、少なくとも1つの第1回転体14、または、クランク軸12から少なくとも1つの第1回転体14までの動力伝達経路の間に設けられる。例えば、環状の磁石は、1つのS極と、1つのN極とを含む。1つのS極と、1つのN極とは、クランク軸12の軸線まわりに、それぞれ180°連続して延びる。
例えば、クランク回転状態検出部50は、クランク軸12の回転速度、および、少なくとも1つの第1回転体14の回転速度の少なくとも1つに応じた信号を出力する。例えば、クランク回転状態検出部50は、クランク軸12の回転速度、および、少なくとも1つの第1回転体14の回転速度の少なくとも1つが1回転する間において、クランク軸12の回転角度に対応する検出信号を出力するように構成される。クランク回転状態検出部50は、磁気センサに代えて光学センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、または、トルクセンサなどを含んでいてもよい。
例えば、クランク回転状態検出部50は、人力駆動車10のフレーム26に設けられる。例えば、クランク回転状態検出部50がフレーム26に設けられる場合、クランク回転状態検出部50は、車速センサを含んで構成されていてもよい。クランク回転状態検出部50が車速センサを含む場合、制御部62は、車速センサによって検出される車速と、比率Rとに応じてクランク軸12の回転速度を算出するように構成されてもよい。
クランク回転状態検出部50は、少なくとも1つの第2回転体18の回転量を検出するように構成されてもよい。クランク回転状態検出部50は、少なくとも1つの第2回転体18の回転速度に応じた情報を検出するように構成されてもよい。例えば、少なくとも1つの第2回転体18の回転速度に応じた情報は、少なくとも1つの第2回転体18の角加速度を含む。例えば、クランク回転状態検出部50は、少なくとも1つの第2回転体18の回転速度に応じた信号を出力してもよい。
例えば、人力駆動車10は、勾配検出部52をさらに含む。勾配検出部52は、例えば、傾斜センサおよびGPS(Global Positioning System)受信機の少なくとも1つを含む。傾斜センサは、例えば、ジャイロセンサおよび加速度センサの少なくとも1つを含む。勾配検出部52が、GPS受信機を含む場合、記憶部64に走行路の勾配に関する情報を含む地図情報を予め記憶され、制御部62は、人力駆動車10の現在地の走行路の勾配を取得する。
人力駆動車用の制御装置60は、制御部62を備える。例えば、制御部62は、予め定める制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。例えば、制御部62に含まれる演算処理装置は、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。
例えば、制御部62に含まれる演算処理装置は、相互に離れた複数の場所に設けられてもよい。例えば、演算処理装置の一部は、人力駆動車10に設けられ、演算処理装置の他の一部は、インターネットに接続されるサーバに設けられてもよい。演算処理装置が、相互に離れた複数の場所に設けられる場合、演算処理装置の各部分は、無線通信装置を介して相互に通信可能に接続される。制御部62は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。
例えば、制御装置60は、記憶部64をさらに備える。例えば、記憶部64は、制御部62と有線または無線によって通信可能に接続される。例えば、記憶部64には、制御プログラムおよび制御処理に用いられる情報が記憶される。例えば、記憶部64は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。例えば、不揮発性メモリは、ROM(Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、および、フラッシュメモリの少なくとも1つを含む。例えば、揮発性メモリは、RAM(Random Access Memory)を含む。
制御部62は、変速装置42を制御する。制御部62は、変速条件に応じて比率Rを変更するように構成される。制御部62は、人力駆動車10の加速値が所定加速値以下の場合は、加速値が所定加速値よりも大きい場合よりも、変速条件による比率Rの変更が抑制されるように変速装置42を制御可能に構成される。制御部62は、人力駆動車10に入力される人力駆動力に基づいて所定加速値を変更可能に構成される。
制御部62は、加速値が所定加速値以下の場合、比率Rが増加する変更を抑制し、かつ、比率Rが減少する変更を抑制しなくてもよい。制御部62は、加速値が所定加速値以下の場合、比率Rが増加する変更および比率Rが減少する変更の両方を抑制してもよい。
制御部62は、例えば、変速条件が満たされると、比率Rを変更するように変速装置42を動作させる。変速条件は、例えば、人力駆動車10の走行状態および走行環境の少なくとも1つに関する。走行状態は、例えば、クランク軸12の回転速度、人力駆動力、および、車速の少なくとも1つを含む。走行環境は、例えば、走行路の勾配を含む。走行状態および走行環境の少なくとも1つは、例えば、走行抵抗を含む。走行抵抗は、例えば、空気抵抗、転がり抵抗、勾配抵抗、および、加速抵抗の少なくとも1つを含む。
変速条件は、例えば、クランク軸12の回転速度、人力駆動力、および、車速の少なくとも1つを含む。本実施形態では、変速条件は、クランク軸12の回転速度を含む。制御部62は、例えば、クランク軸12の回転速度が上限閾値よりも大きい場合、比率Rが大きくなるように変速装置42を制御し、クランク軸12の回転速度が下限閾値よりも小さい場合、比率Rが小さくなるように変速装置42を制御する。
変速条件が人力駆動力を含む場合、変速条件は、例えば、人力駆動力が第1範囲外にある場合に満たされる。変速条件が車速を含む場合、変速条件は、例えば、車速が第2範囲外にある場合に満たされる。
変速条件は、例えば、走行路の勾配、および、走行抵抗の少なくとも1つを含む。変速条件が走行路の勾配を含む場合、変速条件は、例えば、走行路の勾配が第3範囲外にある場合に満たされる。変速条件が走行抵抗を含む場合、変速条件は、例えば、走行抵抗が第4範囲外にある場合に満たされる。
加速値は、例えば、単位期間あたりの車速の増加量である。加速値は、例えば、車速の第1検出時から第1検出時よりも後の第2検出時までの期間における車速の変化量として定義される。所定加速値は、例えば、-2km/h以上かつ3km/h以下である。加速値は、加速度であってもよい。加速値は、マイナスの加速値を含んでもよい。第1検出時から第2検出時までの期間は、例えば、0.01秒である。第1検出時から第2検出時までの期間は、例えば、車速検出部46が検出信号を出力する間隔であってもよい。
制御部62は、例えば、人力駆動力が大きいほど、所定加速値を大きくするように構成される。制御部62は、例えば、人力駆動力が大きいほど、所定加速値を段階的に大きくするように構成される。制御部62は、人力駆動力を、例えば、0Nmから100Nmまでの範囲において複数のレベルに区分し、複数のレベルのそれぞれに所定加速値が設定される。
制御部62は、例えば、加速値が所定加速値以下の場合、加速値が所定加速値よりも大きい場合よりも、比率Rの増加が抑制されるように変速装置42を制御可能に構成される。所定加速値は、例えば、比率Rを増加した場合のライダの負荷に基づいて設定される。所定加速値以下の場合は、例えば、上り坂および走行抵抗等によってライダの負荷が高い状態と対応する。
制御部62は、例えば、比率Rに応じて所定加速値を変更可能に構成される。所定加速値は、例えば、記憶部64に予め記憶される。記憶部64には、例えば、所定加速値に関する情報が記憶される。所定加速値に関する情報は、例えば、テーブルおよび演算式の少なくとも1つを含む。
制御部62は、例えば、人力駆動力が所定駆動力以下の場合の所定加速値を、一定の値に設定するように構成される。人力駆動力が所定駆動力以下の場合の所定加速値は、例えば、人力駆動力が所定駆動力よりも大きい場合の所定加速値以下である。所定駆動力は、例えば、10Nm以上かつ20Nm以下である。所定駆動力は、例えば、15Nmである。所定駆動力は、例えば、比率Rが増加しても、ライダの負荷が過度に大きくならない値として設定される。
制御部62は、例えば、比率Rが所定比率R以下の場合の所定加速値を、比率Rが所定比率Rよりも大きい場合の所定加速値よりも大きくするように構成される。
制御部62は、例えば、比率Rが第1比率R1以下の場合の所定加速値を、比率Rが第1比率R1よりも大きい場合の所定加速値よりも大きくするように構成される。第1比率R1は、例えば、人力駆動車10の発進に好適な比率Rに基づいて設定される。制御部62は、例えば、人力駆動車10が発進する場合、比率Rを第1比率R1以下になるように変速装置42を制御するように構成されてもよい。
制御部62は、例えば、比率Rが第2比率R2以下の場合、かつ、人力駆動車10の走行路の路面勾配が、上り坂と対応する第1勾配から第1勾配よりも小さい第2勾配以下になる場合、所定加速値を小さくするように構成される。第2比率R2は、例えば、上り坂等において、クランク軸12の回転速度が変化しやすい比率Rに基づいて設定される。
制御部62は、例えば、比率Rが第3比率R3以上の場合の所定加速値を、比率Rが第3比率R3よりも小さい場合の所定加速値以下にするように構成されてもよい。制御部62は、例えば、比率Rが第3比率R3以上の場合の所定加速値を、一定の値に設定するように構成される。
制御部62は、例えば、第1モードおよび第2モードのいずれかを選択可能に構成される。第1モードが選択される場合の所定加速値は、第2モードが選択される場合の所定加速値と異なる。
第1モードは、例えば、山道の走行に対応するモードである。第2モードは、例えば、町中の走行に対応するモードである。第1モードが選択される場合の所定加速値は、例えば、第2モードが選択される場合の所定加速値以下である。第1モードが選択される場合の所定加速値は、第2モードが選択される場合の所定加速値よりも大きくてもよい。
制御部62は、例えば、モード変更要求に応じて第1モードおよび第2モードのいずれかを選択可能に構成される。モード変更要求は、例えば、操作装置が操作される場合に発生する。操作装置は、例えば、サイクルコンピュータ、および、スマートフォンの少なくとも1つを含む。制御部62は、人力駆動車10に設けられるセンサの出力に応じて、モード変更要求があると判定してもよい。
表1は、走行負荷、モード、および、比率Rと、所定加速値との関係の一例を示す。表1における所定加速値は、車速の検出周期ごとの変化量である。人力駆動力は、第1レベルから第6レベルになるにつれて大きくなる。
図3を参照して、制御部62がモードを変更する処理について説明する。制御部62は、例えば、制御部62に電力が供給されると、処理を開始して図3に示すフローチャートのステップS11に移行する。制御部62は、図3のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS11からの処理を繰り返す。
制御部62は、ステップS11において、モード変更要求があるか否かを判定する。制御部62は、ステップS11において、モード変更要求があるか否かを判定する。制御部62は、モード変更要求がない場合、処理を終了する。制御部62は、モード変更要求がある場合、ステップS12に移行する。
制御部62は、ステップS12において、第1モードか否かを判定する。制御部62は、第1モードの場合、ステップS13に移行する。制御部62は、ステップS13において、第2モードを選択し、処理を終了する。制御部62は、ステップS12において、第1モードではない場合、ステップS14に移行する。制御部62は、ステップS14において、第1モードを選択し、処理を終了する。
制御部62は、例えば、変速条件を変更することによって、比率Rの変更を抑制する。制御部62は、例えば、変速条件に含まれる範囲を変更することによって、比率Rの変更を抑制する。変速条件がクランク軸12の回転速度を含む場合、制御部62は、例えば、上限閾値を大きくすることによって、比率Rが増加する変更を抑制する。変速条件は、例えば、第1変速条件、および、第2変速条件を含む。制御部62は、加速値が所定加速値以下の場合、例えば、第1変速条件に基づいて、変速装置42を制御する。制御部62は、加速値が所定加速値よりも大きい場合、例えば、第2変速条件に基づいて、変速装置42を制御する。制御部62は、変速条件に含まれる範囲を変更せず、加速値が所定加速値以下の場合、比率Rの変更を禁止してもよい。
図4を参照して、制御部62が変速装置42を制御する処理について説明する。制御部62は、例えば、制御部62に電力が供給されると、処理を開始して図4に示すフローチャートのステップS21に移行する。制御部62は、図4のフローチャートが終了すると、例えば、電力の供給が停止されるまでは、予め定める周期後にステップS21からの処理を繰り返す。
制御部62は、ステップS21において、所定加速値を設定し、ステップS22に移行する。制御部62は、例えば、表1に基づいて、所定加速値を設定する。
制御部62は、ステップS22において、加速値が所定加速値以下か否かを判定する。制御部62は、加速値が所定加速値以下の場合、ステップS23に移行する。制御部62は、ステップS23において、第1変速条件に基づいて変速装置42を制御し、処理を終了する。
制御部62は、ステップS22において、加速値が所定加速値以下ではない場合、ステップS24に移行する。制御部62は、ステップS24において、第2変速条件に基づいて変速装置42を制御し、処理を終了する。
<変更例>
実施形態に関する説明は、本開示に従う人力駆動車用の制御装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う人力駆動車用の制御装置は、例えば以下に示される実施形態の変更例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変更例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変更例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
実施形態に関する説明は、本開示に従う人力駆動車用の制御装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う人力駆動車用の制御装置は、例えば以下に示される実施形態の変更例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変更例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変更例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・制御部62は、加速値が所定加速値以下の場合、加速値が所定加速値よりも大きい場合よりも、比率Rの減少が抑制されるように変速装置42を制御可能に構成されてもよい。本変更例では、加速値が所定加速値以下の場合に、比率Rが減少しにくくなるため、車速のさらなる低下が抑制される。したがって、制御部62は、変速装置42を好適に制御できる。
・制御部62は、人力駆動力が大きいほど、所定加速値を小さくするように構成されてもよい。本変更例では、ライダの負荷が高いほど、比率Rの増加が抑制されにくくなるため、例えば、レース中の登坂時等、ライダの負荷が高い状態において車速が増加しやすい。したがって、制御部62は、変速装置42を好適に制御できる。
・制御部62は、人力駆動力に代えてまたは加えて、人力駆動力以外の走行負荷に関するパラメータに基づいて所定加速値を変更するように構成されてもよい。人力駆動力以外の走行負荷に関するパラメータは、例えば、車速、加速値、クランク軸12の回転速度、人力駆動車10が走行する走行路の勾配、および、比率Rの少なくとも1つを含む。
本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。
10…人力駆動車、12…クランク軸、16…車輪、42…変速装置、60…制御装置、62…制御部。
Claims (18)
- 人力駆動車用の制御装置であって、
前記人力駆動車のクランク軸の回転速度に対する車輪の回転速度の比率を変更する変速装置を制御する制御部を備え、
前記制御部は、
変速条件に応じて前記比率を変更するように構成され、
前記人力駆動車の加速値が所定加速値以下の場合は、前記加速値が前記所定加速値よりも大きい場合よりも、前記変速条件による前記比率の変更が抑制されるように前記変速装置を制御可能に構成され、
前記人力駆動車に入力される人力駆動力に基づいて前記所定加速値を変更可能に構成される、制御装置。 - 前記制御部は、前記人力駆動力が大きいほど、前記所定加速値を大きくするように構成される、請求項1に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記人力駆動力が大きいほど、前記所定加速値を段階的に大きくするように構成される、請求項2に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記加速値が前記所定加速値以下の場合、前記加速値が前記所定加速値よりも大きい場合よりも、前記比率の増加が抑制されるように前記変速装置を制御可能に構成される、請求項2に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記比率に応じて前記所定加速値を変更可能に構成される、請求項2に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記比率が所定比率以下の場合の前記所定加速値を、前記比率が前記所定比率よりも大きい場合の前記所定加速値よりも大きくするように構成される、請求項5に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記人力駆動力が所定駆動力以下の場合の前記所定加速値を、一定の値に設定するように構成される、請求項2に記載の制御装置。
- 前記人力駆動力が前記所定駆動力以下の場合の前記所定加速値は、前記人力駆動力が前記所定駆動力よりも大きい場合の前記所定加速値以下である、請求項7に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記比率が第1比率以下の場合の前記所定加速値を、前記比率が前記第1比率よりも大きい場合の前記所定加速値よりも大きくするように構成される、請求項2に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記比率が第2比率以下の場合、かつ、前記人力駆動車の走行路の路面勾配が、上り坂と対応する第1勾配から前記第1勾配よりも小さい第2勾配以下になる場合、前記所定加速値を小さくするように構成される、請求項2に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記比率が第3比率以上の場合の前記所定加速値を、前記比率が前記第3比率よりも小さい場合の前記所定加速値以下にするように構成される、請求項2に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記比率が前記第3比率以上の場合の前記所定加速値を、一定の値に設定するように構成される、請求項11に記載の制御装置。
- 前記加速値は、車速の第1検出時から前記第1検出時よりも後の第2検出時までの期間における前記車速の変化量として定義される、請求項2に記載の制御装置。
- 前記所定加速値は、-2km/h以上かつ3km/h以下である、請求項13に記載の制御装置。
- 前記制御部は、第1モードおよび第2モードのいずれかを選択可能に構成され、
前記第1モードが選択される場合の前記所定加速値は、前記第2モードが選択される場合の前記所定加速値と異なる、請求項2に記載の制御装置。 - 前記変速条件は、前記人力駆動車の走行状態および走行環境の少なくとも1つに関する、請求項1に記載の制御装置。
- 前記変速条件は、前記クランク軸の回転速度、前記人力駆動力、および、車速の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の制御装置。
- 前記変速条件は、前記クランク軸の回転速度を含み、
前記制御部は、前記クランク軸の回転速度が上限閾値よりも大きい場合、前記比率が大きくなるように前記変速装置を制御し、前記クランク軸の回転速度が下限閾値よりも小さい場合、前記比率が小さくなるように前記変速装置を制御する、請求項1に記載の制御装置。
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