JP2023525581A - 補体の活性化を検出するための細胞外小胞の使用方法、並びに補体性疾患の処置を評価及び/又は監視するためのその使用 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、2020年5月15日出願の米国仮特許出願第63/025,557号の優先権及び利益を主張するものであり、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
(a)細胞外小胞(EV)又はその膜結合部分を含む生物学的試料の一部を、少なくとも1つの第1の捕捉抗体又はその抗原結合断片で単離して、EV又はその膜結合部分の上において、EV特異的マーカー又はEV上に表示される組織特異的マーカーを含む第1のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(b)場合により、試料の一部を少なくとも1つの第2の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、EV又はその膜結合部分の上において第2のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(c)捕捉されたEV又はその膜結合部分の上の補体系関連構成要素の存在又はレベルを、補体系関連構成要素に特異的である少なくとも1つの検出抗体又はその抗原結合断片を用いて定性的に又は定量的に検出し、それにより生物学的試料における補体活性化を検出することと
を含む、方法を提供する。
(a)対象由来の細胞外小胞(EV)又はその膜結合部分を含む試料を得ることと、
(b)試料の一部を少なくとも1つの第1の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、EV又はその膜結合部分の上において第1のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(c)場合により、試料の一部を少なくとも1つの第2の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、EV又はその膜結合部分の上において第2のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(d)少なくとも1つの第1のマーカーと場合により少なくとも1つの第2のマーカーとを含む捕捉されたEV又はその膜結合部分を、補体系関連構成要素に特異的な少なくとも1つの検出抗体又はその抗原結合断片と接触させることと、
(e)検出抗体又はその抗原結合断片を定性的に又は定量的に検出して、EV又はその膜結合部分の上の補体経路の構成要素の存在又はレベルを測定し、対照と比較して、対象の試料における補体経路の構成要素の存在又はレベルが高いと、対象が補体性疾患に罹患している又は補体性疾患を発症するリスクがあることを示すことと
を含む、方法を提供する。
(a)処置の前及び後の対象由来の細胞外小胞(EV)又はその膜結合部分を含む試料を得ることと、
(b)試料の一部を少なくとも1つの第1の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、EV又はその膜結合部分の上において第1のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(c)場合により、試料の一部を少なくとも1つの第2の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、EV又はその膜結合部分の上において第2のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(d)少なくとも1つの第1のマーカーと場合により少なくとも1つの第2のマーカーとを含む捕捉されたEV又はその膜結合部分を、補体系関連構成要素に特異的な少なくとも1つの検出抗体又はその抗原結合断片と接触させることと、
(e)検出抗体又はその抗原結合断片を定性的に又は定量的に検出して、EV又はその膜結合部分の上の補体経路の構成要素の存在又はレベルを測定し、補体モジュレーターを用いた処置の前と比較して、補体モジュレーターを用いた処置の後の対象の試料における補体経路の構成要素の存在又はレベルが減弱していると、対象が補体モジュレーターに応答していることを示すことと
を含む、方法を提供する。
(a)細胞外小胞(EV)又はその膜の上に表示されるEV特異的マーカー又は組織特異的マーカーである第1のマーカーを含むEV又はその膜結合部分を含む、対象由来の尿試料を、第1のマーカーに特異的な第1の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させ、それにより、第1のマーカーを含有するEV又は膜を捕捉することと、
(b)場合により、尿試料を第2の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、第1のマーカーとは異なる第2の捕捉マーカーを含むEV又はその膜結合部分を捕捉することと、
(c)捕捉されたEV又はその膜結合部分の上の補体経路の構成要素の存在又はレベルを、この構成要素に特異的な抗体又はその抗原結合断片を用いて定性的に又は定量的に検出し、それにより尿試料における補体活性化を検出することと
を含む、方法であって、
EV特異的マーカーが、CD9、CD63、及びCD81からなる群から選択され、
組織特異的マーカーが、
(1)糸球体における足細胞に特異的なポドカリキシン(PODXL)、
(2)曲尿細管上皮に特異的なアクアポリン2(AQP2)、
(3)膀胱上皮に特異的なウロプラキン1b(UPK1b)、及び
(4)赤血球(RBC)に特異的なグリコホリンA(GYPA)
からなる群から選択され、並びに
補体経路の構成要素が、MAC、C3、C5b-9、C4、C1q、及びC9からなる群から選択される、方法を提供する。
(a)補体性疾患に罹患している対象(例えば、マウス、ウサギ、ハムスター、ヒツジ、ラマ、イヌ、サル、チンパンジーなどの動物、又はヒト)への試験化合物の投与の前及び後の、この対象由来の細胞外小胞(EV)又はその膜結合部分を含有する試料を得ることと、
(b)試料の一部を少なくとも1つの第1の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、EV又はその膜結合部分の上において第1のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(c)場合により、試料の一部を少なくとも1つの第2の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、EV又はその膜結合部分の上において第2のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(d)捕捉されたEV又はその膜結合部分を、補体系関連構成要素に特異的な少なくとも1つの検出抗体又はその抗原結合断片と接触させることと、
(e)検出抗体又はその抗原結合断片を定性的に又は定量的に検出して、EV又はその膜結合部分の上の補体構成要素の存在又はレベルを測定し、試験化合物の投与前と比較した、試験化合物の投与後の対象の試料中の補体構成要素の存在又はレベルの調節(例えば、上昇又は低下、好ましくは低下)は、試験化合物が補体を調節することができることを示すことと
を含む、方法に関する。
「約」という語は、その値のプラス10%又はマイナス10%の範囲を意味し、例えば、「約5」は4.5~5.5を意味し、本開示の文脈が、別段に示さない限り、又はかかる解釈と矛盾しない限り、そうである。例えば、「約49、約50、約55」など数値の列挙において、「約50」は、その前の値とその後の値との間隔の半分に至らない範囲、例えば、49.5よりも大きく52.5よりも小さいことを意味する。
本開示の免疫沈降/免疫分析は、補体攻撃の下にある特定の組織を正確に示すことができ、且つ処置応答を監視することができる、免疫蛍光検出を用いたビーズ系免疫捕捉プロトコルを使用する。この技術は、正しいセットの抗体ツールを与えられたいずれかの液体マトリックスにおいて補体攻撃の下にあるいずれかの臓器又組織を監視するよう広範に適用することができる。本明細書で論議される方法の一態様は、EV濃縮と、脱粒したEVの表面上に存在する組織特異的バイオマーカーの免疫捕捉との組み合わせである。捕捉バイオマーカーは、正準EV特異的タンパク質(CD9、CD63、CD81など)又は組織特異的タンパク質のいずれかであり得る。検出抗体は、C5b-9、C3、C4、C1q、及びC9など、補体構成要素に特異的である。尿中の組織特異的標的の例としては、糸球体における足細胞に特異的なポドカリキシン(PODXL)、曲尿細管上皮に特異的なアクアポリン2(AQP2)、又は膀胱上皮に特異的なウロプラキン1b(UPK1b)がある。更なる態様は、捕捉標的及び検出標的が同じ構造上に存在するときに正のシグナルが生じるのみであり得ることである。
細胞外小胞(EV)は、尿中細胞外小胞(uEV)など、同時の免疫沈降/免疫分析、すなわち、Luminex(登録商標)xMAP(登録商標)Technologyプラットフォームによって特徴づけられることができ、表面の表現型及びEVの部分セットの組織起源を判定するために問い合わせシグナルを与えることができる。
溶液中の又はアレイ上に固定された抗体に対する標的タンパク質の結合は、当該技術分野で公知の検出技術を用いて検出することができる。かかる技術の例としては、競合的結合アッセイ及びサンドイッチアッセイなどの免疫学的技術、共焦点スキャナ、共焦点顕微鏡、又はCCD系システムなどの機器を用いた蛍光検出、蛍光、蛍光偏光(FP)、蛍光共鳴エネルギー転移法(FRET)、全内反射蛍光(TIRF)、蛍光補正分光法(FCS)などの技術、比色/分光法技術、表面に吸着された材料の質量の変化を測定することができる表面プラズモン共鳴法、従来の放射性同位体結合及びシンチレーション近接アッセイ(SPA)を含む、放射性同位体を用いる技術、液体クロマトグラフィー-質量分析(LC-MS)、HPLC-MS、マトリックス支援レーザ脱離/イオン化質量分析(MALDI)及びMALDI飛行時間型(TOF)質量分析などの質量分析、タンパク質フィルムの厚さを測定するための光学的な方法である偏光解析法、表面に吸着する材料の質量を測定するための非常に高感度な方法である水晶微量天秤(QCM)、原子力顕微鏡(AFM)及び走査型電子顕微鏡(SEM)などの走査型プローブ顕微鏡、並びに電気化学的検出、インピーダンス検出、音響検出、マイクロ波検出、及び赤外線(IR)/ラマン検出などの技術がある。
いずれかの適切な方法は、補体活性化(又はいずれかの他の関連特性)を阻害する作用因子又は作用因子を含有する組成物の能力を評価するために使用することができる。いくつかのインビトロアッセイを使用することができる。従来の又は代替的な補体経路を阻害する作用因子の能力は、例えば、作用因子の有無の下で赤血球(例えば、抗体感受性又は非感受性ウサギ又はヒツジ赤血球)の補体介在性溶血をヒト血清又は1セットの補体構成要素によって測定することによって評価することができる。C3、C5、C6、C7、C8、C9、B因子又はD因子など1つ以上の補体構成要素へ結合する作用因子の能力は、例えば、等温滴定熱量測定法又は液相中で行うのに適した他の方法を用いて評価することができる。補体構成要素へ結合する作用因子の能力は、例えば、ELISAアッセイを用いて測定することができる。他の使用方法としては、表面プラズモン共鳴、平衡透析などがある。
本明細書で説明されるいくつかの実施形態において、方法は、補体バイオマーカーの検出されたレベルを参照レベルと比較することを含む。いくつかの実施形態において、参照は、健常対照、すなわち、補体性疾患と診断されなかった対象におけるバイオマーカーのレベルを表す。いくつかの実施形態において、参照レベルは、参照コホートにおける中央値又はカットオフ値レベル、例えば、統計的に有意に異なる群を規定するカットオフ値、例えば、参照コホートの上位又は下位の三分位数、四分位数、五分位数、又は他の百分位数である。
インビトロ又はインビボで生じる全身性又は局所性の補体活性化を測定するための方法は、当該技術分野で公知である。C3a、C5a、C3bBb、C5b-9などの補体活性化産物の測定は、例えば、補体活性化の程度の示度を提供する。かかる産物の量の低下は、補体活性化の阻害を示す。いくつかの実施形態において、活性のある開裂産物とその不活性desArg形態との比が測定される(例えば、C3a/C3a desArg)。当業者は、ジモサン、リポ多糖、免疫複合体など測定される補体活性化産物及び/又は補体の適切な活性化因子の適切な選択によって、従来の経路と、代替経路と、レクチン経路とを識別することができる。他の方法は、終末複合体(MAC)形成の結果としての赤血球の補体性溶血を測定することを包含する。
PODXL(UNIPROT:O00592)は、ファロピー管、子宮、及び精子小胞における糸球体足細胞、上皮細胞、腺細胞に多く発現している。
AQP2(UNIPROT:P41181)は、腎臓の集合管主細胞の頂端細胞膜において、及び細胞内小胞において認められる。
UPK1b(UNIPROT:O75841)は、膀胱の非対称性二重膜において認められる。
NPHS2(UNIPROT:Q9NP85)は、胎児及び成体の腎糸球体の足細胞において発現している。
GYPA(UNIPROT:P02724)は、モノクローナル抗体TER119によって特異的に認識される、赤血球の主要内在性膜タンパク質である。
ムチン1(UNIPROT:P15941、Q7Z551)は、前者が特に気道、乳房、及び子宮の上皮細胞の頂端表面上に発現しており、後者がT細胞において発現しており、乳癌又は卵巣癌など上皮腫瘍において、及び非上皮腫瘍細胞においても過剰発現している。
NKCC2(UNIPROT:Q13621)は、腎臓特異的腎Na、K及びCl共輸送体である。
AQP1(UNIPROT:P29972)は、赤血球及び腎臓近位尿細管の原形質膜において発現している。
GST-アルファとしては、例えば、主として小腸及び大腸並びに結腸において発現しリンパ球においては弱く発現しているGSTα1(UNIPROT:P08263)、脳、胎盤、及び骨格筋において高レベルで発現しているGSTα2(UNIPROT:P09210)、GSTα3(UNIPROT:Q16772)、及びGSTα4(UNIPROT:O15217)、並びにGSTα5(UNIPROT:Q7RTV2)がある。
THP(UNIPROT:P07911)は、腎臓の尿細管細胞において、特に厚いヘンレ係蹄上行脚及び遠位尿細管管腔の上皮細胞の近傍に発現している。
カルビンディン-D28K(CalB1)(UNIPROT:P05937)は、哺乳動物腎臓において認められ、また、いくつかのニューロン細胞及び内分泌細胞、特に小脳において発現している。
メガリン(UNIPROT:P98164)は、多くの吸収上皮細胞の原形質膜において認められる多重リガンド結合受容体である。
キュビリン(CUBN)(UNIPROT:O60494)は、腎臓及び小腸において発現している。
ネフリン(Nphs1)(UNIPROT:O60500)は、腎臓糸球体の足細胞において発現している。
クローディン1(CLDN1)(UNIPROT:O95832)は、肝臓及び腎臓において強く発現しており、心臓、脳、脾臓、肺、及び精巣において発現している。
アネキシンV(ANXA5)(UNIPROT:P08758)は、多くの組織及び血球において発現している。
シナプトポディン(Synpo、Q8N3V7)は、ニューロン及び大脳皮質において発現している。
ウィルム腫瘍タンパク質(Wt1、P19544)は、腎臓及び、造血細胞の部分セットにおいて発現している。
アニオン輸送タンパク質であるバンド3(SLC4A1、P02730)は、赤血球において発現しており(PMID:7506871、PMID:26542571)、アイソフォーム2は、腎臓において発現している(PMID:7506871)。
ストマチン(STOM、P27105)は、赤血球において検出され、広く発現している。
癌胎児性抗原関連細胞接着分子1(BGP1、P13688)は、結腸の円柱上皮細胞において(PMID:10436421)、T細胞において(PMID:18424730)発現し、顆粒球及びリンパ球において発現している。
グロビン(例えば、サイトグロビン(CYGB)、Q8WWM9)は、心臓、胃、膀胱、及び小腸において発現している。
グリコホリンB(GYPB、P06028)は、腎臓の内皮及び上皮において発現している。
Rhポリペプチド、Rh糖タンパク質(RHAG、Q02094)は、赤血球において発現している。
生物学的試料において補体活性化を検出するための本方法は、下流での多くの適用において使用され得る。例えば、この方法は、(生物学的試料が得られた)対象が補体性疾患に罹患しているかどうか又は補体性疾患を発症するリスクがあるかどうかを判定するために使用され得る。補体性障害の発症又はリスクの測定は、EV又はその膜結合部分上の補体経路の構成要素の存在又はレベルを対照(又は参照標準物質)と比較することによって行われる。典型的には、対照又は参照標準物質は、健常対象由来の同等の生物学的試料から単離されたEVを含有する。通例の方法は、異なる対象から得られた試料の加工及び正規化について実行されてもよい。
本開示の方法及びアッセイは、補体モジュレーターを用いた補体性疾患の処置に対する応答を監視するために使用することができる。補体モジュレーターは、直接的又は間接的に、補体構成要素、例えば、構成要素タンパク質を調節することができる、例えば、活性化することができるか又は阻害することができる分子である。いずれかの様式で制限されることなく、本明細書で説明される方法により効能が検査され得る代表的な補体モジュレーターは、表Aにおいて提供される。
(A)抗C1qモノクローナル抗体を用いた、対象における自己免疫疾患(例えば、GBS、wAIHA、自己抗体疾患)又は神経変性疾患(例えば、ALS、HD、緑内障/地図状萎縮(GA))の処置に対する応答を監視するための方法。
(B)C1-INH(例えば、BERINERT、RUCONEST、CYNRIZE)を用いた、対象における遺伝性血管浮腫(HAE)の処置に対する応答を監視するための方法。
(C)(1)抗C1sモノクローナル抗体(例えば、BIVV020又は活性化型抗C1s抗体)を用いた、対象における寒冷凝集素症(CAD)における溶血事象の処置に対する応答を監視するための方法。
(C)(2)C1sペプチドを用いた、対象における寒冷凝集素症(CAD)、温式抗体自己免疫性溶血性貧血(wAIHA)、神経変性疾患(例えば、HD、AD、ALS、GBS)から選択される補体性疾患の処置に対する応答を監視するための方法。
(D)抗C2モノクローナル抗体(例えば、PRO-02)を用いた、対象における抗体介在性炎症又は虚血再灌流損傷の処置に対する応答を監視するための方法。
(E)α-MASP-2モノクローナル抗体(例えば、ナルソプリマブ)を用いた、対象における造血幹細胞移植関連血栓性微小血管症(HSCT-TMA)、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、又はIgA腎症(IgAN)の処置に対する応答を監視するための方法。
(F)α-MASP-3モノクローナル抗体(例えば、OMS906)を用いた、対象における発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)などの補体性疾患の処置に対する応答を監視するための方法。
(G)α-D因子(FD)モノクローナル抗体(例えば、ラムパリズマブ)を用いた、対象における地図状移植(GA)/加齢黄斑変性(AMD)の処置に対する応答を監視するための方法。
(H)小分子D因子(FD)阻害剤(例えば、ダニコパン(ACH-4471)又はACH-5228)を用いた、対象における輸血依存性貧血、溶血を伴うPNH(EVH)の処置に対する応答を監視するための方法。
(I)小分子D因子(FD)阻害剤(例えば、BCX9930又は参照により本明細書に援用される米国特許第9388199号明細書におけるFD阻害剤)を用いた、対象における補体性障害の処置に対する応答を監視するための方法。
(J)B因子(FB)阻害剤(例えば、B因子siRNA IONIS-FB-LRX又はα-FBモノクローナル抗体)を用いた、対象におけるIgA腎症(IgAN)などの補体性障害の処置に対する応答を監視するための方法。
(K)B因子(FB)阻害剤(LNP023)を用いた、対象におけるPNH、C3糸球体症(C3G)、膜性糸球体腎炎及び他の腎疾患の処置に対する応答を監視するための方法。
(L)α-プロペルジン(P因子)モノクローナル抗体(例えば、CLG561)を用いた、対象における腎疾患又は変性疾患(例えば、AMD又はGA)の処置に対する応答を監視するための方法。
(M)H因子(FH)モジュレーター(例えば、ミニH因子、AMY-201、又はCR2-H因子/TT30)を用いた、対象における歯周病又はPNHの処置に対する応答を監視するための方法。
(N)コンプスタチン又はその誘導体(例えば、APL2、APL9、AMY-101)又はsCR1/TP10又はミロコセプトを用いた、GA、PNH、寒冷凝集素症(CAD)、wAIHA、補体性腎症(CDN)、及びC3Gから選択される補体性障害の対象の処置、又は歯周病、移植片拒絶反応、同種移植片における虚血再灌流損傷、若しくは遺伝子療法におけるアデノ随伴ウイルスベクター(AAV)の拒絶の減衰に対する応答を監視するための方法。
(O)抗C5モノクローナル抗体(例えば、エクリズマブ又はそのバイオ後続品、例えば、ABP959、Elizaria、又はSB12)を用いた、PNH、aHUS、重症筋無力症(gMG)、視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の対象の処置に対する応答を監視するための方法。
(P)(1)ノマコパン(コバーシン、rVA576)を用いた、PNH、aHUS、水疱性類天疱瘡(BP)、ぶどう膜炎、血栓性微小血管症(TMA)、角結膜炎、関節リウマチ(RA)の対象の処置に対する応答を監視するための方法。
(P)(2)ジルコプラン(RA101495)を用いた、gMG、ALS、免疫性壊死性ミオパチー(IMNM)、又は腎疾患の対象の処置に対する応答を監視するための方法。
(P)(3)抗C5siRNAセムジシラン(ALN-CC5)を用いた、aHUSの対象の処置に対する応答を監視するための方法。
(P)(4)ジムラ(Zimura)(ARC1905)を用いたGA/AMD、血管新生AMD、又はStargardt病の対象の処置に対する応答を監視するための方法。
(Q)改善された抗C5モノクローナル抗体(例えば、ラブリズマブ)を用いた、PNH、aHUS、gMG、NMOSD、造血性幹細胞移植(HSCT)-TMA、ALS、補体性TMA、又は重症COVID-19の対象の処置に対する応答を監視するための方法。
(R)(1)抗C5アフィボディ(例えば、SOBI005)を用いた、補体性障害の対象の処置に対する応答を監視するための方法。
(R)(2)抗C5抗体テシドルマブ(LFG316)を用いた、移植後微小血管症(TAM)、全ぶどう膜炎、AMD、GA、PNH、又は腎移植拒絶反応の対象の処置に対する応答を監視するための方法。
(R)(3)ポゼリマブ又はクロバリマブ(SKY059)である抗C5抗体を用いた、PNHの対象の処置に対する応答を監視するための方法。
(S)(1)アバコパン(CCX-168)を用いた、抗好中球細胞質自己抗体(ANCA)関連血管炎の対象の処置に対する応答を監視するための方法。
(S)(2)抗C5モノクローナル抗体(例えば、オレンダリズマブ(ALXN1007)又はBDB-001又はIFX2)を用いた、GVHD又はCOVID-19の対象の処置に対する応答を監視するための方法。
(T)(1)抗C6モノクローナル抗体及びC6アンチセンスRNAから選択される補体C6阻害剤を用いた、自己免疫疾患又は重症筋無力症(MG)の対象の処置に対する応答を監視するための方法。
(T)(2)補体C6阻害剤CP010を用いた、神経変性障害の対象の処置に対する応答を監視するための方法。
(U)可溶性CD59(HMR59)をコードするアデノ随伴ベクター(AAV)を用いた、萎縮型及び滲出型のAMDの対象の処置に対する応答を監視するための方法。
いくつかの実施形態において、本開示は、補体調節について試験化合物をスクリーニングする方法であって、(a)補体性疾患に罹患している対象(例えば、マウス、ウサギ、ハムスター、ヒツジ、ラマ、イヌ、サル、チンパンジー、又はヒトなどの動物)への試験化合物の投与の前及び後の、対象由来の細胞外小胞(EV)又はその膜結合部分を含有する試料を得ることと、(b)試料の一部を少なくとも1つの第1の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、EV又はその膜結合部分の上において第1のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、(c)場合により、試料の一部を少なくとも1つの第2の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、EV又はその膜結合部分の上において第2のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、(d)捕捉されたEV又はその膜結合部分を、補体系関連構成要素に特異的な少なくとも1つの検出抗体又はその抗原結合断片と接触させることと、(e)検出抗体又はその抗原結合断片を定性的に又は定量的に検出して、EV又はその膜結合部分の上の補体構成要素の存在又はレベルを測定し、試験化合物の投与前と比較した、試験化合物の投与後の対象の試料中の補体構成要素の存在又はレベルの調節(例えば、上昇又は低下、好ましくは低下)が、試験化合物が補体を調節することができることを示すことと、を含む、方法に関する。好ましくは、試験化合物は、C1q、C1、C1s、C2、MASP-2、MASP-3、D因子、B因子、プロペルジン(P因子)、H因子、C3/C5コンバターゼ、C5、C5a/C5aR、C3a/C3aR、C6、若しくはCD59、又はこれらの組み合わせである補体を調節することができる。
代表的な実施形態において、先の方法に従って活性が試験又はスクリーニングされる補体モジュレーターは、C5の活性化を阻害する分子であり、それにより補体介在効果を低減、抑制、及び/又は排除する(例えば、CSR又はCARPA)。C5の開裂は、有力なアナフィラトキシン且つ走化性因子であるC5aを放出し、溶解性種末補体複合体であるC5b-9の形成につながる。C5a及びC5b-9はまた、加水分解性酵素、活性酸素種、アラキドン酸代謝産物及び様々なサイトカインなどの下流の炎症性因子の放出を増幅することによって多面的な細胞活性化特性も有する。
ある特定の実施形態において、補体阻害剤は、B因子の活性化を阻害する。補体阻害剤は、例えば、B因子へ結合することができ、それにより活性化を阻害する。例示的な作用因子としては、抗体、抗体断片、ペプチド、小分子、及びアプタマーがある。B因子を阻害する例示的な抗体は、米国特許出願公開第20050260198号明細書において説明されている。ある特定の実施形態において、単離された抗体又は抗原結合断片は、第3の短いコンセンサス反復(SCR)ドメイン内でB因子へ選択的に結合する。ある特定の実施形態において、抗体は、C3bBb複合体の形成を防止する。ある特定の実施形態において、抗体又は抗原結合断片は、D因子によってB因子の開裂を防止又は阻害する。ある特定の実施形態において、補体阻害剤は、米国特許出願公開第20050260198号明細書において説明される抗体と実質的に同じ、B因子上の結合部位へ結合する抗体、小分子、アプタマー、若しくはポリペプチドであり、又はB因子の局所発現を阻害するRNAi作用因子である。B因子へ結合してこれを阻害するペプチドは、当該技術分野で公知の方法を用いて同定することができる。
ある特定の実施形態において、補体阻害剤はD因子を阻害する。補体阻害剤は、例えば、D因子へ結合し、それによりD因子を阻害し得る。例示的な作用因子としては、抗体、抗体断片、ペプチド、小分子、及びアプタマーがある。D因子はその比較的低い血清濃度と代替的な経路の活性化を阻害する能力との結果として、全身性補体阻害のための所望の標的と示唆されてきたが、本開示は、D因子を阻害する局所的に投与される作用因子の治療能に関する。D因子を阻害する例示的な抗体は、米国特許第7,112,327号明細書において説明される。ある特定の実施形態において、補体阻害剤は、米国特許第7,112,327号明細書において説明される抗体と実質的に同じ、D因子上の結合部位へ結合する抗体、小分子、アプタマー、又はポリペプチドである。代替的な経路の活性化を阻害し、D因子を阻害すると考えられている例示的なポリペプチドは、米国特許出願公開第20040038869号明細書において開示されている。D因子へ結合しこれを阻害するペプチドは、当該技術分野で公知の方法を用いて同定することができる。
本明細書に説明される方法において有用な補体阻害剤は、1つを超える補体タンパク質へ結合することができ、且つ/又は補体活性化経路における1つを超えるステップを阻害することができる。かかる補体阻害剤は、「多重モード」と本明細書で称される。
様々な他の補体阻害剤を、本明細書に説明する方法の種々の実施形態において使用することができる。いくつかの実施形態において、補体阻害剤は、天然に生じる哺乳動物補体調節タンパク質又はその断片若しくは誘導体である。補体調節タンパク質は、例えば、CR1、DAF、MCP、CFH、又はCFIであり得る。いくつかの実施形態において、補体調節ポリペプチドは、その天然に生じる状態で通常、膜結合型であるものである。いくつかの実施形態において、膜貫通ドメイン及び/又は細胞内ドメインの一部又はすべてを欠失するかかるポリペプチドの断片が使用される。例えば、補体受容体1の可溶性形態(sCR1)を使用することができる。例えば、TP10又はTP20(Avant Therapeutics)として公知の化合物を使用することができる。C1阻害剤(C1-INH)もまた使用される。いくつかの実施形態において、可溶性補体制御タンパク質、例えば、CFHが使用される。いくつかの実施形態において、このポリペプチドは、その溶解度を高めるよう修飾される。
Luminex(登録商標)xMAP(登録商標)Technologyプラットフォームを用いた同時免疫沈降/免疫分析による尿細胞外小胞(uEV)の特徴づけ。
電子顕微鏡法用の試料調製
1)新鮮な尿+プロテアーゼ阻害剤で出発する。2.5K×gで遠心分離、上清を回収、
2)ExoQuick Ultra TCキットを用いて300μLまで濃縮、
3)EV及び総粒子密度について生成物±ExoGlowのNTA、
4)Microcon 10K mvcoにおいて調製物を30μLまで濃縮、
5)等量のKarnovsky固定液を添加、
6)総粒子密度のみについてNTAを反復、
7)撮像のために加工。
タンデムマスタグ(TMT)標識
1)新鮮な尿+プロテアーゼ阻害剤で出発する。300×gで遠心分離し、上清を回収、
2)ExoQuick-Ultra TCキットを用いて濃縮、
3)還元し、アミダートスルフヒドリル結合、
4)総タンパク質を80%アセトン中で、-20℃で一晩沈殿、
5)緩衝液中で再構成し、トリプシンで消化、
6)断片をTMT(商標)Isobaric標識で標識、
7)試料を合わせ、乾燥、
8)Ultimate3000によって断片を分離、
9)OrbiTrap LumosによってLC画分を分析。
dUC試料の調製
1)新鮮な尿+プロテアーゼ阻害剤で出発する。300×gで遠心分離、上清を回収、
2)S300をUltra-Clear(商標)チューブへ移し、4℃、200K×gで一晩遠心分離、
3)ペレットを冷PBS+プロテアーゼ阻害剤+200mg/mL DTT中で再懸濁しプール、
4)4℃、200K×gで6時間遠心分離、
5)ペレットをPBS+プロテアーゼ阻害剤中で再懸濁、
6)分注し、-70℃以下で保存。
FSL-ビオチンは、疎水性表面をビオチンで標識するよう設計されたKode(商標)Technology構築物である。FSL-ビオチンは、マレイミド担持型カルボキシメチルグリシン系リンカーへ結合したビオチン(ビタミンB7)のモノマーから構成され、これを次いで、ジオレイルホスファチジルエタノールアミンの活性化型アジパート誘導体(KODE Biotechウェブサイト:kodebiotech.com/sales/products/product_info.php?id=129&cat=rdt(2018年9月27日にアクセス))へ結合した。
1)dUCで濃縮したuEVの1E6EV/ウェルを使用、
2)等量の標識済みMagPlex(商標)ビーズを添加、
3)4℃で一晩、穏やかに振盪しながらインキュベート、
4)PBSで2回洗浄
5)次のいずれかを添加
a.PBS/BSA中のビオチン化ポリクローナル抗体+SAPE
b.PBS中のFSLB+SAPE
6)室温で1時間、穏やかに振盪しながらインキュベート、
7)PBSで2回洗浄
8)シース液で2回洗浄、
9)Luminex機で高PMTで読み取り。
Luminex(登録商標)xMAP(登録商標)Technologyプラットフォームを用いた尿細胞外小胞(uEV)の同時免疫沈降/免疫分析による臓器及び組織における補体沈着の評価。
アッセイ設計の目標
腎生検のための有用且つ実用的な代用物であるように、本アッセイは典型的には、(a)凍結試料で出発する能力、(b)目標を達成するための最低限の加工を必要とする、(c)複数の使用を同時に且つ一貫して分析する単純性及び能力、並びに(e)膜の統合性を保持することなどの特徴を含む。このことは、Luminexビーズ免疫沈降の前の小胞手段の事前濃縮選別が典型的には最小限となることを意味する。
1)PBS/BSA中で1:2に希釈した50μL/ウェルの尿を使用、
2)1000/ウェルの標識済みxMAP(商標)ビーズを添加、
3)4℃で一晩、穏やかに振盪しながらインキュベート、
4)PBSで2回洗浄、
5)PBS/BSA中のビオチン化ポリクローナル抗体+SAPEを添加、
6)室温で穏やかに振盪しながら1時間インキュベート、
7)PBSで2回洗浄、
8)シース液で2回洗浄、
9)Luminex機で、高PMTで読み取り。
アッセイの頑強性を改善するために、各捕捉抗体で被覆されたLUMINEXビーズ上に単離された膜小胞の数を測定することは重要である。いくつかの態様において、「正規化」ステップは、個々のドナー内及びドナー間で、ビーズあたりの小胞の、及び試料マトリックス1mLあたりの小胞の変化により行われる。したがって、修飾された膜結合フルオロホア-システイン-リジン-パルムトイル(palmtoyl)基(mCLING、Synaptic Systems、カタログ番号710-MCK)がアッセイを改善し得ることが企図された。一態様において、mCLINGを、ビオチニル化を介して修飾し、修飾されたmCLINGを、免疫ビーズを保続したEVの複製ウェル内の各試験試料へ添加した。各ビーズセットを洗浄した後、ストレプトアビジンフィコエリトリン(SA-PE)を添加し、蛍光強度をmCLING試料及び符合する分析物試料について測定した。
Claims (45)
- 対象由来の生物学的試料において補体活性を検出する方法であって、
(a)細胞外小胞(EV)又はその膜結合部分を含む前記生物学的試料の一部を、少なくとも1つの第1の捕捉抗体又はその抗原結合断片で単離して、前記EV又は前記その膜結合部分の上において、EV特異的マーカー又は前記EV上に表示される組織特異的マーカーを含む第1のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(b)場合により、前記試料の一部を少なくとも1つの第2の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、前記EV又はその膜結合部分の上において第2のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(c)前記捕捉されたEV又は前記その膜結合部分の上の補体系関連構成要素の存在又はレベルを、前記補体系関連構成要素に特異的である少なくとも1つの検出抗体又はその抗原結合断片を用いて定性的に又は定量的に検出し、それにより前記生物学的試料における補体活性化を検出することと
を含む、方法。 - 前記第1の捕捉マーカーが、EV特異的マーカーを含み、場合による前記第2の捕捉マーカーが、前記EV又は前記その膜結合部分の上に表示される組織特異的マーカーを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第1の捕捉マーカー及び前記第2の捕捉マーカーがいずれも存在しており、EV特異的マーカーを含む前記第1の捕捉マーカー、及び組織特異的マーカーを含む第2の捕捉マーカーが検出される、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記生物学的試料が、組織、臓器、又は体液由来である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記生物学的試料が、膀胱細胞、腎細胞、全血、赤血球、血小板、血清、血漿、血清若しくは血漿以外の血液画分、リンパ液、脳脊髄液(CSF)、唾液、涙、膣分泌物、精液、腺分泌物、滲出液、嚢胞若しくは糞便の内容物、洗浄液、又は腹水由来の、EV又はその膜結合部分を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記生物学的試料が、腎臓の糸球体足細胞、曲尿細管、又は膀胱上皮、又は赤血球(RBC)由来の、EV又はその膜結合部分を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第1の捕捉抗体又は前記その抗原結合断片が、第1の固体支持体へ結合しており、場合により前記第2の捕捉抗体又は前記その抗原結合断片が、第2の固体支持体へ結合しており、及び検出抗体が、検出可能なマーカーへ結合している、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記生物学的試料の一部を、前記第1の捕捉抗体又はその抗原結合断片及び前記第2の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させることを含み、前記第1の捕捉抗体又は前記その抗原結合断片及び前記第2の捕捉抗体又は前記その抗原結合断片が、同じ支持体又は異なる支持体へ結合している、請求項7に記載の方法。
- 前記検出可能なマーカーが、フルオロホア、色原体、及びビオチンからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
- 前記検出可能なマーカーは、吸収極大が500nm~1000nmの間にあり、且つ発光極大が550nm~1100nmの間にあるフルオロホアである、請求項7~9のいずれか一項に記載の方法。
- 前記検出可能なマーカーが、フィコエリトリン(PE)である、請求項7~10のいずれか一項に記載の方法。
- 前記検出可能なマーカーが、ビオチンである、請求項7~10のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第1及び第2の固体支持体が独立して、ナノ粒子、ミクロ粒子、ビーズ、磁気ビーズ、ナノ構造、組織培養プレート、シリカ、及びナノマトリックスからなる群から選択される、請求項7~12のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第1のマーカーが、細胞外小胞関連タンパク質からなる群から選択され、
場合により、前記第2のマーカーが、組織特異的細胞外小胞関連タンパク質からなる群から選択され、並びに
前記補体系関連構成要素が、(a)代替的な補体経路(AP)の構成要素、(b)従来の経路(CP)と関連した構成要素、及び(c)レクチン経路(MBL)と関連した構成要素からなる群から選択される、請求項1~13のいずれかの記載の方法。 - 前記補体系関連構成要素が、(a)代替的な経路(AP)の構成要素、及び(b)従来の経路(CP)と関連した構成要素からなる群から選択される、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
- 前記補体系関連構成要素が、C3、C5b-9、C4、Clq、C9、C3b、iC3b、TF、CRP、pCRP、MAC、CD59、CD55、CR1、C5aRl、及びC5aからなる群から選択されるタンパク質である、請求項14に記載の方法。
- 前記第1のマーカーが、ALIX、TSG101、CD9、CD63、CD81、CD40L、CD26、CD31、CD45、CD2、CD11a、CD24、CD55、CD59、CF106、CD56、CD51、CD82、インテグリン、テトラスパニン、アネキシン、HSP90、HSP70、シンテニン1、ADAM10、EHD4、アクチン、Rab5、クラスリン、フロチリン1、MHCI、MHCII、アクチニン4、GP96、EHD4、ミトフィリン、及びLAMP2からなる群から選択され、
前記第2のマーカーが、ポドカリキシン(PODXL)、アクアポリン2(AQP2)、ウロプラキン1b(UPK1b)、ポドシン(NPHS2)、グリコホリンA(GYPA)、ムチン1、2型Na-K-2C1共輸送体(NKCC2)、アクアポリン1(AQP 1)、α-グルタチオン-S-トランスフェラーゼ(アルファ-GST)、Tamm-Horsfallタンパク質(TH)、カルビンディン-D28K(CalD)、メガリン、キュビリン、ネフリン(Nphsl)、クローディン1、アネキシンV、シナプトポディン(Synpo)、ウィルム腫瘍タンパク質(Wtl)、バンド3、ストマチン(STOM)、BGP1、グロビン、グリコホリンB、Rhポリペプチド、及びRh糖タンパク質からなる群から選択され、並びに
前記補体タンパク質が、MAC、C3、C5b-9、C4、Clq、及びC9からなる群から選択される、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。 - 前記生物学的試料が、腎臓細胞由来のEVを含み、前記第2のマーカーが、ポドカリキシン(PODXL)、アクアポリン2(AQP 2)、ウロプラキン1b(UPK1b)、及びポドシン(NPHS2)からなる群から選択される腎臓特異的EVマーカーである、請求項17に記載の方法。
- 前記試料が、赤血球(RBC)由来のEVを含み、前記第2のマーカーが、グリコホリンA(GYPA)から選択されるRBC特異的EVマーカーである、請求項17に記載の方法。
- 前記試料が、第1のマーカーとしてのCD81及び/又は第2のマーカーとしてのウロプラキン1B(UPK1B)に対して陰性である、請求項17に記載の方法。
- 前記捕捉マーカー及び前記検出マーカーが、同じEV又はその膜結合部分の中に存在する、請求項1に記載の方法。
- 前記EV又は前記その膜結合部分の上にある前記補体経路の前記構成要素の前記存在又はレベルを対照と比較することを含む、前記対象が補体性疾患に罹患しているかどうか又は補体性疾患を発症するリスクがあるかどうかを判定することをさらに含む、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法。
- 前記対照が、健常対象由来の同等の試料を含む、請求項22に記載の方法。
- 前記対象から得られた前記EV又は前記その膜結合部分の上の前記補体経路の前記構成要素の前記レベル又は前記存在が、前記対照と比較して高い場合、前記対象が、補体性疾患に罹患していること又は補体性疾患を発症するリスクがあることを示すことを含む、請求項22又は23に記載の方法。
- 対象における補体性疾患の診断又は予後評価のための方法であって、
(a)前記対象由来の細胞外小胞(EV)又はその膜結合部分を含む試料を得ることと、
(b)前記試料の一部を少なくとも1つの第1の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、前記EV又は前記その膜結合部分の上において第1のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(c)場合により、前記試料の一部を少なくとも1つの第2の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、前記EV又は前記その膜結合部分の上において第2のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(d)前記少なくとも1つの第1のマーカーと場合により前記少なくとも1つの第2のマーカーとを含む前記捕捉されたEV又はその膜結合部分を、補体系関連構成要素に特異的な少なくとも1つの検出抗体又はその抗原結合断片と接触させることと、
(e)前記検出抗体又は前記その抗原結合断片を定性的に又は定量的に検出して、前記EV又は前記その膜結合部分の上の前記補体経路の前記構成要素の存在又はレベルを測定し、対照と比較して、前記対象の試料における前記補体経路の前記構成要素の前記存在又はレベルが高いと、前記対象が前記補体性疾患に罹患していること又は前記補体性疾患を発症するリスクがあることを示すことと
を含む、方法。 - 前記第1のマーカーが、EV特異的マーカー又はEV上に表示される組織特異的マーカーを含む、請求項25に記載の方法。
- 前記第1のマーカーが、EV特異的マーカーを含み、前記第2のマーカーが、EV上に表示される組織特異的マーカーを含む、請求項25に記載の方法。
- 対象において補体モジュレーターを用いた補体性疾患の処置に対する応答を監視するための方法であって、
(a)前記処置の前及び後の前記対象由来の細胞外小胞(EV)又はその膜結合部分を含む試料を得ることと、
(b)前記試料の一部を少なくとも1つの第1の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、前記EV又は前記その膜結合部分の上において第1のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(c)場合により、前記試料の一部を少なくとも1つの第2の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、前記EV又は前記その膜結合部分の上において第2のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(d)前記少なくとも1つの第1のマーカーと場合により前記少なくとも1つの第2のマーカーとを含む前記捕捉されたEV又はその膜結合部分を、補体系関連構成要素に特異的な少なくとも1つの検出抗体又はその抗原結合断片と接触させることと、
(e)前記検出抗体又は前記その抗原結合断片を定性的に又は定量的に検出して、前記EV又は前記その膜結合部分の上の補体経路の構成要素の存在又はレベルを測定し、前記補体モジュレーターを用いた処置の前と比較して、前記補体モジュレーターを用いた処置の後の前記対象の試料における前記補体経路の前記構成要素の前記存在又はレベルが減弱していると、前記対象が前記補体モジュレーターに応答していることを示すことと
を含む、方法。 - 前記補体のメディエーターが、補体5(C5)阻害剤、補体5a(C5a)阻害剤、補体5受容体(C5R1)阻害剤、補体3(C3)阻害剤、D因子(FD)阻害剤、H因子(FH)阻害剤、B因子(FB)阻害剤、MASP2阻害剤、MASP3阻害剤、プロペルジン阻害剤、又はこれらの組み合わせである、請求項28に記載の方法。
- 前記疾患が、炎症性疾患又は血栓性疾患である、請求項25~29のいずれか一項に記載の方法。
- 前記疾患が、血栓性血液学的疾患又は血栓性腎疾患である、請求項25~29のいずれか一項に記載の方法。
- 前記疾患が、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、C3糸球体症(C3G)、デンスデポジット病(DDD)、膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)、ループス腎炎(LN)、IgA腎症(IN)、ループス腎炎(LN)、膜性腎症(MN)、移植患者における血液透析による合併症、抗体関連型拒絶反応(AMR)、及び抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎(AAV)からなる群から選択される腎疾患である、請求項25~29のいずれか一項に記載の方法。
- 前記疾患が、発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、実質臓器の移植又は造血性幹細胞の移植による二次性HUS、血栓性微小血管症(TMA)、及び寒冷凝集素症(CAD)からなる群から選択される血液学的疾患である、請求項25~29のいずれか一項に記載の方法。
- 前記検出が、免疫検定法(例えば、ELISA又はRIA)、電子顕微鏡法(EM)、タンデムマスタグ(TMT)、発光アッセイ(例えば、LUMINEX)、又は蛍光免疫検定法(FIA)を含む、請求項1~33のいずれか一項に記載の方法。
- 検出ステップが、マルチプレックスフォーマットにおいて行われる、請求項1~34のいずれか一項に記載の方法。
- 検出ステップが、1つの試料におけるいくつかの別個の組織中のマーカーを測定することによって、並びに/又は単一のアッセイにおける複数の有望な補体タンパク質及び補体経路を監視することによって行われる、請求項1~34のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第1のマーカー及び場合により前記第2のマーカーが、前記個々の抗体又は前記その抗原結合断片と接触する前に、EV濃縮ステップが行われる、請求項1~36のいずれか一項に記載の方法。
- 前記生物学的試料が、非侵襲的な液体生検プロトコルから獲得される、請求項1~37のいずれか一項に記載の方法。
- 対象の腎組織における補体活性化を検出する方法であって、
(a)細胞外小胞(EV)又はその膜の上に表示されるEV特異的マーカー又は組織特異的マーカーである第1のマーカーを含むEV又はその膜結合部分を含む、前記対象由来の尿試料を、前記第1のマーカーに特異的な第1の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させ、それにより、前記第1のマーカーを含有するEV又は膜を捕捉することと、
(b)場合により、前記試料を第2の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、前記第1のマーカーとは異なる第2の捕捉マーカーを含むEV又はその膜結合部分を捕捉することと、
(c)前記捕捉されたEV又は前記その膜結合部分の上の補体経路の構成要素の存在又はレベルを、前記構成要素に特異的な抗体又はその抗原結合断片を用いて定性的に又は定量的に検出し、それにより前記生物学的試料における補体活性化を検出することと
を含む、方法であって、
前記EV特異的マーカーが、CD9、CD63、及びCD81からなる群から選択され、
前記組織特異的マーカーが、
(1)糸球体における足細胞に特異的なポドカリキシン(PODXL)、
(2)曲尿細管上皮に特異的なアクアポリン2(AQP2)、
(3)膀胱上皮に特異的なウロプラキン1b(UPK1b)、及び
(4)赤血球(RBC)に特異的なグリコホリンA(GYPA)
からなる群から選択され、並びに
前記補体経路の前記構成要素が、MAC、C3、C5b-9、C4、C1q、及びC9からなる群から選択される、方法。 - 少なくとも1つの第1の標的を捕捉するための少なくとも1つの第1の捕捉抗体、少なくとも1つの第2の標的を捕捉するための少なくとも1つの第2の捕捉抗体、及び捕捉された前記少なくとも1つの第1の標的の量、捕捉された前記少なくとも1つの第2の標的の量、又はその両方の量を検出するための、補体タンパク質に特異的な少なくとも1つの検出抗体の、使用。
- 補体調節について試験化合物をスクリーニングする方法であって、
(a)補体性疾患に罹患している対象(例えば、マウス、ウサギ、ハムスター、ヒツジ、ラマ、イヌ、サル、チンパンジーなどの動物、又はヒト)への前記試験化合物の投与の前及び後の、前記対象由来の細胞外小胞(EV)又はその膜結合部分を含有する試料を得ることと、
(b)前記試料の一部を少なくとも1つの第1の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、前記EV又は前記その膜結合部分の上において第1のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(c)場合により、前記試料の一部を少なくとも1つの第2の捕捉抗体又はその抗原結合断片と接触させて、前記EV又は前記その膜結合部分の上において第2のマーカーを少なくとも1つ捕捉することと、
(d)前記捕捉されたEV又はその膜結合部分を、補体系関連構成要素に特異的な少なくとも1つの検出抗体又はその抗原結合断片と接触させることと、
(e)前記検出抗体又は前記その抗原結合断片を定性的に又は定量的に検出して、前記EV又は前記その膜結合部分の上の前記補体構成要素の存在又はレベルを測定し、前記試験化合物の投与前と比較した、前記試験化合物の投与後の前記対象の試料中の前記補体構成要素の前記存在又はレベルの調節(例えば、上昇又は低下、好ましくは低下)が、前記試験化合物が補体を調節することができることを示すことと
を含む、方法。 - 前記試験化合物が、Clq、Cl、Cls、C2、MASP-2、MASP-3、D因子、B因子、プロペルジン(P因子)、H因子、C3/C5コンベルターゼ、C5、C5a/C5aR、C3a/C3aR、C6、又はCD59を特異的に調節することができる、請求項41に記載の方法。
- 前記試験化合物が、モノクローナル抗体又は小分子又はsiRNA/RNAiである、請求項41に記載の方法。
- 前記試験化合物の調節活性が、補体調節活性を有する分子の調節活性と比較される、請求項41に記載の方法。
- 前記分子が、表Aにおいて提供される、請求項44に記載の方法。
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